JP2018039201A - フィルム製造装置及びフィルム製造方法 - Google Patents
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溶融押出法を実施するフィルム製造装置は、押出機側の装置及び機器と、それよりも下流のロール群によって構成されている。
ロール群を用途・機能別に区分すると、成形に寄与するキャスティングロールと、シートの冷却と誘導を行うガイドロールに分けられる。
そのためロールに異物が付着していると、シートに欠陥が生じてしまう。またロールに起因する欠陥は、周期的に発生するので、不良箇所がフィルムの全長に及びロット全体が不良品となってしまう場合もある。
特許文献1に開示された発明は、ガイドロールに起因するフィルムの欠陥を問題としている。
特許文献1に開示された発明は、シートの周期欠陥検知装置であり、シートに光を照射してシートの欠陥部分を検知する。また特許文献1には、欠陥の発生周期と、ガイドロールの周長から周期欠陥の原因となったガイドロールを特定する。
また特許文献1に開示された装置は、周期欠陥の原因となるガイドロールを清掃するロール清掃手段を備えている。
特許文献1に開示されたロール清掃手段は、「柔らかい不織布をガイドロールに押し当てるものや、超音波による除去装置」である。
特許文献1に開示されたロール清掃手段は、ロールの幅方向に動くものではない。また特許文献1に開示されたロール清掃手段は、水を含むものではない。
そのためキャストロールは、フィルムを製造する前に、清掃が行われる。
しかしながら何らかの理由で、キャストロールの表面にたんぱく質が付着してしまうことがある。
キャストロールにたんぱく質が付着すると、キャストロールと接して成形されたフィルムに欠陥が生じてしまう。キャストロールに付着したたんぱく質は、キャストロールが一回転するごとにフィルムに転写され、フィルムに周期性の凹み欠陥として現れる。
例えば、検査装置で周期的欠陥が発見された場合には、キャストロールを清掃することとなるが、キャストロールの清掃は、人手によって行われる場合が多く、手間がかかると共に、相当の作業時間を要する。さらに人手による清掃作業の際にキャストロールに手が触れ、新たにたんぱく質を付着させてしまう場合もある。
この様に、一対のロール対に溶融状の樹脂を挟み込んでフィルムを成形する装置構造である場合、フィルムに周期的に凹み欠陥が発生し、これを発見しても、原因となったロールがキャストロールであるのか、タッチロールであるのかを容易に判断することができない。
特にキャストロールとタッチロールによって一組のロール対が構成されている場合、一方のロールを清掃する際に、つい、他方のロールに触れてしまう。そのため清浄であった側のロールを汚してしまう場合もある。
図1は、本発明の実施形態のフィルム製造装置1のレイアウトを示す。最初に、フィルム製造装置1の概要について説明する。
フィルム製造装置1は、溶融状態の樹脂を押し出す押出機2を有し、当該押出機2の先端にはTダイ3が装着されている。
フィルム製造装置1では、押出機2の直後の位置にロール対8がある。ロール対8は、溶融状の樹脂を挟んでシート状に成形するものであり、一方はキャストロール5であり、他方はタッチロール6である。
キャストロール5とタッチロール6は、僅かな隙間を設けて対向配置されている。キャストロール5とタッチロール6は、共に温度調整されている。
図1では、ロール群10は、7本のロール11a乃至11gが図示されているが、ロールの本数は任意である。本実施形態では、ロール11a乃至11cは冷却ロールである。ロール11d以下は、ガイドロールである。
またロール群10のさらに下流に巻き取り装置12が設けられている。
導入された樹脂は、キャストロール5とタッチロール6で挟まれて、厚さや表面あらさが調製される。
そして下流側のロール群10で冷却され、フィルム検査機15で欠陥の有無が検査された後に巻き取り装置12に巻き取られていく。
前記した様に、フィルム製造装置1では、押出機2の直後の位置にロール対8があり、当該ロール対8の間で挟まれて、フィルム16の厚さ等が規定される。
本実施形態で採用するロール対8では、キャストロール5とタッチロール6の外径が異なり、周長も違う。
両者の外周の差は、1mm以上である。好ましくは両者の差は2mm以上であり、より好ましくは、4mm以上である。また最も推奨される差は、20mm以上である。
両者の外周の差は、より大きい方が望ましいが、フィルム検査機15が記憶可能なフィルム長を越えてはならない。
フィルム検査機15が記憶可能な長さから考えて、キャストロール5とタッチロール6の周長の差は、1600mm以下であることが望ましく、1300mm以下であることがさらに望ましい。より望ましくは、1000mm以下であることがさらに望ましい。
現実的にはキャストロール5とタッチロール6の周長の差は、300mm以下であることが望ましい。
最も推奨されるのは、20mm以上300mm以下である。
キャストロール5とタッチロール6の周長は、いずれが長くても構わない。
本実施形態では、タッチロール6の周長の方が、キャストロール5の周長よりも長い。
二つのロール清掃手段20,21は同一機構であるから、代表してキャストロール5側のロール清掃手段20について説明する。
ロール清掃手段20は、図2、図3の様にクリーナーヘッド28を有し、クリーナーヘッド28で水を含んだ清掃布22をキャストロール5の表面に押し当て、キャストロール5の表面に付着したたんぱく質を除去するものである。
またロール清掃手段20は、クリーナーヘッド28をキャストロール5の幅方向に移動する走行機能を有し、たんぱく質が付着した部位に重点的に清掃布22を押し当てる。
またロール清掃手段20は、給水装置27を備えている。
さらにロール清掃手段20は、ロール5,6の表面を物理的に清掃するブレード50と、ロール5,6を乾燥させる送風ノズル51を有している。
繰り出しロール30は空転するロールである。ただし繰り出しロール30にはブレーキ機構が設けられており、繰り出しロール30を回転させるにはある程度のトルクを要する。
巻き取りロール32は、図示しないモータによって間欠的に回転されるものである。
押し当てパッド31内には、幅方向に給水主管45が挿通されている。また押し当てパッド31には、給水主管45から押し当て部43側に貫通する貫通孔46が複数設けられている。
給水主管45の端部にはチューブ47が接続され、給水装置27に繋がっている。給水装置27は、給水タンク53と、ポンプ55によって構成されている。
即ち繰り出しロール30に使用前の清掃布22のロールが装着されている。そして清掃布22は、突端を構成する押し当てパッド31に巻回され、巻き取りロール32に巻き取られている。
本実施形態では、ヘッド押し当て機構23にエアシリンダー56が採用されている。
ヘッド押し当て機構23のエアシリンダー56は、押し当てパッド31の背面側に配されている。そしてエアシリンダー56のロッドを伸長することにより、クリーナーヘッド28の一部たる押し当てパッド31をキャストロール5に圧接することができる。またエアシリンダー56のロッドを収縮することにより、クリーナーヘッド28の当てパッド31はキャストロール5を離れる。
本実施形態では、ガイドレール57を有し、ガイドレール57と係合するキャリア58にクリーナーヘッド28が固定されている。
キャリア58は、図示しないモータ(駆動源)によってガイドレール57上を走行し、クリーナーヘッド28をキャストロール5の幅方向に直線移動させる。
クリーナーヘッド28は、待機位置で待機し、ヘッド走行機構25によってキャストロール5に沿って走行してキャストロール5の幅方向に移動し、所定の位置で停止することができる。
フィルム検査機15は、光学的手段によって、フィルム16の微細な欠陥を検知する欠陥検査機である。具体的にはフィルム16に光を透過し、その陰影等によって欠陥を検出する。例えばフィルム検査機15は、透過した光の明るさを把握可能なものとし、全体(地合い)を通過する光の明るさと比較して、明るさが異なる部分を欠陥部分として検知する。欠陥の断面形状によって、地合いに比べて暗く現れる場合と明るく現れる場合がある。
透過した光の明るさは、欠陥の程度を示す指標となる。即ち欠陥には、たんぱく質が濃く転写したものと、薄く転写されたものがあり、透過した光の明るさによって欠陥の濃度を検知することができる。
欠陥の位置とは、図5の様に、フィルム16の幅W方向の位置であり、例えば幅方向の端部から中央に向かって距離Aの位置という様に特定される。またフィルム16のW方向で片方の端部のアドレスを0とし、そこからの距離で幅方向の位置を特定する方法も考えられる。
さらにフィルム検査機15は、欠陥の発生周期を検出することができる。
例えば図5の様に、キャストロール5の一部にタンパク質の汚れ40があると、キャストロール5の回転に伴ってその汚れ40がフィルム16に一定間隔おきに付着して一定間隔置きに欠陥41が生じる。
フィルム検査機15は、欠陥41の発生周期Bを検知することができる。
制御装置42は、公知のCPU及び記憶手段を有し、図1の様に、検査データ演算プログラムと、ロール特定プログラムと、清掃手段制御プログラムが格納されている。
また記憶した欠陥41の位置、大きさ及び形状から、同じ汚れ40に起因する欠陥41の有無を検出する。さらに同じ汚れ40に起因する欠陥41があった場合には、その発生周期を演算する。
即ち欠陥41は、キャストロール5又はタッチロール6に起因し、いずれかのロール5,6の汚れ40がフィルム16に転写されるものである。汚れ40はキャストロール5又はタッチロール6が一回転するたびにフィルム16に付着するから、欠陥41は、原因ロールの周長の整数倍の間隔でフィルム16に出現する。
一方、本実施形態では、キャストロール5とタッチロール6の周長が異なるから、原因ロールがいずれかによって欠陥41の周期が変わる。逆に欠陥41の周期を知ることによって原因ロールがキャストロール5であるか、タッチロール6であるかが判明する。
即ち原因ロール5,6側のヘッド走行機構25が駆動して、クリーナーヘッド28を対象のロールの幅方向に移動し、フィルム16の欠陥41に対応する位置にクリーナーヘッド28を停止する(図4(a))。
そのため原因ロール5,6は、水を含んだ清掃布22で拭かれる。
また送風ノズル51から乾燥空気が供給され、原因ロール5,6に付着した水は蒸発する。
そしてこの状態で一定時間待機する。フィルム16の該当箇所に欠陥41が発生しなくなれば、ロール清掃手段20のクリーナーヘッド28を待機位置に止め置く。
欠陥41が引き続き発生する場合には、再度ヘッド走行機構25が駆動して、クリーナーヘッド28を対象のロールの幅方向に移動し、フィルム16の欠陥41に対応する位置にクリーナーヘッド28を停止する(図4(a))。
この動作を一定の回数繰り返す。
なおクリーナーヘッド28を待機位置に戻すことなく一定時間待機させ、フィルム16の該当箇所に欠陥41が発生しなくなれば、クリーナーヘッド28を待機位置に戻してもよい。
以下の動作は、フィルム16を本格生産する前の段取り段階で実施することが望ましいが、フィルム16を生産中に行ってもよい。
準備段階として押出機2内に原料樹脂を投入し、押出機2内で樹脂を溶融・混練する。そして溶融した樹脂を、Tダイ3からシート状に押し出し、キャストロール5とタッチロール6で構成されるロール対8の間に挟んで厚さ等を調製し、ロール群10で冷却し、フィルム検査機15を経て巻き取り装置12に巻き取る。
周期性が無いならば、突発的な汚れや塵による欠陥であると予想されるから、ステップ1に戻る。
周期性を持って欠陥41が発生する場合は、キャストロール5又はタッチロール6に付着した汚れ40が原因であると想像される。
即ちステップ4に移行し、欠陥41の発生周期が、キャストロール5の周長と同じである場合や、欠陥41の発生周期が、キャストロール5の周長の整数倍である場合には、ステップ5に移行し、原因ロールがキャストロール(図面ではCロールと略称)5であると判定する。
発生周期が、タッチロール6の周長と同じか、或いはタッチロール6の周長の整数倍である場合には、ステップ7に移行し、原因ロールがタッチロール(図面ではTロールと略称)6であると判定する。
続いてステップ11に移行し、図4(b)の様にクリーナーヘッド28を前進させて、水を含んだ清掃布22を回転中のロール5,6に押し当て、ロール5,6を清掃する。
ステップ12,13で、時間が計時されており、一定時間に渡ってクリーナーヘッド28が傾斜姿勢を維持し、水を含んだ清掃布22を回転中のロール5,6に押し当て続ける。そしてステップ13で一定時間が経過すると、ステップ14に移行し、クリーナーヘッド28を待機位置に戻す。
そしてステップ15に移行し、一定期間待機して、同一の欠陥が発生するか否かを見る。
欠陥の発生が収まれば、ステップ16に移行してカウンターをクリアし、ステップ1に戻る。
欠陥41の発生が収まれば、ステップ16に移行してカウンターをクリアし、ステップ1に戻る。
即ち上記したクリーナーヘッド28による清掃を一定回数(実施形態では3回)繰り返しても欠陥41の発生が止まらない場合は、図示しない報知手段で汚れが除去できなかったことを報知する。
その場合は、作業者が人力でロール5,6を清掃することとなる。
また本実施形態のフィルム製造装置1では、ロール清掃手段20,21の清掃布22が水を含んでいるので、たんぱく質の汚れ40を有効に除去することができる。
例えば、クリーナーヘッド28の待機位置に給水ノズルを固定し、クリーナーヘッド28が待機位置にあるときに、給水ノズルから清掃布22に水を滴下してもよい。
本発明の実施例として、図1に示すフィルム製造装置1を使用し、アクリル系の熱可塑性樹脂を溶融してTダイ3から樹脂をシート状に押し出し、キャストロール5およびタッチロール6で構成されるロール対8で挟み込みながら、「フィルム長さ1000m/ロール1本」の樹脂フィルム16の成形を行なった。
使用したフィルム製造装置1では、タッチロール6の径がキャストロール5の径よりも大きい構成とし、両者の外周長さの差は30mmとした。
フィルム検査機15は、工程の下流側に設置した。フィルム検査機15は、ラインセンサカメラとLED照明からなる透過光学系の欠陥検査機を使用した。
そしてフィルム検査機15でフィルム16中の欠陥をインラインで検出するとともに、走行方向に等間隔での周期性を有する欠陥は周期性欠陥として判定させた。
また、キャストロール5及びタッチロール6の表面近傍には、ロール清掃手段20,21としてヘッド幅100mmの湿式ロールクリーナーをそれぞれ配置し、フィルム検査機15で検出した周期性欠陥の情報に基づき自動で対象ロール5,6の欠陥発生位置へ移動、クリーニングを行なう構成とした。
〔比較例1〕
比較例のフィルム製造装置では、周期性欠陥が発生すると、キャストロール5とタッチロール6の双方を順番に清掃するプログラムとした。
その結果、製膜開始時には周期性欠陥が全幅で3点生じており、原因異物が付着していない方のロール5,6を先にクリーニングしてしまったため、クリーニング完了までに約300mのフィルムを製膜し、実施例よりもロス長さが拡大した。掃除工程以降は、新たな周期性欠陥の発生が無かった。
〔比較例2〕
その結果、製膜開始時に周期性欠陥が全幅で3点生じており、クリーニング完了までに約900mのフィルムを製膜し実施例や比較例1よりもロス長さが大幅に拡大した。また、クリーニング作業中にロール表面に別の異物が付着したことが原因と思われる新な周期性欠陥が掃除後に発生しており、再度クリーニング作業を行なうことなり、ロス長さが更に拡大する結果となった。
2 押出機
3 Tダイ
5 キャストロール
6 タッチロール
8 ロール対
15 フィルム検査機
16 フィルム
20,21 ロール清掃手段
22 清掃布
25 ヘッド走行機構(ヘッド移動手段)
28 クリーナーヘッド
31 押し当てパッド
40 汚れ
41 欠陥
Claims (9)
- 押出機と、少なくとも一組のロール対を有し、押出機から押し出された樹脂を前記ロール対の間で挟込んでフィルムを成形するフィルム製造装置において、
前記ロール対を構成する少なくとも2本のロールは周長が異なり、
前記ロール対の下流側にあってフィルムに発生した欠陥を検出するフィルム検査機と、前記ロール対を構成するロールを掃除するロール清掃手段を備え、
欠陥が現れる周期に基づいて前記ロール対の中から欠陥の原因となった側のロールを特定し、特定された側のロールを前記ロール清掃手段で清掃する清掃機能を備えたことを特徴とするフィルム製造装置。 - 前記ロール清掃手段は、清掃部材をロールに押し当てるクリーナーヘッドを有し、
前記クリーナーヘッドは清掃対象となるロールの有効幅よりも短く、
前記クリーナーヘッドを清掃対象となるロールの幅方向に移動させるヘッド移動手段を有し、
前記フィルム検査機は、欠陥のフィルムの幅方向の位置を特定可能であり、
前記フィルム検査機で特定した位置に対応するロールの幅方向の位置にクリーナーヘッドが移動し、当該ロールの該当箇所に清掃部材を押し当てて特定されたロールを清掃することを特徴とする請求項1に記載のフィルム製造装置。 - 前記ロール清掃手段は水を含み、ロールに付着したたんぱく質を有効に除去可能なものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルム製造装置。
- 前記ロール対は、押出機に装着されたダイから押し出された溶融状の樹脂が最初に接するロール対であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のフィルム製造装置。
- 請求項1乃至4のいずれかのフィルム製造装置を使用し、
フィルム製造の準備段階及び/又はフィルム製造中に、押出機から押し出された溶融状態の樹脂を前記ロール対で挟込んでフィルム状樹脂とし、当該フィルム状樹脂をフィルム検査機で検査して欠陥を検出し、欠陥が現れる周期に基づいて欠陥の原因となった側のロールを特定し、前記特定されたロールをロール清掃手段で清掃することを特徴とするフィルム製造方法。 - 押出機から押し出された溶融状態の樹脂を、一組のロール対で挟込んでフィルムを成形するフィルム製造方法において、
前記ロール対を構成する少なくとも2本のロールは周長が異なり、前記ロール対の下流側にフィルムに発生した欠陥を検出するフィルム検査機が配置され、前記ロール対を構成するロールを掃除するロール清掃手段を備え、
フィルム製造の準備段階及び/又はフィルム製造中に、押出機から押し出された溶融状態の樹脂を前記ロール対で挟込んでフィルム状樹脂とし、当該フィルム状樹脂をフィルム検査機で検査して欠陥を検出し、欠陥が現れる周期に基づいて前記ロール対の中から欠陥の原因となった側のロールを特定し、前記特定されたロールをロール清掃手段で清掃することを特徴とするフィルム製造方法。 - 前記ロール清掃手段は、清掃部材をロールに押し当てるクリーナーヘッドを有し、
クリーナーヘッドは清掃対象となるロールの有効幅よりも短く、
クリーナーヘッドを清掃対象となるロールの幅方向に移動させるヘッド移動手段を有し、
前記フィルム検査機は、欠陥のフィルムの幅方向の位置を特定可能であり、
前記フィルム検査機で特定した位置に対応するロールの幅方向の位置に、前記ヘッド移動手段でクリーナーヘッドを移動し、当該ロールの該当箇所に清掃部材を押し当ててロールを清掃することを特徴とする請求項6に記載のフィルム製造方法。 - 前記ロール清掃手段は水を含み、ロールに付着したたんぱく質を有効に除去可能なものであることを特徴とする請求項6又は7に記載のフィルム製造方法。
- ロールを清掃部材で清掃中又は清掃後に、前記フィルムに発生する欠陥の検出を続行又は再開し、
前記清掃前の欠陥の発生周期および幅方向位置と、前記清掃後の欠陥の発生周期および幅方向位置とを比較することを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載のフィルム製造方法。
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