JP2018038575A - ゴルフボール及びその製造方法 - Google Patents

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敏子 土橋
Toshiko Dobashi
敏子 土橋
真理 武田
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真理 武田
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Abstract

【課題】ファッション性に優れたマークを有するゴルフボールの提供。【解決手段】ゴルフボールのマークは、多数の網点36を有している。それぞれの網点36は、ボール本体の表面にインクが付着することで形成されている。従って網点36には、インクの色目が反映されている。マークのうち、網点36以外の部分は、ブランク38である。ブランク38には、インクは付着していない。マークは、網点36の密度が大きいゾーンと、網点36の密度が小さいゾーンとを有する。網点36の密度が大きいゾーンの色目には、インクの色目が強く反映される。網点36の密度が小さいゾーンの色目には、ボール本体の色目が強く反映される。【選択図】図3

Description

本発明は、ゴルフボールと、このゴルフボールの製造方法とに関する。詳細には、本発明は、ゴルフボールのマークの改良に関する。
ゴルフボールメーカーは、ボール本体の表面にマークを印刷して、ゴルフボールを出荷する。マークには、文字からなるもの、図形からなるもの、文字と図形が組み合わされてなるもの等がある。典型的には、そのゴルフボールの商標が印刷される。商標が表されたマークは、メインマークと称されている。メインマークを手がかりとして、ユーザーはゴルフボールの品種を特定する。
ゴルフボールにはまた、ユーザーに応じたマークが印刷されることもある。このマークは、オウンネームマークと称されている。オウンネームマークの具体例として、ユーザーの氏名、会社名、社章及びキャッチフレーズが挙げられる。オウンネームにより、プレーヤーは、ラウンド中に自らのゴルフボールを認識できる。オウンネームは、誤球を防止しうる。
古くは、マークの印刷に、刻印方式が採用されていた。刻印方式では、刻印とカラーフィルムとが用いられる。この方式では、ボール本体と刻印との間にカラーフィルムが挟まれることで、カラーフィルムの顔料が本体に転写される。この方式では、細いラインや小さな点の印刷は不可能である。しかもこの方式では、ディンプルの底への印刷に困難を伴う。近年は、刻印方式による印刷はほとんど行われていない。
マークの印刷に転写フィルム方式が用いられている。この方式では、凹版印刷又はスクリーン印刷によって得られた転写フィルムが用いられる。この転写フィルムに印刷されたマークが、ボールへと転写される。転写フィルムの一例が、特開平8−155052号公報に開示されている。転写フィルムは、高価である。さらに転写フィルム方式では、サイズの大きなマークの印刷は不可能である。
特開2006−75253公報には、インクジェット方式によるゴルフボールマークの印刷方法が開示されている。この方式では、インクジェットプリンタによってマークが印刷される。この方式では、採用されうるマークの自由度が高い。しかし、この方式では、インクへの制約が大きい。この方式で印刷されたマークは、ゴルフボール本体との密着に劣る。
特開2002−362001公報には、パッド方式によるゴルフボールマークの印刷方法が開示されている。この方式では、版からパッドにインクが転写され、このインクがパッドからボール本体に転写される。この方式では、採用されうるマークの自由度及び耐久性が高い。
特開平8−155052号公報 特開2006−75253公報 特開2002−362001公報
近年、ゴルフボールのマークにファッション性が求められている。特開2002−362001公報に開示された方法では、ファッション性の向上が図られているが、その効果は十分ではない。
本発明の目的は、ファッション性に優れたマークを有するゴルフボールの提供にある。
本発明に係るゴルフボールは、略球状の本体と、この本体の表面に存在するマークとを備える。このマークは、インクが付着した複数の網点を有する。このマークは、網点の密度が大きいゾーンと、網点の密度が小さいゾーンとを有する。
好ましくは、網点の密度が大きいゾーンにおけるこの密度は20%以上100%以下であり、網点の密度が小さいゾーンにおけるこの密度は80%未満である。好ましくは、網点の密度が大きいゾーンにおけるこの密度と、網点の密度が小さいゾーンにおけるこの密度との差は、5%以上である。
好ましくは、網点の密度が大きいゾーンのインクは、網点の密度が小さいゾーンのインクと同じである。
好ましくは、マークは、網点の密度が徐々に変化するグラデーションを有する。
好ましくは、マークの線数は、100LPI以上である。
本発明に係るゴルフボールの製造方法は、
版にインクを供給するステップ、
このインクを版からパッドに転写するステップ、
及び
このインクをパッドからゴルフボールの本体の表面に転写し、マークを形成するステップ
を有する。このマークは、インクが付着した複数の網点を有する。このマークは、網点の密度が大きいゾーンと、網点の密度が小さいゾーンとを有する。
本発明に係るゴルフボールは、ファッション性に優れたマークを有する。このゴルフボールは、プレーヤーに好まれる。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボールが示された断面図である。 図2は、図1のゴルフボールの一部が示された拡大図である。 図3は、図2のマークの一部が示された拡大図である。 図4は、図2のマークの他の部分が示された拡大図である。 図5は、図2のマークの印刷に用いられる凹版の一部が示された断面図である。 図6は、本発明の他の実施形態に係るゴルフボールの一部が示された正面図である。 図7(a)は図6のマークの第一ゾーンが示された拡大図であり、図7(b)は図6のマークの第二ゾーンが示された拡大図であり、図7(c)は図6のマークの第三ゾーンが示された拡大図であり、図7(d)は図6のマークの第四ゾーンが示された拡大図である。 図8は、本発明のさらに他の実施形態に係るゴルフボールの一部が示された正面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に示されたゴルフボール2は、本体4と、この本体4の外側に位置するマーク6と、この本体4の外側に位置するペイント層8とを備えている。本体4は、球状のコア10と、このコア10の外側に位置する中間層12と、この中間層12の外側に位置するカバー14とを有している。マーク6は、本体4の表面(すなわちカバー14)に印刷されている。マーク6が、ペイント層8の外側に位置してもよい。このゴルフボール2はさらに、その表面に複数のディンプル16を有している。ゴルフボール2の表面のうちディンプル16以外の部分は、ランド18である。ゴルフボール2が、コア10と中間層12との間に、他の層を備えてもよい。ゴルフボール2が、中間層12とカバー14との間に、他の層を備えてもよい。
このゴルフボール2の直径は、40mm以上45mm以下である。このゴルフボール2の質量は、40g以上50g以下である。コア10は、ゴム組成物が架橋されることで形成されている。中間層12は、樹脂組成物からなる。カバー14は、他の樹脂組成物からなる。ゴルフボール2が、他の材料から成形されてもよい。
図2は、図1のゴルフボール2の一部が示された拡大図である。図2には、マークが示されている。このマーク6は、第一要素20、第二要素22、第三要素24、第四要素26、第五要素28、第六要素30、第七要素32及び第八要素34からなる。それぞれの要素の輪郭は、ハート形である。第四要素26の一部は、第三要素24と重なっている。第五要素28の一部は、第三要素24と重なっている。図2では、ディンプル16の描画が省略されている。要素の輪郭形状が、ハート形以外であってもよい。ハート形以外の形状として、花柄、星形、クローバー、果物(サクランボ、リンゴ等)、矢尻、矢印、各種の記号等が例示される。要素同士の重なり方は、任意に設定されうる。要素同士が重ならなくてもよい。
図3は、マーク6の第六要素30の一部が示された拡大図である。図3に示されるように、第六要素30は、多数の網点36を有している。それぞれの網点36は、本体4の表面にインクが付着することで形成されている。従って網点36には、インクの色目が反映されている。第六要素30の輪郭のうち、網点36以外の部分は、ブランク38と称される。ブランク38には、インクは付着していない。ブランク38の色目は、本体4の色目とほぼ同じである。
それぞれの網点36のサイズは、極めて小さい。ヒトの目は、それぞれの網点36をブランク38と見分けることができない。ヒトは、多数の網点36の色目とブランク38の色目とが混合された色目として、第六要素30の色目を認識する。
例えば、ブランク38の色目が白であり、網点36の色目が黒であるとき、ヒトは、第六要素30の色目を、白と黒との中間色と認識する。換言すれば、ヒトは第六要素30の色目を、グレーと認識する。
例えば、ブランク38の色目が白であり、網点36の色目が赤であるとき、ヒトは、第六要素30の色目を、白と赤との中間色と認識する。換言すれば、ヒトは第六要素30の色目を、ピンクと認識する。
網点36の密度は、ヒトが認識する第六要素30の色目に大きく影響を与える。網点36の密度が小さいとき、ヒトは、第六要素30の色目を、ブランク38の色目に近い中間色と認識する。網点36の密度が大きいとき、ヒトは、第六要素30の色目を、網点36の色目に近い中間色と認識する。
例えば、ブランク38の色目が白であり、網点36の色目が黒である場合において、網点36の密度が小さいとき、ヒトは、第六要素30の色目を白に近いグレー、換言すれば明度の高いグレーと認識する。例えば、ブランク38の色目が白であり、網点36の色目が黒である場合において、網点36の密度が大きいとき、ヒトは、第六要素30の色目を黒に近いグレー、換言すれば明度の低いグレーと認識する。
例えば、ブランク38の色目が白であり、網点36の色目が赤である場合において、網点36の密度が小さいとき、ヒトは、第六要素30の色目を白に近いピンクと認識する。例えば、ブランク38の色目が白であり、網点36の色目が赤である場合において、網点36の密度が大きいとき、ヒトは、第六要素30の色目を赤に近いピンクと認識する。
網点36の密度は、単位面積あたりに含まれる網点36の合計面積の比率である。図2及び3に示された第六要素30では、網点36の密度は50%であり、網点36の色目は赤であり、ブランクの色目は白である。従って、第六要素30の色目は、ピンクである。
網点36の密度が大きく設定される手段として、
(1)個々の網点36の面積を大きくすること
及び
(2)単位面積あたりの網点36の数を多くすること
が挙げられる。
網点36の密度が小さく設定される手段として、
(1)個々の網点36の面積を小さくすること
及び
(2)単位面積あたりの網点36の数を少なくすること
が挙げられる。
図4は、マーク6の第五要素28の一部が示された拡大図である。図4に示されるように、第五要素28には、全体的にインクが付着している。この第五要素28は、ブランク38を有さない。本発明では、第五要素28のような状態の網点36の密度は、「100%」と称される。第五要素28の色目は、インクの色目とほぼ同じである。インクの色目が赤なので、第五要素28の色目はほぼ赤である。
網点36の厚みは、1μm以上が好ましい。1μm以上の厚みを有する網点36は、隠蔽性に優れる。従って、網点36の色目に本体の色目が反映されにくい。この観点から、厚みは2μm以上がより好ましく、3μm以上が特に好ましい。厚みは、20μm以下が好ましい。
このマーク6では、第五要素28は網点の密度が大きいゾーンに相当し、第六要素30は網点の密度が小さいゾーンに相当する。網点の密度が大きいゾーンにおけるこの密度は、20%以上100%以下が好ましい。網点の密度が小さいゾーンにおけるこの密度は、80%未満が好ましい。両者の差は、5%以上が好ましく、10%以上がより好ましく、20%以上が特に好ましい。マーク6の面積に対する、網点の密度が小さいゾーンの面積の比率は、5%以上が好ましく、10%以上がより好ましく、15%以上が特に好ましい。
図5は、図2のマーク6の印刷に用いられる版40の一部が示された断面図である。この版40は、いわゆる凹版である。この版40は、第一ゾーンZ1及び第二ゾーンZ2を有している。この版40は、第一ゾーンZ1に多数の小さな凹部42を有しており、第二ゾーンZ2に1つの大きな凹部42を有している。版40の上面のうち凹部42以外の部分は、ランド44である。
この版40が用いられた印刷法では、まず版40の上面にインクが供給される。インクは、基材樹脂、着色剤及び溶剤を含む組成物である。この実施形態では、インクの色目は、赤である。次にこのインクが、ドクターブレード等でスクィージーされる。スクィージーにより、ランド44の上のインクが除去される。スクィージーにより、それぞれの凹部42に、均一にインクが充填される。
次に、この版40に向かってパッドが進行する。パッドの材質として、シリコーンゴム、ウレタンゴム及びゼラチンが例示される。パッドは、版40の上面に押しつけられる。この押しつけにより、凹部42のインクがパッドに移行する。次に、パッドが後退する。このパッドは移動し、ボールの本体4に向かって進行する。パッドは、本体4に押しつけられる。この押しつけにより、インクが本体4に移行する。パッドが後退した後、所定時間、インクが乾燥される。この本体4の上にクリアーペイントが塗装され、ゴルフボール2が完成する。この印刷方法は、パッド印刷と称される。
前述の通り、第一ゾーンZ1は多数の小さな凹部42を有する。この第一ゾーンZ1により、第六要素30が印刷される。この第六要素30の網点36の密度は、50%である。この第六要素30の色目は、ピンクである。
前述の通り、第二ゾーンZ2は1つの大きな凹部42を有する。この第二ゾーンZ2により、第五要素28が印刷される。この第五要素28の網点36の密度は、100%である。この第五要素28の色目は、赤である。
この印刷方法では、1種のインクで、1つの版40で、かつ1サイクルのパッドの動作で、色目の異なる複数種の要素からなるマーク6が印刷されうる。この印刷方法は、効率に優れる。色目の異なる複数種の要素からなるマーク6は、ファッション性に優れる。
凹部42の深さは、1μm以上が好ましい。1μm以上の深さを有する凹部42により、十分な厚みを有する網点36が形成されうる。この観点から、深さは2μm以上がより好ましく、3μm以上が特に好ましい。深さは、20μm以下が好ましい。
マーク6の線数は、100LPI(Line Per Inch)以上が好ましい。線数が100LPI以上であるマーク6は、ファッション性に優れる。この観点から、線数は130LPI以上が特に好ましい。線数は、300LPI以下が好ましい。
マーク6が、赤以外の色目のインクによって形成されてもよい。赤以外の色目として、黄、橙、緑、青、紫、黒、金、銀、ピンク等が例示される。ブランク38が、白以外の色目であってもよい。白以外の色目として、黄、ピンク、橙、青、赤及び紫が例示される。ブランク38が白以外の色目であるとき、色目が白であるインクによってマーク6が形成されてもよい。
図6は、本発明の他の実施形態に係るゴルフボールの一部が示された正面図である。図6には、マーク46が示されている。図示されていないが、このゴルフボールは本体とペイント層とを有している。図6では、ディンプルの描画が省略されている。図6のマーク46は、第一ゾーンZ1、第二ゾーンZ2、第三ゾーンZ3及び第四ゾーンZ4を有している。このマーク46も、前述のパッド印刷法によって印刷されている。このマーク46の印刷には、ダークブルーのインクが用いられている。本体の色目は、白である。
図7(a)は、第一ゾーンZ1が示された拡大図である。この第一ゾーンZ1は、網点を有していない。第一ゾーンZ1の全体は、ブランク48である。第一ゾーンZ1の色目は、本体の色目とほぼ同じである。第一ゾーンZ1の色目は、白である。
図7(b)は、第二ゾーンZ2が示された拡大図である。この第二ゾーンZ2は、多数の網点50を有している。それぞれの網点50は、本体の表面にインクが付着することで形成されている。従って網点50には、インクの色目が反映されている。第二ゾーンZ2のうち網点50以外の部分は、ブランク48である。ブランク48には、インクは付着していない。ブランク48の色目は、本体の色目とほぼ同じである。ヒトは、多数の網点50の色目とブランク48の色目とが混合された色目として、第二ゾーンZ2の色目を認識する。図7(b)から明らかなように、多数の網点50がブランク48のマトリクス中に分散している。網点50の合計面積は、ブランク48の面積よりも小さい。換言すれば、網点50の密度は小さい。網点50の密度は、50%未満である。人の目は、第二ゾーンZ2の色目を、白に近いブルー、換言すれば水色(ライトブルー)と認識する。
図7(c)は、第三ゾーンZ3が示された拡大図である。この第三ゾーンZ3は、多数の網点50を有している。それぞれの網点50は、本体の表面にインクが付着することで形成されている。従って網点50には、インクの色目が反映されている。第三ゾーンZ3のうち網点50以外の部分は、ブランク48と称される。ブランク48には、インクは付着していない。ブランク48の色目は、本体の色目とほぼ同じである。ヒトは、多数の網点50の色目とブランク48の色目とが混合された色目として、第三ゾーンZ3の色目を認識する。図7(c)から明らかなように、網点50は隣接する網点50とつながっている。このつながりにより、網点50のマトリクスが形成されている。第三ゾーンZ3では、網点50のマトリクス中に多数のブランク48が分散している。第三ゾーンZ3では、網点50の密度は大きい。網点50の密度は、50%を超えている。人の目は、第三ゾーンZ3の色目を、青色(ブルー)と認識する。
図7(d)は、第四ゾーンZ4が示された拡大図である。この第四ゾーンZ4には、全体的にインクが付着している。この第四ゾーンZ4は、ブランク48を有さない。第四ゾーンZ4の網点50の密度は、100%である。第四ゾーンZ4の色目は、インクの色目とほぼ同じである。インクの色目が濃青なので、第四ゾーンZ4の色目は濃青(ダークブルー)である。
このマーク46では、第一ゾーンZ1から、第二ゾーンZ2及び第三ゾーンZ3を経て第四ゾーンZ4に至るまで、網点50の密度が徐々に大きくなる。このマーク46では、第一ゾーンZ1から、第二ゾーンZ2及び第三ゾーンZ3を経て第四ゾーンZ4に至るまで、徐々に色目が濃くなる。換言すれば、このマークでは、白、ライトブルー、ブルー及びダークブルーの順に色目が変化する。このマーク46では、1種のインクでグラデーションが形成されうる。このマーク46は、ファッション性に極めて優れる。
このマーク46の印刷には、多数の凹部を有する版が用いられる。凹部の面積密度が徐々に変化する版が用いられることで、図6及び7に示された、グラデーションを有するマーク46が、容易に印刷されうる。
マーク46の線数は、100LPI(Line Per Inch)以上が好ましい。線数が100LPI以上であるマーク46は、ファッション性に優れる。この観点から、線数は130LPI以上が特に好ましい。線数は、300LPI以下が好ましい。
マーク46が、ダークブルー以外の色目のインクによって形成されてもよい。ダークブルー以外の色目として、黄、橙、緑、青、紫、黒、金、銀、ピンク等が例示される。ブランク48が、白以外の色目であってもよい。白以外の色目として、黄、ピンク、橙、青、赤及び紫が例示される。ブランク48が白以外の色目であるとき、色目が白であるインクによってマーク46が形成されてもよい。
図8は、本発明のさらに他の実施形態に係るゴルフボールの一部が示された正面図である。図8には、マーク52が示されている。図示されていないが、このゴルフボールは本体とペイント層とを有している。図8では、ディンプルの描画が省略されている。図8のマーク52は、第一要素54、第二要素56及び第三要素58を有している。このマーク52も、前述のパッド印刷法によって印刷されている。このマーク52の印刷には、赤のインクが用いられている。本体の色目は、白である。
第一要素54は、多数の網点を有している。それぞれの網点は、本体の表面にインクが付着することで形成されている。従って網点には、インクの色目が反映されている。第一要素54のうち網点以外の部分は、ブランクである。ブランクには、インクは付着していない。ブランクの色目は、本体の色目とほぼ同じである。ヒトは、多数の網点の色目とブランクの色目とが混合された色目として、第一要素54の色目を認識する。第一要素54の網点の密度は、40%である。人の目は、第一要素54の色目を、白に近いピンクと認識する。
第二要素56は、多数の網点を有している。それぞれの網点は、本体の表面にインクが付着することで形成されている。従って網点には、インクの色目が反映されている。第二要素56のうち網点以外の部分は、ブランクである。ブランクには、インクは付着していない。ブランクの色目は、本体の色目とほぼ同じである。ヒトは、多数の網点の色目とブランクの色目とが混合された色目として、第二要素56の色目を認識する。第二要素56の網点の密度は、50%である。人の目は、第二要素56の色目を、第一要素54の色目よりも濃いピンクと認識する。
第三要素58は、多数の網点を有している。それぞれの網点は、本体の表面にインクが付着することで形成されている。従って網点には、インクの色目が反映されている。第三要素58のうち網点以外の部分は、ブランクである。ブランクには、インクは付着していない。ブランクの色目は、本体の色目とほぼ同じである。ヒトは、多数の網点の色目とブランクの色目とが混合された色目として、第三要素58の色目を認識する。第三要素58の網点の密度は、60%である。人の目は、第三要素58の色目を、第二要素56の色目よりも濃いピンクと認識する。
このマーク52の印刷には、多数の凹部を有する版が用いられる。凹部の面積密度が互いに異なる複数のゾーンを有する版が用いられることで、図8に示されたマーク52が、容易に印刷されうる。
マーク52の線数は、100LPI(Line Per Inch)以上が好ましい。線数が100LPI以上であるマーク52は、ファッション性に優れる。この観点から、線数は130LPI以上が特に好ましい。線数は、300LPI以下が好ましい。
マーク52が、赤以外の色目のインクによって形成されてもよい。赤以外の色目として、黄、橙、緑、青、紫、黒、金、銀、ピンク等が例示される。ブランクが、白以外の色目であってもよい。白以外の色目として、黄、ピンク、橙、青、赤及び紫が例示される。ブランクが白以外の色目であるとき、色目が白であるインクによってマーク52が形成されてもよい。
本発明に係るゴルフボールは、ゴルフコースでのプレイ、ドライビングレンジでのプラクティス等に適している。
2・・・ゴルフボール
4・・・本体
6、46、52・・・マーク
20・・・第一要素
22・・・第二要素
24・・・第三要素
26・・・第四要素
28・・・第五要素
30・・・第六要素
32・・・第七要素
34・・・第八要素
36、50・・・網点
38、48・・・ブランク
40・・・版
42・・・凹部
44・・・ランド

Claims (12)

  1. 略球状の本体と、この本体の表面に存在するマークとを備えており、
    上記マークが、インクが付着した複数の網点を有しており、
    上記マークが、上記網点の密度が大きいゾーンと、上記網点の密度が小さいゾーンとを有するゴルフボール。
  2. 上記網点の密度が大きいゾーンにおけるこの密度が20%以上100%以下であり、上記網点の密度が小さいゾーンにおけるこの密度が80%未満である請求項1に記載のゴルフボール。
  3. 上記網点の密度が大きいゾーンにおけるこの密度と、上記網点の密度が小さいゾーンにおけるこの密度との差が、5%以上である請求項2に記載のゴルフボール。
  4. 上記網点の密度が大きいゾーンのインクが、上記網点の密度が小さいゾーンのインクと同じである請求項1から3のいずれかに記載のゴルフボール。
  5. 上記マークが、上記網点の密度が徐々に変化するグラデーションを有する請求項1に記載のゴルフボール。
  6. 上記マークの線数が100LPI以上である請求項1から5のいずれかに記載のゴルフボール。
  7. 版にインクを供給するステップ、
    上記インクを版からパッドに転写するステップ、
    及び
    上記インクをパッドからゴルフボールの本体の表面に転写し、マークを形成するステップ
    を有しており、
    上記マークが、インクが付着した複数の網点を有しており、
    上記マークが、上記網点の密度が大きいゾーンと、上記網点の密度が小さいゾーンとを有するゴルフボールの製造方法。
  8. 上記網点の密度が大きいゾーンにおけるこの密度が20%以上100%以下であり、上記網点の密度が小さいゾーンにおけるこの密度が80%未満である請求項7に記載の製造方法。
  9. 上記網点の密度が大きいゾーンにおけるこの密度と、上記網点の密度が小さいゾーンにおけるこの密度との差が、5%以上である請求項8に記載の製造方法。
  10. 上記網点の密度が大きいゾーンのインクが、上記網点の密度が小さいゾーンのインクと同じである請求項7から9のいずれかに記載の製造方法。
  11. 上記マークが、上記網点の密度が徐々に変化するグラデーションを有する請求項7に記載の製造方法。
  12. 上記マークの線数が100LPI以上である請求項7から11のいずれかに記載の製造方法。
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