JP2014156268A - 紙容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲーベルトップ型またはフラットトップ型の紙容器において、内容物の液体を充填する時に、高速で充填しても、内容物がトップシールする面にまで飛び上がらないで、シールに悪さしない紙容器を得ること。
【解決手段】ゲーベルトップ型またはフラットトップ型の紙容器において、該紙容器のトップシールする前の状態で、紙容器側面部上方の内壁に、側面に略直角となる堰(8)を設ける。また、その堰は側面に対し角度可変であることを特徴とする紙容器。
【選択図】図7

Description

本発明は、主として、お酒、ジュース、乳酸飲料などの食品や、シャンプー、ボディソープ、住宅洗剤などの非食品などの液体を収納する、紙を基材に用いた紙容器に関する。
従来、紙容器に使用する積層シートは、紙を基材とし、内側面および外側面をヒートシール性に優れたポリオレフィン系樹脂とする構成で、これに、内容物の成分によっては、ガスバリヤ性を付与する層を加えられていた。例えば、ジュースや酒類では、〔容器外側〕ポリエチレン/紙/ポリエチレン/無機酸化物蒸着層/ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略す)フィルム/ポリエチレン〔容器内側〕構成のような積層シート5からなる。このような構成は、保香性が必要なものや、酸化し易い内容物を充填する容器として広く使用されている。
通常、このような積層シート5を抜き加工した後、ゲーブルトップ型、いわゆる三角形状の上面を有する四角柱に成形した容器が一般的である。しかし、このような容器に液体内容物を充填する時、内容物が注ぎ込まれる勢いで撥ねを発生し、トップシールする内面部分に付着すると、良好なシールができない問題が発生していた。
内容物充填時の撥ねに対する対応として、文献1では、液体を収納する本体部と、注ぎ口との境界付近に、注ぎ口の突出方向に対して略直角方向に一周して形成される突条が設けられている液体収納容器が提案されている。
この容器では、液体を容器に、高速で噴射注入する時に、内側底部に当たった液体がはねかえり、内側面に沿って肩部を経て注ぎ口から外に飛び出すことに対し、内側面を経てはねかえった液体は、注ぎ口の内周面に設けられている突条の下端面に沿ってはね返り、液体収納容器内の内壁に当たり、外に飛び出すことがない。
この文献では、射出中空成形によるブロー容器であり、射出成形時のパリソンの射出成形で、予めその突条部分を成形し、それを延伸ブローするもので、この方法をそのまま紙容器には使用できない。
文献2では、液体を収納する容器と、液体のスロッシング固有周期を変化させる補助機構と、液体のスロッシングの位相に応じて前記スロッシング固有周期を前記液体のスロッシングが減少する値に変化させるように前記補助機構の動作を制御する制御手段と、を備えている。
液体を収納する容器の移動、振動などにより液体が移動して容器に強い力がかかり、容器が破壊したり、液体が飛び出さないように、容器内部に天井部から所定深さまで伸びる隔壁によって複数の区画した空間を作る。液体が力を受けて振動する固有周期に合わせて、隔壁で隔てられた各空間の液面上に有した気相室をそれぞれ持たせ、液体の水面下で互いに連通されるとともに、気相室を互いに連通され、補助機構で気相室間を連通する孔部の面積を変化させたり、液面下の連通する孔部面積を変化させることにより、スロッシングを減少させる装置になっている。
しかしながら、持ち運ぶ紙容器などにそのような機構を設けては高価になってしまうと共に、重量も重くなってしまう問題があり、紙容器などに応用することはできない。
特開平10−315308号公報 特開2007−153438号公報
そこで、ゲーベルトップ型またはフラットトップ型の紙容器において、内容物の液体を充填する時に、高速で充填しても、内容物がトップシールする面にまで飛び上がらないで、シールに悪さしない紙容器を得ることが、本発明の課題である。
本発明の請求項1に係る発明は、ゲーベルトップ型またはフラットトップ型の紙容器において、該紙容器のトップシールする前の状態で、紙容器側面部上方の内壁に、側面に略直角となる堰を設けたことを特徴とする紙容器である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記堰は、側面に対して平行にすることができる角度可変な堰であることを特徴とする紙容器である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記堰は、紙を主体とした素材からなることを特徴とする紙容器である。
本発明の請求項4に係る発明は、前記堰の内壁に融着する位置は、融着面上端が、内容物充填満了位置より上側に融着することを特徴とする紙容器である。
本発明の紙容器は、内容物の液体を充填する時には側面に対して略直角に伸びた堰を、側面の内壁上方に設けているので、内容物が充填した底側からの吹き上げに対して、上方に飛び上がってトップシールする融着面にまで内容物が付着するなどの問題が発生しない。この為、油分が多く、挟雑シール性のない内容物であっても、安心して充填が可能になる。また、簡単な加工を加えることだけで、紙容器が改良できるので、量産性も高いなどの効果が得られる。
本発明のゲーベルトップ型紙容器の外観図である。 本発明のフラットトップ型紙容器の外観図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器の外層側から見た展開図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器の内層側から見た展開図である。 本発明のフラットトップ型紙容器の外層側から見た展開図である。 本発明のフラットトップ型紙容器の内層側から見た展開図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器で、内容物を充填する前の断面図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器と、堰を設けない紙容器の、内容物を充填中における断面図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器で、内容物充填後の断面図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器で、内容物充填後、堰を側壁に平行にした状態を示した断面図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器で、内容物充填後にトップ部を閉鎖する為に、トップ面を倒し始めた状態の断面図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器で、内容物充填後、トップを閉鎖した状態の断面図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器で、内容物を排出している状態の断面図である。 堰が側壁に直角の状態で内容物を排出している状態のゲーベルトップ型紙容器断面図である。 本発明のフラットトップ型紙容器で、内容物充填後の注出口近傍の断面図である。 本発明のフラットトップ型紙容器で、内容物を排出している状態の断面図である。
以下、本発明の紙容器の実施の形態例について、図を用いて詳細に説明する。
実施形態例に使用される紙容器本体のひとつはゲーベルトップの紙容器で、図1に示すような、直方体形状の先に山形の屋根がついたようになった容器である。積層シートを使用し、胴部は一側面角部、トップ部と底部は、トップ部の上側面、底側の一側面角部のそれぞれで貼り合わせ、さらに四方のトップ部と底部同士をそれぞれ折り込ませて融着する事で、直方体形状の先に山形の屋根のようになった容器本体3を持つ紙容器になっている。山形形状になったトップ面の表上面部323には口栓取り付け孔2を開け、口栓取り付け孔部分に注出口栓1を突設した紙容器になっている。もちろん、このような注出口栓1を設けない紙容器であってもかまわない。積層シートのトップ面の右上面部、左上面部324は、トップの表上面部323と裏上面部の間に折り込まれて融着されている。
実施形態例に使用される紙容器本体の二つ目は、図2に示すような、フラットトップの紙容器で、直方体形状をしているので、段積みをしても、無駄がなく輸送効率の高い容器である。この紙容器も積層シートを使用し、胴部は一側面角部を合わせるように融着し、同じようにトップ面と底面の側面シール部を合わせるように融着する。
トップ面は、トップ面の右上面部322と左上面部それぞれの内面同志を折り畳んで、表上面部323、裏上面部321が合掌するように融着し、右上面部322と左上面部はそれぞれ、右側面部312と左側面部に融着する。
また、底側は、右底面部と左底面部それぞれを折り込んで、表底面部、裏底面部の間に挟みこんで、それぞれで貼り合わせ、さらに四方のトップ部と底部同士をそれぞれ合わせて融着する事で、直方体形状の容器本体30を持つ紙容器になっている。
トップ面は平らな形状となっており、トップ面の表上面部323には口栓取り付け孔2を開け、口栓取り付け孔部分に注出口栓1を突設した紙容器になっている。もちろん、このような注出口栓1を設けない紙容器であってもかまわない。積層シートの右上面部322、左上面部324に相当するトップ面の左右部分は、それぞれ折り込まれて、右側面部312、左側面部314に融着されている。
図3は、図1の紙容器を製造するために造られるブランクの表側から見える形状で、この形状に積層シート5を抜いて成形し、紙容器が製造される。
この形状が通常のゲーベルトップ型の紙容器に使用されるブランクと違うのは、側面に使用される融着部が、内側に入り込む側だけではなく、外側に来る側にも設けられる点である。
すなわち、一方の端部に設けられた側壁の内側側面融着部412、内側上側面融着部422、内側底側側面融着部432はそれぞれ外側に折り曲げられて、裏面側面部311、裏側上面部321、裏面底面部331の外側に融着される。さらにその上へ、他方の端部に設けた側面融着部41、上側面融着部42、底側面融着部43が外側から覆って融着することで、筒状の基本形が作られる。
図4は、図1の紙容器を製造するために造られるブランクの内面側から見える形状で、この形状に積層シート5を抜いて成形し、紙容器が製造される。中央の上側に貼り付けられた堰8が内面側に見える。
堰8で折って、内側に突き出る、堰の上半分側に、折り込み部81が設けられ、内容物を充填する前に、堰8を側面に垂直に立てること、容器の上側を折って閉鎖する直前には、側面平衡に戻すこと、上側の閉鎖時には折り込み部81が各面の境で折り込まれることの役目を持たせている。
この堰8の上下方向の融着位置は、融着面の上端が側壁の裏側面部311、右側面部312、表側面部313、左側面部314の上端よりわずか下側で、内容物の充填満了位置より上に折り曲げた堰が来るように設けることが望ましい。内容物の充填満了位置より下に折り曲げた堰が来るようにすると、内容物が充填間際に、シール部方向に飛び跳ねる恐れが出るからである。
側面融着部41、上側面融着部42、底側側面融着部43が外側から融着して、左側面部314、左上面部324、左底面部334の端部が、裏面側面部311、裏側上面部321、裏面底面部331の端部と接するようになるので、この堰8の左端部と右端部が合わさるようになる。
図5は、図2のフラットトップ型紙容器を製造するために造られるブランクの表側から見える形状で、この形状に積層シート5を抜いて成形し、紙容器が製造される。
この形状も、通常のフラットトップ型の紙容器に使用されるブランクと違うのは、側面に使用される融着部が、内側に入り込む側だけではなく、外側に来る側にも設けられる点である。
すなわち、一方の端部に設けられた側壁の側面折り返し融着部410、上面折り返し融着部420、底面折り返し融着部430はそれぞれ外側に折り曲げられて、裏側面部311、裏上面部321、裏底面部331の外側に融着される。さらにその上へ、他方の端部に設けた側面融着部41、上側面融着部42、底側面融着部43が外側から覆って融着することで、筒状の基本形が作られる。
図6は、図2のフラットトップ型紙容器を製造するために造られるブランクの内面側から見える形状で、この形状に積層シート5を抜いて成形し、紙容器が製造される。中央の上側に貼り付けられた堰8が内面側に見える。
堰8で折っている上半分側に、折り込み部81が設けられ、ゲーベルトップの堰8と同じ役目を担っている。
側面融着部41、上側面融着部42、底側面融着部43が外側から融着して、左側面部314、左上面部324、左底面部334の端部が、裏側面部311、裏上面部321、裏底面部331の端部と接するようになるので、この堰8の左端部と右端部が合わさるようになる。
図7は、図3、図4で示されるゲーベルトップ型紙容器のブランク5を使用して組み立て、トップ部の融着前の状態を示している。
堰8はトップ部と胴部の境近傍に設けられ、堰の先端を側壁に対して直角の状態にしている。
図8−1は、図7のように堰8先端を側壁に対し略直角に倒し、内容物91を高速で充填している状態を示している。内容物は容器中央にまで伸びた充填ノズル9から底に向かって噴射され、側壁を伝って流れ、容器の上方に向かって流れる。
通常、充填ノズル9は、容器の中央に入り込み、充填を開始し、充填量に対して位置を上方に移動し、充填ノズル先端が充填された容器の液面には付かないように、充填速度に連動して上方に移動していく。
もし、図8−2のように堰8がなく、上方に向かって流れる内容物91が、そのまま上方に流れると、内容物91が容器の上側にも飛散し、容器のトップ部のシール面300に内容物91が付着しやすくなり、容器の内面シールに悪い影響を及ぼす可能性が高い。
特に、油性の内容物や、エマルジョンタイプの内容物、界面活性剤などの内容物の場合、熱シール性を阻害する恐れが高い。
しかし、本発明の紙容器では、側壁に対して略直角の状態で堰8が設けられているので、上方に向かって流れる内容物は、堰8に当たって流れが変化し、中央に向かって流れるようになる。
堰8が略直角に倒されて、容器の内側に飛び出す長さは、充填ノズル9の挿入に支障がない程度に長くてもかまわない。あまり短いと、隙間から上方に飛び出る恐れが大きい。ただ、充填ノズル9から噴射される内容物が、紙容器の側壁内側に沿って上昇し、一旦堰8に当たって、内側に噴射する向きを変えることになるので、堰8の内側に伸ばす長さは、極端に長くなくても効果はある。
堰8の下側と折り曲げた下側の面は内容物によって濡れるようになる。
図9は、内容物が充填完了した状態を示している。堰8の側壁との融着面上端が内容物充填満了位置よりも低くなるように設定しておく。
このように内容物の充填が完了した後、矢印で示したように、堰8の先端を側壁と平行になるように押し上げていく。
堰8を構成する材料に内容物の浸漬で軟化させる必要がある場合は、堰8の融着面下端を内容物充填満了位置よりも低くしておく。
図10は、堰8の先端を側壁と平行になるように押し上げた状態を示している。
この時、堰8の先端は、側壁とトップ面との境からトップ面側に飛び出した位置にまで飛び出した状態になっている。堰8をこのようなトップ面側に飛び出した位置に押し上げた状態で、図11のように、トップ面の上右側面322、上左側面324は、トップの上前面323と上背面321の間に折り畳んで行く。
図12は、トップ面の右上面部322、左上面部324が、トップの表上面部323と裏上面部321の間に折り込まれ、表上面部323と裏上面部321の内面や右上面部322、左上面部324が融着された状態を示している。
この時、堰8の折り込み部81は、トップ面の折り曲げに沿って、右上面部322や左上面部324と同じように容器トップ面の折り込み部に挟み込まれるため、堰8は容器トップ面の傾斜面に沿って平行になり、固定される。
この図12の状態では、堰8を容器の側壁やトップ面に沿わせて、堰8の機能をなくしていて、流通や、保管する状態を示している。
図13は、本発明のゲーベルトップ型紙容器の内容物を注出し、最後のわずかな内容物を出そうとしている状態を示している。注出口1に向かって内容物が流れる中で、堰8が側壁に平行になっているので、最後まで注出が可能なのが分かる。
図14は、堰8が側壁に対して直角になった状態の紙容器で、この状態では、内容物が注出口1に向かって流れる流れを、堰8が阻害している。
図14のような、内容物91が注出口1に向かって流れる流れを、堰8が阻害する状態を防ぐために、内容物91の充填後に、堰8は側壁に平行になるようにする。
この、堰8を側壁に平行にするには、機械的に行っても良いし、素材の腰を変化させても良い。
図15は、フラットトップ型紙容器の堰8の状態である。フラットトップ型紙容器の場合、トップ面が側壁と直角の状態なので、まったく堰8が側壁と直角な状態でも、注出には問題がない。
もし、フラットトップ型紙容器において、完全に内容物91を注出する場合、口元が下にしないと出ないこともあり、結果的に、ほとんど堰8が悪さしない。
本発明は以上のようなものであるが、堰8に用いるシートは、プラスチックシートであっても、紙基材で、少なくても片面、できれば両面を熱可塑性樹脂で覆った素材にしても良い。
プラスチックシートの場合、ポリプロピレン、ポリスチレン、などの単体シートでもかま
わないが、できれば、融着側に熱融着しやすいようにシーラント層やポリエチレン層を設けた積層のシートにすることが好ましい。
プラスチックシートの場合、内容物が付着しても腰が変化しにくく、腰も高くすることが可能なので、粘度の高い内容物に向いた堰8を作ることができる。
内容物充填後、堰8を側壁に平行に起こさなくても、素材の腰を変化させて、同じ効果を得る方法もある。
例えば、堰8に使用する素材の腰を変化させる方法として、堰8の材質を、紙基材とし、少なくても片面、できれば両面を熱可塑性樹脂で覆った素材にしても良い。
堰8の基材が紙で、充填する時間内などの短時間では腰があるが、内容物の長時間おかれると、堰を構成する積層材料において、その端面に露出している紙の端面から内容物の液体が浸透し、基材の紙が濡れ、腰がなくなっていく。
基材の紙の腰が柔らかくなり、全体が軟化すると、内容物が注出口1に向かって流れ出すと、堰8の阻害する力がなくなり、内容物の流れに抵抗なく堰8が変形し、内容物は流れていくようになる。
この場合、表裏の熱可塑性樹脂はあまり厚くしないで、柔らかな低密度ポリエチレンやエチレン酢酸ビニル共重合体などを使用する。
容器を形作る積層シート5の構成は、最外面と最内面に熱可塑性樹脂を用い、中間層として、紙を使用していれば、紙に蒸着したバリア性の高いフィルムを積層下中間層であっても良く、材質は特に限定されない。
たとえば、外側から、ポリエチレン/紙/ポリエチレン、
ポリエチレン/紙/ポリエチレン/無機酸化物蒸着ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
ポリエチレン/紙/ポリエチレン/アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
ポリエチレン/紙/ポリエチレン/アルミ箔/ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
ポリエチレン/紙/ポリエチレン/エチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物/ポリエチレン、ポリエチレン/紙/ポリエチレン/接着樹脂/ポリアミド/接着樹脂/ポリエチレン
などの構成が考えられる。
紙容器の積層シート5における表側の熱可塑性樹脂には、高圧法低密度ポリエチレンの他、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体などが使用できる。
また、基材の紙は、容器容量によって厚みを調整し、紙容器容量が大きいほど厚くする。通常、紙の厚みである坪量は、80g/mから500g/mの範囲で使用可能である。特に、基材の紙厚みを、坪量80g/mから200g/mにすると、通常のヒートシール条件でシールが可能なので、この範囲が好ましい。
紙容器の積層シート5における紙と最内層の熱可塑性樹脂の間には、バリア層を設けても良い。バリア層としては、アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、酸化アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、酸化珪素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムなどを使用し、そのポリエチレンテレフタレートフィルムの厚みは6μmから25μmなどが使用できる。
さらにバリア層として、蒸着ではないが、ポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミ箔をドライラミネーションしたフィルムであっても良いし、ポリエチレンテレフタレートフィルムの代わりに延伸ポリアミドフィルムであってもかまわない。
紙容器の積層シート5におけるバリア層と基材の紙とは、通常、エクストルーダーラミ
ネート機でバリア層と紙との間に溶融樹脂を押し出しながら、溶融樹脂を接着剤代わりに積層することで、融着させる。この溶融樹脂としては、高圧法低密度ポリエチレンの他、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレンーメチルアクリレート共重合体、アイオノマー樹脂などが使用できる。このラミネーションに使用される溶融樹脂は、紙の表面性や腰の強さにもよるが、3μmから60μmの厚みで使用する。
紙容器の積層シート5におけるバリア層と最内層の熱可塑性樹脂の間には、ドライラミネーション用接着剤を使用して接着してもよい。ドライラミネーションする時に使用される接着剤の塗布量としては、1g/mから5g/mにするとよい。また、バリア層と最内層の熱可塑性樹脂の間にも、エクストルーダーラミネート機で溶融樹脂を押し出しながら積層することで、融着させてもよい。この溶融樹脂としても、高圧法低密度ポリエチレンの他、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレンーメチルアクリレート共重合体、アイオノマー樹脂などが使用できる。このラミネーションに使用される溶融樹脂は、蒸着面の表面性にもよるが、10μmから40μmの厚みで使用する。
紙容器の積層シート5における最内層の熱可塑性樹脂には、高圧法低密度ポリエチレンの他、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体などが使用できる。さらに、最内層の一部、又は全部の層に、イージーピールシーラント層を使用して、開封性を向上させることも可能である。このイージーピールシーラント層は、高圧法低密度ポリエチレン、または、直鎖状低密度ポリエチレンに、ポリブテン−1、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレンなどの異種材料を混合させた樹脂層で、低温で融着しやすく、かつ、開封させることも容易な樹脂層である。そして、このイージーピールシーラント層を、高圧法低密度ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂でバリア層側に積層したり、最内面側に積層したり、表裏から積層したりして使用できる。
もちろん、バリア層がない状態でも、使用することは可能である。
また、印刷は表面側熱可塑性樹脂の外側、または表面側熱可塑性樹脂の内側に行う。
注出口栓1の材質は、容器本体に使用されているシーラント層との融着性が良好で、耐ストレスクラッキング性も高く、内容物からの影響を受けにくい材料で、かつ、剛性が適度にあり、キャッピングしやすい事が必要である。
さらに、注出口栓1にプルリングが形成される場合は、引っ張り強度も高い必要があり、かつ、環状薄肉脆弱線では一定の引張り強度で破断する多様な特質を持っている必要がある。特に、ヒンジキャップのようなキャップと一体型の注出口栓にする場合は、溶融時の流動性(MIF)も高い必要がある。
そこで、注出口栓1に使用可能な材料は、高圧法の低密度ポリエチレンの他、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度と高密度ポリエチレンの混合樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体を上記に添加、混合した樹脂などである。その中でも、直鎖状の低密度ポリエチレンが好ましい。実際に使用する場合は、各種樹脂を用いて成形した後、紙容器本体に融着し、充填予定の内容物を使用して、環境ストレスクラッキング試験を実施し、判断する。
本発明の紙容器は、以上の様なもので、簡単な堰8を設けることで、充填時に発生する融着面の内容物付着が阻止しやすくなって、シール不良を大幅に減少することが可能になった。
このため、生産ラインの収率が向上し、停止する問題もなくなった。しかも、高速充填し
ても、問題が発生しなくなったので、充填速度を大きくすることが可能になり、生産速度を向上するなどのメリットが生まれた。また、充填ラインの生産性が高くなったので、充填ライン数を少くすることができたので、設備償却費も低減出来て、利益率が向上し、利益を生みやすくなった。
また、本発明は、ゲーベルトップ型紙容器だけではなく、フラットトップ型紙容器などにも対応できるなど、本発明のメリットは大きい。
1・・・・・・・・・注出口栓
2・・・・・・・・・口栓取り付け孔
3・・・・・・・・・ゲーベルトップ型紙容器本体
30・・・・・・・・フラットトップ型紙容器本体
300・・・・・・・シール面
311・・・・・・・裏側面部
312・・・・・・・右側面部
313・・・・・・・表側面部
314・・・・・・・左側面部
321・・・・・・・裏上面部
322・・・・・・・右上面部
323・・・・・・・表上面部
324・・・・・・・左上面部
331・・・・・・・裏底面部
332・・・・・・・右底面部
333・・・・・・・表底面部
334・・・・・・・左底面部
41・・・・・・・・側面融着部(胴部)
410・・・・・・・側面折り返し融着部
412・・・・・・・内側側面融着部
42・・・・・・・・上側面融着部
420・・・・・・・上面折り返し融着部
422・・・・・・・内側上側面融着部
43・・・・・・・・底側面融着部
430・・・・・・・底面折り返し融着部
432・・・・・・・内側底側側面融着部
5・・・・・・・・・積層シート
51・・・・・・・・内面融着層
52・・・・・・・・基材層
53・・・・・・・・外面融着層
6・・・・・・・・・山折線
7・・・・・・・・・谷折線
8・・・・・・・・・堰
81・・・・・・・・折り込み部(堰)
9・・・・・・・・・充填ノズル
91・・・・・・・・内容物

Claims (4)

  1. ゲーベルトップ型またはフラットトップ型の紙容器において、該紙容器のトップシールする前の状態で、紙容器側面部上方の内壁に、側面に略直角となる堰を設けたことを特徴とする紙容器。
  2. 前記堰は、側面に対して平行にすることができる角度可変な堰であることを特徴とする請求項1に記載の紙容器。
  3. 前記堰は、紙を主体とした素材からなることを特徴とする請求項1または2に記載の紙容器。
  4. 前記堰の内壁に融着する位置は、融着面上端が、内容物充填満了位置より上側に融着することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の紙容器。
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