JP2018039545A - 詰め替え用パウチ - Google Patents

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Abstract

【課題】詰め替え時に内容物の漏出を防止することができる詰め替え用パウチを提供する。【解決手段】外周面にネジ部31aを螺設した筒状の注入口31を有する容器30の内容物を詰め替える詰め替え用パウチにおいて、樹脂シートから成る袋本体と、袋本体の上部に熱溶着される樹脂成形品の注出具10とを備え、注出具10が注入口31に挿入される筒部と、筒部の外周面から径方向に突出して注入口31の上端に載置される載置部と、注入口31の周壁上を支持する支持部とを有する。【選択図】図6

Description

本発明は樹脂成形品の注出具が熱接着された詰め替え用パウチに関する。
特許文献1は詰め替え用パウチであり、このパウチは二枚の樹脂シートを重ねて周縁を熱接着して袋本体を形成し、袋本体内部には液状又はゲル状の内容物が封入されている。袋本体の上部にはノズル状に突出する注出部が形成されている。
パウチは注出部の側部に設けられたノッチを起点にして開口された注出部を容器の筒状の注入口内部に挿入され、倒立させた状態で手指により保持される。これにより、パウチから容器へ内容物が流入して容器に内容物が充填される。
特開2015−13682号公報
しかしながら、上記従来の詰め替え用パウチによると、パウチを倒立させた状態で注出部が容器の注入口から外れて内容物が漏出する問題があった。
本発明は上記問題点に鑑み、詰め替え時に内容物の漏出を防止することができる詰め替え用パウチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、周面にネジ部を螺設した筒状の注入口を有する容器の内容物を詰め替える詰め替え用パウチにおいて、樹脂シートから成る袋本体と、前記袋本体の上部に熱溶着される樹脂成形品の注出具とを備え、前記注出具が前記注入口に挿入される筒部と、前記筒部の外周面から径方向に突出して前記注入口の上端に載置される載置部と、前記注入口の周壁上を支持する支持部とを有することを特徴としている。
この構成によると、詰め替え用パウチの注出具の筒部を容器の注入口に挿入すると、載置部が注入口の上端に載置され、詰め替え用パウチが上下方向に支持される。また、注入口の周壁上を支持部が支持し、詰め替え用パウチが水平方向に支持される。
また、本発明は上記構成の詰め替え用パウチにおいて、前記支持部が前記ネジ部に螺合する螺合部を有することを特徴としている。
また、本発明は上記構成の詰め替え用パウチにおいて、前記螺合部が前記載置部上に立設される周壁部と、前記周壁部の先端から内側に屈曲して前記ネジ部に掛かる爪部とを有することを特徴としている。
また、本発明は上記構成の詰め替え用パウチにおいて、前記螺合部が前記筒部の中心軸を挟んで対向する2箇所に設けられることを特徴としている。
また、本発明は上記構成の詰め替え用パウチにおいて、前記周壁部が前記注入口の外周面に嵌合することを特徴としている。
また、本発明は上記構成の詰め替え用パウチにおいて、前記支持部が前記載置部に立設して前記注入口の外周面に嵌合する外面嵌合部を有することを特徴としている。
また、本発明は上記構成の詰め替え用パウチにおいて、前記外面嵌合部が前記筒部の中心軸を挟んで対向する2箇所に設けられることを特徴としている。
また、本発明は上記構成の詰め替え用パウチにおいて、前記支持部が前記筒部の外周面上に突設して前記注入口の内周面に嵌合する内面嵌合部を有することを特徴としている。
また、本発明は上記構成の詰め替え用パウチにおいて、前記袋本体が上面の一側部に周縁を傾斜した傾斜部を有し、前記注出具が前記傾斜部に前記筒部の中心軸を直交して取り付けられることを特徴としている。
また、本発明は上記構成の詰め替え用パウチにおいて、前記袋本体が対向する前面シート及び背面シートと、前記前面シート及び前記背面シートの底部を連結する底面シートとを有し、前記袋本体の左右方向の中心線に対して前記傾斜部と反対側の領域内の前記底面シートに前記筒部の中心軸が交差することを特徴としている。
本発明によると、詰め替え用パウチの注出具が筒部と、筒部の外周面から突出する載置部と、注入口の周壁上を支持する支持部とを有する。これにより、容器の注入口に筒部を挿入して載置部が注入口の上端に載置され、注入口の周壁上を支持部が支持する。このため、詰め替え用パウチが上下方向及び水平方向に安定して支持される。従って、注出具が容器の注入口から外れて内容物が漏出するのを防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る詰め替え用パウチの正面図。 本発明の第1実施形態に係る詰め替え用パウチの注出具の斜視図。 本発明の第1実施形態に係る詰め替え用パウチの注出具の上面図。 本発明の第1実施形態に係る詰め替え用パウチの注出具の底面図。 本発明の第1実施形態に係る詰め替え用パウチの袋本体を構成する樹脂シートの層構成を示す断面図。 本発明の第1実施形態に係る詰め替え用パウチから容器に内容物を詰め替える状態を示す正面図。 本発明の第1実施形態に係る詰め替え用パウチから容器に内容物を詰め替える状態の注出具近傍の縦断面図。 本発明の第2実施形態に係る詰め替え用パウチの注出具の斜視図。 本発明の第2実施形態に係る詰め替え用パウチから容器に内容物を詰め替える状態の注出具近傍の縦断面図。 本発明の第3実施形態に係る詰め替え用パウチの注出具の斜視図。 本発明の第3実施形態に係る詰め替え用パウチから容器に内容物を詰め替える状態の注出具近傍の縦断面図。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は詰め替え用パウチPの斜視図を示している。詰め替え用パウチ(以下、「パウチ」と称する)Pは液状やゲル状の日用品(シャンプー等)、医薬品等の内容物が封入される。パウチPは内容物を収納する袋本体1と、袋本体1の上部に熱接着された注出具10とを備えている。
袋本体1は後述する樹脂シート60(図5参照)から成る前面シート9aと背面シート9bと底面シート2により形成される。前面シート9aと背面シート9bとは対向し、底面シート2は2つ折りにした状態で前面シート9a及び背面シート9bの底部に挟まれる。前面シート9a、背面シート9b及び底面シート2の周縁は熱接着部4及び熱接着部5によって対向する内層63(図5参照)同士が熱接着される。
これにより、底面シート2を介して前面シート9a及び背面シート9bが連結され、袋本体1の底部3が底面シート2により舟底状に形成される。2つ折りされた底面シート2は内容物の自重により開いて袋本体1の底面を形成する。これにより、パウチPを安定して自立させることができる。
熱接着部5は袋本体1の両側端部の熱接着部4の上端を連結し、一側部に周縁を傾斜して注出具10が熱接着される傾斜部6を有する。袋本体1は両側端部の熱接着部4及び傾斜部6を熱接着された後に内容物が充填され、傾斜部6の側方の熱接着部5で熱接着して密封される。これにより、上面が開口する袋に内容物を注入する既存設備を用いてパウチPに内容物を封入することができる。
図2〜図4は詰め替え用パウチPの注出具10の斜視図、上面図及び底面図を示している。注出具10は樹脂成形品から成り、筒部11、固着部14、載置部15、内面嵌合部13及び螺合部12を有している。
筒部11は円筒状に形成され、袋本体1の内部と外部とを連通させる。筒部11の上部の外周面にはネジ部11aが形成され、蓋部20が螺合して注出具10の上端が閉蓋される。
固着部14は筒部11の下部の外周面上から両側方に突出し、前後面が両側端に向かって互いに近づく傾斜面により形成されている。固着部14の前後面には筒部11の中心軸X(図1参照)に直交する方向に延びる溝部14aが形成されている。
固着部14を熱接着部5の傾斜部6で前面シート9aと背面シート9bとの間に配して熱接着することにより、注出具10が袋本体1に取り付けられる。この時、固着部14の前後面が傾斜面に形成されるため固着部14の周囲に隙間が形成され難く、確実に注出具10の周囲を封止することができる。これにより、注出具10の周囲からの内容物の液漏れを防止することができる。
載置部15は固着部14の上方で筒部11の外周面から径方向に突出し、平面視略六角形の鍔状に形成される。載置部15は内容物を詰め替えられる容器30の注入口31(図6参照)の上端に載置される。
螺合部12は載置部15の上面に形成され、筒部11の中心軸X(図1参照)を挟んで対向する2箇所に設けられる。螺合部12は周壁部12aと爪部12bとを有している。周壁部12aは載置部15の上面に立設され、爪部12bは周壁部12aの先端から内側に屈曲する。内容物を詰め替えられる容器30の注入口31(図6参照)の周壁に爪部12bが螺合して、注入口31の周壁の外面が螺合部12(支持部)により支持される。
内面嵌合部13は載置部15の上方で筒部11の外周面上に突設した環状に形成される。また、内面嵌合部13は外周面を螺合部12に面して配される。本実施形態では内面嵌合部13が上下方向の2箇所に並設される。
図1において、注出具10は筒部11の中心軸Xを傾斜部6に直交して取り付けられている。また、袋本体1の左右方向の中心線Yに対して傾斜部6と反対側の領域K内の底面シート2に筒部11の中心軸Xが交差する。これにより、筒部11の中心軸Xを鉛直方向に向けてパウチPを倒立させた際に、内容物を含むパウチPの重心を中心軸Xに近接させることができる。
図5は袋本体1を構成する樹脂シート60の層構成を示す断面図である。樹脂シート60は、外層61と中間層62と内層63とを積層した積層体である。
外層61は袋本体1を構成する基本素材であり、機械的、物理的、化学的等において優れた合成樹脂製シートを用いることが好ましい。
外層61としては、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、メタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリアクリル系樹脂、ポリメタアクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエンスチレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロース等の公知の樹脂シートを任意に選択して使用することができる。
内層63は熱接着性(熱可塑性)樹脂から成り、対向する樹脂シート60を相互に熱溶着する。内層63として、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、メタロセン触媒(シングルサイト触媒)を使用して重合したエチレン・α−オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、酸変性ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸又はフマール酸等の不飽和カルボン酸で変性した樹脂)等の公知の樹脂シートを任意に選択して使用することができる。
中間層62はガスバリア性を有するシートにより形成される。ガスバリア性を有する中間層62は、金属(アルミニウム、ニッケル等)、酸化珪素、アルミナ等を蒸着した蒸着シートや、金属箔により形成することができる。
樹脂シート60の製造方法としては、通常の包装材料を製造するときに使用する積層法、例えば、ドライラミネーション法、ウエットラミネーション法、無溶剤ラミネーション法、共押出ラミネーション法、インフレーション法、サーマルラミネーション法等を用いることができる。
図6はパウチPから容器30に内容物を詰め替える状態を示す正面図であり、図7はこの時の注出具10近傍を示す縦断面図である。内容物が詰め替えられる容器30の上端には円筒状の注入口31が設けられる。注入口31の外周面にはポンプ(不図示)等を螺合するためのネジ部31aが螺設されている。
蓋部20(図1参照)を取り外したパウチPは注出具10の筒部11が注入口31に挿入される。そして、爪部12bをネジ部31aに螺合し、載置部15が注入口31の上端に当接して載置される。この時、爪部12bがネジ部31aに掛かり、周壁部12aがネジ部31aの外周面に嵌合して内面嵌合部13が注入口31の内周面に嵌合する。注入口31の周壁は対向する螺合部12と内面嵌合部13との間に挟まれる。
これにより、パウチPは載置部15及び爪部12bにより上下方向に支持され、周壁部12a、爪部12b及び内面嵌合部13により水平方向に支持される。このため、パウチPは倒立状態で安定して保持される。この時、筒部11の中心軸Xが領域K内の底面シート2に交差してパウチPの重心が中心軸Xに近接し、パウチPは手指を離しても倒立状態を保持される。
そして、倒立状態のパウチP内の内容物が自重により容器30に流入し、容器30に内容物が充填される。
本実施形態によると、パウチPの注出具10が筒部11と、筒部11の外周面から突出する載置部15と、注入口31の周壁上を支持する支持部(螺合部12及び内面嵌合部13)とを有する。これにより、容器30の注入口31に筒部11を挿入して載置部15が注入口31の上端に載置される。また、注入口31の周壁の外面を螺合部12の周壁部12aが嵌合により支持し、爪部12bが螺合により支持する。更に、注入口31の周壁の内面を内面嵌合部13が嵌合により支持する。
このため、パウチPが上下方向及び水平方向に安定して支持される。従って、注出具10が容器30の注入口31から外れて内容物が漏出するのを防止することができる。
また、螺合部12がネジ部31aに螺合することにより、注出具10が注入口31に固定される。これにより、注出具10が注入口31から外れることを確実に防止できる。
また、螺合部12が載置部15上に立設される周壁部12aと、周壁部12aの先端から内側に屈曲してネジ部31aに掛かる爪部12bとを有する。これにより、ネジ部31aに螺合する螺合部12を容易に実現することができる。
また、螺合部12が筒部11の中心軸Xを挟んで対向する2箇所に設けられる。これにより、両方の螺合部12を結ぶ線に直交する方向を射出成形時の金型の抜き方向にして螺合部12を容易に形成することができる。
なお、3次元プリンタによる成形加工や切削加工等により、螺合部12を周方向の3箇所以上に設けてもよく、周方向に連続する筒状に形成してもよい。
また、袋本体1の上面の一側部に設けた傾斜部6に注出具10が筒部11の中心軸Xを直交して取り付けられる。これにより、上面が開口する袋に内容物を注入する既存設備を用いてパウチPに内容物を封入することができる。
また、筒部11の中心軸Xが袋本体1の左右方向の中心線Yに対して傾斜部6と反対側の領域K内の底面シート2に交差する。これにより、内容物を含む倒立状態のパウチPの重心が中心軸Xに近接し、パウチPの倒立状態が手指を離しても保持される。従って、内容物の詰め替え時の利便性を向上することができる。
本実施形態において、周壁部12aが注入口31の外周面に嵌合しなくてもよいが、嵌合することによりパウチPをより安定して支持することができる。また、内面嵌合部13を省いてもよいが、内面嵌合部13を設けることによりパウチPをより安定して支持することができる。
<第2実施形態>
次に、図8は第2実施形態の注出具10の斜視図を示している。また、図9はパウチPから容器30に内容物を詰め替える状態の注出具10近傍の縦断面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図7に示す第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第1実施形態に対して螺合部12(図2参照)が省かれている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
内容物の詰め替え時に、パウチPの筒部11が容器30の注入口31に挿入され、載置部15が注入口31の上端に載置される。この時、内面嵌合部13(支持部)が注入口31の内周面に嵌合する。
これにより、パウチPは載置部15により上下方向に支持され、内面嵌合部13により水平方向に支持される。このため、パウチPは倒立状態で安定して保持される。
本実施形態によると、パウチPの注出具10が筒部11と、筒部11の外周面から突出する載置部15と、注入口31の周壁上を支持する支持部(内面嵌合部13)とを有する。これにより、パウチPが上下方向及び水平方向に安定して支持される。従って、注出具10が容器30の注入口31から外れて内容物が漏出するのを防止することができる。
また、注出具10を注入口31に挿入することにより簡易に取り付けることができ、詰め替え時の利便性が向上する。
<第3実施形態>
次に、図10は第3実施形態の注出具10の斜視図を示している。また、図11はパウチPから容器30に内容物を詰め替える状態の注出具10近傍の縦断面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図7に示す第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付している。本実施形態では螺合部12(図2参照)に替えて外面嵌合部19が設けられている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
外面嵌合部19は載置部15の上面に立設され、筒部11の中心軸X(図1参照)を挟んで対向する2箇所に設けられる。
内容物の詰め替え時に、パウチPの筒部11が容器30の注入口31に挿入され、載置部15が注入口31の上端に載置される。この時、内面嵌合部13(支持部)が注入口31の内周面に嵌合し、外面嵌合部19(支持部)が注入口31の外周面に嵌合する。
これにより、パウチPは載置部15により上下方向に支持され、内面嵌合部13及び外面嵌合部19により水平方向に支持される。このため、パウチPは倒立状態で安定して保持される。
本実施形態によると、パウチPの注出具10が筒部11と、筒部11の外周面から突出する載置部15と、注入口31の周壁上を支持する支持部(内面嵌合部13及び外面嵌合部19)とを有する。これにより、パウチPが上下方向及び水平方向に安定して支持される。従って、注出具10が容器30の注入口31から外れて内容物が漏出するのを防止することができる。
また、注出具10を注入口31に挿入することにより簡易に取り付けることができ、詰め替え時の利便性が向上する。
また、外面嵌合部19が筒部11の中心軸Xを挟んで対向する2箇所に設けられる。これにより、両方の外面嵌合部19を結ぶ線に直交する方向を射出成形時の金型の抜き方向にして外面嵌合部19を容易に形成することができる。なお、3次元プリンタによる成形加工や切削加工等により、外面嵌合部19を周方向の3箇所以上に設けてもよく、周方向に連続する筒状に形成してもよい。
本実施形態において、内面嵌合部13を省いてもよいが、内面嵌合部13を設けることによりパウチPをより安定して支持することができる。
本発明は、液状やゲル状の日用品、医薬品等の内容物を封入した詰め替え用パウチに利用可能である。
1 袋本体
2 底面シート
4、5 熱接着部
6 傾斜部
9a 前面シート
9b 背面シート
10 注出具
11 筒部
12 螺合部
12a 周壁部
12b 爪部
13 内面嵌合部
14 固着部
15 載置部
20 蓋部
30 容器
31 注入口
31a ネジ部
60 樹脂シート
61 外層
62 中間層
63 内層層
K 領域
P パウチ
X 中心軸
Y 中心線

Claims (10)

  1. 外周面にネジ部を螺設した筒状の注入口を有する容器の内容物を詰め替える詰め替え用パウチにおいて、樹脂シートから成る袋本体と、前記袋本体の上部に熱溶着される樹脂成形品の注出具とを備え、前記注出具が前記注入口に挿入される筒部と、前記筒部の外周面から径方向に突出して前記注入口の上端に載置される載置部と、前記注入口の周壁上を支持する支持部とを有することを特徴とする詰め替え用パウチ。
  2. 前記支持部が前記ネジ部に螺合する螺合部を有することを特徴とする請求項1に記載の詰め替え用パウチ。
  3. 前記螺合部が前記載置部上に立設される周壁部と、前記周壁部の先端から内側に屈曲して前記ネジ部に掛かる爪部とを有することを特徴とする請求項2に記載の詰め替え用パウチ。
  4. 前記螺合部が前記筒部の中心軸を挟んで対向する2箇所に設けられることを特徴とする請求項3に記載の詰め替え用パウチ。
  5. 前記周壁部が前記注入口の外周面に嵌合することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の詰め替え用パウチ。
  6. 前記支持部が前記載置部に立設して前記注入口の外周面に嵌合する外面嵌合部を有することを特徴とする請求項1に記載の詰め替え用パウチ。
  7. 前記外面嵌合部が前記筒部の中心軸を挟んで対向する2箇所に設けられることを特徴とする請求項6に記載の詰め替え用パウチ。
  8. 前記支持部が前記筒部の外周面上に突設して前記注入口の内周面に嵌合する内面嵌合部を有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の詰め替え用パウチ。
  9. 前記袋本体が上面の一側部に周縁を傾斜した傾斜部を有し、前記注出具が前記傾斜部に前記筒部の中心軸を直交して取り付けられることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の詰め替え用パウチ。
  10. 前記袋本体が対向する前面シート及び背面シートと、前記前面シート及び前記背面シートの底部を連結する底面シートとを有し、前記袋本体の左右方向の中心線に対して前記傾斜部と反対側の領域内の前記底面シートに前記筒部の中心軸が交差することを特徴とする請求項9に記載の詰め替え用パウチ。
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