JP2018052523A - 包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 被包装物の意図しない取り出しを抑制しつつ適切に開封を行うことが可能な包装体を提供すること。
【解決手段】 包装体A1は、互いに重ね合わされた一対の台材1と、一対の台材1の間に介在するフィルム袋体2と、フィルム袋体2に収容された被包装物3と、を備えた包装体A1であって、一対の台材1は、少なくとも一方に形成されたz方向に貫通する収容孔13と、少なくとも一方に形成された台材切断予定部11と、当該台材切断予定部11を用いて当該台材1が切断されることにより、フィルム袋体2から離間可能となる離間領域14と、を有し、被包装物3は、z方向視において収容孔13に収容されており、フィルム袋体2は、離間領域14に重なる部分にフィルム切断予定部21を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 包装体A1は、互いに重ね合わされた一対の台材1と、一対の台材1の間に介在するフィルム袋体2と、フィルム袋体2に収容された被包装物3と、を備えた包装体A1であって、一対の台材1は、少なくとも一方に形成されたz方向に貫通する収容孔13と、少なくとも一方に形成された台材切断予定部11と、当該台材切断予定部11を用いて当該台材1が切断されることにより、フィルム袋体2から離間可能となる離間領域14と、を有し、被包装物3は、z方向視において収容孔13に収容されており、フィルム袋体2は、離間領域14に重なる部分にフィルム切断予定部21を有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、台材に支持されたフィルム袋体によって被包装物が収容された包装体に関する。
台材に支持された透明なフィルム袋体によって、被包装物が視認可能な状態で包装された包装体が種々に提案されている。特許文献1には、このような包装体の一例が開示されている。同文献に開示された包装体は、互いの端縁が連結された一対の台材と、一対の台材に挟まれたフィルム袋体と、フィルム袋体に収容された被包装物とを備えている。一対の台材には収容孔が形成されている。被包装物は、収容孔に収容されている。フィルム袋体のうち一対の台材に挟まれた部分には、フィルム切断予定部が形成されている。フィルム切断予定部は、フィルム袋体を開封するためにフィルム袋体の所望の箇所を切断容易とするために設けられている。一対の台材同士は、たとえば所定箇所同士が接着剤等によって接合される。
このような包装体を開封する際には、一対の台材を引き剥がすことにより、フィルム袋体を露出させ、フィルム切断予定部を用いてフィルム袋体を切断する。しかしながら、店頭における陳列時や購入後の使用前の段階において、誤って被包装物が取り出されてしまうことを回避するには、一対の台材がより強固に接合されていることが好ましい。このような場合、一対の台材を引き剥がそうとしても、所望の箇所を適切に切断し難いため、フィルム袋体のフィルム切断予定部を十分に露出させにくいといった不具合が生じる。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、被包装物の意図しない取り出しを抑制しつつ適切に開封を行うことが可能な包装体を提供することをその課題とする。
本発明によって提供される包装体は、互いに重ね合わされた一対の台材と、前記一対の台材の間に介在するフィルム袋体と、前記フィルム袋体に収容された被包装物と、を備えた包装体であって、前記一対の台材は、少なくとも一方に形成された厚さ方向に貫通する収容孔と、少なくとも一方に形成された台材切断予定部と、当該台材切断予定部を用いて当該台材が切断されることにより、前記フィルム袋体から離間可能となる離間領域と、を有し、前記被包装物は、前記厚さ方向視において前記収容孔に収容されており、前記フィルム袋体は、前記離間領域に重なる部分にフィルム切断予定部を有することを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記一対の台材の少なくとも一方は、前記フィルム切断予定部を挟んで配置された2つの前記台材切断予定部を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記一対の台材の少なくとも一方は、前記収容孔および前記台材切断予定部を有し、且つ当該台材切断予定部は当該収容孔に到達している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記一対の台材は、各々が前記収容孔を有している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記一対の台材の少なくともいずれかと前記フィルム袋体とを接合する接合部を備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記フィルム袋体は、互いに離間する一対の折り返し端と、当該一対の折り返し端と交差する方向に伸びており且つ接合によって封止された一対の封止端と、を有しており、前記一対の封止端は、前記厚さ方向視において前記一対の台材と重なる位置に配置されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記封止端に前記フィルム切断予定部が形成されている。
本発明によれば、開封前の状態においては、前記フィルム切断予定部は、前記台材の前記離間領域に覆われている。また、前記フィルム袋体の切断は、前記台材切断予定部を用いた前記台材の切断動作とは別に、前記フィルム切断予定部を用いた切断動作が必要である。このため、店頭における陳列時や購入後の使用前の段階において、誤って前記被包装物が取り出されてしまうことを回避することができる。また、前記フィルム切断予定部を用いて前記フィルム袋体を切断する構成であるため、前記フィルム袋体にスムーズに開口を形成し、前記被包装物を容易に取り出すことが可能である。したがって、前記被包装物の意図しない取り出しを抑制しつつ適切に前記包装体の開封を行うことができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図4は、本発明の第1実施形態に基づく包装体を示している。本実施形態の包装体A1は、一対の台材1、フィルム袋体2、被包装物3および接合部4を備えている。
図1は、包装体A1を示す斜視図である。図2は、包装体A1を示す分解斜視図である。図3は、包装体A1を示す平面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。これらの図において、台材1の厚さ方向がz方向であり、x方向およびy方向は、いずれもz方向と直角であり且つ互いに直角である方向である。
被包装物3は、包装体A1において包装可能なものであれば種類、大きさ、形状等は特に限定されない。被包装物3としては、例えば化粧品、医薬品、食品、飲料品、日用品等が挙げられる。図示された例においては、被包装物3は、略直方体形状である。
一対の台材1は、フィルム袋体2の一部を挟んでz方向に互いに重ね合わされている。台材1としては、一般的な、所謂ノンコート紙と呼ばれる厚紙、普通紙、合成紙等からなる台紙の他に、表面に樹脂層が設けられた所謂コート紙、あるいは合成樹脂シートなどを採用しうる。これらは単層シート、およびこれらの2以上のシートが積層接着された積層シートなどの各種シート材を用いることができる。本実施形態においては、台材1として厚紙からなり、全体として厚さ方向視(平面視)においてy方向を長手方向とする略長矩形状の台紙を用いる場合を例として説明する。なお、本実施形態においては、一対の台材1の平面視形状および大きさは互いに一致しているが、これに限定されず、互いの形状や大きさが異なる構成であってもよい。また、一対の台材1の外面は、たとえば、被包装物3の商品説明を印刷する領域として利用することができる。
図示された例においては、一対の台材1は、折り返し部17を介して連結された構成であるが、一対の台材1は、たとえば、それぞれ別々の部材であってもよい。本実施形態においては、一対の台材1は、台材接合部19によって互いに接合されている。台材接合部19は、一対の台材1を相互に固定するものであればその具体的構成は特に限定されず、たとえば接着剤や接着テープ等によって構成される。または、台材接合部19は、一対の台材1の表面に設けられたシーラント層同士が互いに熱溶着されたものであってもよい。
本実施形態においては、一対の台材1の一方が、一対の台材切断予定部11、収容孔13および離間領域14を有しており、一対の台材1の他方が、収容孔13を有する。
収容孔13は、台材1を厚さ方向に貫通しており、z方向視において被包装物3を収容している。収容孔13の大きさおよび形状は特に限定されず、z方向視において被包装物3を収容可能なものであればよい。図示された例においては、収容孔13は、z方向視略矩形状の貫通孔であり、台材1のx方向およびy方向における略中央に配置されている。
台材切断予定部11は、台材1の切断を実現するために設けられたものであり、台材1の切断の起点となる切り欠きや台材1の所望の箇所に切断を誘導するミシン目線および折罫線等が例示される。図示された例においては、台材切断予定部11は、ミシン目線によって構成されている。一対の台材切断予定部11は、y方向に互いに離間配置されており、各々がx方向に沿っている。本実施形態においては、一対の台材切断予定部11は、各々の一端が収容孔13に到達している。また、一対の台材切断予定部11は、各々の他端が折り返し部17に到達している。
離間領域14は、台材切断予定部11を用いて台材1が切断されることによって、フィルム袋体2からz方向に離間可能となる領域である。図示された例においては、一対の台材切断予定部11に沿って台材1が切断される。これにより、図3に示すように、収容孔13の端縁のx方向左側部分と一対の台材切断予定部11と折り返し部17とを境界に有する領域が離間領域14とされる。図1〜図3においては、理解の便宜上、離間領域14に斜線のハッチングを付している。
フィルム袋体2は、フィルム材料が袋状に形成されたものであり、被包装物3を収容している。また、フィルム袋体2は、その一部が一対の台材1によって挟まれている。フィルム袋体2の具体的構成は特に限定されず、z方向視における収容孔13内において、被包装物3をその内部に適切に収容可能な構成であればよい。
図示された例においては、フィルム袋体2は、z方向視矩形状であり、筒状のフィルム材料の両端開口が封止されたいわゆるピロー袋と称される構成である。より具体的には、フィルム袋体2は、一対の折り返し端22および一対の封止端23を有する。一対の折り返し端22は、y方向において互いに離間配置されており、各々がx方向に沿っている。折り返し端22は、筒状のフィルム材料が平坦に折り畳まれた際に生じた折り返し部分である。一対の封止端23は、x方向において互いに離間配置されており、各々がy方向に沿っている。封止端23は、筒状のフィルム材料の開口がヒートシール等の既知の手法によって封止された部分である。たとえば、フィルム袋体2の両端開口の一方を封止することによって一方の封止端23を形成した後に、フィルム袋体2に被包装物3を挿入する。次いで、フィルム袋体2の他方の開口を封止することによって、他方の封止端23が形成され、被包装物3がフィルム袋体2に封入される。本実施形態においては、一対の折り返し端22および一対の封止端23のすべてが、一対の台材切断予定部11に挟まれている。また、一対の封止端23は、一対の折り返し端22よりも長いものとされている。
フィルム袋体2の材料は特に限定されず、被包装物3を適切に保持しうる強度を発揮する樹脂フィルム材料等が適宜選択され、収容する製品の特性に応じて、耐衝撃性、耐磨耗性、遮光性、耐熱性及びバリア性等の性能を有する材料等が適宜用いられる。また、包装体A1が店頭等において陳列された際に、商品としての被包装物3を目立たせる場合には、フィルム袋体2は、透明な樹脂フィルム材料によって形成されていることが好ましい。
さらに、上述のとおり、通常、ヒートシールによりフィルム袋体2が形成されるため、樹脂フィルム材料には、ヒートシール性が要求される。従って、樹脂フィルム材料としては、ベースフィルム層(単層であっても複層であってもよい)と、ヒートシール性を付与するシーラント層とを有する複層シートが好適である。上述したように、遮光性やバリア性が必要な時は、ベースフィルム層とシーラント層との間、若しくはベースフィルム層が複層の場合にはその間に、遮光性やガスバリア性を付与するバリア層を設けた複層シートがより好適である。
ここで、ベースフィルム層、シーラント層、及びバリア層の構成材料を例示する。なお、これら各層の積層は、慣用のラミネート法、例えば、接着剤によるドライラミネーション、熱接着性層を挟んで熱により接着させる熱ラミネーションなどにより行うことができる。
ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)など)、ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)など)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66など)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、及びポリエーテルスルフォン(PES)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
シーラント層を構成するフィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
バリア層としては、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などの樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルム(例えば、ベースフィルム層であってもよい)に、アルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物などを蒸着(又はスパッタリング)したフィルムが例示できる。
フィルム袋体2は、フィルム切断予定部21を有している。フィルム切断予定部21は、フィルム袋体2の切断を実現するために設けられたものであり、フィルム袋体2の切断の起点となる切り欠きやフィルム袋体2の所望の箇所に切断を誘導するミシン目線等が例示される。図示された例においては、フィルム切断予定部21は、切り欠きによって構成されている。また、本実施形態においては、フィルム切断予定部21は、y方向において一対の台材切断予定部11の間に位置している。フィルム切断予定部21は、z方向視において台材1の離間領域14と重なる位置に配置されている。また、フィルム切断予定部21は、フィルム袋体2の一方の封止端23に設けられている。
接合部4は、台材1とフィルム袋体2とを接合するものである。接合部4の具体的構成は特に限定されず、たとえば接着剤や接着テープ等によって構成される。または、台材1の表面に設けられたシーラント層とフィルム袋体2の表面に設けられたシーラント層とが、ヒートシールによって接合された構成であってもよい。図示された例においては、接合部4は、フィルム袋体2の一方の封止端23に沿って設けられている。
次に、包装体A1の開封について、図5および図6を参照しつつ以下に説明する。
まず、図5に示すように、一対の台材切断予定部11に沿って、一方の台材1を切断する。図示された例においては、収容孔13の端縁のうち一対の台材切断予定部11に挟まれた部位を持ち上げるような動作によって台材1の切断を開始することができる。この切断は、一対の台材切断予定部11に沿ってx方向に進行する。一対の台材切断予定部11に沿った切断が完了すると、当該台材1に一対の台材切断線110が形成され、離間領域14がz方向に持ち上げられる。これにより、当該台材1は、フィルム袋体2から離間した部位である離間部140を有するものとなる。また、台材1の離間領域14が離間部140とされると、フィルム袋体2のうち離間領域14によって覆われていた部分が露出する。この部分には、フィルム切断予定部21が含まれており、フィルム切断予定部21が外部に露出した状態となる。
図6に示すように、次いで、フィルム切断予定部21を起点としてフィルム袋体2の切断を行う。この切断は、たとえば、フィルム袋体2のうちフィルム切断予定部21を挟んでy方向両側に位置する部分を互いに離間させる動作により行うことができる。この動作によって、フィルム袋体2の略中央部分であるフィルム切断予定部21を起点として、フィルム袋体2の切断がなされる。この結果、フィルム袋体2には、フィルム切断線210が形成される。フィルム切断線210を拡開すると、フィルム袋体2に開口部分が生じる。この後は、この開口部分から被包装物3を引き出すことにより、被包装物3をフィルム袋体2から取り出すことができる。
次に、包装体A1の作用について説明する。
本実施形態によれば、開封前の状態においては、フィルム切断予定部21は、台材1の離間領域14に覆われている。また、フィルム袋体2の切断は、台材切断予定部11を用いた台材1の切断動作とは別に、フィルム切断予定部21を用いた切断動作が必要である。このため、店頭における陳列時や購入後の使用前の段階において、誤って被包装物3が取り出されてしまうことを回避することができる。また、フィルム切断予定部21を用いてフィルム袋体2を切断する構成であるため、フィルム袋体2にスムーズに開口を形成し、被包装物3を容易に取り出すことが可能である。したがって、被包装物3の意図しない取り出しを抑制しつつ適切に包装体A1の開封を行うことができる。
フィルム袋体2のフィルム切断予定部21は、一対の台材切断予定部11によって挟まれた位置に設けられている。これにより、一対の台材切断予定部11を用いて台材1を切断すると、フィルム切断予定部21を確実に露出させることが可能である。したがって、フィルム切断予定部21を用いたフィルム袋体2の切断をより容易に行うことができる。
一対の台材切断予定部11は、収容孔13に到達している。このため、一対の台材切断予定部11を用いて台材1を切断する際には、収容孔13の端縁を摘み上げる等の動作により、台材1の切断をスムーズに開始することができる。
一対の収容孔13の双方が収容孔13を有することにより、z方向において被包装物3の略中央に一対の台材1を位置させることが可能である。これは、包装体A1をバランス良く陳列するのに好ましい。
本実施形態においては、接合部4は、フィルム袋体2の封止端23に沿って設けられている。封止端23は、被包装物3からの距離が折り返し端22よりも長くなることが一般的である。このため、接合部4を設ける領域を十分に確保することが可能であり、フィルム袋体2を台材1に対してより確実に固定することができる。
図7〜図15は、本発明の変形例および他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
図7は、包装体A1の変形例を示している。本変形例においては、台材1の一対の台材切断予定部11が、切り欠きによって構成されている。この切り欠きからなる一対の台材切断予定部11は、収容孔13の端縁のうちx方向図中左側に位置する部分に設けられている。本変形例においても、収容孔13の端縁のうち一対の台材切断予定部11に挟まれた部分を持ち上げる等の動作により、台材1を切断することができる。この場合、台材切断予定部11を起点とした切断は、x方向左方へと進行する。このため、本変形例においては、収容孔13の端縁のx方向図中左側部分と、一対の台材切断予定部11からx方向左方へと延長した仮想線と、折り返し部17と、によって区画された領域が離間領域14となっている。
図8は、包装体A1の他の変形例を示している。本変形例においては、フィルム袋体2のフィルム切断予定部21が、ミシン目線によって構成されている。本変形例においても、台材1を切断することによって離間領域14をフィルム袋体2から離間させた後に、フィルム切断予定部21を挟んでフィルム袋体2をy方向両側に引っ張る等の動作により、フィルム袋体2を切断することができる。
図9は、包装体A1の他の変形例を示している。本変形例においては、一対の台材1が互いに別体の部材によって構成されている。また、これに対応して、収容孔13を挟んでx方向両側に台材接合部19が設けられている。
図1〜図5に示した構成と、図7〜図9に示した構成は、互いの部分的構成を相互に採用可能であり、この点は、後述する実施形態においても同様である。
図10は、本発明の第2実施形態に基づく包装体を示している。本実施形態の包装体A2においては、一対の台材1とフィルム袋体2との支持関係が、上述した実施形態と異なっている。
本実施形態においては、一対の台材1とフィルム袋体2とを接合する接合部4が設けられていない。図示されたフィルム袋体2は、上述した包装体A1のフィルム袋体2と同様に四辺(一対の折り返し端22および一対の封止端23)が一対の台材切断予定部11によって挟まれている。このような実施形態によっても、被包装物3の意図しない取り出しを抑制しつつ適切に包装体A2の開封を行うことができる。また、フィルム袋体2に収容された被包装物3は、一対の台材1の収容孔13に収容されており、被包装物3が一対の台材1からz方向両側に突出した格好となっている。このため、仮にフィルム袋体2が一対の台材切断予定部11に対してずれる挙動を示したとしても、被包装物3が収容孔13の周縁に引っ掛かることにより、被包装物3が収容孔13から抜け出てしまうことが防止される。
図11は、本発明の第3実施形態を示している。本実施形態の包装体A3は、フィルム袋体2の具体的構成が、上述した実施形態と異なっている。
本実施形態においては、フィルム袋体2の一対の折り返し端22の一部ずつが一対の台材1の収容孔13から露出している。一方、一対の封止端23は、一対の台材1に挟まれており、一方の封止端23に沿って接合部4が設けられている点は、包装体A1と同様である。
このような実施形態によっても、被包装物3の意図しない取り出しを抑制しつつ適切に包装体A3の開封を行うことができる。また、筒状のフィルム材料の両端開口が封止されることによって形成された一対の封止端23は、ヒートシール等を適切に行うための十分な面積が確保されるため、一対の折り返し端22と比べて被包装物3から離間していることが一般的である。このため、一対の封止端23は、一対の台材1で挟むとともに、被包装物3を設ける部分として都合が良い。一方、一対の折り返し端22が収容孔13から露出する構成のフィルム袋体2は、たとえば包装体A1のフィルム袋体2と比べて使用するフィルム材料を削減することが可能であるという利点がある。
図12は、本発明の第4実施形態に基づく包装体を示している。
本実施形態においては、一対の折り返し端22が一対の封止端23よりも相対的に長い構成とされている。また、一対の折り返し端22がy方向に沿っており、一対の封止端23がx方向に沿っている。一対の封止端23は、一対の台材1に挟まれており、一対の折り返し端22は、その一部ずつが収容孔13から露出している。接合部4は、一方の封止端23に沿って設けられている。
フィルム袋体2のフィルム切断予定部21は、y方向図中上方の封止端23に設けられている。台材1の一対の台材切断予定部11は、フィルム切断予定部21を挟んでx方向に離間配置されており、収容孔13の端縁のy方向上側部分から台材1の端縁のy方向上側部分にかけて形成されている。このような実施形態によっても、被包装物3の意図しない取り出しを抑制しつつ適切に包装体A4の開封を行うことができる。また、本実施形態から理解されるように、台材1の形状に由来する方向(長手方向であるy方向等)と、フィルム袋体2の折り返し端22および封止端23が沿う方向との関係は特に限定されない。
図13は、本発明の第5実施形態に基づく包装体を示している。本実施形態の包装体A5は、台材切断予定部11および離間領域14の構成が上述した実施形態と異なっている。
本実施形態においては、一方の台材1に1つの台材切断予定部11のみが形成されている。図示された台材切断予定部11は、たとえばミシン目線からなり、収容孔13の端縁のy方向左側部分の略中央から折り返し部17の略中央にかけて設けられている。本実施形態の包装体A5を開封する際には、たとえば、台材切断予定部11の図中右端からx方向左方に向けて台材切断予定部11に沿って台材1が切断される。この切断によって生じる台材切断線110を挟んで台材1のうちy方向に分断された部分を引き上げると、図示された離間領域14がフィルム袋体2から離間する。このため、本実施形態においては、離間領域14は、台材切断予定部11を中心とする略三角形状である。また、本実施形態においても、フィルム袋体2の台材切断予定線12が離間領域14と重なる位置に設けられている点は、上述した実施形態と同様である。
このような実施形態によっても、被包装物3の意図しない取り出しを抑制しつつ適切に包装体A5の開封を行うことができる。また、離間領域14は、台材切断予定部11によって囲まれた領域に限定されず、本実施形態の離間領域14のように、台材切断予定部11を用いた台材1の切断によってフィルム袋体2から離間する領域であればよい。
図14は、本発明の第6実施形態に基づく包装体を示している。本実施形態の包装体A6は、一対の台材1のうち一方の台材1のみに収容孔13が形成されており、他方の台材1には収容孔13が形成されていない点が、上述した実施形態と異なっている。
本実施形態においては、被包装物3は、一方の台材1に設けられた収容孔13に収容され、当該台材1からz方向に突出する。一方、被包装物3は、収容孔13が形成されていない他方の台材1によって、z方向片側全体が覆われる格好となる。
本実施形態においては、収容孔13が設けられた台材1に一対の台材切断予定部11が形成されており、これに対応して当該台材1に離間領域14が設けられている。
このような実施形態によっても、被包装物3の意図しない取り出しを抑制しつつ適切に包装体A6の開封を行うことができる。また、本実施形態から理解されるように、一対の台材1の双方に収容孔13が形成された構成に限定されず、一方の台材1のみに収容孔13が形成された構成であってもよい。さらに、本実施形態においては、被包装物3のz方向片側全体を収容孔13が形成されていない台材1によって保護することが可能である。
図15は、本発明の第7実施形態に基づく包装体を示している。本実施形態の包装体A7は、包装体A6と同様に一方の台材1のみに収容孔13が形成されており、他方の台材1には、収容孔13が形成されていない。そして、収容孔13が形成されていない台材1に一対の台材切断予定部11が形成されている。
図示された例においては、一対の台材切断予定部11は、台材1の端縁のうち折り返し部17とは反対側に位置する部分からx方向内方に延びている。また、台材接合部19は、一対の台材切断予定部11に挟まれた領域を避けた位置に設けられている。包装体A7の開封に際しては、台材1の端縁のうち一対の台材切断予定部11に挟まれた部分を摘み上げる等の動作により、台材1を切断することができる。この切断によりフィルム袋体2から離間する領域が離間領域14となっている。本実施形態においても、フィルム袋体2のフィルム切断予定部21は、離間領域14と重なる位置に設けられている。
このような実施形態によっても、被包装物3の意図しない取り出しを抑制しつつ適切に包装体A7の開封を行うことができる。また、本実施形態から理解されるように、台材切断予定部11は、収容孔13が形成された台材1に設けられる構成に限定されず、収容孔13が形成されていない台材1に設けられた構成であってもよい。
本発明に係る包装体は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る包装体の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1〜A7:包装体
1 :台材
2 :フィルム袋体
3 :被包装物
4 :接合部
11 :台材切断予定部
12 :台材切断予定線
13 :収容孔
14 :離間領域
17 :折り返し部
19 :台材接合部
21 :フィルム切断予定部
22 :折り返し端
23 :封止端
110 :台材切断線
140 :離間部
210 :フィルム切断線
A1〜A7:包装体
1 :台材
2 :フィルム袋体
3 :被包装物
4 :接合部
11 :台材切断予定部
12 :台材切断予定線
13 :収容孔
14 :離間領域
17 :折り返し部
19 :台材接合部
21 :フィルム切断予定部
22 :折り返し端
23 :封止端
110 :台材切断線
140 :離間部
210 :フィルム切断線
A1〜A7:包装体
Claims (7)
- 互いに重ね合わされた一対の台材と、
前記一対の台材の間に介在するフィルム袋体と、
前記フィルム袋体に収容された被包装物と、を備えた包装体であって、
前記一対の台材は、少なくとも一方に形成された厚さ方向に貫通する収容孔と、少なくとも一方に形成された台材切断予定部と、当該台材切断予定部を用いて当該台材が切断されることにより、前記フィルム袋体から離間可能となる離間領域と、を有し、
前記被包装物は、前記厚さ方向視において前記収容孔に収容されており、
前記フィルム袋体は、前記離間領域に重なる部分にフィルム切断予定部を有することを特徴とする、包装体。 - 前記一対の台材の少なくとも一方は、前記フィルム切断予定部を挟んで配置された2つの前記台材切断予定部を有する、請求項1に記載の包装体。
- 前記一対の台材の少なくとも一方は、前記収容孔および前記台材切断予定部を有し、且つ当該台材切断予定部は当該収容孔に到達している、請求項1または2に記載の包装体。
- 前記一対の台材は、各々が前記収容孔を有している、請求項1ないし3のいずれかに記載の包装体。
- 前記一対の台材の少なくともいずれかと前記フィルム袋体とを接合する接合部を備える、請求項1ないし4のいずれかに記載の包装体。
- 前記フィルム袋体は、互いに離間する一対の折り返し端と、当該一対の折り返し端と交差する方向に伸びており且つ接合によって封止された一対の封止端と、を有しており、
前記一対の封止端は、前記厚さ方向視において前記一対の台材と重なる位置に配置されている、請求項1ないし5のいずれかに記載の包装体。 - 前記封止端に前記フィルム切断予定部が形成されている、請求項6に記載の包装体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016187756A JP2018052523A (ja) | 2016-09-27 | 2016-09-27 | 包装体 |
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2016
- 2016-09-27 JP JP2016187756A patent/JP2018052523A/ja active Pending
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