JP2018040490A - スラスト滑り軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】アッパーケースが外れることがなく、サスペンションの組立または分解時における作業性の低下を防止可能なスラスト滑り軸受を提供する。【解決手段】円環状をなすスラスト滑り軸受1は、合成樹脂材料により構成されたアッパーケース10と、金属材料により構成されたスチールワッシャ20と、アッパーケース10に対し回動可能に組み合わせられたロアケース30と、を備える。アッパーケース10は、スチールワッシャ20を支持するワッシャ支持部11を有する。スチールワッシャ20は、円環状をなし、内周部26および外周部25を有する。スチールワッシャ20の外周部25は、アッパーケースのワッシャ支持部11に覆われ、アッパーケース10とスチールワッシャ20とは一体に構成され、スチールワッシャ20の内周部26は、アッパーケース10のワッシャ支持部11よりも内方に突出している。【選択図】図1

Description

本発明は、スラスト滑り軸受、特に、自動車におけるストラット式サスペンション(マクファーソンストラット)の滑り軸受として組み込まれるスラスト滑り軸受に関する。
一般に、ストラット式サスペンション用のスラスト滑り軸受は、アッパーケースと、ロアケースと、アッパーケースとロアケースとの間に配置された滑り軸受片であるセンタープレートと、アッパーケースとセンタープレートとの間に配置されたスチールワッシャを備えている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のスチールワッシャは、鋼板等をプレス成形(鍛造)することにより形成され、外側円板部と、内側円板部と、外側円板部と内側円板部とを接続しそれらの間に段差を形成する段差部とを備える。当該スチールワッシャが、サスペンションのロッドとナットに挟持されることにより、スラスト滑り軸受は、サスペンションに組み込まれる。
特開2016−040484号公報
しかし、特許文献1のスラスト滑り軸受では、アッパーケースが、ロアケース等の他の構成要素から外れ易く、サスペンションの組立または分解時の作業性を低下させていた。
そこで、本発明は、組立または分解時にアッパーケースが外れることがなく、サスペンションの組立または分解時における作業性の低下を防止可能なスラスト滑り軸受を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のスラスト滑り軸受は、アッパーケースと、金属材料により構成されたワッシャと、前記アッパーケースに対し回動可能に組み合わせられたロアケースと、を備えた円環状をなすスラスト滑り軸受であって、前記アッパーケースは、前記ワッシャを支持するワッシャ支持部を有し、前記ワッシャは、円環状をなし、内周部および外周部を有し、前記ワッシャの前記外周部は、前記アッパーケースの前記ワッシャ支持部に覆われ、前記アッパーケースと前記ワッシャとは一体に構成され、前記ワッシャの前記内周部は、前記アッパーケースの前記ワッシャ支持部よりも内方に突出している。
前記ワッシャは、熱硬化処理が施された金属材料により構成されていてもよい。
前記ワッシャは、ガス軟窒化処理が施された金属材料により構成されていてもよい。
前記ワッシャは、平板状をなしてもよい。
前記ワッシャは、段差を有するワッシャ上面と平面状をなすワッシャ下面とを有して、前記外周部が前記内周部よりも薄く構成されていてもよい。
前記アッパーケースと前記ロアケースとの間に配置されたセンタープレートを更に備えてもよい。
前記アッパーケースと前記センタープレートとの間に配置された潤滑シートを更に備えてもよい。
前記ロアケースと前記センタープレートとの間に配置された潤滑シートを更に備えてもよい。
前記ワッシャは、前記ワッシャ支持部と係合して前記ワッシャの前記アッパーケースに対する回動を防止する回動防止部を備えてもよい。
本発明によれば、組立または分解時にアッパーケースが外れることがなく、サスペンションの組立または分解時における作業性の低下を防止可能なスラスト滑り軸受を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るスラスト滑り軸受の一部断面斜視図を示す。 本発明の第1の実施形態に係るスラスト滑り軸受の分解斜視図を示す。 (a)は、スチールワッシャの平面図を示し、(b)は、(a)のIIb−IIb線に沿ったスチールワッシャの断面図を示している。 本発明の第1の実施形態に係るスラスト滑り軸受をストラット型サスペンションに組み込んだ状態の断面図を示す。 本発明の第2の実施形態に係るスラスト滑り軸受の一部断面斜視図を示す。 本発明の第3の実施形態に係るスラスト滑り軸受の一部断面斜視図を示す。 本発明の第3の実施形態に係るスラスト滑り軸受の分解斜視図を示す。
本発明の第1の実施形態に係るスラスト滑り軸受1について図面を参照して説明する。
スラスト滑り軸受1は、四輪自動車におけるストラット型サスペンション50(図4)に組み込まれるスラスト滑り軸受であり、ストラットアッセンブリを収容するための収容孔1aを有し、ストラットアッセンブリの回動を許容しつつ、ストラット式サスペンション50に加わる車体の荷重を支持する。
<スラスト滑り軸受1の全体構成>
図1は、第1の実施形態に係るスラスト滑り軸受1の一部断面斜視図を示し、図2は、第1の実施形態に係るスラスト滑り軸受1の分解斜視図を示し、図3(a)は、スチールワッシャの平面図を示し、図3(b)は、図3(a)のIIb−IIb線に沿ったスチールワッシャの断面図を示している。
図1、2に示すようにスラスト滑り軸受1は、円環状をなし、アッパーケース10と、スチールワッシャ20と、ロアケース30と、センタープレート40とを備える。
<アッパーケース10>
アッパーケース10は、摺動性に優れた合成樹脂材料により構成され、貫通孔10aを有する円環状のワッシャ支持部11と、アッパー円筒部12と、アッパー突起部13を一体的に有する。ワッシャ支持部11は、上側支持部11Aと、下側支持部11Bと、外側支持部11Cとを有する。アッパー円筒部12は、円筒状をなし、ワッシャ支持部11の外側支持部11Cの外周縁のロアケース30側に設けられている。アッパー突起部13は、円環状をなし、ワッシャ支持部11の下側支持部11Bの内周縁からロアケース30側に突出するように設けられている。ワッシャ支持部11の下側支持部11Bと、アッパー円筒部12と、アッパー突起部13とにより、環状凹部11dが形成される。
<スチールワッシャ20>
図1、3に示すように、スチールワッシャ20は、貫通孔20aを有する円環状かつ平板状をなし、例えば鋼材により構成され、ガス軟窒化処理が施されている。当該ガス軟窒化処理により、スチールワッシャ20の剛性および強度が向上される。スチールワッシャ20は、平面状のワッシャ上面21と、平面状のワッシャ下面22と、ワッシャ内周面23と、ワッシャ外周面24とを有する。
スチールワッシャ20は、インサート成形により、その外周部25がアッパーケース10に埋没している。すなわち、ワッシャ外周面24と、ワッシャ上面21およびワッシャ下面22のうち外周部25を構成する部分とは、アッパーケース10のワッシャ支持部11の上側支持部11A、下側支持部11B、および外側支持部11Cに覆われている。このように、スチールワッシャ20はアッパーケース10に支持され、アッパーケース10とスチールワッシャ20とは一体に構成されている。一方、スチールワッシャ20の内周部26は、アッパーケース10のワッシャ支持部11よりも内方に突出している。また、スチールワッシャ20外周部25には、径方向外方に突出する少なくとも一つ(本実施形態では3つ)の回動防止部である突起27が設けられ、アッパーケース10の外側支持部11Cと係合することにより、スチールワッシャ20のアッパーケース10に対する回動を防止する。
<ロアケース30>
ロアケース30は、摺動性に優れた合成樹脂材料により構成され、貫通孔30aを有する円環状をなし、ロア基部31と、外側突起部32と、内側突起部33と、ロア円筒部34とを備える。
ロア基部31は、円環状をなし、アッパーケース10のワッシャ支持部11の下側に位置している。外側突起部32は、円環状をなし、ロア基部31の上側外周縁からアッパーケース10に向かって突出している。内側突起部33は、円環状をなし、ロア基部31の上側であって外側突起部32よりも内側の位置から、アッパーケース10に向かって突出している。ロア円筒部34は、円環状をなし、ロア基部31の下側内周縁からアッパーケース10側とは反対側に向かって突出している。
ロア基部31、外側突起部32、および内側突起部33により、センタープレート40を収容するための環状凹部35が形成される。また、ロアケース30は、アッパーケース10に対し回動可能に組み合わせられる。アッパーケース10のアッパー円筒部12と、ロアケース30のロア基部31とにより、屈曲した狭い隙間であるラビリンスクリアランスCが形成される。
<センタープレート40>
センタープレート40は、摺動性に優れた合成樹脂材料により構成され、円環状をなし、ロアケース30の環状凹部35に配置され、アッパーケース10とロアケース30との間に介在している。センタープレート40のプレート上面41は、アッパーケース10のワッシャ支持部11に当接し、プレート下面42はロアケース30のロア基部31に当接している。センタープレート40は、アッパーケース10およびロアケース30に対し、回動可能に設けられている。
センタープレート40のプレート上面41およびプレート下面42には、円周方向に延びる複数の溝41a、42aが形成されている。これらの複数の溝41a、42aは、グリース等の潤滑剤の溜まり部となる。
アッパーケース10と、スチールワッシャ20と、ロアケース30と、センタープレート40とが組み立てられた状態では、ロアケース30の外側突起部32および内側突起部33とセンタープレート40とが、アッパー円筒部12と、アッパー突起部13との間、すなわち環状凹部11d内に位置するように構成される。そして、アッパーケース10およびスチールワッシャ20に対し、ロアケース30およびセンタープレート40が回動可能に構成されている。
<ストラット型サスペンション50>
次に、本実施形態に係るスラスト滑り軸受1をストラット型サスペンション50に組み込んだ構造について説明する。
図4は、本実施形態に係るスラスト滑り軸受1を組み込んだストラット型サスペンション50の断面図を示している。
上記のように本実施形態のスラスト滑り軸受1は、四輪自動車におけるストラット型サスペンション50(マクファーソン式)に組み込まれるスラスト滑り軸受1であり、取付機構60を介して図示せぬ車体に取り付けられるものである。
サスペンション50は、ピストンロッド51を備える油圧式の図示せぬショックアブソーバと、ダンパーコイルスプリング52と、上部スプリング座部材53と、バンプストッパー54と、ナット55とを備えている。上部スプリング座部材53は、ダンパーコイルスプリング52の上端を受容する。バンプストッパー54は、ピストンロッド51を取り囲むように設けられている。
取付機構60は、芯金61が埋設されたゴム等の弾性部材62と、スペーサ部材63とを備えている。スペーサ部材63は、円環状をなし、上部スプリング座部材53とロアケース30のロア基部31との間に介在している。
スラスト滑り軸受1は、取付機構60の弾性部材62と、サスペンション50の上部スプリング座部材53との間に設けられている。なお、スラスト滑り軸受1と上部スプリング座部材53との間には、スペーサ部材63が介在している。
取付機構60の弾性部材62は、スラスト滑り軸受1を囲繞するとともに、スラスト滑り軸受1のアッパーケース10に接触している。
サスペンション50のピストンロッド51は、ロッド大径部51Aと、ロッド小径部51Bと、ロッドねじ部51Cとを備えている。ロッド大径部51Aは、スラスト滑り軸受1のロアケース30に挿通される。ロッド小径部51Bは、ロッド大径部51Aに連続して形成されるとともにロッド大径部51Aより小径に形成され、スチールワッシャ20に挿通されている。ロッドねじ部51Cは、ロッド小径部51Bに連続して形成されている。
スラスト滑り軸受1のスチールワッシャ20は、ロッド大径部51Aとロッド小径部51Bとの段差箇所と、ロッドねじ部51Cに螺合されたナット55とによって挟持されている。ロッド大径部51Aは、スラスト滑り軸受1のロアケース30に対し、径方向において所定の隙間を有して貫通されている。所定の隙間とは、ロアケース30に径方向に変動荷重が作用して、アッパーケース10に対してロアケース30に径方向の相対変位が生じた場合でも、外周側および内周側におけるアッパーケース10とロアケース30との径方向隙間を保持し、相対回動に不具合を生じることのないようにするための隙間である。また、ナット55の外周には、取付機構60の弾性部材62が接触している。
スラスト滑り軸受1のアッパーケース10は、取付機構60の弾性部材62に保持されているため回動しない。このため、アッパーケース10に対し回動不能に保持されているスチールワッシャ20も回動しない。
このように、スラスト滑り軸受1が組み込まれたサスペンション50では、四輪自動車のステアリング操作により、ダンパーコイルスプリング52がその円周方向に回動すると、ロアケース30がアッパーケース10に対して相対的に回動する。ロアケース30の回動は、アッパーケース10とロアケース30との間に配設された合成樹脂製のセンタープレート40により滑らかになされ、ステアリング操作も殆ど抵抗なく行われる。
<作用効果>
本実施形態のスラスト滑り軸受1によれば、スチールワッシャ20の外周部25は、アッパーケース10のワッシャ支持部11に覆われ、アッパーケース10とスチールワッシャ20とは一体に構成されている。これにより、スラスト滑り軸受1の組立時には、一体のアッパーケース10およびスチールワッシャ20と、ロアケース30と、センタープレート40との3つの部品を組み立ててスラスト滑り軸受1を製造することになるので、スラスト滑り軸受1の組立が容易となる。また、アッパーケース10およびスチールワッシャ20が一体であるので、サスペンション50の組立または分解時にアッパーケース10が外れることがなく、作業性の低下を防止することができる。また、スチールワッシャ20は平板状であるため、容易に製造が可能であり、かつセットミスを防止することができ、スラスト滑り軸受1の生産性を向上させることができる。
また、スチールワッシャ20は、ガス軟窒化処理が施された金属材料により構成されているので、スチールワッシャ20は、優れた剛性および強度を有する。よって、耐久性のあるスラスト滑り軸受1を提供することができる。
また、スチールワッシャ20は、ワッシャ支持部11と係合する突起27を有するので、スチールワッシャ20のアッパーケース10に対する回動を防止することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係るスラスト滑り軸受101について説明する。第1の実施形態に係るスラスト滑り軸受1と同じ構成については、同一の参照番号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明を行う。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るスラスト滑り軸受101の一部断面斜視図を示している。
図5に示すように、スチールワッシャ120は、ワッシャ上面121が段差を有し、ワッシャ下面122が平面状をなして、外周部125が内周部126よりも薄く構成されている。すなわち、外周部125側のワッシャ上面121は、内周部126側のワッシャ上面121よりも、ワッシャ下面122との距離が短く構成されている。
また、アッパーケース110のワッシャ支持部111の上側支持部111Aは、第1の実施形態のスラスト滑り軸受1のアッパーケース10の上側支持部11Aよりも、厚く構成されている。すなわち、上側支持部111Aは、スチールワッシャ120の外周部125が
薄くなった分、厚く構成されている。
このように、ワッシャ上面121は段差を有し、ワッシャ下面122は平面状をなして、外周部125が内周部126よりも薄く構成されている。これにより、スチールワッシャ120の外周部125を覆う、アッパーケース110のワッシャ支持部111の上側支持部111Aを厚く構成することができるので、アッパーケース110の強度を向上させることができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係るスラスト滑り軸受201について説明する。第1の実施形態に係るスラスト滑り軸受1と同じ構成については、同一の参照番号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明を行う。
図6は、本発明の第3の実施形態に係るスラスト滑り軸受201の一部断面斜視図を示している。図7は、本発明の第3の実施形態に係るスラスト滑り軸受201の分解斜視図を示している。
図6、7に示すように、本実施形態に係るスラスト滑り軸受201は、第1の実施形態に係るスラスト滑り軸受1のアッパーケース10、スチールワッシャ20、ロアケース30、およびセンタープレート40に加え、円環状の潤滑シート70を備えている。潤滑シート70は、アッパーケース10と、センタープレート40との間に設けられている。
潤滑シート70は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン(TFE)に他原料(コモノマー)を微量共重合させた変性PTFE等のフッ素樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等の摺動特性に優れた熱可塑性プラスチックで構成されている。潤滑シート70には、必要に応じてPTFE(ただし、熱可塑性プラスチックがPTFE、変性PTFEの場合を除く)、潤滑油、シリコーン、黒鉛等の潤滑剤、および/またはアラミド繊維、ガラス繊維、炭素繊維等の補強材が添加される。
また、潤滑シート70の厚さは、材質によりことなるが、例えば、0.1〜1mmであり、好ましくは0.2〜0.7mmである。潤滑シート70の表面および裏面は、平坦であることが好ましい。
本実施形態では、潤滑シート70をアッパーケース10とセンタープレート40との間に設けたが、潤滑シート70を、ロアケース30とセンタープレート40との間に設けてもよいし、アッパーケース10とセンタープレート40との間およびロアケース30とセンタープレート40との間の両方に設けてもよい。さらに、潤滑シート70は、一枚であったが、複数枚であってもよい。
かかる構成によれば、第1の実施形態のスラスト滑り軸受1の上述の効果に加え、摺動性に優れたスラスト滑り軸受201を提供することができる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形は可能である。
例えば、スチールワッシャ20に突起27を設けてスチールワッシャ20のアッパーケース10に対する回動を防止したが、スチールワッシャ20に凹部を形成し、凹部とアッパーケース10とを係合させるようにして、スチールワッシャ20のアッパーケース10に対する回動を防止してもよい。
また、スチールワッシャ20は、ガス軟窒化処理が施された金属材料により構成されていたが、焼き入れ、浸炭等の他の熱硬化処理が施された金属材料であってもよい。熱硬化処理により、優れた強度を有するスチールワッシャ20を提供することができる。
また、上記の実施形態では、アッパーケース10、110とスチールワッシャ20、120とをインサート成形により一体に構成したが、例えば、アッパーケース10、110を上下2分割の構成とし、スチールワッシャ20、120を挟む構成にして、アッパーケース10、110とスチールワッシャ20、120とを一体に構成してもよい。
また、上記の実施形態において、センタープレート40は、アッパーケース10、110およびロアケース30に対し回動可能であったが、センタープレート40を設けない構成であってもよいし、ロアケース30とセンタープレート40とが一体の構成であってもよいし、アッパーケース10、110とセンタープレート40とが一体の構成であってもよい。
また、第2の実施形態のスラスト滑り軸受101において、潤滑シート70を、アッパーケース110とセンタープレート40との間、および/または、ロアケース30とセンタープレート40との間に、一枚または複数枚設けてもよい。
1、101、201:スラスト滑り軸受、 10、110:アッパーケース、 11、111:ワッシャ支持部、 20、120:スチールワッシャ、 25、125:外周部、 26、126:内周部、 27:突起、 30:ロアケース、 40:センタープレート、 21、121:ワッシャ上面、 22、122:ワッシャ下面、 70:潤滑シート

Claims (9)

  1. アッパーケースと、
    金属材料により構成されたワッシャと、
    前記アッパーケースに対し回動可能に組み合わせられたロアケースと、を備えた円環状をなす滑り軸受であって、
    前記アッパーケースは、前記ワッシャを支持するワッシャ支持部を有し、
    前記ワッシャは、円環状をなし、内周部および外周部を有し、
    前記ワッシャの前記外周部は、前記アッパーケースの前記ワッシャ支持部に覆われ、前記アッパーケースと前記ワッシャとは一体に構成され、
    前記ワッシャの前記内周部は、前記アッパーケースの前記ワッシャ支持部よりも内方に突出している、スラスト滑り軸受。
  2. 前記ワッシャは、熱硬化処理が施された金属材料により構成されている、請求項1に記載のスラスト滑り軸受。
  3. 前記ワッシャは、ガス軟窒化処理が施された金属材料により構成されている、請求項2に記載のスラスト滑り軸受。
  4. 前記ワッシャは、平板状をなしている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスラスト滑り軸受。
  5. 前記ワッシャは、段差を有するワッシャ上面と平面状をなすワッシャ下面とを有して、前記外周部が前記内周部よりも薄く構成されている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスラスト滑り軸受。
  6. 前記アッパーケースと前記ロアケースとの間に配置されたセンタープレートを更に備える、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスラスト滑り軸受。
  7. 前記アッパーケースと前記センタープレートとの間に配置された潤滑シートを更に備える、請求項6に記載のスラスト滑り軸受。
  8. 前記ロアケースと前記センタープレートとの間に配置された潤滑シートを更に備える、請求項6または請求項7に記載のスラスト滑り軸受。
  9. 前記ワッシャは、前記ワッシャ支持部と係合して前記ワッシャの前記アッパーケースに対する回動を防止する回動防止部を備える、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のスラスト滑り軸受。
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