JP2018048451A - 建設機械 - Google Patents

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慎太郎 小林
Shintaro Kobayashi
慎太郎 小林
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Abstract

【課題】 排土板の構成を簡略化することにより、排土板の組立作業性を向上する。【解決手段】 排土装置13の排土板14には、この排土板14を吊上げるときに吊上げ部材をなすシャックル27を取付けるための取付孔20を有する吊環17が左,右方向に間隔をもって設けられている。この上で、各吊環17には、周囲の光を反射する反射板23を備えたリフレクタ部材21を取付け、取外し可能に設ける構成となっている。これにより、各リフレクタ部材21は、各吊環17の取付ベースとして利用される。【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば自走可能な車体に排土板を備えた油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例である油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体に俯仰動可能に設けられたフロント装置とにより構成されている。
油圧ショベルは、照明の少ない屋外で作業する機会が多い。このために、油圧ショベルには、暗い作業現場で作業を行ったり、駐機しているときに、周囲の車両や作業者に存在を知らせることができるように、車両のライト等の光を反射するリフレクタ部材を備えたものがある。この場合、リフレクタ部材は、上部旋回体の後側に配置されたカウンタウエイトに設けられている(例えば、特許文献1,2参照)。また、他の油圧ショベルは、例えば下部走行体の後側に地面を均すための排土板を備え、この排土板にリフレクタ部材が取付けられている。
特開2000−63096号公報 実開昭62−89348号公報
ここで、油圧ショベルのカウンタウエイトや排土板は、重量物となっている。このために、着脱作業を行う場合には、クレーンにより吊上げて移動させている。従って、排土板等には、リフレクタ部材の他に、ワイヤ等の吊上げ部材を掛けるための吊環等が設けられている。これにより、排土板等は、組立てるときの部品点数が増大するから、組立作業に手間を要してしまい、製造コストが嵩むという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、排土板の構成を簡略化して組立作業性を向上できるようにした建設機械を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、自走可能な車体と、少なくとも前記車体の前,後方向の一方側の取付部に対して取付け、取外し可能に設けられ前記車体と分離した状態で吊上げ部材を用いて単独で吊上げられる排土板とからなる建設機械において、前記排土板には、当該排土板を吊上げるときに前記吊上げ部材を取付けるための取付孔を有する吊環が左,右方向に間隔をもって設けられており、前記各吊環には、周囲の光を反射する反射板を備えたリフレクタ部材が取付け、取外し可能に設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、排土板の構成を簡略化することができ、組立作業性を向上することができる。
本発明の実施の形態によるホイール式の油圧ショベルを示す正面図である。 下部走行体から取外した排土板を単体で示す斜視図である。 排土板とリフレクタ部材を吊環の位置で切断した断面図である。 図3中の排土板の上側部分を示す要部拡大の断面図である。 吊環とリフレクタ部材とを分解して示す分解斜視図である。 排土板を吊上げ部材を用いて吊上げている状態を示す正面図である。 変形例によるリフレクタ部材を吊環と一緒に図5と同様位置から見た分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械の代表例として、ホイール式の油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図6に従って詳細に説明する。
図1において、ホイール式の油圧ショベル1は、自走可能な下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3に俯仰動可能に設けられたフロント装置4と、上部旋回体3の後側に設けられた後述の排土装置13とを含んで構成されている。下部走行体2と上部旋回体3とは、油圧ショベル1の車体を構成している。油圧ショベル1は、ホイール式の下部走行体2により公道を自走して作業現場に向かうことができ、この作業現場では、フロント装置4を用いて土砂の掘削作業等を行うものである。
上部旋回体3は、後述のシャーシ10上に旋回可能に取付けられた旋回フレーム5と、旋回フレーム5の左前側に設けられたキャブ6と、旋回フレーム5の後部に取付けられ、フロント装置4との重量バランスをとるカウンタウエイト7と、カウンタウエイト7の前側に位置して旋回フレーム5に搭載されたエンジン、油圧ポンプ等(いずれも図示せず)を覆った建屋カバー8とを含んで構成されている。
ここで、公道を走行するホイール式の油圧ショベル1は、一般車両として扱われるため、乗用車、トラック等と同様に車検を受ける必要がある。油圧ショベル1には、車検を受けるために多くの保安部品が取付けられている。この保安部品としては、走行時、作業時に前方を照らすヘッドランプ、走行時に左折または右折することを前方から来る車両等に知らせる前側のターンシグナルランプ(いずれも図示せず)、後述のテールランプ装置9、リフレクタ部材21等が知られている。
テールランプ装置9は、カウンタウエイト7の左,右両側の下側位置に設けられている(右側のみ図示)。各テールランプ装置9は、例えばストップランプ(停止灯)とバックアップランプ(後退灯)とターンシグナルランプ(方向指示灯)と反射板とから構成されている。
キャブ6内には、オペレータが着席する運転席、後述する左,右の前輪11をステアリング操作するためのハンドル、フロント装置4を操作するための操作レバー等(いずれも図示せず)が設けられている。
次に、下部走行体2を構成するシャーシ10、前輪11、後輪12等について説明する。
シャーシ10は、下部走行体2の基本構造体を構成するものである。このシャーシ10は、前,後方向にほぼ水平に延びる断面四角形のボックス構造体として形成されている。シャーシ10には、前端面をなす前アタッチメント取付板10Aと後端面をなす後アタッチメント取付板10Bとが設けられ、これらはシャーシ10の取付部を構成している。前アタッチメント取付板10Aは、厚肉な鋼板等を用いて左,右方向および上,下方向に延びた長方形状の平坦な板体として形成されている。前アタッチメント取付板10Aには、前面側にアウトリガ装置、排土板等のアタッチメントを取付けることができる。
後アタッチメント取付板10Bは、前アタッチメント取付板10Aと同様に、厚肉な鋼板等からなる長方形状の平坦な板体として形成されている。後アタッチメント取付板10Bには、後面側に後述の排土装置13がアタッチメントとして取付けられている。
左,右の前輪11は、シャーシ10の前側に位置して左,右方向に延びるフロントアクスル(図示せず)の先端部に設けられている。左,右の前輪11は、キャブ6内のハンドルを回転させることにより、ステアリング操作することができる。一方、左,右の後輪12は、シャーシ10の後側に位置して左,右方向に延びるリヤアクスル(図示せず)の先端部に設けられている。各前輪11、各後輪12は、シャーシ10に搭載された油圧モータ(図示せず)を動力源として回転駆動される。
次に、本発明の特徴部分を構成する排土装置13の構成について詳細に説明する。
排土装置13は、作業用のアタッチメントとしてシャーシ10の前,後方向の後端側に取付けられている。排土装置13は、後述の排土板14を用いて排土作業、地均し作業等を行うものである。一方、排土装置13は、排土板14を地面に押付けることにより、フロント装置4を用いて掘削作業等を行うときに車体の安定性を確保するアウトリガ装置としても利用することができる。
ここで、図1に示すように、排土装置13は、油圧ショベル1の後側に設けられているから、実施の形態では、排土装置13の取付位置を後側(後方)として説明する。なお、排土装置13は、排土作業等を行うときに上部旋回体3を前,後で反転させることにより、進行方向の前側に配置されるのが一般的である。
排土装置13は、シャーシ10の後アタッチメント取付板10Bに複数本のボルト(図示せず)を用いて取付け、取外し可能に設けられた取付部材13Aと、左,右方向に間隔をもって配置され、長さ方向の一端側が取付部材13Aの上,下方向の中間位置に上,下方向に回動可能に取付けられた左,右の上回動アーム13Bと、各上回動アーム13Bと対応するように長さ方向の一端側が前記取付部材13Aの下側位置に上,下方向に回動可能に取付けられた左,右の下回動アーム13Cと、取付部材13Aの後側に対面して配置され、各回動アーム13B,13Cの長さ方向の他端側に回動可能に取付けられた排土板14と、各回動アーム13B,13Cを介して排土板14を上,下動させるため、例えば取付部材13Aと各下回動アーム13Cとの間に設けられた油圧シリンダ(図示せず)とにより構成されている。
排土板14は、排土装置13の一部を構成するもので、各回動アーム13B,13C、取付部材13Aを介してシャーシ10の後アタッチメント取付板10Bに着脱可能に設けられている。排土板14は、左,右方向に長尺で上,下方向に立上った長方形状の板状体として形成されている。図2、図3に示すように、排土板14は、後述の排土板本体15、ブラケット16、吊環17を含んで構成されている。
排土板本体15は、左,右方向に延びる長尺な平板体として形成された底板15Aと、底板15A上に設けられ、上部が後方に向けてL字状に折曲げられた下横フレーム15Bと、下横フレーム15Bの上側に設けられ、上部が後方に向けてL字状に折曲げられた上横フレーム15Cと、上,下方向に立上って左,右方向に延びる長尺な板体からなり、底板15A、下横フレーム15Bおよび上横フレーム15Cの後側に固着された湾曲板15Dと、底板15A、各横フレーム15B,15Cおよび湾曲板15Dの両端部にそれぞれ固着された端板15Eとにより構成されている。
ここで、湾曲板15Dは、上,下方向の中間位置が取付部材13A(シャーシ10)側に凹陥するように湾曲(屈曲)することにより、正面側が凹湾曲面状の土砂受面15D1となっている。また、湾曲板15Dの下部には、耐摩耗性に優れた厚板からなるカッティングエッジ15D2が設けられている。下横フレーム15Bと上横フレーム15Cとは、シャーシ10側が背面部位15Fとなり、この背面部位15Fには、各ブラケット16が設けられている。
さらに、上横フレーム15Cの上側は、折曲げられた水平な平坦部分が上面部位15Gとなっている。この上面部位15Gには、左,右方向に間隔をもって2個の吊環17が設けられている。
左,右のブラケット16は、前述した排土板本体15の背面部位15Fに、各横フレーム15B,15Cの左,右方向の間隔寸法に対応した位置に設けられている。各ブラケット16には、上,下方向に離間した位置に左,右方向に貫通して上側取付孔16Aと下側取付孔16Bとが設けられている。上側取付孔16Aには、上回動アーム13Bの他端側が回動可能に取付けられている。下側取付孔16Bには、下回動アーム13Cの他端側が回動可能に取付けられている。
各ブラケット16は、取付部材13A、各上回動アーム13B、各下回動アーム13Cと協働して平行リンク機構を構成している。これにより、排土板14は、平行リンク機構によって上,下方向に平行移動することができる。
ここで、排土板14は、所望の形状に加工された複数枚の鋼板を溶接手段を用いて固着することにより、強度をもったボックス構造体として形成されている。ボックス構造体をなす金属製の排土板14は、重量物となるから、後述するワイヤ26、シャックル27等を用いて吊上げて移動できるように、上側位置に各吊環17が設けられている。
左,右で一対の吊環17は、下部走行体2のシャーシ10と分離された状態の排土板14を吊上げるときに、吊上げ部材を構成するシャックル27が取付けられるものである。各吊環17は、排土板14を安定的に吊上げることができるように左,右方向(長さ方向)で大きく離れた位置、例えば、端板15Eの近傍位置に配設されている。一方で、各吊環17には、後述のリフレクタ部材21を取付け、取外し可能に取付けることができる。
各吊環17は、排土板本体15の上面部位15Gのうち、湾曲板15D側寄りに配置されている。これにより、各吊環17に各リフレクタ部材21を取付けたときに、各リフレクタ部材21を後方等から見易い位置に配置することができる。各吊環17は、環体18、挟持板体19および取付孔20によって形成されている。
吊環17の環体18は、排土板本体15の上面部位15Gに左,右方向で対面するように、上面部位15Gから立上がった一対の側板部18Aと、各側板部18Aの上部を繋ぐように上側に向けて突出する円弧状に形成された円弧板部18Bとにより逆U字状に形成されている。この環体18の内側は、後述のシャックル27が挿通して取付けられる取付孔20となっている。環体18内には、リフレクタ部材21を収容することができ、リフレクタ部材21を土砂等から保護することができる。
吊環17の挟持板体19は、逆U字状の環体18の奥所に位置して取付孔20内に向け突出している。挟持板体19は、リフレクタ部材21を構成するプレート22とワッシャ24によって挟まれるものである。ここで、環体18の奥所とは、環体18のうち、排土板14を構成する排土板本体15の湾曲板15D(土砂受面15D1)が凹陥した方向の端部である。或いは、環体18の奥所とは、環体18のうち、取付部材13A(シャーシ10)側の端部となっている。そして、挟持板体19は、環体18の取付部材13A側の奥所端部を内側に折曲げるように形成されている。挟持板体19は、例えば環体18の板厚寸法よりも大きな板厚寸法をもって形成されている。
ここで、挟持板体19は、逆U字状の環体18を縮小するように内向きに突出させることにより、この環体18と同様に逆U字状に形成されている。これにより、挟持板体19には、左,右方向の中央位置を上,下方向に延びる中心線に沿うように前,後方向に貫通して溝部19Aが形成されている。この溝部19Aは、取付孔20の一部を構成するもので、シャックル27等が挿通される。
環体18と挟持板体19は、それぞれの下端縁が溶接手段を用いて排土板本体15の上面部位15Gに固着されている。この場合、環体18と挟持板体19とに亘って溶接を施すことで、上面部位15Gに対する溶接長さを長くすることができ、環体18と挟持板体19とを、排土板本体15の上面部位15Gに強固に固着することができる。
吊環17の取付孔20は、環体18の内側に設けられている。取付孔20は、排土板14を吊上げるときにシャックル27等を取付けるためのものである。取付孔20は、挟持板体19の溝部19Aを含み、吊環17を前,後方向に貫通して形成されている。
次に、本発明の特徴部分を構成するリフレクタ部材21の構成について、図3ないし図6を用いて説明する。
左,右のリフレクタ部材21は、各吊環17に取付け、取外し可能に設けられている。各リフレクタ部材21は、一の面となる前面22Aが各吊環17に対向して配置されたプレート22と、プレート22の他の面となる後面22Bに設けられた反射板23と、吊環17を挟んでプレート22と反対側に設けられたワッシャ24と、プレート22とワッシャ24との間に吊環17を挟んだ状態でプレート22を吊環17に固定する固定ボルト25とによって構成されている。
図4、図5に示すように、プレート22は、一の面となる前面22Aと他の面となる後面22Bとを備えた円板体として形成されている。プレート22は、挟持板体19の溝部19Aの幅寸法よりも大きく、かつ取付孔20内に収まる直径寸法に設定されている。また、プレート22の中心軸位置には、軸方向(厚さ方向)に貫通してめねじ孔22Cが形成されている。このめねじ孔22Cは、固定ボルト25が螺合される。
反射板23は、プレート22の後面22Bに対し、両面テープ、接着剤等を用いて固着されている。反射板23は、プレート22の直径寸法と同等または僅かに小さな寸法をもって形成されている。反射板23は、リフレクタ部材21よりも後側からライト等によって照らされたときに、この光を反射(乱反射)することにより油圧ショベル1の存在を周囲の車両や作業者に認識させるものである。
ワッシャ24は、吊環17の挟持板体19を挟んでプレート22と反対側、即ち、挟持板体19の前側に対面して設けられている。ワッシャ24は、プレート22とほぼ同じ直径寸法および板厚寸法をもった円板体として形成されている。また、ワッシャ24の中心軸位置には、軸方向(厚さ方向)に貫通してボルト挿通孔24Aが形成されている。このボルト挿通孔24Aは、プレート22のめねじ孔22Cに対応するもので、固定ボルト25が挿通される。
固定ボルト25は、リフレクタ部材21(反射板23)を吊環17に取付けるもので、前述したプレート22のめねじ孔22Cと一緒にねじ部材を構成している。固定ボルト25は、プレート22と頭部25Aとの間に、吊環17の挟持板体19とワッシャ24を挟むことにより、プレート22(反射板23)を吊環17に固定するものである。
ここで、リフレクタ部材21を吊環17に取付けるときの作業手順について述べる。まず、反射板23が固着されたプレート22を、吊環17の取付孔20内に配置し、前面22Aを挟持板体19に当接させる。この状態で、プレート22との間で挟持板体19を挟むように、この挟持板体19の前側にワッシャ24を配置する。これにより、環体18の奥所の位置で、プレート22とワッシャ24との間に挟持板体19を挟むことができる。
プレート22とワッシャ24とによって挟持板体19を挟んだら、固定ボルト25を、ワッシャ24のボルト挿通孔24A、挟持板体19の溝部19A(取付孔20)に挿通し、プレート22のめねじ孔22Cに螺合させる。一方、上述した作業手順の逆の手順で作業することで、吊環17からリフレクタ部材21を取外すことができる。
本実施の形態によるホイール式の油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、この油圧ショベル1の動作について説明する。
ホイール式の油圧ショベル1は、作業現場に向けて公道を走行することができる。作業現場に到着したら、例えば、下部走行体2のシャーシ10に取付けられた排土装置13を作業現場の地面に接地させて車体を安定させることにより、上部旋回体3を旋回させつつフロント装置4を用いて土砂の掘削作業等を行うことができる。
一方、油圧ショベル1を夜間に作業現場に駐車させたときには、排土装置13の排土板14に設けられた各リフレクタ部材21の反射板23が他車のライトの光や街灯を反射することにより、油圧ショベル1の存在を認識させることができる。
次に、例えば排土装置13の排土板14の修理を行うために、この排土板14をクレーンで吊上げる場合の作業手順について述べる。
排土板14の各吊環17に取付けられている各リフレクタ部材21を、固定ボルト25を緩めて取外す。この状態で、図6に示すように、吊上げ部材としての2本のワイヤ26と2個のシャックル27を用意する。そして、一方の吊環17の取付孔20に対し、ワイヤ26の先端に接続されたシャックル27を通して固定する。同様に、他方の吊環17の取付孔20に対し、ワイヤ26の先端に接続されたシャックル27を通して固定する。この状態で、各ワイヤ26の基端をクレーンのフック28に掛けることにより、下部走行体2から分離した状態の排土板14を、単独で吊上げて移動させることができる。
かくして、本実施の形態によれば、排土装置13の排土板14には、この排土板14を吊上げるときに吊上げ部材をなすシャックル27を取付けるための取付孔20を有する吊環17が左,右方向に間隔をもって設けられている。この上で、各吊環17には、周囲の光を反射する反射板23を備えたリフレクタ部材21を取付け、取外し可能に設ける構成となっている。
従って、各リフレクタ部材21は、各吊環17の取付ベースとして利用することができるから、排土板14を構成する部品の数を削減することができる。この結果、排土板14(排土装置13)を組立てるときの作業性を向上することができ、製造コストを削減することができる。
各吊環17の各取付孔20は、前,後方向に貫通して形成されている。各リフレクタ部材21は、一の面となる前面22Aが各吊環17に対向して配置されたプレート22と、プレート22の他の面となる後面22Bに設けられた反射板23と、吊環17を挟んでプレート22と反対側に設けられたワッシャ24と、プレート22とワッシャ24との間に吊環17を挟んだ状態でプレート22を吊環17に固定する固定ボルト25とによって構成されている。これにより、固定ボルト25と締着したり、緩めたりすることにより、各吊環17に対して各リフレクタ部材21を取付け、取外し可能に取付けることができる。
油圧ショベル1は、左,右の前輪11と左,右の後輪12とが設けられた下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とを備えたホイール式の油圧ショベル1の車体である。また、排土板14は、下部走行体2に取付けられ、左,右方向に長尺で上,下方向に立上った長方形状の板状体からなっている。この上で、各吊環17は、排土板14を形成する板状体の上面部位15Gに取付けられている。これにより、ワイヤ26等の吊上げ部材を各吊環17に容易に掛けることができる。また、排土板14を安定的に吊上げることができる。
各吊環17は、排土板14の上面部位15Gから立上がり取付孔20を有する逆U字状の環体18と、逆U字状の環体18の奥所に位置して取付孔20内に向け突出した挟持板体19とから形成されている。各リフレクタ部材21を構成するプレート22とワッシャ24は、挟持板体19を挟んだ状態で固定ボルト25によって固定することができる。
従って、環体18の奥所、即ち、環体18の排土板本体15の背面部位15F(ブラケット16)側の端部で、プレート22とワッシャ24との間に挟持板体19を挟むことができる。これにより、各リフレクタ部材21は、各吊環17を傷付けることなく、各吊環17に確実に取付けることができる。また、庇状の環体18は、取付孔20内の奥所に配置されたリフレクタ部材21の反射板23を土砂等から保護することができ、リフレクタ部材21の耐久性を向上することができる。さらに、環体18と挟持板体19とに亘って溶接を施すことができるから、上面部位15Gに対する溶接長さを長くすることができ、溶接強度を高めることができる。
なお、実施の形態では、リフレクタ部材21は、前面22Aが各吊環17に対向し中央にめねじ孔22Cを有するプレート22と、プレート22の後面22Bに設けられた反射板23と、吊環17を挟んでプレート22と反対側に設けられボルト挿通孔24Aを有するワッシャ24と、プレート22とワッシャ24との間に吊環17を挟んだ状態で、ワッシャ24のボルト挿通孔24A、吊環17の取付孔20に挿通され、プレート22のめねじ孔22Cに螺着することによりプレート22を吊環17に固定する固定ボルト25とによって構成した場合を例示している。
しかし、本発明はこれに限らず、例えば図7に示す変形例のように構成してもよい。即ち、変形例によるリフレクタ部材31は、前面32Aの中央におねじ部32Cを有するプレート32と、プレート32の後面32Bに設けられた反射板33と、吊環17を挟んでプレート32と反対側に設けられおねじ挿通孔34Aを有するワッシャ34と、プレート32とワッシャ34との間に吊環17を挟んだ状態で、プレート32のおねじ部32Cに螺着されるナット35とによって構成してもよい。
また、実施の形態では、建設機械としてホイール式の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばクローラ式の油圧ショベル等の他の建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
10 シャーシ
11 前輪
12 後輪
13 排土装置
14 排土板
15 排土板本体
15D 湾曲板
15D1 土砂受面
16 ブラケット
17 吊環
18 環体
19 挟持板体
19A 溝部(取付孔)
20 取付孔
21,31 リフレクタ部材
22,32 プレート
22A,32A 前面(一の面)
22B,32B 後面(他の面)
22C めねじ孔(ねじ部材)
23,33 反射板
24,34 ワッシャ
25 固定ボルト(ねじ部材)
26 ワイヤ(吊上げ部材)
27 シャックル(吊上げ部材)
32C おねじ部(ねじ部材)
35 ナット(ねじ部材)

Claims (4)

  1. 自走可能な車体と、少なくとも前記車体の前,後方向の一方側の取付部に対して取付け、取外し可能に設けられ前記車体と分離した状態で吊上げ部材を用いて単独で吊上げられる排土板とからなる建設機械において、
    前記排土板には、当該排土板を吊上げるときに前記吊上げ部材を取付けるための取付孔を有する吊環が左,右方向に間隔をもって設けられており、
    前記各吊環には、周囲の光を反射する反射板を備えたリフレクタ部材が取付け、取外し可能に設けられていることを特徴とする建設機械。
  2. 前記各吊環の前記各取付孔は、前,後方向に貫通して形成されており、
    前記各リフレクタ部材は、一の面が前記各吊環に対向して配置されたプレートと、前記プレートの他の面に設けられた前記反射板と、前記吊環を挟んで前記プレートと反対側に設けられたワッシャと、前記プレートと前記ワッシャとの間に前記吊環を挟んだ状態で前記プレートを前記吊環に固定するねじ部材とによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記車体は、左,右の前輪と左,右の後輪とが設けられた下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体とを備えたホイール式の油圧ショベルの車体であり、
    前記排土板は、前記下部走行体に取付けられ、左,右方向に長尺で上,下方向に立上った長方形状の板状体からなり、
    前記各吊環は、前記排土板を形成する前記板状体の上面部位に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記各吊環は、前記排土板の上面部位から立上がり前記取付孔を有する逆U字状の環体と、前記逆U字状の環体の奥所に位置して前記取付孔内に向け突出した挟持板体とから形成され、
    前記各リフレクタ部材を構成する前記プレートと前記ワッシャは、前記挟持板体を挟んだ状態で前記ねじ部材によって固定されていることを特徴とする請求項2に記載の建設機械。
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