JP2018047966A - 光ファイバの巻取方法および巻取装置 - Google Patents

光ファイバの巻取方法および巻取装置 Download PDF

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Hitoshi Tsubakiyama
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Abstract

【課題】自動での巻取ボビンの交換時に端末処理が成功したか否かを正確に検出可能な光ファイバの巻取方法および巻取装置を提供する。【解決手段】光ファイバFを所定の搬送経路に沿って巻取ボビン100bへと搬送し、巻取ボビン100bで光ファイバFを巻き取る際に、発光部31から出射された光を受光部32で受光して電気信号に変換する光電センサ30により搬送経路上の検出範囲内における光ファイバFの有無または光ファイバFの線ブレ量を検出する。【選択図】図2

Description

本発明は、光ファイバの巻取方法および巻取装置に関する。
特許文献1は、線引きされた光ファイバを巻取りボビンに巻き取る光ファイバの巻取り方法を開示している。当該巻取り方法においては、線引き工程中で異常部分が検出された場合には、巻取りボビンで巻き取らずに異常部分の手前で光ファイバを切断して吸引ノズルにより当該異常部分を含む光ファイバを吸引して、良好部のみを巻取りボビンで巻き取っている。
ところで、光ファイバの切断時には、光ファイバの端部を保持しておく必要があるが、端部の保持に失敗した場合はその端部が巻取ボビンに巻き取られてしまい、巻取ボビンにすでに巻き取られた表層の光ファイバを傷つけてしまうおそれがある。また、端末処理の終了後に光ファイバが搬送経路に残っていると、次の巻き取りを行う際にその残存する不要な光ファイバを巻き込んでしまう。そこで、特許文献2には、自動での巻取ボビンの交換時に、光ファイバの端末処理が成功したか否かを撮像カメラにより自動で検出することにより、巻取工程を自動化することができる光ファイバの巻取装置が開示されている。
特開2011−251878号公報 特開2013−52970号公報
しかしながら、特許文献2のように撮像カメラによる光ファイバの検出では、撮像カメラのピントずれによって、カメラ撮像範囲内における光ファイバの有無を誤検知してしまう可能性がある。
本発明の目的は、巻取ボビンの交換時等に、光ファイバの巻取りが成功したか否かを正確に検出可能な光ファイバの巻取方法および巻取装置を提供することにある。
本発明に係る光ファイバの巻取方法は、
光ファイバを所定の搬送経路に沿って巻取ボビンへと搬送し、前記巻取ボビンで前記光ファイバを巻き取る、光ファイバの巻取方法であって、
前記光ファイバの巻取り中に、発光部から出射された光を受光部で受光して電気信号に変換する光電センサにより前記搬送経路上の検出範囲内における前記光ファイバの有無または前記光ファイバの線ブレ量を検出する。
また、本発明に係る光ファイバの巻取装置は、
光ファイバを所定の搬送経路に沿って巻取ボビンへと搬送する搬送手段と、
前記搬送経路の途中で前記光ファイバの端部を保持する保持手段と、
前記保持手段の近傍に配置され、発光部と受光部とを有する光電センサと、を備え、
前記光電センサは、前記発光部から出射された光を前記受光部で受光して電気信号に変換することにより、前記搬送経路上の検出範囲内における前記光ファイバの有無または前記光ファイバの線ブレ量を検出可能である。
本発明によれば、巻取ボビンの交換時等に、光ファイバの巻取りが成功したか否かを正確に検出可能な光ファイバの巻取方法および巻取装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る巻取装置の概略構成図である。 光ファイバの端部が巻取装置の吸引ノズルによって正常に吸引保持されている状態を示す図である。 図2の状態における、吸引ノズルおよび光電センサの構成を示す一部拡大図である。 光ファイバの端部が吸引ノズルによって正常に吸引保持されていない状態を示す図である。 余長部分の光ファイバの切断後に余長部分が吸引ノズルによって正常に吸引された状態を示す図である。 余長部分の光ファイバの切断後に余長部分が吸引ノズルによって吸引されずに搬送経路上に残っている状態を示す図である。 光ファイバの巻取終了時の処理を示すフローチャートである。
<本発明の実施形態の概要>
最初に本発明の実施形態の概要を説明する。
本実施形態の一例に係る光ファイバの巻取方法は、
(1)光ファイバを所定の搬送経路に沿って巻取ボビンへと搬送し、前記巻取ボビンで前記光ファイバを巻き取る、光ファイバの巻取方法であって、
前記光ファイバの巻取り中に、発光部から出射された光を受光部で受光して電気信号に変換する光電センサにより前記搬送経路上の検出範囲内における前記光ファイバの有無または前記光ファイバの線ブレ量を検出する。
この構成によれば、巻取ボビンの交換時等に、光ファイバの巻取りが成功したか否かを正確に検出することができる。
(2)搬送中の前記光ファイバが切断されたときに、前記搬送経路の途中で前記光ファイバの端部を保持手段によって保持し、
前記端部が前記保持手段に保持されていないことが前記光電センサにより検出された場合には警告を発することが好ましい。
この構成によれば、作業者に対して異常の発生を適切に知らせることができる。
(3)前記端部が前記保持手段に保持されていないことが前記光電センサにより検出された場合には、前記巻取ボビンを停止させることが好ましい。
この構成によれば、異常が発生した場合でも作業者の目視による確認を行うことなく、自動で巻取ボビンを停止させることができる。
(4)前記光ファイバの巻取り中に、前記検出範囲内に前記光ファイバが無いことが前記光電センサにより検出された場合には、前記巻取ボビンを停止させることが好ましい。
この構成によれば、異常発生時に自動で巻取ボビンを停止させることができる。
(5)前記線ブレ量が所定の閾値以上の場合には、前記光ファイバの線速を下げることが好ましい。
この構成によれば、光ファイバの線速を下げることにより光ファイバの線ブレを修正することができる。
また、本実施形態の一例に係る光ファイバの巻取装置は、
(6)光ファイバを所定の搬送経路に沿って巻取ボビンへと搬送する搬送手段と、
前記搬送経路の途中で前記光ファイバの端部を保持する保持手段と、
前記保持手段の近傍に配置され、発光部と受光部とを有する光電センサと、を備え、
前記光電センサは、前記発光部から出射された光を前記受光部で受光して電気信号に変換することにより、前記搬送経路上の検出範囲内における前記光ファイバの有無または前記光ファイバの線ブレ量を検出可能である。
この構成によれば、巻取ボビンの交換時等に、光ファイバの巻取りが成功したか否かを正確に検出可能な巻取装置を提供することができる。
<本発明の実施形態の詳細>
以下、本発明に係る光ファイバの巻取装置および巻取方法の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る巻取装置10の概略構成図である。巻取装置10は、繰出機構11aと巻取機構11bとを備えている。この巻取装置10は、繰出機構11aに装填された繰出ボビン100aから繰り出される光ファイバFを、巻取機構11bに装填された巻取ボビン100bへ巻き取らせるための装置である。
巻取装置10は、繰出機構11aと巻取機構11bとの間において、第一ガイドローラ12a〜第四ガイドローラ12dと、第一および第二ダンサーローラ13a,13bと、キャプスタンホイール14と、キャプスタンベルト15と、第一および第二切断装置17,18と、吸引ノズル20と、光電センサ30と、制御部40と、警告情報生成部50と、を備えている。
第一ガイドローラ12aは、繰出ボビン100aから繰り出される光ファイバFを第一ダンサーローラ13aへと送る。第一ダンサーローラ13aは、第一ガイドローラ12aとキャプスタンホイール14との間に配置され、搬送経路(図1等参照)上を搬送される光ファイバFの搬送速度や張力の変動を吸収する。なお、以下の説明において「搬送経路」とは、図1において、繰出ボビン100aから巻取ボビン100bまでの光ファイバFが搬送される経路の全部または一部を示す。また、「搬送経路の上流」および「搬送経路の下流」とは、「搬送経路の繰出ボビン100a側」および「搬送経路の巻取ボビン100b側」をそれぞれ示す。
キャプスタンホイール14は、第一ダンサーローラ13aから搬送されてきた光ファイバFをキャプスタンベルト15との間で挟持した状態で回転し、光ファイバFを搬送経路の下流側へと搬送する。第二ガイドローラ12bは、キャプスタンホイール14およびキャプスタンベルト15から搬送されてきた光ファイバFが第一切断装置17側へ向くように、光ファイバFの搬送方向を切り替える。
第一切断装置17は、搬送経路におけるキャプスタンホイール14およびキャプスタンベルト15よりも下流側であって吸引ノズル20よりも上流側に配置されている。第一切断装置17は、可動刃17aおよび固定刃17bを有している。この第一切断装置17は、後述の制御部40から入力される駆動信号に応じて可動刃17aが固定刃17b側へ移動することによって、図2に示すように、搬送経路上の光ファイバFを切断する。
第一切断装置17の下流側には第二ダンサーローラ13bが配置されており、第一ダンサーローラ13aと同様に、光ファイバFの搬送速度や張力の変動を吸収する。
吸引ノズル20は、吸引ポンプ等の吸引力を発生させる装置(図示省略)に接続された略円筒形のノズルである。吸引ノズル20のノズル先端は、第一切断装置17よりも下流側の搬送経路上を搬送される光ファイバFと近接対向するように配置されている。図2に示すように、吸引ノズル20は、第一切断装置17によって光ファイバFが切断された際に吸引を開始し、光ファイバFの端部を吸引する。なお、巻取り中の光ファイバFが何らかの原因により断線した場合に、吸引ノズル20による吸引を行っても良い。
光電センサ30は、吸引ノズル20の下流側に配置され、可視光あるいは赤外光を発光する発光素子から構成された発光部31と、フォトダイオード等の受光素子から構成された受光部32と、を有している。発光部31は、例えば、可視光半導体レーザ等の光源から放射状に出射される光を投光レンズで平行光にし、当該平行光を測定対象物に向かって投光する。また、受光部32は、測定対象物に対して発光部31の光源と反対側に配置され、例えば、CCD(Charge Coupled Device)からなる構造、またはレンズで集光して受光する構造等を備え得る。本例では、発光部31は、光電センサ30の上方側に設けられて、下方の受光部32に向けて光を出射する。このように、光電センサ30は、後述の制御部40から入力される駆動信号に応じて発光部31から受光部32へ向けて出射された光を受光部32で受光し、受光部32における受光量の変化を電気信号に変換して制御部40へ出力する。発光部31から出射される光の光路は、図2および図3に示すように、光ファイバFの搬送経路の一部を横切って通過するように構成されている。なお、発光部31から投光される光のビーム幅は、測定対象物である光ファイバFの位置が多少変化してもその光ファイバFの有無を検出できるよう、適度な幅であることが好ましい。具体的には、ビーム幅は、例えば、10mm、20mm、30mmであり、このビーム幅が光電センサ30の検出範囲となる。
このような光電センサ30では、搬送経路上を搬送される光ファイバFが光電センサ30の発光部31と受光部32との間の検出範囲を通過すると、発光部31から出射される光の光路が光ファイバFにより遮られて、受光部32が出射光の少なくとも一部を受光しなくなる。すなわち、光ファイバFが光電センサ30の検出範囲内にあると、発光部31から出射された光の一部が遮光されて受光部32で受光される光の受光量が低下する。これにより、受光部32での受光量は発光部31からの出射光量から変化する。よって、光電センサ30は、適当な受光量の閾値を設定し、受光部32での受光量の変化を検出することで、受光量に基づいて、搬送経路上の検出範囲内に光ファイバFが存在するか否かを判定する。また、光電センサ30は、発光部31からの出射光が光ファイバFによって遮られた位置を受光部32で検出することができる。これにより、光電センサ30は、その検出範囲内での光ファイバFの位置、例えば、光ファイバFが本来通過するべき搬送経路上の適正位置からのズレ量(これを、線ブレ量と称する)を検出することができる。具体的には、例えば、光ファイバFの線ブレが大きくなって検出範囲を外れるようになると、受光量が変動する。よって、光電センサ30により受光量の時間変化を検出することで、線ブレ量を検出することができる。また、光ファイバFの外径に応じて遮光量が変わるため、受光部32で検出される受光量から光ファイバFの外径を測定することができる。このようにして、光電センサ30は、所定の検出範囲内における光ファイバFの有無や線ブレ量、外径を検出することができる。
なお、本例では、光電センサ30は吸引ノズル20の下流側に設けられているが、光電センサ30の設置個所はこれに限られない。すなわち、光電センサ30は、第一切断装置17による光ファイバFの切断後に光ファイバFがあるべき箇所を少なくとも検出できればよい。
第三および第四ガイドローラ12c,12dは、光電センサ30の下流側に配置され、光ファイバFをガイドして巻取ボビン100bへ送る。なお、第四ガイドローラ12dは、光ファイバFを巻き取らせる位置に応じて巻取ボビン100bの軸方向と平行に移動可能であり、さらに、巻取ボビン100bへの光ファイバFの巻取終了後に光ファイバFの端部を巻取ボビン100bの鍔に固定する際には、当該鍔の近傍まで移動可能である。
第二切断装置18は、第四ガイドローラ12dよりも下流側に配置され、第一切断装置17と同様に、可動刃18aおよび固定刃18bを有している。第二切断装置18は、制御部40から入力される駆動信号に応じて可動刃18aが固定刃18b側へ移動することによって、搬送経路上に残った余長部分の光ファイバFを切断する。
制御部40は、巻取装置10の各部へ制御信号を出力することにより各部の動作を制御するとともに、光ファイバFの端末処理の成否の情報を処理する。例えば、制御部40は、光電センサ30から入力される光ファイバFの有無の検出結果に基づいて、巻取終了時の処理の際に第一切断装置17で切断された光ファイバFが正しく吸引ノズル20に保持されているか否か、第二切断装置18で切断された余長部分の光ファイバFが吸引ノズル20によって吸引されずに搬送経路に残っているか否かを判定する。また、制御部40は、光電センサ30から入力される光ファイバFの線ブレ量の検出結果に基づいて、光ファイバFが適切な搬送経路上に位置しているか否か(例えば、ダンサーローラ13bやガイドローラ12cから外れたりしていないか)を判定する。そして、制御部40は、その判定結果が何らかの異常を示すものである場合に、当該異常の内容を示す信号を警告情報生成部50へと出力する。
警告情報生成部50は、制御部40から上記異常を示す信号が入力されたことに応じてその内容に応じて警告情報を生成してスピーカー52へと出力する。なお、スピーカー52に出力する以外に、その内容を所定の周波数で例えばオペレーターの所持する端末などに無線送信してもよい。スピーカー52は、警告情報生成部50から上記警告情報が入力されると、その内容を示すサイレンあるいは音声メッセージを出力する。なお、上記警告情報の出力対象は本例に限られず、警告情報生成部50は、本例のスピーカー52に替えて、例えば警告情報の内容を表示可能な表示部へ上記警告情報を出力してもよい。
以上に説明した構成を有する巻取装置10を用いて、巻取ボビン100bへの光ファイバFの巻き取りを終了させる際の処理の具体的なフロー(図7参照)について図面を参照しながら説明する。
まず、光ファイバFの搬送および巻取ボビン100bへの巻き取りが行われている状況(図1)において、制御部40は、巻取ボビン100bへ巻き取られた光ファイバFの長さを種々の方法により測定する。そして、その測定結果に基づいて、制御部40は、予め定められた長さの光ファイバFが巻取ボビン100bに巻き取られたか否かを継続的に検知する(ステップS100)。予め定められた長さの光ファイバFが巻取ボビン100bに巻き取られたことが検知されると(ステップS100のYes)、制御部40は、第一切断装置17に吸引ノズル20の上流側で光ファイバFを切断させ(ステップS110)、同時に、巻取ボビン100bを停止させるとともに吸引ノズル20による吸引を開始する(ステップS120)。なお、巻取り中の光ファイバFが何らかの原因により断線したことが検知された場合にも、制御部40は、巻取ボビン100bを停止させるとともに吸引ノズル20による吸引を開始させることができる。
続いて、制御部40は、予め定められた長さの光ファイバFが巻取ボビン100bに巻き取られたこと、あるいは、何らかの原因により巻取り中の光ファイバFが断線したことが検知された場合に、光電センサ30によって光ファイバFの検知を開始する(ステップS130)。なお、光電センサ30による光ファイバFの検知は、光ファイバFの搬送および巻取ボビン100bへの巻取りが行われている状況において常に行われていても良い。光電センサ30(の受光部32)によって光ファイバFが検出された場合には(ステップS130のYes)、制御部40は、光ファイバFの端部が吸引ノズル20によって正常に吸引保持されているものと判定する。このとき、図2および図3に示すように、光ファイバFの切断された端部が吸引ノズル20によって吸引されることで、吸引ノズル20よりも下流側の光ファイバFが吸引ノズル20による吸引力に応じた張力を受けつつ吸引ノズル20から巻取ボビン100bまでの搬送経路上で保持された状態となっている。
そして、制御部40は、第四ガイドローラ12dを巻取ボビン100bの軸方向に移動させ、巻取ボビン100bに巻き取られていない光ファイバFの一部を巻取ボビン100bの鍔に引掛けて固定する(ステップS140)。続いて、図5に示すように、制御部40は、第二切断装置18に、搬送経路上に残った余長部分の光ファイバFを切断させる(ステップS150)。
一方、上記のステップS130において、光電センサ30によって光ファイバFが検出されない場合には(ステップS130のNo)、図4に示すように光ファイバFの端部が吸引ノズル20によって正常に吸引保持されず、光ファイバFの端部が巻取ボビン100bに巻かれてしまって線たたきなどの不具合が発生している恐れがあるため、制御部40は、異常と判定する。そして、制御部40は、警告情報生成部50に対して異常の発生を示す信号を出力し、警告情報生成部50は、スピーカー52を介してアラーム(警報)を発報する(ステップS170)。続いて、吸引ノズル20によって保持できなかった光ファイバFの端部が線たたきを起こした可能性があることから、制御部40は、巻取ボビン100bの品質データを「不良」に書き換える(ステップS180)。その後、制御部40は、巻取装置10の各部の動作を停止して(ステップS190)、本フローによる光ファイバFの巻取終了時の処理を終了する。
また、上記のステップS150において余長部分の光ファイバFが第二切断装置18によって切断されると、制御部40は、光電センサ30によって光ファイバFが検出されているか否かを判定する(ステップS160)。光ファイバFが無いと判定された場合には(ステップS160のNo)、制御部40は、図5に示すように、切断された光ファイバFの余長部分(切断箇所よりも上流側の光ファイバF)が吸引ノズル20によって吸引されたことにより正常に搬送経路から取り除かれたものと判定し、本フローによる光ファイバFの巻取終了時の処理を終了する。
一方、ステップS160において、光ファイバFがあると検出された場合には(ステップS160のYes)、制御部40は、図6に示すように、切断された余長部分の光ファイバFが第三ガイドローラ12cまたは第四ガイドローラ12dに引っ掛かった状態となるなどにより、吸引ノズル20による吸引によって搬送経路から取り除かれていない(搬送経路に残っている)ものと判定し、警告情報生成部50へ異常の発生を示す信号を出力する。そして、警告情報生成部50は、スピーカー52を介してアラーム(警報)を発報する(ステップS170)。このときも、制御部40は、巻取ボビン100bの品質データを「不良」に書き換えてもよい(ステップS180)が、この場合は必ずしも光ファイバFに傷がついているとは言えないので、巻取ボビン100b自体は品質データを「不良」に書き換えずに流しても良い。また、搬送経路上に光ファイバFが残っており次の巻取ボビンを自動で巻き取ることができない(不要なファイバを巻き込んでしまう)ので、制御部40は、巻取装置10の各部の動作を停止して(ステップS190)、本フローによる光ファイバFの巻取終了時の処理を終了する。
なお、上述の通り、光ファイバFの搬送および巻取ボビン100bへの巻き取りが行われている状況において、光電センサ30により、光ファイバFの検出範囲における位置が所定の閾値内であるかを検知することもできる。この場合、光ファイバFの検出位置が所定の閾値内でないと判定された場合には、光ファイバFが第二ダンサーローラ13bや第三ガイドローラ12cから外れている可能性があるため、制御部40は、警告情報生成部50からアラームを発報させるとともに、巻取ボビン100bの動作を停止させても良い。また、光ファイバFの線ブレ量が閾値からわずかに外れている場合には、光ファイバFが第二ダンサーローラ13bや第三ガイドローラ12cから外れかけていることが予想される。このとき、制御部40は、光ファイバFの線速を下げるように制御することで、ローラ13b,12c等から外れかけていた光ファイバFが適切な位置に戻るように修正することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る巻取装置10においては、光ファイバFの巻取り中に、発光部31および受光部32を備えた光電センサ30により搬送経路上の検出範囲内における光ファイバFの有無や線ブレ量を検出する。撮像カメラによって光ファイバFを検出する場合にはピント合わせ等の作業が必要であり、またピントずれによる誤検知が発生しやすい。これに対して、本実施形態では光電センサ30を用いているため、ピント合わせ等が必要ではなく、撮像カメラに比べて光ファイバFの有無や線ブレ量をより正確かつ容易に検出することができる。なお、従来のように撮像カメラを用いた構成では、検出範囲である吸引ノズルの周辺部を背後から照明するバックライトを配置する必要があるが、本実施形態に係る構成によれば、このようなバックライトを用いる必要がなく、より簡便な構成で光ファイバFの有無を検出することができる。
また、本実施形態においては、光ファイバFの端部が吸引ノズル20に吸引保持されていない場合には巻取ボビン100bに巻き取られた光ファイバFに線たたきが生じた虞があるなどの警告を発する(警告情報を出力する)。そのため、巻取装置10のオペレーターなどの作業者に対して上記処理時の異常を適切に知らせることができる。さらに、端末処理の良否を自動で検出して端末処理に異常がある場合には、作業者の目視による確認を行うことなく、巻取装置10の各部の動作(特に、巻取ボビン100b)を自動で停止することができるため、人件費が削減され生産性も向上する。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
上記実施形態においては、巻取装置10が備える保持手段の一例として吸引ノズル20を例示したが、これに替えて、光ファイバFを掴持可能なアームやキャプスタンなどを保持手段として用いてもよい。
10:巻取装置
11a:繰出機構
11b:巻取機構
12a〜12d:第一ガイドローラ〜第四ガイドローラ
13a:第一ダンサーローラ
13b:第二ダンサーローラ
14:キャプスタンホイール
15:キャプスタンベルト
17:第一切断装置
17a:可動刃
17b:固定刃
18:第二切断装置
18a:可動刃
18b:固定刃
20:吸引ノズル
30:光電センサ
31:発光部
32:受光部
40:制御部
50:警告情報生成部
52:スピーカー
100a:繰出ボビン
100b:巻取ボビン
F:光ファイバ

Claims (6)

  1. 光ファイバを所定の搬送経路に沿って巻取ボビンへと搬送し、前記巻取ボビンで前記光ファイバを巻き取る、光ファイバの巻取方法であって、
    前記光ファイバの巻取り中に、発光部から出射された光を受光部で受光して電気信号に変換する光電センサにより、前記搬送経路上の検出範囲内における前記光ファイバの有無または前記光ファイバの線ブレ量を検出する、光ファイバの巻取方法。
  2. 搬送中の前記光ファイバが切断されたときに、前記搬送経路の途中で前記光ファイバの端部を保持手段によって保持し、
    前記端部が前記保持手段に保持されていないことが前記光電センサにより検出された場合には警告を発する、請求項1に記載の光ファイバの巻取方法。
  3. 前記端部が前記保持手段に保持されていないことが前記光電センサにより検出された場合には、前記巻取ボビンを停止させる、請求項2に記載の光ファイバの巻取方法。
  4. 前記光ファイバの巻取り中に、前記検出範囲内に前記光ファイバが無いことが前記光電センサにより検出された場合には、前記巻取ボビンを停止させる、請求項1に記載の光ファイバの巻取方法。
  5. 前記線ブレ量が所定の閾値以上の場合には、前記光ファイバの線速を下げる、請求項1に記載の光ファイバの巻取方法。
  6. 光ファイバを所定の搬送経路に沿って巻取ボビンへと搬送する搬送手段と、
    前記搬送経路の途中で前記光ファイバの端部を保持する保持手段と、
    前記保持手段の近傍に配置され、発光部と受光部とを有する光電センサと、を備え、
    前記光電センサは、前記発光部から出射された光を前記受光部で受光することにより、前記搬送経路上の検出範囲内における前記光ファイバの有無または前記光ファイバの線ブレ量を検出可能である、光ファイバの巻取装置。
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