JP2018042172A - 信号出力回路、イメージセンサ及び撮像装置 - Google Patents

信号出力回路、イメージセンサ及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズの発生を判定するための信号を出力する。【解決手段】受光素子にソースが接続され、ゲートの電位が固定されたトランジスタと、前記ソースの電位を基準電位に固定可能な第1スイッチ部と、前記トランジスタのドレインに接続された第2スイッチ部と、前記ドレインに接続された第3スイッチ部と、前記ドレインに前記第2スイッチ部を介して接続され且つ前記ドレインに前記第3スイッチ部を介して接続された第1容量であって、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されていないときに前記第2スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第1電流に応じた第1電圧が発生し、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されているときに前記第3スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第2電流に応じた第2電圧が発生する第1容量と、前記第1電圧に対応する第1信号と前記第2電圧に対応する第2信号とを出力する出力部とを備える、信号出力回路。【選択図】図6

Description

本発明は、信号出力回路、イメージセンサ及び撮像装置に関する。
撮像装置として、赤外線イメージセンサを利用した赤外線撮像装置が知られている。赤外線イメージセンサを利用した赤外線撮像装置は、非接触で温度測定が可能であるという特徴を有し、保安、医療、保全、研究開発、軍事などの用途に使用される。例えば、赤外線撮像装置は、空港で乗客の体温を非接触で測定して、感染症の患者を抽出するのに利用される。また、赤外線撮像装置は、暗視装置として利用される場合もある。以下、赤外線撮像素子を使用した赤外線撮像装置の例を説明するが、記載する技術は、これに限定されるものではない。
図1は、赤外線イメージセンサ14を利用した赤外線撮像装置1の構成の一例を示す図である。赤外線撮像装置1は、撮像部10と、撮像部10が出力する赤外線撮像信号を信号処理する信号処理回路18とを備える。撮像部10は、レンズ11と、赤外線イメージセンサ14とを備える。信号処理回路18は、感度補正演算回路16と、画像化回路15とを備える。
図2は、赤外線イメージセンサ14の構成の一例を示す図である。赤外線イメージセンサ14は、観測対象物の表面温度に応じて当該観測対象物から放射される赤外線を、二次元のアレイ状に配置された複数のセンサ素子で検出する。そして、赤外線イメージセンサ14は、当該観測対象物の表面温度分布を示す熱画像(サーモグラフィ画像)を生成するためのセンサ出力信号を出力する。
赤外線イメージセンサ14は、センサアレイ12と、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)読み出し回路13とを備える。CMOS読み出し回路13は、基板に設けられている。センサアレイ12とCMOS読み出し回路13との対応する電極同士は、インジウム製のバンプ17により接続されている。センサアレイ12は、二次元のアレイ状に配置された複数のセンサ素子(画素)を有する。センサアレイ12の各センサ素子は、赤外線の入射量に応じて抵抗値が変化する特性を有する光伝導型素子である。
レンズ11(図1参照)は、観測対象物から放射された赤外線を、センサアレイ12上に投射する。センサアレイ12の各センサ素子は、投射された赤外線の入射光量に応じた光電流を発生する。これにより、赤外線は、電気信号に変換される。電気信号は、CMOS読み出し回路13によってマルチプレクスされた後、信号処理回路18の感度補正演算回路16に出力される。画像化回路15は、感度補正演算回路16による感度補正処理後の赤外線撮像信号を、熱画像を生成するための画像信号に、フォーマット変換する。不図示の表示モニタは、画像化回路15から出力された画像信号に基づいて、熱画像を表示する。
図3は、CMOS読み出し回路13の構成の一例を示す図である。CMOS読み出し回路13は、複数の画素回路21と、スキャン回路25とを備える。
スキャン回路25は、水平方向(行方向)に平行に伸びる複数のスキャンライン27と、垂直方向(列方向)に平行に伸びる複数の垂直バスライン28と、垂直走査シフトレジスタ22と、水平走査シフトレジスタ23とを備える。
画素回路21は、複数のスキャンライン27と複数の垂直バスライン28との各交差部に対応してマトリクス状に配置されている。画素回路21内のセンサ素子24は、赤外線イメージセンサ14の感光部であるセンサアレイ12(図2参照)に設けられるセンサ素子(セル)を示している。画素回路21は、複数のセンサ素子24の夫々に、設けられている。
画素回路21では、リセットゲート用のトランジスタ36にリセット信号RSが印加され、トランジスタ36が導通して蓄積容量41が所定値に充電される。リセット信号RSの印加が停止した後、入力ゲート用のトランジスタ35に積分信号IG−T2が一定期間印加され、センサ素子24に赤外線強度に対応した電流が流れ、蓄積容量41の電圧が赤外線強度に対応した電圧になる。次に、サンプルホールドリセット用のトランジスタ37は、リセット信号SHRSに応じて導通し、サンプルホールド容量42の電圧レベルを所定値にリセットする。次に、トランスファーゲート38にサンプルホールド信号SHおよび/SHが印加され、蓄積容量41の電圧がサンプルホールド容量42に転送され、保持される。サンプルホールド信号/SHは、サンプルホールド信号SHの反転信号である。このような動作が複数の画素回路21でそれぞれ同時に行われるので、各センサ素子24の赤外線強度に対応した電圧が各サンプルホールド容量42に保持される。
垂直走査シフトレジスタ22は、複数のスキャンライン27を1本ずつ選択するスキャンパルスV−Selを順次出力する。スキャンパルスV−Selに応じて、そのスキャンパルスV−Selが出力されたスキャンライン27にゲートが接続されるトランジスタ32が導通する。導通したトランジスタ32にトランジスタ31を介して接続された画素回路21のサンプルホールド容量42に保持された電圧が、トランジスタ31およびトランジスタ32を介して、対応する垂直バスライン28のそれぞれに出力される。
水平走査シフトレジスタ23は、トランジスタ33に読み出しパルスH−selを順次印加する。読み出しパルスH−Selに応じて、垂直バスライン28の電圧は、読み出しライン26に出力され、イメージ信号電圧Vpxlが生じる。イメージ信号電圧Vpxlは、最終出力段増幅器29からアナログの出力信号Voutとして順次出力される。
すべての垂直バスライン28の電圧の出力が終了すると、垂直走査シフトレジスタ22が次のスキャンライン27にスキャンパルスV−Selを印加する。以後、上記の動作を繰り返すことにより、1本の出力線に、2次元配置されたすべてのセンサ素子24の信号が多重化されて出力される。トランジスタ34は、信号VRSに応じて導通し、読み出しライン26をグランドレベルにリセットする。
リセット信号RSなど、CMOS読み出し回路13を動作させるタイミング制御信号は、タイミング生成器20から与えられる。
特開2011−142558号公報
ところが、CMOSトランジスタのゲート電極界面に電荷トラップが存在すると、トラップに出入りする電子の有無により、トランジスタのチャネル電位が変調を受ける。図4は、画素回路の一部の構成を示す図である。入力ゲート用のトランジスタ35のチャネル電位が電荷トラップにより変調を受けると、外部からトランジスタ35のゲートに与える電圧を一定にしても、トランジスタ35のゲート−ソース間の電圧が変化するので、トランジスタ35のソース電位が変化する。トランジスタ35のソース電位の変化は、センサ素子24の両端に印加されるバイアス電圧を変動させるので、センサ素子24で発生する光電流の変動を引き起こす。そのため、蓄積容量41に蓄積されてサンプルホールド容量42に転送される電荷量は変動する。したがって、画素回路21から読み出される画素出力電圧は、入力ゲート部のトランジスタ35のトラップ状態の時間的変化に応じて時間的に変動する。
この画素出力電圧の変動は、図5に示されるように、比較的振幅の大きい2値的な変動となって現れることが多く、ランダムテレグラフノイズと呼ばれる。図5は、画素出力電圧の変動の一例を示す図であり、或る一つの画素回路からの画素出力電圧を時間軸上で連続的に並べた連続データで表現している。ある画素に関して図5に示されるような画素出力電圧の変動が継続すると、当該画素に対応する部分の輝度が表示モニタ上で時間的に変化するので、表示モニタの画像が乱れるおそれがある。
しかしながら、従来の技術では、ランダムテレグラフノイズのようなノイズの発生を判定することは難しい。
そこで、本開示の一態様は、ノイズの発生を判定するための信号を出力可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の第1の態様では、
受光素子にソースが接続され、ゲートの電位が固定されたトランジスタと、
前記ソースの電位を基準電位に固定可能な第1スイッチ部と、
前記トランジスタのドレインに接続された第2スイッチ部と、
前記ドレインに接続された第3スイッチ部と、
前記ドレインに前記第2スイッチ部を介して接続され且つ前記ドレインに前記第3スイッチ部を介して接続された第1容量であって、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されていないときに前記第2スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第1電流に応じた第1電圧が発生し、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されているときに前記第3スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第2電流に応じた第2電圧が発生する第1容量と、
前記第1電圧に対応する第1信号と前記第2電圧に対応する第2信号とを出力する出力部とを備える、信号出力回路が提供される。
上記目的を達成するため、本開示の第2の態様では、
受光素子を複数備えるとともに、前記受光素子の夫々に対して設けられた画素回路と、出力部とを備え、
前記画素回路は、夫々、
前記受光素子にソースが接続され、ゲートの電位が固定されたトランジスタと、
前記ソースの電位を基準電位に固定可能な第1スイッチ部と、
前記トランジスタのドレインに接続された第2スイッチ部と、
前記ドレインに接続された第3スイッチ部と、
前記ドレインに前記第2スイッチ部を介して接続され且つ前記ドレインに前記第3スイッチ部を介して接続された第1容量であって、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されていないときに前記第2スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第1電流に応じた第1電圧が発生し、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されているときに前記第3スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第2電流に応じた第2電圧が発生する第1容量とを有し、
前記出力部は、前記画素回路の夫々について、前記第1電圧に対応する第1信号と前記第2電圧に対応する第2信号とを出力する、イメージセンサが提供される。
上記目的を達成するため、本開示の第3の態様では、
撮像部と、信号処理部とを備え、
前記撮像部は、イメージセンサと、出力回路とを有し、
前記イメージセンサは、受光素子を複数有するとともに、前記受光素子の夫々に対して設けられた画素回路とを有し、
前記画素回路は、夫々、
前記受光素子にソースが接続され、ゲートの電位が固定されたトランジスタと、
前記ソースの電位を基準電位に固定可能な第1スイッチ部と、
前記トランジスタのドレインに接続された第2スイッチ部と、
前記ドレインに接続された第3スイッチ部と、
前記ドレインに前記第2スイッチ部を介して接続され且つ前記ドレインに前記第3スイッチ部を介して接続された第1容量であって、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されていないときに前記第2スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第1電流に応じた第1電圧が発生し、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されているときに前記第3スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第2電流に応じた第2電圧が発生する第1容量とを有し、
前記出力回路は、前記画素回路の夫々について、前記第1電圧に対応する第1出力信号と前記第2電圧に対応する第2出力信号とを出力し、
前記信号処理部は、前記第1出力信号に基づいて画像信号を生成し、前記第2出力信号の変化に基づいて、ノイズの発生を判定する、撮像装置が提供される。
本開示の一態様によれば、ノイズの発生を判定するための信号を出力可能となる。
赤外線イメージセンサを利用した赤外線撮像装置の構成の一例を示す図である。 赤外線イメージセンサの構成の一例を示す図である。 CMOS読み出し回路の構成の一例を示す図である。 画素回路の一部の構成を示す図である。 画素出力電圧の変動の一例を示す図である。 CMOS読み出し回路の構成の一例を示す図である。 画素回路の動作の一例の示すタイミングチャートである。 スキャン回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。 信号処理部の構成の一例を示す図である。 2つの出力信号の変化の一例を示す図である。 赤外線撮像装置の構成の一例を示す図である。 赤外線イメージセンサを含む撮像部の構成の一例を示す図である。 信号処理部の構成の一例を示す図である。 ランダムテレグラフノイズの対処手順の一例を示すフローチャートである。 信号処理部の構成の一例を示す図である。 ランダムテレグラフノイズの対処手順の一例を示すフローチャートである。
図6は、一実施形態に係るCMOS読み出し回路113の構成の一例を示す図である。CMOS読み出し回路113は、複数の画素回路121と、スキャン回路125とを有する。CMOS読み出し回路113は、信号出力回路の一例である。
画素回路121は、複数のスキャンライン127と複数の垂直バスライン128との各交差部に対応してマトリクス状に配置されている。画素回路121内のセンサ素子124は、図2に示された赤外線イメージセンサ14と同様に、センサアレイに設けられるセンサ素子(セル)を示している。図6に示された画素回路121は、複数のセンサ素子124の夫々に、設けられている。センサ素子124は、赤外線の入射量に応じて抵抗値が変化する特性を有する光伝導型素子である。各々の画素回路121は、互いに同じ構成を有する。センサ素子124は、受光素子の一例である。
画素回路121は、トランジスタ139と、トランジスタ130と、スイッチ回路143と、トランジスタ140と、サンプルホールド容量142と、トランジスタ136と、トランジスタ137とを有する。
トランジスタ130は、第1スイッチ部の一例である。スイッチ回路143は、第2スイッチ部の一例である。トランジスタ140は、第3スイッチ部の一例である。サンプルホールド容量142は、第1容量の一例である。
トランジスタ139は、センサ素子124の一端にソースが接続され、ゲートの電位が固定されている。センサ素子124の他端は、グランド(GND)に接続されている。トランジスタ139は、例えば、Nチャネル型のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである。
トランジスタ139は、センサ素子124に印加するバイアス電圧を制御する。トランジスタ139のゲートには、一定のゲート駆動信号IG−T1が印加される。つまり、トランジスタ139がセンサ素子124の両端に印加する電圧は、一定のバイアス電圧に設定されている。
トランジスタ130は、トランジスタ139のソースの電位を基準電位(例えば、電源V1の電源電位)に固定可能な手段の一例である。トランジスタ130は、トランジスタ139の一端のソースと、電源V1との間に設けられている。トランジスタ130の一端のドレインは、トランジスタ139のソースに接続され、トランジスタ130の他端のソースは、電源V1に接続されている。トランジスタ130のゲートには、ゲート駆動信号ST−1が印加される。トランジスタ130は、ゲート駆動信号ST−1に従って開閉する。ゲート駆動信号ST−1は、タイミング生成器120から供給される。トランジスタ130は、第1スイッチ部の一例であり、例えば、Nチャネル型のMOSトランジスタである。
スイッチ回路143は、トランジスタ139の他端のドレインに接続されている。スイッチ回路143は、第2スイッチ部の一例である。スイッチ回路143は、例えば、トランジスタ135と、トランスファーゲート138と、蓄積容量141とを有する。
トランジスタ135は、トランジスタ139に直列に接続され、トランジスタ139のドレインに一端が接続されている。トランジスタ135は、第1スイッチの一例であり、例えば、Nチャネル型のMOSトランジスタである。
トランジスタ135は、センサ素子124及びトランジスタ139に電流を流す時間(蓄積容量141から電荷を放電する時間)を制御する。トランジスタ135のゲートには、ゲート駆動信号である積分信号IG−T2が印加される。つまり、トランジスタ135は積分信号IG−T2に従って開閉するように設定されている。トランジスタ135が開となるとき、いずれも開状態のトランジスタ135及びトランジスタ139を介して、蓄積容量141からセンサ素子124に電流を流すことができる。積分信号IG−T2は、タイミング生成器120から供給される。
トランスファーゲート138は、蓄積容量141とサンプルホールド容量142との間に設けられサンプルホールドスイッチ回路の一例である。トランスファーゲート138の一端は、トランジスタ135の他端と蓄積容量141の一端とに接続されている。蓄積容量141の他端は、グランドに接続されている。トランスファーゲート138の他端は、サンプルホールド容量142の一端に接続されている。トランスファーゲート138は、第2スイッチの一例である。
トランスファーゲート138のゲートには、ゲート駆動信号であるサンプルホールド信号SH及び/SHが印加される。サンプルホールド信号/SHは、サンプルホールド信号SHの反転信号である。サンプルホールド信号SH及び/SHは、タイミング生成器120から供給される。
蓄積容量141は、トランジスタ135とトランスファーゲート138との間に設けられている。蓄積容量141は、第2容量の一例である。例えば、蓄積容量141の一端は、トランジスタ135の他端のドレインとトランスファーゲート138の一端とを結ぶ電流経路に接続され、蓄積容量141の他端は、グランドに接続されている。蓄積容量141の具体例として、静電容量素子が挙げられる。
トランジスタ140は、トランジスタ139に直列に接続され、トランジスタ139のドレインに一端が接続されている。トランジスタ140の他端は、サンプルホールド容量142の一端とトランジスタ137の一端との間の電流経路に接続されている。トランジスタ140は、第3スイッチ部の一例であり、例えば、Nチャネル型のMOSトランジスタである。
トランジスタ140は、トランジスタ130及びトランジスタ139に電流を流す時間(サンプルホールド容量142から電荷を放電する時間)を制御する。トランジスタ140のゲートには、ゲート駆動信号であるモニタ制御信号ST−2が印加される。つまり、トランジスタ140はモニタ制御信号ST−2に従って開閉するように設定されている。トランジスタ140が開となるとき、いずれも開状態のトランジスタ139及びトランジスタ130を介して、サンプルホールド容量142から電源V1に電流を流すことができる。モニタ制御信号ST−2は、タイミング生成器120から供給される。
サンプルホールド容量142は、蓄積容量141の一端にトランスファーゲート138を介して接続されている。サンプルホールド容量142の一端は、トランスファーゲート138の他端に接続された電流経路に接続され、サンプルホールド容量142の他端は、グランドに接続されている。サンプルホールド容量142の具体例として、静電容量素子が挙げられる。
次に、画素回路121の動作の一例について説明する。
トランジスタ139は、一定のゲート駆動信号IG−T1によって常にオンとなっている。
トランジスタ130,140のいずれもがST−1,ST−2によりオフとなっている場合、リセットゲート用のトランジスタ136にリセット信号RSが印加され、トランジスタ136が導通して蓄積容量141が所定値に充電される。リセット信号RSの印加が停止した後、入力ゲート用のトランジスタ135に積分信号IG−T2が一定期間印加され、センサ素子124に赤外線強度に対応した電流が流れ、蓄積容量141の電圧が赤外線強度に対応した電圧になる。つまり、センサ素子124に入射した赤外線強度に対応した光電流をトランジスタ135がオンとなっている期間に積分した電荷が、蓄積容量141に蓄積される。次に、サンプルホールドリセット用のトランジスタ137は、リセット信号SHRSに応じて導通し、サンプルホールド容量142の電圧レベルを所定値にリセットする。次に、トランスファーゲート138にサンプルホールド信号SHおよび/SHが印加され、蓄積容量141の電圧がサンプルホールド容量142に転送され、保持される。
ここで、トランジスタ135がオフ(閉)とされ且つトランジスタ130,140がオン(開)とされると、トランジスタ140、トランジスタ139及びトランジスタ130を経由する電流経路によって、サンプルホールド容量142と電源V1とが接続される。サンプルホールド容量142から当該電流経路を経由して電源V1側に流れる電流(以下、「モニタ電流」とも称する)がセンサ素子124に流れる電流と同程度になるように、電源V1の電圧は、予め調整されている。
サンプルホールド容量142の容量値は、蓄積容量141の容量値よりも小さく(例えば、1/10程度に)設定されている。そのため、光電流を蓄積容量141で積分する時間よりも短い時間(例えば、1/10程度の時間)で、光電流を積分している期間に蓄積容量141に発生する信号電圧と同程度の信号電圧を、サンプルホールド容量142に発生させることができる。
トランジスタ130,140がオンとされた状態では、トランジスタ139のソース側は、電源V1により与えられる一定電位に固定され、トランジスタ139のゲート側も、ゲート駆動信号IG−T1により与えられる一定電位に固定される。したがって、トランジスタ139のゲート−ソース特性に応じて、トランジスタ139のゲート−ドレイン間を流れるモニタ電流は、一定の電流値に固定される。
しかしながら、トランジスタ135がオフとされ且つトランジスタ130,140がオンとされた状態でも、ランダムテレグラフノイズが発生すると、トランジスタ135のゲート−ソース間の電圧が変化する。トランジスタ135のゲート−ソース間の電圧が変化すると、やはり、トランジスタ139のゲート−ドレイン間を流れるモニタ電流の電流値も、変化してしまう。一方、トランジスタ135がオフとされ且つトランジスタ130,140がオンとされた状態では、センサ素子124に供給される電流は、トランジスタ139側からではなく、電源V1側から供給される。したがって、赤外線の入射量の変化によりセンサ素子124自体を流れる電流が増減しても、その増減は、電源V1からの電流供給で調整される。
つまり、トランジスタ135がオフとされ且つトランジスタ130,140がオンとされた状態でのモニタ電流の電流値の変化は、赤外線の入射量による変化ではなく、ランダムテレグラフノイズによる変化とみなすことが可能である。したがって、トランジスタ135がオフとされ且つトランジスタ130,140がオンとされた状態でのモニタ電流の電流値の変化の有無をモニタすることによって、ランダムテレグラフノイズの発生有無を判定することが可能となる。
図7は、画素回路121の動作の一例を示すタイミングチャートである。図6を参照して、図7について以下説明する。トランジスタ139は、一定のゲート駆動信号IG−T1が常時印加されていることによって、常時オンし、パルス動作をしていない。
1.最初に、リセットゲート用のトランジスタ136にリセット信号RSが印加され、トランジスタ136が導通して蓄積容量141が所定値に充電される。トランジスタ136は、Pチャネル型のMOSトランジスタであるため、リセット信号RSがローレベルの期間にオン(開)となる。
2.リセット信号RSの印加が停止した後、入力ゲート用のトランジスタ135は、積分信号IG−T2に従ってオンし、トランジスタ135及びトランジスタ139を流れる光電流の積分が開始される。
3.この積分動作と並行して、スキャン回路125は、前回の撮像フレームで積分された各光電流に対応する各画素信号を、垂直走査シフトレジスタ122及び水平走査シフトレジスタ123でサンプルホールド容量142から順次読み出している。
4.各画素信号の読み出しの終了後、サンプルホールドリセット用のトランジスタ137は、リセット信号SHRSに応じて導通し、サンプルホールド容量142の電圧レベルを所定値にリセットする。トランジスタ137は、Pチャネル型のMOSトランジスタであるため、リセット信号SHRSがローレベルの期間にオン(開)となる。
5.また、各画素信号の読み出しの終了後、サンプルホールド容量142のリセットとともに、光電流の積分がトランジスタ135のオフにより一時的に中断される。
6.次に、トランジスタ130,140はST−1,ST−2によりオンとなる。トランジスタ139のソースがトランジスタ130を介して電源V1に接続された状態において、モニタ電流を積分した電荷がサンプルホールド容量142に蓄積され、モニタ用の信号電圧(モニタ出力電圧)がサンプルホールド容量142に発生する。上述のように、モニタ電流の積分は、光電流の積分に比べて短期間に実行可能である。
7.モニタ電流の積分が終了すると、トランジスタ130,140はST−1,ST−2によりオフとなる。スキャン回路125は、今回の撮像フレームで積分された各モニタ電流に対応する各モニタ信号を、垂直走査シフトレジスタ122及び水平走査シフトレジスタ123でサンプルホールド容量142から順次読み出す。
8.モニタ信号の読み出しと同時に、入力ゲート用のトランジスタ135は、積分信号IG−T2に従ってオンし、トランジスタ135及びトランジスタ139を流れる光電流の積分が再開される。
9.各モニタ信号の読み出しの終了後、サンプルホールドリセット用のトランジスタ137は、リセット信号SHRSに応じて再度導通し、サンプルホールド容量142の電圧レベルを所定値に再度リセットする。
10.また、各モニタ信号の読み出しの終了後、サンプルホールド容量142のリセットとともに、光電流の積分がトランジスタ135のオフにより終了する。
11.サンプルホールド容量142のリセット後、トランスファーゲート138がサンプルホールド信号SHおよび/SHによりオンとなることにより、蓄積容量141の電圧は、サンプルホールド容量142に転送される。これにより、光電流の積分により得られた信号電圧(画素出力電圧)がサンプルホールド容量142に発生する。
12.スキャン回路125は、積分された各光電流に対応する各画素信号を、垂直走査シフトレジスタ122及び水平走査シフトレジスタ123でサンプルホールド容量142から順次読み出す。
このような動作により、トランジスタ139ソースの電位が基準電位に固定されていないときにトランジスタ135を介してトランジスタ139を流れる光電流に応じた画素出力電圧がサンプルホールド容量142に発生する。また、トランジスタ139のソースの電位が基準電位に固定されているときにトランジスタ140を介してトランジスタ139を流れるモニタ電流に応じたモニタ出力電圧がサンプルホールド容量142に発生する。
なお、光電流は、第1電流の一例であり、画素出力電圧は、第1電圧の一例である。モニタ電流は、第2電流の一例であり、モニタ出力電圧は、第2電圧の一例である。
また、このように、同一の撮像フレーム期間に、光電流とモニタ電流とが交互に流れるように制御されている。したがって、画像信号を生成する元となる画素信号の他に、光電流の積分を中断した期間に生成されたモニタ信号が、同一の撮像フレーム期間に、スキャン回路125の出力信号として得られる。
モニタ信号が変化している画素は、その撮像フレームにおいて、ランダムテレグラフノイズが発生したと判別できる。そのため、例えば、CMOS読み出し回路113の外部の信号処理回路が、モニタ信号の変化が検知された画素に対応する画素信号又は画素信号から得られる信号を画像信号の生成に使用しない等の適切な処理を実行する。このような処理の実行によって、ランダムテレグラフノイズの影響を排除した画像信号を得ることが可能になる。
次に、スキャン回路125について説明する。
図6において、スキャン回路125は、水平方向(行方向)に平行に伸びる複数のスキャンライン127と、垂直方向(列方向)に平行に伸びる複数の垂直バスライン128と、垂直走査シフトレジスタ122と、水平走査シフトレジスタ123とを備える。また、スキャン回路125は、複数の画素回路121の夫々について、増幅トランジスタ131及び行選択トランジスタ132を有する。また、スキャン回路125は、複数の列選択トランジスタ133、読み出しライン126、出力段増幅器129、トランジスタ134を有する。
スキャン回路125は、出力部の一例である。スキャン回路125は、サンプルホールド容量142に発生した画素出力電圧に対応する画素信号と、サンプルホールド容量142に発生したモニタ出力電圧に対応するモニタ信号とを、出力信号Voutとして時系列に共通の出力端子144から出力する。画素信号は、第1信号の一例であり、モニタ信号は、第2信号の一例である。
画素信号とモニタ信号とが一つの共通の出力端子144から出力されることで、画素信号とモニタ信号とが別々の出力端子から出力される場合に比べて、出力端子に接続される信号配線が削減される。よって、信号配線に必要な面積も削減可能となる。
図8は、スキャン回路125の動作の一例を示すタイミングチャートである。図6を参照して、図8について以下説明する。
サンプルホールド容量142に転送された各画素の信号電圧(画素出力電圧及びモニタ出力電圧)は、シフトレジスタによる行・列マトリクスのスイッチ切替により時系列に読み出される。シフトレジスタの動作は次の通りである。
パルス信号V−Startにより垂直走査シフトレジスタ122の走査が開始し、パルス信号H−Startにより水平走査シフトレジスタ123の走査が開始する。垂直走査シフトレジスタ122の最初の選択により1行目の行選択トランジスタ132がスキャンパルスV−Selによりオンとされている期間に、クロック信号(Clock)に応じて水平走査シフトレジスタ123が順次カウントアップしていく。これにより、各列に設けられた列選択トランジスタ133が、1列目、2列目、3列目と順番にオンとなって切り替わるように、水平走査シフトレジスタ123の読み出しパルスH−selにより選択される。そして、1行目の先頭列から最終列までの画素選択が水平走査シフトレジスタ123により行われ、1行目の最終列の選択後に、水平走査シフトレジスタ123の最後尾選択信号V−Datのレベルがアクティブレベルとなる。
アクティブレベルの最後尾選択信号V−Datにより、垂直走査シフトレジスタ122を一つカウントアップさせて、次の2行目の行選択への切り替えが垂直走査シフトレジスタ122により行われる。パルス信号H−Startが水平走査シフトレジスタ123に再度与えられる。垂直走査シフトレジスタ122の選択により2行目の行選択トランジスタ132がスキャンパルスV−Selによりオンとされている期間に、クロック信号(Clock)に応じて水平走査シフトレジスタ123が順次カウントアップしていく。これにより、各列に設けられた列選択トランジスタ133が、1列目、2列目、3列目と順番にオンとなって切り替わるように、水平走査シフトレジスタ123の読み出しパルスH−selにより選択される。そして、2行目の先頭列から最終列までの画素選択が水平走査シフトレジスタ123により行われ、2行目の最終列の選択後に、水平走査シフトレジスタ123の最後尾選択信号V−Datのレベルがアクティブレベルとなる。そして、最終行の選択まで繰り返される。
このようなシフトレジスタ動作が繰り返されて、垂直方向・水平方向に画素選択の走査が実施されることにより、全画素の出力が順次読み出される。つまり、画素信号とモニタ信号が出力信号Voutとして読み出し回路113から時系列に出力される。トランジスタ134は、タイミング生成器120から供給される信号VRSに応じて導通し、読み出しライン126をグランドレベルにリセットする。
リセット信号RSなど、CMOS読み出し回路113を動作させるタイミング制御信号は、タイミング生成器120から与えられる。タイミング生成器120は、読み出し回路113の内部に又は読み出し回路113の外部(例えば、後述の信号処理回路118)に設けられる。
図9は、信号処理回路118の構成の一例を示す図である。信号処理回路118は、信号処理部の一例である。信号処理回路118は、赤外線イメージセンサ114の内部の読み出し回路113から出力された画素信号から得られたセンサ出力に基づいて、表示モニタに表示される熱画像を生成するための画像信号を生成する。センサ出力は、第1出力信号の一例であり、例えば、画素信号をアナログからデジタルに変換した信号である。
信号処理回路118は、各画素(各画素回路121)の感度ばらつきを補正する感度補正回路116と、各画素(各画素回路121)の感度ばらつきを補正するための補正係数を記憶するメモリ119とを備える。メモリ119は、センサ出力を補正するための補正係数をセンサ素子124毎に記憶する。
赤外線イメージセンサ114の各画素の感度は、センサ素子124の光応答特性の違いや、トランジスタ139の特性の差異によるセンサ素子124への駆動バイアスの変動などの影響を受けてばらつく。これらの各画素での感度ばらつきを補正するため、感度補正回路116は、時系列に読み出されたセンサ出力に感度補正係数を乗じる処理を1画素毎に行う。画素毎に基準となるオフセット値及び各画素の光応答感度に相当するゲイン値は、メモリ119に補正係数として記憶されている。感度補正回路116は、メモリ119から読み出した補正係数を用いて、一様な入射光に対して各画素で等しい出力(感度)が得られるような補正演算処理を行う。
また、信号処理回路118は、比較器151と、基準値メモリ150と、フレームメモリ152と、画像化回路115とを備える。
比較器151は、各画素についてのモニタ出力と各画素についての基準値とを同じ画素同士で比較する。モニタ出力は、赤外線イメージセンサ114の内部の読み出し回路113から出力されたモニタ信号から得られる。モニタ出力は、第2出力信号の一例であり、例えば、モニタ信号をアナログからデジタルに変換した信号である。各画素についての基準値は、基準値メモリ150に予め記憶されている。
フレームメモリ152は、比較器151の比較結果に応じて、感度補正回路116による感度補正後のセンサ出力を画素出力データとして記憶する。画像化回路115は、フレームメモリ152から読み出された画素出力データを、熱画像を生成するための画像信号に、フォーマット変換する。画像化回路115は、画像信号を表示モニタに出力する。
図10は、画素信号とモニタ信号の変化の一例を示す図である。読み出し回路113から出力される画素信号には、センサ素子124への入射波の入射量の変化に応じて様々な信号レベルが発生する。したがって、画像信号のみからランダムテレグラフノイズの判定を行うことは難しい。しかしながら、上述の通り、読み出し回路113から出力されるモニタ信号は、ランダムテレグラフノイズが発生していなければ、センサ素子124への入射波の入射量の変化にかかわらず、一定である。したがって、モニタ信号が継続的に変動していれば、ランダムテレグラフノイズが発生したとみなすことができる。
そこで、図9に示される信号処理回路118は、モニタ信号から得られたモニタ出力の変化に基づいて、トランジスタ139でのランダムテレグラフノイズの発生を判定する。例えば、信号処理回路118は、モニタ出力を、基準値メモリ150に予め記憶された基準値と比較器151により比較することによって、トランジスタ139でのランダムテレグラフノイズの発生有無を判定できる。
つまり、信号処理回路118は、赤外線イメージセンサ114から出力された画素信号又はセンサ出力の変動が、センサ素子124に入射した赤外線のような入射波の変化によるものか、ランダムテレグラフノイズのような雑音によるものなのかを判別できる。
例えば、信号処理回路118は、モニタ出力と基準値との差が比較器151により所定値以下と検知された場合、ランダムテレグラフノイズが発生していないと判定する。一方、信号処理回路118は、モニタ出力と基準値との差が比較器151により所定値より大きいと検知された場合、ランダムテレグラフノイズが発生したと判定する。
信号処理回路118は、ランダムテレグラフノイズが発生していないと判定した場合、感度補正後のセンサ出力を画像信号の生成に使用する。例えば、信号処理回路118は、感度補正後のセンサ出力をフレームメモリ152に画素出力データとして記録した上で、フレームメモリ152から読み出された画素出力データを画像化回路115に送信する。フレームメモリ152には、前回の撮像フレームでの画素出力データが記憶されているので、信号処理回路118は、前回の撮像フレームでの画素出力データを今回の撮像フレームでの画素出力データに更新する。
一方、信号処理回路118は、ランダムテレグラフノイズが発生したと判定した場合、感度補正後のセンサ出力を画像信号の生成に使用しない。例えば、信号処理回路118は、ランダムテレグラフノイズが発生したと判定した場合、フレームメモリ152内の画素出力データを更新しない。これにより、ランダムテレグラフノイズが無い画素出力データに基づいて生成された画像信号が、画像化回路115から出力される。画像化回路115は、ランダムテレグラフノイズが発生したと判定した場合、例えば、ノイズが発生する前にフレームメモリ152に記憶された画素出力データに基づいて、画像信号を生成する。
したがって、本実施形態によれば、ランダムテレグラフノイズが発生した画素の感度補正後のセンサ出力は画像信号の生成に使用されず、ランダムテレグラフノイズが発生していない画素の感度補正後のセンサ出力は画像信号の生成に使用される。これにより、ランダムテレグラフノイズのような雑音を起因とした輝度変化などの画像の目立った乱れを抑制することができる。
次に、撮像装置の具体例について説明する。
図11は、赤外線撮像装置101の構成の一例を示す図である。赤外線撮像装置101は、撮像部110と、信号処理回路118と、表示モニタ153とを備える。赤外線撮像装置101に、表示モニタ153は含まれても含まれなくてもよい。
図12は、赤外線イメージセンサ114を含む撮像部110の構成の一例を示す図である。赤外線イメージセンサ114は、CMOS読み出し回路113(図6参照)のチップの上にフリップチップ接続された受光素子アレイチップを有する。受光素子アレイチップは、量子井戸型赤外線検知素子(QWIP:Quantum Well Infrared Photodetector)が二次元のアレイ状に配置されたセンサアレイである。
赤外線イメージセンサ114は、真空容器155内に封入されている。冷却器156は、赤外線イメージセンサ114を70〜80Kへと冷却する。真空容器155の先端には赤外線の入射窓154が取り付けられている。真空容器155の前方に設置されたレンズ111を含む光学系により結像された赤外線が、入射窓154を通して赤外線イメージセンサ114へ入射される。レンズ111が結像する焦点の位置は、赤外線イメージセンサ114の入射面に調整される。
撮像部110は、赤外線イメージセンサ114の冷却温度を一定に保つための冷却器制御回路158と、レンズ111の焦点調整を行うための光学制御回路157とを有する。
撮像部110は、赤外線イメージセンサ114を駆動するためのセンサ駆動回路159を有する。センサ駆動回路159は、タイミングパルス信号(例えば、クロック信号、フレーム同期信号、シフトレジスタ制御信号等)を、赤外線イメージセンサ114のCMOS読み出し回路113に供給するタイミング生成器120を有する。センサ駆動回路159は、CMOS読み出し回路113の動作電源、CMOS読み出し回路113内部の増幅器の電源電圧、リセット電圧、ゲート駆動信号IG−T1等のバイアス電圧を、赤外線イメージセンサ114のCMOS読み出し回路113に供給する。
センサ駆動回路159は、A/D(Analog-to-Digital)変換器160を有する。A/D変換器160は、CMOS読み出し回路113からのアナログの画素信号及びモニタ信号を、例えば14ビットの並行デジタル出力に変換する。14本の並行デジタル出力は、シリアライザ161によって1系統の時系列デジタル信号に変換され、変換後のデジタル信号は、センサ出力又はモニタ出力として外部へ出力される。センサ駆動回路159は、出力回路の一例である。
なお、図12は、A/D変換器160とその後段の構成を一つの出力系統で示している。しかしながら、二次元アレイの画素を複数の領域に分割して読み出す場合、CMOS読み出し回路113からの出力チャネルは複数となるため、チャネル数に応じてA/D変換器の数を増やしてもよい。
図13は、信号処理回路118Aの構成の一例を示す図である。信号処理回路118Aは、信号処理回路118の第一例である。信号処理回路118Aは、撮像部110からの出力信号を信号処理する。
赤外線イメージセンサ114から時系列に出力されるセンサ出力は、光応答の感度ばらつきを持つ。感度補正回路116は、その感度ばらつきを補正する。感度補正回路116は、センサ素子124への一定の入射量に対する各センサ出力が互いに同じになるように、メモリ119に記憶された補正係数をセンサ出力に乗じる。メモリ119は、センサ出力に乗じる補正係数を各センサ素子124について記憶する。
感度補正後のセンサ出力は、画像信号を生成するための元データとして、フレームメモリ152に送られる。しかし、欠陥置換処理回路170は、感度補正後のセンサ出力をフレームメモリ152に記録する際に、欠陥画素に対応するセンサ出力を別のデータに置換する処理(例えば、欠陥画素に隣接する正常な画素に対応するセンサ出力に置換する処理)を実行する。欠陥置換処理回路170は、欠陥アドレスメモリ169に予め登録された情報を参照して、各画素が欠陥画素か否かを判定する。
図14は、信号処理回路118Aによるランダムテレグラフノイズの対処手順の一例を示すフローチャートである。図13の構成について、図14に示される各処理ステップと対比して以下説明する。
撮像部110は、各画素のモニタ出力を比較器151に入力する(ステップS60)。比較器151は、モニタ出力と、基準値メモリ150に記録された基準値とを、位置が同じ画素同士で比較して、互いに一致するか否かを判定する(ステップS62)。基準値は、例えば、正常状態でのモニタ出力の平均値である。
比較器151での比較結果によりモニタ出力と基準値とが一致しないと判定された場合、比較器151は、モニタ出力と基準値とが一致しない画素(センサ素子124)が欠陥であると判定する。比較器151は、欠陥と判断された画素の位置情報を欠陥アドレスメモリ169に追加登録する(ステップS66)。
この追加登録処理は、一つの撮像フレーム毎に動的に実施される。一つの撮像フレーム期間中では、先にモニタ出力が撮像部110から読み出されてくる。そのため、先に追加の欠陥アドレスメモリ169の登録が実施され、この更新された欠陥アドレスメモリ169を参照しながら次に読み出されたセンサ出力に対する欠陥置換処理が行われる。したがって、ランダムテレグラフノイズが発生すると常に同時にそのノイズを排除する処理が自動的に行われることになる。
一方、比較器151での比較結果によりモニタ出力と基準値とが一致すると判定された場合、比較器151は、欠陥画素がないと判定する。比較器151は、欠陥画素がないと判定した場合、欠陥アドレスメモリ169を書換えない(ステップS64)。
他方、ステップS68にて、感度補正回路116は、感度補正後のセンサ出力を欠陥置換処理回路170に入力する。
欠陥置換処理回路170は、感度補正回路116から感度補正後のセンサ出力が得られた画素の位置情報が、欠陥アドレスメモリ169に登録された位置情報に含まれているか否かを判定することによって、当該画素が欠陥画素か否かを判定する(ステップS72)。
欠陥置換処理回路170は、感度補正回路116から感度補正後のセンサ出力が得られた画素の位置情報が、欠陥アドレスメモリ169に登録された位置情報に含まれている場合、当該画素が欠陥画素と判定する。欠陥置換処理回路170は、隣接する画素同士の画素出力データは近似しているとみなして、欠陥画素と判定された画素の画素出力データを、当該欠陥画素に隣接する正常な画素の画素出力データに置換する(ステップS74)。これにより、当該欠陥画素の画素出力データを正常な画素の画素出力データで臨時的に代用することができる。欠陥置換処理回路170は、フレームメモリ152に既に記憶された画素出力データを、置換した画素出力データに書き換える(ステップS78)。
一方、欠陥置換処理回路170は、感度補正回路116から感度補正後のセンサ出力が得られた画素の位置情報が、欠陥アドレスメモリ169に登録された位置情報に含まれていない場合、置換処理を実施しない(ステップS76)。欠陥置換処理回路170は、フレームメモリ152に既に記憶された画素出力データを、今回のステップS68で入力されたセンサ出力を表す画素出力データに書き換える(ステップS78)。
このように、比較器151は、センサ出力が基準値と一致しない画素があると判定した場合、当該画素にランダムテレグラフノイズが発生したと判断し、ランダムテレグラフノイズが発生した当該画素の位置情報を欠陥アドレスメモリ169に記録する。画像信号を生成する際に、欠陥置換処理回路170は、欠陥アドレスメモリ169を参照する。そして、欠陥置換処理回路170は、欠陥画素が検知された場合、その欠陥画素の画素出力データを隣接の正常画素の画素出力データに置換する処理を実施する。この置換処理によって、ランダムテレグラフノイズの影響は低減される。
ステップS78の後、フレームメモリ152内の画素出力データは、画像化回路115に出力される。
図13において、画像化回路115は、フレームメモリ152に蓄積されたセンサ素子124毎の画素出力データを用いて画像信号を生成する。フレームメモリ152内の画素出力データは、撮像部110からのセンサ出力の感度補正後の14ビットの信号データである。
調整回路162は、表示モニタ153が256階調のグレースケール表示でモニタ出力する場合、14ビットの画素出力データを8ビットの画素出力データに変換する。元の14ビットの画素出力データは、赤外線イメージセンサ114の出力全範囲に対応した情報を有している。調整回路162は、出力全範囲を白黒のグレースケール表示で表示モニタ153にモニタ出力させるのではなく、出力全範囲の一部を切り出し、その切り出した範囲を白黒表示で表示モニタ153にモニタ出力させる。調整回路162は、出力全範囲のうちのどの部分を中心にしてどれ程の幅で切り出しを行うかを調整して、8ビットの画素出力データを生成する。
調整回路162は、切り出す際の中央値を定めるレベル調整を行い、このレベル調整を行うことによって、撮像結果を表示する場合の画面全体の明るさを調整する。一方、調整回路162は、切り出し幅を定めるゲイン調整を行い、このゲイン調整を行うことによって、画面表示のコントラストを調整する。
画像信号生成回路163は、調整回路162によって生成された8ビットの画像出力データを、表示モニタ153の表示形式等に応じたデータ配列に変換するフォーマット変換処理を行い、フォーマット変換処理後の画像信号を表示モニタ153に出力する。
図13及び図14では、ランダムテレグラフノイズへの対処を欠陥アドレスメモリ169でのデータ更新により実現したが、対処方法はこれに限るものではない。
例えば、モニタ出力に対する比較器151での判断結果を用いて、フレームメモリ152への補正後センサ出力の書き換えを制御するような対処が取られてもよい。具体的には、モニタ出力と基準値が一致しない場合には、フレームメモリ152の更新を行わず、前の撮像フレームのデータを継続するような対処が取られてもよい。
図15は、信号処理回路118Bの構成の一例を示す図である。図16は、信号処理回路118Bによるランダムテレグラフノイズの対処手順の一例を示すフローチャートである。信号処理回路118Bは、信号処理回路118の第二例である。上述と同様の構成については、上述の説明を援用して省略する。図15の構成について、図16に示される各処理ステップと対比して以下説明する。
ステップS80にて、撮像部110は、各画素のセンサ出力を感度補正回路116に入力する。ステップS82にて、感度補正回路116は、各画素のセンサ出力の感度を補正し、各画素の感度補正後のセンサ出力を欠陥置換処理回路170に入力する。
欠陥置換処理回路170は、感度補正回路116から感度補正後のセンサ出力が得られた画素の位置情報が、欠陥アドレスメモリ169に登録された位置情報に含まれているか否かを判定することによって、当該画素が欠陥画素か否かを判定する(ステップS84)。
欠陥置換処理回路170は、感度補正回路116から感度補正後のセンサ出力が得られた画素の位置情報が、欠陥アドレスメモリ169に登録された位置情報に含まれている場合、当該画素が欠陥画素と判定する。欠陥置換処理回路170は、隣接する画素同士の画素出力データは近似しているとみなして、欠陥画素と判定された画素の画素出力データを、当該欠陥画素に隣接する正常な画素の画素出力データに置換する(ステップS86)。これにより、当該欠陥画素の画素出力データを正常な画素の画素出力データで臨時的に代用することができる。
一方、欠陥置換処理回路170は、感度補正回路116から感度補正後のセンサ出力が得られた画素の位置情報が、欠陥アドレスメモリ169に登録された位置情報に含まれていない場合、置換処理を実施しない(ステップS88)。
他方、撮像部110は、各画素のモニタ出力を比較器151に入力する。比較器151は、モニタ出力と、基準値メモリ150に記録された基準値とを、位置が同じ画素同士で比較して、互いに一致するか否かを判定する(ステップS90)。基準値は、例えば、正常状態でのモニタ出力の平均値である。
比較器151は、ステップS90での比較結果に基づいて、画像信号を生成するための元データになるフレームメモリ152のデータ格納を制御する。比較器151は、基準値とモニタ出力が一致する場合は、その画素でランダムテレグラフノイズが発生していないと判断し、フレームメモリ152のデータを、感度補正後の新しい画素出力データに更新する(ステップS92)。一方、比較器151は、基準値とモニタ出力が一致しない場合には、ランダムテレグラフノイズが発生したと判断し、フレームメモリ152の更新を行わないようにする。従って、ランダムテレグラフノイズの発生画素では、前の撮像フレームでの感度補正後の画素出力データが残る。
フレームメモリ152内の画素出力データは、画像化回路115に出力される。フレームメモリ152内の画素出力データから画像信号を生成する処理は、上述と同様である。
以上、信号出力回路、イメージセンサ及び撮像装置を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、センサ素子の観測対象は、赤外線に限られず、可視光線、紫外線、X線などの他の電磁波でもよい。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
受光素子にソースが接続され、ゲートの電位が固定されたトランジスタと、
前記ソースの電位を基準電位に固定可能な第1スイッチ部と、
前記トランジスタのドレインに接続された第2スイッチ部と、
前記ドレインに接続された第3スイッチ部と、
前記ドレインに前記第2スイッチ部を介して接続され且つ前記ドレインに前記第3スイッチ部を介して接続された第1容量であって、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されていないときに前記第2スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第1電流に応じた第1電圧が発生し、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されているときに前記第3スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第2電流に応じた第2電圧が発生する第1容量と、
前記第1電圧に対応する第1信号と前記第2電圧に対応する第2信号とを出力する出力部とを備える、信号出力回路。
(付記2)
前記第1電流と前記第2電流が交互に流れる、付記1に記載の信号出力回路。
(付記3)
前記第2スイッチ部は、前記ドレインに接続された第1スイッチと、前記第1容量に接続された第2スイッチと、前記第1スイッチと前記第2スイッチとの間に設けられた第2容量とを有し、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがオフされた状態で前記第2電流が流れる、付記1又は2に記載の信号出力回路。
(付記4)
前記第2スイッチ部は、前記第1電流が流れる第1スイッチと、前記第1電流に応じた電圧が発生する第2容量と、前記第2容量の電圧を前記第1容量に転送することで前記第1電圧を前記第1容量に発生させる第2スイッチとを有し、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがオフされた状態で前記第2電流が流れる、付記1又は2に記載の信号出力回路。
(付記5)
前記第1容量の容量値は、前記第2容量の容量値よりも小さい、付記3又は4に記載の信号出力回路。
(付記6)
前記第2電流は、前記出力部が前記第1電圧を読み出し後に流れる、付記1から5のいずれか一項に記載の信号出力回路。
(付記7)
前記出力部は、前記第1信号と前記第2信号を共通の出力端子から出力する、付記1から6のいずれか一項に記載の信号出力回路。
(付記8)
前記受光素子は、電磁波の入射量に応じて抵抗値が変化するセンサ素子である、付記1から7のいずれか一項に記載の信号出力回路。
(付記9)
前記電磁波は、赤外線である、付記8に記載の信号出力回路。
(付記10)
前記基準電位は、電源の電位である、付記1から9のいずれか一項に記載の信号出力回路。
(付記11)
前記第2スイッチ部は、前記ソースと電源との間に位置する、付記1から10のいずれか一項に記載の信号出力回路。
(付記12)
受光素子を複数備えるとともに、前記受光素子の夫々に対して設けられた画素回路と、出力部とを備え、
前記画素回路は、夫々、
前記受光素子にソースが接続され、ゲートの電位が固定されたトランジスタと、
前記ソースの電位を基準電位に固定可能な第1スイッチ部と、
前記トランジスタのドレインに接続された第2スイッチ部と、
前記ドレインに接続された第3スイッチ部と、
前記ドレインに前記第2スイッチ部を介して接続され且つ前記ドレインに前記第3スイッチ部を介して接続された第1容量であって、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されていないときに前記第2スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第1電流に応じた第1電圧が発生し、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されているときに前記第3スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第2電流に応じた第2電圧が発生する第1容量とを有し、
前記出力部は、前記画素回路の夫々について、前記第1電圧に対応する第1信号と前記第2電圧に対応する第2信号とを出力する、イメージセンサ。
(付記13)
撮像部と、信号処理部とを備え、
前記撮像部は、イメージセンサと、出力回路とを有し、
前記イメージセンサは、受光素子を複数有するとともに、前記受光素子の夫々に対して設けられた画素回路とを有し、
前記画素回路は、夫々、
前記受光素子にソースが接続され、ゲートの電位が固定されたトランジスタと、
前記ソースの電位を基準電位に固定可能な第1スイッチ部と、
前記トランジスタのドレインに接続された第2スイッチ部と、
前記ドレインに接続された第3スイッチ部と、
前記ドレインに前記第2スイッチ部を介して接続され且つ前記ドレインに前記第3スイッチ部を介して接続された第1容量であって、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されていないときに前記第2スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第1電流に応じた第1電圧が発生し、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されているときに前記第3スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第2電流に応じた第2電圧が発生する第1容量とを有し、
前記出力回路は、前記画素回路の夫々について、前記第1電圧に対応する第1出力信号と前記第2電圧に対応する第2出力信号とを出力し、
前記信号処理部は、前記第1出力信号に基づいて画像信号を生成し、前記第2出力信号の変化に基づいて、ノイズの発生を判定する、撮像装置。
(付記14)
前記信号処理部は、前記第2出力信号を基準値と比較することによって、ノイズの発生を判定する、付記13に記載の撮像装置。
(付記15)
前記信号処理部は、ノイズが発生した画素の画素出力データを、当該画素に隣接する正常な画素の画素出力データに置換する、付記13又は14に記載の撮像装置。
(付記16)
前記信号処理部は、ノイズの発生の判定結果を用いて、フレームメモリの更新を制御する、付記13から15のいずれか一項に記載の撮像装置。
1,101 赤外線撮像装置
10,110 撮像部
11,111 レンズ
12 センサアレイ
13,113 CMOS読み出し回路
14,114 赤外線イメージセンサ
18,118 信号処理回路
20,120 タイミング生成器
21,121 画素回路
24,124 センサ素子
25,125 スキャン回路
41,141 蓄積容量
42,142 サンプルホールド容量
143 スイッチ回路

Claims (8)

  1. 受光素子にソースが接続され、ゲートの電位が固定されたトランジスタと、
    前記ソースの電位を基準電位に固定可能な第1スイッチ部と、
    前記トランジスタのドレインに接続された第2スイッチ部と、
    前記ドレインに接続された第3スイッチ部と、
    前記ドレインに前記第2スイッチ部を介して接続され且つ前記ドレインに前記第3スイッチ部を介して接続された第1容量であって、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されていないときに前記第2スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第1電流に応じた第1電圧が発生し、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されているときに前記第3スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第2電流に応じた第2電圧が発生する第1容量と、
    前記第1電圧に対応する第1信号と前記第2電圧に対応する第2信号とを出力する出力部とを備える、信号出力回路。
  2. 前記第1電流と前記第2電流が交互に流れる、請求項1に記載の信号出力回路。
  3. 前記第2スイッチ部は、前記ドレインに接続された第1スイッチと、前記第1容量に接続された第2スイッチと、前記第1スイッチと前記第2スイッチとの間に設けられた第2容量とを有し、
    前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがオフされた状態で前記第2電流が流れる、請求項1又は2に記載の信号出力回路。
  4. 前記出力部は、前記第1信号と前記第2信号を共通の出力端子から出力する、請求項1から3のいずれか一項に記載の信号出力回路。
  5. 受光素子を複数備えるとともに、前記受光素子の夫々に対して設けられた画素回路と、出力部とを備え、
    前記画素回路は、夫々、
    前記受光素子にソースが接続され、ゲートの電位が固定されたトランジスタと、
    前記ソースの電位を基準電位に固定可能な第1スイッチ部と、
    前記トランジスタのドレインに接続された第2スイッチ部と、
    前記ドレインに接続された第3スイッチ部と、
    前記ドレインに前記第2スイッチ部を介して接続され且つ前記ドレインに前記第3スイッチ部を介して接続された第1容量であって、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されていないときに前記第2スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第1電流に応じた第1電圧が発生し、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されているときに前記第3スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第2電流に応じた第2電圧が発生する第1容量とを有し、
    前記出力部は、前記画素回路の夫々について、前記第1電圧に対応する第1信号と前記第2電圧に対応する第2信号とを出力する、イメージセンサ。
  6. 撮像部と、信号処理部とを備え、
    前記撮像部は、イメージセンサと、出力回路とを有し、
    前記イメージセンサは、受光素子を複数有するとともに、前記受光素子の夫々に対して設けられた画素回路とを有し、
    前記画素回路は、夫々、
    前記受光素子にソースが接続され、ゲートの電位が固定されたトランジスタと、
    前記ソースの電位を基準電位に固定可能な第1スイッチ部と、
    前記トランジスタのドレインに接続された第2スイッチ部と、
    前記ドレインに接続された第3スイッチ部と、
    前記ドレインに前記第2スイッチ部を介して接続され且つ前記ドレインに前記第3スイッチ部を介して接続された第1容量であって、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されていないときに前記第2スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第1電流に応じた第1電圧が発生し、前記ソースの電位が前記基準電位に固定されているときに前記第3スイッチ部を介して前記トランジスタを流れる第2電流に応じた第2電圧が発生する第1容量とを有し、
    前記出力回路は、前記画素回路の夫々について、前記第1電圧に対応する第1出力信号と前記第2電圧に対応する第2出力信号とを出力し、
    前記信号処理部は、前記第1出力信号に基づいて画像信号を生成し、前記第2出力信号の変化に基づいて、ノイズの発生を判定する、撮像装置。
  7. 前記信号処理部は、ノイズが発生した画素の画素出力データを、当該画素に隣接する正常な画素の画素出力データに置換する、請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記信号処理部は、ノイズの発生の判定結果を用いて、フレームメモリの更新を制御する、請求項6又は7に記載の撮像装置。
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