(実施形態1)
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では撮像装置の一例として、多重露出撮影の可能な任意のデジタルカメラに本発明を適用した例を説明する。しかし、本発明は、デジタルカメラに限らず、多重露出撮影の可能な任意の電子機器にも適用可能である。これらの電子機器には、例えば携帯電話機、ゲーム機、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、眼鏡型端末などが含まれてよい。
(1 デジタルカメラ100の構成)
図1は、本実施形態の撮像装置の一例としてデジタルカメラ100の機能構成例を示すブロック図である。なお、図1に示す機能ブロックの1つ以上は、ASICやプログラマブルロジックアレイ(PLA)などのハードウェアによって実現されてもよいし、CPUやMPU等のプログラマブルプロセッサがソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。また、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。従って、以下の説明において、異なる機能ブロックが動作主体として記載されている場合であっても、同じハードウェアが主体として実現されうる。
撮影光学系101は、レンズ群から構成されフォーカスレンズやズームレンズを含むものである。AF(オートフォーカス)駆動部102は、撮影光学系101のフォーカスレンズを駆動する。AF駆動部102は、例えばDCモータやステッピングモータによって構成され、制御部123の制御によって撮影光学系101のフォーカスレンズ位置を制御させることによりピントを合わせる。
絞り103は、撮像センサ112に入射する光量を調節する絞りであり、絞り駆動部104は絞り103を駆動する制御回路である。制御部123の指示に応じて露出制御値を算出し、算出結果に基づいて絞り103を駆動して光学的な絞り値を変化させる。
主ミラー105は、撮影光学系101から入射した光束をファインダ側と撮像センサ側とに切替えるためのミラーである。主ミラー105は通常はファインダ部108へと光束を導くよう配置されるが、撮影が行われる場合やライブビュー表示の場合には、撮像センサ112へと光束を導くように上方に跳ね上がり光束を反射しない位置に待避される。また主ミラー105は、その中央部が光の一部を透過するようにハーフミラーとなっており、光束の一部を透過して焦点検出を行うためのセンサに入射させる。
サブミラー106は、主ミラー105から透過した光束を反射させ、焦点検出を行うためのセンサ(焦点検出部109内に配置されている)に光束を導く。ミラー駆動部107は、制御部123の制御により主ミラー105の位置を制御する。ファインダ部108はファインダを構成するペンタプリズムである。ファインダはピント板、アイピースレンズ(不図示)などによって構成させる。
焦点検出部109は、入射する光信号を内部のセンサにより光電変換してフォーカス演算に用いるデフォーカス量を出力する。主ミラー105の中央部を透過し、サブミラー106で反射された光束は、焦点検出部109の内部に配置されたセンサに導かれる。制御部123は焦点検出部109の出力を評価してAF駆動部102を制御してフォーカスレンズを駆動させる。
シャッタ110は、フォーカルプレーンシャッタであり、シャッタ駆動部111により駆動される。シャッタの開口時間は制御部123の指示により設定され、シャッタ駆動部111は設定に応じてシャッタを駆動する。
撮像センサ112は、撮影光学系101によって結像された被写体の光学像を電気信号に変換するCCDやCMOSセンサ等で構成される。AD変換部115は、撮像センサ112により出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して、画像信号を映像信号処理部116に出力する。
映像信号処理部116は、ゲートアレイなどのロジックデバイスにより実現され、入力された画像信号に、フィルター処理、色変換処理等の現像処理を施した現像データを出力すると共に、JPEG等の圧縮処理を行ってメモリコントローラ119に出力する。また、必要に応じて入力された画像信号の露出情報やホワイトバランスなどの情報を制御部123に出力すると、制御部123は入力された情報に基づいてホワイトバランスやゲイン調整の指示を行う。さらに、映像信号処理部116は、バッファメモリ122上の2つ以上の現像データの加算や、現像データから階調を高ビット化した高精度データの生成、またその両方の処理を同時に実行し、結果をバッファメモリ122に書き戻すことが可能である。多重露出撮影における連像撮影枚数は、バッファメモリ122の容量の大きさに左右される。そのほか、映像信号処理部116は、撮像センサ112からの入力された画像信号や、メモリコントローラ119から入力された現像データや圧縮データ等の画像データを、制御部123の指示に応じて表示駆動部117を通して表示部118に出力する。
表示駆動部117は、表示部118の表示を制御する駆動回路であり、制御部123の表示内容に対する指示に従って表示部118に画像データや文字等の情報を表示させる。
表示部118は、TFT型LCDや有機EL等で構成され、ファインダ内の表示およびカメラ本体に取り付けられた表示部を含み、撮影された画像データとともに撮影情報などを表示する。表示部118は多重露出撮影により撮影された画像データを表示する。
メモリコントローラ119は、メモリ120、外部インターフェイス121およびバッファメモリ122に対するデータの書き込みや読み出しのタイミングを制御する。映像信号処理部116から現像データや圧縮データ等の画像データが入力されるとバッファメモリに格納するほか、撮影された画像データを必要に応じてメモリ120に格納する。制御部123はメモリコントローラ119から得たメモリ120の容量と設定から予測される画像データのサイズをもとに、撮影前に撮影可能残数を演算することができ、必要に応じて表示部118に表示する。
メモリ120は、EEPROMなどの半導体メモリ等で構成される不揮発性メモリであり、撮影された画像データを記憶する。メモリ120はメモリカードのように取り外し可能な記録媒体であってもよい。
外部インターフェイス121は、デジタルカメラ100と外部のコンピュータ等とを接続し、画像等のデータの交換を可能にするインターフェイスである。バッファメモリ122は、メモリ120や外部インターフェイス121にデータを書き込む際に一時的にデータを記録するために用いられる。
制御部123は、例えばCPUあるいはMPUであり、ROMに格納されたプログラムを記憶部130の作業エリアに展開し、実行することにより、デジタルカメラ100全体を制御する制御部である。例えば制御部123は、本実施形態に係る多重露出撮影機能を実現するための各部の制御やクイックレビュー表示に関する表示制御を実行する。
記憶部130は、制御部123のデータを一時記憶する揮発性の記憶媒体である。制御部123の動作用の定数、変数、ROMから読み出したプログラム等を展開する。
操作部124は、スイッチやボタン、タッチパネルなどからなり、ユーザによる操作指示を検出して制御部123に通知する。操作部124を構成するスイッチやボタンには、スイッチSW1 125およびスイッチSW2 126のほか、メニューボタン、移動ボタン、撮影モードダイヤル、等のボタンやスイッチがありそれぞれの状態が検出される。制御部123はその操作指示の通知に応じて各機能部を制御部する。なお、本実施形態に係る多重露出撮影機能に関する設定は、タッチパネルに表示されるメニュー表示に対する操作により設定され、この設定に基づいて例えば通常撮影と多重露出撮影の切替が行われる。
スイッチSW1 125およびスイッチSW2 126は、レリーズボタンの操作でオンオフするスイッチである。スイッチSW1 125のみオンの状態はレリーズボタン半押し状態に対応し、この状態の場合が検出された場合、制御部123はオートフォーカスの動作を行う制御や測光動作を行う制御を実行する。スイッチSW1 125、SW2 126が共にオンの状態はレリーズボタンの全押し状態であり、制御部123は撮影により得られる画像データを記録するための制御を実行する。
(多重露出撮影機能に係る設定項目)
次に、多重露出撮影機能に係る設定項目を設定する方法について、図2を参照して説明する。
図2は多重露出撮影機能に係るカメラの設定を変更するメニュー画面の表示例であり、操作部124中のメニューボタンの操作によって、表示部118に表示される。このメニュー画面では、操作部124の移動ボタンの操作によって、メニュー項目であるG201〜G205の選択を行い、セットボタンによりいずれかのメニュー項目が選択された状態に遷移する。さらに移動ボタンによって各メニュー項目において設定可能な内容(項目内容)を選択した後、再度セットボタンを操作することで各メニュー項目に対する設定を確定する。
G201は、多重露出撮影機能の状態を選択するためのメニュー項目であり、「する」・「しない」の2つの項目内容が選択できる。項目内容が「する」に設定されると、撮影モードが多重露出撮影モードに設定され、デジタルカメラ100は以後の撮影において多重露出撮影を行う「多重露出撮影開始」の状態に設定される。「多重露出撮影開始」状態において最初の1枚目の撮影を行うと、「多重露出撮影中」状態に遷移する。多重露出撮影中状態において、項目G201を「しない」に設定すると、その時点で多重露出撮影機能を終了し、「通常撮影」の状態(通常撮影モード)となる。通常撮影に状態変化する際に、合成画像が生成可能であれば当該画像が生成される。
G202は、多重露出撮影において画像を重ねる枚数を選択するためのメニュー項目であり、「2」から「9」までの画像枚数が設定できる。G204において設定されるベース画像が選択されていない場合、設定した画像枚数が、多重露出撮影において撮影される予定枚数となる。ベース画像を選択した場合は、予定枚数が設定した画像枚数から1枚減った値に設定される。なお、項目G202は、「多重露出撮影中」の状態では選択して変更することができない。撮影により項目G202で設定した枚数の画像に達すると、カメラは多重露出撮影を終了して「通常撮影状態」となり、合成画像を生成する。
G203は、多重露出撮影における自動露出調整機能の実行状態を選択するためのメニュー項目であり、「する」・「しない」の2つの項目内容が選択できる。なお項目G203は「多重露出撮影中」状態では、選択して変更することができない。また、多重露出撮影が終了すると、「しない」に設定される。
G204は、多重露出撮影によって撮影された画像を重ねるための、予め撮影された画像(ベース画像)を選択するためのメニュー項目であり、メモリ120に記憶されている撮影画像から1つの画像を選択する。なお、項目G204は「多重露出撮影開始」状態でなければ選択することができない。本項目によりベース画像を選択すると、多重露出撮影によって撮影される画像のサイズがベース画像の画像サイズと同じ値に設定される。本項目は、多重露出撮影が終了するとベース画像が選択されていない状態になる。映像信号処理部116は、ベース画像が選択されると、ベース画像をメモリ120から読み出して各種処理を施し、バッファメモリ122上に現像データとして変換された形で配置する。
G205は、選択されたベース画像を解除するための「画像選択解除」ボタンであり、選択するとただちにベース画像が選択されていない状態になる。
(通常撮影に係る一連の動作)
次に、通常撮影に係る一連の動作を図3のフローチャートを参照して説明する。ここでは、通常撮影のクイックレビュー表示に関する説明を行う。クイックレビュー表示は、本実施形態では、撮影した画像や多重露出撮影に係る合成画像を表示部118に表示する機能であるが、通常撮影状態と多重露出撮影機能とで用いるクイックレビュー表示機能は異なる。多重露出撮影機能に用いるクイックレビュー表示の詳細は図7等を参照して後述する。なお、デジタルカメラ100の多重露出撮影が「しない」に設定された状態で、レリーズボタンが半押しの状態、即ちスイッチSW1 125のみオンの状態となったことが制御部123に通知された場合に本処理が開始される。また、制御部123がROMに格納されたプログラムを記憶部130の作業エリアに展開し、実行することにより実現される。
S300において制御部123は、通常撮影を開始すると、S301において、SW2がオンか否かを判定する。SW2がオンであれば処理をS302に処理を進め、オンでなければ処理をS301に戻してSW2がオンか否かの判定に戻る。S302において制御部123は、被写体の撮影を行って撮影が終了すると処理をS303に進める。
S303において映像信号処理部116は、撮像センサ112から入力した画像信号に現像処理を行い、現像処理が終了すると処理をS304に進める。
S304において制御部123は、以下で説明する記憶部130に記憶された表示設定の設定値を読み出す等によりクイックレビュー表示が可能な状態かを判定し、クイックレビュー表示が可能な場合は処理をS305に進める。一方、表示が可能でないと判定した場合はクイックレビュー表示を行わずに通常撮影に係る一連の処理を終了する。クイックレビュー表示が可能かどうかの判定には「クイックレビューの前に操作部124のいずれかが操作された」「メニュー設定でクイックレビューを表示しない設定にされている」などがある。操作部124には撮影準備操作のSW1、撮影動作のトリガーとなるSW2も含まれる。
S305において制御部123は、クイックレビュー表示を実行して、現像した画像データを表示させる。
S306において制御部123は、クイックレビュー終了指示が通知されたかを判定する。制御部123は、終了指示の通知があったと判定したときは、通常撮影に係る一連の処理を終了し、終了指示の通知が無かったと判定したときは、処理をS306に戻してクイックレビュー表示を継続させる。クイックレビュー終了指示は「操作部124のうちの所定の操作部が操作された」「メニュー設定で設定したクイックレビュー表示時間が経過した」等のいずれかの条件が満たされた場合に通知される。
通常撮影では、撮影後にクイックレビューを表示する場合と表示しない場合がある。また、クイックレビュー表示の前後においていつでも操作部124に対する操作指示を受け付けるので、次の撮影動作が禁止されることはない。
(多重露出撮影機能に係る一連の動作)
次に、多重露出撮影機能における一連の動作を図4のフローチャートを参照して説明する。なお、デジタルカメラ100の多重露出撮影が「する」に設定されて「多重露出撮影開始」となった状態で、レリーズボタンが半押しの状態、即ちスイッチSW1 125のみオンの状態となったことが制御部123に通知された場合に本処理が開始される。また、制御部123がROMに格納されたプログラムを記憶部130の作業エリアに展開し、実行することにより実現される。
S401において制御部123は、SW2がオンか否かを判定し、SW2がオンであればS402に処理を進めて多重露出撮影処理を行い、SW2がオンでなければ、再度S401においてSW2がオンか否かの判定に戻る。
S403において制御部123は、1枚目の撮影に対して多重露出撮影処理が行われると、状態を「多重露出撮影中」状態へ変更し、S404において、多重露出撮影の完了枚数と、多重露出撮影の予定枚数が同じかどうか判定する。多重露出撮影の予定枚数とは、上述した図2における項目G202で設定した予定枚数である。予定枚数が同じでないと判定した場合、即ちまだ多重露出撮影の途中であると判定した場合、S405に処理を進める。そして、多重露出撮影の完了枚数と、多重露出撮影の予定枚数とが同じであり、多重露出撮影が完了したと判定した場合は、多重露出撮影機能を終了させるための識別子を有効にしてメモリ120に記憶させ、S408に処理を進める。
S405において制御部123は、クイックレビュー表示ができるかどうかを判定する。本ステップではS304の処理と同様に、記憶部130に記憶された表示設定の設定値を読み出す等によりクイックレビュー表示が可能な状態かを判定する。即ち、ユーザの操作により「メニュー設定でクイックレビューを表示しない設定にされている」場合には、クイックレビュー表示ができないと判定する。そして、「メニュー設定でクイックレビューを表示する設定にされている」場合には、クイックレビュー表示ができると判定する。制御部123は、クイックレビューを表示できる場合はS406に処理を進め、表示できない場合はS401に処理を戻して新たな撮影が行われるのを待つ。
S406において制御部123は、多重露出撮影機能に用いるクイックレビュー表示を行う。クイックレビュー表示の詳細は図7のフローチャートを用いて後述するが、ユーザはクイックレビュー表示により撮影した画像の確認を行う。クイックレビュー表示の終了後、S407において制御部123は、多重露出撮影機能を終了するかを判定する。多重露出撮影機能を終了するか否かの判定は、後述するクイックレビュー表示を行った際のユーザ操作に応じて決定される。制御部123は、クイックレビュー表示において設定された、多重露出撮影機能を終了するための識別子が有効である場合、S412に処理を進め、有効でないと判定した場合は処理をS401に戻して再びSW2に対する操作指示を待つ。つまり、すでに多重露出撮影の予定枚数の撮影を完了している場合、または、ライブビュー中に多重撮影終了のための操作がなされた場合に、多重露出撮影機能を終了することになる。なお、多重露出撮影の予定枚数が完了枚数に達していないときは、S406におけるクイックレビュー表示中および表示前であっても、操作部124のうちSW1ならびにSW2等に対する操作指示は受け付けるようにする。
一方、S408において制御部123は、S404において多重露出撮影の完了枚数が多重露出撮影の予定枚数に達していると判定された場合、次の撮影を禁止する。そして、S409において、予定枚数の撮影が完了して撮影禁止になっている旨をユーザに通知する。制御部123は、撮影動作を禁止するため、操作部124のうち撮影に使用するSW1,SW2に対する操作指示を無効にする。本実施形態では、撮影禁止の旨をユーザに通知する方法として、表示部118のファインダ内の液晶表示部や本体の表示部に撮影禁止の旨を表示するが、ユーザに通知できれば方法は問わない。
S410において制御部123は、多重露出撮影機能に用いるクイックレビュー表示を行う。多重露出撮影の完了枚数が予定枚数に達している場合は、クイックレビュー表示可能かどうかの判定を行わずにクイックレビューの表示を行う。即ち、「メニュー設定でクイックレビューを表示しない設定にされている」場合であっても、クイックレビュー表示を行う。これは、設定値に基づいてクイックレビュー表示を行わない場合、所定枚数の撮影の終了後に多重撮影が自動解除され、最後の撮影が失敗している場合に画像の確認や撮影のやり直しを行うことができないことを防ぐためである。クイックレビュー表示に係る詳細な処理は図7のフローチャートで後述するが、クイックレビュー表示では画像の確認後、「1枚戻る」、「保存して終了」、「保存しないで終了」等を選択し、撮影を1枚戻す操作や合成画像の保存の有無を選択できる。またクイックレビュー表示の機能の一部として「1枚戻る」処理を選択できるようにしているため、クイックレビュー表示を実行することで、多重露出撮影の最後の画像(最終画像)においても再度の撮影を可能にすることができる。
S411において制御部123は、多重露出撮影機能を終了するかを判定する。S407と同様に、多重露出撮影機能を終了するか否かの判定は、後述するクイックレビュー表示を行った際のユーザ操作に応じて決定される。制御部123は、クイックレビュー表示において設定された、多重露出撮影機能を終了するための識別子が有効である場合、S412に処理を進め、有効でないと判定した場合はS401に処理を戻して再びSW2に対する操作指示を待つ。ここでは、多重露出撮影の予定枚数の撮影を完了している可能性がある。このため、S407と異なり、すでに多重露出撮影の予定枚数の撮影を完了している場合、または、ライブビュー中に多重撮影終了のための操作がなされた場合に、多重露出撮影機能を終了することになる。また、S410のクイックレビュー表示処理において、後述の「1枚戻る」処理が実行された場合は、S404で判断した時から多重露出撮影完了枚数が1枚減っており、多重露出撮影機能の識別子は有効ではないので、再びS401に処理を戻す。制御部123は、再びS401に処理を戻す場合に次の撮影が禁止されているときは撮影の禁止を解除する。
S412において制御部123は、「通常撮影」へ状態を戻して多重露出撮影機能の一連の処理を終了する。仮にS404、S408〜S410の処理が存在しない、つまり図3で説明した通常撮影と同じ動作で制御した場合、多重露出撮影が予定枚数に達して撮影終了となったことに気づかずにSW1を押してしまう可能性がある。そうすると、「1枚戻る」操作が可能なクイックレビュー表示を行うことなく多重露出撮影が終了してしまい、撮影が失敗につながるおそれがある。しかし、多重露出撮影の完了枚数が予定枚数に達した後は常に次の撮影動作を禁止し、かつクイックレビュー表示を強制的に実行することで、予定枚数の最終画像であっても、画像の確認や多重露出撮影をやり直すことが可能になる。
(多重露出撮影処理に係る一連の動作)
以下、多重露出撮影処理における一連の動作を図5のフローチャートおよび図6(a)を参照して説明する。本処理は、上述のS402が実行されると開始される。
多重露出撮影処理が実行されると、S501において制御部123は、絞り駆動部104を介して絞り103を制御して露光を行い、露光が完了すると、S502において撮像センサ112に対して蓄積された画像信号の読み出しを行わせる。
S503において映像信号処理部116は、制御部123の指示に応じて読み出した画像信号から現像データを生成する。ここで図6(a)は、多重露出撮影における3回の撮影で得られる画像信号および多重露出撮影処理によりバッファメモリに格納された画像データの様子を模式的に示している。1枚目の撮影で得られる画像信号A、2枚目で得られた画像信号B、3枚目で得られた画像信号Cとして、それぞれの画像信号に対応する現像データA、現像データB、現像データCが生成されている。
S504において映像信号処理部116は、生成した現像データを圧縮して圧縮データを生成し、S505において、生成された圧縮データをメモリ120に書き込む。映像信号処理部116によるメモリ120への書き込みが完了すると、制御部123は処理をS506に進める。
S506において制御部123は、書き込み済みファイル情報を生成する。書き込み済みファイル情報は、例えばバッファメモリ122とメモリ120へ書き込んだファイル名のリストである。
S507において映像信号処理部116は、多重露出撮影において前回の撮影で記録された現象データを用いて高精度データを生成する。高精度データは、前回の撮影で得られた現像データを合成するために高ビット化し、前回までに生成していた高精度データに加算した画像データである。高精度化することで、合成処理に伴って階調が飽和してしまう可能性を低減することができる。但し、高精度化以外にも合成しやすくするための他の処理を施したものとしても良い。図6(a)では、2枚目の撮影時に、1枚目の撮影時の現像データAから高精度データAをバッファメモリ122上に生成した様子を示している。また、3枚目の撮影時に、2枚目の撮影時に生成された現像データBと高精度データAを加算して、高精度データA+Bをバッファメモリ122上に生成した様子を示している。なお、3回目の撮影時において、後述する2枚目の撮影時に生成された多重現像データがバッファメモリ122上で利用可能な場合は当該データを流用するようにしてもよい。高精度データの生成が完了すると処理をS508に進める。
S508において映像信号処理部116は、高精度データと今回の撮影により生成した現像データを合成して多重現像データを生成する。多重現像データは、今回生成した高精度データ(前回までに得た画像を多重したもの)に、今回の撮影で得られた現像データを加算したデータである。
さらにS509において、多重現像データの圧縮処理を行って、多重圧縮データを生成する。多重圧縮データは、多重現像データを表示のために縮小・圧縮したデータであり、このデータをクイックレビュー表示において表示部118に表示する。ここでの圧縮には高ビット化した多重現像データに対する低ビット化する処理を含んでもよい。図6(a)では、2枚目の撮影時ならば多重圧縮データA+Bが、3枚目の撮影時ならば多重圧縮データA+B+Cがバッファメモリ122上に生成されている。前回の撮影時の時点では、前回撮影時の多重圧縮データは消去せず、そのまま保持した状態を維持する。つまり、3枚目の撮影時において多重圧縮データA+B+Cが生成された時点では、2枚目の撮影時の多重圧縮データA+Bがバッファメモリ122上に保持されている。但し、前回撮影時の多重圧縮データを削除せずに蓄積することで、複数枚の画像を遡った多重露出撮影を行えるようにしてもよい。
S510において制御部123は、多重撮影の完了枚数に1を増やして多重露出撮影処理の一連の処理を完了して、処理を呼び出し元のS402に戻す。
(クイックレビュー表示機能に係る一連の動作)
次に、多重露出撮影機能に用いるクイックレビュー表示機能についての一連の動作を、図7(a)のフローチャートを参照して説明する。本処理は、図4において説明した多重露出撮影機能においてクイックレビュー表示の指示があった場合(S406またはS410)に処理を開始する。なお、クイックレビュー表示の表示例を図7(b)に示す。図7(b)では、表示部118に多重圧縮データを表示することを想定しているが、直近の画像信号より得られた多重していない撮影画像を表示してもよい。また、多重圧縮データと多重していない撮影画像とを選択して切り替えて表示する処理を加えてもよい。
S701において制御部123は、操作部124の状態を確認して、次の撮影への指示があるかを判定する。次の撮影への指示があったと判定した場合、クイックレビュー表示機能に係る一連の処理を終了する。次の指示がないと判定した場合、処理をS702に進める。なお、多重露出撮影の完了枚数と多重露出撮影の予定枚数が同一となり(即ち図4におけるS404においてYesの場合)、S408において撮影が禁止されている場合、制御部123は処理をS702に進める。
S702において制御部123は、ユーザ選択画面を表示部118に表示するように映像信号処理部116に指示する。ユーザ選択画面の表示例を図8(a)、(b)、(c)、(d)に示す。ユーザ選択画面では「前の画面に戻る」(G801)、「1枚戻る」(G802)、「保存して終了」(G803)、「保存しないで終了」(G804)の項目が選択可能である。項目G801は、ユーザ選択画面を終了し、ユーザ選択画面の前の画面に戻り、多重露出撮影の継続を指示する選択項目である。項目G802は、直近の撮影画像を破棄し、前回までの多重露出撮影から多重露出撮影やりなおしを指示する選択項目である。項目G803は、現在の多重露出撮影結果を保存して、多重露出撮影機能を終了し、「通常撮影」の状態に戻ることを指示する選択項目である。項目G804は、多重露出撮影結果をすべて破棄して、多重露出撮影機能を終了し、「通常撮影」の状態に戻ることを指示する選択項目である。なお、ユーザ選択画面において、ユーザ操作により選択された項目ごとに図8(a)〜(d)の表示が切り替わり、項目が確定されると制御部123は対応する処理を実行する。
S703において制御部123は、操作部124の状態から、「前の画面に戻る」が選択されているかを判定する。「前の画面に戻る」が選択されている場合、S704に処理を進め、当該項目が選択されていない場合、S707に処理を進める。
S704において制御部123は、映像信号処理部116に対して、バッファメモリ122上の多重圧縮データを読み出して表示部118に表示させる。このときの表示部118には図8(a)で示した表示例が表示される。
S705において制御部123は、操作部124における操作により「前の画面に戻る」が確定された場合、S706において映像信号処理部116は、制御部123の指示によりユーザ選択画面を非表示にする。制御部123は非表示にする処理が完了すると再びS701に処理を戻して次の撮影への指示があるかを再度判定する。このときの表示部118は、クイックレビュー表示の開始時点と同じく、図8(a)のように表示される。一方、S705において、操作部124における操作が「前の画面に戻る」を確定するものでない場合、S707に処理を進める。
S707において制御部123は、操作部124の状態から「1枚戻る」が選択されているかを判定する。「1枚戻る」が選択されている場合、S708において映像信号処理部116は、制御部123の指示によりバッファメモリ122上の前回撮影時の多重圧縮データを読み出して表示部118に表示する。このときの表示部118の表示例が図8(b)である。一方、S707において「1枚戻る」が選択されていない場合、処理をS711に進める。
S709において制御部123は、操作部124における操作により「1枚戻る」が確定されたかを判定し、「1枚戻る」が確定された場合、S7010に処理を進めて後述する「1枚戻る」処理を実行する。このとき制御部123は、多重露出撮影を継続可能にするためにS408において設定された撮影の禁止を解除する。一方、操作部124における他の操作により「1枚戻る」が確定しない場合、処理をS711に進める。「1枚戻る」が確定された場合、クイックレビュー表示の一連の処理を終了する。なお、「1枚戻る」処理の詳細は後述する。
S711において制御部123は、操作部124の状態から「保存して終了」が選択されているかを確認する。「保存して終了」が選択された場合、S712において映像信号処理部116は、制御部123の指示によりバッファメモリ122上の多重圧縮データを読み出し、表示部118に表示する。このときの表示部118の表示例が図8(c)である。一方、「保存して終了」が選択されなかった場合、S715に処理を進める。
S713において制御部123は、操作部124の操作により「保存して終了」が確定したか否かを判定し、操作部124の操作により確定されたと判定した場合は、S714に処理を進めて「保存して終了」処理を実行する。一方、操作部124に対する他の操作により「保存して終了」が確定しなかった場合、S715に処理を進める。
S714において制御部123は、「保存して終了」処理を実行する。「保存して終了」処理の詳細は後述するが、当該処理を完了するとクイックレビュー表示の一連の処理を終了する。さらに、制御部123は、クイックレビュー表示の完了後に多重露出撮影機能を終了して「通常撮影」状態に戻すため、多重露出撮影機能を終了させるための識別子を有効にしてメモリ120に記憶させ、一連の処理を終了する。
S715において制御部123は、操作部124の状態を確認し、「保存しないで終了」が選択されているかを判定し、「保存しないで終了」が選択されたと判定した場合、S716に処理を進める。そして、S716において映像信号処理部116は、制御部123の指示に応じてバッファメモリ122上の多重圧縮データを読み出し、表示部118に表示する。このときの表示部118の表示例が図8(d)である。
S717において制御部123は、「保存しないで終了」が確定されたかを判定し、確定されたと判定した場合、S718に処理を進めて後述する「保存しないで終了」処理を実行する。制御部123は、当該処理を完了するとクイックレビュー表示の一連の処理を終了する。このとき制御部123は、S714と同様に、クイックレビュー表示の完了後に多重露出撮影機能を終了して「通常撮影」状態に戻すため、多重露出撮影機能を終了させるための識別子を有効にしてメモリ120に記憶させ、一連の処理を終了する。一方、「保存しないで終了」が確定されなかったと判定した場合、S703に処理を戻して再度「前の画面に戻る」が選択されているかを確認する。
(「1枚戻る」処理の一連の動作)
次に、S710の「1枚戻る」処理の一連の動作を図9のフローチャートを参照して説明する。図7に示したS710が実行されると本処理が開始される。
S901において制御部123は、書き込み済みファイル情報に読み込んで、記載されている直近の画像データを検索し、映像信号処理部を制御して該当する画像データを、バッファメモリ122とメモリ120から削除する。
S902において制御部123は、書き込み済みファイル情報を更新して、バッファメモリ122とメモリ120上の残存する画像データと対応をとる。
S903において制御部123は、多重露出撮影の完了枚数が0か否かを判定する。多重露出撮影の完了枚数が0でない場合、S904に処理を進めてバッファメモリ122上の現像データ、多重現像データ、前回撮影時多重圧縮データを破棄し、S905に処理を進める。
一方、多重露出撮影の完了枚数が0の場合、S906に処理を進めてバッファメモリ122上の現像データを破棄し、さらにS905に処理を進める。このとき、バッファメモリ122上には画像データが存在しなくなるが、多重露出撮影機能は終了させない。これにより多重露出撮影機能のメニュー設定を再度行うことなく、撮影画像だけをすべて消去した状態から多重露出撮影を継続できる。例えば、3枚撮影した後に「1枚戻る」処理を実行した場合の、バッファメモリ122の変化を図6(b)に示す。3枚の撮影により、それぞれ1枚目に撮影した画像信号A、2枚目に撮影した画像信号B、3枚目に撮影した画像信号Cが撮像センサから映像信号処理部116に入力される。そして、3枚の多重露出撮影が行われると、現像データC、高精度データA+B、多重現状データA+B+C、多重圧縮データA+B+C、2枚目の撮影時に得られる多重圧縮データA+Bがバッファメモリ122上に配置されている。この状態において、「1枚戻る」処理が実行されると、現像データC、多重現像データA+B+C、前回撮影多重圧縮データA+Bがバッファメモリ122から破棄される。バッファメモリ122には、高精度データA+Bが残っているため、3枚目の再撮影を行っても、前回までの多重露出撮影結果を継続して多重露出撮影を行うことができる。また、多重圧縮データA+Bがバッファメモリ122上に残っているため、3枚目の再撮影後に、前回撮影時の多重圧縮データA+Bとして保持され、再度「1枚戻る」処理を実行することができる。
S905において制御部123は、多重露出撮影の完了枚数を1減らす。また、多重露出撮影機能を終了するための識別子が有効になっている場合は、無効に変更する。そして、「1枚戻る」処理に係る一連の処理を終了して、S710に処理を戻す。このような「1枚戻る」処理が行われた場合には、既に多重露出撮影完了枚数の撮影が終わっていた場合でも、多重露出撮影完了枚数が減るため、撮影S401の処理に戻り、再び多重露出撮影を行って、多重合成する画像を撮影することになる。
(「保存して終了」処理に係る一連の動作)
次に、図7におけるS714の「保存して終了」処理に係る一連の動作を図10のフローチャートを参照して説明する。
図7におけるS714の「保存して終了」処理が実行されると本処理が開始される。
S1001において制御部123は、多重露出撮影の完了枚数が1枚以上かの判定を行い、1以上であるときはS1002に処理を進め、0であるときはS1004に処理を進める。
S1002において映像信号処理部116は、制御部123の指示により多重現像データから圧縮データを生成し、一方でS1004において、現像データから圧縮データを生成する。その後、S1003において映像信号処理部116は、生成したデータをメモリ120に保存する。制御部123は、生成したデータのメモリ120への保存が完了するとS1005に処理を進める。
S1005において制御部123は、多重露出撮影の予定枚数をリセットすると、S1006において項目G201の設定値を多重露出「しない」に変更し、「保存して終了」に係る一連の処理を終了する。
(「保存しないで終了」処理に係る一連の動作)
次に、図7に示したS718における「保存しないで終了」処理に係る一連の動作を図11のフローチャートを参照して説明する。本処理は、S718が実行されると開始される。
S1101において制御部123は、書き込み済みファイル情報を参照して高精度データおよび圧縮データのファイルが存在する場合はS1102およびS1103の処理を繰り返す。そして、書き込み済みのファイル情報に高精度データおよび圧縮データのファイルがなくなったと判定したときは、S1105に処理を進める。
S1102において映像信号処理部116は、制御部123の指示に応じて、書き込み済みファイル情報に記載された高精度データおよび圧縮データをバッファメモリ122とメモリ120から削除する。
S1103において制御部123は、書き込み済みファイル情報を更新し、S1104においてS1101に処理を戻す。上記の処理は、残存した高精度データと圧縮データがなくなるまで繰り返し実行される。
S1105において制御部123は、高精度データと圧縮データの削除が完了すると、多重現像データを削除し、S1206において、デジタルカメラ100の設定状態を「通常撮影」状態に戻すために多重露出撮影の予定枚数を0に戻す。
さらに、S1107において制御部123は、最後にG201の設定値を多重露出「しない」に変更して、「保存しないで終了」処理の一連の処理を終了して図7に示したS718に処理を戻す。
以上説明したように本実施形態では、多重露出撮影の予定枚数と完了枚数の比較により最終画像であった場合、その旨をユーザに通知してクイックレビュー表示を行うようにした。このことで、最後画像の撮影に失敗した場合に、多重露出撮影が終了してしまうことを防げるため、多重露出撮影を行うモードが自動的に解除される場合であっても、ユーザが多重露出撮影の結果得られる画像を確認、またはその撮影のやり直しが可能となる。また、多重露出撮影が最終画像である場合、クイックレビュー表示をするか否かの設定に関わらずクイックレビュー表示を行うようにした。これにより最後の画像の撮影に失敗した場合に、多重露出撮影が終了してしまうことを防ぐことができる。さらに、クイックレビュー表示において「1枚戻る」操作を行えるようにした。このことで、最終画像の撮影に失敗した場合であっても多重露出撮影をやり直すことができ、失敗した写真を含む合成画像が生成されて多重露出撮影が終了してしまうことを防ぐことが可能になる。また、クイックレビュー表示後は、自動で多重露出撮影の設定が解除されて以降の撮影では通常撮影を行うことができるため、ユーザが多重露出撮影の予定枚数の撮影後にスムーズに次の撮影に移行できる。
(実施形態2)
次に実施形態2について説明する。実施形態1では、撮影が行われた際に多重露出撮影の完了枚数が予定枚数と一致すると、直後にクイックレビュー表示を行ったが、実施形態2では、直ちにクイックレビュー表示を行わずにユーザ入力を待つ点が異なる。本実施形態のデジタルカメラ100の構成は、上記を除き実施形態1の構成と同一の構成であるため、重複する説明は省略して相違点を重点的に説明する。
本実施形態に係る多重露出撮影機能の一連の動作を、図12を参照して説明する。図4と共通する処理について同一の参照番号を付して説明を省略する。
S1201において制御部123は、多重露出撮影の予定枚数の撮影を完了し、撮影が禁止されている旨をユーザに通知する。具体的には予め定められた通知用のメッセージを表示駆動部を介して表示部118に表示させる。このメッセージは、ユーザに対して予定枚数の撮影の完了を通知するものであれば、表示部118に文言やアイコンを表示するものであってもよいし、所定のLEDを点灯させるものであってもよい。
S1202において制御部123は、ユーザによる表示指示を待つため、操作部124からの通知を判定する。操作指示は操作部124の再生ボタンを押下することにより指示される。ユーザによる表示指示があったと判定したときは、S410に処理を進めてクイックレビュー表示を実行し、表示指示がないと判定したときは、再びS1302に処理を進めてユーザからの操作指示を待つ。
S410においてクイックレビュー表示が実行されると、実施形態1において上述した表示が行われ、ユーザの操作に応じて多重露出撮影機能の一連の動作が終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、撮影された画像が多重露出撮影の予定枚数である場合、直ちにクイックレビュー表示を実行せずにユーザに対して通知を行い、クイックレビュー表示を開始するためのユーザ指示を受けるようにした。このことで、最終画像の撮影完了時に合成画像を表示させたくないタイミングがある場合に、不用意なタイミングで合成画像が表示されることがなくなり、ユーザの意図したタイミングでクイックレビュー表示を行うことが可能になる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。