JP2018052503A - カップ容器およびカップ包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 より安定して把持することが可能なカップ容器およびカップ包装体を提供すること。【解決手段】 カップ容器A1は、軸方向z一方側が開口する筒状部1と、筒状部1の軸方向z他方側に繋がる底部2と、を備え、筒状部1は、軸方向z一方側に位置する大径部11、大径部11に対して軸方向z他方側に位置し且つ大径部11よりも小径である小径部13、および軸方向z視において大径部11と小径部13との間に位置し且つ大径部11と小径部13とを繋ぐ中間部12、を有する、樹脂からなるカップ容器A1であって、筒状部1は、各々が軸方向zに沿って延び且つ小径部13から径方向rに突出する複数のリブ14を有し、各リブ14は、中間部12に繋がり且つ軸方向zにおいて中間部12に近づくほど径方向寸法が大となる第1遷移部141を有する。【選択図】 図4

Description

本発明は、樹脂からなるカップ容器およびカップ包装体に関する。
たとえば、ゼリー等の食品を収容する容器として、樹脂からなるカップ容器が広く用いられている。特許文献1には、従来のカップ容器の一例が開示されている。このカップ容器は、軸方向一方側に開口する筒状部、当該筒状部を塞ぐ底部、および当該底部から前記筒状部とは反対側に延出する脚部を有する。前記筒状部は、開口側に位置する大径部、前記底部側に位置する小径部、および前記大径部と前記小径部とを繋ぐ中間部を有する。また、筒状部は、複数のリブを有する。これらのリブは、各々が軸方向に延びており、小径部から径方向に突出している。複数のリブを備えることにより、当該カップ容器の高剛性化が図られている。
一方、複数のリブは、各々の全長にわたって突出する高さが一定とされている。このため、当該カップ容器を把持する際には、指が筒状部から完全に離れた状態となり、複数のリブの先端のみが指に接する。このような場合、把持する者に、不快な触感を与えかねない。また、把持する部分に水滴が付着する等の事情により当該部分が滑りやすい場合、把持した手からカップ容器が滑り落ちるおそれがある。
特開2011−042381号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、より安定して把持することが可能なカップ容器およびカップ包装体を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供されるカップ容器は、軸方向一方側が開口する筒状部と、前記筒状部の前記軸方向他方側に繋がる底部と、を備え、前記筒状部は、前記軸方向一方側に位置する大径部、当該大径部に対して前記軸方向他方側に位置し且つ前記大径部よりも小径である小径部、および前記軸方向視において前記大径部と前記小径部との間に位置し且つ前記大径部と前記小径部とを繋ぐ中間部、を有する、樹脂からなるカップ容器であって、前記筒状部は、各々が前記軸方向に沿って延び且つ前記小径部から径方向に突出する複数のリブを有し、前記各リブは、前記中間部に繋がり且つ前記軸方向において前記中間部に近づくほど径方向寸法が大となる第1遷移部を有することを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記各リブの径方向先端縁と前記大径部の表面とは、互いの接続部分において前記径方向における位置および角度が一致している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記各リブは、前記第1遷移部に対して前記軸方向他方側に繋がり且つ前記径方向寸法が一定である第1一定部を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記小径部は、前記中間部に繋がり且つ前記軸方向において前記中間部に近づくほど厚さが大となる第2遷移部を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記小径部は、前記第2遷移部に対して前記軸方向他方側に繋がり且つ厚さが一定である第2一定部を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1遷移部の前記軸方向他方側端と、前記第2遷移部の前記軸方向他方側端との位置が、略一致している。
本発明の第2の側面によって提供されるカップ包装体は、本発明の第1の側面によって提供される前記カップ容器と、前記カップ容器に収容された内容物と、前記カップ容器の開口を塞ぐ封止材と、前記カップ容器の前記筒状部を覆う外装フィルムと、を備えることを特徴としている。
本発明によれば、前記複数のリブの第1遷移部は、前記中間部に近づくほど突出する高さが高い。言い換えると、前記第1遷移部は、中間部から遠ざかると高さが低くなる。このため、前記カップ容器を把持する際に、前記中間部から比較的遠い部分を把持すれば、複数のリブの先端と前記筒状部との双方を指に触れさせることが可能であり、複数のリブの先端のみが指に強く当たってしまうことを回避することができる。これにより、前記カップを把持した際の触感を改善することができる。また、前記中間部から比較的遠い部分を把持すると、当該部分よりも前記中間部に近い部分は、第1遷移部の形状によって径方向寸法が顕著に拡大している。このため、仮に前記カップ容器が滑りやすい状態であっても、前記カップ容器をより確実に把持することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態に基づくカップ容器を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に基づくカップ容器を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に基づくカップ容器を示す底面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態に基づくカップ容器を示す要部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に基づくカップ包装体を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に基づくカップ容器を示す要部拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に基づくカップ容器を示す要部拡大断面図である。 本発明の第4実施形態に基づくカップ容器を示す要部拡大断面図である。 本発明の第5実施形態に基づくカップ容器を示す要部拡大断面図である。 本発明の第6実施形態に基づくカップ容器を示す要部拡大断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図5は、本発明の第1実施形態に基づくカップ容器を示している。本実施形態のカップ容器A1は、筒状部1、底部2および脚部3を備えている。カップ容器A1は、たとえば後述するカップ包装体B1に用いられるものであり、所定の内容物を収容するものである。カップ容器A1は、たとえば射出成形によって形成されるものであり、その材質としては、たとえばPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロビレン)、PS(ポリスチレン)等の汎用の熱可塑性樹脂からなる。
図1は、カップ容器A1を示す斜視図である。図2は、カップ容器A1を示す正面図である。図3は、カップ容器A1を示す底面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図であり、図5は、同断面における要部拡大断面図である。これらの図において、筒状部1の軸方向を軸方向zとし、径方向を径方向rとし、周方向を周方向θとしている。
筒状部1は、軸方向zの一方側(図1および図4における軸方向z上側)に開口する部分であり、大径部11、中間部12、小径部13、複数のリブ14およびフランジ部16を有する。なお、図示された例においては、筒状部1は、概ね円筒形状であるが、これに限定されずたとえば多角形筒状等であってもよい。
大径部11は、軸方向zにおける開口側に位置しており、相対的に径方向r寸法が大である部位である。大径部11は、有意な凹凸等が設けられておらず、径方向r寸法がほとんど一定の部分である。大径部11の寸法等は特に限定されず、その一例を挙げると、内径が63mm程度、軸方向zにおける高さが10mm程度、厚さが0.5mm程度である。
中間部12は、大径部11と小径部13との間に介在して双方を繋いでおり、図3に示すように軸方向z視において大径部11と小径部13との間に位置している。図示された例においては、中間部12は、軸方向zに対して概ね直角である円環板状の部分である。中間部12の寸法等は特に限定されず、その一例を挙げると、径方向rにおける幅が3mm程度、厚さが0.5mm程度である。
小径部13は、大径部11に対して軸方向z他方側(図1および図2における軸方向下側)に位置しており、大径部11よりも小径の部位である。図示された例においては、小径部13は、軸方向zにおいて大径部11から底部2に向かうほど小径となるテーパー形状とされている。小径部13の寸法等は、特に限定されず、その一例を挙げると、軸方向zにおける中間部12側の内径が58mm程度、底部2側の内径が45mm程度、軸方向zにおける高さが50mm程度である。また、小径部13のテーパー角度は、たとえば6度程度(片側)である。
図4および図5に示すように、小径部13は、第2遷移部131および第2一定部132を有する。なお、理解の便宜上、図3のIV−IV線は、図中右方部分が、リブ14に交差しており、図中左方部分は、リブ14から周方向θにずれた位置を通過している。このため、図4においては、図中右半分においてリブ14の断面が記載されており、図中左半分において小径部13の断面およびリブ14の外形が記載されている。
第2遷移部131は、中間部12に繋がっており、軸方向zにおいて中間部12に近づくほど厚さが大となる部位である。すなわち、第2遷移部131の軸方向z図中下端における厚さt1よりも軸方向z図中上端(中間部12との接合端)における厚さt2が大である。また、図示された例においては、第2遷移部131の厚さは、厚さt1から厚さt2に向けて軸方向zについて線形的に大きくなるように設定されている。第2遷移部131の寸法等は特に限定されず、図示された例においては、厚さt1が0.25mm程度、厚さt2が0.5mm程度であり、軸方向z寸法が15mm程度である。
第2一定部132は、第2遷移部131に対して軸方向z他方側(図4および図5における軸方向下側)に位置している。第2一定部132は、厚さが一定な部位であり、その厚さはたとえば第2遷移部131の厚さt1と同じである。第2一定部132の寸法等は特に限定されず、厚さが0.25mm程度、軸方向z寸法が35mm程度である。
図1〜図3に示すように、複数のリブ14は、各々が軸方向zに沿って延び且つ小径部13から径方向rに放射状に突出している。図示された例においては、複数のリブ14は、周方向θにおいて略等ピッチで配置されている。リブ14の軸方向zに対して直角な断面における形状は特に限定されず、図示された例においては、たとえば断面山形状とされている。
本実施形態においては、リブ14は、第1遷移部141および第1一定部142を有する。第1遷移部141は、中間部12に繋がり且つ軸方向zにおいて中間部12に近づくほど径方向r寸法が大となっている。すなわち、第1遷移部141の軸方向z下端における径方向r寸法(高さh1)よりも軸方向z上端(中間部12との接合端)における径方向r寸法である高さh2が大である。また、本実施形態においては、第1遷移部141の先端縁145と大径部11の表面とが、互いの接続部分において径方向rにおける位置および角度が一致している。すなわち、第1遷移部141の先端縁145と大径部11の表面とは、互いの接続部分において明瞭な段差部や角部を有さないように滑らかに繋がっている。そして、第1遷移部141の高さは、高さh1から高さh2に向けて軸方向zについて二次曲線的に大きくなるように設定されている。第1遷移部141の寸法等は特に限定されず、図示された例においては、高さh1が0.7mm程度、高さh2が3mm程度、軸方向z寸法が15mm程度である。
なお、小径部13の第2遷移部131とリブ14の第1遷移部141とは、いずれもが中間部12に繋がっている。このため、第2遷移部131と第1遷移部141とは、軸方向zにおいて少なくとも双方の一部ずつが重なる関係となっている。図示された例においては、第1遷移部141の軸方向z下端と第2遷移部131の軸方向z下端との軸方向zにおける位置が、略一致している。言い換えると、第2遷移部131と第1遷移部141とが設けられている範囲が、軸方向zにおいて互いに略一致している。すなわち、第2遷移部131の厚さが厚さt1である部位と、第1遷移部141の高さが高さh1である部位とが、軸方向zにおいて略同じ位置に設定されている。なお、第1遷移部141の軸方向z下端と第2遷移部131の軸方向z下端との軸方向zにおける位置が、略一致しているとは、これらの下端のz方向における差が、小径部13のz方向寸法の10%以内である関係をいう。
第1一定部142は、第1遷移部141に対して軸方向z他方側(図4および図5における軸方向下側)に位置している。第1一定部142は、高さが一定な部位であり、その高さはたとえば第1遷移部141の高さh1と同じである。また、図示された例においては、第1遷移部141の先端縁145と第1一定部142の先端縁146とは、互いの接続部分において径方向rにおける位置および角度が一致している。すなわち、先端縁145と先端縁146とは、互いの接続部分において明瞭な段差部や角部を有さないように滑らかに繋がっている。第1一定部142の寸法等は特に限定されず、高さが0.7mm程度である。また、図示された例においては、第1一定部142は、小径部13から脚部3に延長して設けられている。
底部2は、小径部13に軸方向z他方側に繋がっており、小径部13を塞ぐものである。図示された例においては、底部2は、軸方向z視円形状である。底部2の寸法等は特に限定されず、図示された例においては、直径が45mm程度、厚さが概ね0.55mm程度である。また、図示された底部2は、注入部21を有する。注入部21は、底部2の軸方向z視中央に位置しており、周辺部分よりも厚さが若干厚い部位である。注入部21は、たとえばカップ容器A1を製造する際の射出成形において樹脂材料が注入されるゲートに対応する部位である。
フランジ部16は、大径部11の開口端に繋がっており径方向r外方に延出している。図示された例においては、フランジ部16は、軸方向z視において円環板状の部分である。フランジ部16の寸法等は特に限定されず、図示された例においては、外形が70mm程度、径方向r寸法が4.7mm、厚さが0.8mm程度である。
脚部3は、筒状部1および底部2の境界から軸方向z下方に延びており、たとえば略円筒形状の部位である。脚部3は、たとえば、カップ容器A1およびカップ容器A1を用いたカップ包装体B1を起立させる際の接地部分となるとともにカップ容器A1の剛性を向上させる機能を果たす。
図6は、カップ容器A1を用いたカップ包装体の一例を示している。図示されたカップ包装体B1は、カップ容器A1、外装フィルム4、封止材5および内容物6を備えている。なお、同図は、封止材5の一部をカップ容器A1から剥離することによってカップ包装体B1が開封された状態を示している。
外装フィルム4は、カップ容器A1の筒状部1を覆っており、カップ包装体B1の外観を整えたり、保温機能を発揮したりするためのものである。外装フィルム4の材質等は、特に限定されず、典型的には、熱収縮によって筒状部1に装着される所謂シュリンクフィルムと称される樹脂フィルムが好適に用いられる。このような外装フィルム4が用いられた場合、外装フィルム4は、張力を有する状態で筒状部1を覆うため、複数のリブ14の先端縁の形状が浮かび上がるような外観を呈する。シュリンクフィルムである外装フィルム4が装着されることで、その収縮応力によりカップ容器A1を補強することができ、カップ容器A1の薄肉化を図りつつカップ包装体B1の強度を維持することが可能となる。
このような外装フィルム4を構成する樹脂フィルムの具体例としては、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル系、ポリスチレン系(PS)、ならびにポリ乳酸(PLA)、ポリアミド、およびエチレン酢酸ビ二ル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、ポリ塩化ビ二ル等のビ二ル系の樹脂からなるフィルムが挙げられる。また、これらの樹脂を2種以上混合した樹脂混合物を含むフィルムを用いることもできるし、2種以上のフィルムを積層した積層フィルムを用いることもできる。また、外装フィルム4は、たとえば内容物6についての説明等を印刷するための印刷層を更に有していてもよい。
封止材5は、筒状部1の内部を封止するためのものであり、たとえばフランジ部16に対して剥離可能に接合される。封止材5の材質は特に限定されず、樹脂、紙材および金属膜等が適宜採用される。封止材5の上面には、たとえば内容物6の商品名称を印刷するための印刷層が設けられていてもよい。
内容物6は、カップ容器A1に収容される商品であり、たとえば液体、ジェル状物体、粉粒体等の様々な物体が選択される。内容物6の具体例としては、たとえばヨーグルト、ゼリー、プリン等の食品や、液体および粉体の調味料等が挙げられる。
次に、カップ容器A1およびカップ包装体B1の作用について説明する。
本実施形態によれば、複数のリブ14の第1遷移部141は、中間部12に近づくほど突出する高さが高い。言い換えると、第1遷移部141は、中間部12から遠ざかると高さが低くなる。このため、カップ容器A1またはカップ包装体B1を把持する際に、中間部12から比較的遠い部分を把持すれば、複数のリブ14の先端と筒状部1との双方を指に触れさせることが可能であり、複数のリブ14の先端のみが指に強く当たってしまうことを回避することができる。これにより、カップ容器A1またはカップ包装体B1を把持した際の触感を改善することができる。また、中間部12から比較的遠い部分を把持すると、当該部分よりも中間部12に近い部分は、第1遷移141部の形状によって径方向r寸法が顕著に拡大している。このため、仮にカップ容器A1またはカップ包装体B1が滑りやすい状態であっても、カップ容器A1またはカップ包装体B1をより確実に把持することができる。
また、カップ容器A1の製造工程においてたとえば射出成形を採用した場合に、底部2の注入部21付近から樹脂材料が注入される。この樹脂材料は、金型のうち、底部2から小径部13、中間部12および大径部11を形成するための空隙へと流れていく。この際、小径部13を流れる樹脂材料は、リブ14にも流れる。特に、リブ14の第1遷移部141は、軸方向zにおいて中間部12に近づくほど高さが大となる部分であるため、樹脂材料の流入量が相対的に多い。複数のリブ14への樹脂材料の流入量が多くなるほど、小径部13への樹脂材料の流入量が不足するおそれが大きくなる。このような樹脂材料の不足は、たとえば空気溜まりによる小径部13の欠損や孔空きの要因となる。本実施形態においては、小径部13に第2遷移部131が設けられている。第2遷移部131は、第1遷移部141と同様に中間部12に繋がっており、軸方向zにおいて中間部12に近づくほど厚さが大となっている。このため、樹脂材料が複数のリブ14の第1遷移部141に過度に偏って流入してしまうことを防止し、第2遷移部131へと樹脂材料をより確実に流入させることが可能である。したがって、カップ容器A1によれば、製造時の欠損や孔開きを抑制することができる。特に、小径部13の肉厚を0.3mm以下に薄くしようとした場合、第1遷移部141に樹脂が流れ易くなる結果、より樹脂が均一に充填され難くなり、第1遷移部141近傍の小径部13に、孔開きのおそれが大きくなる。第2遷移部131が設けられた本実施形態は、このような肉厚が薄い小径部13を有するカップ容器A1の場合について孔開きを抑制するのに適している。
特に、本実施形態においては、第1遷移部141の軸方向z下端と第2遷移部131の軸方向z下端との位置が、略一致している。すなわち、リブ14が第1一定部142から第1遷移部141へと移行した部位と略一致する位置において、小径部13が第2一定部132から第2遷移部131へと移行している。このため、リブ14において樹脂流入量が増大する位置と小径部13において樹脂流入量が増大する位置が一致する。したがって、小径部13と複数のリブ14との樹脂流入量のバランスを適正に保つのに適している。
リブ14の先端縁145は、大径部11の表面と互いの接続部分において径方向rにおける位置および角度が一致しており滑らかに繋がっている。これにより、図6に示すように、カップ包装体B1の大径部11と小径部13との境界において、外装フィルム4に顕著な段差部や角部が生じることを回避することが可能である。これは、外装フィルム4の破損を防止したり、外装フィルム4の外観を美麗に仕上げたりするのに好ましい。
リブ14は、第1一定部142を有する。第1一定部142を設けることにより、相対的に厚さが薄い第2一定部132の剛性を高めることが可能である。また、第2一定部132の厚さが薄くなるほど、樹脂材料の流入抵抗が増大し、第2一定部132への樹脂材料の均一な流入が困難となる。本実施形態においては、複数のリブ14の第1一定部142が、樹脂材料を第2一定部132の全体へと広く行き渡らせる、所謂バイパス経路として機能することが期待できる。
図7〜図11は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
図7は、本発明の第2実施形態に基づくカップ容器を示している。本実施形態のカップ容器A2は、第2遷移部131と第1遷移部141との関係が、上述した実施形態と異なっている。本実施形態においては、第2遷移部131のすべてが、軸方向zにおいて第1遷移部141と重なっている。一方、第1遷移部141は、第2遷移部131よりも軸方向z下方に位置する部分を有している。すなわち、第1遷移部141の軸方向z下端は、第2遷移部131の軸方向z下端よりも軸方向z下方に位置している。図示された例においては、第1遷移部141の軸方向z寸法が15mm程度であり、第2遷移部131の軸方向z寸法が7mm程度である。
本実施形態によっても、カップ容器A2をより確実に把持することができる。また、第2遷移部131は、第1遷移部141と比べて軸方向zにおいて狭い範囲に設けられている。したがって、樹脂材料の流動を改善しつつ、小径部13が肉厚となる部分を縮小することが可能であり、カップ容器A1の軽量化に適している。
図8は、本発明の第3実施形態に基づくカップ容器を示している。本実施形態のカップ容器A3は、第2遷移部131の具体的構成が上述した実施形態と異なっている。本実施形態においては、第2遷移部131の厚さが、軸方向zにおいて中間部12に向かって段階的に大きくなっている。図示された例においては、第2遷移部131は、5段階の厚さを持つものとして構成されている。本実施形態から理解されるように、本発明における第2遷移部131は、カップ容器A1およびカップ容器A2における線形的(連続的)に厚さが変化するものだけでなく、本実施形態のように段階的に厚さが変化するものが含まれ、一旦大きくなった厚さが途中で小さくなるような構成でなければよい。
本実施形態によっても、カップ容器A3をより確実に把持することができる。また、第2遷移部131の厚さが段階的に変化していても、小径部13への樹脂流入量と複数のリブ14への樹脂流入量とを均衡化させる機能が期待できる。
図9は、本発明の第4実施形態に基づくカップ容器を示している。本実施形態のカップ容器A4は、第2遷移部131と第1遷移部141との関係が、上述した実施形態と異なっている。本実施形態においては、第1遷移部141のすべてが、軸方向zにおいて第2遷移部131と重なっている。一方、第2遷移部131は、第1遷移部141よりも軸方向z下方に位置する部分を有している。すなわち、第1遷移部141の軸方向z下端は、第2遷移部131の軸方向z下端よりも軸方向z上方に位置している。
本実施形態によっても、カップ容器A5をより確実に把持することができる。また、第2遷移部131を相対的に広い範囲に設けることにより、小径部13を形成する部分への樹脂材料の流入をより確実に確保することができる。
図10は、本発明の第5実施形態に基づくカップ容器を示している。本実施形態のカップ容器A5は、小径部13の構成が上述した実施形態と異なっている。本実施形態においては、小径部13は、第2一定部132のみによって構成されており、上述した第2遷移部131を有していない。すなわち、本実施形態においては、小径部13は、その厚さが厚さt1で一定とされている。一方、リブ14には、第1遷移部141が設けられており、さらに、第1一定部142が設けられている。
このような実施形態によっても、カップ容器A6をより確実に把持することができる。また、小径部13の全体が第2一定部132であることにより、カップ容器A5の薄型化を図ることができる。
図11は、本発明の第6実施形態に基づくカップ容器を示している。本実施形態のカップ容器A6は、リブ14の構成が上述した実施形態と異なっている。本実施形態においては、リブ14は、第1遷移部141のみによって構成されており、第1一定部142を有していない。すなわち、本実施形態においては、大径部11の軸方向zにおける中間部12側(図中上側)には、リブ14(第1遷移部141)が設けられているものの、小径部13の軸方向zにおける他方側(図中下側)には、リブ14が設けられていない。小径部13のうちリブ14が設けられていない部分は、平滑な略円筒外面が維持されている。
一方、本実施形態においても、小径部13には、第2遷移部131および第2一定部132が設けられている。図示された例においては、第2遷移部131と第1遷移部141との関係は、カップ容器A1における関係と類似しているが、カップ容器A2〜A5における関係であってもよい。
本実施形態によっても、カップ容器A6の製造時の欠損や孔開きを抑制することができる。特に、本実施形態の構成は、第2一定部132の厚さが、たとえばカップ容器A1〜A3における厚さに対して、相対的に大である場合に適用することが好ましい。第2一定部132の厚さがある程度大きければ、リブ14に第1一定部142を設けることなく、第2一定部132の樹脂流入を維持することが可能である。また、第1一定部142による剛性向上の寄与がなくても、第2一定部132自体の高剛性化を図ることができる。
本発明に係るカップ容器およびカップ包装体は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るカップ容器およびカップ包装体の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1〜A6:カップ容器
B1 :カップ包装体
1 :筒状部
2 :底部
3 :脚部
4 :外装フィルム
5 :封止材
6 :内容物
11 :大径部
12 :中間部
13 :小径部
14 :リブ
16 :フランジ部
21 :注入部
131 :第2遷移部
132 :第2一定部
141 :第1遷移部
142 :第1一定部
145,146:先端縁
h1,h2:高さ
t1,t2:厚さ

Claims (7)

  1. 軸方向一方側が開口する筒状部と、
    前記筒状部の前記軸方向他方側に繋がる底部と、を備え、
    前記筒状部は、前記軸方向一方側に位置する大径部、当該大径部に対して前記軸方向他方側に位置し且つ前記大径部よりも小径である小径部、および前記軸方向視において前記大径部と前記小径部との間に位置し且つ前記大径部と前記小径部とを繋ぐ中間部、を有する、樹脂からなるカップ容器であって、
    前記筒状部は、各々が前記軸方向に沿って延び且つ前記小径部から径方向に突出する複数のリブを有し、
    前記各リブは、前記中間部に繋がり且つ前記軸方向において前記中間部に近づくほど径方向寸法が大となる第1遷移部を有することを特徴とする、カップ容器。
  2. 前記各リブの径方向先端縁と前記大径部の表面とは、互いの接続部分において前記径方向における位置および角度が一致している、請求項1に記載のカップ容器。
  3. 前記各リブは、前記第1遷移部に対して前記軸方向他方側に繋がり且つ前記径方向寸法が一定である第1一定部を有する、請求項1または2に記載のカップ容器。
  4. 前記小径部は、前記中間部に繋がり且つ前記軸方向において前記中間部に近づくほど厚さが大となる第2遷移部を有する、請求項1ないし3のいずれかに記載のカップ容器。
  5. 前記小径部は、前記第2遷移部に対して前記軸方向他方側に繋がり且つ厚さが一定である第2一定部を有する、請求項4に記載のカップ容器。
  6. 前記第1遷移部の前記軸方向他方側端と、前記第2遷移部の前記軸方向他方側端との位置が、略一致している、請求項5に記載のカップ容器。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の前記カップ容器と、
    前記カップ容器に収容された内容物と、
    前記カップ容器の開口を塞ぐ封止材と、
    前記カップ容器の前記筒状部を覆う外装フィルムと、
    を備えることを特徴とする、カップ包装体。
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