JP2018044601A - 変速機の同期装置 - Google Patents

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JP2018044601A JP2016179408A JP2016179408A JP2018044601A JP 2018044601 A JP2018044601 A JP 2018044601A JP 2016179408 A JP2016179408 A JP 2016179408A JP 2016179408 A JP2016179408 A JP 2016179408A JP 2018044601 A JP2018044601 A JP 2018044601A
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恒範 田中
Tsunenori Tanaka
恒範 田中
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Abstract

【課題】シンクロナイザリングを用いることなくギヤイン動作時のギヤ鳴りを効果的に防止する。
【解決手段】第1シャフト2と、第2シャフト3と、第1ギヤ10及び第2ギヤ12を含む第1ギヤ列と、第3ギヤ20及び第4ギヤ22を含む第2ギヤ列と、第1ギヤ10を第1シャフト2に同期結合させるシンクロ機構30と、シフト方向がシンクロ機構30のシフト方向と同方向となるように第1シャフト2に設けられて第3ギヤ20を第1シャフト2に結合させるノンシンクロ機構40と、シフト移動によりシンクロ機構30を作動させる第1シフトアーム53と、シフト移動によりノンシンクロ機構40を作動させる第2シフトアーム52と、第2シフトアーム52に連結されたシフトロッド50と、第1シフトアーム53をシフトロッド50に係合させて一体にシフト移動させる第1ディテント機構80とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、変速機の同期装置に関する。
一般的に、変速機のシンクロ機構は、シャフトに固設されたハブと、ハブの外周歯と噛合する内周歯を有するスリーブと、変速ギヤに固設されたドグギヤと、ハブとドグギヤとの間に設けられたシンクロナイザリングとを備えている。
シンクロ機構は、シフトアームによってスリーブがシフト移動されてシンクロナイザリングを押圧すると同期荷重が生じ、スリーブとドグギヤとの回転数が同期すると、スリーブがさらにシフト移動してドグギヤと噛合することで、変速ギヤをシャフトと同期結合(ギヤイン)させるように構成されている(例えば、特許文献1,2等参照)。
特開2016−145606号公報 特開2015−187464号公報
ところで、高速段走行時は、低速段用ギヤやリバース用ギヤに対して各シンクロナイザリングの相対回転数が高くなる傾向がある。このため、これら低速段用ギヤやリバース用ギヤのドグギヤとシンクロナイザリングとの摩擦面が焼き付く場合がある。このような焼き付きを防止するには、リバース用ギヤや前進発進段用ギヤにシンクロナイザリングを有しないノンシンクロ機構を適用することもできる。
しかしながら、これらリバース用ギヤや前進発進段用ギヤにノンシンクロ機構を適用すると、車両停車直後等の各ギヤが慣性により回転している状態で発進操作が行われた場合に、ギヤイン過程でスリーブが回転数差の大きいドグギヤに押し付けられることでギヤ鳴りを生じる課題がある。
本開示の技術は、シンクロナイザリングを用いることなくギヤイン動作時のギヤ鳴りを効果的に防止することを目的とする。
本開示の技術は、第1シャフトと、前記第1シャフトと平行に配置された第2シャフトと、前記第1シャフトに相対回転可能に設けられた第1ギヤ及び、前記第2シャフトに一体回転可能に設けられて前記第1ギヤに動力を伝達可能な第2ギヤを含む第1ギヤ列と、前記第1シャフトに相対回転可能に設けられた第3ギヤ及び、前記第2シャフトに一体回転可能に設けられて前記第3ギヤに動力を伝達可能な第4ギヤを含む第2ギヤ列と、前記第1シャフトに設けられて、前記第1ギヤを前記第1シャフトに選択的に同期結合させるシンクロ機構と、シフト方向が前記シンクロ機構のシフト方向と同方向となるように前記第1シャフトに設けられて、前記第3ギヤを前記第1シャフトに選択的に結合させるノンシンクロ機構と、シフト移動により前記シンクロ機構を作動させる第1シフトアームと、シフト移動により前記ノンシンクロ機構を作動させる第2シフトアームと、前記第2シフトアームに連結されて当該第2シフトアームをシフト移動させるシフトロッドと、前記第1シフトアームを前記シフトロッドに係合させて前記第1シフトアームを前記シフトロッドと一体にシフト移動させる第1ディテント機構とを備えることを特徴とする。
また、前記ノンシンクロ機構により前記第3ギヤを前記第1シャフトに結合させる場合には、前記シフトロッドが前記第2シフトアームをシフト移動させると共に、前記第1ディテント機構に係合された前記第1シフトアームが前記シフトロッドと一体にシフト移動されて前記シンクロ機構を作動させ、前記シンクロ機構から前記第1ギヤ列、前記第2シャフト及び、前記第4ギヤを介して前記第3ギヤに伝達される同期荷重により当該第3ギヤが前記第1シャフトと回転同期されることが好ましい。
また、前記第1シフトアームに貫通孔が形成されると共に、当該貫通孔に前記シフトロッドが挿通され、前記第1ディテント機構が、前記貫通孔から孔径方向に凹設された収容部と、当該収容部に収容された付勢手段と、当該付勢手段により前記シフトロッドの外周面に付勢された係止部材と、前記シフトロッドの外周面に凹設されると共に、前記ノンシンクロ機構がニュートラル位置にある場合に前記係止部材と係合する第1溝と、前記シフトロッドの外周面に凹設されると共に、前記ノンシンクロ機構がギヤイン位置にある場合に前記係止部材と係合する第2溝とを備えることが好ましい。
また、前記第1シフトアームをニュートラル位置に保持する第2ディテント機構をさらに備え、前記シフトロッドがシフト移動を開始する際は、前記係止部材と前記第1溝との係合力により前記第1シフトアームが前記シフトロッドと一体にシフト移動を開始し、前記シンクロ機構の作動により前記第3ギヤが前記第1シャフトと回転同期されると、前記第2ディテント機構の係合力により前記第1シフトアームが前記ニュートラル位置に戻されると共に、前記係止部材と前記第1溝との係合が解除され、前記ノンシンクロ機構が前記第3ギヤを前記第1シャフトに結合させると前記係止部材が前記第2溝と係合することが好ましい。
また、前記第2ギヤ列が、前記第3ギヤ及び前記第4ギヤと噛合するアイドラギヤを含む後進用ギヤ列であってもよい。
また、前記第2ギヤ列が、前進発進段用ギヤ列であってもよい。
本開示の技術によれば、シンクロナイザリングを用いることなくギヤイン動作時のギヤ鳴りを効果的に防止することができる。
本発明の一実施形態に係る変速機の一部を示す模式的な部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る変速機の同期装置を示す模式的な部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る変速機の同期装置によるギヤイン動作を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る変速機の同期装置によるギヤイン動作を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る変速機の同期装置によるギヤイン動作を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る変速機の同期装置によるギヤイン動作を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る変速機の同期装置によるギヤイン動作を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る変速機の同期装置によるギヤイン動作を説明する図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る変速機の同期装置について説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本実施形態に係る変速機1の一部を示す模式的な部分断面図である。本実施形態において、変速機1は、オートメーテッドマニュアルトランスミッション(AMT)又は、マニュアルトランスミッション(MT)の何れであってもよい。
アウトプットシャフト2には、所定の前進段用メインギヤ10(例えば、4速等)がニードルベアリング等を介して相対回転可能に設けられている。また、アウトプットシャフト2には、リバース用メインギヤ20がニードルベアリング等を介して相対回転可能に設けられている。本実施形態において、前進段用メインギヤ10は本発明の第1ギヤに相当し、リバース用メインギヤ20は本発明の第3ギヤに相当する。
アウトプットシャフト2と平行に配置されたカウンタシャフト3には、前進段用メインギヤ10と常時噛合する前進段用カウンタギヤ12がスプライン嵌合等により一体回転可能に設けられている。また、カウンタシャフト3には、リバース用カウンタギヤ22がスプライン嵌合等により一体回転可能に設けられている。リバース用メインギヤ20とリバース用カウンタギヤ22との間には、これら各ギヤ20,22と常時噛合するアイドラギヤ23が設けられている。本実施形態において、前進段用カウンタギヤ12は本発明の第2ギヤに相当し、リバース用カウンタギヤ22は本発明の第4ギヤに相当する。
前進段用メインギヤ10の出力側(図中右側)には、シンクロ機構30が設けられている。シンクロ機構30は、アウトプットシャフト2にスプライ嵌合等により固設された前進段用ハブ31と、前進段用ハブ31の外周歯と噛合する内周歯を有する前進段用スリーブ32と、前進段用メインギヤ10にスプライ嵌合等により固設された前進段用ドグギヤ33と、前進段用ハブ31と前進段用ドグギヤ33との間に設けられたシンクロナイザリング34とを備えている。
シンクロ機構30は、前進段用シフトアーム53によって前進段用スリーブ32がシフト移動されてシンクロナイザリング34を押圧すると同期荷重が生じ、前進段用スリーブ32と前進段用ドグギヤ33との回転数が同期すると、前進段用スリーブ32がさらにシフト移動して前進段用ドグギヤ33と噛合することで、前進段用メインギヤ10をアウトプットシャフト2と同期結合(ギヤイン)させるようになっている。なお、シンクロ機構30は、前進段用メインギヤ10が固定ギヤ、前進段用カウンタギヤ12が遊転ギヤであれば、カウンタシャフト3側に設けられてもよい。
リバース用メインギヤ20の出力側(図中右側)には、ノンシンクロ機構40が設けられている。ノンシンクロ機構40は、アウトプットシャフト2にスプライ嵌合等により固設されたリバース用ハブ41と、リバース用ハブ41の外周歯と噛合する内周歯を有するリバース用スリーブ42と、リバース用メインギヤ20にスプライ嵌合等により固設されたリバース用ドグギヤ43とを備えている。
ノンシンクロ機構40は、リバース用シフトアーム52によってリバース用スリーブ42がシフト移動されてリバース用ドグギヤ43と噛合することで、リバース用メインギヤ20をアウトプットシャフト2と結合(ギヤイン)させるようになっている。なお、ノンシンクロ機構40は、リバース用メインギヤ20が固定ギヤ、リバース用カウンタギヤ22が遊転ギヤであれば、カウンタシャフト3側に設けられてもよい。
次に、図2に基づいて、本実施形態に係る変速機の同期装置100の詳細構成について説明する。
同期装置100は、少なくとも、シンクロ機構30と、ノンシンクロ機構40と、リバース用シフトロッド50と、リバース用シフトアーム52と、前進段用シフトアーム53と、第1ディテント機構60と、第2ディテント機構70と、第3ディテント機構80とを備えている。本実施形態において、リバース用シフトアーム52は本発明の第2シフトアーム、前進段用シフトアーム53は本発明の第1シフトアームに相当する。また、第1ディテント機構60は本発明の第2ディテント機構に相当し、第3ディテント機構80は本発明の第1ディテント機構に相当する。
リバース用シフトロッド50の一端側(図中右側)には、リバース用スリーブ42と係合するリバース用シフトアーム52が固設されている。また、リバース用シフトロッド50の他端側(図中左側)外周には、第1リバース用ニュートラル溝RN1及び、第1リバース用ギヤイン溝RG1が凹設されている。また、リバース用シフトロッド50の前進段用シフトアーム53に挿通された部位の外周には、第2リバース用ニュートラル溝RN2及び、第2リバース用ギヤイン溝RG2が凹設されている。さらに、リバース用シフトロッド50の軸方向略中間位置には、シフトレバー54と選択的に係合可能なリバース用シフトブロック55が固設されている。
シフトレバー54は、何れも図示しないリンク機構等を介してシフト操作装置に連結されている。シフトレバー54がセレクト方向に移動されてリバース用シフトブロック55と係合し、さらにシフト方向に移動されると、リバース用スリーブ42、リバース用シフトアーム52及び、リバース用シフトロッド50がリバース用シフトブロック55と一体にシフト方向に移動するようになっている。
前進段用シフトアーム53には、ロッド挿通孔53Aが貫通形成されている。このロッド挿通孔53Aには、リバース用シフトロッド50が移動自在に挿通されている。また、前進段用シフトアーム53には、前進段用シフトブロック56が直接的に連結されている。シフトレバー54がセレクト方向に移動されて前進段用シフトブロック56と係合し、さらにシフト方向に移動されると、前進段用スリーブ32及び、前進段用シフトアーム53が前進段用シフトブロック56と一体にシフト方向に移動するようになっている。なお、前進段用シフトアーム53と前進段用シフトブロック56とは、図示しないシフトロッドを介して連結されてもよい。
第1ディテント機構60は、本発明の第2ディテント機構の一例であって、図示しない変速機ケース等の固定部59に固設された有底筒状の第1ハウジング61と、付勢手段としての第1スプリング62と、係止部材としての第1ロックボール63と、前進段用シフトアーム53の外周に凹設された前進段用ニュートラル溝FNと、前進段用シフトアーム53の外周に前進段用ニュートラル溝FNよりも反シフト方向側に凹設された前進段用ギヤイン溝FGとを備えている。
第1スプリング62は、いわゆる圧縮バネであって、第1ハウジング61の筒内に収容されている。また、第1スプリング62の端部には、第1ロックボール63が当接ないし固定されている。すなわち、第1スプリング62の付勢力によって、第1ロックボール63が前進段用シフトアーム53の外周面に向けて常時押し付けられるようになっている。なお、前進段用ニュートラル溝FN及び、前進段用ギヤイン溝FGは、前進段用シフトアーム53が前進段用シフトブロック56と図示しないシフトロッドで連結される場合には、当該シフトロッドに凹設されてもよい。
第2ディテント機構70は、図示しない変速機ケース等の固定部59に固設された有底筒状の第2ハウジング71と、付勢手段としての第2スプリング72と、係止部材としての第2ロックボール73と、リバース用シフトロッド50の他端側外周に凹設された第1リバース用ニュートラル溝RN1と、リバース用シフトロッド50の他単側外周に第1リバース用ニュートラル溝RN1よりも反シフト方向側に凹設された第1リバース用ギヤイン溝RG1とを備えている。
第2スプリング72は、いわゆる圧縮バネであって、第2ハウジング71の筒内に収容されている。また、第2スプリング72の端部には、第2ロックボール73が当接ないし固定されている。すなわち、第2スプリング72の付勢力によって、第2ロックボール73がリバース用シフトロッド50の外周面に向けて常時押し付けられるようになっている。
第3ディテント機構80は、本発明の第1ディテント機構の一例であって、前進段用シフトアーム53に内蔵されている。より詳しくは、第3ディテント機構80は、前進段用シフトアーム53内にロッド挿通孔53Aから孔径方向に凹設された収容穴81と、付勢手段としての第3スプリング82と、係止部材としての第3ロックボール83と、リバース用シフトロッド50のロッド挿通孔53Aに挿通された部位の外周に凹設された第2リバース用ニュートラル溝RN2と、リバース用シフトロッド50のロッド挿通孔53Aに挿通された部位の外周に第2リバース用ニュートラル溝RN2よりも反シフト方向側に凹設された第2リバース用ギヤイン溝RG2とを備えている。第2リバース用ニュートラル溝RN2は本発明の第1溝に相当し、第2リバース用ギヤイン溝RG2は本発明の第2溝に相当する。
第3スプリング82は、いわゆる圧縮バネであって、収容穴81内に収容されている。また、第3スプリング82の端部には、第3ロックボール83が当接ないし固定されている。すなわち、第3スプリング82の付勢力によって、第3ロックボール83がリバース用シフトロッド50のロッド挿通孔53Aに挿通された部位の外周面に向けて常時押し付けられるようになっている。
次に、図3〜8に基づいて、本実施形態に係る同期装置100によるリバース用メインギヤ20のギヤイン動作について説明する。
図3は、車両停車直後でリバース用メインギヤ20等が慣性により空転している状態において、ノンシンクロ機構40のリバース用スリーブ42がリバース用シフトアーム52によってシフト移動を開始する直前の状態を示している。この状態において、各ディテント機構60,70,80の各ロックボール63,73,83は、ディテント力によって各ニュートラル溝FN,RN1,RN2にそれぞれ係合されている。
図4は、リバース用シフトロッド50がシフト移動を開始した状態を示している。本実施形態において、第3ディテント機構80の第3ロックボール83と第2リバース用ニュートラル溝RN2とのディテント力は、第1ディテント機構60の第1ロックボール63と前進段用ニュートラル溝FNとのディテント力よりも大きく設定されている。すなわち、リバース用シフトロッド50がシフト移動すると、第3ディテント機構80によってリバース用シフトロッド50に保持された前進段用シフトアーム53も一体にシフト移動を開始するようになっている。前進段用シフトアーム53がシフト移動すると、シンクロ機構30の前進段用スリーブ32がシンクロナイザリング34を押圧して前進段用ドグギヤ33との間に同期荷重を生じさせる回転同期が開始される。
図5は、リバース用シフトロッド50が前進段用シフトアーム53と一体にシフト移動を継続させている状態を示している。前進段用シフトアーム53がシフト移動を継続すると、同期荷重によって前進段用スリーブ32と前進段用ドグギヤ33との回転数差は徐々に減少される。さらに、前進段用シフトアーム53をリバース用シフトロッド50に保持させる第3ディテント機構80のディテント力も徐々に低下する。
図6は、シンクロ機構30によって前進段用スリーブ32と前進段用ドグギヤ33(前進段用主ギヤ10)とが同期され、同軸に配されたリバース用メインギヤ20の回転もゼロ(停止)になった状態を示している。この状態において、第3ディテント80の第3ロックボール83は第2リバース用ニュートラル溝RN2から抜け出してディテントが解除され、さらに、前進段用シフトアーム53は、第1ディテント機構60のディテント力によって元の位置(ニュートラル位置)に戻される。
図7は、リバース用シフトロッド50がリバース用シフトアーム52と一体にシフト移動を継続させ、リバース用スリーブ42がリバース用ドグギヤ43に噛合を開始する状態を示している。この状態において、リバース用メインギヤ20は停止しているため、リバース用スリーブ42はギヤ鳴りを生じさせることなくリバース用ドグギヤ43と噛合を開始する。図8に示すように、リバース用スリーブ42がさらにシフト移動してリバース用ドグギヤ43と完全に噛合すると、リバース用メインギヤ20がアウトプットシャフト2(図1参照)と結合されるリバースのギヤイン動作が完了する。
以上のように構成された本実施形態の同期装置100によれば、リバース用シフトロッド50を挿通させる前進段用シフトアーム53に、当該前進段用シフトアーム53をリバース用シフトロッド50に係合させる第3ディテント機構80を設けたことで、リバース段にギヤインさせる際には、前進段用シフトアーム53がリバース用シフトロッド50と一体にシフト移動されてシンクロ機構30を作動させるように構成されている。
すなわち、車両停車直後等、リバース用メインギヤ20が慣性で回転している状態でリバース段にギヤインさせる場合には、シンクロ機構30から前進段用メインギヤ10→前進段用カウンタギヤ12→カウンタシャフト3→リバース用カウンタギヤ22→アイドラギヤ23を介して伝達される同期荷重によって、リバース用メインギヤ20の回転は停止されるようになる。このように、リバース用メインギヤ20が停止した状態でノンシンクロ機構40のリバース用スリーブ42がリバース用ドグギヤ43と噛合されることで、ギヤイン動作時のギヤ鳴りを効果的に防止することができる。
また、リバース段を、シンクロナイザリングを含まないノンシンクロ機構40にしたことで、高速段走行時に引き起こされるシンクロナイザリングとドグギヤとの摩擦面の焼き付きも効果的に防止することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、ノンシンクロ機構40はリバース段に限定されず、前進発進段(例えば、1速段)に適用してもよい。この場合は、前進発進段用シフトロッドを前進段用シフトアーム53の貫通孔53Aに挿通させて、前進段用シフトアーム53を第3ディテント機構80によって前進発進段用シフトロッドに係合させればよい。
また、リバース用シフトロッド50に係合される被係合体は、前進段用シフトアーム53に限定されず、前進段用シフトアーム53が前進段用シフトブロック56に前進段用シフトロッド(不図示)を介して連結される場合は、当該前進段用シフトロッドをリバース用シフトロッド50に係合させるように構成してもよい。
1 変速機
2 アウトプットシャフト
3 カウンタシャフト
10 前進段用メインギヤ
12 前進段用カウンタギヤ
20 リバース用メインギヤ
22 リバース用カウンタギヤ
23 アイドラギヤ
30 シンクロ機構
31 前進段用ハブ
32 前進段用スリーブ
33 前進段用ドグギヤ
34 シンクロナイザリング
40 ノンシンクロ機構
41 リバース用ハブ
42 リバース用スリーブ
43 リバース用ドグギヤ
50 リバース用シフトロッド
52 リバース用シフトアーム
53 前進段用シフトアーム
54 シフトレバー
55 リバース用シフトブロック
56 前進段用シフトブロック
60 第1ディテント機構
70 第2ディテント機構
80 第3ディテント機構

Claims (6)

  1. 第1シャフトと、
    前記第1シャフトと平行に配置された第2シャフトと、
    前記第1シャフトに相対回転可能に設けられた第1ギヤ及び、前記第2シャフトに一体回転可能に設けられて前記第1ギヤに動力を伝達可能な第2ギヤを含む第1ギヤ列と、
    前記第1シャフトに相対回転可能に設けられた第3ギヤ及び、前記第2シャフトに一体回転可能に設けられて前記第3ギヤに動力を伝達可能な第4ギヤを含む第2ギヤ列と、
    前記第1シャフトに設けられて、前記第1ギヤを前記第1シャフトに選択的に同期結合させるシンクロ機構と、
    シフト方向が前記シンクロ機構のシフト方向と同方向となるように前記第1シャフトに設けられて、前記第3ギヤを前記第1シャフトに選択的に結合させるノンシンクロ機構と、
    シフト移動により前記シンクロ機構を作動させる第1シフトアームと、
    シフト移動により前記ノンシンクロ機構を作動させる第2シフトアームと、
    前記第2シフトアームに連結されて当該第2シフトアームをシフト移動させるシフトロッドと、
    前記第1シフトアームを前記シフトロッドに係合させて前記第1シフトアームを前記シフトロッドと一体にシフト移動させる第1ディテント機構と、を備える
    ことを特徴とする変速機の同期装置。
  2. 前記ノンシンクロ機構により前記第3ギヤを前記第1シャフトに結合させる場合には、前記シフトロッドが前記第2シフトアームをシフト移動させると共に、前記第1ディテント機構に係合された前記第1シフトアームが前記シフトロッドと一体にシフト移動されて前記シンクロ機構を作動させ、前記シンクロ機構から前記第1ギヤ列、前記第2シャフト及び、前記第4ギヤを介して前記第3ギヤに伝達される同期荷重により当該第3ギヤが前記第1シャフトと回転同期される
    請求項1に記載の変速機の同期装置。
  3. 前記第1シフトアームに貫通孔が形成されると共に、当該貫通孔に前記シフトロッドが挿通され、前記第1ディテント機構が、前記貫通孔から孔径方向に凹設された収容部と、当該収容部に収容された付勢手段と、当該付勢手段により前記シフトロッドの外周面に付勢された係止部材と、前記シフトロッドの外周面に凹設されると共に、前記ノンシンクロ機構がニュートラル位置にある場合に前記係止部材と係合する第1溝と、前記シフトロッドの外周面に凹設されると共に、前記ノンシンクロ機構がギヤイン位置にある場合に前記係止部材と係合する第2溝とを備える
    請求項1又は2に記載の変速機の同期装置。
  4. 前記第1シフトアームをニュートラル位置に保持する第2ディテント機構をさらに備え、
    前記シフトロッドがシフト移動を開始する際は、前記係止部材と前記第1溝との係合力により前記第1シフトアームが前記シフトロッドと一体にシフト移動を開始し、
    前記シンクロ機構の作動により前記第3ギヤが前記第1シャフトと回転同期されると、前記第2ディテント機構の係合力により前記第1シフトアームが前記ニュートラル位置に戻されると共に、前記係止部材と前記第1溝との係合が解除され、
    前記ノンシンクロ機構が前記第3ギヤを前記第1シャフトに結合させると前記係止部材が前記第2溝と係合する
    請求項3に記載の変速機の同期装置。
  5. 前記第2ギヤ列が、前記第3ギヤ及び前記第4ギヤと噛合するアイドラギヤを含む後進用ギヤ列である
    請求項1から4の何れか一項に記載の変速機の同期装置。
  6. 前記第2ギヤ列が、前進発進段用ギヤ列である
    請求項1から4の何れか一項に記載の変速機の同期装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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