JP2014205519A - 紙容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の紙容器における生産設備を使用し、小ロットであっても、低価格で、少量の注出が可能な紙容器を提供すること。
【解決手段】注出口を有するゲーベルトップ型またはフラットトップ型の紙容器において、該紙容器の注出口のキャップ(12)に、少なくとも容器の注出口(1)よりも小さな開口面積を有する注出用小穴(121)を設ける。また、キャップの注出用小穴(121)の外側に、密閉するシール材(122)を有することを特徴とする紙容器。
【選択図】図4

Description

本発明は、主として、ごま油、ラー油、調味料などの食品や、除草剤、ネコ忌避剤、粒状肥料、シャンプー、ボディソープ、住宅洗剤などの非食品など、一回の使用量が少ない内容物を収納する、紙を基材に用いた紙容器に関する。
従来、除草剤、ネコ忌避剤のように、一回に使用する注出量が少ない内容物を収納するのに、紙容器は困難であった。
それは、通常の注出口を使用した場合、容器に剛性がないので、しっかり手でつかめず、形状が角柱形状なので、容器の向きによって、排出速度などが急激に変化し、内容物が一度に多大な量の内容物が排出されやすいなどの問題がある。
そのような問題を解決するのに、文献1では、一度容器を傾けることで、定量の内容物を予備室に入れ、容器を立てることで、予備室の内容物を計量室に移動させる。
さらに、再度容器を傾けることで、計量室の内容物を第一の排出口から排出することで、定量の内容物を排出する排出用栓体を提案している。
しかし、この方法は、専用の排出用栓体を製造するには、金型代や、容器本体の生産設備が変更する必要があり、しかもこれらの内容物は、生産量が少ないので、容器ひとつ当たりに換算した場合、多大な費用となってしまう。そのため、それらの費用を簡単に容器へ転嫁しにくいなどの問題があって、よほど大きなロットが見込める商品にしか対応できていなかった。また、必ずしも一定量の排出が必要ではなく、状況に応じて排出量を調節する用途にはふさわしくない点も、この排出用栓体の問題であった。
特開平9−58763号公報
そこで、従来の紙容器における生産設備を使用し、小ロットであっても、低価格で、少量の注出が可能な紙容器を提供することが、本発明の課題である。
本発明の請求項1に係わる発明は、注出口を有するゲーベルトップ型またはフラットトップ型の紙容器において、該紙容器の注出口のキャップに、少なくとも容器の注出口よりも小さな開口面積を有する注出用小穴を設けたことを特徴とする紙容器である。
本発明の請求項2に係る発明は、注出用小穴を密閉するシール材を有することを特徴とする紙容器である。
本発明の請求項3に係る発明は、注出口内部に、周囲に環状脆弱線とプルリングを有する閉鎖板を設けたことを特徴とする紙容器である。
本発明の紙容器は、注出口の開口面積が小さくなっているので、注出可能な量が少なく、微妙な量の加減も可能である。
しかも、通常のスパウトが使用できるし、スパウト付の紙容器の生産設備がそのまま使用
可能である。かつ、スパウトの注出口に覆いかぶさるキャップについては、キャップ金型において、コアの一部にピンを立てるだけの変更のみで対応できる。
そのため、小ロットであっても、低価格で容器が提供できる。
また、プルリングで開封する閉鎖板を持つ密閉式のスパウトを使用できるので、使用前の密封が完全に確保できると共に、バージン性の確保、確認が容易である。
本発明のゲーベルトップ型紙容器の外観図である。 本発明のフラットトップ型紙容器の外観図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器本体部分の外側から見た展開図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器の注出口近傍の断面図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器で、キャップを外した上体の注出口近傍断面図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器で、プルリングを引き上げ、閉鎖板を外した状態の注出口近傍断面図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器で、再度キャップを注出口に嵌合する注出口近傍断面図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器で、閉鎖板を外した注出口にキャップを螺嵌した状態の注出口近傍断面図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器で、キャップ天面のシールを剥離して、小穴を開口させる状態の注出口近傍断面図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器で、キャップ天面の小穴から内容物を排出している状態の注出口近傍断面図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器で、キャップ天面の小穴が丸い三つの小穴で構成される例を示す図である。 本発明のゲーベルトップ型紙容器で、キャップ天面の小穴が四角形状の例を示す図である。 本発明の紙容器に使用されるキャップの金型の断面図である。
以下、本発明の紙容器の実施の形態例について、図を用いて詳細に説明する。
実施形態例に使用される紙容器本体のひとつはゲーベルトップの紙容器で、図1に示すような、直方体形状の先に山形の屋根がついたようになった容器である。
積層シート5を使用し、胴部は一側面角部、トップ部と底部は、トップ部の上側面、底側の一側面角部のそれぞれで貼り合わせ、さらに四方のトップ部と底部同士をそれぞれ折り込ませて融着する事で、直方体形状の先に山形の屋根のようになった容器本体3を持つ紙容器になっている。
山形形状になったトップ面の表上面部323には注出口取り付け孔2を開け、注出口取り付け孔部分に注出口1を突設した紙容器になっている。積層シートのトップ面の右上面部、左上面部324は、トップの表上面部323と裏上面部の間に折り込まれて融着されている。
実施形態例に使用される紙容器本体の二つ目は、図2に示すような、フラットトップの紙容器で、直方体形状をしているので、段積みをしても、無駄がなく輸送効率の高い容器である。この紙容器も積層シート5を使用し、胴部は一側面角部を合わせるように融着し、同じようにトップ面と底面の側面シール部を合わせるように融着する。
トップ面は、トップ面の右上面部322と左上面部それぞれの内面同志を折り畳んで、表上面部323、裏上面部321が合掌するように融着し、右上面部322と左上面部はそれぞれ、右側面部312と左側面部に融着する。
また、底側は、右底面部と左底面部それぞれを折り込んで、表底面部、裏底面部の間に挟
みこんで、それぞれで貼り合わせ、さらに四方のトップ部と底部同士をそれぞれ合わせて融着する事で、直方体形状の容器本体30を持つ紙容器になっている。
トップ面は平らな形状となっており、トップ面の表上面部323には注出口取り付け孔2を開け、注出口取り付け孔部分に注出口1を突設した紙容器になっている。積層シートの右上面部322、左上面部324に相当するトップ面の左右部分は、それぞれ折り込まれて、右側面部312、左側面部314に融着されている。
図3は、図1の紙容器を製造するために造られるブランクの表側から見える形状で、この形状に積層シート5を抜いて成形し、紙容器が製造される。
すなわち、一方の端部に設けられた側壁の内側側面融着部412、内側上側面融着部422、内側底側側面融着部432はそれぞれ外側に折り曲げられて、それぞれ側面融着部41、上側面融着部42、底側面融着部43と外側同士が融着され、内面側が外側になった内側側面融着部412、内側上側面融着部422、内側底側側面融着部432が、裏面側面部311、裏側上面部321、裏面底面部331の内側に融着されることで、筒状の基本形が作られる。
図4は、図1のゲーベルトップ型紙容器の注出口近傍の断面図である。ゲーベルトップの屋根型天面の一面に開けられた孔2に、注出口1が融着されている。注出口1は、融着部11が紙容器本体のゲーベルトップ部内面に融着され、さらに、外側にはネジ部が突出した状態で設けられ、キャップ12と嵌合されている。もちろん、キャップ12との嵌合は、ネジではなく、打栓タイプの嵌合であってもかまわない。
キャップ12には、密閉を確実にするためのコンタクトリングやインナーリングが設けられ、さらに、天面には小穴121が設けられている。
この小穴121は、少なくとも容器の注出口よりも小さな開口面積を有するが、内容物の形状、一度に使用する量などによって、大きさ、形状などを変える。そして、その小穴121の外側に、小穴121を塞ぐシール材122が貼られている。このシール材122は、再接着性のあるものが好ましいが、内容物が酸化劣化しにくいもの、湿気を吸わないもの、臭いなどがきついもの、頻繁には使用されないものでなければ、再接着性のないものでもかまわない。
さらに、注出口1の内側には、環状脆弱部132でつながった閉鎖板13が設けられ、輸送や販売から使用するまでの密封性を確保できるようにしている。この閉鎖板13があれば、バージン性も担保できるし、輸送中の内容物の漏れなども防ぐことが可能だ。
この閉鎖板13には、柱部でつなげられたプルリング131が付いていて、注出口を開口するのに使用される。
以下、本発明紙容器の使用手順を図に合わせて示す。
開封の最初は、図5のように、まず、キャップ12を外す。
キャップに付けているシール材122はそのまま、貼った状態でかまわない。
このキャップ12は、通常は螺嵌状態にあるが、打栓式のものでも良い。その場合は、キャップ内部に内ネジではなく、嵌合突起などが作成される。
図6は、プルリング131を引っ張って引き上げている。プルリング131を引き上げると、プルリング131と閉鎖板13をつないでいる柱が設置されている閉鎖板13の一部分に局所的に力が加わり、まず、その柱近傍の環状脆弱部132が破断し、その後、環状脆弱部132の破断が周囲に広がり、閉鎖板13全体が抜けてしまう。
抜けた閉鎖板13は廃棄する。
図7は、閉鎖板13を外した注出口1に、再度キャップ12だけを嵌合する。
図8は、閉鎖板13が外れている注出口1に再度キャップをした状態を示した。この時
、キャップのインナーリングやコンタクトリングが確実に機能発揮できるように、確実にキャップ12を注出口1に締めこむ。嵌合を確実にさせるコンタクトリングやインナーリングが設けられている場合、そのコンタクトリングやインナーリングが効くように、確実にそれらが注出口1に当接して、内容物の漏れや香り、湿気などの漏れがない様にはめ込む。
図9は、閉鎖板13が外れた注出口1に嵌合したキャップ12において、天面のシール材122を剥離し、注出用の小穴121を開きつつある状態を示した。
図10は、キャップ12天面の小穴121が下に向くようにして、内容物8を排出している状態を示す。キャップ天面に設けられた小穴121が小さいので、一度に少量の内容物8しか出ないようになっているので、小分けにするのに適した状態で注出できている。注出口1とキャップ12との間における漏れがなく、小穴121のみから注出している。
図11は、キャップ12天面に設けた小穴121が、3つの丸い穴で構成されている例である。粉末や粗挽きの内容物8には、このような小穴121が好ましい。もちろん、小穴121の数は3つにこだわらず、2つでも、4つでも、5つでもかまわない。穴も丸が好ましいが、四角形など、多角形などでもかまわない。
図12は、キャップ12天面に設けた小穴121が、1つの四角い穴で構成されている例である。
小穴121の形状は、四角でも、三角でも、丸でも、その他、多角形でもかまわない。
ネコ忌避剤、粒状肥料のような粒状の内容物8の場合、粒子の大きさに対し、少なくとも1.5倍以上の大きさの小穴でないと、スムーズに排出されない。通常使用される量がいくら振出そうと振っても時間が掛かる場合は、穴が小さすぎる。思い切って振出した場合3回程度で出せる大きさが適当である。
また、液体の場合、このようなひとつの小穴121にし、小穴の大きさ、すなわち、開口面積は粘度によって調整する。少なくともキャップの開口面積は、注出口の開口面積よりも小さくする。
特に、内容物が液体の場合、液切れを良くするように、小穴周辺が突起状になった形状にしても良い。
図13は、本発明の紙容器に用いられるキャップを成形する時に使用される一例の金型断面図である。
溶融樹脂は、ランナー96からゲート97を通ってキャビティ91とコアとの間にあるキャビ(空洞部)9に射出され、キャップが成形できる。コアは、入れ子92の外側に回転コア95が配置され、さらにその根元外側に回転止め94とベースコア90が位置している。
この金型では、射出成形されたキャップは、金型が開き、キャビティ91が離れる時にゲートが切断され、その後、回転コア95が回転しながら、その回転に合わせて回転止め94とベースコア90がストリッパープレートとしてコアから離れて上昇し、キャップ12をエジェクトして、金型から取り出される。
通常のキャップ用金型はこのような構造になっているが、入れ子92の内部にコアピン93を入れて、小出し用の小穴を作るだけで、本発明のキャップに変更ができる。
従って、コアピン93の先端形状を三つのピン先にすれば、三つの小穴が開いたキャップが成形されるなど、容易に内容物に適した小穴を成形することができる。
キャップ天面に小穴の開いたキャップを製造する方法は、もちろん、上記のように、成形時に天面に小穴の開いたキャップを成形しなくてもよい。
穴のないキャップを製造し、後加工で開けても良い。例えば、プレス金型で打ち抜く方法
、ドリル刃で切削する方法も、小ロットの場合、有効である。
本発明の容器を形作る積層シート5の構成は、最外面と最内面に熱可塑性樹脂を用い、中間層として、紙を使用していれば、紙に蒸着したバリア性の高いフィルムを積層下中間層であっても良く、材質は特に限定されない。
たとえば、外側から、ポリエチレン/紙/ポリエチレン、
ポリエチレン/紙/ポリエチレン/無機酸化物蒸着ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
ポリエチレン/紙/ポリエチレン/アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
ポリエチレン/紙/ポリエチレン/アルミ箔/ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
ポリエチレン/紙/ポリエチレン/エチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物/ポリエチレン、ポリエチレン/紙/ポリエチレン/接着樹脂/ポリアミド/接着樹脂/ポリエチレン
などの構成が考えられる。
紙容器の積層シート5における表側の熱可塑性樹脂には、高圧法低密度ポリエチレンの他、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体などが使用できる。
また、基材の紙は、容器容量によって厚みを調整し、紙容器容量が大きいほど厚くする。通常、紙の厚みである坪量は、80g/mから500g/mの範囲で使用可能である。特に、基材の紙厚みを、坪量80g/mから200g/mにすると、通常のヒートシール条件でシールが可能なので、この範囲が好ましい。
紙容器の積層シート5における紙と最内層の熱可塑性樹脂の間には、バリア層を設けても良い。バリア層としては、アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、酸化アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、酸化珪素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムなどを使用し、そのポリエチレンテレフタレートフィルムの厚みは6μmから25μmなどが使用できる。
さらにバリア層として、蒸着ではないが、ポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミ箔をドライラミネーションしたフィルムであっても良いし、ポリエチレンテレフタレートフィルムの代わりに延伸ポリアミドフィルムであってもかまわない。
紙容器の積層シート5におけるバリア層と基材の紙とは、通常、エクストルーダーラミネート機でバリア層と紙との間に溶融樹脂を押し出しながら、溶融樹脂を接着剤代わりに積層することで、融着させる。この溶融樹脂としては、高圧法低密度ポリエチレンの他、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレンーメチルアクリレート共重合体、アイオノマー樹脂などが使用できる。このラミネーションに使用される溶融樹脂は、紙の表面性や腰の強さにもよるが、3μmから60μmの厚みで使用する。
紙容器の積層シート5におけるバリア層と最内層の熱可塑性樹脂の間には、ドライラミネーション用接着剤を使用して接着してもよい。ドライラミネーションする時に使用される接着剤の塗布量としては、1g/mから5g/mにするとよい。また、バリア層と最内層の熱可塑性樹脂の間にも、エクストルーダーラミネート機で溶融樹脂を押し出しながら積層することで、融着させてもよい。この溶融樹脂としても、高圧法低密度ポリエチレンの他、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレンーメチルアクリレー
ト共重合体、アイオノマー樹脂などが使用できる。このラミネーションに使用される溶融樹脂は、蒸着面の表面性にもよるが、10μmから40μmの厚みで使用する。
紙容器の積層シート5における最内層の熱可塑性樹脂には、高圧法低密度ポリエチレンの他、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体などが使用できる。さらに、最内層の一部、又は全部の層に、イージーピールシーラント層を使用して、開封性を向上させることも可能である。このイージーピールシーラント層は、高圧法低密度ポリエチレン、または、直鎖状低密度ポリエチレンに、ポリブテン−1、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレンなどの異種材料を混合させた樹脂層で、低温で融着しやすく、かつ、開封させることも容易な樹脂層である。そして、このイージーピールシーラント層を、高圧法低密度ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂でバリア層側に積層したり、最内面側に積層したり、表裏から積層したりして使用できる。
もちろん、バリア層がない状態でも、使用することは可能である。
また、印刷は表面側熱可塑性樹脂の外側、または表面側熱可塑性樹脂の内側に行う。
注出口1は、通常、射出成形金型を射出成形機に取り付けて生産される。注出口1の材質は、容器本体に使用されているシーラント層との融着性が良好で、耐ストレスクラッキング性も高く、内容物からの影響を受けにくい材料で、かつ、剛性が適度にあり、キャッピングしやすい事が必要である。
さらに、注出口1内部にプルリングが形成されるので、引っ張り強度も高い必要があり、かつ、環状脆弱線132では一定の引張り強度で破断する多様な特質を持っている必要がある。しかも、環状脆弱部132を通して成形されるので、成形樹脂は、溶融時の流動性(メルトフローインデックス)も高い必要がある。
そこで、注出口1に使用可能な材料は、高圧法の低密度ポリエチレンの他、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度と高密度ポリエチレンの混合樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体を上記に添加、混合した樹脂などである。その中でも、直鎖状の低密度ポリエチレンが好ましい。実際に使用する場合は、各種樹脂を用いて成形した後、紙容器本体に融着し、充填予定の内容物を使用して、環境ストレスクラッキング試験を実施し、判断する。
キャップ12も、通常、射出成形金型を射出成形機に取り付けて生産される。キャップ12の材質は、特に限定されないが、通常、ポリプロピレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ポリメチルペンテンなどが使用される。注出口とのすべり性も必要であるので、注出口の材料とは異なる樹脂系の材料を用いる。さらに、材料には、一定の剛性や硬度も必要である。また、小穴121があっても射出成形で極端なウエルドが出ないように、流動性も高い材料が好ましい。
本発明の紙容器は、以上の様なもので、キャップ天面に小穴121を設けることで、内容物を排出する時に、少量に排出量を抑えることが可能になった。
また、キャップ12の金型で、コアにピンを追加するだけで良いので、通常の紙容器の設備を流用して生産が可能である。
同じく、紙容器の打ち抜き、組み立て工程も、既存の紙容器の製造設備を流用して生産が可能である。その為、小ロットの製品であっても、価格の上昇を抑えられ、低価格で、短期間に容器を量産できるなど、本発明のメリットは大きい。
1・・・・・・・・・注出口
11・・・・・・・・フランジ部
12・・・・・・・・キャップ
121・・・・・・・小穴
122・・・・・・・シール材
13・・・・・・・・閉鎖板
131・・・・・・・プルリング
132・・・・・・・環状脆弱部
2・・・・・・・・・注出口取り付け孔
3・・・・・・・・・容器本体(ゲーベルトップ型紙容器)
30・・・・・・・・容器本体(フラットトップ型紙容器)
311・・・・・・・裏側面部
312・・・・・・・右側面部
313・・・・・・・表側面部
314・・・・・・・左側面部
321・・・・・・・裏上面部
322・・・・・・・右上面部
323・・・・・・・表上面部
324・・・・・・・左上面部
331・・・・・・・裏底面部
332・・・・・・・右底面部
333・・・・・・・表底面部
334・・・・・・・左底面部
41・・・・・・・・側面融着部(胴部)
410・・・・・・・側面折り返し融着部
412・・・・・・・内側側面融着部
42・・・・・・・・上側面融着部
420・・・・・・・上面折り返し融着部
422・・・・・・・内側上側面融着部
43・・・・・・・・底側面融着部
430・・・・・・・底面折り返し融着部
432・・・・・・・内側底側側面融着部
5・・・・・・・・・積層シート
6・・・・・・・・・山折線
7・・・・・・・・・谷折線
8・・・・・・・・・内容物
9・・・・・・・・・キャビ(空洞部)
90・・・・・・・・ベースコア
91・・・・・・・・キャビティ
92・・・・・・・・入れ子
93・・・・・・・・コアピン
94・・・・・・・・回転止め
95・・・・・・・・回転コア
96・・・・・・・・ランナー
97・・・・・・・・ゲート

Claims (3)

  1. 注出口を有するゲーベルトップ型またはフラットトップ型の紙容器において、該紙容器の注出口のキャップに、少なくとも容器の注出口よりも小さな開口面積を有する注出用小穴を設けたことを特徴とする紙容器。
  2. 注出用小穴を密閉するシール材を有することを特徴とする請求項1に記載の紙容器。
  3. 注出口内部に、周囲に環状脆弱部とプルリングを有する閉鎖板を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の紙容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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