JP2018051720A - リングの製造方法およびリングの研磨装置 - Google Patents

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崇士 尾林
伊藤 洋平
Yohei Ito
洋平 伊藤
篤 小▲濱▼
Atsushi Kohama
篤 小▲濱▼
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    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts

Abstract

【課題】リングの板厚のバラツキに拘わらずリングの幅方向端部の加工を精度よく行なえるようにする。
【解決手段】研磨装置30は、リング体23に張力を付与しつつリング体23を周回させる回転装置31と、回転装置31にセットされたリング体23の外周側に配置され隅部に凹状円弧部を有するL字溝42が周方向に形成された外周側研磨ロール41と、リング体23の内周側に配置され隅部に凹状円弧部を有するL字溝47が周方向に形成された内周側研磨ロール46と、を備える。そして、外周側研磨ロール41を回転させながらL字溝42の凹状円弧部をリング体23の板厚方向の外周側から内周側へ向けて押し当て、内周側研磨ロール46を回転させながらL字溝47の凹状円弧部をリング体23の板厚方向の内周側から外周側へ向けて押し当てる。
【選択図】図4

Description

本明細書において開示する本開示の発明は、リングの研磨方法およびリングの研磨装置に関する。
従来より、ベルト式無段変速機におけるリングの幅方向端部の加工方法として、バレル研磨を用いるものが知られている。バレル研磨は、研磨剤等の副資材のコストが高く、また、リングの内外周表面も研磨されるため、表面の微細な傷が発生し、疲労強度に悪影響を与えるおそれもある。これに代わる手法として、テンションロールとリターンロールとの間に架け渡されたリングに張力を加えた状態でリングを周方向に回転させ、リングの板厚tに対してR≧t/2の関係を満足する曲率半径Rの凹溝がロール周面に形成された端面加工ロール(砥石)を、リングの幅方向両端部に押し当てることにより、リングの幅方向両端部をR状に加工するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−248522号公報
特許文献1の技術では、加工しようとするリングの板厚が均一であれば、十分な加工精度を得られるものの、実際にはリングの板厚にはバラツキが生じているため、端面加工ロール(砥石)の凹溝の形状(曲率半径)が一定の場合、リングの端面に角部が残存するなど加工精度が悪化してしまう。
本開示の発明は、リングの板厚のバラツキに拘わらずリングの幅方向端部の加工を精度よく行なえるようにすることを主目的とする。
本開示の発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示のリングの研磨方法は、複数のエレメントを無端金属のリングで結束して構成される伝達ベルトを用いた無段変速機における該リングの幅方向端部をR状に研磨するリングの研磨方法であって、前記リングに張力を付与した状態で該リングを周方向に回転させ、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の外周側から内周側へ向かって凹弧状の第1研磨部を押し当てることにより前記リングの幅方向端部の外周側をR状に研磨し、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の内周側から外周側へ向かって凹弧状の第2研磨部を押し当てることにより前記リングの幅方向端部の内周側をR状に研磨することを要旨とする。
この本開示のリングの研磨方法では、リングに張力を付与した状態で当該リングを周方向に回転させ、凹弧状の第1研磨部をリングの幅方向端部に外周側から内周側に向けて押し当てることによりリングの幅方向端部の外周側をR状に研磨し、凹弧状の第2研磨部をリングの幅方向端部に内周側から外周側に向けて押し当てることによりリングの幅方向端部の内周側をR状に研磨する。このように、リングの幅方向端部の外周側と内周側とを別々に研磨することにより、リングの板厚にバラツキが生じるものとしても、その幅方向端部の加工精度を向上させることができる。
本開示の第1のリングの研磨装置は、エレメントを無端金属のリングで結束して構成される伝達ベルトを用いた無段変速機における該リングの幅方向端部をR状に研磨するリングの研磨装置であって、第1ローラと第2ローラとを有し、前記第1ローラと前記第2ローラに架け渡された前記リングに張力を付与した状態で該リングを周方向に回転させる回転ユニットと、凹弧状の第1研磨部を有し、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の外周側から内周側に向かって前記第1研磨部を押し当てて前記リングの幅方向端部の外周側をR状に研磨する第1研磨ユニットと、凹弧状の第2研磨部を有し、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の内周側から外周側に向かって前記第2研磨部を押し当てて前記リングの幅方向端部の内周側をR状に研磨する第2研磨ユニットと、を備えることを要旨とする。
この本開示の第1のリングの研磨装置では、リングの幅方向端部をR状に研磨するための研磨ユニットを、凹弧状の第1研磨部を有する第1研磨ユニットと、凹弧状の第2研磨部を有する第2研磨ユニットとに分割し、第1研磨部をリングの板厚方向の外周側から内周側に向かって押し当てることでリングの幅方向端部の外周側をR状に研磨し、第2研磨部をリングの板厚方向の内周側から外周側に向かって押し当てることでリングの幅方向端部の内周側をR状に研磨する。このように、リングの幅方向端部の外周側と内周側とを別々に研磨することにより、リングの板厚にバラツキが生じるものとしても、その幅方向端部の加工精度を向上させることができる。
本開示の第2のリングの研磨装置は、エレメントを無端金属のリングで結束して構成される伝達ベルトを用いた無段変速機における該リングの幅方向端部をR状に研磨するリングの研磨装置であって、第1ローラと第2ローラとを有し、前記第1ローラと前記第2ローラに架け渡された前記リングに張力を付与した状態で該リングを周方向に回転させる回転ユニットと、 前記リングを隔てて該リングの板厚方向に並んで設けられる凹弧状の第1研磨部および第2研磨部を有し、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の外周側から内周側に向かって前記第1研磨部を押し当てて該リングの幅方向端部の外周側をR状に研磨し、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の内周側から外周側に向かって前記第2研磨部を押し当てて該リングの幅方向端部の内周側をR状に研磨する研磨ユニットと、を備えることを要旨とする。
この本開示の第2のリングの研磨装置では、リングの幅方向端部をR状に研磨するための研磨ユニットを、回転ユニットにセットされたリングを跨いでリングの板厚方向に並んで設けられる凹弧状の第1研磨部および第2研磨部を有する研磨ユニットにより構成し、第1研磨部をリングの板厚方向の外周側から内周側に向かって押し当てることでリングの幅方向端部の外周側をR状に研磨し、第2研磨部をリングの板厚方向の内周側から外周側に向かって押し当てることでリングの幅方向端部の内周側をR状に研磨する。このように、リングの幅方向端部の外周側と内周側とを別々に研磨することにより、リングの板厚にバラツキが生じるものとしても、その幅方向端部の加工精度を向上させることができる。また、1の研磨ユニットにより、リングの幅方向端部の外周側と内周側とを別々に研磨することができるため、簡素な構成によりリングの加工精度を向上させることができる。
無段変速機1の構成の概略を示す構成図である。 伝達ベルト10の構成の概略を示す構成図である。 リングの製造工程の一例を示す説明図である。 研磨装置30の構成の概略を示す構成図である。 外周側研磨ロール41を用いてリング体23の端部外周側をR付けする様子を示す説明図である。 内周側研磨ロール46を用いてリング体23の端部内周側をR付けする様子を示す説明図である。 比較例の研磨ロール41Bを用いてリング体23の幅方向端部をR付けする様子を示す説明図である。 他の実施形態における研磨装置130の構成の概略を示す構成図である。 研磨ロール141を用いてリング体23の幅方向端部をR付けする様子を示す説明図である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、無段変速機1の構成の概略を示す構成図である。無段変速機1は、エンジン等の動力源を備える車両に搭載され、図示するように、駆動側回転軸としてのプライマリシャフト2と、当該プライマリシャフト2に設けられたプライマリプーリ3と、プライマリシャフト2と平行に配置される従動側回転軸としてのセカンダリシャフト4と、当該セカンダリシャフト4に設けられたセカンダリプーリ5と、プライマリプーリ3のプーリ溝(V字溝)とセカンダリプーリ5のプーリ溝(V字溝)とに巻き掛けられる伝達ベルト10とを備える。無段変速機1は、プライマリプーリ3とセカンダリプーリ5の溝幅を変更することにより、プライマリプーリ3の動力を無段階に変速してセカンダリプーリ5へ伝達する。
図2は、伝達ベルト10の構成の概略を示す構成図である。伝達ベルト10は、図2に示すように、多数(例えば数百個)のエレメント11と、積層リング12と、を備え、多数のエレメント11を積層リング12で環状に結束することにより構成される。エレメント11は、例えば、プレス加工により鋼板から打ち抜かれて形成されたものである。エレメント11は、左右の側面でプーリ(プライマリプーリ3,セカンダリプーリ5)からの挟圧力を受けつつ、プーリとの接線方向の摩擦力によってベルト進行方向の前方のエレメント11を押し出すことによって動力を伝達する。
積層リング12は、周長が少しずつ異なる複数枚の無端金属のリング20(単リング)が径方向に層状に積層されたものであり、図3に例示する製造工程によって製造される。
リング20の製造工程は、図3に示すように、(a)帯板切断工程と、(b)曲げ工程と、(c)溶接前洗浄工程と、(d)溶接工程と、(e)第1溶体化工程(焼鈍工程)と、(f)リング切断工程と、(g)R付け工程と、(h)圧延前洗浄工程と、(i)圧延工程と、(j)圧延後洗浄工程と、(k)第2溶体化工程と、(l)周長調整工程と、(m)時効・窒化工程とにより構成される。
(a)帯板切断工程は、ドラムに巻回された所定厚さ(例えば、0.4〜0.5mm)の帯状の鋼板(マルエージング鋼板)を幅方向に切断することにより所定サイズの帯板21を切り出す工程である。帯板切断工程は、切れ刃を備えたカッタ切断機やレーザ切断機などを用いて行なうことができる。(b)曲げ工程は、帯板21の端部同士を互いに突き合わせるように筒状に曲げて筒状体22を成形する工程である。曲げ工程は、ロールや金型を用いて行なうことができる。
(c)溶接前洗浄工程は、筒状体22の突き合わせ部を溶接する前に、筒状体22の脱脂洗浄を行なう工程である。溶接前洗浄工程は、例えば、シャワー洗浄や超音波洗浄などを用いて行なうことができる。(d)溶接工程は、筒状体22の突き合わせ部を溶接する突き合わせ溶接を行なう工程である。溶接工程は、例えば、レーザ溶接やプラズマ溶接などを用いて行なうことができる。(e)第1溶体化工程(焼鈍工程)は、溶接工程で変化した溶接部周辺の硬度分布を平準化させ、展延性を向上させるための工程である。
(f)リング切断工程は、筒状体22を所定幅の複数のリング体23に切断する工程であり、カッタ切断機やレーザ切断機などを用いて行なうことができる。(g)R付け工程は、研磨ロールを用いてリング体23の幅方向端部を研磨してR状に加工する工程であり、図4に例示する研磨装置30を用いて行なわれる。研磨装置30は、図4に示すように、リング体23が架け渡される駆動ローラ31aおよび従動ローラ31bを有する回転ユニット31と、リング体23を内周側からバックアップする内周側バックアップローラ33と、内周側バックアップローラ33と対峙しリング体23の幅方向端部の外周側(端部外周側)をR状に研磨する外周側研磨ユニット40と、リング体23を外周側からバックアップする外周側バックアップローラ34と、外周側バックアップローラ34と対峙しリング体23の幅方向端部の内周側(端部内周側)をR状に研磨する内周側研磨ユニット45と、を備える。回転ユニット31は、駆動ローラ31aがリング体23の内周面に従動ローラ31bと離間する方向に圧接されており、駆動ローラ31aを回転駆動することにより、リング体23に張力を付与した状態で当該リング体23を周方向に回転(周回)することができる。なお、回転ユニット31は、リング体23に張力を付与するためのテンションローラを別途備えるものとしてもよい。外周側研磨ユニット40は、回転ユニット31にセットされたリング体23の板厚方向に平行な方向に延びる回転軸を有する外周側研磨ロール41と、外周側研磨ロール41の回転方向と外周側研磨ロール41の回転軸の軸方向(図中、前後方向)とその軸方向に直交し且つリング体23の幅方向に平行な方向(図中、上下方向)とに外周側研磨ロール41を回転および移動可能な回転・移動ユニット43と、を備える。内周側研磨ユニット45は、外周側研磨ユニット40と同様の外周側研磨ロール46と回転・回転ユニット48とを備える。
図5は外周側研磨ロール41を用いてリング体23の端部外周側をR付けする様子を示す説明図であり、図6は内周側研磨ロール46を用いてリング体23の端部内周側をR付けする様子を示す説明図である。なお、図5および図6では、説明の都合上、外周側研磨ロール41,内周側研磨ロール46におけるL字溝42,47を誇張して示した。外周側研磨ロール41および内周側研磨ロール46は円柱形状の部材であり、その外周面の先端部にはL字溝42,47が周方向に全周に亘って形成されている。L字溝42,47は、溝底が外周側研磨ロール41,内周側研磨ロール46の軸方向に沿って直線状に延びる直線部42b,47bにより形成され、溝底隅部が約90度の円弧角θとリング体23の板厚tの約1/2の曲率半径rをもつ凹状円弧部42a,47aにより形成されている。L字溝42,47には砥粒が固着された砥粒層が形成されている。こうした外周側研磨ロール41および内周側研磨ロール46を用いたリング体23のR付けは、以下のようにして行なわれる。即ち、まず、外周側研磨ロール41を回転させながらリング体23の幅方向(図中、下方向)に移動させると共に内周側研磨ロール46を回転させながらリング体23の幅方向(図中、下方向)に移動させることにより、直線部42b,47bをそれぞれリング体23の幅方向一端部の端面に押し当てる(図5(a),図6(a)参照)。なお、上述したリング切断工程(f)にレーザ切断機を用いた場合、リング体23のレーザ切断部(幅方向端部)には、熱により組織変化して硬度が高くなる熱影響部が生じる。この場合、(g)R付け工程において、リング体23の外周側研磨ロール41および内周側研磨ロール46の直線部42b,47bをリング体23の幅方向端部の端面に押し当てることにより、リング体23に生じた熱影響部を除去することができる。そして、外周側研磨ロール41を回転させながらリング体23の板厚方向の外周側から内周側(図中、左方向)へ移動させて凹状円弧部42aをリング体23の幅方向一端部の外周側(端部外周側)に押し付けることにより、リング体23の端部外周側をR状に成形する(図5(b),(c)参照)。同時に、内周側研磨ロール46を回転させながらリング体23の板厚方向の内周側から外周側(図中、右方向)へ移動させて凹状円弧部47aをリング体23の幅方向一端部の内周側(端部内周側)に押し付けることにより、リング体23の端部内周側をR状に成形する(図6(b),(c)参照)。なお、リング体23の端部外周側の加工と端部内周側の加工は、同じタイミングで行なうものに限られず、それぞれ異なるタイミングで行なうものとしてもよい。即ち、リング体23の端部外周側を加工した後、端部内周側を加工してもよいし、リング体23の端部内周側を加工した後、端部外周側を加工してもよい。また、外周側研磨ロール41および内周側研磨ロール46の回転方向は、リング体23との接触点において、リング体23の周回方向と同一方向としてもよいし、逆方向としてもよい。こうしてリング体23の幅方向一端部を研磨すると、回転ユニット31からリング体23を取り外し、その幅方向一端側と幅方向他端側とを入れ替えてから回転ユニット31に再度取り付けて、リング体23の幅方向他端部に対して同様の研磨を行なう。これにより、リング体23の幅方向両端部は、熱影響部が除去され、且つ、角部のほとんどない半円状に成形される。なお、外周側研磨ユニット40および内周側研磨ユニット45を、リング体23の幅方向一端側と幅方向他端側とに一対ずつ設けて、それぞれリング体23の幅方向一端部と幅方向他端部とを研磨するものとしてもよい。
図7は、比較例の研磨ロール41Bを用いてリング体23の幅方向端部をR付けする様子を示す説明図である。なお、比較例の研磨ロール41Bは、その外周面の軸方向中央に約180度の円弧角θとリング体23の板厚tの約1/2の曲率半径rをもつ半円状の凹溝42Bが全周に亘って形成されたものである。比較例では、研磨ロール41Bを回転させながらリング体23の幅方向に移動させてリング体23の幅方向端部の端面に研磨ロール41Bの凹溝42Bを押し付けることにより、リング体23の幅方向端部を研磨しながらR状に成形する。こうした変形例の研磨ロール41Bを用いてリング体23をR付けする場合、凹溝42Bの曲率半径rに対してリング体23の板厚tがt=2・rの関係を満たしていれば、リング体23の幅方向端部を角部のほとんどない半円状に成形することができるが、実際にはリング体23の板厚にはバラツキが生じ、リング体23の板厚tがt<2・rのときには、リング体23の端面における板厚方向両端部に角部が残存する場合があり(図7(a)参照)、リング体23の板厚tがt>2・rのときには、リング体23の端面における板厚方向両端部が凹溝42Bでない研磨ロール41Bの外周面で研磨されてアンダーカットが生じる場合がある(図7(b)参照)。本実施形態では、研磨ロールを外周側研磨ロール41と内周側研磨ロール46とに分割し、それぞれでリング体23の幅方向端部の外周側と内周側とをR状に研磨するため、リング体23の板厚のバラツキに拘わらず、その幅方向両端部を角部のほとんどない半円状に成形することができる。
(h)圧延前洗浄工程は、リング体23を圧延する前に、R付け工程でリング体23に付着した研磨屑などを除去する工程であり、(i)圧延工程は、圧延ローラを用いてリング体23を必要な板厚に圧延してリング体24とする工程である。上述したように、リング切断工程(f)にレーザ切断機を用いた場合、リング体23はリング切断工程(f)の後、R付け工程(g)によって硬度の高い熱影響部が除去されるから、圧延工程(i)によって破断を生じることなく、所望の板厚に圧延することができる。(j)圧延後洗浄工程は、圧延によってリング体24に付着した圧延油などを除去する工程である。(k)第2溶体化工程は、圧延したリング体24を加熱して、圧延により変形された金属組織の再結晶化を行なう工程である。
(l)周長調整工程は、圧延したリング体24を複数枚径方向に積層できるように周長を微調整する工程である。(m)時効・窒化工程は、周長調整したリング体24を時効処理した後、窒化処理することによりリング体24の表面を強化する工程である。
以上説明した本実施形態によれば、リング体23に張力を付与した状態でリング体23を周方向に回転させ、凹状円弧部42aをリング体23の幅方向端部に対してリング体23の板厚方向の外周側から内周側に向けて押し当てることによりリング体23の幅方向端部の外周側をR状に研磨し、凹状円弧部47aをリング体23の幅方向端部に対してリング体23の板厚方向の内周側から外周側に向けて押し当てることによりリング体23の幅方向端部の内周側をR状に研磨する。このように、リング体23の幅方向端部の外周側と内周側とを別々に研磨することにより、リング体23の板厚にバラツキが生じるものとしても、リング体23の幅方向端部の加工精度をより向上させることができる。
上述した実施形態では、(g)R付け工程において、研磨ロールを、リング体23の端部外周側を研磨する外周側研磨ロール41と、リング体23の端部内周側を研磨する内周側研磨ロール46とに分割するものとしたが、一体型の研磨ロール141を用いてリング体23の端部外周側と端部内周側とをR付けするものとしてもよい。図8は、他の実施形態における研磨装置130の構成の概略を示す構成図である。他の実施形態に係る研磨装置130は、図示するように、駆動ローラ31aおよび従動ローラ31bを有する回転ユニット31と、リング体23の端部外周側と端部内周側とをR付けする研磨ユニット140と、研磨ユニット140に対してリング体23の送り方向の前後に設けられリング体23を内周側からバックアップする内周側バックアップローラ133a,133bと、研磨ユニット140に対してリング体23の送り方向の前後に設けられリング体23を外周側からバックアップする外周側バックアップローラ134a,134bと、を備える。研磨ユニット140は、回転ユニット31にセットされたリング体23の板厚方向に平行な方向に延びる回転軸を有する研磨ロール141と、研磨ロール141の回転方向と研磨ロール141の回転軸の軸方向(図中、前後方向)とその軸方向に直交し且つリング体23の幅方向に平行な方向(図中、上下方向)とに研磨ロール141を回転および移動可能な回転・移動ユニット143と、を備える。
図9は研磨ロール141を用いてリング体23の幅方向端部をR付けする様子を示す説明図である。なお、図9では、説明の都合上、研磨ロール141における凹溝142を誇張して示した。研磨ロール141は、円柱形状の部材であり、外周面の軸方向中央に凹溝142が周方向に全周に亘って形成されている。凹溝142は、溝底がロールの軸方向に沿って直線状に延びる直線部142bにより形成され、溝底の両隅部が約90度の円弧角θとリング体23の板厚tの約1/2の曲率半径rをもつ凹状円弧部142a,142cにより形成されている。凹溝142には砥粒が固着された砥粒層が形成されている。こうした研磨ロール141を用いたリング体23のR付けは、以下のようにして行なわれる。即ち、まず、研磨ロール141を回転させながらリング体23の幅方向(図中、下方向)に移動させ、直線部142bをリング体23の幅方向一端部の端面に押し当てる(図9(a)参照)。次に、研磨ロール141を回転させながらリング体23の板厚方向の外周側から内周側(図中、左方向)へ移動させて凹状円弧部142aをリング体23の幅方向一端部の外周側(端部外周側)に押し付けることにより、リング体23の端部外周側をR状に成形する(図9(b)参照)。そして、研磨ロール141を回転させながらリング体23の板厚方向の内周側から外周側(図中、右方向)へ移動させて凹状円弧部142cをリング体23の幅方向端部の内周側(端部内周側)に押し付けることにより、リング体23の端部内周側をR状に成形する(図9(c)参照)。こうしてリング体23の幅方向一端部を研磨すると、回転ユニット31からリング体23を取り外し、その幅方向一端側と幅方向他端側とを入れ替えてから回転ユニット31に再度取り付けて、リング体23の幅方向他端部に対して同様の研磨を行なう。これにより、リング体23の幅方向両端部は、熱影響部が除去され、且つ、角部のほとんどない半円状に成形される。なお、研磨ユニット140を、リング体23の幅方向一端側と幅方向他端側とにそれぞれ設けて、それぞれリング体23の幅方向一端部と幅方向他端部とを研磨するものとしてもよい。また、この他の実施形態においては、リング体23の端部外周側を加工した後、端部内周側を加工するものとしたが、リング体23の端部内周側を加工した後、端部外周側を加工してもよい。また、研磨ロール141の軸方向への往復動を繰り返すことにより、リング体23の端部外周側と端部内周側とを交互に少しずつ加工していくものとしてもよい。
以上説明したように、本開示のリングの製造方法は、複数のエレメント(11)を無端金属のリング(12,20,23)で結束して構成される伝達ベルト(10)を用いた無段変速機(1)における該リング(23)の幅方向端部をR状に研磨するリング(23)の研磨方法であって、前記リング(23)に張力を付与した状態で該リング(23)を周方向に回転させ、前記リング(23)の幅方向端部に対して該リング(23)の板厚方向の外周側から内周側へ向かって凹弧状の第1研磨部(42a,142a)を押し当てることにより前記リング(23)の幅方向端部の外周側をR状に研磨し、前記リング(23)の幅方向端部に対して該リング(23)の板厚方向の内周側から外周側へ向かって凹弧状の第2研磨部(47a,142b)を押し当てることにより前記リング(23)の幅方向端部の内周側をR状に研磨することを要旨とする。
この本開示のリングの製造方法では、リング(23)に張力を付与した状態で当該リング(23)を周方向に回転させ、凹弧状の第1研磨部(42a,142a)をリング(23)の幅方向端部に外周側から内周側に向けて押し当てることによりリング(23)の幅方向端部の外周側をR状に研磨し、凹弧状の第2研磨部(47a,142c)をリング(23)の幅方向端部に内周側から外周側に向けて押し当てることによりリング(23)の幅方向端部の内周側をR状に研磨する。これにより、半円状の凹溝をリングの幅方向端部に対して幅方向に押し当てることによりR状に研磨するものに比して、リングの板厚にバラツキが生じるものとしても、リング(23)の幅方向端部の加工精度をより向上させることができる。
本開示の第1のリングの研磨装置は、エレメント(11)を無端金属のリング(12,20,23)で結束して構成される伝達ベルト(10)を用いた無段変速機(1)における該リング(23)の幅方向端部をR状に研磨するリング(23)の研磨装置(30)であって、第1ローラ(31a)と第2ローラ(31b)とを有し、前記第1ローラ(31a)と前記第2ローラ(31b)に架け渡された前記リング(23)に張力を付与した状態で該リング(23)を周方向に回転させる回転ユニット(31)と、凹弧状の第1研磨部(42a)を有し、前記リング(23)の幅方向端部に対して該リング(23)の板厚方向の外周側から内周側に向かって前記第1研磨部(42a)を押し当てて前記リング(23)の幅方向端部の外周側をR状に研磨する第1研磨ユニット(40)と、凹弧状の第2研磨部(47a)を有し、前記リング(23)の幅方向端部に対して該リング(23)の板厚方向の内周側から外周側に向かって前記第2研磨部(47a)を押し当てて前記リング(23)の幅方向端部の内周側をR状に研磨する第2研磨ユニット(45)と、を備えることを要旨とする。
この本開示の第1のリングの研磨装置では、リング(23)の幅方向端部をR状に研磨するための研磨ユニットを、凹弧状の第1研磨部(42a)を有する第1研磨ユニット(40)と、凹弧状の第2研磨部(47a)を有する第2研磨ユニット(45)とに分割し、第1研磨部(42a)をリング(23)の板厚方向の外周側から内周側に向かって押し当てることでリング(23)の幅方向端部の外周側をR状に研磨し、第2研磨部(47a)をリング(23)の板厚方向の内周側から外周側に向かって押し当てることでリング(23)の幅方向端部の内周側をR状に研磨する。このように、リング(23)の幅方向端部の外周側と内周側とを別々に研磨することにより、リング(23)の板厚にバラツキが生じるものとしても、その幅方向端部の加工精度をより向上させることができる。
こうした本開示の第1のリングの研磨装置において、前記第1研磨ユニット(40)は、溝底隅部に凹弧状の前記第1研磨部(42a)を有するL字溝(42)が外周面に全周に亘って形成され前記回転ユニット(31)にセットされた前記リング(23)の板厚方向に平行な回転軸を有する第1研磨ロール(41)と、該第1研磨ロール(41)を回転させながら前記リング(23)の幅方向端部に対して該リング(23)の板厚方向の外周側から内周側に向かって前記第1研磨部(42a)が押し当てられるよう前記第1研磨ロール(41)を軸方向に移動させる第1回転・移動ユニット(43)とを備え、前記第2研磨ユニット(45)は、溝底隅部に凹弧状の前記第2研磨部(47a)を有するL字溝(47)が外周面に全周に亘って形成され前記回転ユニット(31)にセットされた前記リング(23)の板厚方向に平行な回転軸を有する第2研磨ロール(46)と、該第2研磨ロール(46)を回転させながら前記リング(23)の幅方向端部に対して該リング(23)の板厚方向の内周側から外周側に向かって前記第2研磨部(47a)が押し当てられるよう前記第2研磨ロール(46)を軸方向に移動させる第2回転・移動ユニット(48)とを備えるものとしてもよい。こうすれば、第1回転・移動ユニット(43)により第1研磨ロール(41)を軸方向に移動させると共に第2回転・移動ユニット(48)により第2研磨ロール(46)を軸方向に移動させることにより、リング(23)の幅方向端部の外周側と内周側とを同時期に加工することができる。
本開示の第2のリングの研磨装置は、エレメント(11)を無端金属のリング(12,20,23)で結束して構成される伝達ベルト(10)を用いた無段変速機(1)における該リング(23)の幅方向端部をR状に研磨するリング(23)の研磨装置(130)であって、第1ローラ(31a)と第2ローラ(31b)とを有し、前記第1ローラ(31a)と前記第2ローラ(31b)に架け渡された前記リング(23)に張力を付与した状態で該リング(23)を周方向に回転させる回転ユニット(31)と、前記回転ユニット(31)にセットされた前記リング(23)を跨いで該リング(23)の板厚方向に並んで設けられる凹弧状の第1研磨部(142a)および第2研磨部(142c)を有し、前記リング(23)の幅方向端部に対して該リング(23)の板厚方向の外周側から内周側に向かって前記第1研磨部(142a)を押し当てて該リング(23)の幅方向端部の外周側をR状に研磨し、前記リング(23)の幅方向端部に対して該リング(23)の板厚方向の内周側から外周側に向かって前記第2研磨部(142c)を押し当てて該リング(23)の幅方向端部の内周側をR状に研磨する研磨ユニット(140)と、を備えることを要旨とする。
この本開示の第2のリングの研磨装置では、リング(23)の幅方向端部をR状に研磨するための研磨ユニットを、回転ユニット(31)にセットされたリング(23)を跨いでリング(23)の板厚方向に並んで設けられる凹弧状の第1研磨部(142a)および第2研磨部(142c)を有する研磨ユニット(140)により構成し、第1研磨部(142a)をリング(23)の板厚方向の外周側から内周側に向かって押し当てることでリング(23)の幅方向端部の外周側をR状に研磨し、第2研磨部(142b)をリング(23)の板厚方向の内周側から外周側に向かって押し当てることでリング(23)の幅方向端部の内周側をR状に研磨する。このように、リング(23)の幅方向端部の外周側と内周側とを別々に研磨することにより、リング(23)の板厚にバラツキが生じるものとしても、その幅方向端部の加工精度をより向上させることができる。また、1つの研磨ユニット(140)により、リング(23)の幅方向端部の外周側と内周側とを別々に研磨することができるため、簡素な構成によりリング(23)の加工精度を向上させることができる。
こうした本開示の第2のリングの研磨装置において、前記研磨ユニット(140)は、溝底の両隅部に形成される凹弧状の前記第1研磨部(142a)および前記第2研磨部(142c)と溝底をなし該第1研磨部(142a)および該第2研磨部(142c)の弧端を繋ぐ直線部(142b)とを含む凹溝(142)が外周面に全周に亘って形成され前記リング(23)の板厚方向に平行な回転軸を有する研磨ロール(141)と、前記研磨ロール(141)を回転させながら、前記リング(23)の幅方向端部に対して該リング(23)の板厚方向の外周側から内周側に向かって前記第1研磨部(142a)が押し当てられるよう前記研磨ロール(141)を軸方向一方側に移動させ、前記リング(23)の幅方向端部に対して該リング(23)の板厚方向の内周側から外周側に向かって前記第2研磨部(142c)が押し当てられるよう前記研磨ロール(142)を軸方向他方側に移動させる回転・移動ユニット(143)と、を備えるものとしてもよい。こうすれば、研磨ロール(141)を軸方向に往復移動させることにより1つの研磨ユニット(140)を用いてリング(23)の幅方向端部の外周側と内周側とを別々に加工することができる。
以上、本開示の発明の実施の形態について説明したが、本開示の発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本開示の発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本開示の発明は、無段変速機に用いられる伝達ベルトの製造産業に利用可能である。
1 無段変速機、2 プライマリシャフト、3 プライマリプーリ、4 セカンダリシャフト、5 セカンダリプーリ、10 伝達ベルト、11 エレメント、12 積層リング、20 リング、21 帯板、22 筒状体、23 リング体、24 リング体、30 研磨装置、31 回転ユニット、31a 駆動ローラ、31b 従動ローラ、33 内周側バックアップローラ、34 外周側バックアップローラ、40 外周側研磨ユニット、41 外周側研磨ロール、42,47 L字溝、42a,47a 凹状円弧部、42b,47b 直線部、43,48,143 回転・移動ユニット、45 内周側研磨ユニット、46 内周側研磨ロール、130 研磨装置、133a,133b 内周側バックアップローラ、134a,134b 外周側バックアップローラ、140 研磨ユニット、141 研磨ロール、142 凹溝、142a,142c 凹状円弧部、142b 直線部、41B 研磨ロール、42B 凹溝。
本明細書において開示する本開示の発明は、リングの製造方法およびリングの研磨装置に関する。
本開示のリングの製造方法は、複数のエレメントを無端金属のリングで結束して構成される伝達ベルトを用いた無段変速機における該リングの製造方法であって、帯状の端部同士を突き合わせ溶接して形成した筒状体を複数のリング体に切断した後に、前記リングに張力を付与した状態で該リングを周方向に回転させ、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の外周側から内周側へ向かって砥石を押し当てることにより前記リングの幅方向端部の外周側にある前記切断により生じたエッジ部を除去し、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の内周側から外周側へ向かって砥石を押し当てることにより前記リングの幅方向端部の内周側にある前記切断により生じたエッジ部を除去することを要旨とする。
この本開示のリングの製造方法では、帯状の端部同士を突き合わせ溶接して形成した筒状体を複数のリング体に切断した後に、リングに張力を付与した状態で当該リングを周方向に回転させ、ングの幅方向端部に外周側から内周側に向けて砥石を押し当てることによりリングの幅方向端部の外周側にある切断により生じたエッジ部を除去し、ングの幅方向端部に内周側から外周側に向けて砥石を押し当てることによりリングの幅方向端部の内周側にある切断により生じたエッジ部を除去する。このように、リングの幅方向端部の外周側と内周側とを別々に加工(エッジ除去)することにより、リングの板厚にバラツキが生じるものとしても、その幅方向端部の加工精度を向上させることができる。
本開示の第1のリングの研磨装置は、エレメントを無端金属のリングで結束して構成される伝達ベルトを用いた無段変速機における該リングの幅方向端部を凸弧状(R状に研磨するリングの研磨装置であって、第1ローラと第2ローラとを有し、前記第1ローラと前記第2ローラに架け渡された前記リングに張力を付与した状態で該リングを周方向に回転させる回転ユニットと、凹弧状の第1研磨部を有し、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の外周側から内周側に向かって前記第1研磨部を押し当てて前記リングの幅方向端部の外周側をR状に研磨する第1研磨ユニットと、凹弧状の第2研磨部を有し、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の内周側から外周側に向かって前記第2研磨部を押し当てて前記リングの幅方向端部の内周側をR状に研磨する第2研磨ユニットと、を備えることを要旨とする。
以上説明したように、本開示のリングの製造方法は、複数のエレメント(11)を無端金属のリング(12,20,23)で結束して構成される伝達ベルト(10)を用いた無段変速機(1)における該リング(23)の製造方法であって、帯状の端部同士を突き合わせ溶接して形成した筒状体(22)を複数のリング体(23)に切断した後に、前記リング(23)に張力を付与した状態で該リング(23)を周方向に回転させ、前記リング(23)の幅方向端部に対して該リング(23)の板厚方向の外周側から内周側へ向かって砥石(42a,142a)を押し当てることにより前記リング(23)の幅方向端部の外周側にある切断により生じたエッジ部を除去し、前記リング(23)の幅方向端部に対して該リング(23)の板厚方向の内周側から外周側へ向かって砥石(47a,142b)を押し当てることにより前記リング(23)の幅方向端部の内周側にある切断により生じたエッジ部を除去することを要旨とする。
この本開示のリングの製造方法では、帯状の端部同士を突き合わせ溶接して形成した筒状体(22)を複数のリング体(23)に切断した後に、リング(23)に張力を付与した状態で当該リング(23)を周方向に回転させ、ング(23)の幅方向端部に外周側から内周側に向けて砥石(42a,142a)を押し当てることによりリング(23)の幅方向端部の外周側にある切断により生じたエッジ部を除去し、ング(23)の幅方向端部に内周側から外周側に向けて砥石(47a,142b)を押し当てることによりリング(23)の幅方向端部の内周側にある切断により生じたエッジ部を除去する。これにより、半円状の凹溝をリングの幅方向端部に対して幅方向に押し当てることによりエッジ部を加工するものに比して、リングの板厚にバラツキが生じるものとしても、リング(23)の幅方向端部の加工精度をより向上させることができる。こうした本開示のリングの製造方法において、前記砥石(42a,142a,47a,142b)のエッジ除去する部位は、前記リング体(23)の幅方向端部の外周側または内周側を凸弧状に研磨するようR状に形成されてしてもよい。こうすれば、リング体の切断により生じたエッジ部を滑らかなR状に加工することができる。

Claims (5)

  1. 複数のエレメントを無端金属のリングで結束して構成される伝達ベルトを用いた無段変速機における該リングの幅方向端部をR状に研磨するリングの研磨方法であって、
    前記リングに張力を付与した状態で該リングを周方向に回転させ、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の外周側から内周側へ向かって凹弧状の第1研磨部を押し当てることにより前記リングの幅方向端部の外周側をR状に研磨し、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の内周側から外周側へ向かって凹弧状の第2研磨部を押し当てることにより前記リングの幅方向端部の内周側をR状に研磨する、
    リングの研磨方法。
  2. エレメントを無端金属のリングで結束して構成される伝達ベルトを用いた無段変速機における該リングの幅方向端部をR状に研磨するリングの研磨装置であって、
    第1ローラと第2ローラとを有し、前記第1ローラと前記第2ローラに架け渡された前記リングに張力を付与した状態で該リングを周方向に回転させる回転ユニットと、
    凹弧状の第1研磨部を有し、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の外周側から内周側に向かって前記第1研磨部を押し当てて前記リングの幅方向端部の外周側をR状に研磨する第1研磨ユニットと、
    凹弧状の第2研磨部を有し、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の内周側から外周側に向かって前記第2研磨部を押し当てて前記リングの幅方向端部の内周側をR状に研磨する第2研磨ユニットと、
    を備えるリングの研磨装置。
  3. 請求項2記載のリングの研磨装置であって、
    前記第1研磨ユニットは、溝底隅部に凹弧状の前記第1研磨部を有するL字溝が外周面に全周に亘って形成され前記回転ユニットにセットされた前記リングの板厚方向に平行な回転軸を有する第1研磨ロールと、該第1研磨ロールを回転させながら前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の外周側から内周側に向かって前記第1研磨部が押し当てられるよう前記第1研磨ロールを軸方向に移動させる第1回転・移動ユニットとを備え、
    前記第2研磨ユニットは、溝底隅部に凹弧状の前記第2研磨部を有するL字溝が外周面に全周に亘って形成され前記回転ユニットにセットされた前記リングの板厚方向に平行な回転軸を有する第2研磨ロールと、該第2研磨ロールを回転させながら前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の内周側から外周側に向かって前記第2研磨部が押し当てられるよう前記第2研磨ロールを軸方向に移動させる第2回転・移動ユニットとを備える、
    リングの研磨装置。
  4. エレメントを無端金属のリングで結束して構成される伝達ベルトを用いた無段変速機における該リングの幅方向端部をR状に研磨するリングの研磨装置であって、
    第1ローラと第2ローラとを有し、前記第1ローラと前記第2ローラに架け渡された前記リングに張力を付与した状態で該リングを周方向に回転させる回転ユニットと、
    前記回転ユニットにセットされた前記リングを跨いで該リングの板厚方向に並んで設けられる凹弧状の第1研磨部および第2研磨部を有し、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の外周側から内周側に向かって前記第1研磨部を押し当てて該リングの幅方向端部の外周側をR状に研磨し、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の内周側から外周側に向かって前記第2研磨部を押し当てて該リングの幅方向端部の内周側をR状に研磨する研磨ユニットと、
    を備えるリングの研磨装置。
  5. 請求項4記載のリングの研磨装置であって、
    前記研磨ユニットは、溝底の両隅部に形成される凹弧状の前記第1研磨部および前記第2研磨部と溝底をなし該第1研磨部および該第2研磨部の弧端を繋ぐ直線部とを含む凹溝が外周面に全周に亘って形成され前記リングの板厚方向に平行な回転軸を有する研磨ロールと、
    前記研磨ロールを回転させながら、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の外周側から内周側に向かって前記第1研磨部が押し当てられるよう前記研磨ロールを軸方向一方側に移動させ、前記リングの幅方向端部に対して該リングの板厚方向の内周側から外周側に向かって前記第2研磨部が押し当てられるよう前記研磨ロールを軸方向他方側に移動させる回転・移動ユニットと、
    を備えるリングの研磨装置。
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