JP2018043297A - 上腕補助装置 - Google Patents
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Description
即ち、前記弾性支持アームを第1高さに保持して作業している状態から、さらに上方の第2高さで作業を行い、その後、再度、第1高さで作業を行う場合を想定する。
この場合、前記従来構成1は、作業者の上腕部の上昇動作に連動して前記弾性支持アームを第1高さから第2高さへ上昇させるものの、ラチェットのワンウエイクラッチ機能によって、前記弾性支持アームを第2高さから第1高さへ下降させることはできない。
従って、一旦、前記弾性保持アームの保持高さが第2高さに設定されたものを第1高さへ下降させる際には、前記装置を分解して前記ラチェットを取り外す必要がある。
好ましくは、前記アーム側重合領域の対向面及び前記本体側重合領域の対向面の一方には回動軸線回りに沿った係合溝が設けられ、且つ、前記アーム側重合領域の対向面及び前記本体側重合領域の対向面の他方には前記係合溝に係入される係合突起が設けられる。
前記操作部材は、初期位置から操作位置への人為操作に応じて、前記解除部材が軸線回り解除方向へ回転するように、前記解除部材に作動連結される。
この場合、前記アーム体は、前記一対の前後フレームのそれぞれに回動軸線回り回動可能に連結される一対のアームフレームを有するものとされる。
この場合、前記操作部材は、前記アームフレーム及び前記前後フレームの上方に配置され、前記アームフレーム及び前記前後フレームの直上方位置が前記初期位置とされ、前記初期位置から上方へ離間された位置が前記操作位置とされる。
図1及び図2に、それぞれ、本実施の形態に係る上腕補助装置1の前方及び後方斜視図を示す。
また、図3〜図5に、それぞれ、前記上腕補助装置1の要部の前方斜視図、正面図及び平面を示す。
なお、図3においては、一部の構成部材を分解状態で示している。
前記腹部装着部材19は、ユーザーの背面側において上下に延びる上下フレーム13を介して前記背面フレーム11に連結されている。
図6及び図7は、それぞれ、ユーザー幅方向内方及び外方から視た分解斜視図である。
なお、本実施の形態において、左及び右は、ユーザーを基準にした方向を意味している。
さらに、図9に、図8におけるIX-IX線に沿った横断斜視図を示す。
前記本体側重合領域10Cには前記枢支軸30が挿通される本体側開口20が設けられている。
前記端壁75には前記枢支軸30が挿通されるキャップ側開口77が形成されている。
前記端壁75には、前記段部32と係合して、前記枢支軸30が前記本体10に対してユーザー幅方向内方側へ相対移動することを防止する係合部が設けられている。
前記回動側支軸100は、前記アームフレーム55の回動軸線X回りの回動動作に応じて前記回動側軸部105が軸線回りに回転するように、前記アームフレーム55に設けられている。
なお、本実施の形態においては、図8及び図9等に示すように、前記回動側軸部105は、前記固定側支軸120の下記小径軸部130を介して前記枢支軸30の軸部31に外挿されている。
前記固定側支軸120は、前記固定側軸部125が前記回動側軸部105と同軸上において対向されるように、前記枢支軸30に支持されている。
この場合には、前記固定側軸部125と前記小径軸部130との間の段部が、前記回動側軸部105と対向する対向面として作用する。
前記小径軸部130は前記回動側軸部105の軸線孔に挿通可能とされており、前記回動側軸部105は前記固定側支軸120の小径軸部130に相対回転自在に外挿支持されることで前記枢支軸30の軸部31に間接的に外挿されている。
即ち、ユーザーが上腕部510を前記支持部65に載置させると前記アームフレーム55には上腕部510による荷重によって回動軸線X回り下降方向への押動力が付加され、前記回動側軸部105は軸線回り下降方向へ回転しようとする。
従って、前記アームフレーム55は回動軸線X回り初期設定位置に保持され、ユーザーは、上腕部510が初期設定位置の高さに支持された状態での作業を行うことができる。
従って、ユーザーは上腕部510を自由に上昇動作させることができる。
斯かる構成によれば、前記コイルばね105と前記回動側軸部105及び前記固定側軸部125との間の摩擦力の調整作業、並びに、前記コイルばね150の前記回動側軸部105及び前記固定側軸部125への装着作業の容易化を図ることができる。
なお、ここで言う相対回転不能とは、通常の使用状態、即ち、ユーザーが上腕部510を前記アームフレームに載置させて作業を行う状態において、相対回転不能となっている状態を意味し、両者の間の摩擦力を超える力が作用した場合には相対回転することになる。
この場合、前記スペーサー突起95と前記係合突起92との間の段部が、他方の対向面(本実施の形態においては本体側重合領域10Cの対向面)に当接される。
図8及び図9等に示すように、本実施の形態に係る上腕補助装置1は、さらに、前記間隙S内において前記回動側軸部105に軸線回り相対回転自在に外挿されたリング状の解除部材170と、人為操作に応じて初期位置及び操作位置の間で移動可能とされた操作部材180とを備えている。
これにより、前記コイルばね150及び前記回動側軸部105の間の摩擦力が解消され、前記回動側軸部105は軸線回り下降方向へ自由に回転できる状態となる。
詳しくは、図3等に示すように、前記アームフレーム55は、対応する前記前後フレーム15に回動軸線X回り回動可能に連結される回動フレーム56と、前記支持部65を有し、前記回動フレーム56に連結される支持フレーム60とを有している。
前記連結部61は、ユーザー幅方向一方側(図示の形態においてはユーザー幅方向外方側)においてプレート状の前記延在部56bに当接される当接領域61aと、前記延在部56bの上端を跨ぐように前記当接領域61aに連結された上側レール領域61bと、前記延在部56bの下端を跨ぐように前記当接領域61aに連結された下側レール領域61cとを備えている。
前記上側レール領域61b及び前記下側レール領域61cの自由端部同士は、前記延在部56bのユーザー幅方向他方側(図示の形態においてはユーザー幅方向内方側)において、前記長孔57を挟むように隙間を存しつつ対向配置されている。
10 本体
10C 本体側重合領域
11 背面フレーム
15 前後フレーム
30 枢支軸
50 アーム体
50C アーム側重合領域
55 アームフレーム
56 回動フレーム
60 支持フレーム
65 支持部
90 係合溝
92 係合突起
100 回動側支軸
105 回動側軸部
120 固定側支軸
125 固定側軸部
150 コイルばね
170 解除部材
180 操作部材
500 胴部
510 上腕部
X 回動軸線
S 間隙
Claims (9)
- ユーザーの胴体に装着される本体と、
ユーザー幅方向に沿うように前記本体に設けられた枢支軸と、
ユーザーの上腕部を支持する支持部を有し、前記枢支軸の軸線によって画される回動軸線回り回動可能に前記本体に連結されたアーム体と、
回動側軸部を有し、前記アーム体の回動軸線回りの回動動作に応じて前記回動側軸部が軸線回りに回転するように前記アーム体に設けられた回動側支軸と、
固定側軸部を有し、前記固定側軸部が前記回動側軸部と同軸上で対向するように前記枢支軸に支持された固定側支軸と、
一端側が前記回動側軸部を囲繞し且つ他端側が前記固定側軸部を囲繞するように前記両軸部に外挿されたコイルばねとを備え、
前記コイルばねは、前記アーム体に荷重が付加されていない初期状態において前記回動側軸部との間の摩擦力によって前記回動側軸部の軸線回り下降方向への回転を防止して前記アーム体を回動軸線回り初期設定位置に保持し、且つ、前記アーム体に上昇方向への押動力が作用した際には前記回動側軸部が軸線回り上昇方向へ回転して前記アーム体が上昇動作することを許容しつつ前記アーム体にユーザーの上腕部の荷重が付加された際には前記回動側軸部との間の摩擦力によって当該コイルばねの一端側が縮径されて前記回動側軸部の軸線回り下降方向への回転を防止して前記アーム体の下降動作を禁止することを特徴とする上腕補助装置。 - 前記回動側軸部及び前記固定側軸部は同一外径とされていることを特徴とする請求項1に記載の上腕補助装置。
- 前記コイルばねの他端部は前記固定側支軸に係止されることで軸線回り位置が固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の上腕補助装置。
- 前記コイルばねの他端側と前記固定側軸部とは両者の間の摩擦力によって相対回転不能とされていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の上腕補助装置。
- 前記アーム体は回動軸線に沿って視た際に前記本体に重合するアーム側重合領域を有し、
前記本体は回動軸線に沿って視た際に前記アーム体に重合する本体側重合領域を有し、
前記アーム側重合領域の対向面及び前記本体側重合領域の対向面の一方には回動軸線回りに沿った係合溝が設けられ、
前記アーム側重合領域の対向面及び前記本体側重合領域の対向面の他方には前記係合溝に係入される係合突起が設けられている請求項1から4の何れかに記載の上腕補助装置。 - 前記回動側軸部に軸線回り相対回転自在に外挿されたリング状の解除部材と、
人為操作に応じて初期位置及び操作位置の間で移動可能とされた操作部材とを備え、
前記解除部材は、軸線回り解除方向への回転によって前記コイルばねが拡径するように、前記コイルばねの一端部に作動連結され、
前記操作部材は、初期位置から操作位置への人為操作に応じて、前記解除部材が軸線回り解除方向へ回転するように、前記解除部材に作動連結されていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の上腕補助装置。 - 前記本体は、ユーザーの背面側においてユーザー幅方向に延びる背面フレームと、前記背面フレームのユーザー幅方向両側からユーザー前後方向に延びる左右一対の前後フレームとを有し、
前記アーム体は、前記一対の前後フレームのそれぞれに回動軸線回り回動可能に連結される一対のアームフレームを有していることを特徴とする請求項6に記載の上腕補助装置。 - 前記アームフレーム及び前記前後フレームはユーザー幅方向に間隙を存しつつ離間配置されており、
前記解除部材は、前記間隙内に配置され、
前記操作部材は、前記アームフレーム及び前記前後フレームの上方に配置されており、前記アームフレーム及び前記前後フレームの直上方位置が前記初期位置とされ、前記初期位置から上方へ離間された位置が前記操作位置とされていることを特徴とする請求項7に記載の上腕補助装置。 - 前記アームフレームは、前記前後フレームに回動軸線回り回動可能に連結される回動フレームと、前記支持部を有し、前記回動フレームに連結される支持フレームとを有し、
前記支持フレームの前記回動フレームに対する連結位置が前記回動フレームの長手方向に関し変更可能とされていることを特徴とする請求項7又は8に記載の上腕補助装置。
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