JP2018038984A - 水処理システム及び水処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被処理水中の汚濁物質を十分に除去可能で、かつ運転コストの低減を図ることが可能な水処理システム及び水処理方法を提供する。【解決手段】センサによって取得された監視情報が記録されるとともに、当該記録が行われたときに注入した凝集剤の注入率が記録される監視情報データベース56と、監視情報データベース56に記録された監視情報を重回帰分析することで、監視情報と凝集剤の注入率とを関連づけた凝集剤注入率算出式を導出する注入率算出式導出部53と、注入率算出式導出部53により導出された凝集剤注入率算出式と、前記センサにより取得された監視情報とに基づいて、原水に注入する凝集剤の注入率を算出する注入率決定部54と、注入率決定部54により算出された注入率で凝集剤が原水に注入されるようにポンプを制御する制御部55とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば浄水場等に設置される水処理システム及び水処理方法に関する。
浄水場等において、河川等から取水された原水中の汚濁物質(ゴミや異物等を含む)を除去するために、原水に対して凝集剤が注入される。凝集剤が原水に注入されることで、原水中の汚濁物質はフロックとして沈殿する。そして、このフロックを分離回収することで、原水中の汚濁物質が分離除去されることになる。このようにして汚濁物質が除去された水は、そのまま工業用水として使用されたり、消毒等を施したうえで上水として使用されたりする。
凝集剤は、原水中の汚濁物質を確実に沈殿させることができる程度の量を注入することが好ましい。一般に、凝集剤の注入率が大きければ、フロックの生成量が多くなり、汚濁物質の沈殿量も多くなることになる。ただ、凝集剤の注入率が過剰となれば、運転コストが増大する。従って、凝集剤は、汚濁物質の沈殿に消費される量に対応する注入率よりも、若干程度大きくなるように注入されることが好ましい。そして、このような凝集剤の注入率を決定する技術として、特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1には、フロック形成池の後部に処理水撮影機を設置し、この処理水撮影機からの画像情報に基づいて処理水における単位容量当たりの微フロック量を求め、この微フロック量から予測流出濁度を求め、取水量と定格水量を比較すると共に、予測流出濁度と設定流出濁度を比較し、この比較結果に基づいて凝集剤注入率式を補正することが記載されている。なお、ここでいう「微フロック」とは、完成されたフロックのうち、例えば径が数百μm以下程度の微細なフロックのことをいう。以下、微フロックという場合には、同じ意味である。
特許第2674225号公報(特に[発明の詳細な説明]の[B.発明の概要]を参照)
特許文献1に記載の技術では、凝集剤の注入率を決定する式(特許文献1における「凝集剤注入率式」)は予め決定されている。そして、この予め決定された式が、処理水中の微フロック量に基づいて補正されることで、凝集剤注入率制御の精度向上が図られている。従って、特許文献1に記載の技術では、原水の水質変動に伴う汚濁物質の増減に対しては、微フロック量を指標として、凝集剤の注入率の制御が行われている。
しかし、フロックの生成のし易さ、即ち汚濁物質の沈殿のし易さは、微フロック量のみによって決定されるものではない。そのため、微フロック量が同じであっても、フロックの生成のし易さが異なることがある。そのため、微フロック量のみによって凝集剤の注入率を決定すると、原水の水質によっては凝集剤の注入率が不足することがあり、これにより、汚濁物質の除去が不十分になることがある。
本発明はこのような課題に鑑みて為されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、被処理水中の汚濁物質を十分に除去可能で、かつ運転コストの低減を図ることが可能な水処理システム及び水処理方法に関する。
本発明者らは前記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、以下の知見を見出した。即ち、本発明の要旨は、被処理水に対し、当該被処理水中の汚濁物質を除去するための水処理剤を注入する注入装置と、当該注入装置によって前記水処理剤が注入される前の被処理水、及び、前記注入装置によって前記水処理剤が注入された後の処理水のうちの少なくとも一方の水に関する情報を取得する水情報取得センサと、前記注入装置による前記水処理剤の前記被処理水への注入率を算出し、当該算出された注入率で前記水処理剤を前記被処理水に注入するように前記注入装置を制御する演算制御装置と、を備え、当該演算制御装置は、前記水情報取得センサによって取得された水に関する情報が記録されるとともに、当該記録が行われたときに前記注入装置によって注入した前記水処理剤の注入率が記録される水情報データベースと、当該水情報データベースに記録された水に関する情報を統計分析することで、水に関する情報と前記水処理剤の注入率とを関連づけた水処理剤注入率算出式を導出する注入率算出式導出部と、当該注入率算出式導出部により導出された水処理剤注入率算出式と、前記水情報取得センサにより取得された水に関する情報とに基づいて、前記被処理水に注入する水処理剤の注入率を算出する注入率算出部と、当該注入率算出部により算出された注入率で前記水処理剤が前記被処理水に注入されるように前記注入装置を制御する制御部と、を備えて構成されることを特徴とする、水処理システムに関する。その他の解決手段は発明を実施するための形態において後記する。
本発明によれば、被処理水中の汚濁物質を十分に除去可能で、かつ運転コストの低減を図ることが可能な水処理システム及び水処理方法を提供することができる。
本実施形態の水処理システムの系統図である。 本実施形態の水処理システムに備えられるコントローラのブロック図である。 本実施形態の水処理システムに備えられる水中カメラの斜視図である。 本実施形態の水処理システムに備えられる水中カメラによって撮影される部分を示した図であり、(a)は撮影される格子模様、(b)は(a)の格子の一部分を抜き出して拡大し、二値化処理したものである。 本実施形態の水処理システムにおいて記録される監視情報を表にして示す図である。 凝集剤注入率算出式を導出する際に行われる重回帰分析の方法を示す図である。 本実施形態の水処理システムにおいて行われる凝集剤の注入フローである。
以下、図面を適宜参照しながら、本発明を実施するための形態(本実施形態)を説明する。
図1は、本実施形態の水処理システム100の系統図である。水処理システム100は、河川等から採取された原水(被処理水)を処理して工業用水とするものである。具体的には、水処理システム100では、原水中の汚濁物質等を沈殿除去するために使用する凝集剤(水処理剤)の原水への注入率が、フロックの形成状態や水の状態等に応じて制御されるようになっている。
水処理システム100は、大別して、急速攪拌池12と、フロック形成池14と、沈殿池17と、配水池19とを備えている。また、これら以外にも、水処理システム100には、河川等から急速攪拌池12に原水を供給するためのポンプ11と、配水池19に貯留された水を工業用水として需要末端(図示しない)に供給するためのポンプ21とが備えられている。
さらに、水処理システム100には、ポンプ11によって急速攪拌池12に供給される原水の濁度(水に関する情報)を測定する濁度計10(水情報取得センサ)が備えられている。詳細は後記するが、この濁度計10により測定される原水の濁度は、コントローラ50(演算制御装置、後記する)に入力されるようになっている。また、これら以外にも、水処理システム100には、いずれも図示せず、かつ、いずれも水に関する情報を取得する水情報取得センサが備えられている。具体的には、この水情報取得センサとして、原水の温度やpH、電気伝導度、急速攪拌池12に流入する原水の流量、凝集剤が注入された後の原水(即ち処理水)のpHを測定する各種センサが備えられている。
急速攪拌池12には、河川等からの原水が供給される。そして、急速攪拌池12では、この原水に対して凝集剤タンク13(注入装置)に貯留された凝集剤が注入(添加)され、図示しない攪拌装置によって原水と凝集剤とが急速に攪拌混合される。ここで使用される凝集剤は、例えば含鉄硫酸アルミニウムやポリ塩化アルミニウムであり、その凝集作用により、原水中の汚濁物質が原水から除去可能となる。なお、詳細は後記するが、凝集剤の注入率は、インバータ制御されるポンプ14(注入装置)の回転速度が指示されることで、制御される。この回転速度の指示は、作業員が演算結果(決定された注入率)を確認し、入力装置(図示しない)を用いてコントローラ50(後記する)に回転速度を入力することで、コントローラ50により行われる。回転速度の指示は以下の記載においても同様にして行われる。
フロック形成池15には、前記の急速攪拌池12において攪拌混合された原水と凝集剤との混合液が供給される。そして、この混合液が、フロキュレータ17によってゆっくりと攪拌されながらフロック形成池15を通流することで、フロックが形成することになる。また、フロック形成池15の後段(フロック形成池15の排出口(図示しない)の近傍)には、水中の様子を撮影する水中カメラ16(水情報取得センサ)が備えられている。そして、詳細は後記するが、この水中カメラ16により撮影された水中の画像は、コントローラ50(後記する)に入力されるようになっている。
沈殿池18は、前記のフロック形成15において成長したフロックを沈殿させることで、水を清澄化するものである。即ち、フロック形成池15において形成したフロックを含む水がこの沈殿池18をゆっくりと通流することで、フロックが底に沈殿することになる。また、沈殿池18の排出口(図示しない)の近傍には、排出口近傍の水(清澄になったもの)の濁度を測定する濁度計19(水情報取得センサ)が備えられている。そして、詳細は後記するが、この濁度計19により測定された濁度は、コントローラ50(後記する)に入力されるようになっている。
配水池20には、前記の沈殿池18においてフロックを沈殿除去した後の清澄な水が供給される。そして、配水池20には、この水が貯留される。貯留された水は、必要に応じてポンプ21により、需要末端(図示しない)に対して工業用水として供給される。
コントローラ50(演算制御装置)は、濁度計10,19により測定された濁度や水中カメラ16により撮影された画像のほか、図示しない前記の水情報取得センサにより取得された監視情報(水に関する情報)に基づいて、ポンプ14の回転速度を指示するものである。即ち、コントローラ50は、原水への凝集剤の注入率を算出し、当該算出された注入率で凝集剤が原水に注入されるように、ポンプ14の回転速度を指示するものである。これにより、急速攪拌池12において注入される凝集剤の注入率が制御される。なお、凝集剤の注入量(L/h)と注入率(mg/L)との間には、以下のような関係が成立する。
注入率(mg/L)=凝集剤の比重(g/L)×注入量(L/h)/急速攪拌池12への流入量(m/h)
コントローラ50には、図1において破線で示す電気信号線により、濁度計10,19、水中カメラ16及びポンプ14が接続されている。また、図示はしないが、コントローラ50には、原水の温度やpH、電気伝導度、急速攪拌池12に流入する原水の流量、凝集剤が注入された後の原水(即ち処理水)のpHを測定する水情報取得センサも接続されている。以下、説明の簡略化のために、図1において図示していない水情報取得センサについては、その説明を省略することがある。
コントローラ50のより具体的な構成について、図2を参照しながら説明する。
図2は、本実施形態の水処理システム100に備えられるコントローラ50のブロック図である。コントローラ50は、監視情報取得部51と、画像解析部52と、注入率算出式導出部53と、注入率決定部54(注入率算出部)と、制御部55と、監視情報データベース56(水情報データベース)とを備えて構成される。これらのうち、監視情報取得部51は、濁度計10,19により測定された濁度や、水中カメラ16により撮影された画像等の監視情報(水に関する情報)を取得するものである。取得された濁度や画像等の監視情報は、後記する監視情報データベース56に記録される。ちなみに、この監視情報には、前記のように、図示しない水情報取得センサによって取得された情報も含まれる。
画像解析部52は、監視情報取得部51により取得された、水中カメラ16の画像を解析するものである。水中カメラ16は、前記のようにフロック形成池15に設置されており、その内部の水中を撮影するようになっている。そして、前記のように、フロック形成池15では、フロックが形成される。従って、画像解析部52により、水中カメラ16を用いて撮影された画像を解析することで、フロック形成池15で形成されたフロックの様子(例えばフロックの大きさや数、微フロック濃度等)が把握される。ここで、カメラ16を使用したフロックの様子を把握する方法について、図3及び図4を参照しながら説明する。
図3は、本実施形態の水処理システム100に備えられる水中カメラ16の斜視図である。水中カメラ16は、水中を撮影するカメラ本体部16aと、カメラ本体部16aのレンズ16a1に対向して配置固定された撮影板16bとを備えている。この撮影板16は例えば黒色で円形のプラスチック板であり、撮影板16bのレンズ16a1の側には、1cm四方の格子模様(図4を参照しながら後記する)が白色で描かれている。従って、水中に備えられた水中カメラ16では、カメラ本体部16aは、撮影板16bに描かれた格子模様を撮影するようになっている。
図4は、本実施形態の水処理システム100に備えられる水中カメラ16によって撮影される部分を示した図であり、(a)は撮影される格子模様、(b)は(a)の格子の一部分を抜き出して拡大し、二値化処理したものである。なお、図4(a)では、カメラ本体部16aによって撮影される格子模様のうちの一部分のみを抜き出して示している。前記のように、水中カメラ16のカメラ本体部16aは、図4(a)に示す格子模様を撮影する。ここで、水中カメラ16は、前記のようにフロック形成池15(図1参照)での水中に設置される。そのため、カメラ本体部16aのレンズ16a1と撮影板16bとの間には、フロック形成池15の水が存在することになる。
フロック形成池15では、前記のようにフロックが形成され、このフロックは水中に浮遊している。従って、カメラ本体部16aは、水中に浮遊するフロックとともに、図4(a)に示す格子模様が描かれた撮影板16bを撮影することになる。ここで、カメラ本体部16aにより撮影されたフロックは白色をしており、その背景にある黒色の撮影板16bと相俟って、撮影された画像においてフロックは視認し易くなっている。
ただし、フロック形成池15では通常は多数のフロックが形成される。そのため、撮影された画像中にも、フロックが多数存在することが予想される。そこで、詳細は後記するが、フロックの寸法等の算出を効率的に行うために、カメラ本体部16aによって撮影された画像について二値化処理が行われる。そして、この二値化処理が行われた画像が、図4(b)に示すものである。これにより、小さすぎるフロックの除外や、ノイズの除去等が可能となる。なお、図4(b)に示す図面において、実際には背景が黒くフロックが白い画像となるが、ここでは図示の簡略化のために、背景を白く、フロックを白抜きの図面として示している。
水処理システム100では、この二値化された画像において、フロック30を囲うように矩形(図4(b)において破線で示す矩形)を描いた場合に、当該矩形の対角線の長さL1を「フロック30の寸法(大きさ)」と定義している。また、水処理システム100では、「フロック30の面積(大きさ)」とは、当該二値化された画像において白色の部分(図4(b)において白抜きで示したフロック30の部分)の面積と定義している。そして、フロック30の平均寸法や平均面積という場合には、図4(b)に示した単位格子16cの内部に存在する全てのフロック30の寸法や面積の平均を表している。なお、二つ以上の格子16cに跨がるフロック30については、除外することができる。
ちなみに、撮影された画像中のフロック30の大きさは、カメラ本体部16aのレンズ倍率を変更することで、制御可能である。従って、当該画像中に存在するフロック30の数が多すぎる又は少なすぎる場合には、レンズ倍率を小さくする(縮小する)又は大きくする(拡大する)ことで、画像中で視認可能なフロック30の数を増減するようにしてもよい。
図2に戻って、注入率算出式導出部53は、監視情報データベース56に記録された監視情報に基づいて、監視情報と凝集剤の注入率とを関連付けた凝集剤流入率算出式(水処理剤注入率算出式)を導出するものである。この凝集剤流入量算出式は、急速攪拌池12において注入される凝集剤の注入率を算出するための式を導出するものである。ここで、監視情報データベース56に記録された監視情報、及び、凝集剤流入率算出式の導出方法について、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5は、本実施形態の水処理システムにおいて記録される監視情報を表にして示す図である。監視情報は、主に、フロックや微フロックに関する情報である水中のフロックの状態と、水処理システム100に備えられた各種水情報取得センサにより把握される水そのものの状態との二つである。
これらのうち、フロックの状態とは、水中カメラ16により撮影されたフロック30(図4(b)参照)の個数(抽出個数、数)、フロック30の密度を示す濃度の平均(平均濃度、密度)、フロック30の平均面積(大きさ)、フロック30の平均寸法、微フロック濃度(径が数百μm以下程度の微細なフロックの濃度)である。ちなみに、微フロック濃度は、水中カメラ16により撮影された画像中の微フロックの個数として算出される。さらに、水の状態とは、急速攪拌池12への原水の流入量、原水の温度、原水の濁度、原水のpH、原水の電気伝導度、沈殿池18での水のpH、沈殿池18での水の濁度である。また、監視情報として、天候も含まれている。天候は、晴れを1、曇りを2、雨を3として、数値化されている。
そして、これらの監視情報は、1時間ごとに記録されている。即ち、コントローラ50は、前記の監視情報取得部51を通じて、水中カメラ16を含む水情報取得センサを用いて図5に示す各監視情報を1時間毎に取得する。そして、取得された監視情報は、図5に示すように、時系列でまとめられ、監視情報データベース56(図2参照)に記録されることになる。ちなみに、図5には、監視情報は午前0時、午前1時、午前2時、午前3時の四つのみが示されているが、実際には午前4時以降の監視情報も監視情報データベース56に記録されている。また、図5では日付は示していないが、日付についても同様に記録される。従って、監視情報データベース56には、日付及び時刻が記録される。
ここで、急速攪拌池12において凝集剤が注入された水(即ち処理水)が沈殿池18に到達するまで、流速や設備構成にもよるが、通常は3時間前後(例えば2時間〜4時間程度)かかる。従って、同じ時刻に取得及び記録された監視情報であっても、異なるタイミングで凝集剤を注入したことに起因する水質の変化が記録されることになる。具体的には例えば、午前3時に取得された沈殿池18での水のpHや濁度は、例えば午前0時に注入した凝集剤によって汚濁物質等が除去された後の水に対する評価となる。そのため、水の状態に関する監視情報のうち、沈殿池18での水のpH及び沈殿池18での水の濁度は、水の原水の流速や設備構成に対応して、過去の時刻に対応するものである。従って、どの時刻の過去に遡って監視情報を参照すべきかは、原水の流速や設備構成に基づいて決定すればよい。
また、図5に示す監視情報の左端にある「凝集剤注入率」は、後記する方法に沿って算出された注入率である。例えば、午前0時であれば、後記する方法によって算出された注入率が79.2mg/Lであった場合に、この注入率で凝集剤を原水に注入するほか、この注入率は監視情報として監視情報データベース56に記録されることになる。この点の詳細は後記する。
そして、注入量算出式導出部53は、監視情報データベース56に記録された監視情報に基づいて、凝集剤の注入率を算出する凝集剤注入率算出式(以下、単に「算出式」ということがある)を導出する。具体的には、水処理システム100では、監視情報データベース56に記録された監視情報について重回帰分析(統計分析)が行われることで、算出式が導出される。この点について図6を参照しながら説明する。
図6は、凝集剤注入率算出式を導出する際に行われる重回帰分析の方法を示す図である。図6には、前記の図5に示した監視情報と同じものが示されている。ただし、図6では、この監視情報を構成する項目のそれぞれに、変数X1〜X13が付されている。そして、これらの変数X1〜X13について、重回帰分析が行われる。そして、この重回帰分析により、変数X1〜X13の係数a1〜a13と切片bとが算出される。即ち、図6の表の上方に記載された、凝集剤注入量Yを算出するための式である式(1)が導出される。なお、この式(1)において、Yが目的変数であり、X1〜X13が説明変数である。そして、ここで導出された式(1)と、前記のコントローラ50に関する説明において記載した注入率と注入量との関係とに基づいて、凝集剤の注入率を算出するための式である凝集剤注入率算出式(算出式)が導出される。
ただし、ここで行う重回帰分析において参照される数値について、「沈殿池18での水のpH及び沈殿池18での水の濁度」は前記のように例えば3時間前のものが参照される。これは、図5を参照しながら説明したように、凝集剤を注入した時と、その凝集剤を注入した水が沈殿池18に到達する時との間には、流入量に応じたタイムラグ(ここでは例えば3時間)があるからである。このようなタイムラグを考慮した重回帰分析を行うことで、凝集剤の注入効率を正確に把握することができるようになる。
なお、注入率算出式導出部53による算出式の導出は、水処理システム100では、通常運転開始後、前記の監視情報取得部51によって監視情報が取得された回数が24回に達するごとに(即ち、24時間ごとに一度)、行われる。そして、注入率算出式導出部53は、その時点での最新の算出式(即ち、新たに算出式が導出された場合には、新たに導出された算出式)を用いて、凝集剤の注入量及び注入率を算出する。この点の詳細は図7を参照しながら後記する。
図2に戻って、注入率決定部54は、前記の注入率算出式導出部53により導出された算出式を用いて、凝集剤の注入率を決定するものである。具体的には、注入率決定部54は、前記の算出式と、ある時刻で取得された監視情報(ただし沈殿池18のpH及び濁度については例えば3時間前に取得された監視情報)とを用いて、凝集剤の注入率を算出する。
制御部55は、前記の注入率決定部54によって決定された注入率で凝集剤が注入されるように、インバータ制御されるポンプ14(図1参照)の回転速度を指示するものである。ポンプ14の回転速度が指示されることで、決定された注入率となるように、凝集剤が原水に注入される。
なお、前記のコントローラ50は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、I/F(インターフェイス)等を備えて構成される。そして、コントローラ50は、ROMに格納されている所定の制御プログラムがCPUによって実行されることにより具現化される。
図7は、本実施形態の水処理システム100において行われる凝集剤の注入フローである。このフローは、前記の図2を参照しながら説明したコントローラ50を構成する各部によって行われる。まず、水処理システム100の試運転が行われる(ステップS101;水情報データベース作成ステップ)。試運転の期間としては、例えば1年程度である。そして、この1年程度の間、毎日1時間毎に、監視情報取得部51によって監視情報が取得され、取得された監視情報が監視情報データベース56に記録され続けることになる。監視情報のうち、図1に示した水中カメラ16により取得される監視情報については、画像解析部52によって画像解析が行われる。なお、この試運転中は、算出式は導出されないため、従来通り、目標値よりも少し多めの凝集剤が原水に注入される。
そして、試運転が終了すると、通常運転が開始される(ステップS102;水情報データベース作成ステップ)。通常運転が開始された後、注入率算出式導出部53は、監視情報データベース56に記録された監視情報を用いて、算出式(凝集剤注入率算出式)を導出する(ステップS103;注入率算出式導出ステップ)。この導出は、前記の図6を参照しながら説明したように、監視情報データベース56に記録された監視情報について重回帰分析を行うことで、行われる。ここで導出された算出式が初回の算出式となる。
算出式の導出が完了した後、監視情報取得部は、監視情報を取得し、監視情報データベース56に記録する(ステップS104;水情報データベース作成ステップ)。そして、注入率決定部54は、算出式と、監視情報データベース56に記録された監視情報とを使用して、凝集剤の注入率を算出して決定する(ステップS105;注入率算出ステップ)。ここで算出された注入率は、監視情報データベース56に記録される(ステップS105;水情報データベース作成ステップ)。なお、導出された算出式に使用される監視情報のうち、沈殿池18のpH及び濁度に関するものとしては、前記のように3時間前に取得されたものが使用される。
そして、制御部55は、算出された注入率となるようにポンプ14の回転速度を指示することで、算出された注入率で凝集剤が原水に注入される(ステップS106;制御ステップ)。これにより、原水中の汚濁物質のフロック化が開始されることになる。次いで、運転終了ボタン等が押下されていれば運転が終了するが(ステップS107のYes方向)、通常は、このまま通常運転が継続される(ステップS107のNo方向)。
前記のステップS106において原水に凝集剤が注入された後、1時間待機する(ステップS108)。待機後、最後に式を導出してから24時間を経過していない場合には(ステップS109のNo方向)、監視情報取得部51は新たに監視情報を取得する(ステップS104)。そして、前記のステップS103において導出された算出式と、ここで取得された監視情報とに基づいて、注入率決定部564は、凝集剤の新たな注入率を算出して決定する(ステップS105)。その後は、前記のステップS106以降が行われる。
一方で、前記のステップS109において、最後に算出式を導出してから24時間が経過していた場合(ステップS109のYes方向)、注入率算出式導出部53は、監視情報データベース56に記録されたその時点までの監視情報を用いて、再度、凝集剤注入率算出式を導出する(ステップS103)。なお、水処理システム100では、初回の算出式の導出後、1時間ごとに監視情報が取得されている。そのため、最後に算出式を導出してから24時間が経過とは、監視情報の取得回数が24回に達していたことと同じ意味である。そして、その後は、ここで導出された算出式(最新の算出式)を用いて、前記のステップS104以降が行われる。
以上のように、水処理システム100では、水に関する情報として、水に含まれるフロックの状態や水そのものの状態に関する経時的な変化が、「監視情報」として監視情報データベース56に記録されるようになっている。そして、コントローラ50(具体的には注入率算出式導出部53)は、ここに記録された監視情報について重回帰分析を行い、これにより、凝集剤注入率算出式が導出されている。そして、導出された凝集剤注入率算出式を用いて凝集剤の注入率が決定され、決定された注入率となるように、凝集剤が原水に注入されるようになっている。
このように、過去の情報について統計分析(重回帰分析)が行われることで、記録した監視情報のうち、フロックの形成に大きな影響を与える監視情報と、殆ど影響を与えない監視情報とに分類することができる。水処理システム100が設置される場所やその設備構成、原水の取水場所等によって、同じ量の凝集剤を注入しても、凝集効率(即ちフロックの形成効率)に違いが生じる可能性がある。例えば、同じ河川から原水を取水したとした場合、原水のpHや濁度、温度等は基本的には殆ど同じである。しかし、設置場所や設備構成が異なる水処理システムを設置した場合に、凝集剤による凝集効率が異なる可能性がある。そのため、水処理システム100のコントローラ50は、このような効率の違いの原因となる監視情報を把握するために、過去の監視情報をいわば「学習」するようになる。
そして、このような「過去の監視情報の学習」により、影響の小さな監視情報についてはほぼ無視できるような凝集剤注入率算出式が導出される。具体的には例えば、図6において、天候に関する監視情報(右端;X13)の影響が小さければ、X13の係数a13の値が0に近くなるように算出式が導出される。これにより、天候がどのようなものであっても(即ち、X13の値がどのような値であっても)、a13・X13の項はほぼ無視できるようになり、凝集剤注入率に与える影響が小さくなる。そして、このような導出方法により、水処理システム100の設置場所や設備構成によらず、また、作業者が特段の意識をしなくても、凝集剤の適切な注入率を算出することができる。
また、前記の水処理システム100において備えられた水情報取得センサの一部を取り外したり、新たな水情報取得センサを取り付けたりした場合には、センサの除去に伴って監視情報が減少したり、水情報取得センサの新設に伴って監視情報が増加したりする。この場合には、増減した監視情報を含めて再度算出式が導出されることになる。通常は、監視情報の種類が多い方が、より正確な算出式が得られる。そのため、水情報取得センサを新設することで、より正確な注入率を算出することができる。一方で、前記のように凝集効率に与える影響の小さな監視情報が把握された場合には、当該監視情報に関する水情報取得センサを取り外すことができる。従って、作業者が特に意図せずとも、作業者が自由に水情報取得センサの取り付けや取り外しを行うことができる。
さらに、水処理システム100では、監視情報が24回取得されるたびに(1時間おきに監視情報を取得する場合には24時間が経過するたびに)、算出式の導出が行われている。そして、この導出は、前回の導出から今回の導出までに新たに記録された監視情報も考慮して行われる。そのため、常に新しい監視情報を考慮した算出式を導出することができる。これにより、原水の水質に急激な変動があった場合でも、速やかに現実に即した注入率を決定することができる。
以上、本発明を実施するための形態(本実施形態)を説明したが、本発明は前記の例に何ら制限されるものではない。即ち、本発明の要旨を損なわない範囲で、任意に変更して実施することができる。
例えば、前記の実施形態では、図7のステップS103において注入率算出式導出部53が算出式を導出する際、監視情報データベース56に記録されている過去の監視情報の全てを使用したが、記録されている監視情報のうちの一部のみを使用するようにしてもよい。具体的には、水情報取得センサにより取得される監視情報の中には、水情報取得センサの故障等により、不正確な監視情報が含まれる可能性がある。そのため、注入率算出式導出部53が、例えば過去の監視情報と比較して明らかにおかしな監視情報(不正確な監視情報)については除外して、算出式を導出するようにしてもよい。これにより、より精度の高い算出式が導出される。
また、記録されている監視情報のうちの一部のみを使用する場合、例えば過去500回分や1000回分(1時間ごとに取得している場合には過去500時間分や1000時間分)の監視情報のみを使用して、算出式を導出するようにしてもよい。これにより、算出式の導出に要する時間を削減することができる。
さらに、監視情報の全部又は一部は、前記のように監視情報データベース56に記録されることに代えて、又はこれとともに、例えばネットワークを介して、遠隔地にあるサーバに保管されるようにしてもよい。この場合、サーバに保管された監視情報を用いて、遠隔地に設置されたコンピュータ等が算出式を導出することで、注入率算出式導出部53の負荷を小さくすることができる。この場合、遠隔に設置されたコンピュータが注入率算出式導出部53に相当することになる。
また、前記の実施形態では、監視情報は1時間ごとに、また、算出式の導出は監視情報の取得が24回行われるごとに行ったが、これらの時間や回数は任意であり、適宜決定することができる。
さらに、前記の図7を参照しながら説明したステップS101の試運転はどのようにして行われてもよい。具体的には例えば従来の方法の方法によって行うことができる。この場合、試運転時には従来の方法を行うことになるものの、その試運転が終了して通常運転後には、コントローラ50による自動制御が行われることになる。そのため、通常運転開始後を含む長期的な期間でみれば、処理水中の汚濁物質を十分に除去可能で、かつ運転コストの低減を図ることができる。
また、算出式を導出する際に行われる統計分析の方法としては、重回帰分析に限られず、他のどのような分析方法であってもよい。
さらに、算出式を導出する際に使用される監視情報は、前記の実施形態において説明した監視情報の全てである必要なく、必要に応じて、その一部のみを使用するようにしてもよい。
また、ポンプ14の回転速度の指示について、前記の例では、作業員が演算結果を確認して、当該演算結果に基づいて作業員が注入率(即ち、ポンプ14の回転速度)を決定(確認)していた。そして、この決定された注入率(回転速度)がコントローラ50に入力されることで、コントローラ50がポンプ14に回転速度を指示していた。しかし、例えば、コントローラ50自身が演算結果(決定された注入率)に基づいてポンプ14の回転速度を決定し、当該決定された回転速度になるようにポンプ14の回転速度を制御するようにしてもよい。ただし、この場合には、不正な運転や異常運転を避ける観点から、演算結果の正確性を確かめるための対策手段を設けることが好ましい。
さらに、前記の例では、微フロック濃度は、水中カメラ16により撮影された画像に基づいて算出されていた。しかし、水処理システム100に吸光度計が備えられている場合には、当該吸光度計により測定された吸光度に基づいて、微フロック濃度が算出されるようにしてもよい。
また、被処理水は河川等から採取されたものに限られるものではない。さらには、汚濁物質を除去する水処理剤は凝集剤に限られるものではない。
10 濁度計(水情報取得センサ)
13 凝集剤タンク(注入装置)
14 ポンプ(注入装置)
16 水中カメラ(水情報取得センサ)
19 濁度計(水情報取得センサ)
50 コントローラ(演算制御装置)
53 注入率算出式導出部
54 注入率決定部(注入率算出部)
55 制御部
56 監視情報データベース(水情報データベース)
100 水処理システム

Claims (5)

  1. 被処理水に対し、当該被処理水中の汚濁物質を除去するための水処理剤を注入する注入装置と、
    当該注入装置によって前記水処理剤が注入される前の被処理水、及び、前記注入装置によって前記水処理剤が注入された後の処理水のうちの少なくとも一方の水に関する情報を取得する水情報取得センサと、
    前記注入装置による前記水処理剤の前記被処理水への注入率を算出し、当該算出された注入率で前記水処理剤を前記被処理水に注入するように前記注入装置を制御する演算制御装置と、を備え、
    当該演算制御装置は、
    前記水情報取得センサによって取得された水に関する情報が記録されるとともに、当該記録が行われたときに前記注入装置によって注入した前記水処理剤の注入率が記録される水情報データベースと、
    当該水情報データベースに記録された水に関する情報を統計分析することで、水に関する情報と前記水処理剤の注入率とを関連づけた水処理剤注入率算出式を導出する注入率算出式導出部と、
    当該注入率算出式導出部により導出された水処理剤注入率算出式と、前記水情報取得センサにより取得された水に関する情報とに基づいて、前記被処理水に注入する水処理剤の注入率を算出する注入率算出部と、
    当該注入率算出部により算出された注入率で前記水処理剤が前記被処理水に注入されるように前記注入装置を制御する制御部と、を備えて構成されることを特徴とする、水処理システム。
  2. 前記注入率算出式導出部は、前記水情報データベースに記録された水に関する情報を重回帰分析することで、水に関する情報と前記水処理剤の注入率とを関連づけた水処理剤注入率算出式を導出することを特徴とする、請求項1に記載の水処理システム。
  3. 前記水情報取得センサにより取得される、水に関する情報は、
    前記被処理水の温度、濁度、pH若しくは電気伝導度、
    前記注入装置により水処理剤が注入される被処理水の流量、
    前記処理水に含まれるフロックの大きさ、密度若しくは数、又は、
    前記処理水の濁度若しくはpH、
    のうちの少なくとも一つであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の水処理システム。
  4. 前記注入率算出式導出部は、前記水情報取得センサにより水に関する情報を取得する回数が予め定められた回数に達するごとに、前記水処理剤注入率算出式を導出し、
    前記注入率算出部は、前記注入率算出式導出部によって算出された前記水処理剤注入率算出式のうちの最新の水処理剤注入率算出式を用いて、前記水処理剤の注入率を算出することを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の水処理システム。
  5. 被処理水に対し、当該被処理水中の汚濁物質を除去するための水処理剤を注入する注入装置と、
    当該注入装置によって前記水処理剤が注入される前の被処理水、及び、前記注入装置によって前記水処理剤が注入された後の処理水のうちの少なくとも一方の水に関する情報を取得する水情報取得センサと、
    前記注入装置による前記水処理剤の前記被処理水への注入率を算出し、当該算出された注入率となるように前記水処理剤を前記被処理水に注入するように前記注入装置を制御する演算制御装置と、を備える水処理システムにおいて行われ、
    前記水情報取得センサによって取得された水に関する情報を水情報データベースに記録するとともに、当該記録が行われたときに前記注入装置によって注入された前記水処理剤の注入率を水情報データベースに記録する水情報データベース作成ステップと、
    前記水情報データベースに記録された水に関する情報を前記演算制御装置が統計処理することで、水に関する情報と前記水処理剤の注入率とを関連づけた水処理剤注入率算出式を導出する注入率算出式導出ステップと、
    注入率算出式導出ステップにおいて導出された水処理剤注入率算出式と、前記水情報取得センサにより取得された水に関する情報とに基づいて、前記被処理水に注入する水処理剤の注入率を前記演算制御装置が算出する注入率算出ステップと、
    当該注入率算出ステップにおいて算出された注入率で前記水処理剤が前記被処理水に注入されるように前記演算制御装置が前記注入装置を制御する制御ステップと、を含むことを特徴とする、水処理方法。
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