JP2018035724A - エンジン始動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1始動機及び第2始動機を用いて適正なるエンジン始動を実現することができるエンジン始動装置を提供する。
【解決手段】ECU30は、エンジン10を始動させる始動機としてスタータ11とオルタネータ20とを備える車両に適用され、始動要求に応じてスタータ11を駆動させるとともに、その後にオルタネータ20を駆動させることで、エンジン10を始動させる。ECU30は、スタータ11の駆動状態に相関する第1パラメータ、及びオルタネータ20の駆動状態に相関する第2パラメータの少なくともいずれかを取得する取得部と、取得部により取得した第1パラメータ及び第2パラメータの少なくともいずれかに基づいて、スタータ11の駆動停止タイミングとオルタネータ20の駆動開始タイミングとの間の期間を制御する駆動制御部と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジン始動装置に関するものである。
エンジンの始動方法として、ギア駆動式のスタータとISG(Integrated Starter Generator)等の回転電機を併用した方法が提案されている。この始動方法は、大きなトルクが必要となるエンジン回転初期の段階ではスタータを駆動させ、その後ISGを駆動させるという方法であり、これによりISGのみでエンジンを始動させる場合に比べて、ISGの小型化や低コスト化が図られている。
このようなスタータとISGを併用した始動方法として、特許文献1に記載のエンジン始動装置がある。特許文献1に記載の始動装置では、エンジンの初爆まではスタータ(始動モータ)でクランキングを行い、その後、エンジンの完爆まではISG(電動モータ)によりクランキングを行っている。またこの始動方法では、スタータ駆動からISG駆動に移行する際に、各始動機の駆動が重複する期間を設けている。
特許第4421567号公報
ところで、スタータとISGとからなる2つの始動機を併用する構成では、各始動機において種々の要因により駆動状態が相違することがある。そのため、各始動機における駆動状態の相違により、各始動機の駆動期間でのエンジン回転速度の変化に差が生じ、ひいてはエンジン始動性に影響が及ぶと考えられる。例えば、2つの始動機のうち一方の始動機の回転速度が低下していると、それに起因してエンジン始動性が悪化する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、第1始動機及び第2始動機を用いて適正なるエンジン始動を実現することができるエンジン始動装置を提供することにある。
第1の発明では、エンジン(10)を始動させる始動機として第1始動機(11)と第2始動機(20)とを備える車両に適用され、始動要求に応じて前記第1始動機を駆動させるとともに、その後に前記第2始動機を駆動させることで、前記エンジンを始動させるエンジン始動装置(22,30)であって、前記第1始動機の駆動状態に相関する第1パラメータ、及び前記第2始動機の駆動状態に相関する第2パラメータの少なくともいずれかを取得する取得部と、前記取得部により取得した前記第1パラメータ及び前記第2パラメータの少なくともいずれかに基づいて、前記第1始動機の駆動停止タイミングと前記第2始動機の駆動開始タイミングとの間の期間を制御する駆動制御部と、を備えることを特徴とする。
エンジンの始動機として第1始動機と第2始動機とを備え、エンジン始動に際し、第1始動機を先に駆動させるとともに、第2始動機を後に駆動させる場合、それらの始動機における各駆動期間の設定を適正化することが望ましい。この場合、例えばエンジン始動性を高める観点からすると、第1始動機の駆動と第2始動機の駆動とが重複するオーバーラップ期間を大きくすることが望ましく、エネルギ低減の観点からすると、第1始動機の駆動と第2始動機の駆動とのオーバーラップ期間を小さくする、又は各始動機の駆動を重複させないことが望ましいと考えられる。また、各始動機においては、種々の要因により駆動状態が相違することがあり、その駆動状態の相違により、各始動機の駆動によるエンジン回転速度の変化に差が生じ、ひいてはエンジン始動性に影響が及ぶと考えられる。
この点上記構成では、第1始動機の駆動状態に相関する第1パラメータ、及び第2始動機の駆動状態に相関する第2パラメータの少なくともいずれかを取得し、その取得したパラメータに基づいて、第1始動機の駆動停止タイミングと第2始動機の駆動開始タイミングとの間の期間を制御するようにした。上記期間は、言うなれば、第1始動機の駆動停止タイミングと第2始動機の駆動開始タイミングとの間であって、各始動機の駆動が重複する又は重複しない期間である。ここで、例えば第1始動機の駆動時に十分なエンジン初期回転が得られない場合には、第2始動機による始動アシストの量を大きくする必要があり、また、第2始動機の駆動時に十分な始動アシストが実施できない場合には、第1始動機による初期回転の駆動を大きくする必要があると考えられ、こうした実情を加味しつつ、各始動機を駆動させる期間を最適化することができる。その結果、第1始動機及び第2始動機を用いて適正なるエンジン始動を実現することができる。
第2の発明では、前記駆動制御部は、前記第1パラメータに基づいて前記第2始動機の駆動開始タイミングを設定することで、前記期間を制御することを特徴とする。
第1始動機の駆動状態に相関する第1パラメータによれば、第1始動機の駆動によるエンジンの回転状態を把握できるため、第1始動機の駆動によって十分なエンジン初期回転が付与されるか否かを判断できる。そして、その第1パラメータに基づいて、第2始動機の駆動開始タイミングを設定することにより、第2始動機において適正なる始動アシストを実施できる。
第3の発明では、前記駆動制御部は、前記第1パラメータに基づいて、前記第1始動機の駆動時におけるエンジン回転速度が所定回転速度よりも小さい低回転状態となるか否かを判定し、その低回転状態であると判定される場合に、前記第2始動機の駆動開始タイミングを早くする側に変更することを特徴とする。
第1始動機の駆動時におけるエンジン回転速度が所定回転速度よりも小さい低回転状態となる場合には、第2始動機による始動アシストの量を大きくする必要がある。かかる場合に、第2始動機の駆動開始タイミングを早くする側に変更することにより、例えば第1始動機の駆動と第2始動機の駆動とのオーバーラップ期間を長くすることができる。これにより、第2始動機による始動アシストを適正に実施することができ、ひいてはエンジン始動性を向上させることができる。
第4の発明では、前記取得部は、前記第1パラメータとして、前記第1始動機が駆動された状態でのエンジン回転速度のピーク値、エンジン回転速度の上昇変化率、前記第1始動機に電力を供給する電源装置(30,34)の状態、及び前記エンジンの冷間状態の少なくともいずれかを取得することを特徴とする。
第1始動機が駆動された状態でのエンジン回転速度のピーク値や、エンジン回転速度の上昇変化率、第1始動機に電力を供給する電源装置の状態(端子電圧や劣化度合等)、エンジンの冷間状態(外気温やエンジン冷却水温)によれば、第1始動機の駆動によってエンジン回転軸に十分な初期回転が付与されるか否かを好適に判断できる。これにより、第1始動機の駆動と第2始動機の駆動と適正に実施することができる。
第5の発明では、前記駆動制御部は、前記第2パラメータに基づいて前記第1始動機の駆動停止タイミングを設定することで、前記期間を制御することを特徴とする。
第2始動機の駆動状態に相関する第2パラメータによれば、第2始動機の駆動による始動アシストの状態を把握できるため、第2始動機の駆動によって十分な始動アシストが実施されるか否かを判断できる。そして、その第2パラメータに基づいて、第1始動機の駆動停止タイミングを設定することにより、第2始動機による始動アシストの状況を見越した上で、第1始動機を適切に駆動させることができる。
第6の発明では、前記駆動制御部は、前記第2パラメータに基づいて、前記第2始動機による始動アシストが不足するアシスト不足状態であるか否かを判定し、そのアシスト不足状態であると判定される場合に、前記第1始動機の駆動停止タイミングを遅くする側に変更することを特徴とする。
第2始動機による始動アシストが不足するアシスト不足状態である場合には、第2始動機による始動負担に対して第1始動機による始動負担を大きくする必要がある。かかる場合に、第1始動機の駆動停止タイミングを遅くする側に変更することにより、第1始動機の駆動と第2始動機の駆動とのオーバーラップ期間を長くすることができる。これにより、第1始動機による初期回転の駆動を適正に実施することができ、適正なエンジン始動性を実現できる。
第7の発明では、前記取得部は、前記第2パラメータとして、前記第2始動機の駆動開始情報、前記第2始動機に電力を供給する電源装置(30,35)の状態、及び前記エンジンの冷間状態の少なくともいずれかを取得することを特徴とする。
第2始動機の駆動開始情報、第2始動機に電力を供給する電源装置の状態(端子電圧や劣化度合等)やエンジンの冷間状態(外気温やエンジン冷却水温)によれば、第2始動機により十分な始動アシストが実施されるか否かを好適に判断できる。これにより、第1始動機の駆動と第2始動機の駆動とを適正に実施することができる。
第8の発明では、前記駆動制御部は、前記取得部により取得した前記第1パラメータ及び前記第2パラメータの少なくともいずれかに基づいて、前記第1始動機及び前記第2始動機のうち前記第2始動機を駆動させない態様を含めて前記各始動機の駆動を制御することを特徴とする。
例えば第1始動機の駆動状態が良好であるが、第2始動機の駆動状態が良好でない場合には、第1始動機のみによる始動完了が期待でき、反面、第2始動機の駆動による始動性向上の効果がさほど見込めないことが考えられる。この点、第2始動機を駆動させない態様を含めて各始動機の駆動を制御することにより、エンジン始動性とエネルギ低減との両面を加味しつつエンジン始動を好適に実施できる。
第9の発明では、前記第1始動機及び前記第2始動機の電源として、各々異なる第1電源装置(34)と第2電源装置(35)を備える車両に適用され、前記取得部は、前記第1電源装置からの給電により前記第1始動機が駆動される場合に前記第1パラメータを取得し、前記第2電源装置からの給電により前記第2始動機が駆動される場合に前記第2パラメータを取得することを特徴とする。
第1始動機と第2始動機とで電源装置が異なる場合、一方の始動機の電源装置の状態は良好であるが、他方の始動機の電源装置の状態は良好でないことが生じ得る。かかる場合において、上記のとおり第1パラメータ及び第2パラメータの少なくともいずれかに基づいて各始動機の駆動を制御することで、適正なるエンジン始動を実現できる。
エンジン制御システムの概略構成を示す図。 (a)スタータの駆動期間においてエンジン回転速度が良好な場合を示す図、(b)スタータの駆動期間においてエンジン回転速度が良好でない場合を示す図。 ECUが実施する一連の処理を示すフローチャート。 エンジン回転速度と開始タイミングとの関係を示す図。 バッテリの内部抵抗と開始タイミングとの関係を示す図。 制御部が実施する始動制御の処理を示すフローチャート。 エンジン始動時の制御をより具体的に示すタイムチャート。 第1実施形態の変形例においてECUが実施する一連の処理を示すフローチャート。 第1実施形態の変形例においてECUが実施する一連の処理を示すフローチャート。 第2実施形態においてECUが実施する一連の処理を示すフローチャート。 第2実施形態において制御部が実施する始動制御の処理を示すフローチャート。 第2実施形態においてエンジン始動時の制御をより具体的に示すタイムチャート。 第3実施形態におけるエンジン制御システムの概略構成を示す図。 第3実施形態においてECUが実施する一連の処理を示すフローチャート。 バッテリの内部抵抗と停止タイミングとの関係を示す図。 他の実施形態においてECUが実施する一連の処理を示すフローチャート。
以下、各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
(第1実施形態)
本実施形態に係る制御システムは、走行駆動源としてのエンジン10を備える車両に搭載されるものである。図1において、エンジン10は、ガソリンや軽油等の燃料の燃焼により駆動される多気筒エンジンであり、周知のとおり燃料噴射弁や点火装置等を備えている。
エンジン10には、ギア駆動式の第1始動機であるスタータ11が設けられている。スタータ11の回転軸にはピニオン12が設けられており、そのピニオン12はエンジン回転軸13に設けられたリングギア14に対して結合可能となっている。スタータ11には、リングギア14と結合させるべくピニオン12を押し出すソレノイド15が設けられている。このソレノイド15はピニオン12の駆動部として機能し、エンジン10の始動時には、ソレノイド15の駆動によりピニオン12が軸方向へと移動してリングギア14とが噛み合わされ、スタータ11の動力をエンジン回転軸13へと伝達可能とされる。
スタータ11にはバッテリ31が接続されており、特にソレノイド15とバッテリ31とはリレー33を介して接続されている。リレー33が接続状態となることで、バッテリ31からソレノイド15に電力が供給され、ピニオン12がリングギア14との噛み合い位置に押し出される。そして、ピニオン12の押し出しに伴いスイッチ32がオンすることにより、スタータ11が回転状態となる。また、リレー33が遮断状態となることで、バッテリ31からソレノイド15への電力供給が停止され、図示しないバネ等の復帰手段によりピニオン12が作動前の元の位置に戻り、ピニオン12とリングギア14との噛み合いが解除される。これにより、スイッチ32がオフとなり、スタータ11の回転が停止される。なお、リレー33は、後述するECU30からの駆動信号により接続及び遮断のいずれかの状態に操作される。
エンジン回転軸13には、プーリ及びベルトを含んで構成される動力伝達部16を介して、ベルト駆動式の第2始動機であるオルタネータ20が動力を伝達可能に接続されている。オルタネータ20は、動力伝達部16によりエンジン回転軸13に対して常時、駆動連結されている。オルタネータ20は、エンジン回転軸13へ駆動力を供給する際には電動機として機能し、エンジン10の駆動力を電力に変換する際には発電機として機能する。
なお、スタータ11は、駆動指令に応じてオンオフ駆動される始動機であるのに対し、オルタネータ20は、回転速度制御を可能として力行駆動される始動機である。また、スタータ11は、比較的大きなトルクを発生することができる低回転型の始動機であるのに対し、オルタネータ20は、高回転型の始動機である。
オルタネータ20は、回転電機部21と、制御部22と、回転電機部21に流れる電流を検出する回転検出部23と、回転電機部21へと電力を供給する回転駆動部24とを備えている。回転電機部21は、三相交流回転電機として構成され、ロータに巻かれたロータコイルと、ステータに巻かれたステータコイルとを備える公知の構成を有している。回転駆動部24は、スイッチング素子であるMOSFETを複数備える周知のインバータ回路であり、バッテリ31から供給される直流電力を交流電力へ変換して回転電機部21へ供給する機能と、回転電機部21から供給される交流電力を直流電力へと変換してバッテリ31へと供給する機能とを有する。バッテリ31は、電源装置に相当し、スタータ11及びオルタネータ20の双方に電力を供給する。
制御部22は、オルタネータ20の回転速度制御を実施するものであり、オルタネータ20を電動機として機能させる場合には、回転駆動部24を駆動してバッテリ31から供給される直流電力を三相の電力へと変換し、三相の電力をステータコイルへと供給する。このとき、制御部22は、回転検出部23により検出された電流値を用いて、回転電機部21の回転速度が目標の回転速度となるように回転駆動部24を制御する。
また、オルタネータ20を発電機として機能させる場合には、ステータコイルに交流の誘導起電力が生ずる。この交流の誘導起電力の周波数は、回転電機部21の回転速度に依存している。したがって、回転検出部23にて誘導起電力を検出することにより、回転電機部21の回転情報を取得することができる。
つまり、本実施形態では、オルタネータ20として回転センサを具備していない、いわゆるセンサレス構造のものを使用することとしている。回転検出部23は、回転電機部21のロータが回転することでロータコイル又はステータコイルに発生する誘起電圧又は誘起電流を検出する。制御部22は、回転検出部23で検出された誘起電圧又は誘起電流に基づいて、回転電機部21が回転状態にあることを認識したり、回転電機部21において励磁すべき位相を認識したりする。そして、制御部22は、自ら認識した位相に基づいて、回転電機部21の力行駆動等を実施する。
なお、回転電機部21の回転速度を取得することができれば、その回転速度と、動力伝達部16の減速比とを用いることにより、エンジン回転軸13の回転速度であるエンジン回転速度NEを求めることが可能である。エンジン回転軸13には、図示しないクラッチや変速機等を介して駆動輪が接続されている。この構成については、公知のものであるため、具体的な説明を省略する。
本システムでは、主にエンジン制御を実施するECU30を備えている。ECU30は、マイクロコンピュータ等を備えてなる周知の電子制御装置であり、本システムに設けられている各種センサの検出結果等に基づいて、エンジン10の各種制御を実施する。ECU30は、制御部22と相互に通信可能に接続されている。ECU30は、バッテリ31と電気的に接続され、バッテリ31から供給される電力により動作する。
センサ類としては、アクセル操作部材としてのアクセルペダル41の踏み込み操作量を検出するアクセルセンサ42、ブレーキペダル43の踏み込み操作量を検出するブレーキセンサ44、所定回転角度ごとにエンジン回転軸13の回転速度を検出する回転速度センサ45、車速を検出する車速センサ46等が設けられている。これらのセンサからの検出信号はECU30に逐次入力される。なお、本システムにはこれらのセンサ以外のセンサも設けられているが、図示は省略している。
ECU30は、各センサの検出結果等に基づいて、燃料噴射弁による燃料噴射量制御や点火装置による点火制御などのエンジン制御を実施するとともに、スタータ11の駆動をオンオフ制御する。また、ECU30は、アイドリングストップ制御を実施する。ECU30は、アイドリングストップ制御として、周知のとおり所定の自動停止条件の成立によりエンジン10を自動停止させ、かつその自動停止状態下で所定の再始動条件の成立によりエンジン10を自動再始動させる。自動停止・再始動の条件には、車速、アクセル操作、ブレーキ操作等が含まれる。
ところで、スタータ11とオルタネータ20を併用する始動方法では、大きなトルクが必要となるエンジン回転初期の段階ではスタータ11を駆動させ、その後オルタネータ20を駆動させることでエンジンを始動させる。この場合、スタータ11においては、種々の要因により駆動状態が相違することがあり、その駆動状態の相違により、スタータ11の駆動期間でのエンジン回転速度NEの変化に差が生じ、ひいてはエンジン始動性に影響が及ぶと考えられる。
スタータ11とオルタネータ20とを併用するエンジン始動の基本的な動作を図2を用いて説明する。なお、図2(a)は、スタータ11の駆動状態が良好な場合のエンジン始動について示し、図2(b)は、スタータ11の駆動状態が良好でない場合のエンジン始動について示している。なお、図2では、スタータ11とオルタネータ20の駆動期間が重複しない例を示している。
まず、ECU30からスタータ駆動指令が送信されることで、スタータ11の駆動が開始する。これに伴って、スタータ11の回転速度NPが上昇するとともにエンジン回転速度NEが上昇する。そして、所定のクランク角度位置に到達したタイミングでスタータ11を停止する。一方、ECU30からオルタネータ駆動指令が送信されることで、オルタネータ20の駆動が開始し、スタータ11の駆動停止後はオルタネータ20の駆動のみでエンジン始動を完了する。
ここで、スタータ11の駆動状態が良好な場合は、スタータ11の駆動状態が良好でない場合に比べて、エンジン回転速度が大きくなる。すなわち、エンジン回転速度のピーク値(クランキング回転速度)は、NEa>NEbの関係となる。また、(a)の場合には、スタータ11を停止させる所定のクランク角度位置に到達するタイミングが、(b)のタイミングに比べて早くなる。そのため、スタータ11の駆動からオルタネータ20の駆動へ移行するタイミングを早く迎えることができ、エンジン10の始動が速やかに行われる。一方、(b)の場合には、所定のクランク角度位置に到達するまでに時間がかかり、オルタネータ20の駆動へ移行するタイミングが遅くなる。その結果、エンジン始動が完了するまでに時間がかかり、エンジン10の始動性が悪くなる。
そこで、本実施形態では、スタータ11の駆動状態に相関する第1パラメータを取得するとともに、その第1パラメータに基づいてオルタネータ20の駆動開始タイミングを設定し、それによりスタータ11の駆動停止タイミングとオルタネータ20の駆動開始タイミングとの間の期間を制御するようにした。すなわち、第1パラメータに基づいてオルタネータ20の駆動開始タイミングを設定することにより、オルタネータ20の適正なる始動アシストを図っている。第1パラメータは、スタータ11の駆動時におけるエンジン回転速度の変化に相関するパラメータであるとよい。
なお本実施形態では、「第1パラメータ」は、スタータ11が駆動された状態でのエンジン回転速度のピーク値(クランキング回転速度)、エンジン回転速度の上昇変化率、スタータ11に電力を供給するバッテリ31の状態(例えば、端子電圧や劣化度合い等)、エンジンの冷間状態(外気温やエンジン冷却水温)に相当する。これらは、複数用いられてもよい。
オルタネータ20の駆動開始タイミングの設定について、より詳しくする。本実施形態では、オルタネータ20の駆動開始のタイミングとして、基準の開始タイミングが予め設定されており、エネルギ低減の観点から、スタータ11の駆動時におけるエンジン回転速度が良好な場合にスタータ11の駆動とオルタネータ20の駆動が重複しないように設定されている。すなわち、スタータ11の駆動が停止した後に、オルタネータ20が駆動開始するようにしている。
そして、本実施形態では、スタータ11の駆動時におけるエンジン回転速度が所定回転速度よりも小さい低回転状態となる場合に、オルタネータ20の駆動開始タイミングを早くする側に変更するようにした。すなわち、スタータ11によるクランキングが低回転状態となる場合には、予め設定されている基準タイミングから、オルタネータ20の駆動開始タイミングを早くし、オルタネータ20の始動アシストの量を大きくすることで、エンジンの始動性の向上を図っている。
図3を参照して、本実施形態に係るECU30が実施する一連の処理について説明する。図3に示すフローチャートに係る処理は、所定の制御周期ごとに繰り返し実施される。
まずステップS101では、エンジン10の始動完了前の状態にあるか否かを判定する。例えば、アイドリングストップ制御により自動停止され、かつ再始動の完了前の状態下ではステップS101が肯定される。始動完了後の状態にあればそのまま本処理を終了し、始動完了前の状態にあれば後続のステップS102に進む。ステップS102では、エンジン回転速度NEが所定の閾値TH1未満であるか否かを判定する。閾値TH1は、オルタネータ20の力行駆動を停止させることを判定するための判定値であり、例えばTH1=500rpmである。ステップS102を肯定した場合、ステップS103に進み、ステップS102を否定した場合、ステップS115に進む。
ステップS103では、ECU30により設定されるオルタネータ20の駆動開始タイミングであるか否かを判定する。ステップS103を肯定した場合、ステップS114に進み、ステップS103を否定した場合、ステップS104に進む。
ステップS104では、スタータ11が駆動中であるか否かを判定する。具体的には、既にスタータ11の駆動指令が生成されているか否かを判定する。ステップS104を否定した場合、すなわちスタータ11が駆動中でない場合、ステップS105に進み、エンジン10の始動要求が行われたか否かを判定する。このとき、エンジン自動停止後において再始動の要求が生じると、ステップS105を肯定してステップS106に進む。なお、エンジン自動停止後において再始動の要求が生じるまでは、ステップS105が否定され、そのまま本処理を終了する。
ステップS106では、スタータ駆動指令をリレー33に送信してスタータ11の駆動を開始させる。ステップS107では、第1パラメータとして、バッテリ31の状態を示すパラメータを取得する。具体的には、バッテリ31の内部抵抗を取得する。バッテリ31の内部抵抗はバッテリ31の劣化度合に応じて変化し、その抵抗値が大きいほどバッテリ31の劣化度合が大きいことを示すものとなっている。バッテリ31の内部抵抗が大きい場合には、スタータ11に供給される電力が小さくなるため、スタータ駆動時(クランキング時)におけるエンジン回転速度NEの上昇変化が鈍くなると考えられる。なお、バッテリ31の内部抵抗は周知の方法で取得され、例えばバッテリ電圧やバッテリ電流に基づいて算出される。また、前回運転時に算出された内部抵抗を取得する構成であってもよい。その後、ステップS108では、バッテリ31の内部抵抗に基づいて、今回のクランキング時のエンジン回転速度(クランキング速度)として推定される推定回転速度NExを算出する。
なお、バッテリ31の状態を示すパラメータとして、スタータ11への電力供給開始前におけるバッテリ31の端子電圧を取得してもよい。この場合、バッテリ31の端子電圧が小さいほどスタータ11への供給電力が小さくなることを考慮して、スタータ駆動時の推定回転速度NExを算出してもよい。
ステップS109では、算出された推定回転速度NExが所定の閾値TH2以上であるか否かを判定する。閾値TH2は、スタータ11の駆動時におけるエンジン回転速度NE(すなわち、クランキング速度)が低回転状態となることを判定するための判定値であり、正常時のクランキング速度である200rpmよりも小さい値、例えばTH2=150rpmである。ステップS109を肯定した場合、すなわちエンジン回転速度が低回転状態とならないと判定される場合、ステップS110に進む。ステップS110では、オルタネータ20の駆動開始タイミングは変更されず、基準の開始タイミングに設定される。
ステップS109を否定した場合、すなわちエンジン回転速度が低回転状態となると判定される場合、ステップS111に進む。ステップS111では、オルタネータ20の駆動開始タイミングを早くする側に変更する。かかる場合、基準の開始タイミングをもとに、開始タイミングを早くする側に変更する。
なおこの場合、変更される開始タイミングは、予め定めた所定のタイミングに設定されてもよく、図4に示すような関係を用いて設定されてもよい。図4には、推定回転速度NExと駆動開始タイミングを早める時間との関係を示している。図4では、推定回転速度NExが閾値TH2以上の場合は、早める時間がゼロとなっている。これはすなわち、開始タイミングが変更されないことを意味している。また、変更される開始タイミングは、推定回転速度NExが閾値TH2よりも小さくなるほど、駆動開始タイミングが早くなるように設定される。すなわち、スタータ11の駆動時におけるエンジン回転速度NEが低回転状態となるほど、オルタネータ20を早く駆動させ、始動アシストの量を大きくしている。
なお、バッテリ31の内部抵抗と、スタータ駆動時のエンジン回転速度には相関があるため、その相関を利用して、バッテリ31の内部抵抗に基づいてオルタネータ20の駆動開始タイミングを設定する構成であってもよい。かかる場合、例えば図5に示すようなバッテリ31の内部抵抗と駆動開始タイミングを早める時間との関係を用いて設定されてもよい。図5では、変更される開始タイミングは、バッテリ31の内部抵抗が大きくなるほど、駆動開始タイミングが早くなるように設定される。
スタータ11の駆動開始後は、ステップS104を肯定してステップS112に進む。ステップS112では、エンジン10の回転角度位置が所定のTDCの直前位置(例えばBTDC45〜5°CA)であるか否かを判定する。エンジン10のTDC直前位置は、エンジン10の気筒内の圧縮圧力が最大となる前のタイミングに相当する。ステップS112を肯定した場合、すなわち今現在の回転角度位置が所定のTDC直前である場合、ステップS113へ進む。なお、ステップS112を否定した場合には、そのまま本処理を終了する。すなわち、スタータ11の駆動を継続する。ステップS113では、スタータ11の駆動を停止する。すなわち、リレー33を遮断状態とする。
また、オルタネータ20の駆動開始タイミングが設定された後において、その開始タイミングを迎えると、ステップS103が肯定され、ステップS114に進む。ステップS114では、制御部22へオルタネータ駆動指令を送信する。
オルタネータ20の駆動によりエンジン回転速度NEが上昇し、ステップS102が否定されると、ステップS115に進む。ステップS115では、オルタネータ20の力行駆動を停止させるべくオルタネータ駆動指令をオフする旨の信号を送信し、その後、本処理を終了する。
次に、図6を参照して、制御部22が実施する始動制御について説明する。図6に示すフローチャートに係る処理は、所定の制御周期ごとに繰り返し実施される。この制御周期は、ECU30の制御周期と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
まず、ステップS201では、オルタネータ20が駆動中であるか否かを判定する。ステップS201を肯定した場合、ステップS204に進み、ステップS201を否定した場合は、ステップS202に進む。
ステップS202では、ECU30からオルタネータ駆動指令を受信したか否か、すなわちオルタネータ20の駆動が許可されているか否かを判定する。ステップS202を否定した場合、すなわち駆動許可がなされていない場合、オルタネータ20の駆動を行わず、そのまま本処理を終了する。ステップS202を肯定した場合、すなわち駆動許可がなされている場合、ステップS203に進み、駆動制御を実行する。
その後、オルタネータ20が駆動することでステップS201が肯定されると、ステップS204に進む。ステップS204では、オルタネータ駆動指令をオフする旨の信号を受信したか否かを判定する。ステップS204を否定した場合、そのまま本処理を終了する。すなわち、オルタネータ20の駆動を継続する。
一方、ステップS204を肯定した場合、ステップS205に進み、オルタネータ20の駆動を停止させる。
続いて、図7は、エンジン始動時の制御をより具体的に示すタイムチャートである。図7では、エンジン10が自動停止され、その後に再始動される状況が示されている。
タイミングt11以前はエンジン10が停止状態にあり、タイミングt11で、運転者の操作によりエンジン10の始動要求が生じる。具体的には、運転者によりアクセル操作が行われたこと、又はブレーキ操作が解除されたことに基づいて、始動要求が生じる。なお、エンジン10の初回始動時であれば、例えば運転者のキー操作に基づいて始動要求が生じる。
そして、この始動要求に基づいて、ECU30においてスタータ駆動指令が生成され、スタータ駆動指令により、スタータ11の駆動が開始される。またこのとき、スタータ11の駆動時における推定回転速度NExを推定し、オルタネータ20の駆動開始タイミングを設定する。具体的には、バッテリ31の内部抵抗を取得し、これを用いて推定回転速度NExを推定する。図7では、内部抵抗が閾値TH3以上であることから、バッテリ31からスタータ11への電力供給が良好でなく、エンジン回転速度NEが十分に上昇せず低回転状態となると判断し、オルタネータ20の駆動開始タイミングを基準のタイミングtaからタイミングt12に変更する。
そして、タイミングt12にて、ECU30においてオルタネータ駆動指令が生成され、オルタネータ20の駆動が開始される。その後、所定のTDCの直前のタイミングt13において、スタータ駆動指令がオフにされる。
その後、オルタネータ20の駆動とエンジン10の燃焼開始による自立回転とによりエンジン回転速度NEが上昇し、タイミングt14でエンジン回転速度NEが閾値TH1に到達すると、ECU30から制御部22に対して、オルタネータ駆動指令をオフする旨の信号が送信される。これにより、制御部22によりオルタネータ20の駆動が停止される。
このようにオルタネータ20の駆動開始タイミングを早くすることで、エンジン回転速度NEを好適に上昇させることができる。なお図7では、スタータ11とオルタネータ20の駆動が重複する期間(オーバーラップ期間)は、タイミングt12〜t13となる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
エンジン10の始動機としてスタータ11とオルタネータ20とを備え、エンジン始動に際し、スタータ11を先に駆動させるとともに、オルタネータ20を後に駆動させる場合、それらの始動機における各駆動期間の設定を適正化することが望ましい。この場合、スタータ11においては、種々の要因により駆動状態が相違することがあり、その駆動状態の相違により、スタータ11の駆動によるエンジン回転速度の変化に差が生じ、ひいてはエンジン始動性に影響が及ぶと考えられる。この点上記構成では、スタータ11の駆動状態に相関する第1パラメータを取得し、その取得した第1パラメータに基づいて、スタータ11の駆動停止タイミングとオルタネータ20の駆動開始タイミングとの間の期間を制御するようにした。この場合、例えばスタータ11の駆動時に十分なエンジン初期回転が得られない場合には、オルタネータ20による始動アシストの量を大きくする必要があると考えられ、こうした実情を加味しつつ、各始動機を駆動させる期間を最適化することができる。その結果、スタータ11及びオルタネータ20を用いて適正なるエンジン始動を実現することができる。
具体的には、第1パラメータに基づいて、オルタネータ20の駆動開始タイミングを設定するようにした。この場合、スタータ11の駆動状態に相関する第1パラメータによれば、スタータ11の駆動によるエンジンの回転状態を把握できるため、スタータ11の駆動によって十分なエンジン初期回転が付与されるか否かを判断できる。そして、その第1パラメータに基づいて、オルタネータ20の駆動開始タイミングを設定することにより、オルタネータ20において適正なる始動アシストを実施できる。
スタータ11の駆動時におけるエンジン回転速度NEが所定回転速度よりも小さい低回転状態となる場合には、オルタネータ20による始動アシストの量を大きくする必要がある。この点上記構成では、オルタネータ20の駆動開始タイミングを早くする側に変更するようにしたため、スタータ11の駆動とオルタネータ20の駆動とのオーバーラップ期間を長くすることができる。これにより、オルタネータ20による始動アシストを適正に実施することができ、ひいてはエンジン始動性を向上させることができる。
第1パラメータとして、スタータ11に電力を供給するバッテリ31の状態(端子電圧や劣化度合等)を取得するようにしたため、スタータ11の駆動によってエンジン回転軸に十分な初期回転が付与されるか否かを好適に判断できる。これにより、スタータ11の駆動とオルタネータ20の駆動とを適正に実施することができる。
スタータ11の駆動状態が良好である場合には、スタータ11の駆動に重複させてオルタネータ20により始動アシストを実施しなくても、適正なエンジン始動を実施できると考えられる。この点上記構成では、スタータ11及びオルタネータ20の駆動を重複させない態様を含めた制御を実施することにより、エンジン始動性の向上とエネルギ低減とを好適に実現できる。
(第1実施形態の変形例)
・上記構成では、エンジン始動時において、スタータ11の駆動指令を送信するとともに、バッテリ31の状態パラメータを用いて推定回転速度NExを推定し、それに基づいてオルタネータ20の駆動開始タイミングを設定する構成としたが(図3のステップS107〜S111)、これを変更してもよい。例えば、スタータ11が駆動している場合のエンジン回転速度のピーク値(すなわち、クランキング速度)を取得し、それに基づいてオルタネータ20の駆動開始タイミングを設定する構成とすることができる。
この構成における処理について、図8を用いて説明する。本処理は上述の図3に置き換えてECU30により所定周期で繰り返し実施される。なお図8では、図3と同様の処理について同一のステップ番号を付して説明を簡略にする。図3の処理からの変更点は、ステップS107〜S111を削除するとともに、ステップS301〜S306を追加した点である。
図8において、エンジン10の始動完了前であり、かつエンジン回転速度NEが閾値TH1未満である場合(ステップS101,S102が共にYES)、ステップS103に進む。オルタネータ20の開始タイミングでなければ、ステップS103を否定してステップS104に進む。そして、エンジン始動要求に伴いスタータ11が駆動されている状態であれば、ステップS104を肯定してステップS301に進む。ステップS301では、オルタネータ20の開始タイミングを設定したか否かを判定する。ステップS301を否定した場合、ステップS302へ進む。ステップS302では、エンジン回転速度のピークを経過したか否かを判定する。ステップS302を肯定した場合、ステップS303に進み、そのピーク値を取得する。すなわち、クランキング速度を取得する。
ステップS304では、取得したエンジン回転速度NEが所定の閾値TH2以上であるか否かを判定する。ステップS304を肯定した場合、ステップS305に進み、開始タイミングを基準の開始タイミングに設定する。ステップS304を否定した場合、ステップS306に進む。ステップS306では、オルタネータ20の駆動開始タイミングを早くする側に変更する。駆動開始タイミングの変更については、第1実施形態と同様に実施される。それ以降のステップは図3の処理と同様であり、エンジン回転速度NEのピーク値が小さいほど、駆動開始タイミングが早くなるように設定される。
また、その他の構成として、スタータ11の駆動開始直後におけるエンジン回転速度の回転上昇率に基づいて、オルタネータ20の駆動開始タイミングを設定する構成としてもよい。
この構成における処理について、図9を用いて説明する。本処理は上述の図3に置き換えてECU30により所定周期で繰り返し実施される。なお図9では、図3と同様の処理について同一のステップ番号を付して説明を簡略にする。図3の処理からの変更点は、ステップS107〜S111を削除するとともに、ステップS401〜S406を追加した点である。
図9において、エンジン10の始動完了前であり、かつエンジン回転速度NEが閾値TH1未満である場合(ステップS101,S102が共にYES)、ステップS103に進む。オルタネータ20の開始タイミングでなければ、ステップS103を否定してステップS104に進む。そして、エンジン始動要求に伴いスタータ11が駆動されている状態であれば、ステップS104を肯定してステップS401に進む。ステップS401では、オルタネータ20の開始タイミングを設定したか否かを判定する。ステップS401を否定した場合、ステップS402に進む。ステップS402では、スタータ11の駆動開始後において所定回転角度ごとに算出されるエンジン回転速度NEの変化に基づいて、エンジン回転速度NEの上昇変化率を算出する。その後、ステップS403では、エンジン回転速度NEの上昇変化率に基づいて、今回のクランキング時のエンジン回転速度(クランキング速度)として推定される推定回転速度NExを算出する。
ステップS404では、推定された推定回転速度NExが所定の閾値TH2以上であるか否かを判定する。ステップS404を肯定した場合、ステップS405に進み、開始タイミングを基準の開始タイミングに設定する。ステップS404を否定した場合、ステップS406に進む。ステップS406では、オルタネータ20の駆動開始タイミングを早くする側に変更する。駆動開始タイミングの変更については、第1実施形態と同様に実施される。それ以降のステップは図3の処理と同様である。
・第1パラメータとして、互いに異なる複数のパラメータを用いてオルタネータ20の駆動開始タイミングを設定する構成としてもよい。例えば、第1パラメータとして、バッテリ31の状態パラメータと、スタータ駆動時におけるエンジン回転速度(クランキング速度)とを取得するとともに、それらに基づいて各々オルタネータ20の駆動開始タイミングを算出する。そして、互いに異なるパラメータにより算出された各タイミングのうち、早い方をオルタネータ20の駆動開始タイミングとして設定し、その駆動開始タイミングに基づいてオルタネータ20の駆動を開始させる。第1パラメータとして他のパラメータを組み合わせる場合も同様である。この場合、複数のパラメータを用いることで、オルタネータ20の駆動開始タイミングとして一層適正なタイミングを設定できる。また、互いに異なるパラメータにより算出された各タイミングのうち、早い方をオルタネータ20の駆動開始タイミングとして設定することで、始動アシストの不足を補う、すなわちエンジン始動性を高める上でより好適な構成を実現できる。
ただし上記以外に、互いに異なるパラメータにより算出された各タイミングのうち、遅い方をオルタネータ20の駆動開始タイミングとして設定する構成や、互いに異なるパラメータにより算出された各タイミングの中間のタイミングをオルタネータ20の駆動開始タイミングとして設定する構成であってもよい。
・上記実施形態では、オルタネータ20の駆動開始タイミングを早くする側に変更することで、スタータ11の駆動とオルタネータ20の駆動を重複させ、かつそのオーバーラップ期間を長くするようにしたが、これを変更してもよい。例えば、オルタネータ20の駆動開始タイミングを早くする側に変更してもスタータ11の駆動とオルタネータ20の駆動とが必ずしも重複せず、かつその重複しない期間を短くするようにしてもよい。この場合、駆動開始タイミングを早くすることで、オルタネータ20による始動アシストを大きくするとともに、オーバーラップ期間を設けないことで消費電力の低減を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。第1実施形態では、スタータ11の駆動状態に相関するパラメータに基づいてオルタネータ20の駆動開始タイミングを設定したのに対して、第2実施形態では、オルタネータ20の駆動状態に相関するパラメータに基づいてスタータ11の駆動停止タイミングを設定する。
ここで、スタータ11とオルタネータ20とを併用するエンジン10の始動時には、種々の要因によりスタータ11の駆動状態が相違することがあるため、例えば、図2(b)に示すように、スタータ11の駆動状態が良好でない場合には、エンジン回転速度の上昇が不十分となる。かかる場合に、オルタネータ20の力行駆動の開始が遅れることがある。
この点について以下に詳しく説明する。本実施形態では、オルタネータ20として、交流モータを備えたセンサレス構造のものを使用している。この場合、オルタネータ駆動指令に伴うスタータ11の駆動開始後には、オルタネータ20が連れ回りされることにより、制御部22は励磁すべき位相を認識し、認識した位相に合わせて通電を制御することで、オルタネータ20による力行駆動が実行される。このとき、連れ回りされる際のオルタネータ20の回転が不十分な場合には、力行駆動の開始までにより多くの時間を要する。つまり、オルタネータ20の力行駆動の開始が遅れることになる。かかる場合、オルタネータ20による始動アシストが不足することとなり、その結果エンジン始動性の悪化が懸念される。
本実施形態では、オルタネータ20の駆動状態に相関する第2パラメータとして、オルタネータ20の駆動開始指令の受信後において時系列でオルタネータ20の力行駆動開始の情報を取得するとともに、その第2パラメータに基づいてスタータ11の駆動停止タイミングを設定し、それによりスタータ11の駆動停止タイミングとオルタネータ20の駆動開始タイミングとの間の期間を制御するようにした。すなわち、第2パラメータに基づいてスタータ11の駆動停止タイミングを設定することにより、オルタネータ20による始動アシストの状況を見越した上で、スタータ11を適切に駆動させるようにしている。
スタータ11の駆動停止タイミングの設定に関して言えば、オルタネータ20による始動アシストが不足するアシスト不足状態である場合に、スタータ11の駆動停止タイミングを遅くする側に変更するようにした。すなわち、オルタネータ20による始動アシストが不足する場合には、スタータ11の駆動停止タイミングを遅くし、スタータ11の駆動とオルタネータ20の駆動のオーバーラップ期間を長くすることで、エンジン始動性を確保している。なお、アシスト不足状態には、例えばオルタネータ20の力行駆動の完了までの期間が長引いている状態や、バッテリ31の劣化度合が大きく、オルタネータ20へ十分な電力が供給できずにオルタネータ20の回転トルクが不足する状態が含まれる。
なお、本実施形態では、オルタネータ20の駆動が開始された後にスタータ11の駆動を停止する、すなわちスタータ11の駆動とオルタネータ20の駆動とが重複する状況を想定している。
図10を参照して、本実施形態に係るECU30が実施する一連の処理について説明する。本処理は上述の図3に置き換えてECU30により所定周期で繰り返し実施される。
また本処理では、制御部22により生成されたスタータ駆動停止指令をECU30で受信することで、スタータ11の駆動を停止することとしている。なお、図10では、図3と同様の処理について同一のステップ番号を付して説明を簡略にする。
図10において、エンジン10の始動完了前であり、かつエンジン回転速度NEが閾値TH1未満である場合(ステップS101,S102が共にYES)、ステップS501では、制御部22からスタータ駆動停止指令を受信したか否かを判定する。この場合、スタータ駆動停止指令を受信していなければ、ステップS104に進む。そして、エンジン始動要求に伴いスタータ11が駆動されている状態であれば、ステップS104を肯定してステップS502に進む。
ステップS502では、オルタネータ20の駆動開始タイミングであるか否かを判定する。本実施形態では、オルタネータ20の駆動開始タイミングをあらかじめ定めておくこととし、例えばスタータ11の駆動開始から所定時間が経過したタイミング(ただし、スタータ11の駆動停止前)としている。ステップS502を肯定した場合、ステップS114に進み、制御部22にオルタネータ駆動指令を送信する。一方、ステップS502を否定した場合、そのまま本処理を終了する。
なお、オルタネータ20の開始タイミングについては、スタータ11の駆動状態にかかわらず、スタータ11の駆動とオルタネータ20の駆動とが重複するように予め設定されていてもよい。
そして、オルタネータ駆動指令送信後において、制御部22から生成されたスタータ駆動停止指令を受信すると、ステップS501が肯定され、スタータ11を停止する(ステップS113)。
次に、図11を参照して、制御部22においてスタータ11の駆動停止タイミングを設定する制御について説明する。本処理は上述の図6に置き換えて制御部22により所定周期で繰り返し実施される。この制御周期は、ECU30の制御周期と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図11において、ECU30から送信されたオルタネータ駆動指令を受信すると(ステップS202:YES)、オルタネータ20の駆動制御が実行されることでステップS201が肯定され、ステップS601に進む。ステップS601では、スタータ駆動停止指令をECU30に送信したか否かを判定する。ステップS601を肯定した場合はステップS204に進み、ステップS601を否定した場合はステップS602に進む。
ステップS602では、第2パラメータとして、オルタネータ20の駆動開始指令の受信後におけるオルタネータ20の力行駆動開始の情報を取得する。具体的には、制御部22において、オルタネータ20の位相認識が完了し、かつその位相認識の結果に基づく力行駆動が開始された情報を取得する。
ステップS603では、オルタネータ20の力行駆動が開始されたか否かを判定する。そして、ステップS603を肯定した場合、ステップS604に進み、スタータ駆動停止指令をECU30に送信する。つまりこの場合、オルタネータ20の力行駆動が開始されるまでスタータ11を駆動させることとなる。そして、種々の要因によりオルタネータ20の力行駆動の開始が遅れる場合、つまりオルタネータ20による始動アシストが不足している場合には、スタータ11の駆動停止タイミングを遅らせることとなる。
続いて、図12は、図10及び図11の制御をより具体的に示すタイムチャートである。なお図12では、エンジン10が自動停止され、その後に再始動される状況が示されている。
タイミングt21以前はエンジン10が停止状態にあり、タイミングt21で、運転者の操作によりエンジン10の始動要求が生じると、ECU30においてスタータ駆動指令が生成され、スタータ11の駆動が開始される。そして、タイミングt22で、ECU30においてオルタネータ駆動指令が生成され、制御部22に送信される。その後、制御部22がオルタネータ駆動指令を受信すると、駆動制御を実行する。具体的には、励磁すべき位相を認識し、認識した位相に合わせて通電を制御することで力行駆動を開始する。
ここで、図12では、例えばバッテリ31の劣化度合が大きい(例えばバッテリ31の内部抵抗が閾値TH3以上である)ため、スタータ駆動時におけるエンジン回転速度の上昇変化が鈍くなる。かかる場合には、力行駆動の開始が遅れる。そして、タイミングt23でオルタネータ20の力行駆動が開始されると、制御部22においてスタータ駆動停止指令が生成され、ECU30に送信される。そして、タイミングt24において、ECU30でスタータ駆動停止指令が受信されると、スタータ11が停止される。つまり、オルタネータ20の力行駆動が開始されるまでは、スタータ11の駆動が継続されることとなる。
ここで、エンジン回転速度が良好であれば、タイミングtbでオルタネータ20の力行駆動が開始され、その後タイミングtcでスタータ駆動停止指令が受信されるのに対し、スタータ駆動時のエンジン回転速度の低下に起因して、オルタネータ20の力行駆動の開始、並びにスタータ駆動停止指令の送信がいずれも遅延されている。この場合、オルタネータ20の力行駆動の開始の遅延により始動アシストが不足することを補うべく、スタータ11の駆動停止のタイミングが遅延されている。
なお、ECU30と制御部22とで相互に通信が行われる場合、通信に要する時間により通信遅れが生じる。タイミングt23〜t24は、その通信遅れの時間を示している。
上記構成では、オルタネータ20の駆動状態に相関する第2パラメータを取得し、その取得した第2パラメータに基づいて、スタータ11の駆動停止タイミングとオルタネータ20の駆動開始タイミングとの間の期間を制御するようにした。この場合、例えばオルタネータ20の駆動時に十分な始動アシストが実施できない場合には、スタータ11による初期回転の駆動を大きくする必要があると考えられ、こうした実情を加味しつつ、各始動機を駆動させる期間を最適化することができる。その結果、スタータ11及びオルタネータ20を用いて適正なるエンジン始動を実現することができる。
具体的には、第2パラメータに基づいて、スタータ11の駆動停止タイミングを設定するようにした。この場合、オルタネータ20の駆動状態に相関する第2パラメータによれば、オルタネータ20の駆動による始動アシストの状態を把握できるため、オルタネータ20の駆動によって十分な始動アシストが実施されるか否かを判断できる。そして、その第2パラメータに基づいて、スタータ11の駆動停止タイミングを設定することにより、オルタネータ20による始動アシストの状況を見越した上で、スタータ11を適切に駆動させることができる。
オルタネータ20による始動アシストが不足するアシスト不足状態である場合には、オルタネータ20による始動負担に対してスタータ11による始動負担を大きくする必要がある。この点上記構成では、かかる場合にスタータ11の駆動停止タイミングを遅くする側に変更するようにしたため、スタータ11の駆動とオルタネータ20の駆動とのオーバーラップ期間を長くすることができる。これにより、スタータ11の始動負担を大きくすることで、エンジン始動性を向上させることができる。
第2パラメータとして、オルタネータ20の駆動開始指令の受信後において時系列でオルタネータ20の力行駆動開始の情報を取得するようにしたため、オルタネータ20の駆動によって十分な始動アシストが実施されるか否かを好適に判断できる。これにより、スタータ11の駆動とオルタネータ20の駆動とを適正に実施することができる。
上記実施形態では、第2パラメータとして、オルタネータ20の駆動開始指令の受信後において時系列でオルタネータ20の力行駆動開始の情報を取得する構成としたが、これを変更してもよい。例えばオルタネータ20に電力を供給するバッテリ31の状態(例えば、端子電圧や劣化度合い等)やエンジンの冷間状態(外気温やエンジン冷却水温)を取得する構成としてもよい。この場合、ECU30が、第2パラメータとしてのバッテリ31の状態やエンジンの冷間状態を取得し、これらのパラメータに基づいてスタータ11の駆動停止のタイミングを設定する。具体的には、バッテリ31の端子電圧が低いほど、又はエンジン冷却水温が低いほど、スタータ11の駆動停止のタイミングを遅らせるようにする。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、上記実施形態との相違点を中心に説明する。上記実施形態では、スタータ11とオルタネータ20はいずれもバッテリ31に接続され、バッテリ31から各始動機に対して電力が供給される構成としたのに対し、第3実施形態では、スタータ11とオルタネータ20は各々異なるバッテリに接続され、各々のバッテリから各始動機に対して電力が供給される構成とする。
図13には、第3実施形態におけるエンジン制御システムの概略構成を示す。スタータ11にはバッテリ34が接続されており、バッテリ34から電力が供給されることでスタータ11が駆動される。一方、オルタネータ20にはバッテリ35が接続されており、例えばオルタネータ20が電動機として機能する際には、バッテリ35からインバータ回路を介して電力が供給されることでオルタネータ20が駆動される。ECU30は、バッテリ35と接続されており、バッテリ35からの電力供給により作動する。また、ECU30は、各バッテリの状態を逐次取得することが可能である。なお、2つのバッテリが設けられていること以外は、図1の構成図と変わらない。
そして、第3実施形態では、第2パラメータとして、バッテリ35の状態を示すパラメータを取得するとともに、その第2パラメータに基づいてスタータ11の駆動停止タイミングを設定し、それによりスタータ11の駆動停止タイミングとオルタネータ20の駆動開始タイミングとの間の期間を制御する。すなわち、第2パラメータとして、スタータ11と共用しない独立したバッテリ35の状態を示すパラメータを用いることで、オルタネータ20の駆動状態を適正に把握することができる。
図14は、本実施形態に係るECU30が実施する一連の処理を示すフローチャートである。本処理は、第2パラメータに基づいてスタータ11の駆動停止タイミングを設定する処理であり、例えば第2実施形態における図10に置き換えて実施される。なお、図14では、図10と同様の処理について同一のステップ番号を付して説明を簡略にする。
図14において、エンジン10の始動完了前であり、かつエンジン回転速度NEが閾値TH1未満である場合(ステップS101,S102が共にYES)、ステップS701では、ECU30により設定されるスタータ11の駆動停止タイミングであるか否かを判定する。ステップS701を肯定した場合、ステップS113に進み、ステップS701を否定した場合、ステップS104に進む。
そして、エンジン始動要求に伴いスタータ11が駆動されている状態であれば、ステップS104を肯定してステップS502に進む。ステップS502において、オルタネータ20の駆動開始タイミングであれば、ステップS502を肯定して、ステップS114に進む。ステップS114では、制御部22にオルタネータ駆動指令を送信し、ステップS702に進む。
ステップS702では、第2パラメータとして、バッテリ35の状態を示すパラメータを取得する。具体的にはバッテリ35の内部抵抗を取得する。その後、ステップS703では、バッテリ35の内部抵抗に基づいて、スタータ11の駆動停止タイミングを設定する。
駆動停止タイミングは、例えば図15に示す関係を用いて設定されてもよい。図15では、バッテリ35の内部抵抗とスタータ11の駆動停止タイミングを遅くする時間との関係を示している。図15では、変更される停止タイミングは、バッテリ35の内部抵抗が大きくなるほど、駆動停止タイミングが遅くなるように設定される。ここで、バッテリ35の内部抵抗が大きい場合には、オルタネータ20に供給される電力が小さくなるため、オルタネータ20の駆動時における回転トルクが不足する、つまりオルタネータ20による始動アシストが不足すると考えられる。そのため、かかる場合には、スタータ11の駆動停止タイミングを遅くしてスタータ11の駆動時間を長くすることで、スタータ11の始動負担を大きくする。
そして、スタータ11の駆動停止タイミングが設定された後、その停止タイミングを迎えると、ステップS701を肯定して、スタータ11を停止する(ステップS113)。
なお、本実施形態において、制御部22の処理は、図6と同様の処理が実行される。また本実施形態では、第2実施形態と異なり、ECU30側でスタータ11の駆動停止タイミングを設定する構成としている。
スタータ11とオルタネータ20とで各々異なるバッテリ34,35に接続する構成とすることで、一方のバッテリの状態は良好であるが、他方のバッテリの状態は良好でない場合において、第1パラメータ及び第2パラメータの少なくともいずれかに基づいて各始動機の駆動を制御することで、適正なるエンジン始動を実現できる。
さらに、第1パラメータ又は第2パラメータのいずれかにバッテリの状態を示すパラメータを用いた場合には、各始動機に供給される電力を精度よく検出でき、ひいては各始動機の駆動状態を適切に把握することができる。
また、ECU30において、第2パラメータを取得するとともに、スタータ11の駆動停止タイミングを設定する構成としたことで、スタータ11の駆動のオンオフ制御に関し、ECU30と制御部22の相互の通信が必要なく、相互間の通信に伴う通信遅れが生じない。そのため、スタータ11の駆動を好適に制御することができる。
第2パラメータとしてバッテリ35の状態を示すパラメータを取得するとともに、その第2パラメータに基づいてスタータ11の駆動停止タイミングを設定する構成に代えて、第1パラメータとしてバッテリ34の状態を示すパラメータを取得するとともに、その第1パラメータに基づいてオルタネータ20の駆動開始タイミングを設定する構成としてもよい。
(他の実施形態)
上記実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1パラメータに基づいてオルタネータ20の駆動開始タイミングを設定する処理、又第2パラメータに基づいてスタータ11の駆動停止タイミングを設定する処理をそれぞれ独立した実施形態としたが、これらの処理を組み合わせてもよい。すなわち、第1パラメータ及び第2パラメータをいずれも取得し、第1パラメータに基づいてオルタネータ20の駆動開始タイミングを設定するとともに、第2パラメータに基づいてスタータ11の駆動停止タイミングを設定するような構成としてもよい。この構成によれば、各始動機の駆動時期が適正化され、好適なエンジンの始動が実現できる。
・上記実施形態では、スタータ11とオルタネータ20との駆動を併用してエンジンを始動させる構成としたが、これを変更し、オルタネータ20を駆動させない制御を含めた構成としてもよい。例えば、スタータ11の駆動状態が良好な場合には、オルタネータ20を駆動させず、スタータ11の駆動のみによってエンジンを始動させてもよい。
この構成における処理について図16を用いて説明する。なお、図16では、便宜上、図3の処理について一部(ステップS106〜S111)のみを抽出して示している。
図16において、エンジン10の始動要求が生じた場合に、ステップS106に進む。ステップS106では、スタータ駆動指令をリレー33に送信してスタータ11の駆動を開始させる。ステップS107では、第1パラメータとして、バッテリ31の状態を示す状態パラメータとエンジン冷却水温を取得する。ここでは、バッテリ31の状態パラメータとして、バッテリ31の内部抵抗を取得する。ステップS108では、バッテリ31の内部抵抗に基づいて、推定回転速度NExを算出する。
ステップS109では、算出された推定回転速度NExが所定の閾値TH2以上であるか否かを判定する。ステップS109を否定した場合、すなわちエンジン回転速度が低回転状態となると判定される場合、ステップS111に進み、オルタネータ20の駆動開始タイミングを変更する。
一方、ステップS109を肯定した場合、すなわちエンジン回転速度が低回転状態とならないと判定される場合、ステップS801に進む。ステップS801では、エンジン冷却水温が所定の閾値TH4以上であるか否かを判定する。閾値TH4は、エンジン10が冷間状態であることを判定するための判定値である。ステップS801を肯定した場合、つまりエンジン10が冷間状態でない場合は、ステップS802に進む。ステップS802では、オルタネータ20の駆動開始タイミングを設定しない。すなわち、今回のエンジンの始動時においてオルタネータ20を駆動させない。一方、ステップS801を否定した場合、つまりエンジン10が冷間状態である場合は、オルタネータ20の駆動開始タイミングを基準タイミングに設定する(ステップS110)。
上記処理では、エンジンが冷間状態でなく、かつスタータ11の駆動時によるエンジン回転速度が良好な場合は、オルタネータ20を駆動させずにエンジンを始動させる制御を含む構成とした。かかる場合には、スタータ11のみによる始動完了が期待できる反面、オルタネータ20の駆動による始動性向上の効果がさほど見込めないことが考えられる。そのため、上記構成によれば、エンジン始動性とエネルギ低減との両面を加味しつつエンジン始動を好適に実施できる。
またその他に、スタータ11の駆動状態が良好であって、かつオルタネータ20の駆動状態が良好でないことを判定し、その判定結果に基づいて、オルタネータ20を駆動させずスタータ11の駆動のみによってエンジンを始動させてもよい。
・第1パラメータ又は第2パラメータとして、エンジンの冷間状態を示すパラメータを取得する構成としてもよい。エンジンの冷間状態を示すパラメータは、例えば外気温やエンジン冷却水温であって、これらは外気温センサや水温センサにより取得される。例えば、第1パラメータであれば、水温が所定の閾値よりも小さい場合にエンジンが冷間状態であるとし、オルタネータ20の駆動開始タイミングを早くする側に変更する構成としてもよい。
・スタータ11のオンオフ制御とオルタネータ20の駆動制御(回転速度制御)とを同じECUで実施する構成としてもよい。
・上記実施形態では、第2始動機として、回転センサを具備していないオルタネータ20を用いる構成としたが、これを変更し、回転センサを具備するオルタネータ20を用いる構成であってもよい。
・スタータ11として、ピニオン押し出し用のソレノイドと、モータ回転用のソレノイドとを有する、いわゆるタンデム式のスタータを用いることも可能である。
10…エンジン、11…スタータ、20…オルタネータ、22…制御部、30…ECU、31,34,35…バッテリ。

Claims (9)

  1. エンジン(10)を始動させる始動機として第1始動機(11)と第2始動機(20)とを備える車両に適用され、
    始動要求に応じて前記第1始動機を駆動させるとともに、その後に前記第2始動機を駆動させることで、前記エンジンを始動させるエンジン始動装置(22,30)であって、
    前記第1始動機の駆動状態に相関する第1パラメータ、及び前記第2始動機の駆動状態に相関する第2パラメータの少なくともいずれかを取得する取得部と、
    前記取得部により取得した前記第1パラメータ及び前記第2パラメータの少なくともいずれかに基づいて、前記第1始動機の駆動停止タイミングと前記第2始動機の駆動開始タイミングとの間の期間を制御する駆動制御部と、
    を備えるエンジン始動装置。
  2. 前記駆動制御部は、前記第1パラメータに基づいて前記第2始動機の駆動開始タイミングを設定することで、前記期間を制御する請求項1に記載のエンジン始動装置。
  3. 前記駆動制御部は、前記第1パラメータに基づいて、前記第1始動機の駆動時におけるエンジン回転速度が所定回転速度よりも小さい低回転状態となるか否かを判定し、その低回転状態であると判定される場合に、前記第2始動機の駆動開始タイミングを早くする側に変更する請求項2に記載のエンジン始動装置。
  4. 前記取得部は、前記第1パラメータとして、前記第1始動機が駆動された状態でのエンジン回転速度のピーク値、エンジン回転速度の上昇変化率、前記第1始動機に電力を供給する電源装置(30,34)の状態、及び前記エンジンの冷間状態の少なくともいずれかを取得する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエンジン始動装置。
  5. 前記駆動制御部は、前記第2パラメータに基づいて前記第1始動機の駆動停止タイミングを設定することで、前記期間を制御する請求項1乃至4のいずれか1項に記載のエンジン始動装置。
  6. 前記駆動制御部は、前記第2パラメータに基づいて、前記第2始動機による始動アシストが不足するアシスト不足状態であるか否かを判定し、そのアシスト不足状態であると判定される場合に、前記第1始動機の駆動停止タイミングを遅くする側に変更する請求項5に記載のエンジン始動装置。
  7. 前記取得部は、前記第2パラメータとして、前記第2始動機の駆動開始情報、前記第2始動機に電力を供給する電源装置(30,35)の状態、及び前記エンジンの冷間状態の少なくともいずれかを取得する請求項1,5,6のいずれか1項に記載のエンジン始動装置。
  8. 前記駆動制御部は、前記取得部により取得した前記第1パラメータ及び前記第2パラメータの少なくともいずれかに基づいて、前記第1始動機及び前記第2始動機のうち前記第2始動機を駆動させない態様を含めて前記各始動機の駆動を制御する請求項1乃至7のいずれか1項に記載のエンジン始動装置。
  9. 前記第1始動機及び前記第2始動機の電源として、各々異なる第1電源装置(34)と第2電源装置(35)を備える車両に適用され、
    前記取得部は、前記第1電源装置からの給電により前記第1始動機が駆動される場合に前記第1パラメータを取得し、前記第2電源装置からの給電により前記第2始動機が駆動される場合に前記第2パラメータを取得する請求項1乃至8のいずれか1項に記載のエンジン始動装置。
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