以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。本開示は、以下の各実施の形態で説明する構成のうち、組合わせ可能な構成のあらゆる組合わせを含み得る。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1のランプ1Aの斜視図である。本実施の形態のランプ1Aの用途は、特に限定されるものではない。ランプ1Aは、例えば、街路灯、道路灯、公園灯、高天井灯などの屋内及び屋外の照明器具に取り付け可能な、High Intensity Discharged(HID)形のランプとして使用可能なものでもよい。ランプ1Aは、例えば水銀ランプのような従来のHID形ランプの代替として使用可能なものでもよい。
ランプ軸線axは、ランプ1Aの中心軸に相当する。本実施の形態のランプ1Aは、口金2を備える。ランプ軸線axは、口金2の中心を通る。口金2は、例えば、E39口金(Φ39mm)、E26口金(Φ26mm)等のねじ込み式の口金でもよい。照明器具が備えるソケット(図示省略)に口金2を差し込むことでランプ1Aが当該照明器具に装着されてもよい。ランプ1Aは、口金2が上向きまたは斜め上向き、口金2が下向きまたは斜め下向き、口金2が横向きなど、いかなる姿勢で使用されてもよい。以下の説明では、ランプ1Aの口金2側を「ランプ基端側」と称し、口金2と反対側を「ランプ先端側」と称し、ランプ軸線axを中心とする周方向を「ランプ周方向」と称する。
ランプ1Aは、ランプ軸線axの周りに配置された、複数の同形の光源ユニット3を備える。本実施の形態では、ランプ1Aは、3個の光源ユニット3を備える。各々の光源ユニット3は、光源基板4、ベース部5、カバー部材6、放熱フィン7、及び光源カバー8を備える。ランプ1Aが備える複数の光源ユニット3は、ランプ軸線axと直交する方向において、ランプ内部空間9とランプ外部空間との間を仕切る。複数の光源ユニット3が全体として筒状の形状を呈する。ランプ内部空間9は、ランプ軸線axを中心とする柱状の形状を有する。ランプ内部空間9は、複数の光源ユニット3で囲まれる空間である。ランプ内部空間9の外側の空間がランプ外部空間である。ランプ内部空間9は、光を遮る障害物の存在しない、一つにまとまった空間となる。複数の光源ユニット3は、ランプ軸線axの方向から見て、環状に連結される。
光源基板4は、ランプ内部空間9側の面に発光素子が配置された発光面を有する。光源基板4の発光素子は、例えば、発光ダイオード(LED)を備えるものでもよい。光源基板4の発光素子は、例えば、チップ・オン・ボード(COB)タイプのLEDパッケージ、表面実装型LEDパッケージ、チップ・スケール・パッケージのLED、砲弾型LEDパッケージ、配光レンズ付きLEDパッケージのいずれかでもよい。光源基板4の発光素子は、LEDを備えるものに限らず、例えば、有機エレクトロルミネセンス(EL)素子、半導体レーザなどを備えるものでもよい。
ベース部5は、光源基板4の裏面側にある。ベース部5は、光源基板4の発光面と反対側にある。ベース部5は、光源基板4、カバー部材6、放熱フィン7、及び光源カバー8を支持する。ベース部5の形状は、板状でもよい。光源基板4の発光素子で発生した熱は、光源基板4の裏面からベース部5へ熱伝導する。光源基板4とベース部5との間に、例えば、熱伝導性グリス、熱伝導性シート、熱伝導性接着剤、熱伝導性両面粘着テープのような熱伝導性材料(図示せず)が挟まれていてもよい。また、光源基板4とベース部5とが一体化していてもよい。ベース部5及び放熱フィン7は、高い熱伝導率を有する材料、例えば金属材料で形成されることが望ましい。
光源カバー8は、光源基板4の発光面を覆う。光源カバー8の少なくとも一部は、光を正透過させる、透明であることが望ましい。光源カバー8は、ベース部5に固定される。本実施の形態では、すべての光源ユニット3が光源カバー8を備える。このような構成に限らず、複数の光源ユニット3のうちの一部の光源ユニット3のみが光源カバー8を備えてもよい。
放熱フィン7は、ランプ外部空間に面する。放熱フィン7は、ランプ外部空間に露出する。放熱フィン7は、光源基板4に接する面と反対側のベース部5の面から突出する。本実施の形態では、放熱フィン7の形状は、板状である。平行する複数の放熱フィン7が設けられている。放熱フィン7は、ランプ軸線axと平行に延びる。このような構成に限らず、放熱フィン7がランプ軸線axに対して垂直な方向に延びてもよいし、放熱フィン7がランプ軸線axに対して斜めの方向に延びてもよい。放熱フィン7の形状は、板状に限らず、ピン形でもよい。放熱フィン7は、ベース部5と一体化していてもよい。
光源ユニット3は、ランプ内部空間9へ光を放射する。光源基板4から発せられた光は、光源カバー8を透過して、ランプ内部空間9へ放射される。ランプ内部空間9へ放射された光は、カバー部材6を透過してランプ外部空間へ放射される。カバー部材6は、光を拡散透過させる。カバー部材6からランプ外部空間へ放射される光は、カバー部材6の表面の法線方向に放射されるだけでなく、カバー部材6の表面からあらゆる方向へ向かって放射される。
光源基板4の発光素子で発生した熱は、ベース部5から放熱フィン7へ熱伝導する。ベース部5及び放熱フィン7の表面から対流及び輻射により熱が散逸する。本実施の形態であれば、以下の効果が得られる。放熱フィン7を備えたことで、表面積を大きくできるので、放熱を促進できる。放熱フィン7がランプ外部空間に面しているので、放熱フィン7の近くに熱気がこもらない。放熱フィン7への通気性を良好にできる。対流及び輻射による放熱フィン7の放熱効率を高くできる。光源基板4の発光素子の温度を低くできる。光源基板4の発光素子の発光効率を高くできる。光源基板4の発光素子の寿命を長くできる。光源基板4の発光素子の搭載個数を多くした場合でも、放熱面積を十分に確保可能であるため、発光素子の温度を低くして発光効率を向上できる。よって、ランプ1Aの大光束化への対応に有利である。
本実施の形態における光源ユニット3は、ランプ軸線axに対して平行な方向を長手方向とする形状を有する。光源ユニット3の長手方向の長さを大きくすることで、ランプ1Aの配光特性に影響することなく、光源基板4の面積を大きくできる。このため、ランプ1Aの大光束化への対応に有利である。本実施の形態の構成に代えて、光源ユニット3の形状は、ランプ軸線axに対して傾斜した方向を長手方向とする形状でもよい。その場合でも、本実施の形態と類似の効果が得られる。光源ユニット3は、例えば、リフレクター、レンズなどの他の構成要素(図示省略)をさらに備えてもよい。
本実施の形態のランプ1Aは、支持体10及び口金保持部11を備える。各々の光源ユニット3は、支持体10に固定されている。支持体10に口金保持部11が接続されている。口金保持部11に口金2が保持されている。口金2に印加された電力が各光源ユニット3の光源基板4へ供給されることで、ランプ1Aが点灯する。例えば、口金2から口金保持部11及び支持体10の内部に設けられた配線を介して電力を光源基板4へ供給してもよい。支持体10と光源ユニット3との間の電気的接続を行うコネクタ(図示省略)を設けることで、ランプ1Aの組立性を向上してもよい。口金保持部11の少なくとも一部は、絶縁性を有する樹脂材料で構成されてもよい。
ベース部5、放熱フィン7、口金保持部11、及び支持体10の表面特性は、光拡散性及び高反射性を有することが望ましい。例えば、ベース部5、放熱フィン7、口金保持部11、及び支持体10の表面に、高反射白色塗装が施されてもよい。これらの構成によれば、ランプ1Aの周囲への光の拡散を向上でき、広配光化が図れる。
支持体10は、高い熱伝導率を有する材料、例えば金属材料で構成することが望ましい。ベース部5から支持体10へ熱伝導することで、支持体10の表面からも放熱でき、放熱性がさらに向上する。
本実施の形態であれば、ランプ1Aの点灯時に、ランプ内部空間9の光がカバー部材6を透過することで、あらゆる方向に拡散された光がランプ外部空間へ放射される。これにより、以下の効果が得られる。ランプ周方向の照射むらが少なく、全周囲配光、または全周囲配光に近い配光が得られる。すなわち、ランプ軸線axからの光度が、方向によらず、ほぼ均一にできる。輝度むらを小さくできる。カバー部材6の表面に、光源基板4の光源のイメージあるいは輪郭が目立たないようになる。
本発明者らが行った解析によれば、ランプ軸線axから遠く離れた位置における本実施の形態のランプ1Aの周囲配光形状は、ほぼ円形であり、極めて良好な形状であった。すなわち、ランプ軸線axから遠い距離におけるランプ1Aの照度分布は、ランプ周方向に沿ってほぼ一定であった。このように、本実施の形態によれば、ランプ周方向の配光むらを確実に小さくできる。
カバー部材6は、拡散剤となる粒子が基材に分散された乳白色の樹脂材料で構成されることが望ましい。カバー部材6は、高い曇り度(ヘーズ)及び高い全光線透過率を有することが望ましい。カバー部材6の基材は、例えば、優れた強度耐性、耐熱性、及び耐水性を有するポリカーボネート樹脂でもよい。カバー部材6の基材がポリカーボネート樹脂である場合には、カバー部材6の表面及び裏面にアクリル系樹脂のハードコート処理を施すことで、耐光性(耐変色)をさらに向上してもよい。カバー部材6の基材は、その他の樹脂、例えば、アクリル系樹脂、ポリスチレン樹脂などでもよい。カバー部材6の拡散剤は、例えば、シリコーン系微粒子、アクリル系微粒子、ポリスチレン微粒子などでもよい。カバー部材6が上記のような樹脂材料で構成されることで、上述したカバー部材6による効果をより確実に奏することが可能となる。
カバー部材6は、上記の構成に代えて、透明基材の表面にディンプル加工あるいはシボ加工のような微細な凹凸を形成したものでもよい。その場合には、ランプ1Aの点灯時、カバー部材6の表面に、光源基板4の各光源のイメージあるいは輪郭が目立つ可能性がある。
図2は、実施の形態1のランプ1Aをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。図2に示すように、ランプ1Aが備える3個の光源ユニット3は、ランプ軸線axから等距離、かつ、ランプ軸線axの周りに等角度間隔(本実施の形態1では120°間隔)で配置されている。
図2に示すように、本実施の形態のランプ1Aが備えるカバー部材6は、ランプ外部空間へ向けて凸になるように湾曲した曲面を有する。カバー部材6は、ランプ軸線axを中心とする仮想の円柱面に沿って湾曲する曲面を有してもよい。カバー部材6は、ランプ軸線axに平行な直線を中心とする仮想の円柱面に沿って湾曲する曲面を有してもよい。ランプ内部空間9の形状は、円柱に近い形状である。本実施の形態であれば、カバー部材6の表面積を大きくできるので、照明効率をさらに向上できる。カバー部材6が、ランプ外部空間へ向けて凸になる形状を有することで、配光形状の均一性がより高くなる。
図3及び図4は、実施の形態1のランプ1Aが備える3個の光源ユニット3をランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。図3は、3個の光源ユニット3が連結された状態を示す。図4は、3個の光源ユニット3が連結されていない状態を示す。
図4に示すように、光源基板4、ベース部5、カバー部材6、放熱フィン7、及び光源カバー8が一体となって一つの光源ユニット3が形成される。本実施の形態であれば、そのような光源ユニット3を複数組み合わせることで、ランプ1Aの主要部を組み立てることが可能である。このため、ランプ1Aは、組立性に優れており、製造コストの低減に有利である。また、光源ユニット3の搭載個数を変えることで、光束クラスの異なるランプを容易に製造できる。光源ユニット3の搭載個数を変えるには、例えば、支持体10を形の異なるものに変えればよい。例えば、4個の光源ユニット3を取り付け可能な支持体10を用意することで、ランプ1Aよりも光束の大きいランプを製造できる。
光源ユニット3は、ベース部5の長手方向に沿って延びる第一エッジ3a及び第二エッジ3bを備える。ベース部5の長手方向とは、図4の紙面に垂直な方向である。第二エッジ3bは、第一エッジ3aと反対側のエッジである。第一エッジ3a及び第二エッジ3bは、ベース部5の長手方向に並行して延びるエッジである。本実施の形態における光源ユニット3は、二つのカバー部材6を備える。そのうちの一方のカバー部材6は、第一エッジ3aから突出し、他方のカバー部材6は、第二エッジ3bから突出する。第一エッジ3aから突出するカバー部材6の末端には、第一連結部12が設けられている。第二エッジ3bから突出するカバー部材6の末端には、第二連結部13が設けられている。第一連結部12及び第二連結部13は、カバー部材6に一体的に形成されてもよい。第一連結部12及び第二連結部13は、カバー部材6と同じ材料で形成されてもよい。第一連結部12及び第二連結部13は、光を拡散透過させてもよい。第一連結部12は、カバー部材6の末端の縁に沿って長く延びる。第二連結部13は、カバー部材6の末端の縁に沿って長く延びる。
図3に示すように、第二連結部13は、第一連結部12に連結可能な形状を有する。各々の光源ユニット3の第一連結部12が、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の第二連結部13に連結されることで、複数の光源ユニット3が環状に連結される。第一連結部12は、溝状の凹部を有する。第二連結部13は、第一連結部12の凹部に嵌合可能な凸部を有する。第一連結部12の凹部の断面形状は、円弧状である。第二連結部13の凸部の断面形状は、円柱状である。第一連結部12と第二連結部13とがスナップフィットにより連結可能でもよい。第一連結部12と第二連結部13とが圧入により連結可能でもよい。光源ユニット3の第一エッジ3aから突出するカバー部材6と、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の第二エッジ3bから突出するカバー部材6とは、連続する曲面に沿う。
本実施の形態であれば、光源ユニット3が第一連結部12及び第二連結部13を備えることで、以下の効果が得られる。組立時に複数の光源ユニット3を連結する工程を容易に行うことができ、製造コストの低減に有利になる。ランプ1Aの使用状態において、例えば、周囲から振動が伝わったり、温度変化による各部の伸縮などの作用が加わった場合であっても、複数の光源ユニット3間の連結状態を確実に維持できる。周囲からの振動によってカバー部材6が振動することを確実に抑制でき、カバー部材6の劣化及び破損を確実に抑制できる。光源ユニット3の第一連結部12は、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の第二連結部13に連結される。このため、光源ユニット3の搭載個数を変えても、それらの光源ユニット3を第一連結部12及び第二連結部13により環状に連結できる。例えば、図示の構成に代えて、4個の光源ユニット3を環状に連結できる。それゆえ、光源ユニット3の搭載個数が異なるランプを容易に製造できる。
第一連結部12及び第二連結部13を備えた上記の構成に代えて、例えば、隣り合う光源ユニット3のカバー部材6同士を接着剤により接着したり、別の連結部品を用いて連結したりしてもよい。
図5は、実施の形態1のランプ1Aの斜視図である。図6は、実施の形態1のランプ1Aの分解斜視図である。図5及び図6では、ランプ1Aが備える3個の光源ユニット3のうちの1個の光源ユニット3のみを図示し、他の2個の光源ユニット3の図示を省略する。図5に示すように、支持体10は、各々の光源ユニット3へ向かって放射状に突出する複数の腕部を有する。支持体10の腕部の端面には、ネジ孔10aが形成されている。図6に示すように、光源ユニット3のベース部5は、ネジ14により、支持体10のネジ孔10aに対して締結されている。上述した光源ユニット3と支持体10との固定方法は、一例であり、例えば、凹部と凸部との嵌合、差し込み、スライド、接着、溶接などの他の方法でもよい。
図5及び図6に示すように、光源カバー8は、光源基板4の全体を覆うようにして、ベース部5に対して取り付けられる。ベース部5及び光源カバー8で囲まれる閉空間に光源基板4が収納される。光源カバー8は、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン樹脂などの樹脂材料で構成されてもよい。光源カバー8の表面にハードコート処理が施されてもよい。光源カバー8は、防水性を有してもよい。光源カバー8とベース部5との接合部に、防水性を有するシール材または接着剤(図示省略)が備えられてもよい。当該シール材または接着剤は、例えば、軟性樹脂材料、シリコーン系などのシーリング材料、ゴム系材料などで構成されてもよい。本実施の形態であれば、光源カバー8を備えたことで、光源基板4を汚れあるいは水などから確実に保護することができ、発光素子の劣化あるいは故障を確実に抑制できる。
図6に示すように、本実施の形態では、光源カバー8とカバー部材6とが一体化した一つの部品がベース部5に取り付けられている。これにより、以下の効果が得られる。組立が容易になる。部品点数が少なくなり、製造時における部品管理負荷が軽減する。カバー部材6及び光源カバー8のベース部5に対する固定強度を高くできる。
前述したように、光源カバー8の少なくとも一部は、光を正透過させる、透明であることが望ましい。光源基板4を覆う光源カバー8が透明であれば、以下の効果が得られる。光源カバー8内部での光損失を極めて小さくできるため、光源光束を高い効率でランプ内部空間9へ取り出すことが可能となる。ランプ内部空間9を偏りなく広く照射できるため、ランプ1Aの配光むらの低減及び高効率化に寄与する。これらの効果をより顕著に奏することを可能とするために、光源カバー8の少なくとも一部は、透過光を実質的に拡散させない非拡散性を有することが望ましい。
図7は、実施の形態1のランプ1Aが備える光源カバー8とカバー部材6とが一体化した部品の断面図である。拡散剤を練り込んだ樹脂材料で形成されたカバー部材6と、透明材料で形成された光源カバー8とを、例えば接着剤によって接合することで、光源カバー8とカバー部材6とが一体化した部品を製造してもよい。また、拡散剤を練り込んだ樹脂材料と、透明材料とで二色成形を行うことで、光源カバー8とカバー部材6とが一体化した部品を製造してもよい。
実施の形態2.
次に、図8及び図9を参照して、実施の形態2について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図8は、実施の形態2のランプ1Bの斜視図である。図9は、実施の形態2のランプ1Bをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。
図8に示すように、本実施の形態のランプ1Bは、先端側透光カバー15を備える。先端側透光カバー15は、ランプ内部空間9のランプ先端側の端部に配置される。先端側透光カバー15は、光を拡散透過させる。光源ユニット3からランプ内部空間9へ放射された光は、先端側透光カバー15を透過してランプ外部空間へ放射される。先端側透光カバー15からランプ外部空間へ放射される光は、先端側透光カバー15の表面の法線方向に放射されるだけでなく、先端側透光カバー15の表面からあらゆる方向へ向かって放射される。先端側透光カバー15は、端部カバーの例である。本実施の形態における先端側透光カバー15の形状は、平板状である。先端側透光カバー15は、このような形状に限らず、例えば、ランプ外部空間に向けて凸となる曲面を有する形状でもよい。
本実施の形態であれば、先端側透光カバー15を備えたことで、以下の効果が得られる。ランプ先端側の方向に対しても良好な光質で配光できる。ランプ内部空間9へ埃などの異物が侵入することを確実に抑制できる。光源カバー8の表面、及びカバー部材6の内面などの汚れを確実に抑制できる。ランプ内部空間9への水の侵入を抑制し、防水性を高めることができる。
本実施の形態のランプ1Bは、基端側透光カバー16を備える。基端側透光カバー16は、ランプ内部空間9のランプ基端側の端部に配置される。基端側透光カバー16は、光を拡散透過させる。光源ユニット3からランプ内部空間9へ放射された光は、基端側透光カバー16を透過してランプ外部空間へ放射される。基端側透光カバー16からランプ外部空間へ放射される光は、基端側透光カバー16の表面の法線方向に放射されるだけでなく、基端側透光カバー16の表面からあらゆる方向へ向かって放射される。基端側透光カバー16は、端部カバーの例である。本実施の形態における基端側透光カバー16の形状は、平板状である。基端側透光カバー16は、このような形状に限らず、例えば、ランプ外部空間に向けて凸となる曲面を有する形状でもよい。
本実施の形態であれば、基端側透光カバー16を備えたことで、以下の効果が得られる。ランプ基端側の方向に対しても良好な光質で配光できる。ランプ内部空間9へ埃などの異物が侵入することを確実に抑制できる。光源カバー8の表面、及びカバー部材6の内面などの汚れを確実に抑制できる。ランプ内部空間9への水の侵入を抑制し、防水性を高めることができる。
先端側透光カバー15及び基端側透光カバー16の材質としては、カバー部材6の材質として説明したものと同様の材質を用いることができる。
先端側透光カバー15は、各光源ユニット3のベース部5と第三固定枠17と間に挟まれた状態で固定される。第三固定枠17は、先端側透光カバー15の外縁に沿う環状の形状を有する。第三固定枠17は、例えばネジにより、各光源ユニット3のベース部5に固定される。基端側透光カバー16は、押さえ部材18により支持体10に固定される。上述した先端側透光カバー15及び基端側透光カバー16の取り付け方法は一例であり、他の取り付け方法を用いてもよいことは言うまでもない。
実施の形態3.
次に、図10及び図11を参照して、実施の形態3について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図10は、実施の形態3のランプ1Cの斜視図である。図11は、実施の形態3のランプ1Cをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。
これらの図に示す本実施の形態3のランプ1Cは、実施の形態1のランプ1Aと比べて、カバー部材6の形状が異なる。本実施の形態3におけるカバー部材6の形状は、平板状である。ランプ内部空間9の形状は、六角柱に近い形状である。光源ユニット3の第一エッジ3aから突出するカバー部材6と、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の第二エッジ3bから突出するカバー部材6とは、同一平面に沿う。第一連結部12の近くのカバー部材6と、第二連結部13の近くのカバー部材6とは、同一平面に沿う。本実施の形態であれば、実施の形態1と類似の効果が得られる。
実施の形態4.
次に、図12及び図13を参照して、実施の形態4について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図12は、実施の形態4のランプ1Dの斜視図である。図13は、実施の形態4のランプ1Dをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。
これらの図に示す本実施の形態4のランプ1Dは、実施の形態1のランプ1Aと比べて、カバー部材6の形状が異なる。図13に示すように、本実施の形態4におけるカバー部材6の形状は、鈍角に曲がる曲げ部6fを有する平板状である。ランプ内部空間9の形状は、三角柱に近い形状である。隣り合う二つのベース部5の間において、カバー部材6は、ランプ外部空間へ向けて凸になる面を形成する。第一連結部12の近くのカバー部材6と、第二連結部13の近くのカバー部材6とは、同一平面に沿う。本実施の形態であれば、実施の形態1と類似の効果が得られる。
実施の形態5.
次に、図14及び図15を参照して、実施の形態5について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図14は、実施の形態5のランプ1Eの斜視図である。図15は、実施の形態5のランプ1Eをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。
これらの図に示す本実施の形態5のランプ1Eは、実施の形態1のランプ1Aと比べて、カバー部材6の形状が異なる。本実施の形態5におけるカバー部材6の形状は、平板状である。ランプ内部空間9の形状は、三角柱に近い形状である。隣り合う二つのベース部5の間において、カバー部材6は、ランプ外部空間へ向けて凸になる面を形成する。光源ユニット3の第一エッジ3aから突出するカバー部材6と、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の第二エッジ3bから突出するカバー部材6とは、直角に近い角を形成する。第一連結部12の近くのカバー部材6と、第二連結部13の近くのカバー部材6とは、直角に近い角を形成する。本実施の形態であれば、実施の形態1と類似の効果が得られる。
図15に示すように、ランプ軸線axからカバー部材6の外面までの最大距離L1は、ランプ軸線axから放熱フィン7の末端までの最大距離L2と同等か、またはL2より大きい。このような構成により、以下の効果が得られる。カバー部材6の表面積を十分に大きくできるので、照明効率をさらに向上できる。ランプ軸線axから、より遠い位置で、光を拡散することができるので、配光むら及び輝度むらをさらに小さくできる。
実施の形態6.
次に、図16及び図17を参照して、実施の形態6について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図16は、実施の形態6のランプ1Fの斜視図である。図17は、実施の形態6のランプ1Fをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。
これらの図に示す本実施の形態6のランプ1Fは、実施の形態1のランプ1Aと比べて、カバー部材6の形状が異なる。本実施の形態6におけるカバー部材6は、ランプ外部空間へ向けて凸になるように湾曲した曲面を有する。カバー部材6は、ランプ軸線axに平行な直線を中心とする仮想の円柱面に沿って湾曲する曲面を有してもよい。本実施の形態であれば、実施の形態1と類似の効果が得られる。
図17に示すように、カバー部材6は、放熱フィン7に近接する近接部分6aを有する。ランプ軸線axからカバー部材6の近接部分6aの外面まで距離L3は、ランプ軸線axから放熱フィン7の末端までの最大距離L2と同等か、またはL2より大きい。このような構成により、本実施の形態であれば、カバー部材6の表面積を十分に大きくできるので、照明効率をさらに向上できる。
カバー部材6は、放熱フィン7から最も遠い遠位部分6bを有する。ランプ軸線axからカバー部材6の遠位部分6bの外面まで距離L4は、ランプ軸線axから放熱フィン7の末端までの最大距離L2と同等か、またはL2より大きい。ランプ軸線axからカバー部材6の外面まで距離は、近接部分6aから遠位部分6bまで連続して、上記L2と同等か、またはL2より大きい。このような構成により、本実施の形態であれば、カバー部材6の表面積を十分に大きくできるので、照明効率をさらに向上できる。
実施の形態7.
次に、図18から図20を参照して、実施の形態7について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図18は、実施の形態7のランプ1Gの斜視図である。図19は、実施の形態7のランプ1Gをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。
これらの図に示す本実施の形態7のランプ1Gは、実施の形態1のランプ1Aと比べて、カバー部材6の形状が異なる。本実施の形態7におけるカバー部材6の形状は、前述した実施の形態6に類似する。本実施の形態7におけるカバー部材6は、実施の形態6と同様に、近接部分6a及び遠位部分6bを有する。本実施の形態7であれば、実施の形態6と類似の効果が得られる。
図20は、図19に示すランプ1Gの一部を拡大した図である。図20に示すように、ランプ1Gは、第一出射面6c及び第二出射面6dを備える。第一出射面6c及び第二出射面6dは、カバー部材6の外面の一部として形成されている。第一出射面6cは、放熱フィン7に隣り合う位置にある。第二出射面6dは、当該光源ユニット3の放熱フィン7を介して第一出射面6cと反対側にある。第一出射面6c及び第二出射面6dの間に、一つの光源ユニット3が備える放熱フィン7が位置する。
第一出射面6c及び第二出射面6dの形状は、次の条件を満足する。第一出射面6cから外側へ延びる仮想の第一法線N1と、第一法線N1と交わり、第二出射面6dから外側へ延びる仮想の第二法線N2とが存在する。このような構成により、以下の効果が得られる。第一出射面6c及び第二出射面6dから出射した光は、放熱フィン7及びベース部5の表面に当たりやすい。放熱フィン7及びベース部5の表面に当たったその光が反射してランプ外部空間へ放射されることで、配光むら及び輝度むらをさらに小さくできる。
実施の形態8.
次に、図21から図24を参照して、実施の形態8について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図21は、実施の形態8のランプ1Hの斜視図である。図22は、実施の形態8のランプ1Hをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。図23及び図24は、実施の形態8のランプ1Hが備える3個の光源ユニット3をランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。図23は、3個の光源ユニット3が連結された状態を示す。図24は、3個の光源ユニット3が連結されていない状態を示す。
図22に示すように、光源ユニット3は、ベース部5の長手方向に沿って延びる第一エッジ3a及び第二エッジ3bを備える。ベース部5の長手方向とは、図22から図24の紙面に垂直な方向である。
図24に示すように、本実施の形態における各々の光源ユニット3は、一つのカバー部材6を備える。カバー部材6は、第一エッジ3aから突出する。カバー部材6の末端には、第一連結部12が設けられている。第一連結部12は、カバー部材6の末端の縁に沿って長く延びる。光源ユニット3の第二エッジ3bの近くに、第二連結部13が設けられている。第二連結部13は、第二エッジ3bに沿って長く延びる。第二連結部13は、第一連結部12に連結可能な形状を有する。図23に示すように、各々の光源ユニット3の第一連結部12が、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の第二連結部13に連結されることで、複数の光源ユニット3が環状に連結される。
本実施の形態8であれば、光源ユニット3が第一連結部12及び第二連結部13を備えることで、実施の形態1と類似の効果が得られる。第一連結部12及び第二連結部13の位置は、カバー部材6に比べて厚さが厚くなるため、光透過率が低くなる。本実施の形態8であれば、ベース部5の長手方向に沿う第二エッジ3bの近くに第二連結部13があることで、以下の効果が得られる。実施の形態1のようにカバー部材6とカバー部材6との間に第一連結部12及び第二連結部13がある構成に比べて、第一連結部12及び第二連結部13による輝度むらが生ずることを確実に抑制できる。
実施の形態9.
次に、図25及び図26を参照して、実施の形態9について説明するが、前述した実施の形態8との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図25は、実施の形態9のランプ1Jの斜視図である。図26は、実施の形態9のランプ1Jをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。
これらの図に示す本実施の形態9のランプ1Jは、前述した実施の形態8のランプ1Hと比べて、カバー部材6の形状が異なる。本実施の形態9におけるカバー部材6の形状は、平板状である。ランプ内部空間9の形状は、六角柱に近い形状である。本実施の形態であれば、実施の形態8と類似の効果が得られる。
実施の形態10.
次に、図27及び図28を参照して、実施の形態10について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図27は、実施の形態10のランプ1Kの斜視図である。図28は、実施の形態10のランプ1Kをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。
これらの図に示す本実施の形態11のランプ1Kは、実施の形態8のランプ1Hと比べて、カバー部材6の形状が異なる。本実施の形態11におけるカバー部材6は、ランプ外部空間へ向けて凸になるように湾曲した曲面を有する。カバー部材6は、ランプ軸線axに平行な直線を中心とする仮想の円柱面に沿って湾曲する曲面を有してもよい。本実施の形態であれば、実施の形態8と類似の効果が得られる。
図28に示すように、光源ユニット3は、ベース部5の長手方向に沿って延びる第一エッジ3a及び第二エッジ3bを備える。第一エッジ3a及び第二エッジ3bは、ベース部5の長手方向に並行して延びる。第一エッジ3a及び第二エッジ3bは、放熱フィン7に近接する。各々の光源ユニット3の第二連結部13は、当該光源ユニット3の第二エッジ3bの近くにある。各々の光源ユニット3の第一連結部12は、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の第二エッジ3bの近くにある。
カバー部材6は、放熱フィン7に近接する近接部分6a,6eを有する。各々の光源ユニット3のカバー部材6の近接部分6aは、当該光源ユニット3の放熱フィン7に近接する。各々の光源ユニット3のカバー部材6の近接部分6eは、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の放熱フィン7に近接する。ランプ軸線axからカバー部材6の近接部分6a,6eの外面まで距離L3は、ランプ軸線axから放熱フィン7の末端までの最大距離L2と同等か、またはL2より大きい。このような構成により、本実施の形態であれば、カバー部材6の表面積を十分に大きくできるので、照明効率をさらに向上できる。
カバー部材6は、放熱フィン7から最も遠い遠位部分6bを有する。各々の光源ユニット3のカバー部材6の遠位部分6bは、当該光源ユニット3の放熱フィン7と、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の放熱フィン7との双方から最も遠い部分である。ランプ軸線axからカバー部材6の遠位部分6bの外面まで距離L4は、ランプ軸線axから放熱フィン7の末端までの最大距離L2と同等か、またはL2より大きい。ランプ軸線axからカバー部材6の外面まで距離は、近接部分6aから遠位部分6bまで連続して、上記L2と同等か、またはL2より大きい。ランプ軸線axからカバー部材6の外面まで距離は、近接部分6eから遠位部分6bまで連続して、上記L2と同等か、またはL2より大きい。このような構成により、本実施の形態であれば、カバー部材6の表面積を十分に大きくできるので、照明効率をさらに向上できる。
実施の形態11.
次に、図29及び図30を参照して、実施の形態11について説明するが、前述した実施の形態8との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図29は、実施の形態11のランプ1Lの斜視図である。図30は、実施の形態11のランプ1Lをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。
これらの図に示す本実施の形態11のランプ1Lは、前述した実施の形態8のランプ1Hと比べて、カバー部材6の形状が異なる。図30に示すように、本実施の形態11におけるカバー部材6の形状は、鋭角に曲がる曲げ部6gを有する平板状である。ランプ内部空間9の形状は、三角柱に近い形状である。隣り合う二つのベース部5の間において、カバー部材6は、ランプ外部空間へ向けて凸になる面を形成する。本実施の形態であれば、実施の形態8と類似の効果が得られる。
ランプ軸線axからカバー部材6の外面までの最大距離L1は、ランプ軸線axから放熱フィン7の末端までの最大距離L2と同等か、またはL2より大きい。このような構成により、以下の効果が得られる。カバー部材6の表面積を十分に大きくできるので、照明効率をさらに向上できる。ランプ軸線axから、より遠い位置で、光を拡散することができるので、配光むら及び輝度むらをさらに小さくできる。
実施の形態12.
次に、図31及び図32を参照して、実施の形態12について説明するが、前述した実施の形態8との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図31は、実施の形態12のランプ1Mの斜視図である。図32は、実施の形態12のランプ1Mをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。
これらの図に示す本実施の形態12のランプ1Mは、前述した実施の形態8のランプ1Hと比べて、カバー部材6の形状が異なる。図32に示すように、本実施の形態12におけるカバー部材6の形状は、鈍角に曲がる第一曲げ部6hと、鈍角に曲がる第二曲げ部6iとを有する平板状である。ランプ内部空間9の形状は、三角柱に近い形状である。隣り合う二つのベース部5の間において、カバー部材6は、ランプ外部空間へ向けて凸になる面を形成する。本実施の形態であれば、実施の形態8と類似の効果が得られる。
ランプ軸線axからカバー部材6の外面までの最大距離L1は、ランプ軸線axから放熱フィン7の末端までの最大距離L2と同等か、またはL2より大きい。このような構成により、以下の効果が得られる。カバー部材6の表面積を十分に大きくできるので、照明効率をさらに向上できる。ランプ軸線axから、より遠い位置で、光を拡散することができるので、配光むら及び輝度むらをさらに小さくできる。
実施の形態13.
次に、図33から図35を参照して、実施の形態13について説明するが、前述した実施の形態10との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図33は、実施の形態13のランプ1Nの斜視図である。図34は、実施の形態13のランプ1Nをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。本実施の形態13は、下記の事項以外は、実施の形態10と同様である。
図34に示すように、本実施の形態13のランプ1Nは、実施の形態10のランプ1Kが備える第一連結部12及び第二連結部13に代えて、第一連結部19及び第二連結部20を備える。第一連結部19は、カバー部材6の末端に設けられている。第一連結部19は、カバー部材6に一体的に形成されてもよい。第一連結部19は、カバー部材6と同じ材料で形成されてもよい。第一連結部19は、光を拡散透過させてもよい。第一連結部19は、カバー部材6の末端の縁に沿って長く延びる。第二連結部20は、放熱フィン7の一部である。第二連結部20は、放熱フィン7の末端の部分である。第二連結部20は、放熱フィン7の長手方向に沿って長く延びる。
図35は、図34のランプ1Nの一部を拡大した図である。図35に示すように、第二連結部20は、第一連結部19と連結可能な形状を有する。各々の光源ユニット3の第一連結部19が、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の第二連結部20に連結されることで、複数の光源ユニット3が環状に連結される。第一連結部19は、溝状の凹部を有する。第二連結部20は、第一連結部19の凹部に嵌合可能な形状を有する。第一連結部19と第二連結部20とがスナップフィットにより連結可能でもよい。第一連結部19と第二連結部20とが圧入により連結可能でもよい。
本実施の形態であれば、光源ユニット3が第一連結部19及び第二連結部20を備えることで、以下の効果が得られる。組立時に複数の光源ユニット3を連結する工程を容易に行うことができ、製造コストの低減に有利になる。ランプ1Nの使用状態において、例えば、周囲から振動が伝わったり、温度変化による各部の伸縮などの作用が加わった場合であっても、複数の光源ユニット3間の連結状態を確実に維持できる。周囲からの振動によってカバー部材6が振動することを確実に抑制でき、カバー部材6の劣化及び破損を確実に抑制できる。光源ユニット3の第一連結部19は、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の第二連結部20に連結される。このため、光源ユニット3の搭載個数を変えても、それらの光源ユニット3を第一連結部19及び第二連結部20により環状に連結できる。例えば、図示の構成に代えて、4個の光源ユニット3を環状に連結できる。それゆえ、光源ユニット3の搭載個数が異なるランプを容易に製造できる。放熱フィン7の一部を第二連結部20として利用することで、構造が簡単になる。
実施の形態14.
次に、図36及び図37を参照して、実施の形態14について説明するが、前述した実施の形態7との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図36は、実施の形態14のランプ1Pの斜視図である。図37は、実施の形態14のランプ1Pをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。本実施の形態14は、下記の事項以外は、実施の形態7と同様である。
図37に示すように、本実施の形態14における光源カバー8は、光源基板4に対向する内面8aと、内面8aの反対側の外面8bとを有する。内面8aは、凸曲面である。外面8bは、平面である。内面8a及び外面8bによりシリンドリカル平凸レンズが形成される。光源基板4から発せられた光が光源カバー8の内面8a及び外面8bを透過することで、光源基板4から発せられた光が狭配光化される。内面8a及び外面8bにより形成されるシリンドリカル平凸レンズは、光源基板4から発せられた光を狭配光化する配光制御要素の例である。
本実施の形態であれば、上記の配光制御要素を備えたことで、以下の効果が得られる。光源カバー8から出射した光が狭配光化されることで、光源カバー8から出射した光を、当該光源カバー8に対向するカバー部材6に集中的に照射できる。光源カバー8から出射した光が、他の光源カバー8に当たることによる光量ロスを少なくできる。光源基板4から発せられた光を、より高い効率で、ランプ外部空間へ放射できる。
本実施の形態14では、配光制御要素がシリンドリカル平凸レンズである例について説明したが、配光制御要素は、シリンドリカル両凸レンズ、リニアフレネルレンズなどでもよい。
実施の形態15.
次に、図38及び図39を参照して、実施の形態15について説明するが、前述した実施の形態7との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図38は、実施の形態15のランプ1Qの斜視図である。図39は、実施の形態15のランプ1Qをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。本実施の形態15は、下記の事項以外は、実施の形態7と同様である。
図39に示すように、本実施の形態15における光源カバー8は、リフレクター8cを有する。リフレクター8cは、光源基板4から発せられた光の一部を反射させる。リフレクター8cは、光源カバー8の長手方向に沿う側面の内面に形成されている。リフレクター8cは、例えば、蒸着などにより形成された金属の反射膜でもよい。光源基板4から発せられた光の一部がリフレクター8cで反射することで、光源基板4から発せられた光が狭配光化される。リフレクター8cは、光源基板4から発せられた光を狭配光化する配光制御要素の例である。
本実施の形態であれば、上記の配光制御要素を備えたことで、以下の効果が得られる。光源カバー8から出射した光が狭配光化されることで、光源カバー8から出射した光を、当該光源カバー8に対向するカバー部材6に集中的に照射できる。光源カバー8から出射した光が、他の光源カバー8に当たることによる光量ロスを少なくできる。光源基板4から発せられた光を、より高い効率で、ランプ外部空間へ放射できる。
本実施の形態15では、光源カバー8にリフレクター8cが形成されている例について説明したが、光源カバー8とは別部品のリフレクターを配光制御要素として用いてもよい。本実施の形態では、すべての光源ユニット3が配光制御要素を備える。このような構成に限らず、複数の光源ユニット3のうちの一部の光源ユニット3のみが配光制御要素を備えてもよい。
実施の形態16.
次に、図40及び図41を参照して、実施の形態16について説明するが、前述した実施の形態7との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図40は、実施の形態16のランプ1Rの斜視図である。図41は、実施の形態16のランプ1Rをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。本実施の形態16は、下記の事項以外は、実施の形態7と同様である。
図41に示すように、本実施の形態16における光源カバー8は、リフレクター8d及び出射面8eを有する。リフレクター8dは、光源基板4から発せられた光の少なくとも一部を反射させる。リフレクター8dは、例えば、蒸着などにより形成された金属の反射膜でもよい。出射面8eは、光源カバー8の長手方向に沿う側面にある。リフレクター8dで反射した光は、出射面8eからランプ内部空間9へ放射される。各々の光源ユニット3の出射面8eから出射した光は、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の光源基板4との間にあるカバー部材6に照射される。このように、各々の光源ユニット3が備えるリフレクター8dは、当該光源ユニット3の光源基板4から発せられた光の少なくとも一部を、当該光源基板4と、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の光源基板4との間にあるカバー部材6へ向けて反射させるものである。
本実施の形態であれば、上記のリフレクター8dを備えたことで、以下の効果が得られる。各々の光源基板4から発せられた光を、当該光源基板4と、隣り合う光源ユニット3の光源基板4との間にあるカバー部材6へ向けて、集中的に照射できる。光源カバー8から出射した光が、他の光源カバー8に当たることによる光量ロスを少なくできる。光源基板4から発せられた光を、より高い効率で、ランプ外部空間へ放射できる。
本実施の形態16では、すべての光源ユニット3がリフレクター8dを備える。このような構成に限らず、複数の光源ユニット3のうちの一部の光源ユニット3のみがリフレクター8dを備えてもよい。本実施の形態16では、光源カバー8にリフレクター8dが形成されている例について説明したが、光源カバー8とは別部品のリフレクターを用いてもよい。
実施の形態17.
次に、図42及び図43を参照して、実施の形態17について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図42は、実施の形態17のランプ1Sの斜視図である。図43は、実施の形態17のランプ1Sをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。本実施の形態17は、下記の事項以外は、実施の形態1と同様である。
図43に示すように、本実施の形態17における光源ユニット3は、実施の形態1における光源基板4に代えて、第一光源基板4a及び第二光源基板4bを備える。第一光源基板4aは、第一光放射部に相当する。第二光源基板4bは、第二光放射部に相当する。第二光放射部は、第一光放射部とは異なる方向へ光を放射する。第一光放射部の光軸X1と、第二光放射部の光軸X2とは、交差する。第一光放射部の光軸X1は、第一光源基板4aに対して垂直である。第二光放射部の光軸X2は、第二光源基板4bに対して垂直である。
本実施の形態であれば、光源ユニット3が第一光放射部及び第二光放射部を備えたことで、以下の効果が得られる。光源カバー8から出射した光を、当該光源カバー8に対向するカバー部材6に集中的に照射できる。光源カバー8から出射した光が、他の光源カバー8に当たることによる光量ロスを少なくできる。各光源ユニット3から発せられた光を、より高い効率で、ランプ外部空間へ放射できる。
本実施の形態17では、すべての光源ユニット3が第一光放射部及び第二光放射部を備える。このような構成に限らず、複数の光源ユニット3のうちの一部の光源ユニット3のみが第一光放射部及び第二光放射部を備えてもよい。
実施の形態18.
次に、図44及び図45を参照して、実施の形態18について説明するが、前述した実施の形態7との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図44は、実施の形態18のランプ1Tの斜視図である。図45は、実施の形態18のランプ1Tをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。本実施の形態18は、下記の事項以外は、実施の形態7と同様である。
図45に示すように、本実施の形態18における光源ユニット3は、実施の形態1における光源基板4に代えて、第一光源基板4a及び第二光源基板4bを備える。第一光源基板4aは、第一光放射部に相当する。第二光源基板4bは、第二光放射部に相当する。第二光放射部は、第一光放射部とは異なる方向へ光を放射する。第一光放射部の光軸X1と、第二光放射部の光軸X2とは、交差する。第一光放射部の光軸X1は、第一光源基板4aに対して垂直である。第二光放射部の光軸X2は、第二光源基板4bに対して垂直である。
本実施の形態であれば、光源ユニット3が第一光放射部及び第二光放射部を備えたことで、以下の効果が得られる。光源カバー8から出射した光を、当該光源カバー8に対向するカバー部材6に集中的に照射できる。光源カバー8から出射した光が、他の光源カバー8に当たることによる光量ロスを少なくできる。各光源ユニット3から発せられた光を、より高い効率で、ランプ外部空間へ放射できる。
本実施の形態18では、すべての光源ユニット3が第一光放射部及び第二光放射部を備える。このような構成に限らず、複数の光源ユニット3のうちの一部の光源ユニット3のみが第一光放射部及び第二光放射部を備えてもよい。
図45に示すように、本実施の形態18における光源カバー8は、第一光源基板4a及び第二光源基板4bに対向する内面8aと、内面8aの反対側の外面8bとを有する。内面8aは、凸曲面である。外面8bは、平面である。内面8a及び外面8bによりシリンドリカル平凸レンズが形成される。第一光源基板4a及び第二光源基板4bから発せられた光が光源カバー8の内面8a及び外面8bを透過することで、第一光源基板4a及び第二光源基板4bから発せられた光が狭配光化される。内面8a及び外面8bにより形成されるシリンドリカル平凸レンズは、第一光源基板4a及び第二光源基板4bから発せられた光を狭配光化する配光制御要素の例である。
本実施の形態であれば、上記の配光制御要素を備えたことで、以下の効果が得られる。光源カバー8から出射した光が狭配光化されることで、光源カバー8から出射した光を、当該光源カバー8に対向するカバー部材6に集中的に照射できる。光源カバー8から出射した光が、他の光源カバー8に当たることによる光量ロスを少なくできる。第一光源基板4a及び第二光源基板4bから発せられた光を、より高い効率で、ランプ外部空間へ放射できる。
本実施の形態18では、配光制御要素がシリンドリカル平凸レンズである例について説明したが、配光制御要素は、シリンドリカル両凸レンズ、リニアフレネルレンズなどでもよい。
実施の形態19.
次に、図46及び図47を参照して、実施の形態19について説明するが、前述した実施の形態7との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図46は、実施の形態19のランプ1Uの斜視図である。図47は、実施の形態19のランプ1Uをランプ軸線axの方向(ランプ先端側)から見た図である。本実施の形態19は、下記の事項以外は、実施の形態7と同様である。
図47に示すように、本実施の形態19における光源ユニット3は、実施の形態7における光源基板4に代えて、第一光源基板4c及び第二光源基板4dを備える。第一光源基板4cは、第一光放射部に相当する。第二光源基板4dは、第二光放射部に相当する。第二光放射部は、第一光放射部とは異なる方向へ光を放射する。
本実施の形態19における光源カバー8は、第一リフレクター8f、第二リフレクター8g、第一出射面8h、及び第二出射面8iを有する。第一リフレクター8fは、第一光源基板4cから発せられた光の少なくとも一部を反射させる。第二リフレクター8gは、第二光源基板4dから発せられた光の少なくとも一部を反射させる。第一リフレクター8f及び第二リフレクター8gは、例えば、蒸着などにより形成された金属の反射膜でもよい。第一出射面8h及び第二出射面8iは、光源カバー8の長手方向に沿う側面にある。第二出射面8iは、第一出射面8hの反対側にある。第一リフレクター8fで反射した光は、第一出射面8hからランプ内部空間9へ放射される。第二リフレクター8gで反射した光は、第二出射面8iからランプ内部空間9へ放射される。
各々の光源ユニット3の第一出射面8hから出射した光は、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の第二光源基板4dとの間にあるカバー部材6に照射される。このように、各々の光源ユニット3が備える第一リフレクター8fは、当該光源ユニット3の第一光源基板4cから発せられた光の少なくとも一部を、当該第一光源基板4cと、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の第二光源基板4dとの間にあるカバー部材6へ向けて反射させるものである。各々の光源ユニット3の第二出射面8iから出射した光は、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の第一光源基板4cとの間にあるカバー部材6に照射される。このように、各々の光源ユニット3が備える第二リフレクター8gは、当該光源ユニット3の第二光源基板4dから発せられた光の少なくとも一部を、当該第二光源基板4dと、当該光源ユニット3に隣り合う光源ユニット3の第一光源基板4cとの間にあるカバー部材6へ向けて反射させるものである。
本実施の形態であれば、上記の第一リフレクター8fを備えたことで、以下の効果が得られる。各々の第一光源基板4cから発せられた光を、当該第一光源基板4cと、隣り合う光源ユニット3の第二光源基板4dとの間にあるカバー部材6へ向けて、集中的に照射できる。光源カバー8から出射した光が、他の光源カバー8に当たることによる光量ロスを少なくできる。第一光源基板4cから発せられた光を、より高い効率で、ランプ外部空間へ放射できる。
本実施の形態であれば、上記の第二リフレクター8gを備えたことで、以下の効果が得られる。各々の第二光源基板4dから発せられた光を、当該第二光源基板4dと、隣り合う光源ユニット3の第一光源基板4cとの間にあるカバー部材6へ向けて、集中的に照射できる。光源カバー8から出射した光が、他の光源カバー8に当たることによる光量ロスを少なくできる。第二光源基板4dから発せられた光を、より高い効率で、ランプ外部空間へ放射できる。
本実施の形態19では、すべての光源ユニット3が第一リフレクター8f及び第二リフレクター8gを備える。このような構成に限らず、複数の光源ユニット3のうちの一部の光源ユニット3のみが第一リフレクター8f及び第二リフレクター8gを備えてもよい。本実施の形態19では、光源カバー8に第一リフレクター8f及び第二リフレクター8gが形成されている例について説明したが、光源カバー8とは別部品のリフレクターを用いてもよい。
本実施の形態19では、すべての光源ユニット3が第一光放射部及び第二光放射部を備える。このような構成に限らず、複数の光源ユニット3のうちの一部の光源ユニット3のみが第一光放射部及び第二光放射部を備えてもよい。
以上説明した各実施の形態では、ランプが備える光源ユニット3の数が3個の例を説明した。本発明では、ランプが備える光源ユニット3の数は、2個でもよいし、4個以上でもよい。複数の光源ユニット3は、ランプ軸線axから等距離、かつ、ランプ軸線axの周りに等角度間隔で配置されることが望ましい。ランプが3個以上の光源ユニット3を備える場合には、ランプ周方向における配光むら及び輝度むらを小さくする上で有利になる。