−第1の実施の形態−
図面を参照して、本発明による第1の実施の形態におけるデジタルカメラを説明する。図1はデジタルカメラ1の要部構成を示すブロック図である。デジタルカメラ1は、撮影レンズL1、撮像素子101、A/D変換器102、内部メモリ103、制御回路104、画像処理部105、画像管理部106、LCD駆動回路107、液晶表示器108、操作部109およびメモリカードインタフェース110を備えている。撮影レンズL1は、結像レンズや焦点調節レンズ等の種々の光学レンズ群を含んで構成される。なお、図1では撮影レンズL1を1枚のレンズで代表して表している。
撮像素子101は、撮像面上において行列状に多数配列されたCCDやCMOS等の光電変換素子(画素)や画素の駆動を制御する各種の回路により構成される。撮像素子101は、撮影レンズL1を通して入力される被写体像を撮像し、撮像して得た撮像信号を出力する。なお、本実施の形態における撮像素子101は、一例として10Mpixelの画素数を有しているものとして説明する。A/D変換器102は、撮像素子101からの撮像信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換して、画像データとして出力する。撮像素子101による撮像信号の出力およびA/D変換器102による変換は、後述する制御回路104の制御に応じて同期して行われる。
内部メモリ103は、たとえばDRAMやSRAM等の高速でのデータの読出し書き込みが可能な揮発性の記録媒体である。A/D変換器102によりデジタル信号に変換された撮像信号は、制御回路104により制御されて、内部メモリ103に一旦格納される。内部メモリ103は、連写撮影、動画撮影等の高速で連続的に画像データが生成される際に、後述する画像処理部105による画像処理を開始するまで画像データを待機させるバッファメモリとして機能するとともに、画像処理部105による画像処理および圧縮処理を行う際のワークメモリとしても機能する。なお、内部メモリ103は、後述する動画データを格納するための動画格納領域と、静止画データを格納するための静止画格納領域とを有している。
制御回路104は、図示しないCPU、ROM、RAMなどを有し、制御プログラムに基づいて、デジタルカメラ1の各構成要素を制御したり、各種のデータ処理を実行する演算回路である。制御プログラムは、制御回路104内の不図示の不揮発性メモリに格納されている。
制御回路104は、静止画自動取得制御部104aと、静止画自動撮影部104bと、メモリ容量判定部104cと、削除指示部104dとを機能的に備える。静止画自動取得制御部104aは、動画撮影時において、静止画自動撮影部104bに静止画を撮影させるタイミングを制御する。静止画自動撮影部104bは、静止画自動取得制御部104aにより制御されたタイミングにて、所定条件(後述する)を満たす場合に、後述する画像処理部104に静止画データを自動生成させる。以後の説明では、静止画自動撮影部104bによる指示に応じて生成された静止画データを「自動静止画データ」と呼ぶ。
メモリ容量判定部104cは、内部メモリ103の残容量を検出し、動画撮影中に静止画を撮影する際に、静止画データを格納するための空き容量の有無(1枚(1フレーム)分の静止画データを格納するのに十分な空き容量である、所定容量以上の空き容量が、内部メモリ103の静止画データ保存用領域内に存在するか否か)を判定する。削除指示部104dは、メモリ容量判定部104cにより、「空き容量が所定量未満である(以降では、空き容量が無いとも称する)」と判定された場合に、内部メモリ103に格納された自動静止画データのうち何れの自動静止画データを削除するかを決定し、当該自動静止画データを内部メモリ103から削除させる。すなわち、削除指示部104dは、内部メモリ103への静止画データの格納および削除を制御する。なお、静止画自動取得制御部104a、静止画自動撮影部104b、メモリ容量判定部104cおよび削除指示部104dの詳細については、説明を後述する。また、以後の説明では、ユーザの撮影指示(たとえば、いわゆるレリーズ操作)に応じて生成された静止画データを「手動静止画データ」と呼ぶ。
画像処理部105は、A/D変換器102から出力された画像データに対して種々の画像処理を施した後、付加情報等を付与して画像ファイルを生成する。そして、画像処理部105は、生成した画像ファイルを後述するメモリカード111等の記録媒体に記録する。また、画像処理部105は、内部メモリ103に格納されている画像データやメモリカード111に記録されている画像データに基づいて、後述する液晶表示器108に表示するための表示画像データを生成する。
画像処理部105は、静止画処理部105aおよび動画処理部105bを機能的に備える。静止画処理部105aは、撮像素子101から出力された撮像信号を用いて、静止画データおよび静止画ファイルを生成し、メモリカード111に記録する。動画処理部105bは、撮像素子101から出力された撮像信号を用いて動画データおよび動画ファイルを生成し、メモリカード111に記録する。なお、静止画処理部105aおよび動画処理部105bについては、説明を後述する。
画像管理部106は、動画撮影時に静止画が撮影された場合、自動静止画データであるか手動静止画データであるかを示す種別情報と、各静止画の画像データが取得された時刻を示す時刻情報とを管理情報として記録し、管理する。この管理情報は、後述するように、削除指示部104dが削除するべき自動静止画データを決定する際に参照される。
LCD駆動回路107は、制御回路104の命令に基づいて液晶表示器108を駆動する回路である。液晶表示器108は、画像処理部105で作成された表示画像データに対応する画像の表示を行う。液晶表示器108には、デジタルカメラ1の各種動作を設定するためのメニュー画面が表示される。
操作部109はユーザによって操作される種々の操作部材に対応して設けられた種々のスイッチを含み、操作部材の操作に応じた操作信号を制御回路104へ出力する。操作部材は、たとえばレリーズボタンや、液晶表示器108にメニュー画面を表示させるためのメニューボタンや、各種の設定等を選択操作する時に操作される十字キー、十字キーにより選択された設定等を決定するための決定ボタン、撮影モードと再生モードとの間でデジタルカメラ1の動作を切替えるモード切替ボタン等を含む。また、操作部109により、撮像モードとして静止画撮影モードや動画撮影モードの設定が可能である。なお、本実施の形態のデジタルカメラ1では、動画撮影モードにより動画撮影中であっても、ユーザによりレリーズボタンが操作された際には、操作されたタイミングにて静止画を撮影することが可能に構成されている。
メモリカードインタフェース110は、メモリカード111が着脱可能なインタフェースである。メモリカードインタフェース110は、制御回路104の制御に基づいて、画像ファイルをメモリカード111に書き込んだり、メモリカード111に記録されている画像ファイルを読み出すインタフェース回路である。メモリカード111はコンパクトフラッシュ(登録商標)やSDカードなどの半導体メモリカードである。
本実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作について説明する。以下、ユーザの操作部109の操作によって動画撮影モードが設定された場合を中心に説明する。
ユーザによりレリーズボタンが操作されて、操作部109から動画撮影の開始操作を示す操作信号が出力されると、制御回路104は、撮像素子101およびA/D変換器102とを制御して、所定のフレームレート、たとえば秒間30フレームにて連続して被写体像を撮像して得られた画像データを逐次出力させる。逐次出力された画像データは、内部メモリ103の動画格納領域に順次格納され、画像処理部105の動画処理部105bによって順次フレーム画像化される。
動画処理部105bは、フレーム画像化された画像データを、所定の画素数(たとえば1フレームに対して2MPixel)となるようにダウンサイズして動画データとして、再度内部メモリ103の動画格納領域に格納する。所定枚数分の動画データが生成されると、動画処理部105bは、フレーム内符号化、フレーム間符号化等の処理を施し、たとえばMPEG形式の動画ファイルとしてメモリカード111に記録する。
画像処理部105は、フレーム画像化された画像データの画素数をさらにダウンサイズさせることにより表示画像データを生成して、LCD駆動回路107を介して液晶表示器108に表示画像データに対応する動画を表示させる。この結果、ユーザは、動画撮影中の被写体像を液晶表示器108により観察することができる。
制御回路104は、上記のように動画データの生成処理が行われている際に、自動静止画データの生成が可能な期間と、自動静止画データの生成を禁止する期間とが交互に切り換るようにタイミングを制御する。以後の説明では、自動静止画データの生成が可能な期間を自動撮影期間と呼び、自動静止画データの生成を禁止する期間を自動撮影禁止期間と呼ぶ。自動撮影期間では、撮像素子101から出力され、A/D変換器102により生成された画像データが所定の条件を満たす場合に、静止画データが自動静止画データとして生成される。自動撮影禁止期間では、上記のように画像データが所定の条件(後述の「静止画取得条件」にて詳述する)を満たす場合であっても静止画データが自動静止画データとして生成されることはなく、ユーザによりレリーズボタンが操作された場合のみ静止画データが手動静止画データとして生成される。ただし、自動撮影期間であっても、ユーザによりレリーズボタンが操作された場合には、静止画データが手動静止画データとして生成される。以下、詳細に説明する。
図2に、自動撮影期間と、自動撮影禁止期間とを切り換えるタイミングを示すタイミングチャートである。図2(a)に示すように、時刻t0にてユーザにより動画撮影の開始が指示されると、静止画自動取得制御部104aは、自動撮影期間T1を設定するとともに、タイマ(不図示)を起動して時間計測を開始する。時間計測を開始してから所定時間の5秒が経過すると、静止画自動取得制御部104aは、自動撮影期間T1から自動撮影禁止期間T2に切り換えて設定するとともに、タイマをリセットして新たに時間計測を開始する(時刻t1)。
時刻t1で時間計測を開始してから所定時間の10秒が経過すると、静止画自動取得制御部104aは、自動撮影禁止期間T2から自動撮影期間T1に切り換えて設定するとともに、タイマをリセットして新たに時間計測を開始する(時刻t2)。以後、ユーザにより動画撮影を終了する操作が行われるまで、静止画自動取得制御部104aは、上記の処理を繰り返し行う。なお、上述した所定時間の5秒および10秒は一例であり、この例に限定されるものではない。また、この所定時間は、ユーザにより液晶表示器108に表示されるメニュー画面から設定可能に構成されてもよい。
図2(b)、(c)は、自動撮影期間T1の最中に、ユーザにより静止画の撮影操作が行われた場合における、静止画自動取得制御部104aによる処理を示すタイミングチャートである。図2(b)は、時刻t0で動画撮影が開始され、自動撮影期間T1が設定された後の時刻t10(t0<t10<t1)にて、ユーザにより静止画の撮影操作が行われたことを示している。この場合、図2(c)に示すように、静止画自動取得制御部104aは、ユーザによる静止画の撮影操作が行われた時刻t10にて、自動撮影期間T1から自動撮影禁止期間T2に切り換えて設定するとともに、タイマをリセットして新たに時間計測を開始する。
時刻t10から所定時間の10秒が経過すると、静止画自動取得制御部104aは、自動撮影禁止期間T2から自動撮影期間T1に切り換えるとともに、タイマをリセットして新たに時間計測を開始する(時刻t11)。以後、図2(a)にて説明した場合と同様に、静止画自動取得制御部104aは、所定時間が経過するごとに、自動撮影期間T1と自動撮影禁止期間T2とを切り換える。ただし、自動撮影期間T1の最中にユーザにより静止画の撮影操作が行われた場合には、静止画自動取得制御部104aを、ユーザにより静止画の撮影操作が行われたタイミングにて、自動撮影禁止期間T2へ切り換える。また、自動撮影禁止期間T2の最中にユーザにより静止画の撮影操作が行われた場合には、静止画自動取得制御部104aは、自動撮影期間T1に切り換えることなく、自動撮影禁止期間T2が所定時間の10秒経過するまで継続させる。
次に、動画撮影モードによる動画撮影中の静止画の撮影処理について説明する。本実施の形態のデジタルカメラ1では、動画撮影中に、所定条件である静止画取得条件が満たされた場合に自動静止画データを生成する自動撮影処理と、ユーザによる静止画の撮影操作に応じて手動静止画データを生成する手動撮影処理とを行う。動画撮影中に取得された静止画は、動画撮影が終了するまでは内部メモリ103の静止画格納領域に一時的に格納され、動画撮影終了後に、メモリカード111に記録される。内部メモリ103は、動画撮影時に生成される動画データの格納容量を確保するために、静止画格納領域の容量に制限があり、格納可能な静止画の枚数にも制限がある。このため、本実施の形態では、内部メモリ103の静止画格納領域に十分な空き容量(所定容量以上)が無くなった時点で静止画を格納する必要がある場合に、既に格納済の静止画から何れを削除して新たな静止画と置換するかを制御することにより、ユーザが所望する静止画が記録できなくなるという不具合の発生を防ぐことを目的とする。
以下、自動撮影処理と手動撮影処理とに分けて説明を行う。
−自動撮影処理−
静止画自動撮影部104bは、自動撮影期間T1の最中に動画処理部105bによりフレーム画像化された画像データが生成されるごとに、各フレーム画像が後述する静止画取得条件(上述の「所定条件」に含まれる)を満たすか否かを判断する。静止画取得条件を満たすと判断した場合には、メモリ容量判定部104cは、内部メモリ103の静止画格納領域の残容量を検出し、自動静止画データを格納するための空き容量の有無を判定する。内部メモリ103の静止画格納領域に自動静止画データを格納するための空き容量が無い場合(所定容量未満の場合)には、静止画自動撮影部104bは、フレーム画像が静止画取得条件を満たす場合であっても、静止画処理部105aに自動静止画データの生成を行わせない。
内部メモリ103の静止画格納領域に自動静止画データを格納するための空き容量がある場合(所定容量以上の場合)には、静止画自動撮影部104bは、静止画処理部105aに静止画取得条件を満たすと判断されたフレーム画像から自動静止画データを生成させる。この場合、静止画処理部105aは、フレーム画像の画素数をダウンサイズしないので、生成される自動静止画データの画素数は、フレーム画像と同様に10Mpixelである。そして、静止画処理部105aは、生成した自動静止画データを内部メモリ103の静止画格納領域に格納する。
内部メモリ103の静止画格納領域に静止画データが格納されると、画像管理部106は、管理情報を作成して記録する。図3に管理情報の一例を示す。図3に示すように、画像管理部106は、上記のようにして生成され、内部メモリ103の静止画領域に格納された自動静止画データに管理ID(図3の例では管理ID1)を付与する。そして、画像管理部106は、静止画処理部105aによって生成された静止画データが自動静止画データであることを示す種別情報と、自動静止画データが生成された時刻を示す時刻情報とを管理IDに関連付けて管理情報として記録し、管理する。なお、時刻情報は、動画撮影が開始された時刻(図2の時刻t0)から経過した時間を示している。また、図3の種別情報の「自動」は、自動静止画データであることを表す。
上述した静止画取得条件の例として、連続して出力されるフレーム画像の平均輝度に所定の幅を超えた変化がある場合や、出力されたフレーム画像に人物の顔が認識された場合等がある。フレーム画像の平均輝度が所定の幅を超えた変化がある場合は、被写体を撮影するシーンが大きく変化したと見なすことができるので、そのシーンの変化を静止画取得条件とすることができる。フレーム画像に人物の顔が認識された場合には、静止画自動撮影部104bは予め登録してある特定の顔と一致した場合のみ静止画取得条件が満たされたと判断してもよい。また、デジタルカメラ1が外部の音声を集音するマイクを備える場合には、動画撮影中に所定の音量以上の音声を認識した場合を静止画取得条件としてもよい。この場合には、特に、特定の音声を認識した場合のみ、静止画自動撮影部104bは静止画取得条件が満たされたと判断してもよい。
−手動撮影処理−
動画撮影中にユーザにより静止画の撮影操作が行われ、操作部109から操作信号が出力された場合、メモリ容量判定部104cは、内部メモリ103の静止画格納領域の残容量を検出し、手動静止画データを格納するための空き容量の有無を判定する。内部メモリ103の静止画格納領域に手動静止画データを格納するための空き容量が有る場合(所定容量以上の場合)には、制御回路104は、撮像素子101およびA/D変換器102を制御して画像データを出力させる。静止画処理部105aは、出力された画像データを用いて画素数をダウンサイズさせることなく手動静止画データを生成する。そして、静止画処理部105aは、生成した手動静止画データを内部メモリ103の静止画格納領域に格納する。
内部メモリ103の静止画格納領域に手動静止画データが格納されると、画像管理部106は、図3に示す管理情報を作成して記録する。画像管理部106は、自動静止画データの場合と同様に、内部メモリ103の静止画領域に格納された手動静止画データに管理ID(図3の例では管理ID2)を付与し、生成された静止画データが手動静止画データであることを示す種別情報と、手動静止画データが生成された時刻を示す時刻情報とを管理IDに関連付けて管理情報として記録し、管理する。なお、図3の種別情報の「手動」は、手動静止画データであることを表す。
内部メモリ103の静止画格納領域に手動静止画データを格納するための空き容量が無い場合(所定容量未満の場合)には、削除指示部104dは、管理情報を参照して、内部メモリ103に格納された自動静止画データの中から、内部メモリ103から削除の対象となる自動静止画データを決定する。なお、以下の説明では、内部メモリ103の静止画格納領域に空き容量が無い時点で、既に内部メモリ103の静止画格納領域に格納されている静止画データを初期格納済静止画データと呼ぶ。本実施の形態では、詳細を後述する削除順序に従って、削除指示部104dでは、内部メモリ103に格納されている初期格納済静止画データのうちの自動静止画データの中から削除の対象となる自動静止画データを決定する。ただし、内部メモリ103に格納された静止画データが全て手動静止画データの場合には、削除指示部104dは削除する対象を決定せず、制御回路104はレリーズロックすることにより、以後の手動静止画データの生成を禁止させる。
以下、内部メモリ103から自動静止画データを削除し、手動静止画データを格納する場合について具体的に説明する。なお、以下の説明においては、説明の都合上、内部メモリ103の静止画格納領域は10枚の静止画データが格納可能な容量を有しており、ユーザにより静止画の撮影操作が行われた時点で静止画格納領域には10枚の静止画データが、初期格納済静止画データとして既に格納されているものとする。また、内部メモリ103には、10枚の自動静止画データが既に格納されているものとする。
図4は、内部メモリ103に格納されている静止画データの削除と格納との関係を模式的に説明する図である。なお、図4においては、図示の都合上、自動静止画データを「自」、手動静止画データを「手」として表す。また、「自」または「手」とともに示す各番号は、自動静止画データと手動静止画データとのそれぞれについて、撮影された順番(以後、撮影順番と呼ぶ)を表している。「自1」は自動静止画データのうち最も撮影時刻が古く、番号が大きくなるにつれて撮影時刻が順次新しくなり、「自10」は最も撮影時刻が新しいことを示している。「手1」は手動静止画データのうち最も撮影時刻が古く、撮影順番が大きくなるにつれて撮影時刻が順次新しくなり、「手10」は最も撮影時刻が新しいことを示している。なお、図4においては、理解を容易にすることを目的として、便宜上、自動静止画データを「自1」〜「自10」の順序にて並べて示している。
図4(a)は、内部メモリ103に10枚の自動静止画データ(「自1」〜「自10」)が格納されている状態を示している。このとき、ユーザにより静止画の撮影操作が行われると、メモリ容量判定部104cは手動静止画データを格納するための空き容量が無いと判定する。そして、削除指示部104dは、管理情報を参照して、10枚の自動静止画データのうち、2番目に撮影時刻が古い自動静止画データ「自2」を削除の対象となる自動静止画データとして決定し、内部メモリ103から削除する。画像管理部106は、自動静止画データ「自2」の種別情報と時刻情報とを管理情報から削除する。静止画処理部105aは、出力された画像データを用いて生成した手動静止画データ「手1」を内部メモリ103の静止画格納領域に格納する。内部メモリ103の静止画格納領域に手動静止画データ「手1」が格納されると、画像管理部106は、管理情報を更新する。
図4(b)は、上記の処理の結果、自動静止画データ「自2」が削除され、手動静止画データ「手1」が格納された状態を示している。なお、図4(b)では、理解を容易にすることを目的として、便宜的に自動静止画データ「自2」が格納されていた位置に手動静止画データ「手1」が格納されたように図示している。この状態において、さらにユーザにより静止画の撮影操作が行われると、新たに生成される手動静止画データ「手2」を格納するために、削除指示部104dは、内部メモリ103から削除する対象となる自動静止画データを新たに決定する。この場合、削除指示部104dは、管理情報を参照して、9枚の自動静止画データの中から、当初内部メモリ103に格納されていた自動静止画データのうち、撮影時刻が4番目に古い自動静止画データ「自4」を削除対象として決定し、内部メモリ103から削除する。
静止画処理部105aは、出力された画像データを用いて生成した手動静止画データ「手2」を内部メモリ103の静止画格納領域に格納する。内部メモリ103の静止画格納領域に手動静止画データ「手2」が格納されると、画像管理部106は、管理情報を更新する。 図4(c)は、上記の処理の結果、自動静止画データ「自4」が削除され、手動静止画データ「手2」が格納された状態を示している。なお、図4(c)では、理解を容易にすることを目的として、便宜的に自動静止画データ「自4」が格納されていた位置に手動静止画データ「手2」が格納されたように図示している。
その後、ユーザによりさらに静止画の撮影操作が行われ、手動静止画データ「手3」、「手4」、「手5」が順次生成されるごとに、削除指示部104dは、内部メモリ103に格納されている自動静止画データ「自6」、「自8」、「自10」をこの順序にて削除する。そして、図4(d)に模式的に示すように、自動静止画データ「自6」、「自8」、「自10」が格納されていた位置に、手動静止画データ「手3」、「手4」、「手5」がそれぞれ格納される。すなわち、削除指示部104dは、手動静止画データが生成されるごとに、自動静止画データの撮影順番が偶数となる自動静止画データを、番号が小さい順に削除対象として決定する。換言すると、削除指示部104dは、直前の処理で内部メモリ103から削除した自動静止画データとは撮影順番が連続しない自動静止画データを内部メモリ103から削除する。
図4(d)に示す状態においては自動静止画データ「自10」よりも撮影順番が大きい自動静止画データが内部メモリ103内に存在しない。このため、ユーザによる静止画の撮影操作に応じて手動静止画データ「手6」が新たに生成される際には、削除指示部104dは次のようにした削除対象を決定する。この場合、削除指示部104dは、内部メモリ103に格納されている複数の自動静止画データのうち、撮影順番が小さい順序で並べた場合に、たとえば偶数番目に並ぶ自動静止画データのうち撮影順番が小さい自動静止画データを削除対象として決定する。図4(d)に示すように、自動静止画データ「自1」、「自3」、「自5」、「自7」、「自9」が内部メモリ103に格納されている場合には、削除指示部104dは、偶数番目に並んでいる自動静止画データ「自3」、「自7」を削除候補とし、削除候補のうち撮影番号が小さい自動静止画データ「自3」を削除対象として決定する。
削除指示部104dによって自動静止画データ「自3」が内部メモリ103から削除されると、手動静止画データ「手6」が格納される。その結果、図4(e)に模式的に示すように自動静止画データと手動静止画データとが内部メモリ103に格納される。さらに手動静止画データ「手7」が生成される際には、削除指示部104dは、上記の削除候補のうちの残りの自動静止画データ「自7」を削除対象として決定し、内部メモリ103から削除して、手動静止画データ「手7」に置換する。
図4(f)は、自動静止画データ「自7」が手動静止画データ「手7」に置換され、手動静止画データ「手7」が内部メモリ103に格納された状態を模式的に示している。この状態においてユーザより静止画の撮影操作が行われた場合には、削除指示部104dは、内部メモリ103に格納されている自動静止画データ「自1」、「自5」、「自9」のうち偶数番目に並んでいる自動静止画データ「自5」を削除対象として決定する。そして、図4(g)に示すように、自動静止画データ「自5」は内部メモリ103から削除され、新たに生成された手動静止画データ「手8」に置換される。
ユーザによって、さらに静止画の撮影操作が行われ、手動静止画データ「手9」が生成される際には、削除指示部104dは、内部メモリ103に格納されている自動静止画データ「自1」、「自9」のうちの偶数番目に並んでいる自動静止画データ「自9」を削除対象として決定する。そして、図4(h)に示すように、自動静止画データ「自9」は内部メモリ103から削除され、新たに生成された手動静止画データ「手9」に置換される。さらに、手動静止画データ「手10」が新たに生成される際には、削除指示部104dは、内部メモリ103に格納されている自動静止画データ「自1」を削除対象として決定する。そして、自動静止画データ「自1」は内部メモリ103から削除され、新たに生成された手動静止画データ「手10」に置換される。その結果、図4(i)に示すように、内部メモリ103に格納される静止画データは、全て手動静止画データ「手1」〜「手10」となる。内部メモリ103に格納された静止画データが全て手動静止画データとなると、削除指示部104dは削除する対象を決定せず、制御回路104はレリーズロックすることにより、以後の手動静止画データの生成を禁止させる。
動画撮影モードで動画撮影が行われている間は、デジタルカメラ1では、上記の処理が繰り返し行われる。ユーザにより動画撮影を終了する操作に応じて操作部109から操作信号が出力されると、動画処理部105bは動画ファイルの終端処理を行い、静止画処理部105aは内部メモリ103に格納された静止画データをメモリカード111へ転送して記録する。
図5に示すフローチャートを参照しながら、第1の実施の形態によるデジタルカメラ1の動作を説明する。図5の処理は制御回路104でプログラムを実行して行われる。このプログラムは、メモリ(不図示)に格納されており、ユーザの操作部109の操作により動画撮影が開始されると制御回路104により起動され、実行される。
ステップS1では、動画処理部105bに動画データを生成させてステップS2へ進む。ステップS2では、静止画データを生成するか否かを判定する。静止画データを生成する場合、すなわちフレーム画像が静止画取得条件を満たす場合、またはユーザによる静止画の撮影操作に応じて操作部109から操作信号を入力した場合、ステップS2が肯定判定されてステップS3へ進む。静止画データを生成しない場合、すなわちフレーム画像が静止画取得条件を満たさず、かつユーザによる静止画の撮影操作が行われず操作部109から操作信号を入力しない場合、ステップS2が否定判定されて後述するステップS12へ進む。
ステップS3では、メモリ容量判定部104cは内部メモリ103の静止画格納領域の空き容量の有無を判定する。内部メモリ103の静止画格納領域に空き容量がある場合(所定容量以上の場合)にはステップS3が肯定判定されてステップS4へ進む。ステップS4では、生成する静止画データが手動静止画データであるか否かを判定する。手動静止画データを生成する場合、すなわちユーザによる静止画の撮影操作に応じて操作部109から操作信号を入力した場合は、ステップS4が肯定判定されて後述するステップS11へ進む。生成する静止画データが自動静止画データの場合、すなわち静止画自動撮影部104bによりフレーム画像が静止画取得条件を満たすと判断された場合には、ステップS4が否定判定されてステップS5へ進む。ステップS5では、静止画処理部105aにフレーム画像から自動静止画データを生成させて後述するステップS12へ進む。
メモリ容量判定部104cにより、内部メモリ103の静止画格納領域に空き容量が無い(所定容量未満)と判定された場合には、ステップS3が否定判定されてステップS6へ進む。ステップS6では、ステップS4と同様に、生成する静止画データが手動静止画データであるか否かを判定する。手動静止画データを生成する場合にはステップS6が肯定判定されてステップS7へ進み、自動静止画データを生成する場合にはステップS6が否定判定されて後述するステップS12へ進む。ステップS7では、削除指示部104dは、管理情報を参照して、内部メモリ103の静止画格納領域に自動静止画データが格納されているか否かを判定する。内部メモリ103に手動静止画データのみが格納されている場合には、ステップS7が否定判定されてステップS8へ進む。ステップS8では、レリーズロックを行い、ユーザによる静止画の撮影操作を禁止させて後述するステップS12へ進む。
内部メモリ103に自動静止画データが格納されている場合には、ステップS7が肯定判定されてステップS9へ進む。ステップS9では、削除指示部104dは、管理情報および/または評価値を参照して、削除の対象となる自動静止画データを決定してステップS10へ進む。ステップS10では、削除指示部104dは、ステップS9で決定された自動静止画データを内部メモリ103の静止画格納領域から削除させてステップS11へ進む。ステップS11では、撮像素子101およびA/D変換器102にフレーム画像を出力させて、静止画処理部105aにフレーム画像から手動静止画データを生成させ、内部メモリ103の静止画格納領域に格納してステップS12へ進む。
ステップS12では、動画撮影が終了か否かを判定する。動画撮影を終了する場合、すなわちユーザにより動画撮影を終了する操作に応じて操作部109から操作信号が出力された場合には、ステップS12が肯定判定されてステップS13へ進む。ステップS13では、内部メモリ103に格納された静止画データをメモリカード111へ転送して処理を終了する。動画撮影を終了しない場合、すなわちユーザによる動画撮影を終了する操作が行われず操作部109から操作信号を入力しない場合には、ステップS12が否定判定されてステップS1へ戻る。
上述した実施の形態によるデジタルカメラによれば、以下の作用効果が得られる。
削除指示部104dは、内部メモリ103に格納されている自動静止画データを撮影時刻に従った順序である撮影順番に配列した場合に、直前に選択された自動静止画データと互いに隣接しない位置の自動静止画データを削除対象として選択して手動静止画データに置換するようにした。特に、削除指示部104dは、撮影順番が偶数の自動静止画データを昇順で削除対象として選択するようにした。したがって、内部メモリ103からユーザが意図して撮影した静止画に対応する手動静止画データが削除されることを防ぎながら、離散的な順序で自動静止画データを削除することにより、類似したシーンを撮影した自動静止画データを残すことなく、内部メモリ103の静止画格納領域に手動静止画データのための容量を確保することができる。
−第2の実施の形態−
本発明の第2の実施の形態によるデジタルカメラについて説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、撮影時刻の差が所定時間以内の複数の自動静止画データについては、連続して内部メモリ103から削除することを許容する点で第1の実施の形態とは異なる。
本実施の形態においては、内部メモリ103に残容量が無い状態で手動静止画データの生成が行われる際に、動画の撮影時間に基づいて所定時間を設定する。内部メモリ103に格納されている複数の自動静止画データのうち撮影時刻の差が、設定された所定時間以内の複数の自動静止画データを同一グループに含め、同一グループに含まれる自動静止画データについては、同一の撮影順番を振り分けて削除対象を決定する。以下詳細に説明する。
ユーザにより動画撮影を開始するための操作が行われると、撮影開始時刻が記録される。撮影開始時刻は、管理情報に記録されてもよいし、内部メモリ103の動画格納領域に記録されてもよい。動画撮影中に手動静止画の撮影操作が行われ、かつ、メモリ容量判定部104cにより、内部メモリ103の静止画格納領域の残容量が無いと判定された場合には、削除指示部104dは、内部メモリ103に格納されている自動静止画データから削除対象となる自動静止画データを決定する。
まず、削除指示部104dは、手動静止画の撮影指示が行われた時刻と、記録された動画の撮影開始時刻との差分を演算して、手動静止画の撮影が指示されるまでの動画撮影時間を算出する。そして、削除指示部104dは、算出した動画撮影時間に基づいて、所定時間を設定する。この所定時間は、動画撮影中に取得された複数の自動静止画データが、実質的に類似するシーンを撮影したものとみなせる時間範囲であり、動画撮影時間の増加に応じて長くなるように設定される。一例として、動画撮影時間が5分の場合には所定時間が10秒、動画撮影時間が10分の場合には所定時間が20秒として設定される。
所定時間が設定されると、削除指示部104dは、管理情報に記録された自動静止画データの時刻情報、すなわち撮影時刻を参照して、内部メモリ103に格納されている各自動静止画データの撮影間隔がそれぞれ所定時間以内であるか否かを判定する。撮影間隔が所定時間以内となる自動静止画データが存在しない場合には、削除指示部104dは、第1の実施の形態と同様にして、削除対象を決定する。
図6を用いて、撮影間隔が所定時間以内となる自動静止画データが存在する場合における削除指示部104dによる削除対象の決定処理について説明する。図6は、内部メモリ103に格納されている静止画データの削除と格納との関係を模式的に説明する図である。なお、図6においても、図4と同様に、自動静止画データを「自」、手動静止画データを「手」として表し、「自」または「手」とともに示す各番号は撮影順番を表している。
以下の説明においては、自動静止画データ「自4」の撮影時刻と、自動静止画データ「自5」の撮影時刻との差分が所定時間以内となるものとする。この場合、図6(a)に示すように、削除指示部104dは、自動静止画データ「自4」および「自5」を同一のグループGpに含める。削除指示部104dは、グループGpに含まれる自動静止画データ「自4」、「自5」については同一の撮影順番と見なして、撮影順番が偶数の自動静止画データを昇順で削除対象として決定する。そして、削除指示部104dは、グループGpに含まれる撮影順番が連続する自動静止画データ「自4」、「自5」が順次削除されることを許容する。
削除指示部104dは、手動静止画データ「手1」が生成される際には、自動静止画データ「自2」を内部メモリ103から削除する(図6(b))。手動静止画データ「手2」が生成される際には、削除指示部104dは、グループGpに含まれる自動静止画データ「自4」を内部メモリ103から削除する(図6(c))。手動静止画データ「手3」が生成される際には、削除指示部104dは、グループGpに含まれる自動静止画データ「自5」を内部メモリ103から削除する(図6(d))。手動静止画データ「手4」が生成される際には、削除指示部104dは、自動静止画データ「自7」を内部メモリ103から削除する(図6(e))。手動静止画データ「手5」が生成される際には、削除指示部104dは、自動静止画データ「自9」を内部メモリ103から削除する(図6(f))。
手動静止画データ「手6」が生成される場合には、削除指示部104dは、第1の実施の形態の場合と同様にする。すなわち、削除指示部104dは、内部メモリ103に残されている自動静止画データ「自1」、「自3」、「自6」、「自8」、「自10」について、撮影順番が偶数で昇順となるように削除対象を決定する。
以上で説明した第2の実施の形態によるデジタルカメラによれば、第1の実施の形態により得られる作用効果に加えて、以下の作用効果が得られる。
削除指示部104dは、手動静止画の撮影操作が行われた時点における動画の撮影時間に基づいて所定時間を設定する。そして、削除指示部104dは、内部メモリ103に格納されている自動静止画データのうち、撮影時刻の間隔が設定した所定時間以内となる複数の自動静止画データを同一グループGpに含め、グループGpに含まれる自動静止画データについては、連続して手動静止画データに置換することを許容するようにした。撮影時刻の間隔が設定した所定時間以内となる自動静止画データは、類似したシーンを撮影した画像となる可能性が高いため、このような自動静止画データを削除対象とすることにより、類似したシーンを撮影した自動静止画データを残すことなく、内部メモリ103の静止画格納領域に手動静止画データのための容量を確保することができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(1)撮影順番が偶数の自動静止画データを昇順で削除するものに代えて、以下のような種々の態様により自動静止画データを削除できる。
(1−1)撮影番号が偶数の自動静止画データを降順で削除できる。この場合、削除指示部104dは、まず、自動静止画データを「自10」、「自8」、「自6」、「自4」、「自2」の順序で内部メモリ103から削除する。自動静止画データ「自2」が削除された以降は、自動静止画データ「自2」よりも撮影番号が小さい偶数番目の自動撮影データが存在しない。このため、削除指示部104dは、自動静止画データ「自1」、「自3」、「自5」、「自7」、「自9」のうち、降順で偶数番目、すなわち自動静止画データ「自7」、「自3」の順序で内部メモリ103から削除する。さらに、削除指示部104dは、自動静止画データ「自1」、「自5」、「自9」のうち、降順で偶数番目、すなわち自動静止画データ「自5」を削除する。以後、削除指示部104dは、自動静止画データ「自1」、「自9」のうち、降順で偶数番目の自動静止画データ「自1」を削除し、その後自動静止画データ「自9」を削除する。
(1−2)撮影番号が奇数の自動静止画データを昇順で削除する。この場合、削除指示部104dは、まず、自動静止画データを「自1」、「自3」、「自5」、「自7」、「自9」の順序で内部メモリ103から削除する。自動静止画データ「自9」が削除された以降は、自動静止画データ「自9」よりも撮影番号が大きい奇数番目の自動撮影データが存在しない。このため、削除指示部104dは、自動静止画データ「自2」、「自4」、「自6」、「自8」、「自10」のうち、昇順で奇数番目、すなわち自動静止画データ「自2」、「自6」、「自10」の順序で内部メモリ103から削除する。さらに、削除指示部104dは、自動静止画データ「自4」、「自8」のうち、昇順で偶奇数目、すなわち自動静止画データ「自4」を削除し、その後自動静止画データ「自8」を削除する。
(1−3)撮影番号が奇数の自動静止画データを降順で削除できる。この場合、削除指示部104dは、まず、自動静止画データを「自9」、「自7」、「自5」、「自3」、「自1」の順序で内部メモリ103から削除する。自動静止画データ「自1」が削除された以降は、自動静止画データ「自1」よりも撮影番号が小さい奇数番目の自動撮影データが存在しない。このため、削除指示部104dは、自動静止画データ「自2」、「自4」、「自6」、「自8」、「自10」のうち、降順で奇数番目、すなわち自動静止画データ「自10」、「自6」、「自2」の順序で内部メモリ103から削除する。さらに、削除指示部104dは、自動静止画データ「自4」、「自8」のうち、降順で奇数番目、すなわち自動静止画データ「自4」を削除し、その後自動静止画データ「自8」を削除する。
(1−4)撮影番号の昇順での自動静止画データの削除と降順での自動静止画データの削除とを組み合わせてもよい。撮影番号が偶数番目の自動静止画データを削除する場合を一例として説明する。この場合、削除指示部104dは、まず、昇順で偶数番目の自動静止画データ「自2」、「自4」、「自6」、「自8」、「自10」の順序で内部メモリ103から削除する。次に、削除指示部104dは、残りの自動静止画データ「自1」、「自3」、「自5」、「自7」、「自9」のうち降順で偶数番目の自動静止画データ「自7」、「自3」の順序で削除する。さらに、削除指示部104dは、残りの自動静止画データ「自1」、「自5」、「自9」のうち、昇順で偶数番目の自動静止画データ「自5」を削除する。そして、削除指示部104dは、残りの自動静止画データ「自1」、「自9」のうち、降順で偶数番目の自動静止画データ「自1」を削除した後、自動静止画データ「自9」を削除する。なお、最初に撮影番号の降順の自動静止画データを削除した後、昇順の自動静止画データの削除を行ってもよい。また、奇数番目の自動静止画データに適用することもできる。
(1−5)実施の形態および上記(1−1)〜(1〜4)においては、削除指示部104dが削除する自動静止画データは1枚おきの例を説明したが、この例に限定されない。削除指示部104dは、たとえば2枚おきや3枚おき等の所定の複数枚ごとに自動静止画データを削除してもよい。
(1−6)撮影番号が偶数の自動静止画データのうち、撮影番号が中央値に近い順序で削除するものについても本発明の一態様に含まれる。図7に示す例を用いて説明する。図7(a)に示すように、「自1」〜「自10」の自動静止画データが内部メモリ103に格納されている場合に手動静止画データ「手1」の生成が行われるものとする。この場合、図7(b)に示すように、削除指示部104dは、偶数番目の自動静止画データ「自2」、「自4」、「自6」、「自8」、「自10」のうち、中央値である自動静止画データ「自6」を削除して、手動静止画データ「手1」を格納する。以後、削除指示部104dは、自動静止画データ「自4」(図7(c))、「自8」(図7(d))、「自2」(図7(e))、「自10」(図7(f))の順序で削除して、手動静止画データ「手2」〜「手5」に順次置換する。以後、削除指示部104dは、残りの自動静止画データ「自1」、「自3」、「自5」、「自7」、「自9」のうちいずれの自動静止画データから削除するかについては、上述した(1−1)〜(1−4)のいずれの方法を用いてもよい。なお、撮影番号が奇数の自動静止画データのうち、撮影番号が中央値に近い順序で削除してもよい。この場合、手動静止画データ「手1」を格納する際に、削除指示部104dは、奇数番目の自動静止画データ「自1」、「自3」、「自5」、「自7」、「自9」のうち、中央値である自動静止画データ「自5」から削除してもよい。
(1−7)撮影番号が偶数の自動静止画データのうち、撮影番号が最大の自動静止画データと最少の自動静止画データとを交互に削除するものについても本発明の一態様に含まれる。図8に示す例を用いて説明する。図8(a)に示すように、「自1」〜「自10」の自動静止画データが内部メモリ103に格納されている場合に手動静止画データ「手1」の生成が行われるものとする。この場合、図8(b)に示すように、削除指示部104dは、偶数番目の自動静止画データ「自2」、「自4」、「自6」、「自8」、「自10」のうち、撮影番号が最大である自動静止画データ「自10」を削除して、手動静止画データ「手1」を格納する。手動静止画データ「手2」が生成される際には、削除指示部104は、図8(c)に示すように、自動静止画データ「自2」、「自4」、「自6」、「自8」のうち撮影番号が最少である自動静止画データ「自2」を削除して、手動静止画データ「手2」を格納する。以後、削除指示部104dは、自動静止画データ「自8」(図8(d))、「自4」(図8(e))、「自6」(図8(f))の順序で削除して、手動静止画データ「手2」〜「手5」に順次置換する。以後、削除指示部104dは、残りの自動静止画データ「自1」、「自3」、「自5」、「自7」、「自9」のうちいずれの自動静止画データから削除するかについては、上述した(1−1)〜(1−4)のいずれの方法を用いてもよい。なお、撮影番号が奇数の自動静止画データのうち、撮影番号が最大のものと最少のものとを交互に削除してもよい。
(2)内部メモリ103に空き容量が無い状態(所定容量未満の状態)で手動静止画データが生成される際に自動静止画データが削除されるものに代えて、内部メモリ103に空き容量が無い状態で新たに自動静止画データまたは手動静止画データが生成される際に、内部メモリ103に既に格納済の自動静止画データを削除するものについても本発明の一態様に含まれる。この場合も、上述した実施の形態や上記(1−1)〜(1−7)にて説明した方法を用いて、既に内部メモリ103に格納されている自動静止画データの削除対象を決定し、削除すればよい。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。