JP2018034967A - 貯留排出装置 - Google Patents
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Description
ごみ投入口に投入されたごみ(塵芥)は、集合住宅を上下に貫通する投入シュート中を落下した後、投入シュート毎に設けられた回転ドラム式の貯留排出装置に貯留される。ごみは一時的に貯留排出装置に貯留され、適宜ごみ収集車によって回収される。
また、回転ドラム内に貯留され、回転ドラムが回転することにより上方に掻き上げられた被処理物がテーパ部上に落下する際に、閉塞部に落下した被処理物をスムーズに落下させることができる。また、被処理物が落下する箇所に閉塞部が配置されているため、通気孔が被処理物によって塞がれることにより、負圧源によって発生する空気の流速が変動するのを防止することができる。
また、フレキシブルジョイントにより、導入配管と回転ドラムとを正確に同軸に合わせて配置する必要がなくなり、略同軸、すなわち同軸状とすることができるため、据付が容易となる。
また、回転ドラム内に貯留され、回転ドラムが回転することにより上方に掻き上げられた被処理物がテーパ部上に落下する際に、閉塞部に落下した被処理物をスムーズに落下させることができる。また、被処理物が落下する箇所に閉塞部が配置されているため、通気孔が被処理物によって塞がれることにより、負圧源によって発生する空気の流速が変動するのを防止することができる。
本実施形態の貯留排出装置は、空気輸送方式によるごみ空気輸送システムに使用され、空気搬送された被処理物であるごみ・塵芥が貯留される装置である。
ごみ空気輸送システムは、例えば複数階層を有するマンションなどの建築物に設けられているごみの投入口、建築物を上下方向に貫通する複数の投入シュート(ダストシュート)及び輸送管を介してごみが貯留される貯留排出装置と、ごみ輸送用の空気流を発生させる送風機(ブロア、負圧源)と、を有している。貯留排出装置には、投入口に投入されるごみが空気の気流と共に導入される。
なお、以下の説明では、回転ドラム3の軸線Oが延びている方向を軸方向Daとする。また、軸線Oに直交する方向を径方向とし、径方向で軸線Oから遠ざかる側を径方向外側といい、径方向で軸線Oに近づく側を径方向内側という。また、軸方向Daであって、搬送方向Tの上流側を軸方向上流側Da1、搬送方向Tの下流側を軸方向下流側Da2という。
貯留排出装置1は、回転ドラム3を回転させる駆動部9を有している。駆動部9は、電動モーター10と、電動モーター10の出力軸に設けられている駆動歯車11と、回転ドラム3の外周面に設けられている被駆動歯車12と、を有している。
導入配管4の軸方向上流側の端部は、ごみ及び空気の受け入れ部である輸送管13と接続されている。
筒状網21は、回転ドラム3の内部空間6と連通する複数の通気孔22を有する円筒籠状の部材である。筒状網21は、回転ドラム3の内部空間6と排気配管20との間に介在するフィルター(スクリーン)として機能する。筒状網21は、導入配管4の軸方向下流側Da2の端部近傍まで延在している。
筒状網21は、金網31に限らず、面上に規則的に通気孔が形成された部材から形成することができる。筒状網21は、例えば、パンチングメタルから形成してもよい。
筒状網21は、排気配管20の軸方向下流側Da2の端部から径方向外側に突出する円板状の後端面23(図2参照)と、後端面23の径方向外側の端部に接続された円筒形状の円筒部24(筒部)と、導入配管4の軸方向下流側Da2の端部近傍から径方向外側に突出する円板状の前端面25と、円筒部24の軸方向下流側Da2の端部と前端面25の径方向外側の端部とを接続するテーパ部26と、を有している。
円筒部24は、回転ドラム3と同軸状の円筒形状の部位である。円筒部24は、リブ32を除き、全面が金網31によって形成されている。即ち、円筒部24の全面には、複数の通気孔22が規則的に形成されている。
テーパ部26の水平面からの傾斜角度θは、回転ドラム3内に貯留されるごみの堆積物M1の安息角に応じて適宜設定されている。本実施形態のテーパ部26は、円筒部24とのなす角度が50°となるように形成されている。テーパ部26の円筒部24とのなす角度は、30°から60°の間としてよい。換言すれば、軸線Oを含む鉛直面とテーパ部26とのなす角度は、30°から60°の間である。
テーパ部26は、周方向から見た断面形状を直線状にする必要はなく、円弧状としてもよい。即ち、テーパ部26は、軸方向下流側Da2に向かうに従って漸次細くなっていればよい。
テーパ部26において金属板38によって形成される範囲は、テーパ部26の下端を基準として回転ドラム3の回転方向Rに向かって235°に至る範囲A1のみであり、それ以外の範囲には、通気孔22が形成されている。
通気孔22をなくす範囲は、上記した範囲が最も好ましいが、下端から回転ドラム3の回転方向Rに向かって225±45°の範囲としてもよい。即ち、通気孔22をなくす範囲は、最小で下端から回転ドラム3の回転方向Rに向かって180°の範囲であり、最大で下端から回転ドラム3の回転方向Rに向かって270°の範囲である。
さらに換言すれば、テーパ部26では、少なくとも回転ドラム3の周面のうち、下方から上方に向かって回転する回転ドラム3の周面に面する部分の通気孔22がない。
前端面25は、全面が金網31によって形成されておらず、一部が閉塞部として機能する金属板39(第二閉塞部)によって形成されている。前端面25は、前端面25の上端から±45°の範囲A2が金属板39によって形成されている。換言すれば、前端面25の上方には、扇形の金属板39が配置されており、通気孔22がない。即ち、前端面25は、金属板39によって閉塞されている。
通気孔22をなくす範囲は、上記した範囲が最も好ましい。
通気孔22を通過する空気の流速は、通気孔22の数が多い程低下する。通気孔22の数は、通気孔22を通過する空気の流速が、例えば、1m/sから5m/sの間の速度となるように設定される。本実施形態の通気孔22の数は、通気孔22を通過する空気の流速が遅くなるように設定されている。
第一送り羽根7aは、導入配管4が延びている軸方向の範囲に設けられている。換言すれば、第一送り羽根7aは、排気部5が存在する軸方向の範囲に設けられている。
第一送り羽根7aの径方向の高さは、筒状網21に干渉しない高さである。
第一送り羽根7aのピッチP1は、第二送り羽根7bのピッチよりも小さい。第一送り羽根7aのピッチP1は、第二送り羽根7bのピッチの1/3から1/2である。
本実施形態の送り羽根7は、連続した螺旋形状(7a、7b)であるが、断続した螺旋形状としてもよい。
フランジ28(回転ドラム3)と排気配管20との間には、シール機構29が設けられている。シール機構29は、砲金(銅合金)によって形成されたブッシュ34と、シール部材35によって構成されている。
第一フランジ28aと第二フランジ28bとは、環状のフレキシブルジョイント36によって接続されている。フレキシブルジョイント36は、環状部材同士を接続する継手であって、例えば、高い耐圧性を有するゴムによって形成されている。フレキシブルジョイント36を形成する材料としては、ゴムに限ることはなく、メタルホース、フッ素樹脂などの高耐圧性で柔軟性を有する材料の採用も可能である。
輸送管13は、図示しないごみ投入口と接続されている。即ち、ごみ投入口から投入されたごみは、輸送管13及び導入配管4を介して気流と共に回転ドラム3に導入される。
まず、投入口から投入されたごみは、送風機2によって発生した気流に乗って輸送管13を介して輸送される。即ち、送風機2が運転されると、排気部5を介して回転ドラム3の内部空間6の空気が吸引されて、これにより、導入配管4の上流側に設けられている輸送管13に気流が発生し、ごみ(塵芥)及び空気が導入配管4を介して回転ドラム3内に導入される(図1及び図2にInと記す。)。
ごみは、送り羽根7によって排出開口8側へ移送される。排出開口8は図示しない密閉扉を備えており、ごみ排出時以外は閉じられている。ごみ排出時は、送風機2の運転を止め、密閉扉を開ける。これにより、ごみは、排出開口8より排出され、図示しないごみ収集車に送り込まれるなどする。
シール機構29は、円筒形状の排気配管20と、回転ドラム3の直径よりも十分小さいフランジ28との間をシールできればよく、一般的なグランドパッキンやオイルシールパッキンの採用が可能となる。またシールすべき部分が小さくなるので、高真空の要求にも対応しやすくなる。
また、筒状網21のテーパ部26上に落下したごみをスムーズに下方に落下させることができる。
また、フレキシブルジョイント36により、導入配管4と回転ドラム3とを正確に同軸に合わせて配置する必要がなくなり、略同軸、すなわち同軸状とすることができるため、据付が容易となる。
例えば、筒状網21は、円筒状に限ることはなく、角筒形状(例えば、八角筒形状)としてもよい。
また、配管通気孔33は必ずしも設ける必要はない。
2 送風機
3 回転ドラム
4 導入配管
5 排気部
6 内部空間
7 送り羽根
7a 第一送り羽根
7b 第二送り羽根
8 排出開口
9 駆動部
10 電動モーター
11 駆動歯車
12 被駆動歯車
13 輸送管
14 受けローラー
19 端壁
20 排気配管
21 筒状網
22 通気孔
23 後端面
24 円筒部(筒部)
25 前端面
26 テーパ部
27 配管挿通孔
28 フランジ
28a 第一フランジ
28b 第二フランジ
29 シール機構
31 金網
32 リブ
33 配管通気孔
34 ブッシュ
35 シール部材
36 フレキシブルジョイント
38 金属板(閉塞部)
39 金属板(第二閉塞部)
Da 軸方向
Da1 軸方向上流側
Da2 軸方向下流側
O 軸線
T 搬送方向
Claims (5)
- 内部に送り羽根を有し、軸線回りに回転することによって被処理物を軸方向下流側に搬送する回転ドラムと、
前記軸線と同軸の円筒形状に形成され、前記回転ドラムの軸方向上流側の端壁の軸方向上流側から軸方向下流側にわたって配置されて、前記回転ドラム内に空気とともに固体を導入する導入配管と、
前記回転ドラムの内部空間を負圧源に接続する排気部と、を備え、
前記排気部は、
前記導入配管の径方向外側にて前記軸線と同軸の円筒形状に形成され、前記端壁の内外に亘って延在し、軸方向上流側の端部が前記負圧源に接続されている排気配管と、
前記排気配管の軸方向下流側に設けられ、前記回転ドラムの内部空間と連通する複数の通気孔を有する筒状網と、
前記排気配管と前記回転ドラムとの間をシールするシール機構と、を有し、
前記筒状網は、
前記排気配管の軸方向下流側の端部から径方向外側に突出する後端面と、
前記後端面の径方向外側の端部に接続された筒形状の筒部と、
前記導入配管の軸方向下流側の端部近傍から径方向外側に突出する前端面と、
前記筒部の軸方向下流側の端部と前記前端面の径方向外側の端部とを接続し、
軸方向下流側に向かうに従って漸次細くなるテーパ部と、
前記軸方向下流側から見て、前記テーパ部の下端を基準として前記回転ドラムの回転方向に向かって180°から270°に至る範囲の前記テーパ部を閉塞する閉塞部と、を備える貯留排出装置。 - 前記導入配管は、
前記前端面から軸方向下流側に突出している請求項1に記載の貯留排出装置。 - 前記前端面の上端を基準として前記軸線の周方向の少なくとも±45°の範囲の前記前端面を閉塞する第二閉塞部を備える請求項1又は2に記載の貯留排出装置。
- 前記送り羽根は、前記導入配管の延びている範囲に配置されている第一送り羽根と、前記第一送り羽根の軸方向下流側に配置されている第二送り羽根と、を有し、
前記第二送り羽根は、軸方向から見て前記第二送り羽根の一部と前記筒状網の一部とが重なっている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の貯留排出装置。 - 前記回転ドラムは、前記端壁に形成され前記排気配管が配置された配管挿通孔と、第一フランジと第二フランジと、フレキシブルジョイントと、を備え、
前記第二フランジは前記配管挿通孔にて前記端壁と一体に形成され、
前記第一フランジは、前記排気配管と前記シール機構にてシールされ、前記第一フランジと前記第二フランジは、前記フレキシブルジョイントで接続されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の貯留排出装置。
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JP7022252B1 (ja) * | 2021-10-19 | 2022-02-17 | 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 | 貯留排出装置 |
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