JP3193368U - 光学レーザー印刷で図柄を模擬できる輪転式印刷による印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属系フィルムに対して任意の色を塗りつけ、光学レーザーフィルムを貼り付ける必要なく、同じように光学レーザーによる図柄の効果が得られる光学レーザー印刷で図柄を模擬できる輪転式印刷による印刷物を提供する。
【解決手段】被印刷物20の片面に、輪転自動印刷機に合わせて一部金属系フィルム30をコールドスタンプ技術で貼り付け、一部金属系フィルム30の表面に一般の印刷色塗り層40を形成させて色をつけ、印刷色塗り層40の表面に所定量の金インキを塗布して金インキ層50を形成し、金インキ層50の表面には、ソフト版転写印刷と光学レーザーフィルムとにより、光学レーザーフィルムによる図柄と同じ凹形状の図柄52を浮き出させるように形成させる。
【選択図】図1

Description

本考案は、光学レーザー印刷を用いた輪転式印刷により、図柄を模擬できる印刷物に関する。
印刷の分野では、光学レーザーフィルムが特定の特殊な図柄(例えば星形状や屈折形状、縞形状、輪形状など)を有するように構成できるため、金属系フィルム材の煌びやかな色彩と合わせて特色のある視覚効果を表すことができることが知られている。
しかしながら、このような印刷技術は長年にわたって使用され、一般の印刷と違う特色のある視覚効果を表すことができるものの、以下のような問題点がある。即ち、例えば、金属系フィルム材の色は最初から限定されているか、または多色展開処理を行うことができないため、色の変化を乏しく感じ易い。更に、金属系フィルム材と光学レーザーフィルムを全面的に貼り付けなればいわゆる光学レーザーの視覚効果が現れないため、これらフィルムなどの資源を浪費しすぎる恐れがある。
特開2011−5707
本考案の目的は、このような従来技術の問題点に鑑み、問題点が解決された、
被印刷物の片面に、輪転自動印刷機に合わせて一部金属系フィルムをコールドスタンプ技術で貼り付け、一部金属系フィルムの表面に一般の印刷色塗り層を形成させて色をつけ、印刷色塗り層の表面に所定量の金インキを塗布して金インキ層を形成し、金インキ層の表面には、ソフト版転写印刷と光学レーザーフィルムとにより、光学レーザーフィルムによる図柄と同じ凹形状の図柄を浮き出させるように形成させる、ように構成された、光学レーザー印刷を用いた輪転式印刷により、被印刷物の表面に図柄が浮き出して印刷されている印刷物を提供することにある。
上記目的を達成するため、本考案の請求項1に係る印刷物は、被印刷物の片面に、輪転自動印刷機に合わせて一部金属系フィルムをコールドスタンプ技術で貼り付け、一部金属系フィルムの表面に一般の印刷色塗り層を形成させて色をつけ、印刷色塗り層の表面に所定量の金インキを塗布して金インキ層を形成し、金インキ層の表面には、ソフト版転写印刷と光学レーザーフィルムとにより、光学レーザーフィルムによる図柄と同じ凹形状の図柄を浮き出させるように形成させる、ように構成された、光学レーザー印刷を用いた輪転式印刷により、被印刷物の表面に図柄が浮き出して印刷されている印刷物、となるように構成されている。
本考案の請求項2にかかる印刷物は、被印刷物は、吸水性を有している、ように構成されている。
本考案の請求項3にかかる印刷物は、一部金属系フィルムは、さまざまな色と図柄を持つものである、ように構成されている。
本考案の請求項4にかかる印刷物は、印刷色塗り層は、一部金属系フィルムの上に、所望の図柄、模様及び色彩を有するダイスタンプ部分として形成される、ように構成されている。
本考案の請求項5にかかる印刷物は、金インキ層の表面に形成される凹形状の図柄は、凹形状の分布と深さによって決定される、ように構成されている。
本考案の請求項6にかかる金属系フィルムは、色塗りされて任意の色となることができる、ように構成されている。
印刷物は、光被印刷物の片面に、輪転自動印刷機に合わせて一部金属系フィルムをコールドスタンプ技術で貼り付け、一部金属系フィルムの表面に一般の印刷色塗り層を形成させて色をつけ、印刷色塗り層の表面に所定量の金インキを塗布して金インキ層を形成し、金インキ層の表面には、ソフト版転写印刷と光学レーザーフィルムとにより、前記光学レーザーフィルムによる図柄と同じ凹形状の図柄を浮き出させるように形成させる、ように構成されている。従って、金属系フィルムに対して任意の色を塗りつけ、光学レーザーフィルムを貼り付ける必要なく、同じように光学レーザーによる浮き出した図柄を得ることができる。このように、本考案にかかる新しいプロセスと技術を使用することにより、要望通りの色や金属系フィルムの豊富な色を表現するため、金属系フィルムに色塗り作業を行うことが可能となる。また完成した印刷物に光学レーザーフィルムを貼り付ける必要はなく、同じような所望の光学レーザーによる図柄の視覚効果を現わすことが可能となる。従って、本考案には極めて高度な応用価値がある。
本考案の印刷物の一実施例を説明するための概略図である。 従来の印刷物を説明するための概略図である。
図2は、従来の印刷物を説明するための概略図である。この図において、印刷物に光学レーザーによる図柄のような独特の効果を現出させるために、最初に、被印刷物10(例えば紙材など)の片面に金属系フィルム11を全面的に貼り付ける。この金属系フィルム材11は金色、銀色、赤色、青色、黄色、緑色などの独特の色彩と光沢を有した非常に煌びやかな単一の色とすることが可能である。その後、この金属系フィルム材11の片面に白いペンキ12を塗布する。この白ペンキの濃度(即ち、濃淡・明暗・強弱等)によって、金属系フィルム材11の一部的又は区域的な部分に「ダイスタンプ」部分を形成させることができる。
即ち、白いペンキ層12の色濃度が濃い部分の金属系フィルム材11の色は大幅に、その色濃度が薄い部分の金属系フィルム材11の色は小幅に、白いペンキ層12により薄められる。このようにして、一部的又は区域的な「ダイスタンプ」効果が現れる。
次に、所望の文字・図柄・模様・色彩などの主要な印刷内容を印刷できるようにするため、白いペンキ層12に一般の色塗りを行い、いわゆる印刷色塗り層13を形成する。その後、この印刷色塗り層の保護と、色を明るくする効果を出すために、この印刷色塗り層13の上に金インキ層14を塗布して設ける。最後に、金インキ層14の上に光学レーザーフィルム15を貼り付ければ完成する。
この光学レーザーフィルム15には特定の特殊な図柄(例えば星形状や屈折形状、縞形状、輪形状など)が施されているため、金属系フィルム材11の煌びやかな色彩に合わせて特色のある視覚効果を表すことができる。しかしながら、このような印刷技術は長年にわたって使用され、特殊な視覚効果を表すことができるが、前述の通り、金属系フィルム材の色は最初から限定されているか、または多色展開処理を行うことができないため、色の変化を乏しく感じ易い。更に、金属系フィルム材と光学レーザーフィルムを全面的に貼り付けなればいわゆる光学レーザーの視覚効果が現れないため、これらフィルムなどの資源を浪費しすぎる恐れがある。
図1は、本考案にかかる印刷物の一実施例を説明するための概略図である。これにより、最低限の資源と印刷手順を利用して要望通りの同じ印刷効果を実現するほか、多様な色の表現によって多様な視覚効果が得られ、印刷の技術や品質の向上と消費者へのより良い印刷製品の提供を行うことができる。
そのために、図1における印刷物においては、図示しない輪転式自動印刷機に合わせ、まずは、被印刷物20の片面に一部金属系フィルム30をコールドスタンプ技術で貼り付け、次に、一般の印刷色塗り層40を形成させるように色をつける。特に、この金属系フィルム30は様々な色の印刷インクを塗布されて任意の色とすることができる。その後、この印刷色塗り層40に適量な金インキ50を塗布し、最後に、ソフト版転写印刷という技術と、図示しない光学レーザーフィルムを組み合わせ、この金インキ層50の表面に光学レーザーフィルムによる図柄と同じ凹形状の図柄52を浮き出させることができるものである。
これにより、金属系フィルム30の煌びやかさと印刷色塗り層40のさまざまな色に合わせ、金インキ層50とその凹形状の図柄52による光の屈折作用をも利用して所望の視覚効果を得ることが可能となる。
ここで用いられている輪転式自動印刷機は、基本の既存印刷装置であり、印刷機に被印刷物20をロール状とさせてセットして入れて、印刷作業を行うため「輪転式」自動印刷機という。
また、凹形状部52の図柄の分布と、その凹部の深さは光学レーザーフィルムの図柄によって異なる。周知のように、その光学レーザーフィルムはフィルム状製品の一種であり、図柄(例えば星形状、屈折形状、縞形状、輪形状など)がダイスタンプされているため、光学レーザーフィルム上の所望の図柄の表面に、金インキ層50がソフト版転写印刷技術で押さえ付けられることにより、この金インキ層50が、図柄とその金インキ層の深さに対応する凹形状図柄52が形成されることになる。
この光学レーザーフィルムは繰り返して使用することが可能である。すなわち、本考案においては、所望の図柄を持つ光学レーザーフィルムを選んで印刷作業を行うことができるため、光学レーザーフィルムを浪費することなく、所望の光学レーザーによる図柄を得ることができる。このことは最も良い経済的・環境的な効果が現れる。
このように、本考案にかかる新しいプロセスと技術を使用することにより、要望通りの色や金属系フィルム30の豊富な色を表現するため、金属系フィルム30に色塗り作業を行うことが可能となる。また完成した印刷物に光学レーザーフィルムを貼り付ける必要はなく、同じような所望の光学レーザーによる図柄の視覚効果を現わすことが可能となる。従って、本考案には極めて高度な応用価値がある。
本明細書に示された実施例は、本考案を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本考案の思想と範囲とが限定されるものではない。本考案の範囲は実用新案登録請求の範囲により解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にある全ての技術は、本考案の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
10・20:被印刷物、11:金属系フィルム、12:白ペンキ、13・40:印刷色塗り層、14:金インキ層、15:光学レーザーフィルム、30:一部金属系フィルム、50:金インキ、52:凹形状部

Claims (6)

  1. 被印刷物の片面に、輪転自動印刷機に合わせて一部金属系フィルムをコールドスタンプ技術で貼り付け、前記一部金属系フィルムの表面に一般の印刷色塗り層を形成させて色をつけ、前記印刷色塗り層の表面に所定量の金インキを塗布して金インキ層を形成し、前記金インキ層の表面には、ソフト版転写印刷と光学レーザーフィルムとにより、前記光学レーザーフィルムによる図柄と同じ凹形状の図柄を浮き出させるように形成させる、ように構成された、光学レーザー印刷で図柄を模擬できる輪転式印刷による印刷物。
  2. 前記被印刷物は、吸水性を有している、請求項1に記載の印刷物。
  3. 前記一部金属系フィルムは、さまざまな色と図柄を持つものである、請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の印刷物。
  4. 前記印刷色塗り層は、前記一部金属系フィルムの上に、所望の図柄、模様及び色彩を有するダイスタンプ部分として形成される、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷物。
  5. 前記金インキ層の表面に形成される凹形状の図柄は、凹形状の分布と深さによって決定される、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷物。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の印刷物に用いられる金属系フィルムであって、色塗りされて任意の色となることができるように構成されている、前記金属系フィルム。
JP2014002528U 2014-05-16 光学レーザー印刷で図柄を模擬できる輪転式印刷による印刷物 Expired - Lifetime JP3193368U (ja)

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