JP2018048624A - 空燃比検出装置 - Google Patents

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Tomohiro Kohara
朋広 幸原
義之 川瀬
Yoshiyuki Kawase
義之 川瀬
黒川 和徳
Kazunori Kurokawa
和徳 黒川
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Abstract

【課題】環境負荷の増加を抑制可能な空燃比検出装置を提供すること。【解決手段】空燃比センサ100に直列に接続された電流検出用の抵抗20に対して、並列回路38が並列に設けられている。並列回路は、第1スイッチ40及び定電流源42を有する。抵抗と空燃比センサとの間には、第2スイッチ44が設けられている。第1期間である空燃比検出制御時において、第1スイッチがオフ状態、第2スイッチがオン状態に制御され、第2期間である劣化検出制御時において、第1スイッチがオン状態、第2スイッチがオフ状態に制御される。このため、劣化検出制御時において、抵抗に定電流源が電気的に接続され、抵抗に所定の電流が流れる。したがって、抵抗の両端間の電圧のA/D変換結果に基づいて、劣化が生じたことを検出できる。【選択図】図1

Description

この明細書における開示は、空燃比検出装置に関する。
特許文献1には、空燃比センサとともに直列回路を構成する電流検出用の抵抗を備えた空燃比検出装置が開示されている。空燃比検出装置は、A/D変換器及びマイコンを備えている。A/D変換器により抵抗の両端間の電圧がA/D変換され、A/D変換器による変換結果に基づき、マイコンが空燃比を検出するように構成されている。
特開平11−230931号公報
電流検出用の抵抗及びA/D変換器を含んで構成される電流検出回路部に劣化、たとえば経年劣化が生じると、A/D変換器による変換結果、すなわちマイコンが検出するセンサ電流と、空燃比センサに流れる実際のセンサ電流との間に誤差が生じてしまう。従来の空燃比検出装置では、上記した劣化が生じると、誤差が生じたまま空燃比の検出を行うこととなり、環境負荷が増加するという問題がある。
本開示はこのような課題に鑑みてなされたものであり、環境負荷の増加を抑制可能な空燃比検出装置を提供することを目的とする。
本開示は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、技術的範囲を限定するものではない。
本開示のひとつである空燃比検出装置は、
空燃比センサ(100)に直列に接続され、空燃比センサとともに直列回路(22)を構成する電流検出用の抵抗(20)と、
抵抗とともに電流検出回路部(36)を構成し、抵抗の両端間の電圧をA/D変換するA/D変換部(34)と、
互いに直列に接続された第1スイッチ(40)及び定電流源(42)を有し、抵抗に対して並列に設けられた並列回路部(38)と、
抵抗と空燃比センサとの間に設けられた第2スイッチ(44)と、
第1期間において、第1スイッチをオフさせて定電流源と抵抗とを遮断状態にするとともに、第2スイッチをオンさせて抵抗と空燃比センサとを導通状態にし、第1期間とは異なる第2期間において、第1スイッチをオンさせて定電流源と抵抗とを導通状態にするとともに、第2スイッチをオフさせて抵抗と空燃比センサとを遮断状態にする制御部(S10,S40,S300,S320)と、
第1期間において、A/D変換部による変換結果に基づき、空燃比を検出する空燃比検出部(S20,S330)と、
第2期間において、予め記憶された基準値とA/D変換部の変換結果に基づく値とを比較し、電流検出回路部に劣化が生じたことを検出する劣化検出部(S50,S310)と、を備える。
この空燃比検出装置によれば、第1期間において、第1スイッチがオフ状態、第2スイッチがオン状態に制御され、第2期間において、第1スイッチがオン状態、第2スイッチがオフ状態に制御される。このため、第2期間において、抵抗に定電流源が電気的に接続され、抵抗に所定の電流が流れる。抵抗及びA/D変換部を含んで構成される電流検出回路部に劣化が生じない限り、第2期間におけるA/D変換部の変換結果に応じた値は変化しない。したがって、基準値とA/D変換部の変換結果に基づく値との比較により、電流検出回路部に劣化が生じたことを検出することができる。これにより、劣化が生じたまま放置される、すなわち環境負荷が増加するのを抑制することが可能となる。
第1実施形態に係る空燃比検出装置が適用されたエンジンECUの概略構成を示す図である。 マイコンが実行する空燃比制御を示すフローチャートである。 空燃比検出制御時における電流経路を示す図である。 空燃比検出制御を示すフローチャートである。 劣化検出制御時における電流経路を示す図である。 劣化検出制御を示すフローチャートである。 第1変形例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る空燃比検出装置が適用されたエンジンECUにおいて、劣化検出制御を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る空燃比検出装置が適用されたエンジンECUの概略構成を示す図である。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的に及び/又は構造的に対応する部分には同一の参照符号を付与する。
(第1実施形態)
先ず、図1に基づき、本実施形態に係る空燃比検出装置が適用されたエンジンECU(Electronic Control Unit)の概略構成について説明する。以下においては、エンジンECUとしての機能のうち、空燃比検出装置として機能する部分について説明する。図1に示すように、エンジンECU10には、空燃比(A/F)を検出するための空燃比センサ100が接続される。
空燃比センサ100は、車両エンジンの排気通路に配置される。空燃比センサ100としては、たとえば限界電流式の積層空燃比センサを採用することができる。この空燃比センサ100は、電圧が印加された状態で、排気ガス中の空燃比に応じた限界電流を発生する。この限界電流が、空燃比センサ100により検出された空燃比に応じたセンサ電流となる。
エンジンECU10は、IC12及びマイコン14を備えている。IC12は、抵抗20、D/A変換器24,28、バッファ回路26,30、増幅回路32、A/D変換器34、並列回路38、及び第2スイッチ44を備えている。
抵抗20は、空燃比センサ100に直列に接続される。抵抗20は、空燃比センサ100に流れるセンサ電流を検出するための電流検出用抵抗である。エンジンECU10に空燃比センサ100が接続された状態で、抵抗20は、空燃比センサ100とともに直列回路22を構成する。本実施形態では、抵抗20の一端が、空燃比センサ100のマイナス側の端子100aに接続される。
D/A変換器24は、直列回路22の一方の端部に第1電圧V1を印加する。D/A変換器24は、第1電圧印加部に相当する。D/A変換器24は、バッファ回路26を介して、直列回路22に接続される。D/A変換器24から出力される第1電圧V1は、マイコン14からの指示信号により決定される。本実施形態では、D/A変換器24が、直列回路22における空燃比センサ100側の端部に第1電圧V1を印加する。D/A変換器24は、バッファ回路26を介して、空燃比センサ100のプラス側の端子100bに接続される。D/A変換器24は、第1電圧V1として直流電圧(固定値)を印加する。
バッファ回路26は、オペアンプによって構成されており、入力される電圧と同じ電圧を出力端子から出力する。バッファ回路26は、第1電圧V1を端子100bに出力する。
D/A変換器28は、直列回路22の他方の端部に、第1電圧V1とは異なる第2電圧V2を印加する。D/A変換器28は、第2電圧印加部に相当する。また、D/A変換器28は、直列回路22に抵抗20側の端部に電圧を印加する一方の電圧印加部に相当する。D/A変換器28は、バッファ回路30を介して、直列回路22に接続されている。D/A変換器28から出力される第2電圧V2は、マイコン14からの指示信号により決定される。本実施形態では、D/A変換器28が、直列回路22における抵抗20側の端部に第2電圧V2を印加する。D/A変換器28は、バッファ回路30を介して、抵抗20における空燃比センサ100とは反対側の端部に接続されている。D/A変換器28は、第2電圧V2として、第1電圧V1よりも低い直流電圧(固定値)を印加する。
バッファ回路30は、オペアンプによって構成されており、入力される電圧と同じ電圧を出力端子から出力する。バッファ回路30は、第2電圧V2を、抵抗20及び第2スイッチ44を介して空燃比センサ100の端子100aに出力する。バッファ回路30は、抵抗20からD/A変換器28に電流が流れ込むのを阻止する。バッファ回路30が、電流遮断部としてのバッファ回路部に相当する。
増幅回路32は、抵抗20の両端間の電圧を増幅して出力する。増幅回路32は、オペアンプによって構成されている。A/D変換器34は、増幅回路32の出力をA/D変換する。A/D変換器34は、増幅回路32により増幅された、抵抗20の両端間の電圧をA/D変換する。A/D変換器34が、A/D変換部に相当する。A/D変換器34は、所定周期で増幅回路32の出力をA/D変換し、変換結果をマイコン14に出力する。本実施形態では、抵抗20、増幅回路32、及びA/D変換器34により、センサ電流を検出するための回路である電流検出回路36が構成されている。電流検出回路36が、電流検出回路部に相当する。
並列回路38は、抵抗20に対して並列に設けられている。並列回路38の一端は抵抗20における空燃比センサ100側の端部に接続され、他端は抵抗20におけるD/A変換器28側の端部に接続されている。並列回路38が、並列回路部に相当する。並列回路38は、第1スイッチ40及び定電流源42を有している。
第1スイッチ40及び定電流源42は、互いに直列に接続されている。第1スイッチ40がオン状態(閉状態)になると、抵抗20におけるD/A変換器28側の端部と定電流源42とが導通状態になる。これにより、定電流源42から抵抗20に対して電流が供給可能となる。電流は、図1に示す定電流源42の矢印の方向に流れる。第1スイッチ40がオフ状態(開状態)になると、抵抗20におけるD/A変換器28側の端部と定電流源42とが電気的に遮断される。これにより、定電流源42から抵抗20に電流が供給されない状態になる。
第2スイッチ44は、抵抗20と空燃比センサ100との間に設けられている。第2スイッチ44は、抵抗20における空燃比センサ100側の端部と端子100aとの間に設けられている。第2スイッチ44がオン状態になると、抵抗20と空燃比センサ100とが導通状態になる。第2スイッチ44がオフ状態になると、抵抗20と空燃比センサ100とが電気的に遮断される。
マイコン14は、CPU、ROM、RAM、レジスタ、及びI/Oポートなどを備えて構成されたマイクロコンピュータである。マイコン14において、CPUが、RAMやレジスタの一時記憶機能を利用しつつ、ROMに予め記憶された制御プログラム、外部から取得した各種データなどに応じて信号処理を行う。また、この信号処理で得られた信号を、外部に出力したりする。このようにして、マイコン14は各種機能を実行する。マイコン14は、各種機能の1つとして、空燃比検出制御を実行する。マイコン14は、A/D変換器34による変換結果、すなわち電流検出回路36の出力に基づいて、空燃比センサ100に流れるセンサ電流を算出する。また、算出したセンサ電流に基づいて、空燃比を検出する。
次に、図2〜図6を用いて、マイコン14が実行する空燃比制御について説明する。車両のイグニッションスイッチがオンされ、エンジンECU10の電源が投入されてマイコン14が動作を開始すると、図2に示す空燃比制御を実行する。
図2に示すように、マイコン14は、先ず第1スイッチ40に対してオフ信号を出力し、第2スイッチ44に対してオン信号を出力する(ステップS10)。これにより、第1スイッチ40がオフ状態になり、第2スイッチ44がオン状態になる。
図3は、ステップS10の処理実行後、すなわち空燃比検出制御時における電流経路を示している。電流経路とは、電流が流れる経路部分である。図3では、電流経路を太線で示している。第1スイッチ40がオフ状態になり、第2スイッチ44がオン状態になると、バッファ回路26,30間が電流経路となる。すなわち、空燃比センサ100を流れる電流が抵抗20にも流れる。第1スイッチがオフされているため、定電流源42から電流が供給されない。
次いで、マイコン14は、空燃比を検出するための空燃比検出制御を実行する(ステップS20)。ステップS20の処理が、空燃比検出部に相当する。図4は、ステップS20の空燃比検出制御の処理内容を示している。
図4に示すように、マイコン14は、A/D変換器34による変換結果を取得する(ステップS100)。そして、A/D変換値に基づいて、空燃比センサ100に流れるセンサ電流を算出する(ステップS110)。センサ電流は、A/D変換器34の変換結果である抵抗20の両端の電圧V、抵抗20の抵抗値、及び増幅回路32の増幅度(ゲイン)により算出される。
なお、第1電圧V1と第2電圧V2との電位差(=V1−V2)が、空燃比センサ100の内部起電力よりも大きい場合、すなわちリーン時には、センサ電流が端子100aから端子100b側に向けて正方向に流れる。電位差が内部起電力よりも小さい場合、すなわちリッチ時には、センサ電流が負方向に流れる。
次いでマイコン14は、ステップS110で算出したセンサ電流を補正する(ステップS120)。マイコン14は、後述する劣化検出制御により設定される補正値を用いて、センサ電流を補正する。これにより、電流検出回路36に劣化、たとえば経年劣化が生じることによるセンサ電流のずれを補正する。電流検出回路36に劣化が生じた状態とは、電流検出回路36を構成する抵抗20、増幅回路32、及びA/D変換器34の少なくとも1つに、劣化が生じた状態を示す。
次いで、マイコン14は、補正したセンサ電流に基づいて、空燃比を算出する(ステップS130)。マイコン14は、センサ電流と空燃比との対応関係を示すマップや対応関係を示す関数により、空燃比を算出する。補正したセンサ電流に基づいて空燃比を算出することで、マイコン14は空燃比を補正する。空燃比の算出が終了すると、空燃比検出制御を終了し、図2に示すステップS30に移行する。なお、マイコン14は、算出した空燃比に応じてエンジンへの燃料噴射量をフォードバック制御することにより、エンジンに供給される混合気の空燃比を目標値に制御する。
ステップS30において、マイコン14は、イグニッションスイッチがオフされたか否かを判定する。イグニッションスイッチがオフされたと判定するまで、ステップS20に戻り、空燃比検出制御を繰り返す。
イグニッションスイッチがオフされたと判定すると、マイコン14は、第1スイッチ40に対してオン信号を出力し、第2スイッチ44に対してオフ信号を出力する(ステップS40)。これにより、第1スイッチ40がオン状態になり、第2スイッチ44がオフ状態になる。なお、ステップS10,S40の処理が、制御部に相当する。
図5は、ステップS40の処理実行後、すなわち劣化検出制御時における電流経路を示している。図5では、電流経路を太線で示している。第1スイッチ40がオン状態になり、第2スイッチ44がオフ状態になると、抵抗20及び並列回路38による閉回路が電流経路となる。したがって、定電流源42から出力された電流が抵抗20に流れ、抵抗20によって電力が消費される。第2スイッチ44がオフされているため、空燃比センサ100には電流が流れない。
次いで、マイコン14は、電流検出回路36が劣化したことを検出する劣化検出制御を実行する(ステップS50)。ステップS50の処理が、劣化検出部に相当する。図6は、ステップS50の劣化検出制御の処理内容を示している。
図6に示すように、マイコン14は、A/D変換器34による変換結果を取得する(ステップS200)。そして、変換結果に基づき、抵抗20に流れる電流値を算出し(ステップS210)、算出した電流値をメモリに保存する(ステップS220)。抵抗20に流れる電流値は、上記したセンサ電流同様、A/D変換器34による変換結果である抵抗20の両端の電圧V、抵抗20の抵抗値、及び増幅回路32の増幅度により算出される。
次いで、マイコン14は、算出した電流値と予め記憶されている基準値とを比較し、電流値が基準値と異なるか否かを判定する(ステップS230)。工場出荷時には、空燃比センサ100に実際に流れるセンサ電流と、算出されたセンサ電流との誤差をマイコン14により補正すべく、初期の補正値が設定される。このため、基準値としては、たとえば工場出荷時に取得した補正後のセンサ電流が用いられる。また、上記したステップS120の処理で得られるセンサ電流の補正値を、基準値としてもよい。この場合、基準値は、ステップS120の処理が実行されるごとに、更新される。
電流値が基準値に一致すると判定した場合、電流検出回路36に劣化が生じていないものとして、劣化検出制御を終了する。一方、電流値が基準値と異なると判定した場合、マイコン14は、電流検出回路36に劣化が生じたと判定する(ステップS240)。そして、マイコン14は、基準値に対する電流値の誤差を算出する(ステップS250)。たとえば基準値と電流値との差分を算出する。
次いで、マイコン14は、誤差に応じた補正値を設定し、メモリに保存する(ステップS260)。すなわち、マイコン14は、劣化の度合いに応じた補正値を設定する。マイコン14は、電流値が基準値に近づくように、好ましくは誤差がゼロになるように、補正値を設定する。誤差の大きさが、劣化の度合いを示す。マイコン14は、たとえば補正値と誤差との対応関係を示すマップや対応関係を示す関数により、補正値を設定する。保存された補正値は、次回の空燃比検出制御で用いられる。そして、一連の処理を終了する。
ステップS50に示す劣化検出制御が終了すると、マイコン14は、図2に示すように、空燃比制御を終了する。
次に、本実施形態に係る空燃比検出装置の効果について説明する。
本実施形態では、IC12が、抵抗20に対して並列に設けられた並列回路38、及び、抵抗20と空燃比センサ100との間に設けられた第2スイッチ44を備えており、並列回路38が、第1スイッチ40及び定電流源42を有している。そして、第1期間である空燃比検出制御時には、第1スイッチ40がオフ状態、第2スイッチ44がオン状態に制御され、第2期間である劣化検出制御時には、第1スイッチ40がオン状態、第2スイッチ44がオフ状態に制御される。
このため、劣化検出制御時には、抵抗20に定電流源42が電気的に接続され、抵抗20に定電流が流れる。電流検出回路36を構成する抵抗20、増幅回路32、及びA/D変換器34の少なくとも1つに劣化が生じない限り、ステップS200で取得されるA/D変換結果及びステップS210で算出される電流値は変化しない。したがって、A/D変換器34による変換結果に基づく値と基準値との比較により、電流検出回路36に劣化が生じたことを検出することができる。これにより、劣化が生じたまま放置され、長期にわたって混合気の空燃比が目標値に対してずれるのを抑制すること可能となる。すなわち、長期にわたって環境負荷が増加するのを抑制することが可能となる。
さらに本実施形態では、マイコン14が、劣化検出制御時において電流値と基準値との誤差に応じて補正値を設定し、空燃比検出制御時において設定された補正値を用いてセンサ電流、ひいては空燃比を補正する。このように、マイコン14が劣化を検出した場合、空燃比を補正するため、劣化にともなう空燃比検出能力の低下を抑制することができる。特に本実施形態では、マイコン14が、劣化の度合いに応じて補正値を設定する。したがって、劣化が生じても、空燃比検出装置は、高精度な空燃比検出能力を維持することができる。
また、本実施形態では、電流遮断部としてバッファ回路30を用いている。したがって、抵抗20からD/A変換器28側への電流の流れ込みを抑制しつつ、IC12の構成を簡素化することができる。
また、本実施形態では、エンジンECU10(空燃比検出装置)による制御終了時、すなわち空燃比制御の終了時に、劣化検出制御が実行される。したがって、混合気の空燃比制御に影響を与えることなく、劣化を定期的に検出することができる。このため、劣化が生じても、直ちに検出することができる。
なお、図7の第1変形例に示すように、エンジンECU10(空燃比検出装置)の起動時、すなわち空燃比制御の開始時に、劣化検出制御を実行しても同様の効果が得られる。図7では、マイコン14が、先ず第1スイッチ40に対してオン信号を出力し、第2スイッチ44に対してオフ信号を出力する(ステップS300)。これにより、第1スイッチ40がオン状態になり、第2スイッチ44がオフ状態になる。したがって、図5に示した電流経路が形成される。そして、マイコン14は、劣化検出制御を実行する(ステップS310)。ステップS310の処理は、ステップS50に準ずる。ステップS310の処理が、劣化検出部に相当する。
劣化検出制御が終了すると、マイコン14は、第1スイッチ40に対してオフ信号を出力し、第2スイッチ44に対してオン信号を出力する(ステップS320)。これにより、第1スイッチ40がオフ状態になり、第2スイッチ44がオン状態になる。したがって、図3に示した電流経路が形成される。そして、マイコン14は、空燃比検出制御を実行する(ステップS330)。ステップS330の処理は、ステップS20に準ずる。ステップS340でイグニッションスイッチがオフされたと判定するまで、マイコン14は、空燃比検出制御を繰り返す。イグニッションスイッチがオフされたと判定すると、マイコン14は、空燃比制御を終了する。なお、ステップS300,S320の処理が、制御部に相当する。ステップS330の処理が、空燃比検出部に相当する。
(第2実施形態)
本実施形態は、先行実施形態を参照できる。このため、先行実施形態に示したエンジンECU10(空燃比検出装置)と共通する部分についての説明は省略する。
本実施形態では、マイコン14が、劣化検出制御において、A/D変換器34による変換結果を複数回取得して劣化を検出する。その一例を図8に示す。図8において、図6に示した劣化検出制御と同じ処理については、同じステップ番号を付与している。以下においては、異なる点を説明する。
図8において、ステップS220までの処理が終了すると、マイコン14は、劣化検出制御を開始してから3回分の電流値が保存されたか否かを判定する(ステップS222)。3回分の電流値が保存されるまで、ステップS200〜S220の処理を繰り返す。
ステップS222において3回分保存されたと判定すると、マイコン14は、3回分の電流値の平均値を算出する(ステップS224)。そして、算出した平均値が基準値と異なるか否かを判定する(ステップS232)。平均値が基準値と一致すると判定した場合、一連の処理を終了する。また、平均値が基準値と異なると判定した場合、図6同様、ステップS240以降の処理を実施する。
このように、本実施形態によれば、複数回の変換結果に基づいて劣化を検出するため、ノイズ等による劣化の誤検出を抑制することができる。
なお、電流値の検出回数は3回に限定されない。複数回であればよい。また、基準値との比較は、保存したすべての電流値の平均に限定されない。たとえば3回分の電流値のうち、1つの値が残りの2つの値と大きく異なる場合、値が異なる1つを除いて平均値を算出し、基準値と比較してもよい。
(第3実施形態)
本実施形態は、先行実施形態を参照できる。このため、先行実施形態に示したエンジンECU10(空燃比検出装置)と共通する部分についての説明は省略する。
本実施形態では、図9に示すように,IC12が、電流遮断部としての第3スイッチ46を備えている。第3スイッチ46は、抵抗20におけるD/A変換器28側の端部とバッファ回路30との間に設けられている。第3スイッチ46は、第2スイッチ44と同様にオンオフする。マイコン14は、空燃比検出制御時において、第2スイッチ44とともに第3スイッチ46をオンさせる。一方、劣化検出制御時において、第2スイッチ44とともに第3スイッチ46をオフさせる。
このような構成を採用しても、先行実施形態と同様の効果を奏することができる。
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。たとえば、開示は、実施形態において示された要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものと解されるべきである。
空燃比センサ100に印加される電圧は、上記例に限定されない。たとえば、第1電圧V1を、センサ電流に応じて変化する直流電圧としてもよい。また、第2電圧V2として、交流電圧を印加してもよい。また、第2電圧V2として、第1レベルの電圧と第2レベルの電圧を周期的に切り替えて印加してもよい。交流電圧や電圧レベルを2値で周期的に切り替える場合、空燃比センサ100のインピーダンスを検出することもできる。インピーダンスは、空燃比センサ100の温度と相関があるため、マイコン14は、算出したインピーダンスに基づいて、空燃比センサ100が活性状態を判定したり、空燃比センサ100を加熱するためのヒータ(図示略)を制御することができる。
抵抗20を、D/A変換器28と空燃比センサ100のマイナス側の端子100aとの間に設ける例を示した。しかしながら、抵抗20を、D/A変換器24と空燃比センサ100のプラス側の端子100bとの間に設けてもよい。この場合、並列回路38や第2スイッチ44も空燃比センサ100のプラス側に設けられることとなる。
抵抗20、増幅回路32、及びA/D変換器34により、電流検出回路36が構成される例を示した。しかしながら、電流検出回路36は、少なくとも抵抗20及びA/D変換器34を含めばよい。また、増幅回路32を、オペアンプにより構成する例を示したが、これに限定されない。他の方法で増幅してもよい。
ステップS230,S232で用いる基準値として、所定値の例を示した。しかしながら、基準値に所定の幅を持たせてもよい。また、基準値と比較される値としてA/D変換結果から算出される電流値の例を示したがこれに限定されない。A/D変換器34の変換結果に基づく値であればよい。たとえばA/D変換結果と、該A/D変換結果に対応する基準値とを比較するようにしてもよい。
マイコン14が、制御部、空燃比検出部、劣化検出部を提供する例を示した。しかしながら、制御部、空燃比検出部、劣化検出部は、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェア及びそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。たとえばハードウェアである電子回路によって提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路によって提供することができる。
劣化検出制御において、劣化と判定した場合に、電流値と基準値との誤差に応じて補正値を設定する例を示したが、これに限定されない。補正値を設定しない構成を採用ことができる。たとえば劣化と判定した場合、劣化が生じたことをユーザが分かるように、マイコン14が、インジケータランプや車内モニタなどの報知手段に表示させるようにしてもよい。
10…エンジンECU、12…IC、14…マイコン、20…抵抗、22…直列回路、24,28…D/A変換器、26,30…バッファ回路、32…増幅回路、34…A/D変換器、36…電流検出回路、38…並列回路、40…第1スイッチ、42…定電流源、44…第2スイッチ、46…第3スイッチ、100…空燃比センサ、100a,100b…端子

Claims (7)

  1. 空燃比センサ(100)に直列に接続され、前記空燃比センサとともに直列回路(22)を構成する電流検出用の抵抗(20)と、
    前記抵抗とともに電流検出回路部(36)を構成し、前記抵抗の両端間の電圧をA/D変換するA/D変換部(34)と、
    互いに直列に接続された第1スイッチ(40)及び定電流源(42)を有し、前記抵抗に対して並列に設けられた並列回路部(38)と、
    前記抵抗と前記空燃比センサとの間に設けられた第2スイッチ(44)と、
    第1期間において、前記第1スイッチをオフさせて前記定電流源と前記抵抗とを遮断状態にするとともに、前記第2スイッチをオンさせて前記抵抗と前記空燃比センサとを導通状態にし、前記第1期間とは異なる第2期間において、前記第1スイッチをオンさせて前記定電流源と前記抵抗とを導通状態にするとともに、前記第2スイッチをオフさせて前記抵抗と前記空燃比センサとを遮断状態にする制御部(S10,S40,S300,S320)と、
    前記第1期間において、前記A/D変換部による変換結果に基づき、空燃比を検出する空燃比検出部(S20,S330)と、
    前記第2期間において、予め記憶された基準値と前記A/D変換部の変換結果に基づく値とを比較し、前記電流検出回路部に劣化が生じたことを検出する劣化検出部(S50,S310)と、
    を備える空燃比検出装置。
  2. 前記劣化検出部は、劣化の度合いに応じて前記空燃比を補正するための補正値を設定し、
    前記空燃比検出部は、前記補正値を用いて前記空燃比を補正する請求項1に記載の空燃比検出装置。
  3. 前記劣化検出部は、前記第2期間において、前記A/D変換部による変換結果を複数回取得して、劣化を検出する請求項1又は請求項2に記載の空燃比検出装置。
  4. 前記第2期間は、前記空燃比検出装置の起動時、又は、前記空燃比検出装置による制御終了時に設定される請求項1〜3いずれか1項に記載の空燃比検出装置。
  5. 前記直列回路の一方の端部に、第1電圧を印加する第1電圧印加部(24)と、
    前記直列回路の他方の端部に、前記第1電圧とは異なる第2電圧を印加する第2電圧印加部(28)と、
    前記直列回路における抵抗側の端部と、前記第1電圧印加部及び前記第2電圧印加部のうち、前記抵抗側の端部に電圧を印加する一方の電圧印加部との間に設けられ、前記抵抗から前記一方の電圧印加部に流れ込む電流を遮断する電流遮断部(30,46)と、
    をさらに備える請求項1〜4いずれか1項に記載の空燃比検出装置。
  6. 前記電流遮断部として、バッファ回路部(30)を有する請求項5に記載の空燃比検出装置。
  7. 前記電流遮断部として、第3スイッチ(46)を有し、
    前記制御部は、前記第1期間において前記第3スイッチをオンさせ、前記第2期間において前記第3スイッチをオフさせる請求項5に記載の空燃比検出装置。
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