JP2018040240A - 小便器 - Google Patents

小便器 Download PDF

Info

Publication number
JP2018040240A
JP2018040240A JP2017063215A JP2017063215A JP2018040240A JP 2018040240 A JP2018040240 A JP 2018040240A JP 2017063215 A JP2017063215 A JP 2017063215A JP 2017063215 A JP2017063215 A JP 2017063215A JP 2018040240 A JP2018040240 A JP 2018040240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urinal
light
light irradiation
bowl surface
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017063215A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6819023B2 (ja
Inventor
嘉史 関
Yoshifumi Seki
嘉史 関
松井 利樹
Toshiki Matsui
利樹 松井
幸弘 澤山
Yukihiro Sawayama
幸弘 澤山
山▲崎▼ 洋式
Hironori Yamazaki
洋式 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Publication of JP2018040240A publication Critical patent/JP2018040240A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6819023B2 publication Critical patent/JP6819023B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】使用者が小便を当てるべきターゲット位置を明確に指示することができると共に、適用する小便器のデザインの自由度を拡張することができる、ターゲット位置の指示機能を備えた小便器を提供する。【解決手段】ターゲット位置の指示機能を備えた小便器であって、小便を受けるボウル面、及びこのボウル面の底部に設けられた排水口を備えたボウル部と、ボウル面表面の上部中央に取り付けられ、ボウル面に沿って洗浄水を吐水口14aから下方に吐出することにより、ボウル面を洗浄する吐水装置10と、ボウル面上に光を投射することにより、使用者が小便を当てるべきターゲット位置をボウル面上に指示する、吐水装置に備えられた光照射装置12と、を有し、吐水装置の吐水口と光照射装置の光射出部12bは、吐水装置の取付面に対して異なる高さに位置決めされるように構成した。【選択図】図3

Description

本発明は、小便器に関し、特に、ターゲット位置の指示機能を備えた小便器に関する。
放尿する際、使用者が尿を当てるべき位置を示すターゲットマークが付された小便器が知られている。このターゲットマークは、これに当たるように使用者が放尿すると、放出された尿の小便器外への飛散を抑制することができ、小便器や、その近辺の床面を清潔に維持するために有用である。ところが、陶器製の小便器に使用する釉薬によっては、ターゲットマークを綺麗に付すことができないものもある。
一方、特開2002−276010号公報(特許文献1)には便器装置(小便器)が記載されており、この小便器では、使用者が小便を当てるべき位置を、ボウル面にレーザ光を照射することにより指示している。この便器装置では、レーザ光の照射器が小便器正面の床面に埋め込まれており、人感センサが小便器への人の接近を検知すると、裏面に照射器が取り付けられた昇降板4がポップアップして、小便器のボウル面の所定位置に向けてレーザ光を照射するように構成されている。
また、特許文献1には、レーザ光の照射器を、小便器の天井面に取り付けた便器装置も記載されている。即ち、特許文献1に記載されている小便器は箱形の小便器であり、そのボウル面は、概ね平面の正面、両側の側面、底面、及び、天井面を有しており、照射器は天井面に埋め込まれ、所定位置にレーザ光を照射している。
特開2002−276010号公報
しかしながら、特許文献1記載の便器装置においては、レーザ光の照射器が床面に埋め込まれているため、使用者の立つ位置によってはレーザ光が遮られ、ボウル面にレーザ光が照射できない場合があるという問題がある。また、レーザ光の照射器が床面に埋め込まれているため、小便器の設置工事とは別に、床面の工事が必要となり、コスト高となるという問題がある。さらに、レーザ光の照射器を箱形の小便器の天井面に取り付けた態様の便器装置では、天井面が高い場合、レーザ光が照射される点が照射器から遠くなり、十分な輝度でターゲット位置にレーザ光を照射できないという問題がある。また、近年普及しているモダンなデザインの小便器では、ボウル面に天井面が無いため、このようなデザインの小便器にはレーザ光の照射器を取り付ける場所が無く、照射器を天井面に取り付けようとすれば、小便器のデザインに大きな制約を受けるという問題がある。
従って、本発明は、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を明確に指示することができると共に、適用する小便器のデザインの自由度を拡張することができる、ターゲット位置の指示機能を備えた小便器を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、ターゲット位置の指示機能を備えた小便器であって、小便を受けるボウル面、及びこのボウル面の底部に設けられた排水口を備えたボウル部と、ボウル面表面の上部中央に取り付けられ、ボウル面に沿うように洗浄水を吐水口から吐出することにより、ボウル面を洗浄する吐水装置と、ボウル面上に光を投射することにより、使用者が小便を当てるべきターゲット位置をボウル面上に指示する光照射装置と、を有し、吐水装置は、光照射装置を備え、吐水装置の吐水口と光照射装置の光射出部は、吐水装置の取付面に対して異なる高さに位置決めされていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、ボウル面表面の上部中央に取り付けられた吐水装置に光照射装置が備えられ、この光照射装置がボウル面上に光を投射して、使用者が小便を当てるべきターゲット位置をボウル面上に指示する。ここで、洗浄水を吐水する吐水口と光照射装置の光射出部は、吐水装置の取付面に対して異なる高さに位置決めされている。
このように構成された本発明によれば、使用者が小便を当てるべきターゲット位置が光の投射により指示されるので、ターゲットマークを印刷等で付することが難しい便器においても、ターゲット位置を指示することができる。また、このように構成された本発明によれば、光を投射する光照射装置が吐水装置に備えられているので、天井面を有しない形態の小便器においても、デザイン性を損なうことなく小便器に光照射装置を設けることができる。また、光照射装置が吐水装置に備えられているので、光照射装置を、指示するターゲット位置の比較的近くに配置することが可能になり、光が拡散して指示されたターゲットマークが不要に拡大したり、指示する位置が見えにくくなるのを防止することができる。さらに、光照射装置を吐水装置に備え、吐水口と光射出部を取付面に対して異なる高さに位置決めしているので、便器を洗浄するために吐水用に設けた機能部と干渉することなく、光照射装置をボウル面の中央に配置することができ、ターゲットマークを適正な位置に容易に形成することができる。
本発明において、好ましくは、光射出部は、吐水口よりも、吐水装置の取付面から離間した位置に位置決めされている。
このように構成された本発明によれば、吐水口よりも取付面から離間した位置に光射出部が位置決めされているので、取付面の近傍に配置された吐水口から円滑に洗浄水を吐出することができると共に、光射出部から射出された光が吐出された洗浄水と干渉しにくく、ターゲットマークをボウル面上に確実に形成することができる。
本発明において、好ましくは、光射出部から射出される光の光軸は、吐水装置が取り付けられている取付面に対して傾斜している。
このように構成された本発明によれば、光射出部から射出される光の光軸が取付面に対して傾斜しているので、射出された光の光軸と光が当たるボウル面は所定の角度をもつ。これにより、ボウル面に当たった光により形成されるターゲットマークが不要に拡大することなく、視認しやすいターゲットマークを形成することができる。
本発明において、好ましくは、さらに、排水口を覆うように配置された目皿と、この目皿に向けて洗浄水を噴霧する、吐水装置に内蔵された噴霧部と、を有し、この噴霧部の、洗浄水を噴霧する噴霧口、吐水装置の吐水口、及び光照射装置の光射出部は、吐水装置の取付面に対して互いに異なる高さに位置決めされていると共に、正面視において、目皿の鉛直上方に配置されている。
このように構成された本発明によれば、噴霧口、吐水口、及び光射出部が取付面に対して互いに異なる高さに位置決めされているので、吐水装置内に噴霧部及び光照射装置をコンパクトに収容することが可能であると共に、噴霧口を、正面視において目皿の鉛直上方に配置することができるので、効率良く目皿を洗浄することができる。
本発明において、好ましくは、光照射装置は、光射出部から射出される光を所定の時間間隔で変化させて、使用者が小便を当てるべきターゲット位置をボウル面上に指示する。
このように構成された本発明によれば、光射出部から射出される光が所定の時間間隔で変化するので、ボウル面上に形成されるターゲットマークが使用者に視認されやすくなり、使用者がターゲットマークに向けて放尿を行う確率を高くすることができる。
本発明において、好ましくは、光照射装置は光の射出形態を変更可能に構成され、光の射出形態を変更することにより、小便を当てるべきターゲット位置以外の情報の報知を行う。
このように構成された本発明によれば、光の射出形態の変更により、ターゲットマーク以外の情報が報知されるので、種々の情報伝達に光照射装置を活用することができる。
本発明において、好ましくは、さらに、小便器に使用者が接近したことを検知するための、ボウル面の背面側に配置されたマイクロ波センサを有し、吐水装置は、マイクロ波センサによる検出信号に基づいて、洗浄水の吐水又は止水を行う。
このように構成された本発明によれば、使用者の接近がマイクロ波センサにより検知されるので、センサをボウル面の背面側に配置することが可能になる。これにより、人体検知を行うための赤外線センサ等を、ボウル面の前面に配置する必要がなく、小便器のデザイン性を向上させることができる。即ち、ボウル面に吐水装置とは別に赤外線センサを配置したり、吐水装置に赤外線センサを組み込んで、これを大型化させることによる意匠性の低下を回避することができる。
本発明において、好ましくは、光照射装置は、光射出部から射出される光の光軸の方向を調整するための角度調整機構を備えている。
このように構成された本発明によれば、光照射装置が光軸の方向を調整する角度調整機構を備えているので、光照射装置を備えた吐水装置を、種々の形態のボウル面を有する小便器と組み合わせて汎用的に使用することができる。或いは、製造誤差等によりボウル面の形状にバラツキがある場合でも、角度調整を行うことにより、常に適正な位置にターゲットマークを形成することができる。
本発明において、好ましくは、光照射装置の角度調整機構は、手動操作される操作部を備え、この操作部への操作に連動して光軸の前後方向が調整され、操作部は、吐水装置がボウル面に取り付けられた状態において操作可能である。
このように構成された本発明によれば、光照射装置の角度調整機構の操作部が手動操作され、この操作部への操作に連動して光軸の前後方向が調整され、操作部が吐水装置がボウル面に取り付けられた状態において操作可能であるので、光軸調整のために吐水装置を外す手間が不要となり、光軸の角度調整が容易に行なうことができる。
本発明において、好ましくは、吐水装置は、光照射装置が収納される収納部と、収納部を前方から覆うカバー部と、を備えている。
このように構成された本発明によれば、光照射装置の操作部が、吐水装置に備えられた収納部に収納され、この収納部を前方からカバー部で覆うので、光照射装置の操作部が吐水装置の外部から視認できないので、意匠性が向上する。
本発明の小便器によれば、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を明確に指示することができると共に、適用する小便器のデザインの自由度を拡張することができる。
本発明の第1実施形態による小便器全体を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による小便器の全断面図である。 本発明の第1実施形態による小便器に取り付けられているスプレッダーの拡大断面図である。 本発明の第1実施形態による小便器に取り付けられているスプレッダーの斜視図である。 本発明の第2実施形態による小便器に取り付けられているスプレッダーの断面図である。 本発明の第3実施形態による小便器のスプレッダーの側面図である。 本発明の第3実施形態による小便器のスプレッダーの内部構造を示した斜視図である。 図7のスプレッダーを前方から見た正面図である。 本発明の第3実施形態の小便器のスプレッダーに取り付けられている光照射装置の分解斜視図である。 図9に示す光照射装置の組立図である。 本発明の第3実施形態による小便器の光照射装置の光軸を前方側に調整した場合のスプレッダーを示す側面図である。 本発明の第3実施形態による小便器の光照射装置の光軸を後方側に調整した場合のスプレッダーを示す側面図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
まず、図1乃至図3を参照して、本発明の第1実施形態による小便器を説明する。図1は本実施形態による小便器全体を示す斜視図であり、図2は本実施形態による小便器の全断面図である。なお、本明細書において、小便器の「背面側」とは、小便器の、壁面に当接する側を意味し、小便器の「正面側」とは、小便器の、小便を受ける側(「背面側」の反対側)を意味する。また、小便器の「左右方向」とは、小便器が設置される壁面と平行で、水平な方向を意味する。さらに、小便器の「正面視」とは、小便器を正面側から、小便器が設置される壁面と直交する方向に見ることを意味する。
図1に示すように、本発明の第1実施形態の小便器1は、壁面Wに取り付けて使用する壁掛け形の小便器であり、その底面は床面よりも上方に位置している。なお、本実施形態においては、小便器1は陶器製である。小便器1は、全体として、壁面Wに当接する背面から前端部にかけて幅が狭くなる形状に構成され、その内側には小便を受けるボウル面2が形成され、ボウル面2の左右方向中央の上部には吐水装置であるスプレッダー10が取り付けられている。小便器1は、使用者の小用後、スプレッダー10から吐出される洗浄水により、ボウル面2が洗浄されるように構成されている。
ボウル面2は、壁面Wと概ね平行に延びる正面部2aと、この正面部2aの両側から、小便器1の前端部に向けて延びる側面部2bから構成されている。
図2に示すように、両側の側面部2bは、上端から下方に向けて幅が広くなる概ね三角形状に形成されていると共に、各側面部2bの上方は開放されており、ボウル面2には「天井面」に相当する部分がない。また、正面部2aは、その上部においては概ね平面状に構成され、下方にかけて前端部側(使用者が立つ側)にせり出すように湾曲して形成されている。さらに、ボウル面2は、その正面部2aが両側の各側面部2bと滑らかに連なるように形成されている。
また、各側面部2bの内側には導水棚2cが夫々設けられており、これらの導水棚2cは小便器1の後部側から前端部側にかけて斜めに下降するように形成されている。これらの導水棚2cは各側面部2bの内側に形成された段状の部分である。スプレッダー10から吐出された洗浄水の一部は、各導水棚2cに載せられて導かれて小便器1の前端部側に回り込み、ボウル面2の前端部側を洗浄して排水口4(図2)から排出されるようになっている。
図2に示すように、ボウル面2の底部には、ボウル面2が受けた小便及び洗浄水を小便器1外に排出する、概ね円形の排水口4が設けられている。さらに、小便器1には、排水口4と連通するように下方に向けて延びる下降管6aと、この下降管6aの下端から折り返して上方に向けて延びる上昇管6bと、この上昇管の上端から壁面Wに向けて水平に延びる排出管6cが設けられている。この排出管6cは排水配管(図示せず)に接続されており、排水配管は、壁面Wの中を通って壁面Wから突出するように設けられている。また、使用時においては、下降管6a及び上昇管6bの内部には洗浄水が貯留され、下降管6a及び上昇管6bは貯留された封水により排水口4と排水配管(図示せず)を絶縁するトラップ管路として機能する。
さらに、排水口4を覆うように、概ね円盤状の目皿8が配置されている。この目皿8には、複数の開口部(図示せず)が設けられ、これらの開口部を介してボウル面2が受けた小便及び洗浄水を排水口4に流出させるようになっている。
次に、図3及び図4を参照して、スプレッダー10の構成を詳細に説明する。図3は本実施形態による小便器に取り付けられているスプレッダー10の拡大断面図であり、図4は斜視図である。
図3に示すように、スプレッダー10は、ボウル面2の正面部2aの左右方向中央に取り付けられており、ボウル面2の正面部2aのスプレッダー10が取り付けられている部分の表面が、スプレッダー10の取付面となる。なお、本実施形態においては、ボウル面2のスプレッダー10が取り付けられている部分(取付面)は、概ね鉛直に向けられた平面である。スプレッダー10は、概ね円柱状の本体部10aと、この本体部10aからボウル面2の正面部2aの裏側へ延びる洗浄水供給部10bと、を有する。また、スプレッダー10には光照射装置12が備えられており、この光照射装置12は、スプレッダー10の本体部10aに内蔵されている。光照射装置12は、ボウル面2の正面部2a上に光を投射することにより、ボウル面2上に輝点Tを形成し、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を指示するように構成されている。
図3に示すように、スプレッダー10の洗浄水供給部10bには、水道16から電磁弁16aを介して洗浄水が供給される。この電磁弁16aは、制御部18の制御信号に基づいて、所定のタイミングで開閉される。また、制御部18は、スプレッダー10の光照射装置12に電流を供給するように構成され、所定のタイミングで所定のパターンの光を射出させる。なお、制御部18は、マイクロプロセッサ、メモリ、インターフェイス回路、及びこれらを作動させるプログラム等(以上、図示せず)により構成することができる。
図4に示すように、ボウル面2の裏側には、人体検知センサであるマイクロ波センサ20が配置されている。このマイクロ波センサ20は、ボウル面2の裏側で、ブラケット20aを介してスプレッダー10に取り付けられている。マイクロ波センサ20は、小便器1の正面視において、スプレッダー10の本体部10aの右側側方、且つ下方に位置決めされ、斜め下方に向けてマイクロ波を発信するように向けられている。マイクロ波センサ20は、背面側からボウル面2を透過させるようにマイクロ波を照射し、小便器1の正面側への使用者の接近を検知するように構成されている。また、後述するように、制御部18は、マイクロ波センサ20の検知信号に基づいて、電磁弁16a(図3)の開閉、及び光照射装置12による光の照射を制御するように構成されている。
このように、マイクロ波センサ20をスプレッダー10の本体部10aの側方、且つ下方に配置することにより、スプレッダー10を構成する金属部品等によりマイクロ波が遮られることなく、ボウル面2を透過させることができる。また、マイクロ波は陶器製のボウル面2を透過するため、ボウル面2の背面側に配置することができる。このため、ボウル面2の正面側に人体検知センサを配置する必要が無く、光照射装置12を組み込んだスプレッダー10に、更に人体検知センサを組み込んだり、スプレッダー10とは別に、ボウル面2の正面側に人体検知センサを設ける必要が無く、小便器1のデザインの自由度を広げることができる。
図3に示すように、スプレッダー10の本体部10aには、洗浄水を吐出する吐水部14が収容されており、洗浄水は、この吐水部14の吐水口14aから下方に向けて吐出される。
これら吐水部14及び光照射装置12は、スプレッダー10の本体部10aの中に、小便器1の正面視において重なる位置に位置決めされていると共に、スプレッダー10の取付面から異なる高さの位置に位置決めされている。これにより、吐水部14及び光照射装置12を、スプレッダー10の内部にコンパクトに配置することができる。また、吐水部14と光照射装置12を、スプレッダー10の取付面から異なる高さの位置に配置することにより、吐水部14の正面位置を避けて光照射装置12を配置する必要が無く、ボウル面2の中央に光照射装置12を配置することができる。このため、光照射装置12は、ボウル面2の適正な位置に向けてまっすぐに光を照射することができ、ボウル面2上に左右対称な綺麗な輝点Tを容易に形成することができる。本実施形態においては、吐水部14の吐水口14aがスプレッダー10の取付面近傍に配置され、光照射装置12が吐水部14の上に(吐水部14よりも取付面から離間した位置に)配置されている。
洗浄水供給部10bは、ボウル面2の正面部2aを貫通して延びる管状の部分であり、洗浄水の給水源(図示せず)に接続される。吐水部14は、洗浄水供給部10bと連通するように構成されており、洗浄水供給部10bを介して水平方向に供給された洗浄水を、下方に向けて吐水口14aから吐出するように構成されている。吐水口14aは、スプレッダー10の取付面に沿って延びる薄型の開口であり、下方に向けて扇形に広がるように構成されている。これにより、図1の矢印Fに示すように、スプレッダー10から吐出される洗浄水は、ボウル面2の正面部2aに沿って下方に広がるように流れ、その一部は、ボウル面2の側面部2bに設けられた導水棚2cに載せられ、小便器1の前端部まで導かれる。
光照射装置12は、光源である発光ダイオード12aと、この発光ダイオード12aから発せられた光を所定の広がり角度で射出させる光射出部であるレンズ12bと、を有する。
発光ダイオード12aは、制御部18から供給される電流により、所定のパターンで発光するように構成されている。また、本実施形態においては、発光ダイオード12aは、発光する光の色を変更可能な多色タイプのものであり、制御部18からの電気信号に基づいて、光の色や発光パターンにより、光の射出形態を変更可能に構成されている。
また、レンズ12bは、光照射装置12の下端から射出される光が、下方に向けて、所定の光軸Aを中心に僅かな広がり角をもって射出されるように構成され、配置されている。この光照射装置12の光射出部(レンズ12b)から射出された光はボウル面2上の所定の位置に当たり、ボウル面2上にターゲットマークとして輝点を形成する。この輝点の位置が、小便を当てるべきターゲット位置として使用者に指示される。なお、本実施形態においては、光照射装置12のレンズ12bから射出される光の光軸Aは、スプレッダー10を取り付ける取付面に対し、所定の傾斜角度αだけ小便器1の前端部側に傾斜するように向けられている。このように、光照射装置12から射出される光の光軸Aを傾斜させることにより、照射された光は適正な角度でボウル面2に当たるので、ボウル面2上に適切な大きさの輝点Tを形成することができる。例えば、光軸Aとボウル面2がほぼ平行な状態で、光がボウル面2に入射すると、形成される輝点Tが拡大し過ぎてターゲット位置を指示することができなくなる。
なお、本明細書においては、取付面(ボウル面2の正面部2aのスプレッダー10を取り付ける部分)が曲面である場合には、スプレッダー10の中心点における取付面の鉛直方向の接線と光軸Aの為す角度を、光軸Aの「傾斜角度」とする。この傾斜角度αは、光照射装置12の取り付け位置、ボウル面2の形状、指示すべきターゲット位置に応じて適宜設定することができる。また、本実施形態においては、光源として使用されている発光ダイオードは、通常の可視光を発するものであり、レーザーダイオードではない。このため、光照射装置12からの射出光が使用者の目に入った場合でも危険が少なく、適度に広がる光束を射出することができると共に、低コストで光照射装置12を構成することができる。
次に、本発明の第1実施形態による小便器1の作用を説明する。
小便器1に備えられているマイクロ波センサ20は、所定の時間間隔でマイクロ波を発信/受信するように構成されており、受信されたマイクロ波に基づいて、使用者の小便器1への接近を検知する。使用者の接近が検知されると、制御部18は、スプレッダー10に内蔵された光照射装置12に電流を供給し、発光ダイオード12aを発光させる。図2に示すように、光照射装置12から投射された光はボウル面2に当たり、ボウル面2の正面部2a下部に所定の大きさの輝点Tを形成する。使用者は、ボウル面2上に形成された輝点Tをターゲットマークとして、この位置に小便が当たるように放尿することで、小便の小便器1外への飛び散りが抑制される。また、本実施形態においては、制御部18は、光照射装置12から投射される光を所定の時間間隔で点滅させる。これにより、ボウル面2上に形成された輝点Tは、より使用者に認識されやすくなり、使用者が指示されたターゲットマークに向けた放尿を行う確率が高くなる。
なお、本実施形態の小便器1においては、光照射装置12から強い光と弱い光を所定の時間間隔で交互に射出したり、光の色を所定の時間間隔で変化させる(グラデーションや色切換点滅)ようにしてもよい。要するに、光照射装置12から射出される光を所定の時間間隔で変化させるようにすることにより、使用者は容易にターゲットマークを認識することができる。
使用者が小用を終えた後、小便器1から離れると、マイクロ波センサ20は、これを検知し、制御部18に信号を送る。制御部18は、使用者が小便器1から離れたことが検知されると、光照射装置12に信号を送って、これを消灯させると共に、電磁弁16aに信号を送り、電磁弁16aを所定期間開弁させる。電磁弁16aが開弁されると、スプレッダー10の洗浄水供給部10bから流入した洗浄水が、吐水部14の吐水口14aを介して吐出される。吐水口14aから吐出された洗浄水は、ボウル面2の正面部2aに沿って下方に向けて扇形に広がり、ボウル面2の正面部2a及び側面部2bが洗浄される。吐出された洗浄水の一部は、側面部2bに形成された導水棚2cに導かれることにより、小便器の前端部側に回り込み、両側の側面部2bがくまなく洗浄される。ボウル面2が受けた小便及びスプレッダー10から吐出された洗浄水は、ボウル面2底部の排水口4から、下降管6a、上昇管6b、排出管6cを通って排出される。
また、小便器1に故障がある場合には、制御部18は、ターゲットマークを形成する場合とは異なる色で、光照射装置12を発光させる。このように、光照射装置12を通常とは異なる射出形態で発光させることにより、小便器1の故障等、小便を当てるべきターゲット位置以外の情報の報知を行うことができる。また、本実施形態においては、光照射装置12を発光させる色を変更しているが、発光の点滅間隔を変更する等、発光パターンを変更することにより、ターゲット位置以外の情報の報知を行うことができる。
本発明の第1実施形態の小便器1によれば、使用者が小便を当てるべきターゲット位置が光の投射により指示される(図2)ので、ターゲットマークを印刷等で付することが難しい便器においても、ターゲット位置Tを指示することができる。また、本実施形態の小便器1によれば、光を投射する光照射装置12がスプレッダー10に組み込まれている(図3)ので、天井面を有しない形態の小便器においても、デザイン性を損なうことなく小便器に光照射装置12を設けることができる。
また、光照射装置12がスプレッダー10に組み込まれているので、光照射装置12を、指示するターゲット位置Tの比較的近くに配置することが可能になり、光が拡散して指示されたターゲットマークTが不要に拡大したり、指示する位置が見えにくくなるのを防止することができる。さらに、光照射装置12をスプレッダー10に内蔵し、吐水口14aと光射出部であるレンズ12bを取付面に対して異なる高さに位置決めしているので、便器洗浄のための吐水部14と干渉することなく、光照射装置12をボウル面2の中央に配置することができ、適正な位置に、容易にターゲットマークを形成することができる。
また、本実施形態の小便器1によれば、吐水口14aよりも取付面から離間した位置に光射出部であるレンズ12bが位置決めされている(図3)ので、取付面の近傍に配置された吐水口14aから円滑に洗浄水を吐出することができると共に、レンズ12bから射出された光が吐出された洗浄水と干渉しにくく、ターゲットマークTをボウル面2上に確実に形成することができる。
さらに、本実施形態の小便器1によれば、光射出部であるレンズ12bから射出される光の光軸Aが取付面に対して角度αで傾斜している(図3)ので、射出された光の光軸Aと光が当たるボウル面2は所定の角度をもつ。これにより、ボウル面2に当たった光により形成されるターゲットマークTが不要に拡大することなく、視認しやすいターゲットマークを形成することができる。
また、本実施形態の小便器1によれば、光射出部であるレンズ12bから射出される光が点滅されるので、ボウル面2上に形成されるターゲットマークTが使用者に視認されやすくなり、使用者がターゲットマークに向けて放尿を行う確率を高くすることができる。
さらに、本実施形態の小便器1によれば、光の射出形態の変更により、ターゲットマーク以外に、小便器1の故障等の情報が報知されるので、種々の情報伝達に光照射装置12を活用することができる。
また、本実施形態の小便器1によれば、使用者の接近がマイクロ波センサ20(図4)により検知されるので、センサをボウル面2の背面側に配置することが可能になる。これにより、人体検知を行うための赤外線センサ等を、ボウル面の前面に配置する必要がなく、小便器のデザイン性を向上させることができる。即ち、ボウル面2にスプレッダー10とは別に赤外線センサを配置したり、スプレッダー10に赤外線センサを組み込んで、これを大型化させることによる意匠性の低下を回避することができる。
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態の小便器を説明する。
本実施形態の小便器は、スプレッダーに噴霧装置が内蔵されている点が、上述した第1実施形態とは異なる。従って、ここでは、本発明の第2実施形態の、第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様の構成、作用、効果については説明を省略する。
図5は、本発明の第2実施形態の小便器に備えられているスプレッダーの断面図である。
図5に示すように、スプレッダー110は、ボウル面の正面部2aに取り付けられている。スプレッダー110は、概ね円柱状の本体部110aと、この本体部110aからボウル面の正面部2aの裏側へ延びる洗浄水供給部110bと、を有する。また、スプレッダー110の本体部110aには光照射装置112が内蔵されている。この光照射装置112は、発光ダイオード112aから射出された光を、光射出部であるレンズ112bを介してボウル面の正面部2a上に光を投射することにより、ボウル面上に輝点を形成し、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を指示するように構成されている。
さらに、図5に示すように、スプレッダー110の本体部110aには、洗浄水を吐出する吐水部114、及び洗浄水を噴霧する噴霧部115が収容されている。吐水部114は第1実施形態と同様に、吐水口114aから洗浄水を下方に向けて吐出するように構成されている。また、噴霧部115は、下方に位置する目皿8(図2)に向けて、洗浄水を液滴状にして噴霧するように構成されている。
これら吐水部114、噴霧部115及び光照射装置112は、スプレッダー110の本体部110aの中に、小便器の正面視において重なる位置に配置されていると共に、スプレッダー110の取付面から異なる高さの位置に位置決めされている。本実施形態においては、吐水部114の吐水口114aがスプレッダー110の取付面近傍に配置され、噴霧部115の噴霧口115aが吐水部114の上に(吐水部114よりも取付面から離間した位置に)重ねて配置され、光照射装置112が噴霧部115の上に重ねて配置されている。即ち、取付面から順に、吐水口114a、噴霧口115a、及び光照射装置112の光射出部(レンズ112b)が直列に並べて配置されており、これらは小便器の正面視において、目皿8(図2)の鉛直上方に位置している。
噴霧部115は、微小なノズル口である噴霧口115aと、この噴霧口115aに洗浄水を供給する洗浄水供給管115bと、を有する。噴霧口115aは、直径約0.5〜約0.8mm程度の、下方に向けてテーパ状に広がったノズル穴であり、ノズル穴下端の出口側では約2.7〜約3.0mm程度の直径となっている。この噴霧口115aから洗浄水を噴射することにより、洗浄水は液滴状となって下方に噴霧され、噴霧口115aの下方に位置する目皿8(図2)が直接的に洗浄される。
スプレッダー110の洗浄水供給部110b及び洗浄水供給管115bには、水道から流路切替弁、電磁弁(以上、図示せず)を介して洗浄水が供給される。これらの流路切替弁、電磁弁は、制御部(図示せず)の制御信号に基づいて、所定のタイミングで切り替え/開閉される。また、制御部は、スプレッダー110の光照射装置112に電流を供給するように構成され、所定のタイミングで所定のパターンの光を射出させる。なお、制御部は、マイクロプロセッサ、メモリ、インターフェイス回路、及びこれらを作動させるプログラム等(以上、図示せず)により構成することができる。
また、ボウル面の裏側には、第1実施形態と同様に、人体検知センサであるマイクロ波センサ(図示せず)が配置されている。マイクロ波センサは、背面側からボウル面を透過させるようにマイクロ波を照射し、小便器の正面側への使用者の接近を検知し、その検知信号に基づいて、流路切替弁、電磁弁(以上、図示せず)の切り替え、開閉、及び光照射装置112による光の照射を制御するように構成されている。
本発明の第2実施形態の小便器によれば、噴霧口115a、吐水口114a、及び光射出部(レンズ112b)が、正面視において重なる位置に、取付面に対して互いに異なる高さに位置決めされているので、スプレッダー110内に噴霧部115及び光照射装置112をコンパクトに収容することが可能であると共に、噴霧口115aを、正面視において目皿8(図2)の鉛直上方に配置することができるので、効率良く目皿8を洗浄することができる。
次に、図6乃至図12を参照して、本発明の第3実施形態の小便器を説明する。
本実施形態の小便器は、光照射装置に角度調整機構が設けられている点が、上述した第1及び2実施形態とは異なる。従って、ここでは、本発明の第3実施形態の、第1及び2実施形態とは異なる点のみを説明し、同様の構成、作用、効果については説明を省略する。
図6は本発明の第3実施形態による小便器のスプレッダーの側面図である。図7は本発明の第3実施形態による小便器のスプレッダーの内部構造を示した斜視図である。図8は図7のスプレッダーを前方から見た正面図である。図9は本発明の第3実施形態の小便器のスプレッダーに取り付けられている光照射装置の分解斜視図である。図10は図9に示す光照射装置の組立図である。図11は本発明の第3実施形態による小便器の光照射装置の光軸を前方側に調整した場合のスプレッダーを示す側面図である。図12は本発明の第3実施形態による小便器の光走者装置の光軸を後方側に調整した場合のスプレッダーを示す側面図である。
図6に示すように、本実施形態による小便器は、スプレッダー210を備え、このスプレッダー210の本体部210aの前面には、本体部210aの前面を覆うカバー部である本体部カバー211が嵌合されている。また、この本体部カバー211の下面には、後述する操作用穴224が形成されている。
図7及び図8に示すように、スプレッダー210の本体部210aには光照射装置212が内蔵されている。光照射装置212は、発光ダイオード(図示せず)及び光射出部であるレンズ(図示せず)を備え、発光ダイオードから射出された光がレンズを介してボウル面の正面部2a上に投射されるようになっている。この光照射装置212は、射出される光の光軸の方向を調整するための操作部である光軸調整機構218を備え、この光軸調整機構218もスプレッダー210の本体部210aに内蔵されている。
図9及び図10に示すように、光軸調整機構218は、頭部(下部)218gに六角穴が形成され且つ外側に雄ネジが切られた雄ネジ部材218aと、この雄ネジ部材218aの雄ネジと累合する雌ネジが内側に切られたブロック218bと、このブロック218bの側面に設けられた凸部218cと、を備えている。
光照射装置212は、発光ダイオード及びレンズを内蔵するハウジング216を備え、このハウジング216は、その下部に回転軸216aが取り付けられている。さらに、光照射装置212のハウジング216の上部の側面には、上述した光軸調整機構218の凸部218cと係合し傾斜して上方に延びる両端が円弧形状の長方形の溝部216bが形成されている。
上述した光軸調整機構218のブロック218bの凸部218cと、光照射装置212のハウジング216の溝部216bが係合するようになっている。
図7乃至図10に示すように、スプレッダー210内には、フレーム214が設けられており、このフレーム214には、光照射装置212のハウジング216の回転軸216aが取り付けられており、光照射装置212がこの回転軸216aを中心にして、前後方向に回動可能となっている。また、このフレーム214には、上述した雄ネジ部材218aの頭部218gを収納する部材214aが設けられている。この雄ネジ部材218aの頭部218gに形成された六角形の凹部に、上述した操作穴224から、六角棒レンチ(図示せず)が挿入され、雄ネジ部材218aが回転するようになっている。
次に、本発明の第3実施形態による光照射装置212の角度調整動作を説明する。
図8に示す方向Fに沿って下方から六角棒レンチ(図示せず)を操作穴224に挿入し、雄ネジ部材218aを回転させる。この雄ネジ部材218aが回転すると、雄ネジ部材218aの頭部218gが部材214aにより上下動しないようになっているので、ブロック218bは回転することなく上下動する。ブロック218bが下降すると、ブロック218bの凸部218cが長方形の溝部216b内を斜め下方に移動する。これにより、光照射装置212のハウジング216が、回転軸216aを中心に回動し、その下端が前方に向くように移動する。図11は、この状態を示している。このようにして、光照射装置212の光軸の方向(図11に示された直線L)を前方側に変更することができる。
次に、ブロック218bが上昇する場合、ブロック218bの凸部218cが長方形の溝部218d内を斜め上方に移動する。これにより、光照射装置212のハウジング216が、回転軸216fを中心に回動し、その下端が後方に向くように移動する。図12は、この状態を示している。このようにして、光照射装置212の光軸の方向(図11に示された直線L)を後方側に変更することができる。
上述したように、光軸調整機構218は、本体部カバー211内に収納されているので、外部から視認できないようになっている。また、スプレッダー210がボウル面2に取り付けられた状態で、光軸調整機構218を作業者が手動操作することができるようになっているので、光軸調整のために、スプレッダー210を取り外す必要がないようになっている。
本発明の第3実施形態の小便器1によれば、光照射装置212が光軸の方向を調整する角度調整機構218を備えているので、光照射装置212を備えたスプレッダー210を、種々の形態のボウル面を有する小便器と組み合わせて汎用的に使用することができる。或いは、製造誤差等によりボウル面の形状にバラツキがある場合でも、角度調整を行うことにより、常に適正な位置にターゲットマークを形成することができる。
本発明の第3実施形態の小便器1によれば、光照射装置212の角度調整機構218の雄ネジ部材218aが六角棒レンチにより手動で操作できるので、この手動操作に連動して光軸の前後方向を調整することができる。さらに、この角度調整機構218による操作は、スプレッダー210がボウル面に取り付けられた状態において可能となっている。その結果、光軸調整のためにスプレッダー210を外す手間が不要となり、光軸の角度調整が容易に行なうことができる。
本発明の第3実施形態の小便器1によれば、光照射装置212の角度調整機構218がスプレッダー210内に収納され、スプレッダー210を前方から本体部カバー211で覆うので、光照射装置212の角度調整機構218がスプレッダー210の外部から視認できないので、意匠性が向上する。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。即ち、本発明の小便器において、吐水装置の吐水口及び光照射装置の光射出部は、吐水装置の取付面に対して異なる高さに位置決めされていれば良く、上述した実施形態における位置関係に限定されるものではない。例えば、吐水装置の吐水口を、光照射装置の光射出部よりも、吐水装置の取付面から離間した位置に位置決めすることもできる。
また、上述した第3実施形態の小便器においては、角度調整機構により光照射装置から射出される光の光軸の前後方向を調整するようにしたが、光軸の左右方向も調整可能としてもよい。
さらに、上述した第3実施形態の小便器においては、光照射装置のハウジングを回動させることにより光軸の方向を調整したが、角度調整機構によりスプレッダー全体の角度を調整し、これにより、光軸の方向を調整するようにしてもよい。
T 輝点、ターゲットマーク、ターゲット位置
W 壁面
1 小便器
2 ボウル面
2a 正面部
2b 側面部
2c 導水棚
4 排水口
6a 下降管
6b 上昇管
6c 排出管
8 目皿
10 スプレッダー(吐水装置)
10a 本体部
10b 洗浄水供給部
12 光照射装置
12a 発光ダイオード
12b レンズ(光射出部)
14 吐水部
14a 吐水口
16 水道
16a 電磁弁
18 制御部
20 マイクロ波センサ
20a ブラケット
110 スプレッダー
110a 本体部
110b 洗浄水供給部
112 光照射装置
112a 発光ダイオード
112b レンズ
114 吐水部
114a 吐水口
115 噴霧部
115a 噴霧口
115b 洗浄水供給管
210 スプレッダー
210a 本体部
211 本体部カバー(カバー部)
212 光照射装置
216 ハウジング
216a 回転軸
216b 溝部
214 フレーム
214a 部材
218 光軸調整機構(操作部)
218a 雄ネジ部材
218b ブロック
218c 凸部
218g 頭部
224 操作用穴

Claims (10)

  1. ターゲット位置の指示機能を備えた小便器であって、
    小便を受けるボウル面、及びこのボウル面の底部に設けられた排水口を備えたボウル部と、
    上記ボウル面表面の上部中央に取り付けられ、上記ボウル面に沿うように洗浄水を吐水口から吐出することにより、上記ボウル面を洗浄する吐水装置と、
    上記ボウル面上に光を投射することにより、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を上記ボウル面上に指示する光照射装置と、を有し、
    上記吐水装置は、上記光照射装置を備え、
    上記吐水装置の上記吐水口と上記光照射装置の光射出部は、上記吐水装置の取付面に対して異なる高さに位置決めされていることを特徴とする小便器。
  2. 上記光射出部は、上記吐水口よりも、上記吐水装置の上記取付面から離間した位置に位置決めされている請求項1記載の小便器。
  3. 上記光射出部から射出される光の光軸は、上記吐水装置が取り付けられている上記取付面に対して傾斜している請求項1又は2に記載の小便器。
  4. さらに、上記排水口を覆うように配置された目皿と、この目皿に向けて洗浄水を噴霧する、上記吐水装置に内蔵された噴霧部と、を有し、この噴霧部の、洗浄水を噴霧する噴霧口、上記吐水装置の上記吐水口、及び上記光照射装置の上記光射出部は、上記吐水装置の取付面に対して互いに異なる高さに位置決めされていると共に、正面視において、上記目皿の鉛直上方に位置決めされている請求項1乃至3の何れか1項に記載の小便器。
  5. 上記光照射装置は、上記光射出部から射出される光を所定の時間間隔で変化させて、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を上記ボウル面上に指示する請求項1乃至4の何れか1項に記載の小便器。
  6. 上記光照射装置は光の射出形態を変更可能に構成され、光の射出形態を変更することにより、小便を当てるべきターゲット位置以外の情報の報知を行う請求項1乃至5の何れか1項に記載の小便器。
  7. さらに、上記小便器に使用者が接近したことを検知するための、上記ボウル面の背面側に配置されたマイクロ波センサを有し、上記吐水装置は、上記マイクロ波センサによる検出信号に基づいて、洗浄水の吐水又は止水を行う請求項1乃至6の何れか1項に記載の小便器。
  8. 上記光照射装置は、上記光射出部から射出される光の光軸の方向を調整するための角度調整機構を備えている請求項1乃至7の何れか1項に記載の小便器。
  9. 上記光照射装置の角度調整機構は、手動操作される操作部を備え、この操作部への操作に連動して上記光軸の前後方向が調整され、上記操作部は、上記吐水装置が上記ボウル面に取り付けられた状態において操作可能である請求項8に記載の小便器。
  10. 上記吐水装置は、上記光照射装置が収納される収納部と、この収納部を前方から覆うカバー部と、を備えている請求項9に記載の小便器。
JP2017063215A 2016-09-05 2017-03-28 小便器 Active JP6819023B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016172862 2016-09-05
JP2016172862 2016-09-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018040240A true JP2018040240A (ja) 2018-03-15
JP6819023B2 JP6819023B2 (ja) 2021-01-27

Family

ID=61625451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017063215A Active JP6819023B2 (ja) 2016-09-05 2017-03-28 小便器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6819023B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019167786A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 Toto株式会社 小便器
JP2020122321A (ja) * 2019-01-30 2020-08-13 Toto株式会社 小便器装置
JP2020122328A (ja) * 2019-01-30 2020-08-13 Toto株式会社 小便器装置

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06336754A (ja) * 1993-05-26 1994-12-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 衛生洗浄装置
JP2001065032A (ja) * 1999-08-25 2001-03-13 Inax Corp トイレの照明設備
JP2002276010A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Mitsubishi Materials Corp 便器装置
JP2007325906A (ja) * 2006-05-09 2007-12-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 便座装置
JP2008266879A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 便座装置
KR20090017943A (ko) * 2007-08-16 2009-02-19 대방포스텍(주) 조명 발광 남성용 소변기
JP2009293264A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Inax Corp 照明機能付の自動水栓
JP2010053629A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Denso Corp 自動水栓装置
JP2013002203A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Panasonic Corp 便器
JP2014156739A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Shuji Sato 小便器装置
JP2014173269A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Toto Ltd 衛生維持装置付き小便器
JP2015183506A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 Toto株式会社 小便器装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06336754A (ja) * 1993-05-26 1994-12-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 衛生洗浄装置
JP2001065032A (ja) * 1999-08-25 2001-03-13 Inax Corp トイレの照明設備
JP2002276010A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Mitsubishi Materials Corp 便器装置
JP2007325906A (ja) * 2006-05-09 2007-12-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 便座装置
JP2008266879A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 便座装置
KR20090017943A (ko) * 2007-08-16 2009-02-19 대방포스텍(주) 조명 발광 남성용 소변기
JP2009293264A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Inax Corp 照明機能付の自動水栓
JP2010053629A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Denso Corp 自動水栓装置
JP2013002203A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Panasonic Corp 便器
JP2014156739A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Shuji Sato 小便器装置
JP2014173269A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Toto Ltd 衛生維持装置付き小便器
JP2015183506A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 Toto株式会社 小便器装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019167786A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 Toto株式会社 小便器
JP2020122321A (ja) * 2019-01-30 2020-08-13 Toto株式会社 小便器装置
JP2020122328A (ja) * 2019-01-30 2020-08-13 Toto株式会社 小便器装置
JP7247610B2 (ja) 2019-01-30 2023-03-29 Toto株式会社 小便器装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6819023B2 (ja) 2021-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018040240A (ja) 小便器
CN110306631B (zh) 坐便器装置以及便座装置
JP2017048557A (ja) 便器装置
JP2018050795A (ja) 洗面化粧台
KR102456314B1 (ko) 살균수 분사장치 및 이를 포함하는 비데
WO2017033368A1 (ja) 殺菌液供給装置及びこれを備えた便器装置
JP2007321442A (ja) 衛生洗浄装置及びトイレ装置
CN109958174B (zh) 便座装置以及坐便器装置
JP7153214B2 (ja) トイレ装置
JP2018053455A (ja) 小便器装置
JP6745038B2 (ja) 洗面化粧台
KR102096836B1 (ko) 토일렛 장치 및 변좌 장치
JP2020045703A (ja) 便器装置
KR102096834B1 (ko) 토일렛 장치 및 변좌 장치
JP6962043B2 (ja) 小便器
JP7373131B2 (ja) 便座装置
JP2019166201A (ja) 便座装置及びトイレ装置
JP7004249B2 (ja) トイレ装置
JP7069520B2 (ja) 小便器
JP7000950B2 (ja) 便座装置
JP7000951B2 (ja) 便座装置
JP2019173539A (ja) トイレ装置及び便座装置
JP2007023689A (ja) 便器
JP2008050899A (ja) 洋風便器装置
JP2019173321A (ja) トイレ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200109

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6819023

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150