JP2018042076A - 圧電振動子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧電基板の枠部に形成されるアライメントマークは、レジストパターンで保護されていないため、圧電基板のエッチング工程において、圧電基板をエッチングするとアライメントマークの外周部よりエッチング液が入り、アライメントマークの外周部がエッチングされ、圧電基板の枠部に貫通孔が形成され、圧電基板の枠部の強度が低下する課題があった。
【解決手段】圧電材料からなる圧電基板の表裏面に金属膜を成膜する工程と、金属膜の表面にレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の第1の領域に圧電振動子の外形形状のパターンを形成する工程と、レジスト膜の第2の領域に、所定のパターンの位置合わせをするために用いるアライメントマークと圧電基板の位置決めをするために用いる位置決め孔とのパターンを形成する工程とを有し、アライメントマークのパターンは、位置決め孔のパターンが形成される領域内にある。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧電振動子の製造方法において、圧電基板上に設けるアライメントマークに関するものである。
圧電振動子は、フォトリソグラフィー技術と化学エッチング技術を用い、圧電基板から形成される。
図3は、フォトリソグラフィ技術を利用した圧電基板30の上面図である。圧電基板30には、圧電振動子である音叉型振動片31を保持するための枠部36と音叉型振動片31と枠部36とを連結するための連結部37とで構成されている。音叉型振動片31は、基部32とそれぞれ溝部35を有する第1の脚33と第2の脚34とを有し第1の脚33と第2の脚34とは基部32の一端から突出した状態で並設している。枠部36には、圧電基板30の位置決めをするために用いる位置決め孔38とアライメント痕(以下、貫通孔40とする。)とが形成されている。貫通孔40は、所定のパターンの位置合わせをするために用いるアライメントマーク(不図示)を形成することにより形成される。ここは段落0004〜0013で説明する。なお、位置決め孔38と貫通孔40は便宜上それぞれ1個づつ形成しているが、それぞれ複数個設けることが望ましい。特許文献1には、水晶ウエハに、アライメントマークを形成し、このアライメントマークを基準として個々の圧電振動デバイス用のパターンが位置決めされていることが記載されている。
図4〜図6は、圧電基板に溝部を有する音叉型振動片を形成する工程の説明図で、音叉型振動片31の第1の脚33と第2の脚34との断面図(図3のA−A断面)と枠部36に形成された位置決め孔38と貫通孔40の断面図(図3のB−B段面)である。なお、図4(a)〜図5(a)までは音叉型振動片は形成されていないが、「音叉型振動片の断面図」と表現する。また、位置決め孔及び貫通孔が形成される箇所は、「枠部の断面図」と表現する。図4(a)は、金属膜を成膜する前の音叉型振動片、枠部それぞれの断面図で、図4(b)は、金属膜を成膜した音叉型振動片、枠部それぞれの断面図で、図4(c)は、レジスト膜を形成した音叉型振動片、枠部それぞれの断面図で、図4(d)は、音叉外形形状を形成する第1のレジストパターンを形成した音叉型振動片の断面図、位置決め孔及びアライメントマークそれぞれのレジストパターンを形成した枠部の断面図で、図4(e)は、第1のレジストパターン、位置決め孔のレジストパターン及びアライメントマークのレジストパターンのそれぞれの開口部に露出している金属膜をエッチングした音叉型振動片、枠部それぞれの断面図で、図5(a)は、第1のレジストパターンをパターニングし溝部外形形状を形成する第2のレジストパターンを形成した音叉型振動片、枠部のそれぞれの断面図で、図5(b)は、圧電基板をエッチングした音叉型振動片、枠部それぞれの断面図で、図5(c)は、第2のレジストパターンの溝部に露出している金属膜をエッチングした音叉型振動片、枠部それぞれの断面図で、図6(a)は、第2のレジストパターンの溝部に露出している圧電基板をエッチングした音叉型振動片、枠部それぞれの断面図で、図6(b)は、第2のレジストパターンと第2のレジストパターンの下部、枠部に形成されている金属膜を除去した音叉型振動片、枠部それぞれの断面図で、図6(c)は、音叉型振動片の表面に励振電極が形成された音叉型振動片、枠部それぞれの断面図である。
図3に示すように、圧電基板30には、フォトリソグラフィ技術などを用いて複数の音叉型振動片31、位置決め孔38及び貫通孔40が形成されている。
図3及び図4〜図6を用いて、脚に溝部を有する音叉型振動片の製造方法を説明する。なお、図面については従来技術の趣旨を外れない範囲において、一部簡略化している。また各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
先ず、図4(a)に示す圧電基板30を用意する。次に図4(b)に示すように、圧電基板30に蒸着またはスパッタリングによって、金属膜18を成膜する。金属膜18は下地膜18aと表面膜18bからなり、下地膜18aは、クロム(Cr)膜を200Å程度成膜し、表面膜18bは、金(Au)を1200Å程度積層し形成する。
図4(c)に示すように、圧電基板30の金属膜18の表面層上にスプレーコート法などによって、レジストを塗布し金属膜18の表面層上にレジスト膜19を形成する。
圧電基板30の一方の面のレジスト膜19に、音叉型振動片の外形形状、位置決め孔、アライメントマーク形状を有するフォトマスクを用いてレジストパターンを露光後、現像し不要なレジスト膜19を除去し、図4(d)に示すように、音叉型振動片31の外形形状となる第1のレジストパターン20a、位置決め孔の凹部形状レジストパターン25a及びアライメントマークのレジストパターン26aを形成する。次に圧電基板30のもう一方の面のレジスト膜19に音叉型振動片、位置決め孔の凹部形状レジストパターン及びアライメントマークのレジストパターンを形成するために、圧電基板30の一方の面に形成したアライメントマーク26aを基準として音叉型振動片の外形形状、位置決め孔、アライメントマーク形状を有するフォトマスクの位置を合わせて、レジストパターンを露光後、現像し不要なレジスト膜19を除去し、図4(d)に示すように、音叉型振動片31の外形形状となる第1のレジストパターン20b、位置決め孔の凹部形状レジストパターン25b及びアライメントマークのレジストパターン26bを形成する。ここで圧電基板30の表裏面に形成される音叉型振動片31の外形形状となる第1のレジストパターン20a、b、位置決め孔の凹部形状レジストパターン25a、b及びアライメントマークのレジストパターン26a、bの長手方向、短手方向、角度方向の表裏のずれを抑えるためには、圧電基板30の表面層上に配置されるアライメントマークの数が多いほど良い。そのため、アライメントマークは、圧電基板30の枠部36に複数配置されている。枠部36に形成されているアライメントマーク26a、bは、図7に示すように十字形状で形成した。なお、アライメントマークの形状は、十字形状に限定されず四角、丸形状などでもよい。
第1のレジストパターン20a、b、位置決め孔の凹部形状レジストパターン25a、b及びアライメントマークのレジストパターン26a、bの開口部に露出している表面膜18bをエッチングするために、エッチング用のバスケットに複数枚の圧電基板30を互いに隔てて収納して、バスケットをエッチング液に浸漬して、図4(e)に示すように、表面膜18bをエッチングする。それぞれのレジストパターンの下部に形成されている表面膜18bは、それぞれのレジストパターンがマスクとなり、エッチングされない。以降、それぞれのレジストパターンの下部に形成されている表面膜を18b´とする。なお、表面膜18bをエッチングする溶液として、金(Au)はヨウ素とヨウ化カリウムとの混合液を用いる。
ここで、表面膜18bをエッチング後、下地膜18aをエッチングしない理由について説明する。クロム(Cr)膜をエッチングする溶液、例えば、硝酸第2セリウムアンモニウム溶液は、第1のレジストパターン20a、bの感光特性を破壊し、第1のレジストパターン20a、bを別のレジストパターンに変えられないためである。
次に音叉型振動片31の第1の脚33と第2の脚34それぞれに溝部35を形成するため、第1のレジストパターン20a、bを溝部外形形状にパターニングし、図5(a)に示すように第2のレジストパターン21a、bを形成する。ここで、第1の脚33と第2の脚34それぞれに形成された第1のレジストパターン20a、bから溝部外形状である第2のレジストパターン21a、bを形成する方法について説明する。圧電基板30の一方の面の第1の脚33と第2の脚34それぞれの第1のレジストパターン20aから溝部外形形状である第2のレジストパターン21aを形成するために、圧電基板30の一方の面に形成したアライメントマーク26aを基準として溝部外形形状を有するフォトマスクの位置を合わせて、レジストパターンを露光後、現像し不要なレジスト膜を除去し、図5(a)に示すように第2のレジストパターン21aを形成する。その後、圧電基板30のもう一方の面の第1の脚33と第2の脚34それぞれの第1のレジストパターン20bから溝部外形形状である第2のレジストパターン21bを形成するために、圧電基板30のもう一方の面に形成したアライメントマーク26bを基準として溝部外形形状を有するフォトマスクの位置を合わせて、レジストパターンを露光後、現像し不要なレジスト膜を除去し、図5(a)に示すように第2のレジストパターン21bを形成する。ここで第1の脚33と第2の脚34それぞれに形成した第1のレジストパターン20a、bから溝部外形形状である第2のレジストパターン21a、bを第1の脚33と第2の脚34に精度よく形成するために、圧電基板30の表面層上に配置されるアライメントマークの数が多いほど良い。そのため、アライメントマークは、圧電基板30の枠部36に複数配置されている。
次に圧電基板30をエッチングし、音叉外形形状、位置決め孔を形成する。エッチング用のバスケットに複数枚の圧電基板30を互いに隔てて収納して、バスケットをエッチング液に浸漬して、下地膜18aのクロム(Cr)層の隙間より、エッチング液が浸透し、図5(b)に示すように圧電基板30をエッチングし、第1の脚33と第2の脚34と位置決め孔38とを形成する。このとき、アライメントマーク26a、bの外周部のレジストパターンは開口しているため、このレジストパターンの開口部からエッチング液が入り、エッチング液は下地膜18aのクロム(Cr)層の隙間より浸透し、図5(b)に示すようにアライメントマーク26a、bが形成された箇所は、貫通孔40となる。なお、音叉外形形状の下部に形成されている下地膜18aは、音叉外形形状がマスクとなり、エッチングされない。以降、音叉外形形状の下部に形成されている下地膜を18a´とする。
圧電基板30をエッチングする溶液として、フッ酸とフッ化アンモニュウムの混合液を用いて、圧電基板30をエッチングする。圧電基板30がエッチングされることにより、圧電基板上に形成された下地膜18aは除去される。
第2のレジストパターン21a、bの溝部に露出している金属膜18を除去することによって、図5(c)に示すように、溝部形成前の第1の脚33と第2の脚34とを形成する。表面膜18b´をエッチングする溶液として、金(Au)はヨウ素とヨウ化カリウムとの混合液を用い、下地膜18a´をエッチングする溶液として、クロム(Cr)は硝酸第2セリウムアンモニウム溶液を用いる。
次に音叉型振動片31の第1の脚33と第2の脚34それぞれに溝部35を形成するため、第2のレジストパターン21a、bの開口部に露出している第1の脚33と第2の脚34とをエッチングし、第1の脚33と第2の脚34とを所望の深さにエッチングすることによって、図6(a)に示すように、音叉型振動片31の第1の脚33と第2の脚34それぞれに溝部35が形成される。第1の脚33と第2の脚34とをエッチングする溶液として、フッ酸とフッ化アンモニュウムの混合液を用いて、第1の脚33と第2の脚34とをエッチングする。
第2のレジストパターン21a、bと第2のレジストパターンの下部、枠部36に形成されている金属膜18を除去することによって、図6(b)に示すように、略H型の溝を有する音叉型振動片31の外形形状と枠部36には位置決め孔38及び貫通孔40が形成される。この後、図6(c)に示すように、音叉型振動片の表面に励振電極22を形成し、圧電基板30には、略H型の音叉型振動片と位置決め38孔及び貫通孔40が形成される。なお、位置決め孔38及び貫通孔40の周面には励振電極22の膜が形成されているが、図示しない。
特開2007−240676号公報
上述した従来技術の圧電振動子である音叉型振動片の製造方法において、圧電基板の枠部に形成されるアライメントマークは、所定のパターンの位置合わせに、位置決め孔は、圧電基板の位置決めをするために複数設ける必要がある。
しかしながら、圧電基板の枠部に形成されるアライメントマークは、音叉外形形状と同時に露光されるために、レジストパターンで保護されていない。そのため、次工程の圧電基板のエッチング工程において、圧電基板をエッチング液でエッチングするとアライメントマークの外周部よりエッチング液が入り、アライメントマークの外周部がエッチングされることにより、圧電基板の枠部には複数の貫通孔が形成される。また、圧電基板の枠部には位置決め孔も形成されるため、圧電基板の枠部の強度が低下し、クラックの起点となるので圧電基板の割れが発生しやすく歩留が悪化する課題があった。
圧電材料からなる圧電振動子の製造方法において、圧電材料からなる圧電基板の表裏面に金属膜を成膜する工程と、金属膜の表面にレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の第1の領域に圧電振動子の外形形状のパターンを形成する工程と、レジスト膜の第2の領域に、所定のパターンの位置合わせをするために用いるアライメントマークと圧電基板の位置決めをするために用いる位置決め孔とのパターンを形成する工程とを有し、アライメントマークのパターンは、位置決め孔のパターンが形成される領域内にある圧電振動子の製造方法とする。
圧電基板の前記第1の領域に形成される圧電振動子の外形形状のパターンと、第2の領域に形成されるアライメントマークと位置決め孔とのパターンは、同時に形成される圧電振動子の製造方法とする。
アライメントマークのパターンは、位置決め孔のパターンが形成される領域内にあるため、所定のパターンの位置合わせ工程の後に、圧電基板をエッチングする工程で、アライメントマークのパターンは除去される圧電振動子の製造方法とする。
第1の領域は製品領域であり、第2の領域は非製品領域である圧電振動子の製造方法とする。
圧電振動子は、音叉型振動片、溝部を有する音叉型振動片、厚みすべり振動片のいずれかである圧電振動子の製造方法とする。
圧電材料からなる圧電振動子の製造方法において、圧電材料からなる圧電基板の表裏面に金属膜を成膜する工程と、金属膜の表面にレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜に圧電振動子の外形形状のパターンと、所定のパターンの位置合わせをするために用いるアライメントマークと、圧電基板の位置決めをするために用いる位置決め孔とのパターンとを形成する工程とを有し、アライメントマークのパターンは、圧電基板がエッチングされる領域内に形成する圧電振動子の製造方法とする。
アライメントマークのパターンは、圧電基板がエッチングされる領域内にあるため、所定のパターンの位置合わせ工程の後に、圧電基板をエッチングする工程で、アライメントマークのパターンは除去される圧電振動子の製造方法とする。
圧電振動子は、音叉型振動片、溝部を有する音叉型振動片、厚みすべり振動片、捩り振動片のいずれかである圧電振動子の製造方法とする。
本発明によれば、圧電基板の枠部に形成される位置決め孔のレジストパターンの領域内にアライメントマークのレジストパターンを形成することにより、所定のパターンの位置合わせ精度を維持しつつ、圧電基板の枠部には位置決め孔のみとなり、枠部の強度が上がり圧電基板の割れを抑え、歩留の高い圧電振動子の製造方法を提供することができる。
本発明のフォトリソグラフィー技術と化学エッチング技術を利用した圧電基板の上面図。 本発明の溝部を有する音叉型振動片の製造方法を示す図。 従来技術のフォトリソグラフィー技術と化学エッチング技術を利用した圧電基板の上面図。 従来技術の溝部を有する音叉型振動片の製造方法を示す図。 従来技術の溝部を有する音叉型振動片の製造方法を示す図。 従来技術の溝部を有する音叉型振動片の製造方法を示す図。 圧電基板の溝部を有する枠部に形成したアライメントマークを示す図。
以下に本発明を実施する形態を、圧電振動子である溝部を有する音叉型振動片について図面を参照しながら説明する。
本実施例では、圧電基板からなる脚に溝部を有する音叉型振動片の製造方法について、アライメントマークを、圧電基板の枠部に形成する例で説明する。なお本発明の範囲は以下の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また図面においては各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
音叉型振動片は、水晶原石から所定の切断角度で切り出された圧電基板を、フォトリソグラフィー技術と化学エッチング技術を用いて音叉型振動片にする。近年では、小型化の音叉型振動片の要求が強く、そのため微細で精密な加工が可能なフォトリソグラフィー技術と化学エッチング技術で加工されることが多い。
図1は、本発明のフォトリソグラフィ技術を利用した圧電基板10の上面図である。圧電基板10には、圧電振動子である音叉型振動片1を保持するための枠部6と音叉型振動片1と枠部6とを連結するための連結部7とで構成されている。なお、音叉型振動片1が形成されている領域を第1の領域、枠部6が形成されいている領域を第2の領域とする。音叉型振動片1は、基部2とそれぞれ溝部5を有する第1の脚3と第2の脚4とを有し第1の脚3と第2の脚4とは基部2の一端から突出した状態で並設している。枠部6には、圧電基板10の位置決めをするために用いるための位置決め孔8が形成されている。なお、所定のパターンの位置合わせをするために用いるアライメントマークは、位置決め孔8が形成される領域内に形成されていて、圧電基板10をエッチングする工程で除去される。ここは、後ほど説明をする。なお、位置決め孔8は便宜上1個形成しているが、複数個設けられている。
先ず、前述した従来技術(図4a〜図4c)によって、圧電基板10に蒸着またはスパッタリングによって、下地膜18aと表面膜18bとからなる金属膜18を形成し、金属膜18の表裏面上に第1のレジスト膜19を形成する。
図2は、本実施例の脚に溝部を有する音叉型振動片の工程の説明図で、A−Aは、図1における音叉型振動片1の第1の脚3と第2の脚4との断面図で、B−Bは、図1における枠部6の断面図である。
図2(a)は、圧電基板10の一方の面のレジスト膜19に、音叉型振動片の外形形状、位置決め孔、アライメントマーク形状を有するフォトマスクを用いてレジストパターンを露光後、現像し不要なレジスト膜19を除去し、図2(a)に示すように、音叉型振動片1の外形形状となる第1のレジストパターン20c、位置決め孔の凹部形状レジストパターン25c及びアライメントマークのレジストパターン26cを形成する。次に圧電基板10のもう一方の面のレジスト膜19に音叉型振動片、位置決め孔の凹部形状レジストパターン及びアライメントマークのレジストパターンを形成するために、圧電基板10の一方の面に形成したアライメントマーク26cを基準として、音叉型振動片の外形形状、位置決め孔、アライメントマーク形状を有するフォトマスクの位置を合わせて、レジストパターンを露光後、現像し不要なレジスト膜19を除去し、図2(a)に示すように、音叉型振動片1の外形形状となる第1のレジストパターン20d、位置決め孔の凹部形状レジストパターン25d及びアライメントマークのレジストパターン26dを形成する。なお、アライメントマークのレジストパターン26c、dは、位置決め孔の凹部形状レジストパターン25c、dが形成される領域内に形成されている。枠部6に形成されているアライメントマーク26c、dは、図7に示すように十字形状で形成した。なお、アライメントマーク形状は、十字形状に限定されず四角、丸形状などでもよい。
第1のレジストパターン20c、d、位置決め孔の凹部形状レジストパターン25c、d及びアライメントマークのレジストパターン26c、dの開口部に露出している表面膜18bをエッチングするために、エッチング用のバスケットに複数枚の圧電基板10を互いに隔てて収納して、バスケットをエッチング液に浸漬して、図2(b)に示すように、表面膜18bをエッチングする。それぞれのレジストパターンの下部に形成されている表面膜18bは、それぞれのレジストパターンがマスクとなり、エッチングされない。以降、それぞれのレジストパターンの下部に形成されている表面膜を18b´とする。なお、表面膜18bをエッチングする溶液として、金(Au)はヨウ素とヨウ化カリウムとの混合液を用いる。
ここで、表面膜18bをエッチング後、下地膜18aをエッチングしない理由について説明する。クロム(Cr)膜をエッチングする溶液、例えば、硝酸第2セリウムアンモニウム溶液は、第1のレジストパターン20c、dの感光特性を破壊し、第1のレジストパターン20c、dを別のレジストパターンに変えられないためである。
次に音叉型振動片1の第1の脚3と第2の脚4それぞれに溝部5を形成するため、第1のレジストパターン20c、dを溝部外形形状にパターニングし、図2(c)に示すように第2のレジストパターン21c、dを形成する。ここで、第1の脚3と第2の脚4それぞれに形成された第1のレジストパターン20c、dから溝部外形状である第2のレジストパターン21c、dを形成する方法について説明する。圧電基板10の一方の面の第1の脚3と第2の脚4それぞれの第1のレジストパターン20cから溝部外形形状である第2のレジストパターン21cを形成するために、圧電基板10の一方の面に形成したアライメントマーク26cを基準として溝部外形形状を有するフォトマスクの位置を合わせて、レジストパターンを露光後、現像し不要なレジスト膜を除去し、図2(c)に示すように第2のレジストパターン21cを形成する。その後、圧電基板10のもう一方の面の第1の脚3と第2の脚4それぞれの第1のレジストパターン20dから溝部外形形状である第2のレジストパターン21dを形成するために、圧電基板10のもう一方の面に形成したアライメントマーク26dを基準として溝部外形形状を有するフォトマスクの位置を合わせて、レジストパターンを露光後、現像し不要なレジスト膜を除去し、図2(c)に示すように第2のレジストパターン21dを形成する。ここで第1の脚3と第2の脚4それぞれに形成した第1のレジストパターン20c、dから溝部外形形状である第2のレジストパターン21c、dを第1の脚3と第2の脚4に精度よく形成するために、圧電基板10の表面層上に配置されるアライメントマークの数が多いほど良い。そのため、アライメントマークは、圧電基板10の枠部6の位置決め孔が形成される領域内に複数配置されている。
次に圧電基板10をエッチングし、音叉外形形状、位置決め孔8を形成する。エッチング用のバスケットに複数枚の圧電基板10を互いに隔てて収納して、バスケットをエッチング液に浸漬して、下地膜18aのクロム(Cr)層の隙間より、エッチング液が浸透し、図2(d)に示すように圧電基板10をエッチングし、第1の脚3と第2の脚4と位置決め孔8とを形成する。そのとき、位置決め孔の凹部形状レジストパターン25c、dが形成される領域内に形成されたアライメントマーク26c、dは、アライメントマーク26c、dの外周部のレジストパターンは開口しているため、このレジストパターンの開口部からエッチング液が入り、エッチング液は下地膜18aのクロム(Cr)層の隙間より浸透しアライメントマーク26c、dは除去され、図2(d)に示すようにアライメントマーク26c、dが形成されていた箇所は、位置決め孔8となる。なお、音叉外形形状の下部に形成されている下地膜18aは、音叉外形形状がマスクとなり、エッチングされない。以降、音叉外形形状の下部に形成されている下地膜を18a´とする。以降、前述した従来技術(図5(c)〜図6)によって、圧電基板10に溝部を有する音叉型振動片1を形成する。
以上の製造方法によれば、圧電基板の枠部に形成される位置決め孔のレジストパターンの領域内にアライメントマークのレジストパターンを形成することにより、所定のパターンの位置合わせ精度を維持しつつ、圧電基板の枠部は位置決め孔のみとなり、枠部の強度が上がり圧電基板の割れを抑え、歩留の高い圧電振動子の製造方法を提供することができる。
なお本実施例では、アライメントマークを、圧電基板の枠部の位置決め孔が形成される領域内に設けた例で説明したが、アライメントマークは、圧電基板がエッチングされる領域内、例えば音叉外形形状の対向する脚と脚との間や、対向する音叉外形形状と音叉外形形状の間に形成することにより、所定のパターンの位置合わせ精度を維持しつつ、圧電基板の枠部は位置決め孔のみとなり、枠部の強度が上がり圧電基板の割れを抑え、歩留の高い圧電振動子の製造方法を提供することができる。
1、31 音叉型振動片
2、32 基部
3、33 第1の脚
4、34 第2の脚
5、35 溝部
6、36 枠部
7、37 連結部
8、38 位置決め孔
10、30 圧電基板
18 金属膜
18a、18a´ 下地膜
18b、18b´ 表面膜
19 レジスト膜
20a、b、c、d 第1のレジストパターン
21a、b、c、d 第2のレジストパターン
25a、b、c、d 位置決め孔の凹部形状レジストパターン
26a、b、c、d アライメントマークのレジストパターン、アライメントマーク
40 貫通孔

Claims (8)

  1. 圧電材料からなる圧電振動子の製造方法において、前記圧電材料からなる圧電基板の表裏面に金属膜を成膜する工程と、前記金属膜の表面にレジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜の第1の領域に圧電振動子の外形形状のパターンを形成する工程と、前記レジスト膜の第2の領域に、所定のパターンの位置合わせをするために用いるアライメントマークと前記圧電基板の位置決めをするために用いる位置決め孔とのパターンを形成する工程とを有し、前記アライメントマークのパターンは、前記位置決め孔のパターンが形成される領域内にあることを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  2. 前記圧電基板の前記第1の領域に形成される圧電振動子の外形形状のパターンと、前記第2の領域に形成されるアライメントマークと位置決め孔とのパターンは、同時に形成されることを特徴とする請求項1に記載の圧電振動子の製造方法。
  3. 前記アライメントマークのパターンは、前記位置決め孔のパターンが形成される領域内にあるため、前記所定のパターンの位置合わせ工程の後に、前記圧電基板をエッチングする工程で、前記アライメントマークのパターンは除去されることを特徴とする請求項1に記載の圧電振動子の製造方法。
  4. 前記第1の領域は製品領域であり、前記第2の領域は非製品領域であることを特徴とする請求項1〜2に記載の圧電振動子の製造方法。
  5. 前記圧電振動子は、音叉型振動片、溝部を有する音叉型振動片、厚みすべり振動片、捩り振動片のいずれかであることを特徴とする請求項1〜2に記載の圧電振動子の製造方法。
  6. 圧電材料からなる圧電振動子の製造方法において、前記圧電材料からなる圧電基板の表裏面に金属膜を成膜する工程と、前記金属膜の表面にレジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜に圧電振動子の外形形状のパターンと、所定のパターンの位置合わせをするために用いるアライメントマークと、前記圧電基板の位置決めをするために用いる位置決め孔とのパターンとを形成する工程とを有し、前記アライメントマークのパターンは、前記圧電基板がエッチングされる領域内に形成することを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  7. 前記アライメントマークのパターンは、前記圧電基板がエッチングされる領域内にあるため、前記所定のパターンの位置合わせ工程の後に、前記圧電基板をエッチングする工程で、前記アライメントマークのパターンは除去されることを特徴とする請求項6に記載の圧電振動子の製造方法。
  8. 前記圧電振動子は、音叉型振動片、溝部を有する音叉型振動片、厚みすべり振動片、捩り振動片のいずれかであることを特徴とする請求項6に記載の圧電振動子の製造方法。
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