JP2002362001A - マーク印刷方法及びこれを用いたゴルフボール - Google Patents

マーク印刷方法及びこれを用いたゴルフボール

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JP2002362001A
JP2002362001A JP2001169468A JP2001169468A JP2002362001A JP 2002362001 A JP2002362001 A JP 2002362001A JP 2001169468 A JP2001169468 A JP 2001169468A JP 2001169468 A JP2001169468 A JP 2001169468A JP 2002362001 A JP2002362001 A JP 2002362001A
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mark
depth
ink
color
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JP2001169468A
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Kazuhiko Isogawa
一彦 五十川
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/0022Coatings, e.g. paint films; Markings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B45/00Apparatus or methods for manufacturing balls
    • A63B45/02Marking of balls
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単色印刷で、しかもファッション性に優れた
マークを印刷できる方法及びこれを用いたゴルフボール
を提供する。 【解決手段】 複数の構成要素からなるマークを印刷す
る方法であって、前記各構成要素に相当する凹部が凹設
され、且つ最小深さを有する第1凹部と、最大深さを有
する第2凹部との深さの差が6〜20μmである凹版を
準備する工程;前記各凹部にインクを充填する工程;充
填されたインクをパッドに付着させる工程;及びインク
が付着したパッドをボール本体表面に押し付けることに
より、該パッドに付着したインクをボール本体表面に転
写させる工程を含む。最も薄く印刷された第1構成要素
と最も濃く印刷された第2構成要素とのLab方式で表
わされる色差ΔEが7〜30である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブランドネーム、
プレーナンバー等のマークを、単一色でしかも、近年の
ファッション性の要望に応えることができるマークを印
刷できる方法、及び当該方法を用いてマークを印刷した
ゴルフボールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボールの表面には、通常、商品名
等を表わすブランドネームやプレーナンバー等のマーク
が印刷されている。ゴルフボールのように、表面に多数
のディンプルを有する被印刷体へ印刷する方法としては
パッド印刷が主に採用されている。
【0003】近年、ファッション性に優れたゴルフボー
ルが好まれる傾向にあることから、ゴルフボール表面に
印刷されているブランドネームやプレーナンバー等のマ
ークについて、カラフルにすることが望まれている。例
えば、金属粉末を添加したインクを用いることにより、
金属光沢を有するマークを形成することが提案されてい
る(特開平11−114093号)。しかし、金属粉末
が添加されたインクを用いたマークは、ボール本体との
密着性が良くなく、マークがはがれ易いとう問題を惹起
する。また、金、銀、銅といった鮮やかな光沢のある金
属粉末の添加は、インクのコストを上げる原因にもな
る。
【0004】金属粉末を用いることなく、ファッション
性を高めたものとしては、複数の色、例えば、ブランド
ネームとプレーナンバーを別々の色のインクを用いて印
刷する方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】2色以上のインクを用
いて印刷する場合、1色づつ印刷する必要がある。つま
り、パッド印刷の場合、色に対応した数だけ、凹版と被
印刷体たるボール本体表面との間をパッドが何度も往来
する必要がある。
【0006】よって、色の数が増大するほど、1つのマ
ークを印刷するための工程数が増えることになり、1色
目の印刷から全ての色の印刷が終了するまで、ボールと
凹版との位置関係が精密に保持されていないと、マーク
を構成する複数の構成要素の位置が微妙にずれてしま
い、印刷されたマークの品質低下の原因となる。
【0007】また、複数の色を用いる場合、色の組合わ
せによっては、ゲバゲバしくなるため、色の組み合わせ
を工夫する必要がある。例えば、ブランドネームは青色
のインクを使用し、プレーナンバーには赤色のインクを
使用するというような反対色の組み合わせは、各マーク
が見やすいという特徴があるものの、原色による色の濃
さと相俟って、けばけばした感じがして、最近のファッ
ション性を求めるゴルファーには好まれない。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、単色印刷で、
しかもファッション性に優れたマークを印刷できる方法
及びこれを用いたゴルフボールを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のマーク印刷方法
は、複数の構成要素からなるマークを印刷する方法であ
って、前記各構成要素に相当する凹部が凹設され、且つ
最小深さを有する第1凹部と、最大深さを有する第2凹
部との深さの差が6〜20μmである凹版を準備する工
程;前記各凹部にインクを充填する工程;充填されたイ
ンクをパッドに付着させる工程;及びインクが付着した
パッドをボール本体表面に押し付けることにより、該パ
ッドに付着したインクをボール本体表面に転写させる工
程を含む。
【0010】前記第1凹部の深さが5〜30μmであ
り、前記第2凹部の深さが11〜36μmであることが
好ましい。
【0011】本発明のゴルフボールは、ボール本体表面
に、2以上の構成要素からなるマークが同一色のインク
を用いて印刷されていて、最も薄く印刷された第1構成
要素と最も濃く印刷された第2構成要素とのLab方式
で表わされる色差ΔEが7〜30である。前記マーク
は、各構成要素に相当する凹部に充填されたインクをパ
ッドを用いて前記ボール本体表面に転写することにより
印刷されたものであって、第1構成要素に相当する第1
凹部と第2構成要素に相当する第2凹部の深さの差が6
〜20μmであることが好ましい。
【0012】前記ボール本体は白色であり、前記マーク
及び前記ボール本体はクリアー塗膜で覆われていること
が好ましい。
【0013】尚、本明細書にいう「凹部」とは、マーク
の一構成要素に相当するインクを充填する部分で、具体
的には1文字、1つの数字、1つの図形が該当する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のマーク印刷方法は、マー
クを構成する複数の構成要素に相当する凹部の深さが異
なる凹版を用いて、1色のインクでパッド印刷するとこ
ろに特徴がある。
【0015】すなわち、本発明のマーク印刷方法は、マ
ークを構成する各構成要素に相当する凹部が凹設され、
且つ最小深さを有する第1凹部と、最大深さを有する第
2凹部との深さの差が6〜20μmである凹版を準備す
る工程;前記各凹部にインクを充填する工程;充填され
たインクをパッドに付着させる工程;及びインクが付着
したパッドをボール表面に押し付けることにより、該パ
ッドに付着したインクをボール表面に転写させる工程を
含む。
【0016】まず、本発明のマーク印刷方法で用いられ
る凹版について説明する。
【0017】本発明で用いられる凹版は、パッド印刷用
の凹版で、金属板、ガラス板、感光性樹脂板の表面に、
印刷しようとするマークを構成する各構成要素に相当す
る凹部が設けられている。ここで、印刷しようとするマ
ークは、2つ以上の構成要素からなるので、独立した凹
部が構成要素に応じた数だけ凹設されていることにな
る。そして、複数の凹部のうち、少なくとも深さが2種
類以上ある。
【0018】例えば、図1に示す凹版は、深さの異なる
2つの独立した凹部(第1凹部及び第2凹部)が凹設さ
れた凹版1を示している。第1凹部2は、深さd1で、
「1」の数字が形成されており、第2凹部3は、深さd
2(d1<d2)で、「2」の数字が形成されている。
【0019】深さd1と深さd2との差は、第1凹部に対
応するマーク構成要素、第2凹部に対応するマーク構成
要素の色の濃さと相関性がある。従って、第1凹部の深
さd 1と第2凹部の深さd2の差が6μm以上、好ましく
は8μm以上、より好ましくは10μm以上である。6
μm未満では、印刷されたマーク構成要素の色の差異を
認識しにくいからである。一方、両者の深さの差(d2
−d1)の上限は、20μm以下、好ましくは18μm
以下、より好ましくは16μm以下である。深さの差を
20μm超にしようとする場合、第1凹部の深さを浅く
しすぎると、印刷されるマーク構成要素が薄くなり、印
刷不良のような印象を与えることになる。逆に第2凹部
の深さを深くしすぎると、第2凹部のインク充填量が多
くなりすぎて、第2凹部からのパッドへの転移、パッド
からゴルフボール表面への転移の際にインクがだれたり
して、マーク構成要素の輪郭の鮮明さが損なわれる場合
があるからである。
【0020】本発明に用いられる凹版は、図1の構成に
限定されず、マークを構成する構成要素が3つ以上の場
合には、3つ以上の独立した凹部が凹設される。この場
合、最も深い凹部と最も浅い凹部との深さの差が6μm
以上、好ましくは8μm以上、より好ましくは10μm
以上で、深さの差の上限は、20μm以下、好ましくは
18μm以下、より好ましくは16μm以下であればよ
い。
【0021】また、深さの異なる凹部が横一列に並んで
いる場合に限らず、例えばブランドネーム列とプレーナ
ンバー列の2列以上からなる場合に、列毎で深さを変え
てもよい。
【0022】尚、いずれの場合においても、最も浅い第
1凹部の深さ(d1)は5〜30μmが好ましく、より
好ましくは10〜30μm、さらに好ましくは13〜2
7μm、最も好ましくは13〜20μmである。また最
も深い第2凹部の深さ(d2)は11〜36μmである
ことが好ましく、より好ましくは16〜36μm、さら
に好ましくは19〜33μm、最も好ましくは19〜2
6μmである。第1凹部の深さが5μm未満では、充填
されるインク量が少なくなりすぎるために、印刷される
マーク構成要素が薄くなりすぎて、印刷不良のような印
象を与えるからである。一方、第1凹部の深さが30μ
m超では、深さの差を6μm以上とするために第2凹部
の深さを36μm超とする必要があり、インクの充填量
が多くなりすぎて、凹部からパッドへのインクの転移、
パッドからボール本体表面へのインクの転移の間に、イ
ンクだれが生じたりして、印刷されたマーク構成要素の
輪郭が鮮明にならない場合があるからである。
【0023】本発明のマーク印刷方法は、上記のような
凹版を用いて、パッド印刷することにより行われる。具
体的には、このような製版の凹部に、インクが充填さ
れ、パッドを各凹部に押し付けて、凹部のインク(凹部
に対応する構成要素形状のインク)をパッドに付着させ
る。凹部のインクが付着したパッドを、次にゴルフボー
ル本体表面に押し付けることにより、パッドに付着して
いた構成要素の形状を有するインクが、ゴルフボール表
面に転移される。つまり、印刷されることになる。
【0024】本発明で用いられるパッドとしては特に限
定せず、シリコーンゴム製、ウレタンゴム製、ゼラチン
製など、従来よりパッド印刷で用いられているパッドを
用いることができる。
【0025】凹版に形成されている凹部、すなわちマー
ク各構成要素に相当する凹部には、同一種類、同一色の
インクが充填される。全部の凹部を覆う大きさのパッド
を用いることにより、各凹部に充填されたインクをパッ
ドに付着させる工程及びインクが付着したパッドをボー
ル表面に押し付けることにより該パッドに付着したイン
クをボール本体表面へ転写させる工程を1回で済ますこ
とができる。従って、複数の構成要素からなるマークの
印刷について、構成要素の位置づれなどが起こる心配は
ない。
【0026】本発明の方法により印刷されたマークは、
マーク構成要素のインクの濃さが凹部の深さに比例して
いる。例えば、図1に示す凹版を用いた場合、浅い第1
凹部に対応して薄い色の第1構成要素が印刷され、深い
第2凹部に対応して濃い色の第2構成要素が印刷され
る。同一色で濃さの違う構成要素からなるマークが印刷
されることになる。
【0027】本発明のゴルフボールは、上記本発明の印
刷方法により、マークが印刷されたゴルフボールであ
る。
【0028】つまり、印刷されたマークは、該マークを
構成する複数の構成要素が同じ色(単一色)であるが、
使用した凹版の凹部の深さに応じた濃淡あるマークであ
る。つまり、最も深い凹部に対応して印刷された最も濃
い色のマーク構成要素と、最も浅い凹部に対応して印刷
された最も薄い色のマーク構成要素とのLab方式によ
る色差ΔEが7以上であり、好ましく12以上、より好
ましくは15以上である。また色差ΔEの好ましい上限
は、30以下であり、好ましくは28以下であり、より
好ましくは24以下である。マーク構成要素間でこのよ
うな色差を有することにより、単一色で形成されるマー
クであるにもかかわらず、色調の濃淡グラデーションが
得られ、単純な感じがせずに、ファッション性を満足す
ることができる。従って、色差ΔEが7未満では、色の
変化が少なすぎて、十分なグラデーション効果が得られ
ず、ファッション性に欠ける。一方、30を超えると、
濃淡が大きくなりすぎて、違和感があり、印刷不良のよ
うな印象を与える場合がある。また、最も薄い色を印刷
不良と思われないような濃さを保持しつつ、色差ΔE=
30を達成しようとすると、同じ色のインクでは、イン
クの量による調整だけでは困難だからである。
【0029】ここで、Lab方式による色の表示とは、
JIS Z8729に規定された色の表示方法であり、
L値は明度、a,bは色相と彩度を示す色度を表わす。
L、a、bの各値は、JIS Z8701又はJIS
Z8728に規定された三刺激線X,Y,Zを用いて、
下記式により求められる。 L=116×(Y/Yn)1/3−16 a=500×〔(X/Xn)1/3−(Y/Yn)1/3〕 b=200×〔(Y/Yn)1/3−(Z/Zn)1/3〕 Xn、Yn、Znは、完全拡散反射面のXYZ系におけ
る三刺激値を示す。また、Y/Yn、X/Xn、Z/Z
nは、いずれも0.008856より大きい。
【0030】ここで、Labの値は、ゴルフボールの状
態、すなわち、ボール表面にマークが印刷された状態で
測定したもので、マークを覆うようにクリアーペイント
が施されている場合には、かかる状態で測定した値をい
う。
【0031】色差ΔEとは、対比しようとする最も濃い
色の構成要素と最も薄い色の構成要素とのLab値の差
(ΔL、Δa、Δb)を求め、下式により算出される値
である。 ΔE=〔(ΔL)2+(Δa)2+(Δb)21/2
【0032】マークの各構成要素のLab値は、相応す
る凹部、換言すると充填されるインク量とインクの種類
により決まるが、マークの各構成要素は、L値が35以
上であることが好ましく、より好ましくは40以上、更
に好ましくは45以上である。L値の上限は、90以下
が好ましく、より好ましくは85以下、さらに好ましく
は80以下である。L値の値が大きくなるほど、明る
い、薄い色であること、つまり、白色を混ぜたパステル
カラーであることを示しており、a値、b値に応じて、
ピンク色、オレンジ色、レモンイエロー、水色、薄いグ
リーンといった近年好まれるパステル調のマークとなる
からである。逆に、L値が35未満では黒っぽい暗い色
となって、a値、b値を上記条件の範囲としても、くす
んだ暗い色、例えば臙脂色、赤錆色、れんが色、ココア
色などになり、好感が持たれないからである。尚、L値
が90を越えると、白っぽくなりすぎて、マークが認識
しにくくなり、視認性低下する。
【0033】また、最も濃い色のマーク構成要素と最も
薄い色のマーク構成要素のL値の差(ΔL)は、1以上
であることが好ましく、より好ましくは3以上であり、
更に好ましくは5以上である。ΔLが1未満では、双方
のマークが明るすぎるか暗いことを意味するため、単調
な感じとなり、またa値、b値の値(色あい)によって
は、マークを区別しにくくなるからである。一方、ΔL
値が大きすぎると、明暗の差が大きくなりすぎて、薄い
方のマークが見にくくなる傾向にあるからである。従っ
て、ΔL値は、40以下が好ましく、より好ましくは3
5以下であり、更に好ましくは30以下である。
【0034】尚、図1に示す凹版には、2つの構成要素
からなるマークのための凹版が示されていたが、本発明
に適用できるマークはこれらの限定されない、例えば、
図2に示すように、独立した3つの構成要素、あるいは
それ以上の構成要素が並列してなるマークであってもよ
い。この場合、左から、第1構成要素(図中の文字
「A」)、第2構成要素(図中の文字「B」)、第3構
成要素(図中の文字「C」)の順に、色が濃く(あるい
は薄く)なるようにしてもよい。また、第1構成要素と
第3構成要素との色の濃さが同じで、第2構成要素の色
だけ濃く(あるいは薄く)なっていてもよい。さらに、
構成要素が3つ以上の場合には、順不動に色の濃淡を変
えてもよい。いずれの場合も、最も濃い色の構成要素と
最も色の薄い構成要素との色差が上記要件を満たせばよ
い。さらに、図3に示すように、文字列と数字列の組み
合わせのように、構成要素列が2列以上縦列したマーク
であってもよい。この場合、文字列を構成する文字、数
字列を構成する数字は夫々同じ濃さとし、文字列と数字
列で、色の濃さを変えるようにしてもよい。また、文字
列、数字列夫々において、独立構成要素毎に色の濃淡を
変えるようにしてもよい。
【0035】いずれも使用する凹版は、得られるマーク
に応じて、最も濃い色の構成要素に該当する凹部の深さ
を最も大きくし、最も薄い色の構成要素に該当する凹部
の深さを最も小さくして、上記条件を具備するようにす
ればよい。
【0036】上記条件を満足するマークを形成するため
に使用するインクは、少なくともビヒクル及び着色剤を
含有する。所望の色に応じて、インクに含まれる着色顔
料の種類、量を調整すればよい。
【0037】無機系着色剤としては、べんがら(Fe2
3)、鉛丹(Pb34)、モリブレンレッド、カドミ
ウムレッド等の赤色顔料;チタンイエロー(20TiO
2−NiO−Sb23)、リサージ(PbO)、黄鉛
(PbCrO4)、黄色酸化鉄(FeO(OH))、カ
ドミウムイエロー等の黄色顔料;コバルトブルー(Co
O・Al23)、プルシアンブルー、群青等の青色顔
料;赤口黄鉛、モリブテンオレンジ、パーマネントオレ
ンジGTR等の橙色顔料;マンガン紫等の紫色顔料;ク
ロムグリーン、酸化クロム等の緑色顔料;亜鉛華、酸化
チタン、アンチモン白、硫化亜鉛、バライト粉、炭酸バ
リウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、
アルミナホワイト等の白色顔料を使用できる。
【0038】有機系着色剤としては、アゾ顔料又はアゾ
染料、フタロシアニン顔料、ペリレン系顔料、インダス
レン染料、ジオキサン染料などを用いることができる。
アゾ顔料又はアゾ染料としては、モノアゾ系、ビスアゾ
系、トリスアゾ系化合物、アゾイック染料等が挙げられ
る。
【0039】ビヒクルとしては、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル−ビニルアルコール共重合体等のビニル系樹脂、ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル
樹脂、ポリエチレン−イミン樹脂等の熱可塑性樹脂を用
いる。インクには、この他、必要に応じて、可塑剤、フ
ィラーなどが含有されていてもよい。
【0040】本発明で用いられるボール本体は特に制限
なく、糸巻きコアを樹脂カバーで被覆したもの、ゴム加
硫体からなるワンピースゴルフボール、ゴム製コアを樹
脂カバーで被覆したマルチピースゴルフボールなどを用
いることができる。いずれの場合も、ボール本体表面
は、白色が好ましい。上記色彩を有するマークは、白地
に特に有効であり、マークの認識が容易となるからであ
る。
【0041】本発明のゴルフボールは、上記のようなマ
ークを被覆するように、ボール本体表面全体にクリアー
ペイントが塗装されていることが好ましい。マークの保
護、及びゴルフボール表面全体の光沢性を高めるためで
ある。
【0042】クリアーペイントとしては、ウレタン系ペ
イントが好ましく用いられる。
【0043】
【実施例】〔測定、評価方法〕 Lab値;ミノルタ製の色彩色差計(CR−221)
を用いて、L値、a値、b値を測定した。
【0044】色差(ΔE);JIS Z8730に規
定された色差である。マークの各構成要素の各Lab値
を色差計(ミノルタ製のCR−221)で測定し、最も
濃い色の構成要素と最も薄い色の構成要素のLab値の
差(ΔL、Δa、Δb)を求め、下式によりΔEを算出
した。 ΔE=〔(ΔL)2+(Δa)2+(Δb)21/2
【0045】マークの視認性 a)直接観察 10人のゴルファーに、手にボールを持って目視でボー
ルを眺めてもらい、マークの色が「複数種のカラーとし
て認識できる(2点)」、「1種類のカラーとして認識
される(1点)」の2段階で評価し、10人の平均点を
結果とした。
【0046】b)離隔観察 ボールを地面に置き、10人のゴルファーが直立状態で
そのボールを目視で眺め、マークの色が「複数種のカラ
ーとして認識できる(2点)」、「1種類のカラーとし
て認識される(1点)」の2段階で評価し、10人の平
均点を結果とした。
【0047】〔ゴルフボールの製造〕 (1)マークの印刷 深さが異なる複数の凹部が設けられている凹版(ナビタ
ス社製のスチール凹版)を用いて、ゴム製コアをアイオ
ノマーカバーで被覆してなるツーピースゴルフボールの
表面にパッド印刷方式により、マークを印刷した。ボー
ルNo.1〜5は、図3に示すような文字列と数字の組
み合わせからなるマークが印刷されている。ボールN
o.6〜10は、図2に示すように文字列だけで構成さ
れるマークである。
【0048】ここで、パッドとしては、シリコーンパッ
ドを使用し、インクとしては、表1に示す組成を有する
インクを用いた。
【0049】
【表1】
【0050】尚、着色顔料は、下記マークの色に応じ
て、次のような顔料の含有量を調整することにより得
た。 青系;フタロシアニン系ピグメントブルー、ジオキサン
系ピグメントブルー、酸化チタン 緑系;フタロシアニン系ピグメントグリーン、ジスアゾ
系ピグメントイエロー、酸化チタン オレンジ系;ベンズイミダゾロン系ピグメントオレン
ジ、ジスアゾ系ピグメントイエロー
【0051】(2)クリアーペイント塗装 マーク印刷後、クリアーペイントとして、ウレタン系塗
料を塗布し、厚さ10ミクロンの塗膜を形成した。
【0052】塗装後、上記測定評価方法に基づいて、各
マークのLab値を測定し、マーク視認性を評価した。
使用した凹版の凹部の深さ及び印刷したマークの測定結
果を表2及び表3に示す。
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】No.1〜5は、図3に示すような文字列
と数字の組み合わせからなるマークで、文字列と数字列
で深さが異なる凹版を用いて印刷した場合を示してい
る。文字列と数字の凹部深さが13μmであるNo.1
〜3は、印刷されたマークのΔEが15以上であり、直
接観察の場合も、離隔観察の場合も異なる色で印刷され
たような印象があり、ファッション性を満足できる。一
方、No.4は、凹版の凹部の深さのさが6μmの場合
であり、印刷されたマークの色差ΔEは7程度で、N
o.1〜3と比べて小さかったために、直接観察では色
の違いを認識することができるが、離隔観察では色の違
いを認識できない場合もあった。No.5は、文字列と
数字では凹部の深さが同じであり、印刷されたマークの
インクの濃さによる色差もばらつき程度となるため、単
一色印刷として認識され、ファッション性を満足するこ
とはできない。
【0056】No.6〜10は、文字列で文字毎に対応
する凹部の深さが異なる凹版を用いて印刷した場合を示
している。No.6〜8は、最大深さと最小深さの差
(文字「A」と文字「C」に対応する凹部の深さの差)
が13μmであり、印刷されたマークの色差ΔEは15
以上であり、直接観察の場合も離隔観察の場合も、色の
濃さの違いが認識できて、ファッション性を満足するこ
とができる。一方、No.10は、全ての文字が同じ深
さの凹部に対応するため、印刷されたマークにおける文
字の色差は0.39とばらつき程度であるため、色差を
認識することはできず、ファッション性に欠ける。
【0057】
【発明の効果】本発明のマーク印刷方法は、深さが異な
る凹部が凹設された凹版を用いて印刷しているので、1
色のインクで、凹部深さに対応した色差を示すマークを
印刷することができる。従って、1色のインクでも2色
以上を用いて印刷したように見えるマークを印刷するこ
とができる。よって、1つのマークで位置づれが生じに
くく、生産性に優れ、しかも近年のファッション性の要
求を満足させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマーク印刷方法で使用される凹版の一
実施例を示す図である。
【図2】印刷されたマークの一実施形態を説明するため
の図である。
【図3】印刷されたマークの他の実施形態を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 凹版 2 第1凹部 3 第2凹部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の構成要素からなるマークを印刷す
    る方法であって、 前記各構成要素に相当する凹部が凹設され、且つ最小深
    さを有する第1凹部と、最大深さを有する第2凹部との
    深さの差が6〜20μmである凹版を準備する工程;前
    記各凹部にインクを充填する工程;充填されたインクを
    パッドに付着させる工程;及びインクが付着したパッド
    をボール本体表面に押し付けることにより、該パッドに
    付着したインクをボール本体表面に転写させる工程を含
    むマーク印刷方法。
  2. 【請求項2】 前記第1凹部の深さが5〜30μmであ
    り、前記第2凹部の深さが11〜36μmである請求項
    1に記載のマーク印刷方法。
  3. 【請求項3】 ボール本体表面に、2以上の構成要素か
    らなるマークが同一色のインクを用いて印刷されてい
    て、 最も薄く印刷された第1構成要素と最も濃く印刷された
    第2構成要素とのLab方式で表わされる色差ΔEが7
    〜30であるゴルフボール。
  4. 【請求項4】 前記マークは、各構成要素に相当する凹
    部に充填されたインクをパッドを用いて前記ボール本体
    表面に転写することにより印刷されたものであって、 第1構成要素に相当する第1凹部と第2構成要素に相当
    する第2凹部の深さの差が6〜20μmである請求項3
    に記載のゴルフボール。
  5. 【請求項5】 前記ボール本体は白色であり、前記マー
    ク及び前記ボール本体はクリアー塗膜で覆われている請
    求項3又は4に記載のゴルフボール。
JP2001169468A 2001-06-05 2001-06-05 マーク印刷方法及びこれを用いたゴルフボール Pending JP2002362001A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011067623A (ja) * 2009-09-14 2011-04-07 Nike Internatl Ltd ゴルフボール用アライメントガイド
JP2018038575A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 ダンロップスポーツ株式会社 ゴルフボール及びその製造方法
CN107848318A (zh) * 2015-07-23 2018-03-27 富士通电子零件有限公司 印刷版、印刷物及印刷方法

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