JP2018040240A - 小便器 - Google Patents
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このように構成された本発明によれば、吐水口よりも取付面から離間した位置に光射出部が位置決めされているので、取付面の近傍に配置された吐水口から円滑に洗浄水を吐出することができると共に、光射出部から射出された光が吐出された洗浄水と干渉しにくく、ターゲットマークをボウル面上に確実に形成することができる。
このように構成された本発明によれば、光射出部から射出される光の光軸が取付面に対して傾斜しているので、射出された光の光軸と光が当たるボウル面は所定の角度をもつ。これにより、ボウル面に当たった光により形成されるターゲットマークが不要に拡大することなく、視認しやすいターゲットマークを形成することができる。
このように構成された本発明によれば、光射出部から射出される光が所定の時間間隔で変化するので、ボウル面上に形成されるターゲットマークが使用者に視認されやすくなり、使用者がターゲットマークに向けて放尿を行う確率を高くすることができる。
このように構成された本発明によれば、光の射出形態の変更により、ターゲットマーク以外の情報が報知されるので、種々の情報伝達に光照射装置を活用することができる。
このように構成された本発明によれば、光照射装置が光軸の方向を調整する角度調整機構を備えているので、光照射装置を備えた吐水装置を、種々の形態のボウル面を有する小便器と組み合わせて汎用的に使用することができる。或いは、製造誤差等によりボウル面の形状にバラツキがある場合でも、角度調整を行うことにより、常に適正な位置にターゲットマークを形成することができる。
このように構成された本発明によれば、光照射装置の角度調整機構の操作部が手動操作され、この操作部への操作に連動して光軸の前後方向が調整され、操作部が吐水装置がボウル面に取り付けられた状態において操作可能であるので、光軸調整のために吐水装置を外す手間が不要となり、光軸の角度調整が容易に行なうことができる。
このように構成された本発明によれば、光照射装置の操作部が、吐水装置に備えられた収納部に収納され、この収納部を前方からカバー部で覆うので、光照射装置の操作部が吐水装置の外部から視認できないので、意匠性が向上する。
まず、図1乃至図3を参照して、本発明の第1実施形態による小便器を説明する。図1は本実施形態による小便器全体を示す斜視図であり、図2は本実施形態による小便器の全断面図である。なお、本明細書において、小便器の「背面側」とは、小便器の、壁面に当接する側を意味し、小便器の「正面側」とは、小便器の、小便を受ける側(「背面側」の反対側)を意味する。また、小便器の「左右方向」とは、小便器が設置される壁面と平行で、水平な方向を意味する。さらに、小便器の「正面視」とは、小便器を正面側から、小便器が設置される壁面と直交する方向に見ることを意味する。
図2に示すように、両側の側面部2bは、上端から下方に向けて幅が広くなる概ね三角形状に形成されていると共に、各側面部2bの上方は開放されており、ボウル面2には「天井面」に相当する部分がない。また、正面部2aは、その上部においては概ね平面状に構成され、下方にかけて前端部側(使用者が立つ側)にせり出すように湾曲して形成されている。さらに、ボウル面2は、その正面部2aが両側の各側面部2bと滑らかに連なるように形成されている。
図3に示すように、スプレッダー10は、ボウル面2の正面部2aの左右方向中央に取り付けられており、ボウル面2の正面部2aのスプレッダー10が取り付けられている部分の表面が、スプレッダー10の取付面となる。なお、本実施形態においては、ボウル面2のスプレッダー10が取り付けられている部分(取付面)は、概ね鉛直に向けられた平面である。スプレッダー10は、概ね円柱状の本体部10aと、この本体部10aからボウル面2の正面部2aの裏側へ延びる洗浄水供給部10bと、を有する。また、スプレッダー10には光照射装置12が備えられており、この光照射装置12は、スプレッダー10の本体部10aに内蔵されている。光照射装置12は、ボウル面2の正面部2a上に光を投射することにより、ボウル面2上に輝点Tを形成し、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を指示するように構成されている。
これら吐水部14及び光照射装置12は、スプレッダー10の本体部10aの中に、小便器1の正面視において重なる位置に位置決めされていると共に、スプレッダー10の取付面から異なる高さの位置に位置決めされている。これにより、吐水部14及び光照射装置12を、スプレッダー10の内部にコンパクトに配置することができる。また、吐水部14と光照射装置12を、スプレッダー10の取付面から異なる高さの位置に配置することにより、吐水部14の正面位置を避けて光照射装置12を配置する必要が無く、ボウル面2の中央に光照射装置12を配置することができる。このため、光照射装置12は、ボウル面2の適正な位置に向けてまっすぐに光を照射することができ、ボウル面2上に左右対称な綺麗な輝点Tを容易に形成することができる。本実施形態においては、吐水部14の吐水口14aがスプレッダー10の取付面近傍に配置され、光照射装置12が吐水部14の上に(吐水部14よりも取付面から離間した位置に)配置されている。
発光ダイオード12aは、制御部18から供給される電流により、所定のパターンで発光するように構成されている。また、本実施形態においては、発光ダイオード12aは、発光する光の色を変更可能な多色タイプのものであり、制御部18からの電気信号に基づいて、光の色や発光パターンにより、光の射出形態を変更可能に構成されている。
小便器1に備えられているマイクロ波センサ20は、所定の時間間隔でマイクロ波を発信/受信するように構成されており、受信されたマイクロ波に基づいて、使用者の小便器1への接近を検知する。使用者の接近が検知されると、制御部18は、スプレッダー10に内蔵された光照射装置12に電流を供給し、発光ダイオード12aを発光させる。図2に示すように、光照射装置12から投射された光はボウル面2に当たり、ボウル面2の正面部2a下部に所定の大きさの輝点Tを形成する。使用者は、ボウル面2上に形成された輝点Tをターゲットマークとして、この位置に小便が当たるように放尿することで、小便の小便器1外への飛び散りが抑制される。また、本実施形態においては、制御部18は、光照射装置12から投射される光を所定の時間間隔で点滅させる。これにより、ボウル面2上に形成された輝点Tは、より使用者に認識されやすくなり、使用者が指示されたターゲットマークに向けた放尿を行う確率が高くなる。
なお、本実施形態の小便器1においては、光照射装置12から強い光と弱い光を所定の時間間隔で交互に射出したり、光の色を所定の時間間隔で変化させる(グラデーションや色切換点滅)ようにしてもよい。要するに、光照射装置12から射出される光を所定の時間間隔で変化させるようにすることにより、使用者は容易にターゲットマークを認識することができる。
本実施形態の小便器は、スプレッダーに噴霧装置が内蔵されている点が、上述した第1実施形態とは異なる。従って、ここでは、本発明の第2実施形態の、第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様の構成、作用、効果については説明を省略する。
図5に示すように、スプレッダー110は、ボウル面の正面部2aに取り付けられている。スプレッダー110は、概ね円柱状の本体部110aと、この本体部110aからボウル面の正面部2aの裏側へ延びる洗浄水供給部110bと、を有する。また、スプレッダー110の本体部110aには光照射装置112が内蔵されている。この光照射装置112は、発光ダイオード112aから射出された光を、光射出部であるレンズ112bを介してボウル面の正面部2a上に光を投射することにより、ボウル面上に輝点を形成し、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を指示するように構成されている。
本実施形態の小便器は、光照射装置に角度調整機構が設けられている点が、上述した第1及び2実施形態とは異なる。従って、ここでは、本発明の第3実施形態の、第1及び2実施形態とは異なる点のみを説明し、同様の構成、作用、効果については説明を省略する。
光照射装置212は、発光ダイオード及びレンズを内蔵するハウジング216を備え、このハウジング216は、その下部に回転軸216aが取り付けられている。さらに、光照射装置212のハウジング216の上部の側面には、上述した光軸調整機構218の凸部218cと係合し傾斜して上方に延びる両端が円弧形状の長方形の溝部216bが形成されている。
上述した光軸調整機構218のブロック218bの凸部218cと、光照射装置212のハウジング216の溝部216bが係合するようになっている。
図8に示す方向Fに沿って下方から六角棒レンチ(図示せず)を操作穴224に挿入し、雄ネジ部材218aを回転させる。この雄ネジ部材218aが回転すると、雄ネジ部材218aの頭部218gが部材214aにより上下動しないようになっているので、ブロック218bは回転することなく上下動する。ブロック218bが下降すると、ブロック218bの凸部218cが長方形の溝部216b内を斜め下方に移動する。これにより、光照射装置212のハウジング216が、回転軸216aを中心に回動し、その下端が前方に向くように移動する。図11は、この状態を示している。このようにして、光照射装置212の光軸の方向(図11に示された直線L)を前方側に変更することができる。
また、上述した第3実施形態の小便器においては、角度調整機構により光照射装置から射出される光の光軸の前後方向を調整するようにしたが、光軸の左右方向も調整可能としてもよい。
さらに、上述した第3実施形態の小便器においては、光照射装置のハウジングを回動させることにより光軸の方向を調整したが、角度調整機構によりスプレッダー全体の角度を調整し、これにより、光軸の方向を調整するようにしてもよい。
W 壁面
1 小便器
2 ボウル面
2a 正面部
2b 側面部
2c 導水棚
4 排水口
6a 下降管
6b 上昇管
6c 排出管
8 目皿
10 スプレッダー(吐水装置)
10a 本体部
10b 洗浄水供給部
12 光照射装置
12a 発光ダイオード
12b レンズ(光射出部)
14 吐水部
14a 吐水口
16 水道
16a 電磁弁
18 制御部
20 マイクロ波センサ
20a ブラケット
110 スプレッダー
110a 本体部
110b 洗浄水供給部
112 光照射装置
112a 発光ダイオード
112b レンズ
114 吐水部
114a 吐水口
115 噴霧部
115a 噴霧口
115b 洗浄水供給管
210 スプレッダー
210a 本体部
211 本体部カバー(カバー部)
212 光照射装置
216 ハウジング
216a 回転軸
216b 溝部
214 フレーム
214a 部材
218 光軸調整機構(操作部)
218a 雄ネジ部材
218b ブロック
218c 凸部
218g 頭部
224 操作用穴
Claims (10)
- ターゲット位置の指示機能を備えた小便器であって、
小便を受けるボウル面、及びこのボウル面の底部に設けられた排水口を備えたボウル部と、
上記ボウル面表面の上部中央に取り付けられ、上記ボウル面に沿うように洗浄水を吐水口から吐出することにより、上記ボウル面を洗浄する吐水装置と、
上記ボウル面上に光を投射することにより、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を上記ボウル面上に指示する光照射装置と、を有し、
上記吐水装置は、上記光照射装置を備え、
上記吐水装置の上記吐水口と上記光照射装置の光射出部は、上記吐水装置の取付面に対して異なる高さに位置決めされていることを特徴とする小便器。 - 上記光射出部は、上記吐水口よりも、上記吐水装置の上記取付面から離間した位置に位置決めされている請求項1記載の小便器。
- 上記光射出部から射出される光の光軸は、上記吐水装置が取り付けられている上記取付面に対して傾斜している請求項1又は2に記載の小便器。
- さらに、上記排水口を覆うように配置された目皿と、この目皿に向けて洗浄水を噴霧する、上記吐水装置に内蔵された噴霧部と、を有し、この噴霧部の、洗浄水を噴霧する噴霧口、上記吐水装置の上記吐水口、及び上記光照射装置の上記光射出部は、上記吐水装置の取付面に対して互いに異なる高さに位置決めされていると共に、正面視において、上記目皿の鉛直上方に位置決めされている請求項1乃至3の何れか1項に記載の小便器。
- 上記光照射装置は、上記光射出部から射出される光を所定の時間間隔で変化させて、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を上記ボウル面上に指示する請求項1乃至4の何れか1項に記載の小便器。
- 上記光照射装置は光の射出形態を変更可能に構成され、光の射出形態を変更することにより、小便を当てるべきターゲット位置以外の情報の報知を行う請求項1乃至5の何れか1項に記載の小便器。
- さらに、上記小便器に使用者が接近したことを検知するための、上記ボウル面の背面側に配置されたマイクロ波センサを有し、上記吐水装置は、上記マイクロ波センサによる検出信号に基づいて、洗浄水の吐水又は止水を行う請求項1乃至6の何れか1項に記載の小便器。
- 上記光照射装置は、上記光射出部から射出される光の光軸の方向を調整するための角度調整機構を備えている請求項1乃至7の何れか1項に記載の小便器。
- 上記光照射装置の角度調整機構は、手動操作される操作部を備え、この操作部への操作に連動して上記光軸の前後方向が調整され、上記操作部は、上記吐水装置が上記ボウル面に取り付けられた状態において操作可能である請求項8に記載の小便器。
- 上記吐水装置は、上記光照射装置が収納される収納部と、この収納部を前方から覆うカバー部と、を備えている請求項9に記載の小便器。
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