JP2018045264A - 情報処理装置 - Google Patents

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弾 佐藤
中島 雄二
Yuji Nakajima
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Abstract

【課題】筐体内の発熱素子を適切に冷却できない。【解決手段】情報処理装置は、筐体と、複数の発熱素子と、複数の第1冷却ファンと、第2冷却ファンと、検出部と、制御部と、を備える。複数の発熱素子は、前記筐体の内部に設けられている。複数の第1冷却ファンは、前記筐体の第1面に設けられている。第2冷却ファンは、前記第1面と異なる前記筐体の第2面に設けられている。検出部は、前記複数の発熱素子のそれぞれの温度に基づく情報である温度情報を検出する。制御部は、前記温度情報に基づいて、前記複数の第1冷却ファン及び前記第2冷却ファンを個別に制御する。【選択図】図1

Description

実施形態は、情報処理装置に関する。
パーソナルコンピュータ等の情報処理装置が、高い性能を要求されるサーバ等に適用される場合がある。このような情報処理装置は、処理能力の向上等を目的として、発熱の多いCPU(Central Processing Unit)等の複数の発熱素子を有する。情報処理装置の発熱量が多くなる場合、複数の冷却ファンによって筐体内を冷却することによって冷却性能を向上させている。
特開2005−251916号公報 特開2013−140501号公報 特開2003−280769号公報 特開2008−84173号公報
しかしながら、上述の冷却技術では、筐体内の発熱素子を適切に冷却できていないといった課題がある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態の情報処理装置は、筐体と、複数の発熱素子と、複数の第1冷却ファンと、第2冷却ファンと、検出部と、制御部と、を備える。複数の発熱素子は、前記筐体の内部に設けられている。複数の第1冷却ファンは、前記筐体の第1面に設けられている。第2冷却ファンは、前記第1面と異なる前記筐体の第2面に設けられている。検出部は、前記複数の発熱素子のそれぞれの温度に基づく情報である温度情報を検出する。制御部は、前記温度情報に基づいて、前記複数の第1冷却ファン及び前記第2冷却ファンを個別に制御する。
図1は、第1実施形態の情報処理装置の全体構成を示す図である。 図2は、第1実施形態の情報処理装置の制御系を示すブロック図である。 図3は、第1実施形態の筐体内の気流パターンの一例を示す上面図である。 図4は、第1実施形態のファンコントローラが実行するファン制御のフローチャートである。 図5は、第1実施形態の気流選択テーブルの一例を示す図である。 図6は、第1実施形態のファン指定テーブルの一例を示す図である。 図7は、第1実施形態のファンコントローラの冷却ファンの制御の一例を示す図である。 図8は、第2実施形態の情報処理装置の全体構成を示す図である。 図9は、第2実施形態の情報処理装置の制御系を示すブロック図である。 図10は、第2実施形態のファンコントローラが実行するファン制御のフローチャートである。 図11は、第2実施形態の気流選択テーブルの一例を示す図である。 図12は、第3実施形態の情報処理装置の全体構成を示す図である。 図13は、第3実施形態の情報処理装置の制御系を示すブロック図である。 図14は、第3実施形態のファンコントローラが実行するファン制御のフローチャートである。 図15は、第4実施形態のファンコントローラが実行するファン制御のフローチャートである。 図16は、第4実施形態の気流選択テーブルの一例を示す図である。 図17は、第4実施形態のファン指定テーブルの一例を示す図である。 図18は、第5実施形態のファンコントローラが実行するファン制御のフローチャートである。 図19は、第5実施形態の気流選択テーブルの一例を示す図である。 図20は、第6実施形態の情報処理装置の全体構成を示す図である。 図21は、第6実施形態における筐体内の気流パターンの一例を示す上面図である。 図22は、第6実施形態における筐体内の気流パターンの別例を示す上面図である。 図23は、第7実施形態の情報処理装置の全体構成を示す図である。
以下の例示的な実施形態や変形例には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、重複する説明が部分的に省略される。実施形態や変形例に含まれる部分は、他の実施形態や変形例の対応する部分と置き換えて構成されることができる。また、実施形態や変形例に含まれる部分の構成や位置等は、特に言及しない限りは、他の実施形態や変形例と同様である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の情報処理装置10の全体構成を示す図である。図2は、第1実施形態の情報処理装置10の制御系を示すブロック図である。図1に矢印で示す前後左右上下を前後左右上下方向とする。情報処理装置10の一例は、サーバ等に適用される産業用コンピュータ及びパーソナルコンピュータ等を含むコンピュータである。
図1及び図2に示すように、情報処理装置10は、筐体12と、第1冷却ファンの一例である複数の吸気用冷却ファン14L、14Rと、第2冷却ファンの一例である複数の排気用冷却ファン16L、16Rと、複数の発熱素子18L、18Rと、検出部20と、センサコントローラ22と、制御部の一例であるファンコントローラ24と、記憶部26とを備える。以下の説明において、複数の吸気用冷却ファン14L、14Rのそれぞれを区別する必要がない場合、吸気用冷却ファン14と記載する。また、複数の排気用冷却ファン16L、16R及び複数の発熱素子18L、18Rについても同様に、それぞれを区別する必要がない場合、排気用冷却ファン16及び発熱素子18と記載する。
筐体12は、複数の面(例えば、前面、背面及び複数の側面等)を有する中空の立体形状に構成されている。筐体12は、例えば、直方体形状である。筐体12は、吸気用冷却ファン14と、排気用冷却ファン16と、発熱素子18と、検出部20と、センサコントローラ22と、ファンコントローラ24と、記憶部26とを収容する。
吸気用冷却ファン14の個数は、例えば、2個である。吸気用冷却ファン14は、筐体12の第1面(例えば、前面)12aに設けられている。吸気用冷却ファン14は、外部の空気を筐体12の内部へ吸気する。吸気用冷却ファン14は、例えば、前方から吸気する。一方の吸気用冷却ファン14Lは、第1面12a上で他方の吸気用冷却ファン14Rと異なる位置に配置されている。例えば、一方の吸気用冷却ファン14Lは、第1面12aと平行な左右方向において、他方の吸気用冷却ファン14Rと異なる位置に配置されている。換言すれば、吸気用冷却ファン14L、14Rは、左右方向に沿って配列されている。
排気用冷却ファン16の個数は、例えば、2個である。排気用冷却ファン16は、吸気用冷却ファン14が設けられた第1面12aと異なる筐体12の第2面(例えば、背面)12bに設けられている。排気用冷却ファン16は、筐体12の内部の空気を外部へ排気する。排気用冷却ファン16は、例えば、後方へ排気する。排気用冷却ファン16の排気方向は、吸気用冷却ファン14の吸気方向とほぼ平行であるがこれに限定されない。一方の排気用冷却ファン16Lは、第2面12b上で他方の排気用冷却ファン16Rと異なる位置に配置されている。例えば、一方の排気用冷却ファン16Lは、第2面12bと平行な左右方向において、他方の排気用冷却ファン16Rと異なる位置に配置されている。換言すれば、排気用冷却ファン16L、16Rは、左右方向に沿って配列されている。排気用冷却ファン16L、16Rは、それぞれ吸気用冷却ファン14L、14Rと対向する位置に配置されている。尚、排気用冷却ファン16L、16R及び吸気用冷却ファン14L、14Rは、互いに対向しない位置に配置されていてもよい。
複数の発熱素子18は、筐体12の内部に設けられている。発熱素子18の個数は、例えば、2個である。発熱素子18は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を含むプロセッサ等の発熱する素子である。発熱素子18の他の例は、レイドカード(RAIDコントローラカードともいう)、PCH(Platform Controller Hub)、グラフィックカード、及び、プロセッサの電源等である。
検出部20は、複数の発熱素子18L、18Rのそれぞれの温度ET1、ET2に基づく温度情報を検出する。検出部20は、検出した温度情報をセンサコントローラ22へ出力する。検出部20は、複数の温度センサ28L、28Rを有する。各温度センサ28L、28Rを区別する必要がない場合、温度センサ28と記載する。温度センサ28の個数は、例えば、発熱素子18の個数と同じである。各温度センサ28L、28Rは、発熱素子18L、18Rのそれぞれと対応付けて設置されている。例えば、温度センサ28は、いずれかの発熱素子18と接触して、または、いずれかの発熱素子18の近傍に設けられている。各温度センサ28L、28Rは、複数の発熱素子18L、18Rのそれぞれの温度ET1、ET2を温度情報として検出する。各温度センサ28L、28Rは、検出した温度ET1、ET2を温度情報としてセンサコントローラ22へ出力する。尚、温度センサ28は、発熱素子18の温度ET1、ET2に基づく温度情報として、温度ET1、ET2そのもの、または、温度ET1、ET2の変化に合わせて変化する電圧または電流等を温度情報として出力してもよい。
センサコントローラ22は、検出部20の温度センサ28L、28Rのそれぞれから取得した各発熱素子18L、18Rの温度ET1、ET2を含む温度情報を、いずれの発熱素子18L、18Rの温度情報かを識別可能に記憶部26に格納する。例えば、センサコントローラ22は、発熱素子18L、18Rまたは温度センサ28L、28Rの識別情報(例えば、発熱素子18L、18Rを識別する発熱素子IDとして“Ele001”、“Ele002”等)と関連付けて温度情報を記憶部26に格納する。
ファンコントローラ24は、温度情報に基づいて、吸気用冷却ファン14L、14R及び排気用冷却ファン16L、16Rを個別に制御する。例えば、ファンコントローラ24は、センサコントローラ22が記憶部26に格納した各発熱素子18L、18Rの温度ET1、ET2を示す温度情報を取得する。尚、ファンコントローラ24は、センサコントローラ22から温度ET1、ET2を示す温度情報を取得してもよい。ファンコントローラ24は、当該温度ET1、ET2に基づいて、複数の冷却ファン14、16を個別に制御する。具体的には、ファンコントローラ24は、当該温度ET1、ET2と予め定められた閾値温度TTh1、TTh2との比較に基づいて、複数の冷却ファン14、16を個別に制御する。例えば、ファンコントローラ24は、当該温度ET1、ET2と予め定められた閾値温度TTh1、TTh2との比較に基づいて選択した気流パターンによって稼働させる吸気用冷却ファン14L、14R及び排気用冷却ファン16L、16Rのいずれかを指定する。これにより、ファンコントローラ24は、温度情報に基づいて、複数の冷却ファン14、16の稼働と停止とを個別に制御する。
記憶部26は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)等を含む記憶装置である。記憶部26は、プログラム及びプログラムが実行する際に必要なパラメータ等を格納する。記憶部26は、例えば、ファンコントローラ24が実行するファン制御用のプログラムを格納する。記憶部26は、ファン制御用のプログラムを実行する際に必要なファン制御用のテーブルを格納する。ファン制御用のテーブルの一例は、後述する気流パターンを選択する気流選択テーブル30及び冷却ファン14L、14R、16L、16Rを指定するファン指定テーブル32である。また、記憶部26は、閾値温度TTh1、TTh2等のプログラム実行時に比較するためのデータを格納する。尚、記憶部26が格納するデータ(例えば、気流選択テーブル30、ファン指定テーブル32、及び、閾値温度TTh1、TTh2)等はネットワーク上の記憶装置(例えば、クラウド)等に格納されていてもよい。
図3は、第1実施形態の筐体12内の気流パターンの一例を示す上面図である。図3に示すように、ファンコントローラ24は、筐体12内に複数の気流パターンのいずれかを生成する。例えば、ファンコントローラ24は、吸気用冷却ファン14L、14R及び排気用冷却ファン16L、16Rの稼働と停止とを切り替えることによって、図3に示す矢印Ar01〜矢印Ar04または矢印Ar01〜矢印Ar04の組み合せで示す9通りの気流パターンのいずれかを生成する。
図4は、第1実施形態のファンコントローラ24が実行するファン制御のフローチャートである。ファンコントローラ24は、ファン制御用のプログラムを読み込むことによって、ファン制御を実行する。
図4に示すように、ファンコントローラ24は、検出部20が格納した各発熱素子18の温度ET1、ET2を示す温度情報を記憶部26から取得する(S1102)。
ファンコントローラ24は、温度情報が示す発熱素子18Lの温度ET1が予め定められた閾値温度TTh1以上か否か、及び、温度情報が示す発熱素子18Rの温度ET2が予め定められた閾値温度TTh2以上か否かを判定する(S1104)。尚、閾値温度TTh1は、閾値温度TTh2と同じ値であってもよい。閾値温度TTh1及び閾値温度TTh2の一例は、80℃から100℃の範囲の値である。ファンコントローラ24は、温度情報が各発熱素子18L、18Rの温度ET1、ET2に応じた電圧等の値を示す場合、当該電圧を温度ET1、ET2に変換して閾値温度TTh1、TTh2と比較、または、当該電圧を予め定められた閾値電圧と比較して、各発熱素子18L、18Rの温度ET1、ET2が予め定められた閾値温度TTh1、TTh2以上か否かを判定してもよい。
ファンコントローラ24は、各発熱素子18L、18Rのいずれの温度ET1、ET2も予め定められた閾値温度TTh1、TTh2以上でない場合、即ち、発熱素子18L、18Rがいずれも低温の場合、閾値温度TTh1、TTh2以上でないと判定して(S1104:No)、ステップS1102以降を繰り返す。
ファンコントローラ24は、発熱素子18L、18Rのいずれかの温度ET1、ET2が予め定められた閾値温度TTh1、TTh2以上の場合、即ち、発熱素子18L、18Rのいずれかが高温の場合、閾値温度TTh1、TTh2以上と判定して(S1104:Yes)、気流パターンを選択する(S1106)。
図5は、第1実施形態の気流選択テーブル30の一例を示す図である。例えば、ファンコントローラ24は、記憶部26に格納された図5に示す気流選択テーブル30に基づいて、気流パターンを選択する。気流選択テーブル30は、各発熱素子18の判定条件と、気流パターンを識別する気流ID(=CR001、CR002・・・)とを関連付けている。判定条件は、各発熱素子18を識別する発熱素子ID(=Ele001、Ele002)と関連付けられている。例えば、発熱素子18Lの温度ET1が閾値温度TTh1以上であって、発熱素子18Rの温度ET2が閾値温度TTh2未満の場合、判定条件に基づいて、ファンコントローラ24は気流ID“CR001”の気流パターンを選択する。発熱素子18Lの温度ET1が閾値温度TTh1未満であって、発熱素子18Rの温度ET2が閾値温度TTh2以上の場合、判定条件に基づいて、ファンコントローラ24は気流ID“CR002”の気流パターンを選択する。尚、9個の気流パターンの気流IDの全てに判定条件が関連付けられていなくてもよい。
ファンコントローラ24は、選択した気流IDの気流パターンに対応する冷却ファン14、16を指定する(S1108)。
図6は、第1実施形態のファン指定テーブル32の一例を示す図である。例えば、ファンコントローラ24は、図6に示すファン指定テーブル32に基づいて、選択した気流IDに関連付けられた稼働させる冷却ファン14、16を指定する。ファン指定テーブル32は、気流パターンの気流IDと、ファンIDで特定される冷却ファン14、16の稼働または停止とを関連付けている。ファンIDは、各冷却ファン14、16を識別するためのIDである。本実施形態では、冷却ファン14L、14R、16L、16RのファンIDは、それぞれ“F−L”、“F−R”、“S−L”、“S−R”である。ファンコントローラ24は、気流ID“CR001”を選択した場合、稼働させる冷却ファンとして、吸気用冷却ファン14L及び排気用冷却ファン16Rを指定する。ファンコントローラ24は、気流ID“CR002”を選択した場合、稼働させる冷却ファンとして、吸気用冷却ファン14R及び排気用冷却ファン16Lを指定する。ファンコントローラ24は、気流ID“CR009”を選択した場合、稼働させる冷却ファンとして、全ての冷却ファン14L、14R、16L、16Rを指定する。
ファンコントローラ24は、指定した冷却ファン14、16を稼働させて、他の冷却ファン14、16を停止させることによって、冷却ファン14、16を制御する(S1110)。
図7は、第1実施形態のファンコントローラ24の冷却ファン14、16の制御の一例を示す図である。例えば、発熱素子18Lの温度ET1が閾値温度TTh1以上であって、発熱素子18Rの温度ET2が閾値温度TTh2未満の場合、即ち、発熱素子18Lが高温の場合、ファンコントローラ24は、気流選択テーブル30から気流ID“CR001”の気流パターンを選択する。ファンコントローラ24は、選択した気流パターンの気流ID“CR001”に基づいて、ファン指定テーブル32から稼働させる冷却ファンとして、吸気用冷却ファン14L及び排気用冷却ファン16Rを選択して指定する。これにより、ファンコントローラ24は、吸気用冷却ファン14L及び排気用冷却ファン16Rを稼働させるので、吸気用冷却ファン14Lが外部の空気を筐体12内に吸気して、排気用冷却ファン16Rが筐体12内の空気を外部へ排気する。この結果、図7に矢印Ar03で示すように、高温の発熱素子18L上を通る気流が筐体12の内部に形成されて、高温の発熱素子18Lが効率よく冷却される。
この後、ファンコントローラ24は、センサコントローラ22が新たに検出して記憶部26に格納する新たな温度情報に基づいて、ステップS1102以降を繰り返す。
上述したように、情報処理装置10では、ファンコントローラ24が、発熱素子18の温度情報に基づいて、冷却ファン14、16を個別に制御するので、複数の発熱素子18の温度ET1、ET2にばらつきがあっても、冷却を必要とする高温の発熱素子18を適切に冷却することができる。特に、情報処理装置10が、産業用コンピュータ等の複数の発熱素子18を有する場合、ファンコントローラ24がそれぞれの発熱素子18の温度情報に基づいて冷却ファン14、16を制御することにより、発熱素子18を適切に効率よく冷却できる。これにより、情報処理装置10は、熱による発熱素子18の膨張及び収縮等の変形、熱による結露及びオーバーヒート等による破損を抑制して寿命を延ばし、信頼性を向上させることができる。
情報処理装置10では、筐体12の面12a、12bに冷却ファン14、16を取り付けることによって、筐体12内部の発熱素子18等に直接ファン等の冷却部材を取り付ける場合に比べて、冷却ファン14、16の保守及び交換が容易にできる。
<第2実施形態>
図8は、第2実施形態の情報処理装置110の全体構成を示す図である。図9は、第2実施形態の情報処理装置110の制御系を示すブロック図である。
図8及び図9に示すように、情報処理装置110は、筐体12と、複数(例えば、2個)の吸気用冷却ファン14L、14Rと、複数(例えば、2個)の排気用冷却ファン16L、16Rと、複数(例えば、2個)の発熱素子18L、18Rと、検出部120と、ファンコントローラ24と、センサコントローラ22と、記憶部26とを備える。
検出部120は、複数の発熱素子18L、18Rのそれぞれの温度ET1、ET2に基づく温度情報を検出する。検出部120は、検出した温度情報をセンサコントローラ22へ出力する。検出部120は、複数の電流センサ29L、29Rを有する。各電流センサ29L、29Rを区別する必要がない場合、電流センサ29と記載する。電流センサ29の個数は、例えば、発熱素子18の個数と同じである。各電流センサ29L、29Rは、発熱素子18L、18Rのそれぞれと対応付けて設置されている。例えば、電流センサ29は、いずれかの発熱素子18と接続された配線に設けられている。各電流センサ29L、29Rは、当該配線を介して複数の発熱素子18L、18Rのそれぞれに流れる電流の値である電流値EC1、EC2を温度情報として検出する。電流センサ29は、発熱素子18の温度ET1、ET2に基づく温度情報として、検出した発熱素子18の電流値をセンサコントローラ22へ出力する。ここで、発熱素子18に流れる電流値が大きい場合、当該発熱素子18L、18Rの温度ET1、ET2が上昇する可能性が高いことを示す。従って、発熱素子18L、18Rに流れる電流値EC1、EC2は、発熱素子18L、18Rの温度ET1、ET2に基づく温度情報である。
センサコントローラ22は、電流センサ29L、29Rのそれぞれから取得した各発熱素子18L、18Rに流れる電流値EC1、EC2を含む温度情報を、いずれの発熱素子18L、18Rの温度情報かを識別可能に記憶部26に格納する。例えば、センサコントローラ22は、発熱素子18L、18Rまたは電流センサ29L、29Rの識別情報(例えば、発熱素子IDとして“Ele001”、“Ele002”等)と関連付けて温度情報を記憶部26に格納する。
ファンコントローラ24は、温度情報に基づいて、吸気用冷却ファン14L、14R及び排気用冷却ファン16L、16Rを個別に制御する。例えば、ファンコントローラ24は、センサコントローラ22が記憶部26に格納した各発熱素子18L、18Rの電流値EC1、EC2を含む温度情報を取得する。尚、ファンコントローラ24は、センサコントローラ22から温度情報の電流値EC1、EC2を取得してもよい。ファンコントローラ24は、当該電流値EC1、EC2に基づいて、複数の冷却ファン14、16を個別に制御する。具体的には、ファンコントローラ24は、当該電流値EC1、EC2と予め定められた閾値電流CTh1、CTh2との比較に基づいて、複数の冷却ファン14、16を個別に制御する。例えば、ファンコントローラ24は、当該温度ET1、ET2と予め定められた閾値電流CTh1、CTh2との比較に基づいて選択した気流パターンによって稼働させる吸気用冷却ファン14L、14R及び排気用冷却ファン16L、16Rのいずれかを指定して、複数の冷却ファン14、16を個別に制御する。
記憶部26は、電流値に関する判定条件と関連付けられた気流パターンを選択する気流選択テーブル130及び冷却ファン14L、14R、16L、16Rを指定するファン指定テーブル32を格納する。
図10は、第2実施形態のファンコントローラ24が実行するファン制御のフローチャートである。
図10に示すように、ファンコントローラ24は、検出部120が格納した各発熱素子18の電流値EC1、EC2を示す温度情報を記憶部26から取得する(S1102)。
ファンコントローラ24は、温度情報が示す発熱素子18Lの電流値EC1が予め定められた閾値電流CTh1以上か否か、及び、温度情報が示す発熱素子18Rの電流値EC2が予め定められた閾値電流CTh2以上か否かを判定する(S1204)。尚、閾値電流CTh1は、閾値電流CTh2と同じ値であってもよい。
ファンコントローラ24は、各発熱素子18L、18Rのいずれの電流値EC1、EC2も予め定められた閾値電流CTh1、CTh2以上でない場合、即ち、発熱素子18L、18Rがいずれも高温になる確率が低い場合、閾値電流CTh1、CTh2以上でないと判定して(S1204:No)、ステップS1102以降を繰り返す。
ファンコントローラ24は、発熱素子18L、18Rのいずれかの電流値EC1、EC2が予め定められた閾値電流CTh1、CTh2以上の場合、即ち、発熱素子18L、18Rのいずれかが高温になる確率が高い場合、閾値電流CTh1、CTh2以上と判定して(S1204:Yes)、気流パターンを選択する(S1206)。
図11は、第2実施形態の気流選択テーブル130の一例を示す図である。例えば、ファンコントローラ24は、図11に示す気流選択テーブル130に基づいて、気流パターンを選択する。気流選択テーブル130は、各発熱素子18の判定条件と、気流パターンを識別する気流IDとを関連付けている。判定条件は、各発熱素子18を識別する発熱素子ID(=Ele001、Ele002)と関連付けられている。例えば、発熱素子18Lの電流値EC1が閾値電流CTh1以上であって、発熱素子18Rの電流値EC2が閾値電流CTh2未満の場合、ファンコントローラ24は気流ID“CR001”の気流パターンを選択する。尚、9個の気流パターンの気流IDの全てに判定条件が関連付けられていなくてもよい。
ファンコントローラ24は、選択した気流IDの気流パターンに基づいて、ステップS1108以降を実行する。具体的には、ファンコントローラ24は、図6に示すファン指定テーブル32に基づいて、選択した気流IDに関連付けられた稼働させる冷却ファン14、16を指定して稼働させる。例えば、ファンコントローラ24は、気流ID“CR001”の気流パターンを選択した場合、ファン指定テーブル32に基づいて、吸気用冷却ファン14L及び排気用冷却ファン16Rを指定する。ファンコントローラ24は、吸気用冷却ファン14L及び排気用冷却ファン16Rを稼働させることによって、高温となる可能性の高い発熱素子18Lを効率よく冷却する。
この後、ファンコントローラ24は、センサコントローラ22が新たに検出して記憶部26に格納する新たな温度情報に基づいて、ステップS1102以降を繰り返す。
上述したように、情報処理装置110では、ファンコントローラ24が、発熱素子18の電流値EC1、EC2を含む温度情報に基づいて、冷却ファン14、16を個別に制御するので、複数の発熱素子18の温度ET1、ET2にばらつきがあっても、冷却を必要とする発熱素子18を適切に冷却することができる。更に、情報処理装置110では、ファンコントローラ24が、高温となる可能性を判定できる発熱素子18の電流値ECを含む温度情報に基づいて冷却ファン14、16を個別に制御するので、発熱素子18が高温になることを未然に抑制することができる。
<第3実施形態>
図12は、第3実施形態の情報処理装置210の全体構成を示す図である。図13は、第3実施形態の情報処理装置210の制御系を示すブロック図である。
図12及び図13に示すように、情報処理装置210は、筐体12と、複数の吸気用冷却ファン14L、14Rと、複数の排気用冷却ファン16L、16Rと、複数の発熱素子18L、18Rと、検出部220と、ファンコントローラ24と、センサコントローラ22と、記憶部26とを備える。
検出部220は、複数の発熱素子18L、18Rのそれぞれの温度ET1、ET2、及び、複数の発熱素子18L、18Rのそれぞれに流れる電流の値である電流値EC1、EC2を温度情報として検出する。検出部220は、温度ET1、ET2を検出する複数の温度センサ28L、28Rと、電流値EC1、EC2を検出する複数の電流センサ29L、29Rとを有する。例えば、温度センサ28L、28R及び電流センサ29L、29Rの個数は、発熱素子18の個数と同じである。
センサコントローラ22は、温度センサ28L、28R及び電流センサ29L、29Rのそれぞれから取得した各発熱素子18L、18Rの温度ET1、ET2及び各発熱素子18L、18Rに流れる電流値EC1、EC2を含む温度情報を、いずれの発熱素子18L、18Rの温度情報かを識別可能に記憶部26に格納する。
ファンコントローラ24は、温度情報に基づいて気流パターンを選択して、冷却ファン14、16を個別に制御する。具体的には、ファンコントローラ24は、温度情報に含まれる電流値EC1、EC2のいずれかが閾値電流CTh1、CTh2以上の場合、電流値EC1、EC2に基づいて、気流パターンを選択して、複数の冷却ファン14、16を個別に制御する。ファンコントローラ24は、温度情報に含まれる電流値EC1、EC2のいずれもが閾値電流CTh1、CTh2未満の場合、温度ET1、ET2に基づいて、気流パターンを選択して、複数の冷却ファン14、16を個別に制御する。換言すれば、ファンコントローラ24は、電流値EC1、EC2、温度ET1、ET2の優先度で複数の冷却ファン14、16を個別に制御する。
図14は、第3実施形態のファンコントローラ24が実行するファン制御のフローチャートである。
図14に示すように、ファンコントローラ24は、検出部220が格納した各発熱素子18の温度ET1、ET2及び電流値EC1、EC2を含む温度情報を記憶部26から取得する(S1102)。
ファンコントローラ24は、温度情報が示す各発熱素子18の電流値EC1、EC2のいずれかが予め定められた閾値電流CTh1、CTh2以上か否かを判定する(S1204)。
ファンコントローラ24は、電流値EC1、EC2のいずれかが閾値電流CTh1、CTh2以上の場合(S1204:Yes)、図11に示す気流選択テーブル130に基づいて気流パターンを選択する(S1206)。
ファンコントローラ24は、いずれの電流値EC1、EC2も閾値電流CTh1、CTh2以上でない場合(S1204:No)、温度情報が示す各発熱素子18の温度ET1、ET2のいずれかが予め定められた閾値温度TTh1、TTh2以上か否かを判定する(S1104)。
ファンコントローラ24は、いずれの温度ET1、ET2も閾値温度TTh1、TTh2以上でない場合(S1104:No)、新たな温度情報に基づいてステップS1102以降を繰り返す。
ファンコントローラ24は、温度ET1、ET2のいずれかが閾値温度TTh1、TTh2以上の場合(S1104:Yes)、図5に示す気流選択テーブル30に基づいて気流パターンを選択する(S1106)。
ファンコントローラ24は、ステップS1206またはステップS1106で選択した気流パターンに基づいて、ステップS1110以降を実行する。
上述したように、情報処理装置210では、ファンコントローラ24が、発熱素子18の温度ET1、ET2及び電流値EC1、EC2を含む温度情報に基づいて、冷却ファン14、16を個別に制御するので、複数の発熱素子18の温度にばらつきがあっても、冷却を必要とする発熱素子18を適切に冷却することができる。更に、情報処理装置210では、ファンコントローラ24が、電流値EC1、EC2によって冷却ファン14、16を制御することにより発熱素子18が高温になることを未然に抑制して、電流値EC1、EC2によって冷却が不要と判定されても温度ET1、ET2によって実際に高温となっている発熱素子18を冷却するので、より発熱素子18を適切に冷却できる。
<第4実施形態>
第4実施形態のファンコントローラ24は、発熱素子18L、18Rの温度ET1、ET2を含む温度情報に基づいて、複数の吸気用冷却ファン14L、14R及び複数の排気用冷却ファン16L、16Rの回転数を個別に制御する。第4実施形態の情報処理装置10のハードウエアの構成は、第1実施形態とほぼ同様のため説明を省略する。
図15は、第4実施形態のファンコントローラ24が実行するファン制御のフローチャートである。
図15に示すように、ファンコントローラ24は、いずれかの温度ET1、ET2が閾値温度TTh1、TTh2以上の場合(S1104:Yes)、気流パターンを選択する(S1306)。
図16は、第4実施形態の気流選択テーブル330の一例を示す図である。例えば、第4実施形態のファンコントローラ24は、記憶部26に格納された図16に示す気流選択テーブル330に基づいて、気流パターンを選択する。気流選択テーブル330は、各発熱素子18の判定条件と、気流パターンの気流IDとが関連付けられたテーブルである。
ファンコントローラ24は、各発熱素子18の温度ET1、ET2と予め定められた複数の閾値温度TTh1、TTh2・・・とを比較する。ファンコントローラ24は、当該比較結果と一致する判定条件に関連付けられた気流パターンの気流IDを選択する。例えば、ファンコントローラ24は、発熱素子18L、18Rの温度ET1、ET2と、4つの閾値温度TTh1、TTh2、TTh3、TTh4とを比較して気流IDを選択する。
閾値温度TTh1、TTh3は、発熱素子18Lの温度ET1と比較するための値である。閾値温度TTh2、TTh4は、発熱素子18Rの温度ET2と比較するための値である。例えば、閾値温度TTh1は、ステップS1104で発熱素子18Lの温度ET1と比較した値である。閾値温度TTh3は、閾値温度TTh1よりも高い値である。閾値温度TTh2は、ステップS1104で発熱素子18Rの温度ET2と比較した値である。閾値温度TTh4は、閾値温度TTh2よりも高い値である。
具体的には、ファンコントローラ24は、発熱素子18Lの温度ET1が閾値温度TTh1以上であって閾値温度TTh3未満であり、発熱素子18Rの温度ET2が閾値温度TTh2未満の場合、気流ID“CR001”の気流パターンを選択する。ファンコントローラ24は、発熱素子18Lの温度ET1が閾値温度TTh3以上であって、発熱素子18Rの温度ET2が閾値温度TTh2未満の場合、気流ID“CR002”の気流パターンを選択する。
ファンコントローラ24は、選択した気流パターンに対応する冷却ファン14、16の回転数を指定する(S1308)。
図17は、第4実施形態のファン指定テーブル332の一例を示す図である。例えば、ファンコントローラ24は、図17に示すファン指定テーブル332に基づいて、稼働させる冷却ファン14、16の回転数を指定する。ファン指定テーブル332は、気流IDと、冷却ファン14、16の回転数とを関連付けている。図17において、回転数“High”は冷却ファン14、16を高速回転で稼働させることを示す。回転数“Low”は回転数“High”よりも低速回転で冷却ファン14、16を稼働させることを示す。回転数“None”は冷却ファン14、16を停止させることを示す。各冷却ファン14、16を3つの回転数で制御した場合、気流パターンは64通りとなる。
ファンコントローラ24は、気流ID“CR001”を選択した場合、吸気用冷却ファン14L及び排気用冷却ファン16Rを回転数“Low”の稼働に指定して、吸気用冷却ファン14R及び排気用冷却ファン16Lを停止と指定する。ファンコントローラ24は、気流ID“CR002”を選択した場合、吸気用冷却ファン14L及び排気用冷却ファン16Rを回転数“High”の稼働に指定して、吸気用冷却ファン14R及び排気用冷却ファン16Lを停止と指定する。
ファンコントローラ24は、指定した冷却ファン14、16の回転数に基づいて、各冷却ファン14、16を制御する(S1310)。例えば、ファンコントローラ24は、発熱素子18Lの温度ET1が閾値温度TTh1以上の場合、吸気用冷却ファン14L及び排気用冷却ファン16Rを稼働させる。ここで、ファンコントローラ24は、発熱素子18Lの温度ET1が閾値温度TTh3未満の場合、気流ID“CR001”を選択して、吸気用冷却ファン14L及び排気用冷却ファン16Rを低速で回転させる。一方、ファンコントローラ24は、発熱素子18Lの温度ET1が閾値温度TTh3以上の場合、気流ID“CR002”を選択して、吸気用冷却ファン14L及び排気用冷却ファン16Rを高速で回転させる。従って、ファンコントローラ24は、発熱素子18Lの温度ET1が閾値温度TTh1以上の場合、気流の流れる方向は図7に示す方向と同じであるが、発熱素子18Lの温度ET1に応じて、冷却ファン14L、16Rの回転数を制御する。
この後、ファンコントローラ24は、センサコントローラ22が新たに検出して記憶部26に格納する新たな温度情報に基づいて、ステップS1102以降を繰り返す。
上述したように、情報処理装置10では、ファンコントローラ24が、発熱素子18の温度ET1、ET2を示す温度情報に基づいて、冷却ファン14、16の稼働及び停止とともに回転数を個別に制御するので、複数の発熱素子18の温度ET1、ET2に応じて、高温となった発熱素子18をより適切に冷却することができる。
<第5実施形態>
第5実施形態のファンコントローラ24は、吸気用冷却ファン14L、14R及び排気用冷却ファン16L、16Rの稼働と停止のみならず、発熱素子18の電流値EC1、EC2に応じて回転数も個別に制御する。第5実施形態の情報処理装置110のハードウエアの構成は、第2実施形態とほぼ同様のため省略する。
図18は、第5実施形態のファンコントローラ24が実行するファン制御のフローチャートである。
図18に示すように、ファンコントローラ24は、いずれかの電流値EC1、EC2が閾値電流CTh1、CTh2以上の場合(S1204:Yes)、気流パターンを選択する(S1406)。
図19は、第5実施形態の気流選択テーブル430の一例を示す図である。例えば、第5実施形態のファンコントローラ24は、記憶部26に格納された図19に示す気流選択テーブル430に基づいて、気流パターンを選択する。気流選択テーブル430は、各発熱素子18の判定条件と、気流パターンの気流IDとが関連付けられたテーブルである。
ファンコントローラ24は、各発熱素子18の電流値EC1、EC2と予め定められた複数の閾値電流CTh1、CTh2・・・とを比較する。ファンコントローラ24は、当該比較結果と一致する判定条件に関連付けられた気流パターンの気流IDを選択する。例えば、ファンコントローラ24は、発熱素子18L、18Rの電流値EC1、EC2と、4つの閾値電流CTh1、CTh2、CTh3、CTh4とを比較して気流IDを選択する。
閾値電流CTh1、CTh3は、発熱素子18Lの電流値EC1と比較するための値である。閾値電流CTh2、CTh4は、発熱素子18Rの電流値EC2と比較するための値である。例えば、閾値電流CTh1は、ステップS1204で発熱素子18Lの電流値EC1と比較した値である。閾値電流CTh3は、閾値電流CTh1よりも大きい値である。閾値電流CTh2は、ステップS1204で発熱素子18Rの電流値EC2と比較した値である。閾値電流CTh4は、閾値電流CTh2よりも大きい値である。
具体的には、ファンコントローラ24は、発熱素子18Lの電流値EC1が閾値電流CTh1以上であって閾値電流CTh3未満であり、発熱素子18Rの電流値EC2が閾値電流CTh2未満の場合、気流ID“CR001”の気流パターンを選択する。ファンコントローラ24は、発熱素子18Lの電流値EC1が閾値電流CTh3以上であって、発熱素子18Rの電流値EC2が閾値電流CTh2未満の場合、気流ID“CR002”の気流パターンを選択する。
ファンコントローラ24は、選択した気流パターンに対応する冷却ファン14、16の回転数を指定する(S1308)。例えば、ファンコントローラ24は、図17に示すファン指定テーブル332に基づいて、選択した気流パターンに対応する冷却ファン14、16の回転数を選択して指定する。
ファンコントローラ24は、指定した冷却ファン14、16の回転数に基づいて、各冷却ファン14、16を制御する(S1310)。ファンコントローラ24は、発熱素子18Lの電流値EC1が閾値電流CTh1以上の場合、気流の流れる方向は図7に示す方向と同じであっても、発熱素子18Lの電流値EC1に応じて、冷却ファン14、16の回転数を制御する。
この後、ファンコントローラ24は、センサコントローラ22が新たに検出して記憶部26に格納する新たな温度情報に基づいて、ステップS1102以降を繰り返す。
上述したように、情報処理装置110では、ファンコントローラ24が、発熱素子18の電流値EC1、EC2を示す温度情報に基づいて、冷却ファン14、16の稼働及び停止とともに回転数を個別に制御するので、複数の発熱素子18の電流値EC1、EC2に応じて、高温となる可能性の高い発熱素子18をより適切に冷却することができる。
<第6実施形態>
図20は、第6実施形態の情報処理装置510の全体構成を示す図である。第6実施形態の情報処理装置510は、更に、吸気用冷却ファン14Mと、排気用冷却ファン16Mとを備える。即ち、情報処理装置510は、3個以上(例えば、3個)の吸気用冷却ファン14L、14M、14Rと、3個以上(例えば、3個)の排気用冷却ファン16L、16M、16Rとを備える。情報処理装置510では、前後方向において、発熱素子18Lと発熱素子18Rの位置が異なる。
3個の吸気用冷却ファン14L、14M、14Rは、筐体12の第1面(例えば、前面)12aに設けられている。吸気用冷却ファン14L、14M、14Rは、第1面12aと平行な配列方向(例えば、左右方向)に沿って配列されている。吸気用冷却ファン14の配列方向における複数の吸気用冷却ファン14L、14M、14R間の間隔の少なくともいずれかは異なる。例えば、吸気用冷却ファン14Lと吸気用冷却ファン14Mとの間隔は、吸気用冷却ファン14Mと吸気用冷却ファン14Rとの間隔よりも狭い。第1面12aと平行な方向であって配列方向と交差する方向(例えば、上下方向)における複数の吸気用冷却ファン14L、14M、14Rの位置の少なくともいずれかは異なる。例えば、吸気用冷却ファン14Mは、吸気用冷却ファン14L、14Rよりも上方の異なる位置に配置されている。
3個の排気用冷却ファン16L、16M、16Rは、筐体12の第2面(例えば、背面)12bに設けられている。排気用冷却ファン16L、16M、16Rは、第2面12bと平行な配列方向(例えば、左右方向)に沿って配列されている。排気用冷却ファン16の配列方向における複数の排気用冷却ファン16L、16M、16R間の間隔の少なくともいずれかは異なる。例えば、排気用冷却ファン16Lと排気用冷却ファン16Mとの間隔は、排気用冷却ファン16Mと排気用冷却ファン16Rとの間隔よりも広い。第2面12bと平行な方向であって配列方向と交差する方向(例えば、上下方向)における複数の排気用冷却ファン16L、16M、16Rの位置の少なくともいずれかは異なる。例えば、排気用冷却ファン16Mは、排気用冷却ファン16L、16Rよりも上方の異なる位置に配置されている。
吸気用冷却ファン14Mは、排気用冷却ファン16L、16M、16Rのいずれとも対向しない位置に配置されている。排気用冷却ファン16Mは、吸気用冷却ファン14L、14M、14Rのいずれとも対向しない位置に配置されている。尚、吸気用冷却ファン14M及び排気用冷却ファン16Mは、互いに対向する位置、または、互いに部分的に対向する位置に配置されていてもよい。
図21は、第6実施形態における筐体12内の気流パターンの一例を示す上面図である。図21に示すように、発熱素子18Lの温度ET1が閾値温度TTh1以上の場合(または、発熱素子18Lの電流値EC1が閾値電流CTh1以上の場合)、ファンコントローラ24は、吸気用冷却ファン14M、14R及び排気用冷却ファン16Lを稼働させることによって、矢印Ar11、Ar12で示す気流パターンを生成して、発熱素子18Lを効率よく冷却する。
図22は、第6実施形態における筐体12内の気流パターンの別例を示す上面図である。図22に示すように、発熱素子18Rの温度ET2が閾値温度TTh2以上の場合(または、発熱素子18Rの電流値EC2が閾値電流CTh2以上の場合)、ファンコントローラ24は、吸気用冷却ファン14L、14M及び排気用冷却ファン16Rを稼働させることによって、矢印Ar21、Ar22で示す気流パターンを生成して、発熱素子18Rを効率よく冷却する。
上述したように、情報処理装置510は、3個の吸気用冷却ファン14L、14M、14R、及び、3個の排気用冷却ファン16L、16M、16Rを有するので、気流パターンの選択肢を増やすことができ、発熱素子18をより適切に冷却できる。特に、発熱素子18の個数が多い場合、情報処理装置510は有効である。
<第7実施形態>
図23は、第7実施形態の情報処理装置610の全体構成を示す図である。図23に示すように、第7実施形態の情報処理装置610は、3個の吸気用冷却ファン14L、14M、14Rと、2個の排気用冷却ファン16L、16Rとを備える。このように、吸気用冷却ファン14の個数は、排気用冷却ファン16の個数と異なっていてもよい。
上述した各実施形態の構成の機能、接続関係、個数及び配置等は適宜変更してよい。また、各実施形態は適宜組み合わせてもよい。
上述した実施形態では、ファンコントローラ24が冷却ファン14、16を制御する例を示したが、CPU等の演算処理装置が冷却ファン14、16を制御してもよい。
上述した各実施形態の冷却ファン14、16の個数は適宜変更してよい。例えば、吸気用冷却ファン14の個数は1個であって、排気用冷却ファン16の個数は複数であってもよい。吸気用冷却ファン14の個数は複数であって、排気用冷却ファン16の個数は1個であってもよい。
上述の実施形態では、発熱素子18の温度に関する情報として発熱素子18の温度及び電流を例に挙げたが、発熱素子18の温度に関する情報は、発熱素子18の温度とともに変化する他の値であってもよい。
上述の実施形態では、ファンコントローラ24が、判定条件に基づいて気流パターンの気流IDを選択した後、稼働させる冷却ファン14、16を指定、または、稼働させる冷却ファン14、16の回転数を指定する例を示したが、これに限定されない。例えば、ファンコントローラ24は、判定条件に基づいて、稼働させる冷却ファン14、16を指定、または、稼働させる冷却ファン14、16の回転数を指定してもよい。
上述の実施形態では、吸気用冷却ファン14を第1冷却ファンの一例とし、排気用冷却ファン16を第2冷却ファンの一例としたが、吸気用冷却ファン14を第2冷却ファンの一例とし、排気用冷却ファン16を第1冷却ファンの一例としてもよい。
上述の実施形態では、吸気用冷却ファン14と排気用冷却ファン16が、互いに対向する面に設けられた例を示したが、これに限定されない。例えば、吸気用冷却ファン14が前面に設けられ、排気用冷却ファン16が側面または上下面のいずれかに設けられていてもよい。更には、複数の吸気用冷却ファン14のそれぞれが筐体12の異なる面に設けられ、複数の排気用冷却ファン16のそれぞれが筐体12の異なる面に設けられていてもよい。
上述の第6実施形態において、吸気用冷却ファン14間の間隔が互いに異なる例を挙げたが、当該間隔は同じであってもよい。排気用冷却ファン16間の間隔が互いに異なる例を挙げたが、当該間隔は同じであってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…情報処理装置
12…筐体
12a…第1面
12b…第2面
14…吸気用冷却ファン(第1冷却ファン)
16…排気用冷却ファン(第2冷却ファン)
18…発熱素子
20…検出部
22…センサコントローラ
24…ファンコントローラ(制御部)
28…温度センサ
29…電流センサ
110…情報処理装置
120…検出部
210…情報処理装置
220…検出部
510…情報処理装置
610…情報処理装置

Claims (10)

  1. 筐体と、
    前記筐体の内部に設けられた複数の発熱素子と、
    前記筐体の第1面に設けられた複数の第1冷却ファンと、
    前記第1面と異なる前記筐体の第2面に設けられた第2冷却ファンと、
    前記複数の発熱素子のそれぞれの温度に基づく情報である温度情報を検出する検出部と、
    前記温度情報に基づいて、前記複数の第1冷却ファン及び前記第2冷却ファンを個別に制御する制御部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記検出部は、前記複数の発熱素子のそれぞれの温度を前記温度情報として検出して、
    前記制御部は、前記温度に基づいて、前記複数の第1冷却ファン及び前記第2冷却ファンを個別に制御する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御部は、前記温度と予め定められた閾値温度との比較に基づいて、前記複数の第1冷却ファン及び前記第2冷却ファンを個別に制御する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記検出部は、前記複数の発熱素子のそれぞれに流れる電流の値である電流値を前記温度情報として検出して、
    前記制御部は、前記電流値に基づいて、前記複数の第1冷却ファン及び前記第2冷却ファンを個別に制御する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、前記電流値と予め定められた閾値電流との比較に基づいて、前記複数の第1冷却ファン及び前記第2冷却ファンを個別に制御する
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記検出部は、前記複数の発熱素子のそれぞれの温度及び前記複数の発熱素子のそれぞれに流れる電流の値である電流値を前記温度情報として検出して、
    前記制御部は、
    前記電流値のいずれかが予め定められた閾値電流以上の場合、当該電流値に基づいて前記複数の第1冷却ファン及び前記第2冷却ファンを個別に制御して、
    前記電流値のいずれもが予め定められた閾値電流未満の場合、前記温度に基づいて前記複数の第1冷却ファン及び前記第2冷却ファンを個別に制御する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記制御部は、前記温度情報に基づいて、前記複数の第1冷却ファン及び前記第2冷却ファンの稼働と停止とを個別に制御する
    請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記制御部は、前記温度情報に基づいて、前記複数の第1冷却ファン及び前記第2冷却ファンの回転数を個別に制御する
    請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記複数の第1冷却ファンは3個以上であって、
    前記複数の第1冷却ファンの配列方向における前記複数の第1冷却ファン間の間隔の少なくともいずれかが異なる
    請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記複数の第1冷却ファンの配列方向と交差する方向における前記複数の第1冷却ファンの位置の少なくともいずれかが異なる
    請求項1から9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
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