JP2018038942A - 水処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】汚れが付着しやすい冷却塔環境でも、塩素濃度を安定して制御出来る水処理システムを提供すること。【解決手段】被冷却装置131へ供給するための循環水W2及び被冷却装置131から返送される循環水W2を冷却する冷却塔120と、循環水W2を冷却塔120と被冷却装置131との間で循環させる循環水ラインL20と、循環水W2に塩素系薬剤を供給する塩素供給手段(L40、141、123、L50)と、循環水W2の塩素濃度を検出塩素濃度として検出する塩素濃度検出手段133と、前記検出塩素濃度に基づいて前記塩素供給手段を制御する供給制御部100と、を備え、塩素濃度検出手段133は、試薬との反応により発色させる比色式の検出手段であると共に、所定の検出間隔をあけて間欠的に循環水W2の塩素濃度を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、循環水を冷却塔と被冷却装置の間で循環させる水処理システムに関する。
商業ビル、工業プラント等においては、空調機や冷凍機に組み込まれた熱交換器等の被冷却装置(冷却負荷装置)を冷却するために、冷却水が用いられる。冷却水は、その節約を図る観点から、冷却水を冷却する冷却塔と被冷却装置との間を循環して用いられる(以下、循環する冷却水を適宜に「循環水」という)。
冷却塔と循環水が流通する循環水系とを含む冷却水系統における殺菌剤として、有機系の薬剤が用いられることが比較的一般的である。特に、微生物が発生しやすい冷却水系統では、微生物と、それら微生物から分泌される粘性有機物とによりスライムが形成されるため、殺菌補助剤として塩素固形剤が使用されることも多い。塩素固形剤は安価に殺菌効果を高めるのに有効な手段であるが、冷却水系統では、上記のスライムや外気条件により塩素要求量が変化する。そのため、塩素固形剤を成り行きで溶解させたのでは、一定の遊離塩素濃度を維持するのは困難である。
ここで、例えば特許文献1に記載のように、通水される配管に酸化還元電位(ORP:Oxidation Reduction Potential)センサを設け、このORPセンサにより計測されたORP値から、被検査液中の遊離塩素濃度を計測する方法が知られている。このようなORP値を用いた遊離塩素濃度の計測方法を、例えば特許文献2に記載のような、酸化還元電位の測定結果をもとに殺菌剤の添加量を制御する水処理方法に用いることにより、一定の遊離塩素濃度を維持する方法が考えられる。
特開2000−221165号公報 特開2002−254083号公報
しかし、特許文献1に記載のORP計測手段を用いても、冷却水系統の循環水において、ORPセンサの感度が低下する場合がある。具体的には、外気から混入した砂塵や冷却塔内で発生したスライム等による汚れが、ORPセンサ又はその付近に付着すること等により、検出されるORP値と実際のORP値との乖離、延いては塩素濃度との乖離が生じ、塩素濃度が過多になりやすい。
本発明は、汚れが付着しやすい冷却水系統でも、循環水の塩素濃度を安定して制御することができる水処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、被冷却装置へ供給するための循環水及び前記被冷却装置から返送される循環水を冷却する冷却塔と、循環水を前記冷却塔と前記被冷却装置との間で循環させる循環水ラインと、循環水に塩素系薬剤を供給する塩素供給手段と、循環水の塩素濃度を検出塩素濃度として検出する塩素濃度検出手段と、前記検出塩素濃度に基づいて前記塩素供給手段を制御する供給制御部と、を備え、前記塩素濃度検出手段は、試薬との反応により発色させる比色式の検出手段であると共に、所定の検出間隔をあけて間欠的に前記循環水の塩素濃度を検出する、水処理システムに関する。
また、前記塩素系薬剤は、固形状の塩素系薬剤であり、前記塩素供給手段は、前記固形状の塩素系薬剤を収容する溶解容器であって、水の移動を利用して溶解容器に収容される前記固形状の塩素系薬剤を溶解させる溶解容器と、前記循環水ラインから分岐し、循環水が前記溶解容器へ流通する分岐ラインと、前記溶解容器からの塩素系薬剤を含む薬液が前記循環水ラインへ直接的に又は間接的に流通する薬液ラインと、前記分岐ラインに設けられるバルブと、を備え、前記供給制御部は、前記検出塩素濃度に基づいて、前記バルブを開閉することにより、前記塩素供給手段を制御することが好ましい。
また、前記塩素濃度検出手段は、前記塩素濃度を検出する都度、前記塩素濃度検出手段を校正することが好ましい。
また、前記塩素濃度検出手段は、前記塩素濃度、循環水系に含まれる全水量である保有水量、及び、前記保有水量のうち実際に循環している循環水量のうちの少なくとも1つに基づいて、前記検出間隔を変化させることが好ましい。
また、前記供給制御部は、前記検出塩素濃度に基づいて、前記バルブを所定の開閉タイミングで開閉することにより、前記塩素供給手段を制御することが好ましい。
本発明によれば、汚れが付着しやすい冷却水系統でも、循環水の塩素濃度を安定して制御することができる水処理システムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る水処理システムの全体構成図である。 塩素濃度センサ133の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る水処理システムの第1の動作例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る水処理システムの第2の動作例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る水処理システムにおける残留塩素濃度の推移を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の水処理システム1の全体構成図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る水処理システム1は、空調機や冷凍機に組み込まれた熱交換器等の被冷却装置131を冷却するために、循環水W2(冷却水)を循環させるシステムである。循環水W2は、その節約を図る観点から、冷却塔120で冷却しながら循環して用いられる。本実施形態において、冷却塔120は、いわゆる開放式冷却塔である。
本実施形態の水処理システム1は、主な構成として、冷却塔120と、被冷却装置131と、塩素供給手段としての溶解容器123と、塩素濃度検出手段としての塩素濃度センサ133と、制御部100と、を備える。水処理システム1は、主なラインとして、補給水ラインL10と、循環水ラインL20と、排水ラインL30と、分岐ラインL40と、薬液ラインL50とを備える。なお、「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。また、図1において、制御部100と被制御対象装置との電気的接続線の図示については、省略している。
冷却塔120は、被冷却装置131へ供給するための循環水W2及び被冷却装置131から返送される循環水W2を冷却する設備である。詳細には、冷却塔120は、補給水W1が供給されると共に、補給水W1を循環水W2として被冷却装置131へ供給し、被冷却装置131から返送される循環水W2を冷却する設備である。冷却塔120は、塔本体121と、貯留部122と、を備える。また、冷却塔120には、補給水ラインL10と、循環水ラインL20と、薬液ラインL50と、排水ラインL30と、が接続されている。
塔本体121は、冷却塔120の外郭を形成する筐体である。塔本体121は、散水部、ファン、開口部、ルーバー、充填材等からなる循環水冷却部(図示せず)を有する。塔本体121の下部には、貯留部122が設けられている。循環水W2は、循環水冷却部により冷却され、貯留部122に落下する。
貯留部122は、補給水ラインL10から補給される補給水W1と、前記循環水冷却部で冷却された循環水W2とを貯留する部位である。貯留部122は、塔本体121の下部に設けられている。貯留部122の底部には、循環水ラインL20(詳細には、第1循環水ラインL21)が接続されている。貯留部122に貯留された循環水W2は、第1循環水ラインL21を介して被冷却装置131へ供給される。また、貯留部122の内部には、排水ラインL30の上流側の端部としてのオーバフロー口138が配置されている。貯留部122には、給水栓137が設けられている。
水処理システム1は、補給水W1を供給源(図示せず)から冷却塔120に供給するラインとして、補給水ラインL10を有する。補給水ラインL10は、第1補給水ラインL11と、第2補給水ラインL12と、第3補給水ラインL13を有する。
第1補給水ラインL11は、補給水W1の供給源(図示せず)と、第2補給水ラインL12及び第3補給水ラインL13の上流側の端部(分岐部)とを接続するラインである。第1補給水ラインL11の上流側は、補給水W1の供給源(図示せず)に接続される。第1補給水ラインL11の下流側は、第2補給水ラインL12と第3補給水ラインL13とに分岐している。第1補給水ラインL11の途中には、流量センサFMが設けられている。
流量センサFMは、補給水W1の供給量を検出する装置である。流量センサFMは、制御部100と電気的に接続されている。流量センサFMから出力されたパルス信号は、制御部100へ送信される。
第2補給水ラインL12の下流側の端部は、冷却塔120の貯留部122に接続されている。第2補給水ラインL12の途中には、補給水バルブ136が設けられている。
補給水バルブ136は、第2補給水ラインL12を開閉することにより、貯留部122に補給水W1を強制的に供給する給水設備である。補給水バルブ136は、制御部100と電気的に接続されている。補給水バルブ136における弁体の開閉は、制御部100から出力される補給水バルブ駆動信号により制御される。
第3補給水ラインL13の下流側の端部は、冷却塔120の塔本体121に接続されている。第3補給水ラインL13の下流側の端部には、給水栓137が設けられている。給水栓137は、貯留部122に貯留される循環水W2の水位(即ち、水量)を管理するボールタップ式の給水設備である。循環水W2の蒸発や飛散損失により貯留部122の水位が低下すると、給水栓137のボールタップが作動し、第3補給水ラインL13を経由して、貯留部122に補給水W1が供給される。
水処理システム1は、循環水W2を冷却塔120と被冷却装置131との間で循環させるラインとして、循環水ラインL20を有する。循環水ラインL20は、第1循環水ラインL21と、第2循環水ラインL22とを有する。
第1循環水ラインL21は、冷却塔120の貯留部122と被冷却装置131とを接続する。貯留部122に貯留された循環水W2は、第1循環水ラインL21を介して被冷却装置131に供給される。第1循環水ラインL21の途中には、循環水ポンプ132が設けられている。
循環水ポンプ132は、循環水ラインL20(第1循環水ラインL21、第2循環水ラインL22)の上流側から下流側へ向けて、循環水W2を吐出する。循環水ポンプ132は、制御部100と電気的に接続されている。循環水ポンプ132の運転(駆動及び停止)は、制御部100から出力されるポンプ運転信号により制御される。
被冷却装置131は、循環水W2による冷却が必要な熱交換器等の各種装置である。被冷却装置131は、例えば、各種の化学プラントのターボ冷凍機や吸収冷凍機、建築物の空調用冷却機、食品工場の冷水製造機や真空冷却機等である。
第2循環水ラインL22は、被冷却装置131と冷却塔120とを接続するラインである。被冷却装置131において、熱交換により加温された循環水W2は、第2循環水ラインL22を介して冷却塔120の循環水冷却部(図示せず)に回収される。
また、第2循環水ラインL22からは、分岐ラインL40が分岐している。分岐ラインL40は、第1分岐ラインL41と、第2分岐ラインL42と、第3分岐ラインL43とを有する。具体的には、第1分岐ラインL41の上流側の端部は、第2循環水ラインL22に接続されている。第1分岐ラインL41の下流側の端部からは、第2分岐ラインL42及び第3分岐ラインL43が分岐している。すなわち、第2循環水ラインL22から分岐ラインL40に分流した循環水W2は、まず第1分岐ラインL41を経由し、第1分岐ラインL41を経由した循環水W2のうち、一部は第2分岐ラインL42へ分流し、残部は第3分岐ラインL43へ分流する。
第2分岐ラインL42の途中には、電動バルブ141が設けられている。第2分岐ラインL42の下流側の端部には、溶解容器123が接続されている。溶解容器123には、薬液ラインL50の上流側の端部が接続されている。薬液ラインL50の下流側の端部は、冷却塔120の貯留部122に開口している。電動バルブ141は、制御部100と電気的に接続されている。電動バルブ141における弁体の開閉は、制御部100から出力される電動バルブ駆動信号により制御される。
電動バルブ141が開くことにより、第2分岐ラインL42を経由した循環水W2は、溶解容器123に流入する。溶解容器123は、固形状の塩素系薬剤、又は液体状の塩素系薬液を収容する。本実施形態における溶解容器123には、固形状の塩素系薬剤が収容されている。循環水W2が溶解容器123に流入することにより、固形状の塩素系薬剤が溶解され、溶解により生成される薬液は、薬液ラインL50を介して冷却塔120の貯留部122に流入する。
なお、塩素系薬剤が固形状の場合と薬液の場合とを比較すると、薬液の場合には放置されたときには、塩素が分解されて塩素濃度が下がりやすい。一方で、固形状の場合には、塩素がほとんど分解されず、塩素濃度を調整しやすいというメリットがある。加えて、固形状の場合には、溶解容器123への塩素系薬剤の補充時に、薬液が飛び散ることによる薬傷を起こす危険もないというメリットがある。
要するに、塩素供給手段が、固形状の塩素系薬剤を収容する溶解容器123であって、水の移動を利用して溶解容器123に収容される固形状の塩素系薬剤を溶解させる溶解容器123と、循環水ラインL20から分岐し、循環水W2が溶解容器123へ流通する分岐ラインL40と、溶解容器123からの塩素系薬剤を含む薬液が循環水ラインL20へ直接的に又は間接的に流通する薬液ラインL50と、分岐ラインL40に設けられる電動バルブ141と、を備えて構成されている。
第3分岐ラインL43を経由した循環水W2は、塩素濃度センサ133に流入する。塩素濃度センサ133は、第3分岐ラインL43を流通する循環水W2の塩素濃度(以下、「塩素濃度値CL」ともいう)を検出する装置である。塩素濃度センサ133は、センサ内バルブ134とセンサ本体135とを有する。塩素濃度センサ133は、センサ内バルブ134を開くことにより、第2循環水ラインL22を流通する循環水W2を、第1分岐ラインL41及び第3分岐ラインL43を経由して、内部に取り込み、循環水W2の塩素濃度を、センサ本体135により、検出塩素濃度として検出する装置である(詳細については後述)。検査水排水ラインL32は、塩素濃度センサ133で塩素濃度を検出した後の循環水W2を系外へ排出するラインである。
塩素濃度センサ133は、制御部100と電気的に接続されている。塩素濃度センサ133で検出された塩素濃度値CLは、制御部100へ送信される。本実施形態においては、塩素濃度センサ133は、所定の時間間隔で、塩素濃度値CLを検出すると共に、制御部100へ塩素濃度値CLを送信する。なお、上記の塩素系薬剤に含まれる塩素は、循環水W2において、酸化力(殺菌作用)を有する。循環水W2の塩素濃度が高い程、循環水W2の酸化傾向(殺菌作用)が強くなる。また、循環水W2に対する薬液の添加量を増量するほど、塩素濃度は高く検出される。
本実施形態においては、塩素濃度センサ133は、試薬との反応により発色させる比色式の検出手段であると共に、所定の検出間隔をあけて間欠的に循環水W2の塩素濃度を検出塩素濃度として検出する装置である。具体的には、塩素濃度センサ133は、第3分岐ラインL43から循環水W2の一部を採取し、採取した循環水W2に呈色試薬を添加して反応させ、この反応による循環水W2の発色強度を測定することで循環水W2の残留塩素濃度を測定する比色式のセンサである。このような塩素濃度センサ133は、例えば、特開2007−93398号公報等に記載されたものであり、既に知られたものである。なお、塩素濃度センサ133の構成例については、図2を用いて後述する。
水処理システム1は、循環水W2を冷却塔120から系外に排出するラインとして排水ラインL30を有する。
排水ラインL30は、貯留部122内の循環水W2が所定の水位を上回った場合に、循環水W2の一部を冷却塔120から系外に排出するラインである。排水ラインL30の上流側の端部は、循環水W2のオーバフロー口138を形成する。オーバフロー口138は、給水栓137の管理水位よりも上方に開口している。オーバフロー口138から、排水ラインL30は、下方に延びている。排水ラインL30の下流側の端部は、貯留部122の外部(系外)に通じている。
制御部100は、水処理システム1における各部の動作を制御する。制御部100の機能は、CPU及び内部メモリ含むマイクロプロセッサ(図示せず)により実現される。
次に、図2を用いて、塩素濃度センサ133の構成例について説明する。図2に示すように、塩素濃度センサ133は、主として、センサ内バルブ134と、測定セル160と、試薬注入部170と、吸光度測定部の一部を構成する光学検出部180と、攪拌部190と、センサ表示部159と、センサ制御部150と、検査水導入ラインである第3分岐ラインL43と、検査水排出ラインL32と、を備える。なお、図1を用いた本実施形態の全体構成の説明内では、塩素濃度センサ133は、センサ内バルブ134とセンサ本体135とを備えると説明しているが、センサ本体135は、塩素濃度センサ133が備える上記の各構成要素のうち、センサ内バルブ134以外の構成要素に対応する。
測定セル160は、塩素濃度を測定する循環水W2(以下「検査水W2」ともいう)を収容する容器である。測定セル160は、不透明の樹脂材料により形成されている。測定セル160は、その側壁に一対の光透過窓161,162を有する。光透過窓161,162には、透明な板材161a,162aが嵌め込まれている。
第3分岐ラインL43は、測定セル160への検査水W2の導入を行う。分岐ラインL43には、センサ内バルブ134が設けられている。センサ内バルブ134は、検査水W2を採取する際に開かれる弁である。センサ内バルブ134の開閉は、センサ制御部150から出力される駆動信号により制御される。センサ制御部150は、制御部100により制御される。
検査水排出ラインL32は、塩素濃度の測定が済んだ後に、測定セル160からの検査水W2(試薬W3を含む)の排出を行うラインである。
試薬注入部170は、測定セル160の内部へ試薬W3を注入する設備である。試薬W3には、検査水W2に含まれる塩素と反応して、発色する呈色物質が配合されている。
試薬注入部170は、試薬カートリッジ171と、ローラポンプ機構172と、を備える。試薬カートリッジ171は、試薬W3が充填された試薬パック(不図示)と、試薬パックに一端側が接続され且つ他端にノズルを有する弾性チューブとからなる注入体(不図示)とが収納された容器である。
ローラポンプ機構172の上部には、カートリッジ差込口173が設けられている。試薬カートリッジ171は、カートリッジ差込口173に着脱自在に装着される。
ローラポンプ機構172は、ローラポンプ174を備える。ローラポンプ174を駆動して、試薬カートリッジ171に収納された注入体の弾性チューブをしごくことにより、試薬パック内の試薬W3をノズルから測定セル160に向けて注入することができる。ローラポンプ174の駆動は、センサ制御部150から出力される駆動信号により制御される。
光学検出部180は、試薬W3と共に攪拌された検査水W2の吸光度を測定する設備である。光学検出部180は、図2に示すように、第1発光素子181と、第2発光素子182と、発光基板183と、第1受光素子184と、第2受光素子185と、受光基板186と、を備える。
第1発光素子181及び第2発光素子182は、発光基板183に実装されている。第1発光素子181及び第2発光素子182は、測定セル160の光透過窓161に向けて光を照射する素子である。本実施形態においては、第1発光素子181は、低濃度の塩素濃度を測定するための光を発光可能な発光素子である。第2発光素子182は、高濃度の塩素濃度を測定するための光を発光可能な発光素子である。
第1発光素子181及び第2発光素子182の点灯/消灯は、センサ制御部150から出力される駆動信号により制御される。
第1受光素子184及び第2受光素子185は、受光基板186に実装されている。第1受光素子184及び第2受光素子185は、測定セル160の光透過窓162を通過した透過光を受光する素子である。第1受光素子184及び第2受光素子185は、受光した透過光量に対応した検出値信号をセンサ制御部150に出力する。
攪拌部190は、測定セル160の内部に収容された検査水W2及び試薬W3を攪拌する設備である。攪拌部190は、攪拌子191と、ステータコイル192と、を備える。攪拌子191は、測定セル160の底部に、回転可能に配置されている。ステータコイル192は、測定セル160の周囲を囲むようにリング状に形成された電磁誘導コイルである。ステータコイル192に駆動電流を供給すると、電磁誘導の作用により、測定セル160の底部に配置された攪拌子191が非接触で回転する。ステータコイル192の動作は、センサ制御部150から供給される駆動電流により制御される。
センサ表示部159は、測定した検査水W2の塩素濃度の測定値や塩素濃度センサ133の動作状況等を表示する装置である。
センサ制御部150は、塩素濃度センサ133の動作を制御する装置である。センサ制御部150は、制御部100に接続され、制御部100により制御される。センサ制御部150は、第1発光素子181、第2発光素子182を制御する。センサ制御部150は、第1受光素子184及び第2受光素子185からの出力を受信する。センサ制御部150は、光学検出部180により検出された吸光度に基づいて、検査水W2に含まれる塩素の濃度を測定する。センサ制御部150は、測定した検査水W2の塩素濃度の測定値をセンサ表示部159に表示させる。
センサ制御部150は、吸光度測定部の一部を構成する吸光度算出部151と、変化量算出部152と、計時部153と、塩素濃度検出部154と、を有する。
吸光度算出部151は、光学検出部180により検出された透過光量の検出値に基づいて、第1時間t1及び第2時間t2において、検査水W2の吸光度を算出する。第1時間t1は、試薬W3が添加された直後の時間である。第2時間t2は、検査水W2と試薬W3との反応が終了した試薬反応終了時間である。これにより、本実施形態においては、光学検出部180及び吸光度算出部151は、試薬W3が添加された検査水W2における吸光度を測定する。
計時部153は、第2時間t2を計時する。計時部153により計時された第2時間t2において、吸光度算出部151は、検査水W2の吸光度を算出する。
変化量算出部152は、光学検出部180及び吸光度算出部151により測定される試薬W3が添加された検査水W2の吸光度について、試薬W3が添加されてから第1時間t1経過後の検査水W2の吸光度A1と、試薬W3が添加されてから第2時間t2(>第1時間t1)経過後の検査水W2の吸光度A2との変化量、すなわち差分A2−A1を算出する。
塩素濃度検出部154は、変化量算出部152により算出された吸光度の変化量(差分A2−A1)に基づいて、塩素濃度を検出する。
塩素濃度センサ133は、塩素濃度の検出の都度、試薬を添加していない循環水を用いて、塩素濃度センサ133の校正を実施する。校正を実施する理由は、以下の通りである。冷却塔120には、ある程度以上、外気から混入した砂塵や冷却塔内で発生したスライム等による汚れが存在し、循環水中の汚れや測定セル160に付着した汚れにより吸光され、吸光度の測定精度が低下する。校正を実施することにより、汚れの付着による吸光度の測定精度が低下を抑制することができる。
続いて、図3及び図4のフローチャートを参照しながら、本発明の実施形態に係る水処理システム1の動作について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る水処理システム1の第1の動作例を示すフローチャートである。図4は、本発明の実施形態に係る水処理システム1の第2の動作例を示すフローチャートである。
ステップS11において、塩素濃度センサ133は、循環水W2の遊離塩素濃度を測定する。
ステップS12において、塩素濃度センサ133が測定した循環水W2の遊離塩素濃度を受信した制御部100は、遊離塩素濃度が0.3ppm以上か否かを判断する。循環水W2の遊離塩素濃度が0.3ppm以上である場合(ステップS12:YES)には、ステップS13において、制御部100は、電動バルブ141を閉める制御をする。遊離塩素濃度は十分に高いため、溶解容器123に循環水W2を供給する必要が無いからである。その後、処理はステップS15に移行する。
循環水W2の遊離塩素濃度が0.3ppm未満である場合(ステップS12:NO)には、制御部100は、所定時間A毎に電動バルブ141の開閉を繰り返す制御をする。遊離塩素濃度が低いため、溶解容器123に循環水W2を供給する必要が有るからである。その後、処理はステップS15に移行する。
ステップS15において、所定時間Bが経過すると、処理はステップS11に戻る(リターンする)。
このように、図3に示す第1の動作例においては、循環水W2の遊離塩素濃度に応じて、電動バルブ141の開閉が制御される。
図4に示す動作フローにおいても、図3に示した動作フローと同様に、遊離塩素濃度に応じて、電動バルブ141の開閉が制御される。これに加えて、電動バルブ141の開閉を制御してから、次回、遊離塩素濃度を測定するまでの期間が、電動バルブ141の制御モードに応じて変更されるように制御される。第2の動作例における具体的な動作フローは、以下のとおりである。
ステップS21において、塩素濃度センサ133は、循環水W2の遊離塩素濃度を測定する。
ステップS22において、塩素濃度センサ133が測定した循環水W2の遊離塩素濃度を受信した制御部100は、遊離塩素濃度が0.3ppm以上か否かを判断する。
循環水W2の遊離塩素濃度が0.3ppm以上である場合(ステップS22:Yes)には、ステップS23において、制御部100は、電動バルブ141を閉める制御をする。
次いで、ステップS24において、所定時間Bが経過すると、処理はステップS21に戻る(リターンする)。
ステップS22において、循環水W2の遊離塩素濃度が0.3ppm未満である場合(ステップS22:No)には、ステップS25において、制御部100は、所定時間A毎に電動バルブ141の開閉を繰り返す制御をする。
次いで、ステップS26において、上記の所定時間Bよりも長い所定時間Cが経過すると、処理はステップS21に戻る(リターンする)。
このように、第2の動作例においては、循環水W2の遊離塩素濃度に応じて電動バルブ141の開閉が制御されるのみならず、電動バルブ141の開閉を制御してから、次回、遊離塩素濃度を測定するまでの期間が、電動バルブ141の制御モードに応じて変更される。その理由は以下の通りである。遊離塩素濃度が、適正範囲である0ppm以上0.3ppm未満を外れている場合には、遊離塩素濃度を細かく監視する必要がある。一方で、遊離塩素濃度が適正範囲に収まっている場合には、細かな監視をせず、塩素濃度の計測回数を減らすことにより、計測に用いる試薬代を節約するためである。これにより、例えば、遊離塩素濃度の変動が大きくても、試薬代を節約しつつ、遊離塩素濃度を所定の濃度範囲に収められる。
なお、第1及び第2の動作例において、電動バルブ141の開閉に関しては、特に、溶解容器123に収容されている薬剤が固形状の場合には、電動バルブ141の開閉を繰り返す形態とすることが好ましい。その理由は以下の通りである。固形状の薬剤を溶解する水の流量がある程度大きくないと、固形状の薬剤の溶解量は安定しない。具体的には、水の流量がある程度大きい場合には、大きな流量により固形状の薬剤を溶解する確実性が高まるため、塩素濃度をより確実に制御することが可能となる。これとは逆に、水の流量が比較的小さい場合には、例えば水が薬剤内に留まってしまう等の理由により、固形状の薬剤を溶解することが困難となる。そのため、電動バルブ141の開閉を繰り返すのではなく、固形状の薬剤を溶解する水の流量調整により塩素濃度を制御する場合、水の流量が少ないと固形状の塩素系薬剤の溶解量、つまり塩素濃度を適切に制御できない場合がある。
また、遊離塩素濃度を測定する測定間隔としては、1時間に1回程度を想定しているが、本発明はこれには限定されず、1日に2回〜3回程度でも、実用上問題はない。
図3に示された第1の動作例により、水処理システム1が動作した際の循環水W2における残留塩素濃度の推移を、図5に示す。図5に示されるように、残留塩素濃度は、常に0ppm以上0.4ppm未満の範囲内に収まっている。
〔実施形態の効果〕
上述した本実施形態に係る水処理システム1によれば、例えば、以下のような効果が奏される。
本実施形態の水処理システム1は、被冷却装置131へ供給するための循環水W2及び被冷却装置131から返送される循環水W2を冷却する冷却塔120と、循環水W2を冷却塔120と被冷却装置131との間で循環させる循環水ラインL20と、循環水W2に塩素系薬剤を供給する塩素供給手段(分岐ラインL40、電動バルブ141、溶解容器123、及び薬液ラインL50)と、循環水W2の塩素濃度を検出塩素濃度として検出する塩素濃度検出手段としての塩素濃度センサ133と、検出塩素濃度に基づいて前記塩素供給手段を制御する供給制御部としての制御部100と、を備え、塩素濃度センサ133は、試薬との反応により発色させる比色式の検出手段であると共に、所定の検出間隔をあけて間欠的に循環水W2の塩素濃度を検出する。
そのため、冷却塔120に貯留される循環水W2中の汚れが付着する、ORPセンサを用いた塩素濃度制御方法に比較して、塩素濃度計測の精度が高く、塩素濃度を安定して制御できる。
また、前記塩素系薬剤は、固形状の塩素系薬剤であり、前記塩素供給手段は、固形状の塩素系薬剤を収容する溶解容器123であって、水の移動を利用して溶解容器123に収容される前記固形状の塩素系薬剤を溶解させる溶解容器123と、循環水ラインL20から分岐し、循環水W2が溶解容器123へ流通する分岐ラインL40と、溶解容器123からの塩素系薬剤を含む薬液が循環水ラインW2へ直接的に又は間接的に流通する薬液ラインL50と、分岐ラインL40に設けられるバルブとしての電動バルブ141と、を備え、供給制御部としての制御部100は、検出塩素濃度に基づいて、電動バルブ141を開閉することにより、前記塩素供給手段を制御する。
上記のように、薬剤が液体の場合には、放っておくと塩素系成分が分解されてしまう。一方、薬剤が固形状であれば、塩素系成分はほとんど分解されず、塩素濃度の調整がしやすい。具体的には、薬剤が液体であって、制御部100からの指示で液体の薬剤が冷却塔120の貯留部122に流入する場合では、ある時点に流入する薬液と、その後に流入する薬液とでは、単位量当たりの薬液に含まれる塩素系成分の量は異なってしまう。これとは異なり、電動バルブ141が開くことにより第2分岐ラインL42を流れる循環水W2で、溶解容器123に収容される固形状の薬剤が溶解される場合では、固形状の塩素系薬剤は、時間が経過しても分解しないため、溶解に用いる循環水W2の単位水量当たりに溶け出す塩素系成分の量を見積もりやすい。延いては、溶解容器123から薬液ラインL50を介して、冷却塔120の貯留部に流入する塩素系成分の量も見積もりやすい。これにより、液体の薬剤を用いる場合に比較すると、固形状の薬剤を用いる場合において、塩素濃度の調整がしやすくなる。
また、塩素濃度検出手段としての塩素濃度センサ133は、塩素濃度を検出する都度、塩素濃度検出手段としての塩素濃度センサ133を校正する。
上記のように、冷却水系統には、ある程度以上、外気から混入した砂塵や冷却塔内で発生したスライム等による汚れが存在するため、塩素濃度センサ133においては、循環水W2中の汚れや測定セル160に付着した汚れにより吸光され、吸光度の測定精度が低下する。汚れの影響を最小限とするために、計測の都度、校正を実施する意義がある。この点、ORPセンサを用いた塩素濃度制御方法では、計測の都度、校正をすることはできない。
また、塩素濃度検出手段としての塩素濃度センサ133は、塩素濃度に基づいて、検出間隔を変化させる。
特に冷却塔が小さい場合には、塩素系薬剤より試薬のコストの方が高くなるケースが発生するが、例えば塩素濃度の変化が少ない場合、検出間隔を延長することにより、試薬代を節約することが可能となる。
また、供給制御部としての制御部100は、検出塩素濃度に基づいて、電動バルブ141を所定の開閉タイミングで開閉することにより、塩素供給手段を制御する。
塩素系薬剤が固形状で、塩素系薬剤を溶解する水の流量調整により塩素濃度を調整する場合、流量が少ないと、固形状の塩素系薬剤の溶解量を適切に制御できないケースが発生する。所定量以上の流量を間欠的に流すことにより、固形状の塩素系薬剤を確実に溶解しながら、塩素濃度を調整することが容易となる。
〔変形例〕
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、溶解容器123から流出する薬剤は、前記実施形態においては冷却塔120の貯留部122に流入するとしたが、これに制限されず、冷却塔120を経由せずに直接、循環水ラインL20に流入してもよい。
また、溶解容器123は、図1においては冷却塔120の外部に設置されているが、これには限定されず、冷却塔120の内部に設置されてもよい。
また、塩素系薬剤は、溶解容器123に収容される固形状の薬剤に制限されず、薬液でもよい。
また、前記実施形態においては、溶解容器123は、溶解容器に塩素系薬剤が収容される構成となっているが、これに制限されない。塩素系薬剤に加えて、他の有機系薬剤を併用してもよい。
また、前記実施形態においては、固形状の塩素系薬剤の溶解量を制御するために、電動バルブ141を所定の開閉タイミングで開閉を繰り返すとしたが、これには限定されない。開閉タイミングは、一定でもよく、変動してもよい。また、開閉を繰り返すのではなく、所定の期間、電動バルブ141を開放したままとしてもよい。また、電動バルブ141の代わりに設けられた、あるいは電動バルブ141に加えて設けられた流量調整弁を制御することにより、塩素濃度を制御してもよい。
また、図3のステップS12、及び図4のステップS22において、遊離塩素濃度が0.3ppm以上か否かを判断したが、これはあくまで一例であって、これには限定されず、0.3ppm以外の数値を基準値としてもよい。また、例えば、遊離塩素濃度の適正範囲を、0.1ppm<遊離塩素濃度<0.3ppmとする等、2つ以上の基準値を用いて、遊離塩素濃度が適正範囲にあるか否かを判断してもよい。この場合、遊離塩素濃度が0.1ppm<遊離塩素濃度<0.3ppmにある場合に比較して、遊離塩素濃度≦0.1ppmにある場合には、遊離塩素濃度をより一層高めるために、電動バルブ141の開放時間を長くしてもよい。すなわち、塩素濃度センサ133での測定結果を、単なる電動バルブ141の開閉ではなく、電動バルブ141の開閉時間の長短を制御するために用いることにより、塩素供給量を調整してもよい。
また、上記のように、遊離塩素濃度が適正範囲内で安定している場合には、遊離塩素濃度の測定間隔を長くし、測定回数を減らすことにより、計測時に用いる試薬代を節約可能であるとしたが、一方で、遊離塩素濃度の測定間隔を短くした場合、遊離塩素濃度の変動を抑える度合いが高くなる。これら両者のバランスを考慮して、測定間隔の長短を決定してもよい。
また、図3に示された第1の動作例、及び、図4に示された第2の動作例においては、所定の間隔で、塩素濃度センサ133が遊離塩素濃度を計測するとした。これに加えて、冷却塔120の貯留水の、排水ラインL30を経由する排水が一定時間なかった場合には、強制的に、塩素濃度センサ133が遊離塩素濃度を計測してもよい。
また、第2の動作例においては、遊離塩素濃度を測定する測定間隔を定める際のパラメータとして、遊離塩素濃度を用いたが、遊離塩素濃度の代わりに、冷却塔120の塔本体121に貯留されている貯留水を含む、循環水系に含まれる全水量である保有水量を用いてもよい。あるいは、この保有水量のうち、実際に循環している流量である循環水量を用いてもよい。
1 水処理システム、100 制御部、120 冷却塔、
121 塔本体、122 貯留部、123 溶解容器、
131 被冷却装置、132 循環水ポンプ、133 塩素濃度センサ、
134 センサバルブ、135 センサ本体、141 バルブ、
L10 補給水ライン、L11 第1補給水ライン、L12 第2補給水ライン、
L13 第3補給水ライン、
L20 循環水ライン、L21 第1循環水ライン、L22 第2循環水ライン、
L30 排水ライン、L32 検査水排水ライン、
L40 分岐ライン、L41 第1分岐ライン、L42 第2分岐ライン、
L43 第3分岐ライン、
L50 薬液ライン、
W1 補給水、W2 循環水、W3 試薬

Claims (5)

  1. 被冷却装置へ供給するための循環水及び前記被冷却装置から返送される循環水を冷却する冷却塔と、
    循環水を前記冷却塔と前記被冷却装置との間で循環させる循環水ラインと、
    循環水に塩素系薬剤を供給する塩素供給手段と、
    循環水の塩素濃度を検出塩素濃度として検出する塩素濃度検出手段と、
    前記検出塩素濃度に基づいて前記塩素供給手段を制御する供給制御部と、を備え、
    前記塩素濃度検出手段は、試薬との反応により発色させる比色式の検出手段であると共に、所定の検出間隔をあけて間欠的に前記循環水の塩素濃度を検出する、水処理システム。
  2. 前記塩素系薬剤は、固形状の塩素系薬剤であり、
    前記塩素供給手段は、前記固形状の塩素系薬剤を収容する溶解容器であって、水の移動を利用して溶解容器に収容される前記固形状の塩素系薬剤を溶解させる溶解容器と、前記循環水ラインから分岐し、循環水が前記溶解容器へ流通する分岐ラインと、前記溶解容器からの塩素系薬剤を含む薬液が前記循環水ラインへ直接的に又は間接的に流通する薬液ラインと、前記分岐ラインに設けられるバルブと、を備え、
    前記供給制御部は、前記検出塩素濃度に基づいて、前記バルブを開閉することにより、前記塩素供給手段を制御する、請求項1に記載の水処理システム。
  3. 前記塩素濃度検出手段は、前記塩素濃度を検出する都度、前記塩素濃度検出手段を校正する、請求項1又は2に記載の水処理システム。
  4. 前記塩素濃度検出手段は、前記塩素濃度、循環水系に含まれる全水量である保有水量、及び、前記保有水量のうち実際に循環している循環水量のうちの少なくとも1つに基づいて、前記検出間隔を変化させる、請求項1から3のいずれかに記載の水処理システム。
  5. 前記供給制御部は、前記検出塩素濃度に基づいて、前記バルブを所定の開閉タイミングで開閉することにより、前記塩素供給手段を制御する、請求項2に記載の水処理システム。
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