JP2018047669A - 熱転写印画装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用済みインクリボンを強固に接着させ、残像の漏洩を防止する。
【解決手段】熱転写印画装置は、インクリボン5を供給する供給部3と、供給部3から供給されたインクリボン5を用いて、印画紙7上にインクを熱転写する印画処理を行うサーマルヘッド1と、熱転写後のインクリボン5を回収する回収部4と、を備える。回収部4は、熱転写後のインクリボン5を巻き取る円筒状のコア11と、コア11の内部に設けられた加熱部13と、コア11の外周面から放射方向に突出し、コア11に巻き取られたインクリボン5を貫通する複数のニードル15と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、使用済みインクリボンの残像の漏洩を防止する熱転写印画装置に関する。
サーマルヘッドとプラテンロールとの間にインクリボンと印画紙とを挟み込み、サーマルヘッドからインクリボンに熱を付与して、インクリボンの染料を印画紙に転写する熱転写プリンタが知られている。
熱転写プリンタでは、使用済みインクリボンに印画の残像が残っており、ここから情報が漏洩する可能性がある。例えば、業務用プリンタでは、ユーザが使用した使用済みインクリボンは店舗内にあるプリンタ内に収納されたままの状態となっている。使用済みインクリボンはプリンタ内にセットしてあるだけなので、プリンタの管理者は簡単にこれにアクセスできる。この使用済みインクリボンをそのまま廃棄した場合、第三者に印画情報が漏洩する可能性がある。そのため、使用済みインクリボンに何らかの情報漏洩防止措置を施すことが求められている。
例えば、巻取部に巻き取られた最外周のインクリボンを、最外周のインクリボンの内側に位置するインクリボンに接着させる熱転写システムが提案されている。このような熱転写システムによれば、巻取部に巻き取られたインク転写済のインクリボンを一体化させることができ、インク転写済のインクリボンから、印画された文字情報や画像情報が漏洩することを防止できる。
しかし、インクリボン同士の接着が弱いと、一体化させたインクリボンが剥がされて、印画情報が漏洩し得る。そのため、巻取部に巻き取られたインク転写済のインクリボンを強固に接着させる必要があった。
特開2008−49663号公報
本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされたものであり、使用済みインクリボンを強固に接着させ、残像の漏洩を防止することができる熱転写印画装置を提供することを課題とする。
本発明による熱転写印画装置は、インクリボンを供給する供給部と、前記供給部から供給されたインクリボンを用いて、印画紙上にインクを熱転写する印画処理を行うサーマルヘッドと、熱転写後のインクリボンを回収する回収部と、を備え、前記回収部は、熱転写後のインクリボンを巻き取る円筒状のコアと、前記コアの内部に設けられた加熱部と、前記コアの外周面から放射方向に突出し、前記コアに巻き取られたインクリボンを貫通する複数のニードルと、を有するものである。
本発明の一態様では、前記コアが外嵌する円筒状のニードル保持部をさらに備え、前記コアには内周面から外周面にまで放射方向に貫通する複数のニードル貫通孔が設けられており、前記ニードル保持部には内周面から外周面にまで放射方向に貫通する複数のニードル保持孔が設けられており、前記ニードル貫通孔と前記ニードル保持孔とが連通し、前記ニードルは、前記ニードル貫通孔及び前記ニードル保持孔の内部で進退する。
本発明の一態様では、前記加熱部は、前記ニードル保持部の軸心位置に配置され、前記加熱部にはロッドカムが外嵌しており、前記ロッドカムの外周面には、周方向に延在する複数の第1凹条と、第1凹条間において周方向に延在する第1凸条とが設けられており、前記ニードルの基端部が前記ロッドカムの外周面に当接し、前記ロッドカムが軸心線方向に移動して前記基端部が前記第1凸条と当接すると前記ニードルが突出し、前記基端部が前記第1凹条と当接すると前記ニードルが退動する。
本発明の一態様では、前記コアの内周面には軸心線方向に延在する第2凸条が設けられており、前記ニードル保持部の外周面には軸心線方向に延在する第2凹条が設けられており、前記第2凸条と前記第2凹条とが嵌合する。
本発明の一態様では、前記コアの内周面には軸心線方向に延在する第2凹条が設けられており、前記ニードル保持部の外周面には軸心線方向に延在する第2凸条が設けられており、前記第2凹条と前記第2凸条とが嵌合する。
本発明の一態様では、前記ニードル保持部からの前記コア取り外し時は、前記ニードルが前記ニードル保持孔へ退動する。
本発明によれば、使用済みインクリボンを強固に接着させ、残像の漏洩を防止することができる。
本発明の実施形態に係る熱転写印画装置の概略構成図である。 インクリボンの平面図である。 同実施形態によるインクリボン回収部の概略図である。 針が突出している状態での図3のIV-IV線断面図である。 針が退動している状態での図3のIV-IV線断面図である。 同実施形態によるインクリボン用コアの斜視図である。 同実施形態によるインクリボン保持部の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る熱転写印画装置の概略構成図であり、図2は熱転写印画装置で使用されるインクリボンの平面図である。熱転写印画装置は、印画シート(印画紙、受像紙)にイエロー、マゼンタ、シアンを昇華転写して、画像を印画する。印画する画像は、例えば、顔画像等の人物画像や、住所・氏名等の文字である。
熱転写印画装置は、イエロー染料を含むY層51、マゼンタ染料を含むM層52、シアン染料を含むC層53、及び表面保護(OP)層54が面順次に設けられたインクリボン5を用いて、印画シート7上にY、M、Cを昇華転写させて画像を印画し、画像上に保護層を形成するサーマルヘッド(印画部)1を備えている。
サーマルヘッド1の下流側に、インクリボン5を巻き付けて形成されたインクリボン供給部3が設けられ、サーマルヘッド1の上流側にインクリボン回収部4が設けられている。インクリボン供給部3から繰り出されたインクリボン5は、サーマルヘッド1を通って、インクリボン回収部4に回収されるようになっている。
サーマルヘッド1の下方側には回転自在なプラテンロール2が設けられている。さらに、サーマルヘッド1の上流側には、印画シート7の搬送を行うための回転駆動自在なキャプスタンローラ9aと、キャプスタンローラ9aに印画シート7を圧着させるためのピンチローラ9bが設けられている。
インクリボン5は、基材層の一方の面に、インクリボン回収部4側から、Y層51、M層52、C層53、及びOP層54が順次形成される。言い換えれば、Y層51、M層52、C層53、及びOP層54を含む1組(1画面分)のインク層50が、連続して複数組設けられている。Y層51、M層52、C層53には、バインダ樹脂に、昇華性染料を溶融又は分散させた材料を用いることが好ましい。OP層54には、透明で、接着性、耐光性等を有する材料を用いることが好ましい。
基材層は、インク層50を支持するための層であり、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものを使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリカーボネートフィルム等が挙げられる。
基材層の他方の面、すなわちインク層50が設けられた面とは反対側の面には背面層が設けられている。サーマルヘッド1は、インクリボン5を背面層側から加熱する。背面層は、熱転写時の熱でインクリボン5が変形しないように耐熱性を向上させるとともに、熱転写時のサーマルヘッド1の走行性を改善してスティッキング等を抑制する機能を有する。背面層は、一般的に、バインダ樹脂に滑性剤、界面活性剤、無機粒子、有機粒子、顔料等を添加したものを塗布、乾燥することにより形成できる。
印画シート7は、印画紙ロール6に巻き付けられており、印画紙ロール6から繰り出される。印画シート7には公知のものを使用することができる。
制御装置10は、熱転写印画装置の各部の駆動を制御し、印画処理を行う。印画処理では、まず、印画シート7とY層51とが位置合わせされ、印画シート7及びインクリボン5を介してサーマルヘッド1がプラテンロール2に当接する。次に、キャプスタンローラ9a及びインクリボン回収部4が回転駆動して、印画シート7及びインクリボン5が後方側へ送られる。この間、画像データに基づいて、サーマルヘッド1によりY層51の領域が選択的に順次加熱され、インクリボン5から印画シート7上にYが昇華転写される。
Yの昇華転写後、サーマルヘッド1が上昇し、プラテンロール2から離れる。次に、印画シート7とM層52とが位置合わせされる。この場合、印画シート7はプリントサイズに相当する距離だけ前方側へ送られるとともに、インクリボン5はY層51とM層52との間のマージンに相当する距離だけ後方側へ送られる。
Yを昇華転写する方法と同様にして、印画シート7上にM及びCが順次昇華転写され、印画シート7上に画像が形成される。次に、サーマルヘッド1により画像全体にOP層54が転写されて、保護層が形成される。
その後、印画シート7は下流側でカッター8によりプリント枚葉7aとして切り出される。プリント枚葉7aは、図示を省略する排出口から排出される。印画処理では、1組のインク層50を用いて、1画面(1枚のプリント枚葉7a)分の印画シート7に対して色材を転写して画像を形成する。
使用済みのインクリボン5は、背面層がインク層50よりも外周側に位置するように、インクリボン回収部4に巻き取られる。インクリボン回収部4の構成を図3〜図7を用いて説明する。図3は、インクリボン回収部4の概略斜視図である。図4は、後述するニードル15が突出している状態での図3のIV-IV線断面図であり、図5は、ニードル15が退動している状態での図3のIV-IV線断面図である。なお、図4、図5では、説明の便宜上、巻き取られているインクリボン5の図示を省略している。図6は、コア11の斜視図である。図7は、ニードル保持部12の斜視図である。
インクリボン回収部4は、円筒状のコア11と、円筒状のニードル保持部12と、ニードル保持部12の軸心位置に配置されたヒータロッド(加熱部)13と、ヒータロッド13に外嵌したロッドカム14とを有する。
ロッドカム14の外周面には、周方向に延在する複数の凹条14aと、凹条14a間において周方向に延在する凸条14bとが設けられている。凹条14aと凸条14bとはロッドカム14の軸心線方向において交互に等ピッチPで設けられている。凹条14aと凸条14bとの間はスロープ面14cとなっている。
コア11には、内周面から外周面にまで放射方向に貫通する複数のニードル貫通孔11aが設けられている。ニードル貫通孔11aは、コア11の軸心線方向に等ピッチPにて設けられている。また、ニードル貫通孔11aは、コア11の周方向に等間隔で設けられている。
コア11の内周面には、軸心線方向に延在する1又は複数条の凸条11bが設けられている。凸条11bは、コア11の周方向に等間隔で設けられている。
ニードル保持部12には、内周面から外周面にまで放射方向に貫通する複数のニードル保持孔12aが設けられている。ニードル保持孔12aは、ニードル保持部12の軸心線方向に等ピッチPにて設けられている。また、ニードル保持孔12aは、コア11の周方向に等間隔で設けられている。ニードル保持孔12aの個数は、ニードル貫通孔11aの個数と同じになっている。
ニードル保持部12の外周面には、軸心線方向に延在する1又は複数条の凹条(溝)12bが設けられている。凹条12bは、ニードル保持部12の周方向に等間隔で設けられている。凹条12bの本数は、凸条11bの本数と同じであり、図示では4条となっている。
コア11の内径はニードル保持部12の外径より僅かに大きく、コア11内にニードル保持部12を挿入できるようになっている。コア11内にニードル保持部12を挿入する際、凸条11bと凹条12bとの位置を合わせて嵌合させることで、ニードル貫通孔11aとニードル保持孔12aとの位置合わせを行うことができ、ニードル貫通孔11aとニードル保持孔12aとが連通する。
各ニードル保持孔12aにニードル(針状部材)15が挿入されている。ニードル15は、棒状のニードル本体15aと、ニードル本体15aの基端側に設けられたフランジ部15bとを有する。ニードル本体15aの先端側が尖頭状となっている。
ニードル本体15aがニードル保持孔12aに摺動自在となっており、フランジ部15bがニードル保持部12内に配置されている。
フランジ部15bとニードル保持部12の内周面との間に、ニードル本体15aを取り巻く圧縮コイルバネ16が蓄力状態で配置されている。圧縮コイルバネ16がフランジ部15bを押圧することにより、フランジ部15bがロッドカム14の外周面に押し付けられている。
図3、図4に示す状態にあっては、フランジ部15bはロッドカム14の凸条14bに当接しており、ニードル15は、先端が、ニードル保持孔12a及びニードル貫通孔11aを介してコア11の外周面から突出している。
図3、図4の状態から、ロッドカム14をニードル保持部12の軸心線方向にP/2だけ移動させると、図5の通り、フランジ部15bが凹条14aに当接し、ニードル15はニードル保持孔12a内に退動する。ニードル15は、その先端がニードル保持部12の外周面よりも内周側に位置するように退動する。
このように、インクリボン回収部4では、ロッドカム14の移動により、ニードル保持孔12a及びニードル貫通孔11aの内部で、ニードル15を進退させることができる。ロッドカム14の凹条14aの径と、凸条14bの径との差が、ニードル15の突出量に対応する。
熱転写印画装置に未使用のインクリボン5を装填する際、インクリボン5の先端側が取り付けられたコア11を、ニードル保持部12の外周側に、凸条11bと凹条12bとの位置を合わせて装着する。印画処理を開始すると、制御装置10は、フランジ部15bが凸条14bに当接するようにロッドカム14を移動させ、ニードル15を突出させる。また、制御装置10は、ヒータロッド13が加熱を行うように制御する。
図示しない回転機構によりロッドカム14及びニードル保持部12が回転すると、ニードル保持部12に外嵌したコア11も回転する。印画処理により印画シート7上に色材を転写した使用済みのインクリボン5は、インクリボン回収部4のコア11に巻き取られる。この時、ニードル保持孔12a及びニードル貫通孔11aを介して突出したニードル15が、使用済みのインクリボン5に刺さって貫通する。
インクリボン回収部4に巻き取られた使用済みのインクリボン5は、ヒータロッド13の加熱により、対向するインク層50と背面層とが熱融着する。
インクリボン回収部4による巻き取りが進むに伴い、巻き取られている使用済みのインクリボン5により構成されるロール体の外径が増加する。このようなロール体の外周側は、内周側と比較してヒータロッド13からの熱が伝わり難い。しかし、本実施形態では、ヒータロッド13により加熱されたニードル15が、ロール体の外周側のインクリボン5に熱を伝えるため、対向するインク層50と背面層とが熱融着し易くなる。
このように、ヒータロッド13だけでなく、複数のニードル15によっても使用済みのインクリボン5を加熱するため、使用済みのインクリボン5を強固に接着させることができる。
印画処理後、制御装置10は、フランジ部15bが凹条14aに当接するようにロッドカム14を移動させ、ニードル15を退動させる。これにより、使用済みのインクリボン5を巻き取ったコア11をニードル保持部12から取り外すことができる。
強固に接着させ一体化した使用済みのインクリボン5は剥がすことが極めて困難であり、印画情報が漏洩することを防止できる。また、仮に剥がした場合でも、使用済みのインクリボン5にはニードル15によって複数の穴が開いているため、破断し易く、印画情報の読み取りは極めて困難である。
ニードル15は、コア11に巻き取られたインクリボン5を貫通するものであればよく、ニードル15の径や、コア11の外周面からのニードル15の突出量は特に限定されない。インクリボン回収部4での巻取り中のインクリボン5に幅方向(コア11の軸心線方向と平行な方向)の切れ目が生じることを防止するために、ニードル15によってインクリボン5に開けられる穴の幅方向の間隔が1cm以上となるようにすることが好ましい。
ニードル15の直径が2mm以上の場合、又はコア11の外周面からのニードル15の突出量が2cm以上の場合、インクリボン回収部4での巻取り中のインクリボン5に、インクリボン長さ方向(インクリボン5の搬送方向)の切れ目を形成し易い。インクリボン長さ方向の切れ目を形成することで、印画情報の読み取りをさらに困難にすることができる。インクリボン長さ方向の切れ目は、インクリボン5の巻き取りに影響を与えないか、又は影響はごく僅かである。
ニードル15は、熱伝導性の良い金属材料で形成することが好ましく、例えば銅を用いることができる。
上記実施形態では、ニードル15(及び対応する凹条14a、凸条14b、ニードル貫通孔11a、ニードル保持孔12a)が周方向又は軸心線方向に等間隔に設けられる例について説明したが、配置間隔は適宜変更可能である。例えば、印画する画像のうち秘密度の高い領域については貫通するニードル15の本数が多くなるように、軸心線方向のニードル15の配置間隔を狭くしてもよい。また、インクリボン5のY層51とM層52との間や、M層52とC層53との間等の印画情報が残らない領域にニードル15が無駄に貫通しないように、周方向のニードル15の配置間隔を調整してもよい。
ニードル15を進退させる構成は上述のものに限定されず、運動方向を変換するカムを用いた他の構成としてもよい。
上記実施形態では、コア11の内周面の凸条11b及びニードル保持部12の外周面の凹条12bを周方向に等間隔に設ける例について説明したが、これに限定されず、ニードル15の位置を考慮して凸条11b及び凹条12bを設ければよい。
上記実施形態では、コア11の内周面に凸条11bを設け、ニードル保持部12の外周面に凹条12bを設け、凸条11bと凹条12bとが嵌合する構成について説明したが、コア11の内周面に凹条を設け、ニードル保持部12の外周面に凸条を設けてもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 サーマルヘッド
2 プラテンロール
3 インクリボン供給部
4 インクリボン回収部
5 インクリボン
6 印画紙ロール
7 印画シート
10 制御装置
11 コア
11a ニードル貫通孔
11b 凸条
12 ニードル保持部
12a ニードル保持孔
12b 凹条
13 ヒータロッド
14 ロッドカム
14a 凹条
14b 凸条
15 ニードル
16 圧縮コイルバネ

Claims (6)

  1. インクリボンを供給する供給部と、
    前記供給部から供給されたインクリボンを用いて、印画紙上にインクを熱転写する印画処理を行うサーマルヘッドと、
    熱転写後のインクリボンを回収する回収部と、
    を備え、
    前記回収部は、
    熱転写後のインクリボンを巻き取る円筒状のコアと、
    前記コアの内部に設けられた加熱部と、
    前記コアの外周面から放射方向に突出し、前記コアに巻き取られたインクリボンを貫通する複数のニードルと、
    を有することを特徴とする熱転写印画装置。
  2. 前記コアが外嵌する円筒状のニードル保持部をさらに備え、
    前記コアには内周面から外周面にまで放射方向に貫通する複数のニードル貫通孔が設けられており、
    前記ニードル保持部には内周面から外周面にまで放射方向に貫通する複数のニードル保持孔が設けられており、
    前記ニードル貫通孔と前記ニードル保持孔とが連通し、
    前記ニードルは、前記ニードル貫通孔及び前記ニードル保持孔の内部で進退することを特徴とする請求項1に記載の熱転写印画装置。
  3. 前記加熱部は、前記ニードル保持部の軸心位置に配置され、
    前記加熱部にはロッドカムが外嵌しており、
    前記ロッドカムの外周面には、周方向に延在する複数の第1凹条と、第1凹条間において周方向に延在する第1凸条とが設けられており、
    前記ニードルの基端部が前記ロッドカムの外周面に当接し、
    前記ロッドカムが軸心線方向に移動して前記基端部が前記第1凸条と当接すると前記ニードルが突出し、前記基端部が前記第1凹条と当接すると前記ニードルが退動することを特徴とする請求項2に記載の熱転写印画装置。
  4. 前記コアの内周面には軸心線方向に延在する第2凸条が設けられており、
    前記ニードル保持部の外周面には軸心線方向に延在する第2凹条が設けられており、
    前記第2凸条と前記第2凹条とが嵌合することを特徴とする請求項2又は3に記載の熱転写印画装置。
  5. 前記コアの内周面には軸心線方向に延在する第2凹条が設けられており、
    前記ニードル保持部の外周面には軸心線方向に延在する第2凸条が設けられており、
    前記第2凹条と前記第2凸条とが嵌合することを特徴とする請求項2又は3に記載の熱転写印画装置。
  6. 前記ニードル保持部からの前記コア取り外し時は、前記ニードルが前記ニードル保持孔へ退動することを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の熱転写印画装置。
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