JP2018042307A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より高い精度で回転位置を推定できるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】実施形態のモータ制御装置は、多相同期モータの巻線の少なくとも2相に対して駆動回路により通電が行われている際に前記2相の電流の変化量を求め、これら2相の電流の変化量から線間電流の変化量を求める線間電流変化検出部と、前記線間電流の変化量を閾値と比較することで、前記変化量のゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出部と、このゼロクロス点検出部によるゼロクロス点の検出タイミングを、当該タイミングと真のゼロクロス点との差に基づいて補正する検出タイミング補正部と、この検出タイミング補正部により補正された検出タイミングに基づいて、前記駆動回路による通電を制御する通電制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、多相同期モータを制御対象とするモータ制御装置に関する。
例えば特許文献1には、多相回転機に接続される電力変換回路のスイッチング素子を操作して行う回転制御に対し制御性を高く維持することを目的とした以下のような構成が開示されている。シャント抵抗の電圧降下量ru,rv,rwに基づき電動機を流れる線間電流の極性を検出し、線間電流の変化量の極性を検出する。これらの検出結果に基づき、線間電流のゼロクロスタイミングと線間電流の変化量のゼロクロスタイミングとを一致させるように、指令電圧の位相を設定する。
特開2008−278736号公報
一般に、線間電流の変化量等のゼロクロス点を検出する際には、チャタリング等の影響を回避するため、閾値との比較を複数回行う必要がある。そして、変化量の極性が変化した状態が複数回連続した時点で、ゼロクロス点の検出を確定することになる。しかしながら、このような手法を採用すると、ゼロクロス点が検出されるタイミングは、真のゼロクロス点よりも必然的に遅れることになる。したがって、検出されたゼロクロス点に基づき推定されるモータの回転位置に誤差が生じ、制御に支障を来すおそれがある。
そこで、より高い精度で回転位置を推定できるモータ制御装置を提供する。
実施形態のモータ制御装置は、多相同期モータの巻線の少なくとも2相に対して駆動回路により通電が行われている際に前記2相の電流の変化量を求め、これら2相の電流の変化量から線間電流の変化量を求める線間電流変化検出部と、
前記線間電流の変化量を閾値と比較することで、前記変化量のゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出部と、
このゼロクロス点検出部によるゼロクロス点の検出タイミングを、当該タイミングと真のゼロクロス点との差に基づいて補正する検出タイミング補正部と、
この検出タイミング補正部により補正された検出タイミングに基づいて、前記駆動回路による通電を制御する通電制御部とを備える。
第1実施形態であり、モータ制御装置の構成を示す図 制御装置の詳細な構成を示す機能ブロック図 位置推定原理を説明するため、インバータ回路のスイッチング状態を示す図 図3の状態に対応する等価回路図 本実施形態の作用を説明する図 本実施形態の作用をハードウェア的なモデルで説明する図 変化極性検出部の処理内容を示すフローチャート 実機に適用した場合の各信号波形を示す図 第2実施形態であり、変化極性検出部の処理内容を示すフローチャート 第3実施形態であり、その作用をハードウェア的なモデルで説明する図 変化極性検出部の処理内容を示すフローチャート 第4実施形態であり、変化極性検出部の処理内容を示すフローチャート
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1から図7を参照して説明する。図1に示すように、モータ1は、埋め込み型永久磁石多相同期モータである。モータ1の各相巻線には、インバータ回路2の各相出力端子が接続されている。インバータ回路2は、例えばNチャネルMOSFETからなる6個のスイッチング素子SW1〜SW6を3相ブリッジ接続して構成されており、バッテリ3より供給される直流電源を交流に変換してモータ1に通電する。インバータ回路2は駆動回路に相当する。各スイッチング素子SW1〜SW6には、それぞれ並列にフライホイールダイオードD1〜D6が接続されている。また、バッテリ3には、平滑コンデンサ4及び電圧計5が並列に接続されている。
スイッチング素子SW2,SW4,SW6とバッテリ3の負側端子との間には、それぞれシャント抵抗Ru,Rv,Rwが接続されている。制御装置10は、シャント抵抗Ru,Rv,Rwの端子電圧ru,rv,rwをA/D変換して読込むことでモータ1の各相電流を検出する。そして、制御装置10は、検出した各相電流等に基づき、ゲート駆動回路6up〜6wnを介してスイッチング素子SW1〜SW6のゲートにゲート駆動信号gup〜gwnを出力し、それらをスイッチング制御する。
図2に示すように、制御装置10の振幅設定部11は、外部より入力されるモータ1の速度指令値ωdにゲインKωを乗じて生成した、各相の指令電圧Vuc1,Vvc1,Vwc1の振幅Vmを出力する。指令電圧設定部12は、振幅設定部11より入力される振幅Vm,速度指令値ωd、及び後述する位相設定部16より入力される位相φに基づき、指令電圧Vuc1,Vvc1,Vwc1を生成する。
次段のデューティ信号生成部13は、指令電圧Vuc1,Vvc1,Vwc1をバッテリ3の電圧VBの1/2で除して規格化したデューティ信号Du1,Dv1,Dw1を生成する。2相変調部14は、デューティ信号Du1,Dv1,Dw1の各相間の差を維持しながら、これらのうちの最小となるものをバッテリ3の負極電位と一致させるように2相変調を行う。2相変調部14の処理手順については、特許文献1の図3に示すものと同様である。
PWM信号生成部15は、デューティ信号Du,Dv,Dwとキャリア信号との大小関係に従い、ゲート駆動信号gup,gun,gvp,gvn,gwp,gwnを生成する。指令電圧Vuc1,Vvc1,Vwc1やデューティ信号Du,Dv,Dwの算出は、PWMキャリア周期に同期して行う。PWM信号生成部15によるゲート駆動信号gun,gvn,gwnの生成態様やスイッチング素子SW1〜SW6のスイッチング制御については、特許文献1の図5,図6に示すものと同様である。位相設定部16は、モータ1の駆動制御内容に応じて位相φを操作する。
以下は、特許文献1に開示されている(c1)〜(c4)式に相当する内容を、図3及び図4に従い説明する。各相の電圧方程式は(1)式となる。
V−e=RI+L(di/dt) …(1)
インバータ回路2において、図3に示すように下側2相のスイッチング素子がオンしている場合の電圧方程式(u−v)は、図4に示す等価回路に基づき
eu−ev=Riuv+L(diuv/dt) …(2)
となる。
電流ゼロクロス点近傍においては、Riuv≪L(diuv/dt)の時,つまりRiuv≒0のとき、
eu−ev=euv=L(diuv/dt)
∴diuv/dt=euv/L …(3)
となる。すなわち、下側2相の電流変化を測定することで、モータ1のロータ回転位置情報が含まれている線間誘起電圧euvが検出できる。
図2に示す変化極性検出部17は、シャント抵抗の端子電圧ru,rv,rwから線間電流の変化量の極性を検出し、その検出結果を位相設定部16に出力する。変化極性検出部17は、線間電流変化検出部,ゼロクロス点検出部及び検出タイミング補正部に相当する。そして、変化極性検出部17により検出される線間電流変化量極性の反転タイミングである線間電流の変化量のゼロクロス点に基づき、位相設定部16により指令電圧Vuc1,Vvc1,Vwc1の位相φが設定される。尚、特許文献1の図2に示されている「極性検出部42」は、本実施形態では必須の構成ではない。また、指令電圧設定部12〜位相設定部16は、通電制御部に相当する。
変化極性検出部17,位相設定部16が行う基本的な処理は、特許文献1の図10及び図11に示すフローチャートと同様である。以下では、本実施形態における独自の構成及び処理内容について図5から図7を参照して説明する。図5に示すように、変化極性検出部17は、線間電流変化量のゼロクロス点を検出するため、線間電流変化量と閾値とを複数回連続して比較する。以下、この処理を「n回読み」と称する場合がある。図3に示す「ゼロクロス検出信号」は最初にゼロクロス点を検出したタイミングであり、「n回読みゼロクロス検出信号」は、上記の最初にゼロクロス点を検出したタイミングから「n回読み」を行い、ゼロクロス点の検出を確定したタイミングとなる。また、変化極性検出部17は、ゼロクロス点を検出に用いる閾値をダイナミックに変化させながら検出を行う。
例えば図5に示す(1)では、閾値をゼロとして比較を行い、「n回読み」により確定したタイミングでの線間電流変化量a0を検出する。「n回読み」によりゼロクロス点の検出を確定したタイミングが真のゼロクロス点のタイミングより遅れているため、変化量a0は正の値を示す。次の(2)では、閾値を−(0+a0)に設定して比較を行う。
閾値が負の値になったことで、(2)における「n回読みゼロクロス検出信号」は、より速いタイミングで立上る。これにより、確定タイミングでの線間電流変化量a1を検出すると(a1<a0)となるが、変化量a1はやはり正の値を示す。次の(3)では閾値を−(0+a0+a1)に設定して比較を行う。そして、(3)における「n回読みゼロクロス検出信号」がより速いタイミングで立上り、確定タイミングでの線間電流変化量a2を検出すると負の値になる。
次の(4)では閾値を−(0+a0+a1+a2)に設定して比較を行うが、変化量a2が負の値であるから、閾値−(0+a0+a1+a2)は(3)で用いた閾値よりも正方向にシフトする。その結果、(4)において「n回読みゼロクロス検出信号」が立ち上がるタイミングは(3)よりも遅れる。ここで、確定タイミングで検出した線間電流変化量a3がゼロになれば、「n回読みゼロクロス検出信号」の立上りタイミングが真のゼロクロス点に一致したものと推定できる。
次の(5)では閾値を−(0+a0+a1+a2+a3)に設定して比較を行うが、変化量a3がゼロであるから、上記閾値は実質(4)で用いた閾値と同じ値である。確定タイミングで検出した線間電流変化量a4が正の値であり、次の(6)では閾値を−(0+a0+a1+a2+a3+a4)に設定して比較を行う。以上のように閾値をダイナミックに変化させながら「n回読み」によりゼロクロス点の検出を確定させることで、「n回読みゼロクロス検出信号」の立上りタイミングが真のゼロクロス点に一致するように、ある程度収束させることが可能になる。
図6は、図5に示す処理内容をハードウェア的なイメージで示したものである。図3と同様に、(A)3相のPWM信号において上側W相,並びに下側U相及びV相がオンしている検出タイミングでは、U相電流iu及びV相電流ivが検出できる。(B)検出タイミング(1),(2)においてそれぞれ検出されるU相電流iu及びV相電流ivをiu1及びiv1,iu2及びiv2とする。
(C)上記の各相電流より、U相電流変化量Δiu,V相電流変化量Δivを求め、これらより相間電流変化量Δiuvを求める。相間電流変化量Δiuvを、(D)図5に示したように閾値Δiuv_nと比較する。図6(E)では、コンパレータのシンボルで示す比較処理に付与する閾値を−ΣΔiuv_nで示している。上記コンパレータの出力信号を「n回読み」することで、ゼロクロス点の検出を確定させる。そして、検出したゼロクロス点に基づいてモータ1の電気角を求め、更に回転速度を求める。
図7は、図6に示す処理に対応するフローチャートである。先ず、線間電流変化量ΔIxyを求める(S1)。ここで「xy」は、UV,VW,WU何れかの2相である。次に、変化量ΔIxyが閾値-th0より大きいか否かを判断する(S2)。閾値th0の初期値はゼロである。(ΔIxy≦-th0)であれば(NO)ゼロクロス点は未検出であり、処理を終了する。「n回読み」のカウンタnの値をゼロクリアして(S7)処理を終了する。
一方、ステップS2において(ΔIxy>-th0)であれば(YES)ゼロクロス点を検出したことになるので、カウンタnの値をインクリメントして(S3)カウンタnの値が設定値Nより大か否かを判断する(S4)。ここで、(N≧3)とする。(n≦N)であれば(NO)処理を終了するが、(n>N)であれば(YES)(ΔIxy>-th0)の状態がN回連続したことになる。よって、(n回読み)ゼロクロス検出信号を「L」から「H」に変化させてゼロクロス点の検出を確定させる(S5)。それから、閾値th0に変化量ΔIxyを加えて閾値th0を更新し、図示しない記憶部に記憶すると(S6)処理を終了する。
ここで、本実施形態のようにゼロクロス点の検出タイミングを補正した場合と、従来技術のように補正しない場合とを比較する。例えば、モータ回転周波数100Hz,PWM周波数8kHz,N=4とした場合、「n回読み」による検出遅れ時間,検出遅れ角度はそれぞれ以下のようになる。
(検出遅れ時間)=4回/8kHz=0.5ms
(検出遅れ角度)=0.5ms×100Hz×360°=18°
検出遅れ角度は、モータの回転が高速になるほど大きくなる。
これに対して、本実施形態のように検出タイミングを補正した場合、誘起電圧をEとすると閾値th0の収束値は、
−Esin(18−180)°≒−0.31E
となる。これは、誘起電圧Eの約30%相当値分だけ、検出タイミングが早まるように収束することを意味する。
図8は、上記と同様にPWM周波数8kHz,N=4とした場合に、実機について回転数を0〜1500rpmまで変化させて動作を確認した結果を示す。尚、モータの回転数が低い領域では、「n回読み」による検出遅れ時間が短いので補正の効果も小さい。そのため、回転数が700rpmに達した段階から補正を開始している。
また同図には、回転数が1500rpm付近における信号波形を拡大して示している。補正したゼロクロス点検出信号が、補正しない信号より約0.5ms速いタイミングとなっており、その結果、真のゼロクロス点にほぼ一致している。
以上のように本実施形態によれば、制御装置10の変化極性検出部17は、モータ1の巻線の2相に対してインバータ回路2により通電が行われている際に前記2相の電流の変化量を求め、これら2相の電流の変化量から線間電流の変化量ΔIxyを求める。そして、線間電流の変化量を閾値th0と比較することで、変化量ΔIxyのゼロクロス点を検出すると、そのゼロクロス点の検出タイミングを、当該タイミングと真のゼロクロス点との差に基づいて補正する。指令電圧設定部12〜位相設定部16は、補正された検出タイミングに基づいて、インバータ回路2による通電を制御する。
具体的には、変化極性検出部17は前記比較を3回以上行い、変化量ΔIxyが閾値th0を超えた状態が2回以上連続した際に前記ゼロクロス点を検出し、当該ゼロクロス点を検出した際の変化量ΔIxyの極性が正であれば検出タイミングがより速くなるように補正し、極性が負であれば検出タイミングがより遅くなるように補正する。そのため、今回の比較に使用した閾値th0に、ゼロクロス点を検出した際の変化量ΔIxyを加算した値を記憶部に記憶して更新し、記憶部に記憶された閾値の符号を反転したものを次回の比較に使用する。
このように構成すれば、「n回読み」によりチャタリングを回避しつつ、ゼロクロス点の検出遅れをダイナミックに補正することができる。したがって、より高い精度でロータ回転位置を推定でき、モータ1の制御精度を向上させることができる。また、図8に示すように、モータ1の回転数が所定値,例えば700rpm以上となった段階で補正を開始することで、補正の効果が低い低速領域における処理負荷を軽減できる。
(第2実施形態)
以下、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。図9は図7相当図であり、第2実施形態では「n回読み」に替えて、ステップS1で検出した線間電流変化量ΔIxyについてフィルタ補正を行い、補正値ΔIxy_filを求める(S8)。ここでのフィルタ補正は、例えば移動平均によるローパスフィルタ演算などである。そして、続くステップS9では、補正値ΔIxy_filを閾値−th0と比較して(ΔIxy_fil≦−th0)であれば(NO)処理を終了し、(ΔIxy_fil>−th0)であれば(YES)ステップS5及びS10を実行する。ステップS6に替わるS10では、今回の比較に使用した閾値th0にフィルタ補正した変化量ΔIxy_filを加算する。但し、第1実施形態と同様に、補正前の変化量ΔIxyを加算しても同様の効果が得られる。
以上のように第2実施形態によれば、変化極性検出部17は線間電流変化量ΔIxyをローパスフィルタ処理により補正した値ΔIxy_filが閾値th0を超えた際にゼロクロス点を検出するので、第1実施形態のように「n回読み」を行った場合と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
図10は図6相当図であり、第3実施形態では閾値をゼロに固定し、閾値に替えて線間電流の変化量を補正して比較を行う。閾値を補正する際には、変化量ΔIxyを加算した値の符号を反転したものを用いたが、変化量を補正する際には、(D)’及び(E)’に示すように変化量ΔIxyに前回までの変化量の累積値ΣΔIxy_nを加算した値をそのまま用いる。図11に示すフローチャートでは、ステップS11及びS12に相当し、ステップS6,S11に示すパラメータth0は、累積値ΣΔIxy_nに対応する。
以上のように第3実施形態によれば、変化極性検出部17は記憶部に、前記線間電流の変化量の累積値th0を記憶し、ゼロクロス点を検出した際の変化量ΔIxyに、前記記憶部に記憶されている累積値th0を加算した結果を記憶部に記憶して更新する。そして、加算結果ΔIxy’とゼロに固定した閾値とを比較してゼロクロス点を検出する。このように構成すれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第4実施形態)
図12に示す第4実施形態は、第2実施形態を第3実施形態と同様に、線間電流変化量を補正する際に適用したもので、ステップS8及びS9がステップS13〜S15に置き換わっている。このような第4実施形態によれば、第2実施形態と同様の効果が得られる。
(その他の実施形態)
閾値th0の初期値はゼロに限らない。例えば所定の駆動条件に対する閾値th0の収束値が実験的に、又は解析的に予め求められている場合、その収束値を初期値に設定することで、実際の駆動状態における閾値th0をより速く収束させることができる。
補正はモータの回転数に関わらず常時行っても良い。
4相以上の多相モータに適用しても良い。
「N」の値は3以上であれば良く、「4」に限ることはない。
極性検出部42を設けて、特許文献1と同様の制御を行っても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1はモータ、2はインバータ回路、10は制御装置、12は指令電圧設定部、13はデューティ信号生成部、14は2相変調部、15はPWM信号生成部、16は位相設定部、17は変化極性検出部を示す。

Claims (6)

  1. 多相同期モータの巻線の少なくとも2相に対して駆動回路により通電が行われている際に前記2相の電流の変化量を求め、これら2相の電流の変化量から線間電流の変化量を求める線間電流変化検出部と、
    前記線間電流の変化量を閾値と比較することで、前記変化量のゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出部と、
    このゼロクロス点検出部によるゼロクロス点の検出タイミングを、当該タイミングと真のゼロクロス点との差に基づいて補正する検出タイミング補正部と、
    この検出タイミング補正部により補正された検出タイミングに基づいて、前記駆動回路による通電を制御する通電制御部とを備えるモータ制御装置。
  2. 前記ゼロクロス点検出部は、前記比較を3回以上行い、前記変化量が前記閾値を超えた状態が2回以上連続した際に前記ゼロクロス点を検出し、
    前記検出タイミング補正部は、前記ゼロクロス点を検出した際の前記変化量の極性が正であれば前記検出タイミングがより速くなるように補正し、前記変化量の極性が負であれば前記検出タイミングがより遅くなるように補正する請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記ゼロクロス点検出部は、前記変化量をローパスフィルタ処理した値が前記閾値を超えた際に前記ゼロクロス点を検出し、
    前記検出タイミング補正部は、前記ゼロクロス点を検出した際の前記変化量の極性が正であれば前記検出タイミングがより速くなるように補正し、前記変化量の極性が負であれば前記検出タイミングがより遅くなるように補正する請求項1記載のモータ制御装置。
  4. 前記検出タイミング補正部は、閾値を記憶する記憶部を備え、今回の比較に使用した閾値に、前記ゼロクロス点を検出した際の変化量を加算した値を前記記憶部に記憶して更新し、
    前記ゼロクロス点検出部は、前記記憶部に記憶された閾値の符号を反転したものを次回の比較に使用する請求項2又は3記載のモータ制御装置。
  5. 前記検出タイミング補正部は、前記線間電流の変化量の累積値を記憶する記憶部を備え、前記ゼロクロス点を検出した際の線間電流の変化量に、前記記憶部に記憶されている前記累積値を加算した結果を前記記憶部に記憶して更新し、
    前記ゼロクロス点検出部は、前記加算の結果と前記閾値とを比較する請求項2又は3記載のモータ制御装置。
  6. 前記検出タイミング補正部は、前記補正を、前記モータの回転数が所定値以上になった際に開始する請求項1から5の何れか一項に記載のモータ制御装置。
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