JP5377877B2 - 三相交流同期電動機の駆動装置 - Google Patents

三相交流同期電動機の駆動装置 Download PDF

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Description

本発明は、三相交流同期電動機の駆動装置に関するものである。
従来、三相交流電動機の駆動装置では、例えば、特許文献1に示すように、6個のトランジスタと6個のダイオードから構成されるインバータ回路と、電流センサと、インバータ回路を制御する制御回路とを備るものがある。
具体的には、インバータ回路は、直列接続された一対のトランジスタが3組、正極側母線と負極側母線との間に並列接続されて構成されており、さらに1つのトランジスタ毎にこのトランジスタに対してダイオードが1つずつ並列接続されている。
ステータコイルの中性点とインバータ回路の負極側母線との間には、直流電源が接続されている。ステータコイルの中性点とインバータ回路の正極側母線との間には、コンデンサが接続されている。
このため、6個のトランジスタがスイッチング動作することにより、正極側母線と負極側母線との間の電圧差に基づいてステータコイルに三相交流電流を出力することができ,前記電位差に基づいてステータコイルから回転磁界が発生する。これに伴い、ロータが回転磁界に同期して回転することになる。
ここで、6個のトランジスタのうち負極側母線のトランジスタがオンしたときには、ステータコイルに電流が流れるため、ステータコイルには、電流に基づいて磁気エネルギーが蓄えられる。負極側母線のトランジスタがオフしたときには、前記磁気エネルギーに基づいた充電電流が、ステータコイルから正極側母線側のダイオードおよび正極側母線を通してコンデンサに流れる。
以上により、6個のトランジスタをスイッチング動作させることにより、三相交流電動機を駆動しつつ、コンデンサに電荷を蓄えることになる。
特許3223842号明細書
本発明者は、上述の三相同期電動機の駆動装置において、電流検出センサによりインバータ回路とステータコイルとの間に流れる電流を検出して、この検出電流値に基づいて三相交流同期電動機のロータの位置情報を推定して、この推定回転数に基づいて三相交流電動機のロータの回転数を制御することを検討したところ、次のような問題点が有ることが分かった。
すなわち、電流センサの検出電流には、上述の充電電流がステータコイルに流れる三相交流電流に重畳されている。充電電流は高周波成分や直流成分を含んでいる。したがって、電流センサの検出電流は、三相交流電流に直流成分や高周波成分が重畳されたものとなる。
このため、電流センサの検出電流を用いてロータの位置情報を推定しても、この推定位置情報として精度良い位置情報を得ることができない。したがって、三相交流電動機のロータの回転数を精度良く制御できないばかりか,不安定となり停止してしまうことがある。
本発明は上記点に鑑みて、三相交流電動機のロータの回転を精度良く制御するようにした三相同期電動機の駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、スター結線されたステータコイル(1)から発生する回転磁界によりロータを回転させる三相交流同期電動機の駆動装置であって、
直列接続された一対のスイッチング素子を多数組有し、正極側母線(22)と負極側母線(21)との間に前記一対のスイッチング素子が多数組、並列接続され、前記多数組の一対のスイッチング素子のそれぞれにダイオードが並列接続されているインバータ回路(20)と、
前記ステータコイルの中性点と前記インバータ回路の正極側母線との間もしくは前記インバータ回路の正極側母線と負極側母線との間に配置されたコンデンサ(30)と、を備え、
前記インバータ回路を構成する前記複数の前記スイッチング素子がスイッチング動作することにより、前記ステータコイルの中性点とインバータ回路の負極側母線もしくは正極側母線との間に接続された電源装置(3)の出力電圧と前記コンデンサの出力電圧とに基づいて三相交流電流を前記ステータコイルに出力して前記ステータコイルから前記回転磁界を発生させ、かつ前記正極側母線側に接続されたスイッチング素子に並列接続されたダイオードを通して前記正極側母線に流れる充電電流に基づいて前記コンデンサを充電するようになっている三相交流同期電動機の駆動装置において、
前記インバータ回路と前記ステータコイルとの間に流れる三相交流電流を検出する電流検出手段(40)と、
前記電流検出手段により検出された三相固定座標系の三相交流電流を二相固定座標系の電流に変換することにより、当該三相交流電流の全ての相の交流電流に含まれる前記相毎に同一電流値の前記充電電流を除いた二相固定座標系の電流を求める座標変換手段(S110)と、
前記座標変換手段により求められた二相固定座標系の電流を三相固定座標系の三相交流電流に変換する逆変換手段(S120)と、
前記逆変換手段により求められた三相固定座標系の三相交流電流に基づいて前記ロータの位置情報を推定する推定手段(S130)と、
前記推定手段により推定されたロータの位置情報に基づいて、前記ロータの回転を制御するように前記複数のスイッチング素子をスイッチング動作させる制御手段(S140)と、を備えることを特徴とする。
これにより、充電電流の成分を除いた二相固定座標系の電流を求め、この二相固定座標系の電流を三相固定座標系の三相交流電流に変換し、この三相固定座標系の三相交流電流に基づいてロータの位置情報を推定するので、ロータの位置情報を精度良く推定することができる。これに加えて、この推定されたロータの位置情報に基づいて、ロータの回転を制御するので、ロータの回転を精度良く制御することができる。
請求項2に記載の発明では、スター結線されたステータコイル(1)から発生する回転磁界によりロータを回転させる三相交流同期電動機の駆動装置であって、
直列接続された一対のスイッチング素子を多数組有し、正極側母線(22)と負極側母線(21)との間に前記一対のスイッチング素子が多数組、並列接続され、前記多数組の一対のスイッチング素子のそれぞれにダイオードが並列接続されているインバータ回路(20)と、
前記ステータコイルの中性点と前記インバータ回路の正極側母線との間もしくは前記インバータ回路の正極側母線と負極側母線との間に配置されたコンデンサ(30)と、を備え、
前記インバータ回路を構成する前記複数の前記スイッチング素子がスイッチング動作することにより、前記ステータコイルの中性点とインバータ回路の負極側母線もしくは正極側母線との間に接続された電源装置(3)の出力電圧と前記コンデンサの出力電圧とに基づいて三相交流電流を前記ステータコイルに出力して前記ステータコイルから前記回転磁界を発生させ、かつ前記正極側母線側に接続されたスイッチング素子に並列接続されたダイオードを通して前記正極側母線に流れる充電電流に基づいて前記コンデンサを充電するようになっている三相交流同期電動機の駆動装置において、
前記インバータ回路と前記ステータコイルとの間に流れる三相交流電流を検出する電流検出手段(40)と、
前記電流検出手段により検出された三相固定座標系の三相交流電流を二相固定座標系の電流に変換することにより、当該三相交流電流の全ての相の交流電流に含まれる前記相毎に同一電流値の前記充電電流を除いた二相固定座標系の電流を求める座標変換手段(S110)と、
前記座標変換手段により求められた二相固定座標系の電流から当該電流に含まれる高周波成分を取り除く高周波成分除去手段(S115)と、
前記高周波成分除去手段により高周波成分が取り除かれた二相固定座標系の電流を三相固定座標系の三相交流電流変換する逆変換手段(S120)と、
記逆変換手段により求められた三相固定座標系の三相交流電流に基づいて前記ロータの位置情報を推定する推定手段(S130)と、
前記推定手段により推定されたロータの位置情報に基づいて、前記ロータの回転を制御するように前記複数のスイッチング素子をスイッチング動作させる制御手段(S140)と、を備えることを特徴とする。
これにより、高周波成分が取り除かれた三相固定座標系の三相交流電流に基づいてロータの位置情報を推定することになる。このため、ロータの位置情報をさらに精度良く推定することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1に本発明に係る三相交流同期電動機の駆動装置の第1実施形態を示す。図1は駆動装置の回路構成と三相交流同期電動機の一部の構成とを示す。
駆動装置10は、直流電圧に基づいて三相交流電流を三相交流同期電動機に出力して三相交流同期電動機を駆動する。三相交流同期電動機の回転軸には、例えば、圧縮機構等の負荷が接続されている。
三相交流同期電動機は、例えば永久磁石が埋め込まれたロータ(図示省略)と、ロータに回転磁界を与えるステータコイル1を備える。ステータコイル1は、U相コイル1a、V相コイル1b、およびW相コイル1cがスター結線されて中性点1xを有するものである。
本実施形態では、三相交流同期電動機は、ロータの位置情報を検出するセンサが取り付けられていない構成になっている。
高電圧バッテリ3は、ステータコイル1の中性点1xとグランドとの間に配置されている。高電圧バッテリ3とグランドとの間には、電源スイッチ5のスイッチ素子5a配置されている。電源スイッチ5は、低電圧バッテリ4の正極端子と電子制御装置7との間を開閉するスイッチ素子5bを備える。スイッチ素子5a、5bは、使用者の操作により互いに連動して開閉する。低電圧バッテリ4の出力電圧は、高電圧バッテリ3の出力電圧より低く設定されている。
駆動装置10は、インバータ回路20、コンデンサ30、電流センサ40、電圧センサ45、および制御回路50を備える。
インバータ回路20は、スイッチング素子SW1、SW2、SW3、SW4、SW5、SW6、およびダイオードD1、D2、D3、D4、D5、D6から構成されている。
スイッチング素子SW1、SW4は負極側母線21と正極側母線22との間に直列接続され、スイッチング素子SW2、SW5は負極側母線21と正極側母線22との間で直列接続され、スイッチング素子SW3、SW6は負極側母線21と正極側母線22との間で直列接続されている。負極側母線21は、グランドに接続されている。
スイッチング素子SW1、SW4の共通接続点T1は、W相コイル1cに接続され、スイッチング素子SW2、SW5の共通接続点T2は、V相コイル1bに接続され、スイッチング素子SW3、SW6の共通接続点T3は、U相コイル1aに接続されている。
インバータ回路20は、スイッチング素子SW1、…SW6がスイッチング動作することにより、高電圧バッテリ3の出力電圧とコンデンサ30の出力電圧に基づいて三相の正弦波電流をステータコイル1に出力する。
なお、スイッチング素子SW1、SW2…SW6としては、例えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ等の半導体スイッチング素子が用いられている。
ダイオードD1、D2、D3、D4、D5、D6は、スイッチング素子SW1、SW2、SW3、SW4、SW5、SW6のうち対応するスイッチング素子に逆並列になるように配置されている。
コンデンサ30は、高圧バッテリ3とともに出力電圧をインバータ回路20に与える。コンデンサ30のプラス電極は、インバータ回路20の正極側母線22に接続されている。コンデンサ30のマイナス電極は、ステータコイル1の中性点1xに接続されている。
電流センサ40は、インバータ回路20とステータコイル1との間に流れる電流として、U相電流iu、V相電流iv、およびW相電流iwをそれぞれ検出する。U相電流iuは、スイッチング素子SW3、SW6の共通接続点T3からU相コイル1aに流れる電流である。V相電流ivは、スイッチング素子SW2、SW5の共通接続点T2からV相コイル1bに流れる電流である。W相電流iwは、スイッチング素子SW1、SW4の共通接続点T1からW相コイル1cに流れる電流である。
なお、図中電流iu、1v、iwの電流の流れる方向は、それぞれ各矢印の方向を正とする。
電圧センサ45は、高圧バッテリ3の出力電圧を検出するセンサである。
制御回路50は、マイクロコンピュータ、メモリ、アナログ/デジタル変換器等から構成され、後述するように電圧センサ45の検出電圧および電流センサ40の検出電流値に基づいて三相交流同期電動機の回転数を制御する。
次に、本実施形態の作動について図2を参照して説明する。
図2は制御回路50のモータ制御処理を示すフローチャートである。
まず、電源スイッチ5が使用者により操作されて電源オンされると、スイッチ素子5aが高圧バッテリ3とグランドとの間を接続し、さらにスイッチ素子5bが低電圧バッテリ4と電子制御装置7との間を接続する。
すると、電子制御装置7は、スイッチ素子5bの閉成後に制御回路50に対して制御開始を指令する。制御回路50は、電子制御装置7から制御開始の指令を受けると、図2のフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムの実行を開始する。コンピュータプログラムは繰り返し実行される。
まず、ステップS100で電流センサ40から電流iu、1v、iwを読み込む。
ここで、電流iuには、図3に示すように、正弦波電流iusに後述する充電電流ikが重畳している。電流1vには、正弦波電流ivsに充電電流ikが重畳している。電流iwは、正弦波電流iwsには、充電電流ikが重畳している。このため、次の関係式(1)、(2)、(3)が成り立つ。
iu=ius+ik……(1)
iv=ivs+ik……(2)
iw=iws+ik……(3)
正弦波電流ius、ivs、iwsは、後述するようにステータコイル1から回転磁界を発生させるためにインバータ回路20からコイル1a、1b、1cにそれぞれ出力される交流電流である。正弦波電流ius、ivs、iwsは、図4に示すように、電流値零を中心として電流値が振幅する三相の正弦波電流である。
そこで、ステップS110に移行して、三相固定座標系の電流iu、1v、iwから二相固定座標系の電流に変換して充電電流ikを除去する。
具体的には、電流iu、1v、iwを次の数1の式に代入して二相固定座標系の交流電流iα、iβを求める。これに伴い、電流iu、1v、iwに含まれる充電電流ikを取り除いた二相固定座標系の電流iα、iβを求めることができる。
Figure 0005377877
ここで、充電電流ikを取り除くメカニズムについて説明する。
上記関係式(1)、(2)、(3)を上記数1の式に代入すると、電流iu、iv、iwに含まれる充電電流ikがそれぞれ打ち消し合って、交流電流iα、iβは、電流ius、ivs、iwsだけの関係式になる。
これにより、電流iu、1v、iwを三相固定座標から二相固定座標系の交流電流に変換することにより、二相固定座標系の交流電流iα、iβ(図5参照)を求めることができる。
次に、ステップS120で、交流電流iα、iβを三相固定座標系の三相交流電流iua、iva、iwaに逆変換する。具体的には、交流電流iα、iβを次の数2の式に代入して三相交流電流iua、iva、iwaを求める。三相交流電流iua、iva、iwaは、図6に示すように、電流値零を中心として電流値が振幅する三相の正弦波電流である。
Figure 0005377877
次に、ステップS130で、三相交流電流iua、iva、iwaがそれぞれ零になるタイミングを求めて、このタイミングに基づいてロータの位置情報を推定する。さらに、この推定された位置情報に基づいてロータの回転数(以下、推定回転数という)を推定する。
次に、ステップS140において、周知の三角波比較PWM方式によりロータの回転数を制御する。
すなわち、電子制御装置7から指令される目標回転数に推定回転数を近づけるように三相の指令信号を生成し、この三相の指令信号と搬送波としての三角波信号とを比較する。そして、この比較に基づいてスイッチング信号を生成し、この生成されたスイッチング信号をインバータ回路20に出力する。これにより、スイッチング素子SW1、…SW6がスイッチング動作する。
これにより、コンデンサ30の出力電圧と高圧バッテリ3の出力電圧とに基づく三相の正弦波電流が、インバータ回路20の共通接続点T1、T2、T3からをステータコイル1に出力される。このため、ステータコイル1には回転磁界が発生する。これに伴い、ステータコイル1から発生した回転磁界にロータが同期して回転する。
ここで、負極側母線21側のスイッチング素子SW4、SW5、SW6のスイッチング動作に伴って、コンデンサ30に電荷が蓄積される。
例えば、スイッチング素子SW4がオンしているときには、中性点1x側からW相コイル1cおよびスイッチング素子SW4を通してグランドに電流が流れる。このとき、W相コイル1cに磁気エネルギーが蓄積される。その後、スイッチング素子SW4がオフすると、W相コイル1cの磁気エネルギーに基づいた電流がダイオードD1を通して正極側母線22側に流れる。
すなわち、スイッチング素子SW4がオフすると、W相コイル1c側から電流がスイッチング素子SW1をバイパスして正極側母線22側に流れる。この電流は、充電電流としてコンデンサ30に流れ、コンデンサ30に電荷を蓄積することになる。
その後、ステップS100、S110、S120、S130、S140のそれぞれの処理を繰り返す。
これにより、電流iu、1v、iwを読み込む処理と、電流iu、1v、iwから充電電流ikを除去して三相交流電流iua、iva、iwaを求める処理と、三相交流電流iua、iva、iwaからロータの位置情報を推定する処理と、このロータの位置情報に基づいてロータの回転数を制御する処理とをそれぞれ繰り返すことになる。したがって、ロータの実際の回転数が目標回転数に近づくようになる。
以上説明した本実施形態によれば、電流センサ40により検出された三相固定座標系の電流iu、1v、iwを二相固定座標系の交流電流に変換して、充電電流ikを取り除いた二相固定座標系の二相の交流電流iα、iβを求める。これに加えて、交流電流iα、iβを三相固定座標系の三相交流電流iua、iva、iwaに逆変換する。そして、三相交流電流iua、iva、iwaに基づいてロータの位置情報を推定する。
したがって、充電電流ikが除去された三相交流電流iua、iva、iwaに基づいて、ロータの位置情報を推定しているので、ロータの正確な位置情報を求めることができる。そして、このように求められたロータの正確な位置情報に基づいてロータの回転数を制御するので、ロータの回転数を精度良く制御することができる。
第2実施形態)
次に、三相固定座標系の電流iu、1v、iwに含まれる高周波成分を除去する本第2実施形態を示す。
本実施形態の制御回路のモータ制御処理を図7のフローチャートに示す。図7において、図2と同一符号は、同一ステップを示し、その説明を省略する。
本実施形態の制御回路は、ステップS110において三相固定座標系の電流iu、iv、iwから二相固定座標系の電流iα、iβに変換して充電電流ikの成分を除去した後に、ステップS115において信号処理により二相固定座標系の電流iα、iβから高周波成分を取り除く処理を行う。
次に、ステップS120で、交流電流iα、iβを三相固定座標系の三相交流電流iua、iva、iwaに逆変換する。このため、上記第1の実施形態に比べて三相交流電流に含まれる高周波成分が少ない三相交流電流iua、iva、iwa(図8参照)を求めることができる。
その後、ステップS130で、三相交流電流iua、iva、iwaに基づいてロータの位置情報を推定する。その後、ステップS140において、この推定された位置情報に基づいてロータの回転数を制御する。
以上説明した本実施形態によれば、三相固定座標系の電流iu、1v、iwから充電電流ikの成分を除去することに加えて、二相固定座標系の電流iα、iβから高周波成分を取り除く処理を行う。したがって、上記第1の実施形態に比べて、高周波成分が少ない三相交流電流iua、iva、iwaに基づいてロータの位置情報を推定する。このため、ロータの位置情報を精度良く推定することができる。これに伴い、ロータの回転数を精度良く制御することができる。
(第3の実施形態)
上述の第2実施形態では、二相固定座標系の電流iα、iβから高周波成分を取り除く処理を行う例を示したが、これに代えて、図9に示すようにしてもよい。
図9は制御回路のモータ制御処理を示すフローチャートである。図9において、図2と同一符号は、同一ステップを示し、その説明を省略する。
この場合、制御回路は、ステップS100、S110、S120の処理を終了後、ステップ125において、三相固定座標系の交流電流iua、iva、iwaを回転座標系のid、iqに変換する。回転座標系の交流電流id、iqは、ロータを基準とする座標である。
次のステップ126において、回転座標系の交流電流id、iqから高周波成分を取り除いて回転座標系の交流電流id’、iq’を求める。次のステップ127において、交流電流id’、iq’を三相固定座標系の交流電流iub、ivb、iwbに変換する。その後、ステップS130で、三相交流電流iub、ivb、iwbに基づいてロータの位置情報を推定する。次のステップS140において、この推定された位置情報に基づいてロータの回転数を制御する。
以上説明した本実施形態によれば、三相固定座標系の交流電流iua、iva、iwaを回転座標系のid、iqに変換した後、この回転座標系の交流電流id、iqから高周波成分を取り除く処理を行う。これにより、上述の第2実施形態と同様、高周波成分が少ない三相交流電流iua、iva、iwaに基づいてロータの位置情報を推定する。このため、ロータの位置情報を精度良く推定することができる。
(他の実施形態)
上述の各実施形態では、コンデンサ30をステータコイル1の中性点1xと正極側母線22との間に配置した例を示したが、これに限らず、負極側母線21と正極側母線22との間にコンデンサ30を配置してもよい。この場合、ステータコイル1の中性点1xと正極側母線22との間に高電圧バッテリ3を配置してもよい。
上述の各実施形態では、三相固定座標系の電流iu、1v、iwから二相固定座標系の電流に変換して充電電流ikを除去した例を示したが、これに代えて、充電電流ikを除去する座標変換であるならば、三相固定座標系の電流iu、1v、iwをN(>4)相固定座標系の電流に変換するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態における三相交流同期電動機の駆動装置の構成を示す図である。 図1の制御回路の制御処理を示すフローチャートである。 図1の電流センサの検出電流を示すタイミングチャートである。 図1のインバータ回路からステータコイルにそれぞれ出力される電流を示す図である。 図1の制御回路により得られる二相固定座標系の交流電流を示す図である。 図1の制御回路により得られる三相固定座標系の交流電流を示す図である。 本発明の第2実施形態における制御回路の制御処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における制御回路により得られる三相固定座標系の交流電流を示す図である。 本発明の第3実施形態における制御回路の制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ステータコイル
1a U相コイル
1b V相コイル
1c W相コイル
1x 中性点
3 高電圧バッテリ
5 電源スイッチ
10 駆動装置
20 インバータ回路
21 負極側母線
22 正極側母線
30 コンデンサ
40 電流センサ
45 電圧センサ
50 制御回路
SW1 スイッチング素子
D1 ダイオード

Claims (2)

  1. スター結線されたステータコイル(1)から発生する回転磁界によりロータを回転させる三相交流同期電動機の駆動装置であって、
    直列接続された一対のスイッチング素子を多数組有し、正極側母線(22)と負極側母線(21)との間に前記一対のスイッチング素子が多数組、並列接続され、前記多数組の一対のスイッチング素子のそれぞれにダイオードが並列接続されているインバータ回路(20)と、
    前記ステータコイルの中性点と前記インバータ回路の正極側母線との間もしくは前記インバータ回路の正極側母線と負極側母線との間に配置されたコンデンサ(30)と、を備え、
    前記インバータ回路を構成する前記複数の前記スイッチング素子がスイッチング動作することにより、前記ステータコイルの中性点とインバータ回路の負極側母線もしくは正極側母線との間に接続された電源装置(3)の出力電圧と前記コンデンサの出力電圧とに基づいて三相交流電流を前記ステータコイルに出力して前記ステータコイルから前記回転磁界を発生させ、かつ前記正極側母線側に接続されたスイッチング素子に並列接続されたダイオードを通して前記正極側母線に流れる充電電流に基づいて前記コンデンサを充電するようになっている三相交流同期電動機の駆動装置において、
    前記インバータ回路と前記ステータコイルとの間に流れる三相交流電流を検出する電流検出手段(40)と、
    前記電流検出手段により検出された三相固定座標系の三相交流電流を二相固定座標系の電流に変換することにより、当該三相交流電流の全ての相の交流電流に含まれる前記相毎に同一電流値の前記充電電流を除いた二相固定座標系の電流を求める座標変換手段(S110)と、
    前記座標変換手段により求められた二相固定座標系の電流を三相固定座標系の三相交流電流に変換する逆変換手段(S120)と、
    前記逆変換手段により求められた三相固定座標系の三相交流電流に基づいて前記ロータの位置情報を推定する推定手段(S130)と、
    前記推定手段により推定されたロータの位置情報に基づいて、前記ロータの回転を制御するように前記複数のスイッチング素子をスイッチング動作させる制御手段(S140)と、
    を備えることを特徴とする三相交流同期電動機の駆動装置。
  2. スター結線されたステータコイル(1)から発生する回転磁界によりロータを回転させる三相交流同期電動機の駆動装置であって、
    直列接続された一対のスイッチング素子を多数組有し、正極側母線(22)と負極側母線(21)との間に前記一対のスイッチング素子が多数組、並列接続され、前記多数組の一対のスイッチング素子のそれぞれにダイオードが並列接続されているインバータ回路(20)と、
    前記ステータコイルの中性点と前記インバータ回路の正極側母線との間もしくは前記インバータ回路の正極側母線と負極側母線との間に配置されたコンデンサ(30)と、を備え、
    前記インバータ回路を構成する前記複数の前記スイッチング素子がスイッチング動作することにより、前記ステータコイルの中性点とインバータ回路の負極側母線もしくは正極側母線との間に接続された電源装置(3)の出力電圧と前記コンデンサの出力電圧とに基づいて三相交流電流を前記ステータコイルに出力して前記ステータコイルから前記回転磁界を発生させ、かつ前記正極側母線側に接続されたスイッチング素子に並列接続されたダイオードを通して前記正極側母線に流れる充電電流に基づいて前記コンデンサを充電するようになっている三相交流同期電動機の駆動装置において、
    前記インバータ回路と前記ステータコイルとの間に流れる三相交流電流を検出する電流検出手段(40)と、
    前記電流検出手段により検出された三相固定座標系の三相交流電流を二相固定座標系の電流に変換することにより、当該三相交流電流の全ての相の交流電流に含まれる前記相毎に同一電流値の前記充電電流を除いた二相固定座標系の電流を求める座標変換手段(S110)と、
    前記座標変換手段により求められた二相固定座標系の電流から当該電流に含まれる高周波成分を取り除く高周波成分除去手段(S115)と、
    前記高周波成分除去手段により高周波成分が取り除かれた二相固定座標系の電流を三相固定座標系の三相交流電流に変換する逆変換手段(S120)と、
    前記逆変換手段により求められた三相固定座標系の三相交流電流に基づいて前記ロータの位置情報を推定する推定手段(S130)と、
    前記推定手段により推定されたロータの位置情報に基づいて、前記ロータの回転を制御するように前記複数のスイッチング素子をスイッチング動作させる制御手段(S140)と、
    を備えることを特徴とする三相交流同期電動機の駆動装置。
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