JP2019172192A - 作業車用車体 - Google Patents

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Abstract

【課題】架装物が設けられたサブフレームの前部を、車台フレームに応じた所定の位置で車台フレームに締結することが可能な作業車用車体を提供する。【解決手段】運転キャブ140の後方において車台フレーム120上に載置されるサブフレーム160は、前部にフロントジャッキボックスユニット210を備えている。サブフレーム160は、サブフレーム基部161と、サブフレーム基部161の前部から車台フレーム120の左右のメインメンバの上面部に沿ってフロントジャッキボックスユニット210まで延びる左右の被締結アーム部166L,166Rとを有して構成される。サブフレーム160の前部は、上下に重なる被締結アーム部およびメインメンバを上下方向から挟んで互いに押し付ける構成のU字型ボルト締結体330により、フロントジャッキボックスユニット210よりも後方の位置において車台フレーム120に締結される。【選択図】図1

Description

本発明は、高所作業車や穴掘り建柱車等の作業車に用いられる作業車用車体に関する。
高所作業車等の作業車は一般に、シャシメーカが製造した車台フレームに、車体メーカが製造したサブフレームを載置し、そのサブフレームに、各種作業装置等の架装物を搭載して構成される。車台フレームは、前後方向に延びる左右一対の梁状部材(「メインメンバ」と称する)を主体として構成されるものが多く、車台フレームの前部には運転室が載置される。サブフレームは、運転室の後方において車台フレームに載置され、ボルト部材等により、メインメンバに対し締結固定されるのが一般的である。
運転室の後方近傍に位置するサブフレームの前部に、ジャッキ装置(アウトリガ装置)等の架装物が設けられることがある(例えば、特許文献1を参照)。この場合、架装物の前面部にボルト部材挿通用の孔部を有するブラケット部材を固定し、そのブラケット部材の孔部に挿通したボルト部材により、サブフレームの前部を車台フレームに締結する構成が採用されることがある。
特許第6270090号公報
しかしながら、サブフレームの前部に設けられた架装物と運転室との間に、ブラケット部材を取り付けるスペースや、ボルト部材による締結作業を行うためのスペースを十分に確保することができない場合には、このような構成を採用することができないことがある。また、同じ仕様のサブフレームが、複数種類の車台フレームに搭載されることもある。その場合、サブフレームの前部を車台フレームに締結する際の締結位置として推奨される位置が、車台フレームによって異なることも多い。そのため、車台フレームに応じて締結位置を適宜変更できるようにすることが求められている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、架装物が設けられたサブフレームの前部を、車台フレームに応じた所定の位置で車台フレームに締結することが可能な作業車用車体を提供することを目的とする。
本発明に係る作業車用車体は、前部に運転室(例えば、実施形態における運転キャブ140)が載置される車台フレームと、前記運転室の後方において前記車台フレーム上に載置されるサブフレームと、前記サブフレームの前部に設けられた架装物(例えば、実施形態におけるフロントジャッキボックスユニット210)と、を備え、前記車台フレームは、車幅方向に互いに離間して配置された、前後方向に延びる一対の車台フレーム構成部材(例えば、実施形態における左メインメンバ121Lおよび右メインメンバ121R)を有して構成され、前記サブフレームは、前記一対の車台フレーム構成部材に跨って載置される基部(例えば、実施形態におけるサブフレーム基部161)と、前記基部の前部から前記一対の車台フレーム構成部材の各々の上面部に沿って前方の前記架装物まで延びる一対の被締結部(例えば、実施形態における左被締結アーム部166Lおよび右被締結アーム部166R)と、を有して構成され、前記サブフレームの前部は、上下に重なる前記被
締結部および前記車台フレーム構成部材を上下方向から挟んで互いに押し付ける構成のボルト締結体(例えば、実施形態におけるU字型ボルト締結体330)により、前記架装物よりも後方の位置において前記車台フレームに締結される構成である。
本発明に係る作業車用車体において、前記一対の被締結部の各々の上部同士を繋ぐ天板部を備え、前記天板部には、前記ボルト締結体のボルト部を上下方向に挿通させるための、前後方向に延びた長孔部(例えば、実施形態におけるUボルト挿通孔180L,180R)が形成されていることが好ましい。
また、前記天板部の下面側の、前記一対の被締結部の間の領域内に、下方に開放した空間部が形成されていることが好ましい。
また、前記ボルト締結体は、U字状に形成されたU字型ボルト部(例えば、実施形態におけるUボルト331)と、前記U字型ボルト部の両端部同士を連結する連結部材(例えば、実施形態における連結プレート333)と、前記U字型ボルト部の前記両端部に螺合されるナット部(例えば、実施形態におけるナット332)とを有し、前記U字型ボルト部の屈曲部が前記車台フレーム構成部材の下面側に配置され、前記U字型ボルト部の前記両端部が前記天板部よりも上方に突出するよう配置された状態において、前記ナット部と前記天板部との間に前記連結部材を介して、前記ナット部が前記U字型ボルト部の前記両端部に螺合される構成であることが好ましい。
本発明に係る作業車用車体によれば、ボルト締結体により車台フレーム構成部材に締結されるサブフレームの被締結部が、サブフレームの基部の前部から車台フレーム構成部材の上面部に沿って、サブフレームの前部に設けられた前方の架装物まで延びる構成であるので、ボルト締結体による締結位置を、被締結部に沿って前後方向に調整することができる。したがって、サブフレームの前部を、車台フレームに応じた所定の位置で車台フレームに締結することが可能となる。また、サブフレームの前部は、架装物よりも後方の位置において車台フレームに締結されるようになっている。そのため、架装物と運転室との間に作業スペース等を十分に確保することができず、架装物よりも前方の位置でサブフレームの前部を車台フレームに締結することが困難な場合でも、サブフレームの前部を車台フレームに確実に締結することが可能となる。
本発明に係る作業車用車体において、一対の被締結部の各々の上部同士を繋ぐ天板部を備えることで、一対の被締結部の強度ひいてはサブフレームの強度を向上させることが可能となる。また、ボルト締結体のボルト部を上下方向に挿通させるための、前後方向に延びた長孔部を天板部に形成することで、ボルト締結体のボルト部を挿通させる位置を、長孔部に沿って前後方向に調整することができる。したがって、天板部を備えていても、車台フレームに応じた所定の位置でサブフレームの前部を車台フレームに締結することが可能となる。
本発明に係る作業車用車体において、天板部の下面側の、一対の被締結部の間の領域内に、下方に開放した空間部を形成することで、この空間部を、車台フレームの下方に配置される、変速機構等の収納スペースとして活用することが可能となる。
本発明に係る作業車用車体において、U字型ボルト部の屈曲部が車台フレーム構成部材の下面側に配置され、U字型ボルト部の両端部が天板部よりも上方に突出するよう配置され、その状態でナット部と天板部との間に連結部材を介して、ナット部がU字型ボルト部の両端部に螺合される構成のボルト締結体を用いることで、ナット部の締め付け作業をサブフレーム(天板部)の上で行うことが可能となるので、サブフレーム前部と車台フレー
ムとの締結作業を効率良く行うことが可能となる。
本発明の一実施形態に係る作業車用車体の上面側の斜視図である。 上記作業車用車体の下面側の斜視図である。 上記作業車用車体の平面図である。 上記作業車用車体の側面図である。 図4に示すA−A線に沿った断面図である。 上記作業車用車体における車台の斜視図である。 上記作業車用車体におけるサブフレームの上面側の斜視図である。 上記サブフレームの下面側の斜視図である。 上記作業車用車体のブラケット・ボルト締結体の設置位置における斜視図である。 上記作業車用車体のU字型ボルト締結体の設置位置における側面図である。 図10に示すB−B線に沿った断面図である。 本発明を適用可能な一般的な高所作業車の側面図である。
以下、本発明の実施形態について上記図面を参照して説明する。図1〜図11は、本発明の一実施形態に係る作業車用車体を説明するための図であり、図12は、本発明を適用可能な一般的な高所作業車1を示す図である。本実施形態の作業車用車体は、高所作業車用として構成されている。まず、図12を参照して高所作業車1の全体構成について概要説明する。
高所作業車1は、タイヤ車輪3(前輪3aおよび後輪3b)を備えて運転キャブ2aから走行運転操作が可能なトラック式車両の車体基部2と、この車体基部2上に設けられた旋回台4と、この旋回台4の上部に基端部が支持された伸縮ブーム(以下「ブーム5」と称する)と、このブーム5の先端部に取り付けられた作業者搭乗用の作業台8とを有して構成される。本実施形態では、旋回台4、ブーム5及び作業台8を主体として高所作業装置9が構成され、車体基部2の後部に架装される。
旋回台4は、車体基部2の後部に上下軸回り360度回動自在に取り付けられている。車体基部2の内部には旋回モータ51が設けられており、この旋回モータ51を回転駆動させることにより、図示しないギヤを介して旋回台4を水平旋回動させることができる。ブーム5は、旋回台4側から順に、基端ブーム5a、中間ブーム5b及び先端ブーム5cが入れ子式に組み立てられた構成を有しており、その内部に設けられた伸縮シリンダ53の伸縮駆動により、基端ブーム5aに対して中間ブーム5b及び先端ブーム5cを相対的に移動させて、ブーム5全体を軸方向に伸縮動させることができる。また、基端ブーム5aと旋回台4との間には起伏シリンダ52が跨設されており、この起伏シリンダ52を伸縮駆動させることによりブーム5全体を上下面内で起伏動させることができる。
先端ブーム5cの先端部には、ブームヘッドを介して垂直ポスト6が上下方向に揺動自在に枢支されている。垂直ポスト6は、先端ブーム5cとの間に配設された上部レベリングシリンダ56bにより揺動制御される。上部レベリングシリンダ56bは、旋回台4と基端ブーム5aとの間に跨設された下部レベリングシリンダ56aと連通する油路で結ばれて、いわゆる油圧閉回路式のレベリング装置が構成されており、ブーム5の起伏の如何に拘らず垂直ポスト6が常時垂直姿勢に保持される構成となっている。なお、車体基部2上には、ブーム5を格納姿勢で支持するためのブーム受け20が設けられている。ここで、ブーム5の格納姿勢は、基端ブーム5aの中間部下面をブーム受け20に載置した姿勢
であり、このときブーム5は先端部が車体基部2の前方へ向き、ほぼ水平まで倒伏した状態となる。
作業台8は、上端が開口した略箱形状を呈しており、その外部に突出して設けられたアーム7を介して垂直ポスト6の上端部に回動自在に取り付けられている。アーム7の内部には首振りモータ54が設けられており、この首振りモータ54を回転駆動させることにより、作業台8全体を垂直ポスト6まわりに首振り動(水平旋回動)させることができる。ここで、垂直ポスト6は、上述のように常時垂直姿勢が保たれるため、結果として作業台8の床面はブーム5の起伏角度によらず常時水平に保持される。
作業台8には、これに搭乗した作業者が操作する上部操作装置10が設けられている。上部操作装置10には、旋回台4の旋回操作、ブーム5の起伏・伸縮操作、作業台8の首振り操作等を行うための操作レバー(図示せず)が設けられており、作業台8に搭乗した作業者が操作レバーを操作して、旋回台4やブーム5等の作動操作(これらを総称して「ブーム操作」ともいう)を行い得るように構成されている。なお、車体基部2には、上部操作装置10と同様に、ブーム操作を行うための下部操作装置(図示せず)が取り付けられている。
車体2基部の前後左右には、車幅方向に拡縮可能で且つ上下に伸縮可能なアウトリガジャッキ11が設けられている。このアウトリガジャッキ11は、内部に取り付けられたジャッキシリンダ55等により拡縮動及び伸縮動される。ブーム5等の高所作業装置9により高所作業を行うときは、周囲の障害物との相対位置関係に応じて作業者が四カ所のアウトリガジャッキ11をそれぞれ車幅方向に拡幅伸長させ、下方に張り出させて車体基部2を持ち上げ支持することにより安定姿勢を確保する。車体基部2の後部には、ジャッキ操作装置(図示せず)が設けられており、アウトリガジャッキ11の張出および格納等のジャッキ操作を個別に行えるように構成されている。
次に、図1〜図11を参照して、本発明の一実施形態に係る作業車用車体(以下「車体100」と称する)について説明する。なお、図1に、前後左右上下の各方向を指し示す矢印を図示している。以下の説明において、各方向について述べるときは、この矢印が示す方向に従う。図1に示す車体100は、図6に示す車台110と図7に示すサブフレーム160とを有して構成される。
車台110は、図6に示すように、梯子状に形成された車台フレーム120と、車台フレーム120の前後左右に配されたタイヤ車輪(左前輪130a、右前輪130b、左後輪130cおよび右後輪130d)と、車台フレーム120の前部に載置された運転キャブ140とを有して構成される。
車台フレーム120は、車幅方向(左右方向)に互いに離間して配置された、前後方向に延びる左右一対の車台フレーム構成部材としてのメインメンバ(左メインメンバ121Lおよび右メインメンバ121R)と、左メインメンバ121Lと右メインメンバ121Rとを連結する、車幅方向に延びたクロスメンバ123a,123b,123cとを有して構成される。左メインメンバ121Lおよび右メインメンバ121Rは、上面部121aと側面部121bと下面部121cとを有する断面コ字状の鋼製部材である。
サブフレーム160は、図7に示すように、全体が箱状に形成されている。サブフレーム160には、フロントジャッキボックスユニット210とリアジャッキボックスユニット230と旋回台ボックス250とがそれぞれ架装物として設けられている。
フロントジャッキボックスユニット210は、サブフレーム160に左右方向に延びて
固設された左フロントジャッキボックス211Lおよび右フロントジャッキボックス211Rと、左右のフロントジャッキボックス211L,211R内に左右方向の外方へ伸縮自在に保持されたアウトリガービーム(図示せず)と、アウトリガービームの外方端部に取付けられて下方に伸長して車体100を持ち上げ支持するジャッキ機構(図示せず)とを有するもので、右フロントジャッキボックス211Rと左フロントジャッキボックス211Lとが上下に重ねられて配置されている。このフロントジャッキボックスユニット210は、サブフレーム160の前端部に固設されている。
リアジャッキボックスユニット230は、サブフレーム160に左右方向に延びて固設された左リアジャッキボックス231Lおよび右リアジャッキボックス231Rと、左右のリアジャッキボックス231L,231R内に左右方向の外方へ伸縮自在に保持されたアウトリガービーム(図示せず)と、アウトリガービームの外方端部に取付けられて下方に伸長して車体100を持ち上げ支持するジャッキ機構(図示せず)とを有するもので、左リアジャッキボックス231Lと右リアジャッキボックス231Rとが前後に並んで配置されている。このリアジャッキボックスユニット230は、サブフレーム160の下面側後部に固設されている。
旋回台ボックス250は、高所作業装置の旋回台の旋回モータ等を収納するもので、その上面部には、旋回台取付け用の円形状の開口部251が形成されている。この旋回台ボックス250は、サブフレーム160の上面側後部に固定されている。
図5には、サブフレーム160の水平断面が示されている。サブフレーム160は、図5に一点鎖線で示す仮想の境界線Kの位置を基準として、矢線Rが示す後側の部分と矢線Fが示す前側の部分とに大別することができる。後側の部分は、全体的に箱状をなすサブフレーム基部161を有して構成される。前側の部分は、サブフレーム基部161の前部から前方に向かって延びる、車幅方向に互いに離間して配置された左右一対の被締結アーム部(左被締結アーム部166Lおよび右被締結アーム部166R)を有して構成される。
サブフレーム基部161は、下面部161a、左側面部161b、右側面部161c、前面部161d(以上、図5を参照)、および上面部161e(図7を参照)を主体として構成される。図5に示すように、サブフレーム基部161の内部には、内部空間を前後に隔てる隔壁部161fと、隔壁部161fから後方に延びる、車幅方向に互いに離間して配置された左右一対のリブ壁部(左側面部161bに沿って延びる左リブ壁部161gおよび右側面部161cに沿って延びる右リブ壁部161h)が配置されている。また、サブフレーム基部161の下面部には、上記開口部251(図7を参照)と対向する位置に円形の開口部162が形成されている。
左被締結アーム部166Lは、下面部166La、外側面部166Lb、内側面部166Lc(以上、図5を参照)、および上面部166Ld(図7を参照)を有して、断面矩形状に構成される。同様に、右被締結アーム部166Rは、下面部166Ra、外側面部166Rb、内側面部166Rc(以上、図5を参照)、および上面部166Rd(図7を参照)を有して、断面矩形状に構成される。図7に示すように、左被締結アーム部166Lと右被締結アーム部166Rとの間には、両者の上端部同士を繋ぐ天板部167が設けられている。この天板部167には、左被締結アーム部166Lに沿って前後方向に延びる長孔状のUボルト挿通孔168Lと、右被締結アーム部166Rに沿って前後方向に延びる長孔状のUボルト挿通孔168Rとが形成されている。
天板部167、左被締結アーム部166Lの上面部166Ld、右被締結アーム部166Rの上面部166Rd、およびサブフレーム基部161の上面部161eは、一枚の鋼
板により互いに一体に構成されている。また、左被締結アーム部166Lの下面部166La、外側面部166Lb、右被締結アーム部166Rの下面部166Ra、外側面部166Rb、サブフレーム基部161の下面部161a、左側面部161b、および右側面部161cは、一枚の鋼板により互いに一体に構成されている。
左被締結アーム部166Lおよび右被締結アーム部166Rは、各々の前部が側方から見てL字状に形成されており、その前部が、左フロントジャッキボックス211Lの後面部に溶接等により接合されるとともに、左フロントジャッキボックス211Lの下面部に、補強プレート163(図8を参照)を介して接合される。また、天板部167の前縁部が、左フロントジャッキボックス211Lの後面部に接合される。
以上のように構成されたサブフレーム160は、図1に示すように、運転キャブ140の後方において、車台フレーム120上にスペーサ部材(図示せず)を介して載置される。具体的には、サブフレーム基部161が、車台フレーム120の左メインメンバ121Lと右メインメンバ121Rとに跨り、左被締結アーム部166Lと右被締結アーム部166Rが、左メインメンバ121Lと右メインメンバ121Rの各上面部121aに沿って、それぞれサブフレーム基部161の前部から前方に延びるように載置される。
車台フレーム120上に載置されたサブフレーム160は、ブラケット・ボルト締結体310と、U字型ボルト締結体330により、車台フレーム120に締結される。ブラケット・ボルト締結体310は、図3に示すように、車体100の前後方向中間部の左右2箇所と、車体100の後部左右2箇所に設けられている。このブラケット・ボルト締結体310は、図9に示すように(図9は、車体100の前後方向中間部の左側に設けられたブラケット・ボルト締結体310を示している)、車台フレーム120側に固定されたブラケット311と、サブフレーム160側に固定されたブラケット312とを互いに締結するものであり、ボルト313と2個のナット314とが、円筒状の2個のカラー315と円環状のワッシャ316を介して互いに螺合されるように構成されている。このようなブラケット・ボルト締結体310を用いて車台フレーム120とサブフレーム160とを締結することにより、車台フレーム120とサブフレーム160とが前後方向にずれることを防止することができる。ブラケット・ボルト締結体310に替えて、U字型ボルト締結体330を用いて締結することも可能である。しかし、車体100の前後方向中間部および後部は、ブラケット312を配置することが容易であり、強度上およびコスト上、ブラケット・ボルト締結体310の方が優位である。このため、車体100の前後方向中間部および後部における車台フレーム120とサブフレーム160との締結は、ブラケット・ボルト締結体310を用いて行っている。
U字型ボルト締結体330は、サブフレーム160の前部をフロントジャッキボックスユニット210の後方の位置において車台フレーム120に締結するもの、具体的には、左被締結アーム部166Lを左メインメンバ121Lに、右被締結アーム部166Rを右メインメンバ121Rに、それぞれ締結するものである。図11は、左被締結アーム部166Lを左メインメンバ121Lに締結するU字型ボルト締結体330を示している。この図11に示すように、U字型ボルト締結体330は、U字状に形成されたUボルト331と、Uボルト331の一方(車幅方向内側)の端部331aおよび他方(車幅方向外側)の端部331bにそれぞれ2個ずつ螺合される4個のナット332と、連結プレート333と、スペーサプレート334とを有して構成される。連結プレート333は、2個の挿通孔(図示せず)を有し、それぞれの挿通孔に、Uボルト331の両端部331a,331bが挿通されるように配置されることにより、Uボルト331の両端部331a,331b同士を連結するよう構成されている。スペーサプレート334は、1個の挿通孔(図示せず)を有し、この挿通孔に、Uボルト331の一方の端部331aが挿通されるよう構成されている。
U字型ボルト締結体330は、図11に示すように、Uボルト331の屈曲部331cが左メインメンバ121Lの下面部121cに下方から当接し、Uボルト331の一方の端部331aが天板部167に形成されたUボルト挿通孔168Lを通って上方に突出し、Uボルト331の他方の端部331bが左被締結アーム部166Lの車幅方向外側の位置において左被締結アーム部166Lの上面部166Ldよりも上方に突出した状態に配置される。そして、この状態において、Uボルト331の両端部331a,331bに、スペーサプレート334および連結プレート333を介して、ナット332が2個ずつ螺合される。U字型ボルト締結体330は、Uボルト331の両端部331a,331bに螺合されたナット332が締め付けられることにより、上下に重なる左被締結アーム部166Lと左メインメンバ121Lを上下方向に互いに押圧して、両者を締結固定するようになっている。
図11に示すように、左被締結アーム部166Lの外側面部166Lbの上端部166pは、左被締結アーム部166Lの上面部166Ldよりも上方に突出している。より詳細には、図7に示すように、左被締結アーム部166Lの上面部166Ldの車幅方向の外側端部には、Uボルト挿通孔168Lの長さと略同じ長さに亘って、車幅方向の内方に向かって凹状に切り欠かれた部分(以下「Uボルト用切欠部166r」と称する)が形成されている。左被締結アーム部166Lの外側面部166Lbの上端部166pは、このUボルト用切欠部166rから、左被締結アーム部166Lの上面部166Ldよりも上方に突出するようになっている。このようなUボルト用切欠部166rを設けることにより、Uボルト331を配置する際に、Uボルト331の端部331bが、左被締結アーム部166Lの上面部166Ldに接触し難くなるので、作業効率を高めることが可能となる。なお、スペーサプレート334は、上記上面部166Ldから上記上端部166pが突出していることの影響を受けることなく連結プレート333を水平に設置できるようにするために設けられている。
右被締結アーム部166Rは、左被締結アーム部166Lを左右反転した構成に相当する。また、右被締結アーム部166Rを右メインメンバ121に締結するU字型ボルト締結体330は、左被締結アーム部166Lを左メインメンバ121Lに締結するU字型ボルト締結体330と同様の構成である。したがって、重複を避けるため、右被締結アーム部166Rに配置されたU字型ボルト締結体330に関する詳細な説明は省略する。
図3および図4に示すように、サブフレーム160が車台フレーム120上に載置された状態において、運転キャブ140とフロントジャッキボックスユニット210との間には殆どスペースを確保することができない。そのため、サブフレーム160の前部を、フロントジャッキボックスユニット210よりも前方の位置で車台フレーム120に締結することは困難である。本実施形態では、U字型ボルト締結体330を用いて、サブフレーム160の前部を、フロントジャッキボックスユニット210よりも後方の位置で車台フレーム120に締結するので、運転キャブ140とフロントジャッキボックスユニット210との間に十分なスペースを確保することができなくても、サブフレーム160の前部を車台フレーム120に確実に固定することができる。このようなU字型ボルト締結体330に替えて、ブラケット・ボルト締結体310を用いて締結することも考えられる。しかし、近年においては排気ガス規制が厳しくなっており、その対策用の部品が車台フレーム120の車体100の運転キャブ140の後方に配置されることも多くなっている。その場合、ブラケット・ボルト締結体310を配置するスペースを十分に確保することができないことがある。その点、U字型ボルト締結体330は、その配置スペースが少なくて済み、上記のような場合でも対応することが可能である。また、シャシメーカがUボルトによる締結を推奨している場合にも、それに適合させることが可能である。
図1および図3に示すように、U字型ボルト締結体330の設置位置は、Uボルト挿通孔168L,168Rの最も後端寄りの位置とされている。この位置は、車台フレーム120において、U字型ボルト締結体330の設置位置として推奨されている位置である。サブフレーム160は、特に仕様を変更することなく、他の車台フレーム(図示せず)にも搭載されるように構成されている。他の車台フレームの場合、U字型ボルト締結体330の設置位置として推奨される位置が、車台フレーム120とは異なることがあるが、サブフレーム160では、U字型ボルト締結体330の設置位置を、左被締結アーム部166Lおよび右被締結アーム部166R(Uボルト挿通孔168L,168R)の長さ方向に沿って前後にずらすことができる。そのため、他の車台フレームに対しても推奨される所定の位置で、U字型ボルト締結体330を用いて、サブフレーム160の前部を車台フレーム120に締結することが可能である。
図8に示すように、天板部167の下面側には、フロントジャッキボックスユニット210と、左被締結アーム部166Lと、右被締結アーム部166Rと、サブフレーム基部161の前面部161dとによって囲まれた領域内に、下方に開放した空間部180が形成されている。この空間部180は、車台フレーム120の下方に配置される、変速機構(図示せず)等の収納スペースとして活用することが可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、上述の実施形態では、サブフレーム160の前部を車台フレームに締結するために、U字型ボルト締結体330を用いているが、これに限定されるものではなく、直線状の2本のボルト部材を平行に配置した構成のボルト締結体を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、被締結部としての左被締結アーム部166Lおよび右被締結アーム部166Rが、矩形状の断面形状を有しているが、この構成に限定されるものではなく、I字状やコ字状のなどの他の断面形状を有する構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、車台フレーム120が2本のメインメンバ(左メインメンバ121Lおよび右メインメンバ121R)を有しているが、この構成に限定されるものではなく、3本以上のメインメンバを有する構成としてもよい。その場合、サブフレーム160が有する被締結部の数をメインメンバの数に応じて増やしてもよい。
また、上述の実施形態では、左被締結アーム部166Lと右被締結アーム部166Rとの間に、両者の上端部同士を繋ぐ天板部167が設けられているが、このような天板部167を設けない構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、サブフレーム160の前部に架装物としてフロントジャッキボックスユニット210が設置されているが、この構成に限定されるものではなく、クレーン装置等の他の架装物がサブフレーム160の前部に設置された構成としてもよい。
上述の実施形態を説明する前に、本発明を適用可能な一般的な高所作業車として、伸縮ブーム式の高所作業車を例示して説明したが、高所作業車としてはこれに限定されるものではなく、例えば、屈伸ブーム式の高所作業車、橋梁点検車、軌陸車等の他の高所作業車であってもよい。また、本発明は、高所作業車だけではなく、穴掘り建柱車等の他の作業車に対しても適用することが可能である。
1 高所作業車
100 車体(作業車用車体)
110 車台
120 車台フレーム
121L 左メインメンバ
121R 右メインメンバ
140 運転キャブ
160 サブフレーム
166L 左被締結アーム部
166R 右被締結アーム部
167 天板部
168L,168R Uボルト挿通孔
180 空間部
210 フロントジャッキボックスユニット
330 U字型ボルト締結体
331 Uボルト
333 連結プレート
334 スペーサプレート

Claims (4)

  1. 前部に運転室が載置される車台フレームと、
    前記運転室の後方において前記車台フレーム上に載置されるサブフレームと、
    前記サブフレームの前部に設けられた架装物と、を備え、
    前記車台フレームは、車幅方向に互いに離間して配置された、前後方向に延びる一対の車台フレーム構成部材を有して構成され、
    前記サブフレームは、前記一対の車台フレーム構成部材に跨って載置される基部と、前記基部の前部から前記一対の車台フレーム構成部材の各々の上面部に沿って前方の前記架装物まで延びる一対の被締結部と、を有して構成され、
    前記サブフレームの前部は、上下に重なる前記被締結部および前記車台フレーム構成部材を上下方向から挟んで互いに押し付ける構成のボルト締結体により、前記架装物よりも後方の位置において前記車台フレームに締結されることを特徴とする作業車用車体。
  2. 前記一対の被締結部の各々の上部同士を繋ぐ天板部を備え、
    前記天板部には、前記ボルト締結体のボルト部を上下方向に挿通させるための、前後方向に延びた長孔部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の作業車用車体。
  3. 前記天板部の下面側の、前記一対の被締結部の間の領域内に、下方に開放した空間部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の作業車用車体。
  4. 前記ボルト締結体は、U字状に形成されたU字型ボルト部と、前記U字型ボルト部の両端部同士を連結する連結部材と、前記U字型ボルト部の前記両端部に螺合されるナット部とを有し、前記U字型ボルト部の屈曲部が前記車台フレーム構成部材の下面側に配置され、前記U字型ボルト部の前記両端部が前記天板部よりも上方に突出するよう配置された状態において、前記ナット部と前記天板部との間に前記連結部材を介して、前記ナット部が前記U字型ボルト部の前記両端部に螺合される構成であることを特徴とする請求項2または3に記載の作業車用車体。
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