JP2018045786A - 回転コネクタ - Google Patents

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剣峰 倉知
哲平 持田
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哲平 持田
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Abstract

【課題】ロテータ回転の多さによる構造上の複雑化を回避することができる回転コネクタを提供する。【解決手段】回転コネクタ1は、固定側のステータ8と、回動側のロテータ9と、ステータ8及びロテータ9の間に配置された中間部材32とを備える。回転コネクタ1は、ロテータ9の多回転を少回転に分割するギヤ機構31を備える。ギヤ機構31は、ロテータ9に形成された第1ギヤ部41が、小径の第2ギヤ部42及び第3ギヤ部43を介して、中間部材32の第4ギヤ部44に噛み合わされている。電気接続部24は、ステータ8、中間部材32及びロテータ9を横断するように取り付けられている。ロテータ回転時、ロテータ9の回転数よりも中間部材32の回転数が少なくなることにより、電気接続部24の巻き取り量が途中で少なく抑えられる。【選択図】図3

Description

本発明は、ステータ及びロテータの間の電気接続を確保する回転コネクタに関する。
従来、一方が他方に対して回転する2部品の間の電気的な接続を確保する回転コネクタとして、ステアリングロールコネクタが広く知られている。この種のステアリングロールコネクタには、フレキシブルケーブルを通じてステータ及びロテータの間を電気接続する技術が周知である(特許文献1等参照)。
特開2004−120900号公報
この種の回転コネクタにおいては、ロテータがステアリングホイールと同期回転するが、ロテータが多回転されると、その分、フレキシブルケーブルが多量に巻き締め又は巻き緩めされるため、巻き締めや巻き緩みを許容できる構造を確保する必要があった。このため、ロテータ回転の多さによる構造上の複雑化を回避できる技術開発のニーズがあった。
本発明の目的は、ロテータ回転の多さによる構造上の複雑化を回避することができる回転コネクタを提供することにある。
前記問題点を解決する回転コネクタは、同一軸心上に配置されるステータ及びロテータの相対回動を、前記ステータ及び前記ロテータの間の電気接続を確保しながら許容する構成において、前記ステータ及び前記ロテータの間を電気接続する電気接続部と、前記ロテータの回転を減速して伝達することにより、ロテータ回転時に前記ステータに対し前記電気接続部が動く量を、前記ロテータの回転に同期しない少ない量に変換するギヤ機構とを備えた。
本構成によれば、ロテータ回転時、ロテータ回転に準じて電気接続部も動くが、このときステータに対して電気接続部が動く量を、ギヤ機構によってロテータの回転に同期しない少ない量にする。すなわち、ロテータの回転と電気接続部の動きとが同期せず、仮にロテータが多回転で回っていても、電気接続部の動く量は少なく抑えられる。よって、ロテータ回転の多さによる構造上の複雑化を回避することが可能となる。
前記回転コネクタにおいて、前記ロテータと同一軸心上で回るように前記ステータ及び前記ロテータの間に設けられた中間部材を備え、前記ロテータ及び前記中間部材は、前記ギヤ機構を介して連結され、前記電気接続部は、前記ステータ、前記ロテータ及び前記中間部材の3部材を横断するように設けられていることが好ましい。この構成によれば、ロテータの回転が、ギヤ機構を通じて中間部材の上流と下流とで分割される。こうして、ロテータ及び中間部材の間において電気接続部が動く量よりも、ステータ及び中間部材の間において電気接続部が動く量を少なく抑えることにより、ロテータ回転の多さによる構造上の複雑化を回避することが可能となる。
前記回転コネクタにおいて、前記ギヤ機構は、前記ロテータに設けられた第1ギヤ部と、前記第1ギヤ部に噛み合わされて当該第1ギヤ部と同期回動する第2ギヤ部と、前記第2ギヤ部に噛み合わされて当該第2ギヤ部と同期回動する第3ギヤ部と、前記ロテータと同一軸心上で回るように前記ステータ及び前記ロテータの間に設けられた中間部材に形成され、前記第3ギヤ部に噛み合わされて当該第3ギヤ部と同期回動する第4ギヤ部とを備えることが好ましい。この構成によれば、ギヤ機構の構造を4つのギヤ部からなる簡素な構造とすることが可能となる。
前記回転コネクタにおいて、前記ロテータは、当該ロテータと同期回動する軸部を通す挿通孔を有したロテータ基部と、前記挿通孔に沿って立設された内壁部とを備え、前記第1ギヤ部は、前記ロテータの前記内壁部において回転の軸回りに沿って設けられ、前記第4ギヤ部は、前記中間部材の環状の側壁部において回転の軸回りに沿って設けられていることが好ましい。この構成によれば、ロテータの内壁部を利用して十分なスペースに第1ギヤ部を設けることが可能となる。また、中間部材の側壁部を利用して十分なスペースに第4ギヤ部を設けることが可能となる。
前記回転コネクタにおいて、前記電気接続部は、電線であることが好ましい。この構成によれば、ロテータ回転時、回転の途中で電線の巻き取り量を少なく抑えることが可能となるので、電線の踊りや絡まりを生じ難くするのに有利となる。
前記回転コネクタにおいて、前記電気接続部及び前記ギヤ機構は、前記ステータ及び前記ロテータにより囲まれて形成された同じ収納部に配置されていることが好ましい。この構成によれば、電気接続部及びギヤ機構を収納する箇所をそれぞれ別に設ける必要がないので、構造の簡素化に一層有利となる。
前記回転コネクタにおいて、前記ギヤ機構及び前記電気接続部は、回転の中立位置から左右両方向に回動可能である前記ロテータに合わせて、左右回転のいずれにも作動可能となっていることが好ましい。この構成によれば、ギヤ機構及び電気接続部の構造を、回転の中立位置から左右どちらにも回転するロテータの構造に合わせたものにすることが可能となる。
本発明によれば、ロテータ回転の多さによる構造上の複雑化を回避することができる。
一実施形態の回転コネクタの斜視図。 回転コネクタの縦断面図。 回転コネクタの分解斜視図。 ロテータを取り外した回転コネクタの斜視図。 ロテータを取り外した回転コネクタの平面図。 ロテータ回転時のロテータ及び中間部材の各々の回転量を示す説明図。 電気接続部の巻き取り量を示す説明図。 別例の電気接続部を示す模式図。 他の別例の回転コネクタの模式図。
以下、回転コネクタの一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1及び図2に示すように、車両用の回転コネクタ1は、固定側となる車体2と回動側となるステアリングシャフト3との間に取り付けられている。回転コネクタ1は、車体2及びステアリングホイール(図示略)の間の通信を、ステアリングシャフト3が回動されても確保するものである。回転コネクタ1は、ステアリングホイールに設けられた検知部4の出力信号Soutを、車体2側のコントローラ5に送信する。コントローラ5は、回転コネクタ1の作動を管理するECU(Electronic Control Unit)からなり、出力信号Soutを基に検知部4の検知状態を判断する。
検知部4は、例えばステアリングホイールに配設されたスイッチやセンサ等からなる。また、出力信号Soutは、例えばスイッチやセンサにより検出されたオンオフ信号に限らず、例えば画像センサ等のセンサ類が検出したデータ信号でもよい。
回転コネクタ1は、車体2に取り付け固定されるステータ8と、ステータ8に対して回動するロテータ9とを備える。ステータ8及びロテータ9は、重ねられるように取り付けられるとともに、同一軸心(軸L1上)に配置されている。軸L1は、ステアリングシャフト3の回動軸心である。ステータ8及びロテータ9のそれぞれの中央には、円形状の挿通孔10,11が形成され、これら挿通孔10,11にステアリングシャフト3が挿通されている。ロテータ9は、間にステータ8を挟んだ状態でスリーブ12に固定されることにより、ステータ8から抜け止めされている。ステアリングシャフト3が回動したとき、ステータ8に対してロテータ9及びスリーブ12がステアリングシャフト3と軸L1回り(図1の矢印R方向)に一体回動する。
図2及び図3に示すように、ロテータ9は、ロテータ9と同期回動する軸部14(本例はステアリングシャフト3)を通す挿通孔11を有したロテータ基部15と、挿通孔11に沿って立設された内壁部16とを備える。内壁部16は、軸L1回りに沿って環状(円環状)に形成されている。本例のロテータ基部15及び内壁部16は、一体形成されている。内壁部16は、回転コネクタ1の高さ方向(図2及び図3のZ軸方向)に延在する。
ステータ8は、軸部14(本例はステアリングシャフト3)を通す挿通孔10を有したステータ基部17と、ロテータ9の内壁部16と対向配置されるように立設された外壁部18とを備える。外壁部18は、軸L1回りに沿って環状(円環状)に形成されている。本例の場合、ステータ基部17及び外壁部18は、複数のスナップフィットによって組み付けられている。外壁部18は、回転コネクタ1の高さ方向(図2及び図3のZ軸方向)に延在する。
回転コネクタ1は、ステータ8及びロテータ9の間を電気接続する電気接続部24を備える。電気接続部24は、ステータ8及びロテータ9の相対回動を許容できる所定長さの電線であって、例えば周囲がゴム等で絶縁された線材(コード)からなることが好ましい。電気接続部24は、ステータ8及びロテータ9の間に形成された収納部25に収納されている。電気接続部24は、一端がロテータ9の通し孔26から引き出されてロテータ9のコネクタ(図示略)に接続されるとともに、他端がステータ8の通し孔28から引き出されてステータ8のコネクタ(図示略)に接続されている。
回転コネクタ1は、ロテータ9の回転を少回転に分割するギヤ機構31を備える。本例のギヤ機構31は、ロテータ9の回転を減速して伝達することにより、ロテータ回転時にステータ8に対し電気接続部24が動く量を、ロテータ9の回転に同期しない少ない量に変換する。
回転コネクタ1は、ロテータ9の同一軸心上(軸L1回り)で回るようにステータ8及びロテータ9の間に設けられた中間部材32を備える。中間部材32は、円環状に形成された内側鍔部33と、軸部14(本例はステアリングシャフト3)が通される挿通孔34と、内側鍔部33に対し直交方向に突出する側壁部35とを有した形状に形成されている。側壁部35は、軸L1回りに沿って一帯に延在した円環状に形成されている。ロテータ9及び中間部材32は、ギヤ機構31を介して連結されている。
ギヤ機構31は、ロテータ9に設けられた第1ギヤ部41と、第1ギヤ部41と噛み合って同期回動する第2ギヤ部42と、第2ギヤ部42と噛み合って同期回動する第3ギヤ部43と、中間部材32に形成された第4ギヤ部44とを備える。
第1ギヤ部41は、ロテータ9の内壁部16において軸部14(本例はステアリングシャフト3)の軸回り(軸L1回り)に沿って設けられ、本例の場合、軸L1回り一帯に配置されている。
第2ギヤ部42は、ピン45を介して軸L2回りに回動可能にステータ8の内面に連結されている。第2ギヤ部42は、第1ギヤ部41及び第4ギヤ部44よりも小径(小径ギヤ)に形成されている。
第3ギヤ部43は、第2ギヤ部42に並設されるとともに、ピン46を介して軸L3回りに回動可能にステータ8の内面に連結されている。第3ギヤ部43は、第1ギヤ部41及び第4ギヤ部44よりも小径(小径ギヤ)に形成され、第2ギヤ部42と略同一径に形成されている。
第4ギヤ部44は、第3ギヤ部43と噛み合い、これと同期回動する。第4ギヤ部44は、中間部材32の環状の側壁部35において軸部14(本例はステアリングシャフト3)の軸回り(軸L1回り)に沿って設けられ、本例の場合、軸L1回り一帯に配置されている。
図4に示すように、電気接続部24及びギヤ機構31は、同じ収納部25に配置されている。電気接続部24は、中間部材32の側壁部35に切り欠き形成された溝49に通されている。このように、本例の電気接続部24は、一端がロテータ9の通し孔26に通され、途中が中間部材32の溝49に通され、他端がステータ8の通し孔28に通されている。よって、本例の電気接続部24は、ステータ8、ロテータ9及び中間部材32の3部材を横断して設けられている。
次に、図5〜図7を用いて、回転コネクタ1の作用及び効果を説明する。
図5に示すように、ロテータ9が回転の中立位置に位置するとき、すなわちステアリングホイールが中立位置に操作されているとき、電気接続部24は、ロテータ9の最大回転量(3回転)の余長分、撓んだ状態をとっている。これは、中立位置からロテータ9が左右のどちらに回転操作されたときも、左右同じ最大回転量(例えば、左右ともに中立位置から3回転)まで回ることを可能とするためである。
図6に示すように、例えばロテータ9が中立位置から一方向(図6の矢印R1方向)に回転操作されたとする。ロテータ9は、ステアリングシャフト3と同期回転するので、ステアリングシャフト3と同じ回転量で回る。ここでは、ロテータ9が中立位置から回転量S1、回ったとする。
本例の場合、ロテータ9及び中間部材32がギヤ機構31によって連結され、ロータ回転時、ロテータ9の回転が大径の第1ギヤ部41→小径の第2ギヤ部42→小径の第3ギヤ部43→大径の第4ギヤ部44を介して伝達されて、中間部材32が回る。このため、ロテータ回転時、ロテータ9の回転量S1が減速されて中間部材32に伝達されることになり、中間部材32は、ロテータ9よりも少ない回転量S2で回る。すなわち、ロテータ9が「S1」の回転量を回るところ、中間部材32は「S2」のみ回る。
図7に示すように、本例の電気接続部24はステータ8、ロテータ9及び中間部材32を横断するように取り付けられているので、ロテータ回転時、ステータ8及び中間部材32の間の電気接続部24の巻き取り量M2が、ロテータ9及び中間部材32の間の電気接続部24の巻き取り量M1よりも少なくなる。すなわち、ロテータ回転時、ロテータ9及び中間部材32の間の電気接続部24の巻き取り量M2を、通常よりも少なくすることが可能となる。
さて、本例の場合、ロテータ回転時、ロテータ回転に準じて電気接続部24も動くが、このときステータ8に対して電気接続部24が動く量(巻き取り量M2)を、ギヤ機構31によってロテータ9の回転量よりも少なくする。このように、ロテータ9の回転と電気接続部24の動きとが同期せず、仮にロテータ9が多回転で回っていても、電気接続部24の動く量(巻き取り量M2)は少なく抑えられる。よって、ロテータ回転の多さによる構造上の複雑化を回避することができる。
回転コネクタ1は、ロテータ9とともに回動する中間部材32を備え、ロテータ9及び中間部材32は、ギヤ機構31を介して連結されている。電気接続部24は、ステータ8、ロテータ9及び中間部材32の3部材を横断して設けられている。これにより、ロテータ9の回転が、ギヤ機構31を通じて中間部材32の上流と下流とで分割される。こうして、ロテータ9及び中間部材32の間において電気接続部24が動く量(巻き取り量M1)よりも、ステータ8及び中間部材32の間において電気接続部24が動く量(巻き取り量M2)を少なく抑えることにより、ロテータ回転の多さによる構造上の複雑化を回避することができる。
ギヤ機構31は、第1ギヤ部41、第2ギヤ部42、第3ギヤ部43及び第4ギヤ部44を有した構造をなしている。よって、ギヤ機構31の構造を、4つのギヤ部からなる簡素な構造とすることができる。
第1ギヤ部41は、ロテータ9の内壁部16において回転の軸回り(軸L1回り)に沿って設けられ、第4ギヤ部44は、中間部材32の環状の側壁部35において回転の軸回り(軸L1回り)に沿って設けられている。よって、ロテータ9の内壁部16を利用して十分なスペースに第1ギヤ部41を設けることができる。また、中間部材32の側壁部35を利用して十分なスペースに第4ギヤ部44を設けることができる。
電気接続部24は、電線(一例はコード)である。よって、ロテータ回転時、回転の途中で電線の巻き取り量M2を少なく抑えることが可能となるので、電線の踊りや絡まりを生じ難くするのに有利となる。電線の踊りは、電線が回転コネクタ1のハウジング内で動いてハウジングの内壁等に接触する状態をいい、これを抑えることが可能となれば、異音等の発生を防止することができる。
電気接続部24及びギヤ機構31は、ステータ8及びロテータ9により囲まれて形成された同じ収納部25に配置されている。よって、電気接続部24及びギヤ機構31を収納する箇所を、それぞれ別に設ける必要がないので、構造の簡素化に一層有利となる。
ギヤ機構31及び電気接続部24は、回転の中立位置から左右両方に回動可能であるロテータ9に合わせて、左右回転のいずれにも作動可能となっている。よって、ギヤ機構31及び電気接続部24の構造を、回転の中立位置から左右どちらにも回転するロテータ9の構造に合わせたものにすることができる。
本例の場合、多種多様な電気接続部24(電線)を用いることが可能となるので、ステアリングホイールの多機能化に伴う多チャンネル化及び高速通信を実現することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・図8に示すように、電気接続部24は、コードに限らず、例えば板ばねブラシ接点などの接点部材に変更してもよい。この場合、ロテータ9及び中間部材32の間に、これらの導通を確保する接点部材が設けられ、ステータ8及び中間部材32の間に、これらの導通を確保する接点部材が設けられる。この場合も、ロテータ9の回転を分割して、ロテータ回転の多さによる構造上の複雑化を回避することができる。
・図9に示すように、回転コネクタ1のハウジングは、ロテータ9の壁部(側壁部)が回転コネクタ1の径方向外側に位置し、ステータ8の壁部(側壁部)が回転コネクタ1の径方向内側に位置する形状としてもよい。
・ロテータ9や中間部材32は、軸L1回りの周方向に孔部(長孔)が等間隔に複数形成されているが、これらを省略した形状でもよい。
・ギヤ機構31は、第1ギヤ部41〜第4ギヤ部44を有する形状に限定されず、他の形状のものに変更可能である。
・第1ギヤ部41及び第2ギヤ部42は、回転の軸L1回りに沿って一帯に設けられることに限らず、所定の範囲にのみ部分的に形成されてもよい。
・電気接続部24である電線は、複数の配線を有する多芯(例えばリッツ線)でもよい。
・電気接続部である電線は、コードに限らず、電気を通すことができる線材であればよい。
・電気接続部24である電線は、回転コネクタ1のハウジング内に収納されることに限らず、外部に露出していてもよい。
・電気接続部24は、電線や板ばねブラシ接点に限らず、ステータ8及びロテータ9の間の導通を確保できる部材であればよい。
・電気接続部24及びギヤ機構31は、それぞれ異なる箇所に収納されてもよい。
・回転コネクタ1は、中間部材32が省略されたものでもよい。
・回転コネクタ1は、中立位置から左右両方向に回転できるものに限らず、左右どちらか一方にのみ回転するものでもよい。
・回転コネクタ1は、車両に適用されることに限らず、他の機器や装置に使用してもよい。
1…回転コネクタ、3…軸部の一例であるステアリングシャフト、8…ステータ、9…ロテータ、10,11…挿通孔、14…軸部、15…ロテータ基部、16…内壁部、24…電気接続部、25…収納部、31…ギヤ機構、32…中間部材、35…側壁部、41…第1ギヤ部、42…第2ギヤ部、43…第3ギヤ部、44…第4ギヤ部、軸…L1、M1,M2…動く量の一例である巻き取り量。

Claims (7)

  1. 同一軸心上に配置されるステータ及びロテータの相対回動を、前記ステータ及び前記ロテータの間の電気接続を確保しながら許容する回転コネクタにおいて、
    前記ステータ及び前記ロテータの間を電気接続する電気接続部と、
    前記ロテータの回転を減速して伝達することにより、ロテータ回転時に前記ステータに対し前記電気接続部が動く量を、前記ロテータの回転に同期しない少ない量に変換するギヤ機構と
    を備えたことを特徴とする回転コネクタ。
  2. 前記ロテータと同一軸心上で回るように前記ステータ及び前記ロテータの間に設けられた中間部材を備え、
    前記ロテータ及び前記中間部材は、前記ギヤ機構を介して連結され、
    前記電気接続部は、前記ステータ、前記ロテータ及び前記中間部材の3部材を横断するように設けられている
    請求項1に記載の回転コネクタ。
  3. 前記ギヤ機構は、
    前記ロテータに設けられた第1ギヤ部と、
    前記第1ギヤ部に噛み合わされて当該第1ギヤ部と同期回動する第2ギヤ部と、
    前記第2ギヤ部に噛み合わされて当該第2ギヤ部と同期回動する第3ギヤ部と、
    前記ロテータと同一軸心上で回るように前記ステータ及び前記ロテータの間に設けられた中間部材に形成され、前記第3ギヤ部に噛み合わされて当該第3ギヤ部と同期回動する第4ギヤ部とを備える
    請求項1又は2に記載の回転コネクタ。
  4. 前記ロテータは、当該ロテータと同期回動する軸部を通す挿通孔を有したロテータ基部と、前記挿通孔に沿って立設された内壁部とを備え、
    前記第1ギヤ部は、前記ロテータの前記内壁部において回転の軸回りに沿って設けられ、
    前記第4ギヤ部は、前記中間部材の環状の側壁部において回転の軸回りに沿って設けられている
    請求項3に記載の回転コネクタ。
  5. 前記電気接続部は、電線である
    請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の回転コネクタ。
  6. 前記電気接続部及び前記ギヤ機構は、前記ステータ及び前記ロテータにより囲まれて形成された同じ収納部に配置されている
    請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の回転コネクタ。
  7. 前記ギヤ機構及び前記電気接続部は、回転の中立位置から左右両方向に回動可能である前記ロテータに合わせて、左右回転のいずれにも作動可能となっている
    請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の回転コネクタ。
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