JP2018047788A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガタツキ防止構造としても、エアバッグカバーのケースへの連結作業が容易なエアバッグ装置を提供すること。【解決手段】エアバッグを収納するケース15と、折り畳まれたエアバッグを覆ってケースに連結されるエアバッグカバー40と、を備える。ケースは、底壁部16の外周縁から立ち上がる側壁部20の対向する対向壁部21,22に、係止爪25が、配設される。エアバッグカバーは、弾性変形可能な合成樹脂からなり、エアバッグに押されて開くドア部を有した天井壁部41と、ドア部の周囲から延びて係止爪を挿入させる係止孔51を有した周壁部45と、を備える。エアバッグカバーの周壁部は、端面48a,49a側に、撓み可能な突出片50を備える。ケースは、突出片を当接させる当て座27を備える。突出片は、係止爪に係止される係止孔の内周縁52aを、係止爪側に押圧可能に、当て座に当接される。【選択図】図8

Description

本発明は、車両に搭載されて、作動時、保護対象者を受け止めるようにエアバッグを膨張させるエアバッグ装置に関する。
従来、例えば、助手席用のエアバッグ装置では、膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグと、折り畳まれたエアバッグを収納するケースと、膨張時のエアバッグを突出可能として、折り畳まれたエアバッグを覆ってケースに連結されるエアバッグカバーと、を備えて構成されていた(例えば、特許文献1参照)。ケースは、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターとエアバッグとを取り付ける底壁部と、底壁部の外周縁から立ち上がる側壁部と、を備えて構成されていた。側壁部には、外周側に突出し、かつ、底壁部側に屈曲する係止爪が、複数、配設されていた。エアバッグカバーは、合成樹脂から形成されて、膨張時のエアバッグに押されて開くドア部を有した天井壁部と、ドア部の周囲からケースの側壁部における外周面側に延びる周壁部と、を備えて構成されていた。周壁部には、係止爪を挿入させる係止孔が、配設されていた。エアバッグカバーは、係止孔に挿入された係止爪に係止されて、ケースに連結されていた。
このような連結構造は、係止時の係止爪の周囲に、隙間が開き易いフローティングタイプとしていた。そのため、ケースとエアバッグカバーとのガタツキを防止できるように、係止孔の内周縁には、係止爪に対して撓んで当接する突起が配設されていた。この構造では、ケースとエアバッグカバーとが、相互接触しようとしても、突起が撓んで、異音を発生させるような速度で当接しないように、減速させたり、あるいは、異音を発生させるような相互接触自体を、防止していた。
また、ケースとエアバッグカバーとのガタツキを防止するための他の構成では、エアバッグカバーにおける係止孔を設けた周壁部の内周面側に、ケースの側壁部に撓んで当接するリブを、複数配設させたものもあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2011−230749号公報 特開2004−338525号公報
しかし、従来のエアバッグ装置として、係止孔の内周縁に突起を設けたり、あるいは、エアバッグカバーの周壁部にケースの側壁部に当接するリブを設けたりする構造では、これらの突起やリブが撓み可能であるものの、配設される数が多いことから、撓ませる部位の数が多くなって、ケースにエアバッグカバーを連結させる作業を円滑に行い難く、改善の余地があった。すなわち、特許文献1の構造では、係止爪を係止孔に挿入させて係止孔の周縁に係止させようとする際、各係止孔の開口面積を狭めるように、突起が配設されており、作業に手間がかかってしまう。また、特許文献2の構造では、各係止爪を係止孔に挿入させる方向に対向するように、リブが突設されており、係止爪を係止孔に貫通させる作業が行い難くなって、同様に、手間がかってしまう。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ガタツキ防止構造としても、エアバッグカバーのケースへの連結作業が容易なエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグ装置は、膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグと、
折り畳まれた前記エアバッグを収納するケースと、
膨張時の前記エアバッグを突出可能として、折り畳まれた前記エアバッグを覆って前記ケースに連結されるエアバッグカバーと、
を備えて構成され、
前記ケースが、底壁部と、該底壁部の外周縁から立ち上がる側壁部と、を備えて構成され、
前記側壁部の対向する対向壁部相互に、それぞれ、外周側に突出し、かつ、前記底壁部側に屈曲する係止爪が、前記対向壁部相互の対向方向と直交する方向に沿って、複数、並設され、
前記エアバッグカバーが、弾性変形可能な合成樹脂から形成されて、膨張時の前記エアバッグに押されて開くドア部を有した天井壁部と、前記ドア部の周囲から前記ケースの前記側壁部における外周面側に延びる周壁部と、を備えて構成され、
前記周壁部に、前記係止爪を挿入させる係止孔が、配設され、
前記エアバッグカバーが、前記係止孔に挿入された前記係止爪に係止されて、前記ケースに連結される構成のエアバッグ装置であって、
前記エアバッグカバーの前記周壁部における前記係止孔の配設された部位相互と直交方向で対向する部位の端面側に、それぞれ、前記天井壁部から離れる方向に突出するとともに、復元可能として前記天井壁部側に撓み可能な突出片が、配設され、
前記ケースに、前記突出片の先端を当接させる当て座が、配設され、
前記突出片が、前記係止爪に係止される前記係止孔の内周縁を、前記係止爪側に押圧可能に、前記当て座に当接される構成としていることを特徴とする。
本発明に係るエアバッグ装置では、ケースにエアバッグカバーを連結させる際には、ケースの側壁部の外周面側に、被せるように、エアバッグカバーの周壁部を配置させ、さらに、エアバッグカバーをケースの底壁部側に押圧して、ケースの当て座に突出片を当てて撓ませつつ、各係止孔に係止爪を挿入させる。その後、エアバッグカバーの押圧を止めれば、突出片が撓みを復元させようとして、係止爪の係止している係止孔の周縁を、係止爪に押し付けて、係止力が高まり、かつ、ガタツキを防止できて、異音の発生を防止できる。
また、この連結作業は、係止爪が挿入可能な位置に各係止孔を配置できるように、単に、突出片を撓ませるように、エアバッグカバーを押圧し、そして、各係止爪が対応する係止孔の位置に配置されれば、突出片を撓ませるようにエアバッグカバーを押圧している方向と直交するように、周壁部の係止孔周縁を、ケースの側壁部側に押圧すれば、各係止爪を係止孔に対して貫通させることができる。すなわち、突出片を撓ませる方向と、各係止爪を係止孔に貫通させるように係止孔周縁を押圧する方向とが、異なっており、共に容易に押圧でき、そして、係止孔の開口面積を狭めるように、突出片が係止孔の内周縁に突出している訳ではないことから、従来構造に比べて、連結作業を容易に行うことができる。
さらに、エアバッグカバーのケースへの連結後では、突出片は、係止爪に対して係止孔の周縁を押し付けて、ケースの底壁部からのエアバッグカバーの天井壁部の高さを、安定させることとなり、車両搭載時の天井壁部を、周囲の車体側部材の意匠面と、一致させ易くなって、車両搭載時のエアバッグカバーの外観を良好にすることができる。
したがって、本発明に係るエアバッグ装置では、ガタツキ防止構造としても、エアバッグカバーのケースへの連結作業が容易となり、また、車両搭載時のエアバッグカバーの意匠性を良好にすることができる。
さらにまた、エアバッグカバーの突出片は、周壁部の端面側に突出しており、エアバッグカバーの成形時、特別な抜き型等を使用せずに、簡便に、形成することができる。
そして、本発明に係るエアバッグ装置では、前記係止爪に係止される前記係止孔の内周縁に、前記天井壁部側に突出して、前記係止爪に圧接される係止リブが、配設されていることが望ましい。
このような構成では、ケースへのエアバッグカバーの連結時において、エアバッグカバーをケースの底壁部側に押圧して、ケースの当て座に突出片を当てて撓ませ、各係止爪を対応する係止孔の位置に配置させて、その後、係止孔に各係止爪を貫通させるように、周壁部の係止孔周縁をケースの側壁部側に押圧する際、係止リブが係止爪の先端を乗り越えるように撓むことができて、容易に、各係止爪を係止孔に対して貫通させることができ、一層、連結作業を円滑に行える。
なお、係止リブは、周壁部の係止孔周縁をケースの側壁部側に押圧する際、係止爪の先端を乗り越えるように撓むことができるものの、座屈変形しない所定の厚さ寸法等で形成しておけば、ケースへの連結後に、突出片の復元力により、係止爪に圧接されても、係止孔内周縁からの突出高さを縮めるように、座屈変形し難く、突出片によるガタツキ防止効果を阻害しない。
本発明に係る一実施形態の膝保護用のエアバッグ装置における車両搭載状態を示す概略正面図である。 実施形態のエアバッグ装置における車両搭載状態の概略縦断面図である。 実施形態のエアバッグ装置における車両搭載状態の概略拡大縦断面図である。 実施形態のエアバッグ装置における車両搭載状態の概略横断面図である。 実施形態のエアバッグ装置における概略分解斜視図である。 実施形態のエアバッグ装置におけるケースにエアバッグカバーを連結させる作業を説明する図である。 実施形態のエアバッグ装置におけるケースにエアバッグカバーを連結させる作業を説明する図であり、図6の後の工程を示す。 実施形態のエアバッグ装置におけるケースにエアバッグカバーを連結させる作業を説明する図であり、図7の後の工程を示す。 実施形態の変形例のエアバッグカバーの斜視図である。 図9に示すエアバッグカバーを使用したエアバッグ装置の概略縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1,2に示すように、実施形態のエアバッグ装置10は、膝保護用のものであり、着座した乗員としての運転者Mの膝K(KL,KR)を保護できるように、運転者Mの車両前方側であるステアリングコラム5の下方に配設されている。
ステアリングコラム5は、ステアリングホイール4に連結されるステアリングシャフト5aと、ステアリングシャフト5aの周囲を覆うコラムカバー6と、を備えて構成される。コラムカバー6は、略四角筒形状等の合成樹脂製として、ステアリングシャフト5aの軸方向に沿って配設されている。このコラムカバー6は、車両前方側を下方に配置させて、車両後方側を上方に配置させるように、後上がりに傾斜して配設されている。コラムカバー6におけるインストルメントパネル(以下、インパネとする)7から突出する部位の下面6aは、略長方形形状とし、車両前後方向で、後上がりの曲面状に形成されている。コラムカバー6の周囲には、インパネ7のアッパパネル7aとロアパネル7bとが配設されて、ロアパネル7bに開口した組付孔7cに、エアバッグ装置10が配設されている。
エアバッグ装置10は、図1〜4に示すように、運転者Mの膝K(KL,KR)を保護可能に膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグ11と、エアバッグ11に膨張用ガスを供給するインフレーター30と、折り畳まれたエアバッグ11を収納するケース15と、膨張時のエアバッグ11を突出可能として、折り畳まれたエアバッグ11を覆ってケース15に連結されるエアバッグカバー40と、を備えて構成されている。
エアバッグ11は、図1,2に示すように、膨張時、エアバッグカバー40の後述するドア部42を押し開いてケース15から後上方向に突出し、図1,2の二点鎖線に示すように、運転者Mの左右の膝KL,KRの前方で、車体側部材9としてのロアパネル7bやコラムカバー6に沿うような略長方形板状に膨張する。膨張完了時のエアバッグ11は、左右方向の幅寸法に関して、ケース15側の下部11b側より上部11a側を広くし、さらに、膝KL,KRの前方側の上部11a側を、厚く膨張するように、設定されている。エアバッグ11は、図4に示すように、下部11b側に、長方形状に開口する膨張用ガスの流入用の流入用開口12を配設させており、その周囲を囲む長方形部位が、ケース15に取り付けられる取付座13としている。流入用開口12は、後述するリテーナ33の膨張用ガスを挿通させる供給用開口36と一致する形状としている。取付座13には、リテーナ33の後述するボルト35を貫通させる図示しない取付孔が配設されている。
インフレーター30は、図2,3,5に示すように、円柱状として、先端側(左端側)に、膨張用ガスを吐出する小径の円柱状のガス吐出部31を配設させている。
リテーナ33は、図3〜5に示すように、略長方形の板状の板金製として、外周縁側の四角環状の部位を、エアバッグ11の取付座13をケース15の底壁部16に押さえるバッグ押え部34とし、バッグ押え部34には、左右両側に2本ずつのボルト35を前方側へ突設させている。バッグ押え部34の内側部位は、インフレーター30からの膨張用ガスを、流入用開口12を経て、エアバッグ11内へ供給可能に、供給用開口36が開口されるとともに、インフレーター30をケース15の後述する収納凹部17に収納保持させるように、湾曲した帯状の2つのインフレーター押え部37,37が、配設されている。リテーナ33は、各ボルト35をエアバッグ11外へ突出させるようにして、エアバッグ11内の取付座13に配置され、ケース15の収納凹部17に収納したインフレーター30を、インフレーター押え部37,37で押えつつ、各ボルト35をケース15の底壁部16における取付孔19に貫通させて、貫通させた底壁部16の前面側で各ボルト35にナット38を締結させることにより、エアバッグ11の取付座13をケース15の底壁部16における取付座18に取り付けるとともに、インフレーター30をケース15の底壁部16における収納凹部17に取付固定する。
ケース15は、図3〜5に示すように、板金製の略直方体形状として、略長方形板状の底壁部16と、底壁部16の外周縁から底壁部16と略直交方向とした車両の後方側に立ち上る略四角筒形状の側壁部20と、を備えて構成されている。底壁部16は、インフレーター30を収納する収納凹部17を備え、収納凹部17の周囲の四角環状のエリアを、エアバッグ11の取付座13を取付固定する取付座18としている。取付座18には、リテーナ33の各ボルト35を貫通させる取付孔19が、開口している。
側壁部20は、上下方向で対向する上下の壁部21,22と、左右方向で対向する左右の壁部23,24とを備えて構成されている。上下で対向する対向壁部21,22には、ケース15の外周側に突出して、さらに、底壁部16側の前方側に向かうように屈曲する係止爪25が、配設されている。各係止爪25は、対向壁部21,22相互の対向方向と直交する左右方向に沿って、複数(実施形態の場合、5個)、並設され、それぞれ、対向壁部21,22から外周側に突出する係止杆部25aと、係止杆部25aの先端で、屈曲して前方側に延びる屈曲部25bと、を備えて構成されている。これらの係止爪25は、エアバッグカバー40の後述する係止孔51に挿入されて、エアバッグカバー40の周壁部45を係止し、エアバッグ11の膨張時に、ケース15の側壁部20から外れないように、エアバッグカバー40をケース15に連結する。
また、ケース15は、側壁部20の左右で対向する左壁部23と右壁部24との左右両側に、底壁部16から延びる取付ブラケット部26,26を配設させている。各取付ブラケット部26は、エアバッグ装置10を、運転席前方におけるボディ1側の図示しないインパネリンホースから延びるブラケット2に、固定する部位であり、ブラケット2にボルト60止めするための取付孔26a、を備えている。
さらに、実施形態の場合、各取付ブラケット部26は、エアバッグカバー40の後述する突出片50の先端50aを受け止めるように当てる当て座27を、後面(表面)26b側に配設させている。
なお、実施形態の場合、側壁部20の対向壁部21,22、左壁部23、及び、右壁部24の底壁部16から離れた先端には、強度を高めるために、フランジ部20bが張り出すように、形成されている。
エアバッグカバー40は、図1〜5に示すように、弾性変形可能なポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製として、左右方向に長い略長方形板状の天井壁部41と、天井壁部41の外周縁から天井壁部41と略直交するように、車両の前方側に延びる略四角筒形状の周壁部45と、を備えて構成されている。
天井壁部41は、折り畳まれたエアバッグ11を覆うとともに、膨張時のエアバッグ11を突出可能に、膨張するエアバッグ11に押されて下方に回転するように開くドア部42、を備えている。ドア部42は、周壁部45の内周側に配設されており、下縁側に、開き時の回転中心を構成するインテグラルヒンジからなるヒンジ部43を配設させ、ヒンジ部43を除く外周縁に、薄肉の破断予定部44を設けて、配設されている。破断予定部44は、天井壁部41の裏面41b側に凹溝を設けて形成されている。天井壁部41の露出した表面側(後面側)は、意匠面41aとして、周囲のロアパネル7bの組付孔7c周縁と、略面一となるように、配設されている。
周壁部45は、ドア部42の周囲からケース15の側壁部20における外周面側に延びるように配設されており、上下方向で対向して、ケース15の側壁部20における対向壁部21,22のそれぞれの外周面側に配置される対向壁部46,47と、左右方向で対向して、ケース15の側壁部20における左壁部23及び右壁部24のそれぞれの外周面側に配置される左壁部48及び右壁部49と、を備えて構成されている。
対向壁部46,47には、ケース15の係止爪25に係止される係止孔51が、5個ずつ配設されており、係止爪25に係止孔51の周縁が係止されることにより、これらの対向壁部46,47が、ケース15に連結される。
係止孔51の内周縁52の前縁側(ケース15の底壁部16側、天井壁部41から離れた側)には、係止爪25の係止孔51内への挿入を容易として、かつ、係止爪25の内周面(係止杆部25aの底壁部16側の面)25cに係止されるように、係止リブ53が、後方側(天井壁部41側)に延びるように、突設されている。係止リブ53は、対向壁部46、47の直交方向、すなわち、実施形態の場合、略上下方向、に撓み可能として配設されて、係止爪25の係止孔51内への挿入し易さを確保している。係止リブ53は、係止孔51の左右方向の幅寸法W0より、小さい幅寸法W1として(図5参照)、左右の縁から離れた内周縁の中央付近から延びる四角柱状の基部54と、基部54の先端で外方へ突出する鉤状の鉤部55と、を備えて構成されている。実施形態の場合、基部54は、対向壁部46,47の外周面(表面)46a,47aから凹むように、対向壁部46,47より薄肉として形成されている(図3参照)。そして、鉤部55の先端面が、係止爪25の内周面25cに係止される係止面52aとなる。
また、エアバッグカバー40の周壁部45における係止孔51の配設された部位(対向壁部46,47)相互と直交方向で対向する部位、すなわち、左壁部48と右壁部49との端面48a,49a側には、突出片50が、それぞれ、配設されている。各突出片50は、それぞれ、天井壁部41から離れる方向の前方側に突出するとともに、復元可能に天井壁部41側に撓み可能に、先細り状として、端面48a,49aから斜め上方に突設されている。これらの突出片50は、各係止爪25を、対応する係止孔51に挿入させて、係止孔51の内周縁52の係止面52aに係止させた際、弾性変形して当て座27に圧接され、そして、復元力により、係止孔51の内周縁52における係止面52aを、係止爪25の内周面25c側に押圧させるように、構成されている。
すなわち、エアバッグカバー40の周壁部45を、ケース15の側壁部20の外周面20a側に嵌めて、天井壁部41を底壁部16に接近させるように、押し込んで、各係止孔51の配置位置に係止爪25を配置させる際、図6,7に示すように、各突出片50が、先端50aを当て座27に当接させて、弾性変形して撓み、さらに、図8に示すように、各係止爪25が係止孔51の内周縁52の係止面52aに係止されて、エアバッグカバー40がケース15に連結された状態としていても、各突出片50は、弾性変形して撓んだ状態を維持するように、設定されている。各突出片50の変形前から変形後の撓み量Eは、各突出片50の復元する反発力により、係止孔51の内周縁52における係止面52aを、係止爪25に内周面25c側に押圧させて、エアバッグカバー40がガタツキを防止してケース15に連結される状態を確保できる量に、設定されている。ちなみに、実施形態の場合、撓み量Eは、約4mmとしている。
実施形態のエアバッグ装置10の車両への搭載を説明すると、まず、ボルト35をエアバッグ11外へ突出させた状態で、リテーナ33をエアバッグ11内に収納し、そして、エアバッグ11を折り畳む。ついで、インフレーター30をケース15の底壁部16における収納凹部17に配置させて、折り畳んだエアバッグ11を、リテーナ33とともに、ケース15内に収納して、リテーナ33の各ボルト35を、底壁部16の各取付孔19からケース15外に突出させて、突出させた先端にナット38を締結すれば、リテーナ33のバッグ押え部34により、エアバッグ11の取付座13がケース15の底壁部16の取付座18に取付固定され、リテーナ33のインフレーター押え部37により、インフレーター30がケース15の底壁部16の収納凹部17に取付固定することができる。
その後、図6のA,Bに示すように、対向壁部21,46相互と対向壁部22,47相互とをそれぞれ対向させて、エアバッグカバー40の周壁部45をケース15の側壁部20の外周面20a側に被せ、さらに、図7のA,Bに示すように、エアバッグカバー40の天井壁部41を、ケース15の底壁部16側に接近させるように、押圧し、先端50aをケース15の当て座27に当てて、各突出片50を撓ませつつ、各係止孔51の位置に対応する係止爪25を配置させ、ついで、図8のAに示すように、各係止リブ53を撓ませて、各係止爪25の屈曲部25bの外側面25dから内周面25cに、各係止リブ53の鉤部55が配置されるように、対向壁部46,47の表面46a,47aの各係止孔51の周縁を、ケース15の対向壁部21,22側に押圧して、各係止爪25の内周面25cを係止孔51の係止面52aに対向させる。そして、エアバッグカバー40の押圧を解除すれば、図8のBに示すように、各突出片50が、撓みを残した状態で復元し、係止孔51の内周縁52における係止面52aを、係止爪25に内周面25c側に押圧させて、エアバッグカバー40がケース15に連結される。
なお、エアバッグカバー40の周壁部45をケース15の側壁部20の外周面20a側に被せて、エアバッグカバー40の天井壁部41を、ケース15の底壁部16側に押し込む際には、各係止爪25が外周側に突出しているため、対向壁部46,47は、弾性変形して、係止爪25の突出分、相互に離隔するように拡開した状態で、押し込まれることとなる(図7のA,B参照)。
エアバッグカバー40をケース15に連結した後には、インフレーター30に、車両のエアバッグ作動回路のリード線を結線するとともに、ケース15の取付ブラケット部26,26を、ボディ1側のブラケット2に当てて、取付孔26a,2aにボルト60を挿通させ、挿通させたボルト60にナット61を締結して、エアバッグ装置10をブラケット2に取り付け、そして、エアバッグ装置10の周囲に、ロアパネル7bやアッパパネル7aを配設させれば、エアバッグ装置10を車両に搭載することができる。
車両搭載後に、エアバッグ装置10が作動すれば、インフレーター30からの膨張用ガスによりエアバッグ11が膨張して、エアバッグカバー40の天井壁部41におけるドア部42を押し開き、エアバッグ11は、ドア部42の開いたエアバッグカバー40の開口から、運転者Mの膝KL,KRを保護可能に、ロアパネル7bやコラムカバー6の下面6aに沿って、展開膨張して、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態のエアバッグ装置10では、ケース15にエアバッグカバー40を連結させる際には、ケース15の側壁部20の外周面20a側に、被せるように、エアバッグカバー40の周壁部45を配置させ、さらに、エアバッグカバー40をケース15の底壁部16側に押圧して、ケース15の当て座27に突出片50を当てて撓ませつつ、各係止孔51に係止爪25を挿入させる。その後、エアバッグカバー40の押圧を止めれば、突出片50が撓みを復元させようとして、係止爪25の係止している係止孔51の周縁の係止面52aを、係止爪25の内周面25cに押し付けて、係止力が高まり、かつ、ガタツキを防止できて、異音の発生を防止できる。
また、この連結作業は、係止爪25が挿入可能な位置に各係止孔51を配置できるように、単に、突出片50を撓ませるように、エアバッグカバー40を押圧し、そして、各係止爪25が対応する係止孔51の位置に配置されれば、突出片50を撓ませるようにエアバッグカバー40を押圧している方向と直交するように、周壁部45の係止孔51の周縁を、ケース15の側壁部20側に押圧すれば、各係止爪25を係止孔51に対して貫通させることができる。すなわち、突出片50を撓ませる方向と、各係止爪25を係止孔51に貫通させるように係止孔51の周縁を押圧する方向とが、異なっており、共に容易に押圧でき、そして、係止孔51の開口面積を狭めるように、突出片50が係止孔51の内周縁52に突出している訳ではないことから、従来構造に比べて、連結作業を容易に行うことができる。
さらに、エアバッグカバー40のケース15への連結後では、突出片50は、係止爪25に対して係止孔51の周縁の係止面52aを押し付けて、ケース15の底壁部16からのエアバッグカバー40の天井壁部41の高さを、安定させることとなり、車両搭載時の天井壁部41を、周囲の車体側部材9としてのロアパネル7bの意匠面と、一致させ易くなって、車両搭載時のエアバッグカバー40の外観を良好にすることができる。
したがって、実施形態のエアバッグ装置10では、ガタツキ防止構造としても、エアバッグカバー40のケース15への連結作業が容易となり、また、車両搭載時のエアバッグカバー40の意匠性を良好にすることができる。
さらにまた、エアバッグカバー40の突出片50は、周壁部45の端面48a,49a側に突出しており、エアバッグカバー40の成形時、特別な抜き型等を使用せずに、簡便に、形成することができる。
なお、ケース15に対するエアバッグカバー40の前後方向のずれ移動は、突出片50が当て座27に当接して、前方移動が規制され、係止孔51の係止面52aが係止爪25の内周面25cに当接して、後方移動が規制される。また、ケース15に対するエアバッグカバー40の左右方向のずれ移動は、左壁部48と右壁部49とが、ケース15の左壁部23と右壁部24との外周面20a側に当接して(詳しくは、左壁部23と右壁部24とのフランジ部20bの先端に当接して)、規制される。さらに、ケース15に対するエアバッグカバー40の上下方向のずれ移動は、対向壁部46,47の内側面46b,47bが、ケース15の対向壁部21,22の外周面20a側の部位に当接して(詳しくは、図8のBに示すように、対向壁部21,22のフランジ部20bの先端に当接して)、規制される。
そして、実施形態のエアバッグ装置10では、係止爪25に係止される係止孔51の内周縁52に、天井壁部41側に突出して、係止爪25に圧接される係止リブ53が、配設されている。
そのため、実施形態では、ケース15へのエアバッグカバー40の連結時において、エアバッグカバー40をケース15の底壁部16側に押圧して、ケース15の当て座27に突出片50を当てて撓ませ、各係止爪25を対応する係止孔51の位置に配置させて、その後、係止孔51に各係止爪25を貫通させるように、周壁部45の係止孔51の周縁をケース15の側壁部20側に押圧する際、図8のAに示すように、係止リブ53が係止爪25の先端側の屈曲部25bを乗り越えるように撓むことができて、容易に、各係止爪25を係止孔51に対して貫通させることができ、一層、連結作業を円滑に行える。
なお、係止リブ53は、周壁部45の係止孔51の周縁をケース15の側壁部20側に押圧する際、係止爪25の先端側の屈曲部25bを乗り越えるように撓むことができるものの、座屈変形しない所定の厚さ寸法等で形成しておけば、ケース15への連結後に、突出片50の復元力により、係止爪25の内周面25cに圧接されても、係止孔51の内周縁52からの突出高さを縮めるように、座屈変形し難く、突出片50によるガタツキ防止効果を阻害しない。
ちなみに、図9,10に示すエアバッグカバー40Aに示すように、係止リブ53を設けずに、係止孔51Aを形成しても良い。
また、実施形態では、エアバッグカバー40の対向壁部46,47の対向方向に沿うケース15に対するずれ移動、すなわち、ケース15に対する上下方向のずれ移動を、対向壁部46,47の内側面46b,47bをケース15の対向壁部21,22の外周面20a側(フランジ部20bの先端)に当接させて規制する構成を例示したが、係止爪25の屈曲部25bの内側面25fに、係止リブ53や係止孔51の周縁(対向壁部46,47の外周面46a,47a側)を当接させるようにして、規制してもよい。あるいは、併用するように、対向壁部46,47の一方側の内側面46b,47bを、ケース15の対向壁部21,22の対向する一方側の外周面20a側(フランジ部20bの先端)に当接させ、対向壁部46,47の他方側の外周面46a,47a側や係止リブ53を、係止爪25の屈曲部25bの内側面25f(図6のA参照)に当接させて、規制してもよい。
なお、実施形態では、運転者Mの膝Kを保護するためのエアバッグ装置10を例示したが、助手席の車両前方側に配置される膝保護用のエアバッグ装置に、本発明を応用したり、あるいは、助手席前方のインパネ7に搭載する助手席用エアバッグ装置に、本発明を適用してもよい。
10…(膝保護用)エアバッグ装置、11…エアバッグ、15…ケース、16…底壁部、20…側壁部、20a…外周面、21…(上)対向壁部、22…(下)対向壁部、25…係止爪、25c…内周面、26…取付ブラケット部、27…当て座、40,40A…エアバッグカバー、41…天井壁部、42…ドア部、45…周壁部、46…(上)対向壁部、47…(下)対向壁部、48…左壁部、48a…端面、49…右壁部、49a…端面、50…突出片、50a…先端、51,51A…係止孔、52…(係止側)内周縁、52a…係止面、53…係止リブ。

Claims (2)

  1. 膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグと、
    折り畳まれた前記エアバッグを収納するケースと、
    膨張時の前記エアバッグを突出可能として、折り畳まれた前記エアバッグを覆って前記ケースに連結されるエアバッグカバーと、
    を備えて構成され、
    前記ケースが、底壁部と、該底壁部の外周縁から立ち上がる側壁部と、を備えて構成され、
    前記側壁部の対向する対向壁部相互に、それぞれ、外周側に突出し、かつ、前記底壁部側に屈曲する係止爪が、前記対向壁部相互の対向方向と直交する方向に沿って、複数、並設され、
    前記エアバッグカバーが、弾性変形可能な合成樹脂から形成されて、膨張時の前記エアバッグに押されて開くドア部を有した天井壁部と、前記ドア部の周囲から前記ケースの前記側壁部における外周面側に延びる周壁部と、を備えて構成され、
    前記周壁部に、前記係止爪を挿入させる係止孔が、配設され、
    前記エアバッグカバーが、前記係止孔に挿入された前記係止爪に係止されて、前記ケースに連結される構成のエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグカバーの前記周壁部における前記係止孔の配設された部位相互と直交方向で対向する部位の端面側に、それぞれ、前記天井壁部から離れる方向に突出するとともに、復元可能として前記天井壁部側に撓み可能な突出片が、配設され、
    前記ケースに、前記突出片の先端を当接させる当て座が、配設され、
    前記突出片が、前記係止爪に係止される前記係止孔の内周縁を、前記係止爪側に押圧可能に、前記当て座に当接される構成としていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記係止爪に係止される前記係止孔の内周縁に、前記天井壁部側に突出して、前記係止爪に圧接される係止リブが、配設されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
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