JP2016075445A - 焼結鉱冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大掛かりな保守を要せずに、焼結鉱の冷却と熱回収を効率よく行うことができる焼結鉱冷却装置の提供。【解決手段】焼結鉱100を受け入れ、回転駆動する環状シャフト2と、環状シャフト2の内部のガスを吸気し、環状シャフト2に堆積した焼結鉱100を冷却するガス流れを形成する吸気ファンと、を有する焼結鉱冷却装置1であって、環状シャフト2に接続された排気ダクト14と吸気ファンに接続された吸気ダクト15とを、環状シャフト2の内径よりも内側において相対回転自在に接続するガスシール装置16を有する、という構成を採用する。【選択図】図3

Description

本発明は、焼結鉱冷却装置に関するものである。
焼結鉱とは、金属精錬の予備処理として、粉状の精錬原鉱を高温で固結したものであり、焼結鉱冷却装置は、高温の焼結鉱を取り扱い可能な温度まで冷却するものである。例えば、焼結機から排鉱される焼結鉱は600℃程度であり、焼結鉱冷却装置によって150℃程度まで冷却される。焼結鉱冷却装置は、焼結鉱の冷却に供したガスを排熱回収装置に導き、焼結鉱の顕熱を熱回収する構成となっている。
このような焼結鉱冷却装置として、例えば、下記特許文献1に記載されたものが知られている。この焼結鉱冷却装置は、焼結鉱を受け入れて回転駆動する環状槽の上部開口をフードで覆い、フードに吸気ファンを接続し、フードを介してガスを吸引することにより、堆積された焼結鉱の隙間にガスを流通させて焼結鉱全体を冷却すると共に、冷却に供したガスをボイラーに導き、熱回収する構成となっている。
特許第5138245号公報
上記従来技術の構成では、吸気ファンが接続されたフードは固定構造であるのに対し、環状槽は回転駆動するため、フードと環状槽との間に両者の相対回転を許容するガスシール装置が必要となる。ガスシール装置に漏れがあると、焼結鉱を冷却するガスの通風量に影響を及ぼすため、上記従来技術では、ガスシール装置に完全シールが可能な水封シールを用いている。
ところで、焼結鉱を冷却したガスには腐食成分が含まれているため、水封シールには、ガスとの接触により水中に溶け込んだ腐食成分による腐食、また、水中に堆積するダスト等により、定期的な保守が必要となる。しかしながら、環状槽の上部開口をシールする水封シールは、大口径で、且つ、内径側と外径側のそれぞれに設けられ二重の円環状になっており、大掛かりな保守が必要となる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、大掛かりな保守を要せずに、焼結鉱の冷却と熱回収を効率よく行うことができる焼結鉱冷却装置の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、焼結鉱を受け入れ、回転駆動する環状槽と、前記環状槽の内部のガスを吸気し、前記環状槽に堆積した焼結鉱を冷却するガス流れを形成する吸気ファンと、を有する焼結鉱冷却装置であって、前記環状槽に接続された排気ダクトと前記吸気ファンに接続された吸気ダクトとを、前記環状槽の内径よりも内側において相対回転自在に接続するガスシール装置を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、環状槽の内径よりも内側に、ガスシール装置を設け、環状槽に接続された排気ダクトと吸気ファンに接続された吸気ダクトとを相対回転自在に接続する。ガスシール装置を環状槽の内径よりも内側に設けることにより、排気ダクトと吸気ダクトとの接続部の口径を小さくし、一重のシールで漏れを防止することができる。このため、本発明では、ガスシール装置を小型化し、保守を容易に行うことができる。
また、本発明においては、前記排気ダクトは、前記環状槽の回転中心から放射状に分岐し、前記環状槽の周方向において間隔をあけて複数接続されている、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、排気ダクトを環状槽の回転中心から放射状に分岐させ、環状槽の周方向において複数箇所からガスを吸気することで、環状槽から均一にガスを吸気することができる。
また、本発明においては、前記環状槽は、前記吸気ファンの吸気によって外部のガスを内部に導入するガス導入部と、前記ガス導入部よりも上方で開口し、前記焼結鉱を受け入れる給鉱部と、前記給鉱部を前記焼結鉱の堆積によるマテリアルシール層によってシールするシール層形成部と、を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、外部のガスを内部に導入するガス導入部よりも上方で開口し、焼結鉱を受け入れる環状槽の給鉱部を、焼結鉱の堆積によるマテリアルシール層によってシールすることで、大口径で、且つ、二重の円環状のシールを設けずに、給鉱部からのガス漏れを防止することができる。また、環状槽にマテリアルシール層を備えさせることにより、従来技術のように焼結鉱供給装置の内部のマテリアルシール層は不要となり、焼結鉱供給装置の設置高さを低くし、設備の小型化が可能となる。また、従来技術のように焼結鉱供給装置の内部に焼結鉱を充填させ、環状槽に堆積した焼結鉱とつなげる必要はなくなるため、焼結鉱から受ける回転駆動時の抵抗が少なくなり、環状槽の回転駆動力を低減し、回転駆動装置の小型化が可能となる。
また、本発明においては、前記ガス導入部から前記排気ダクトに抜けるガス流路の流路抵抗よりも、前記給鉱部から前記排気ダクトに抜けるガス流路の流路抵抗の方が大きくなるように、前記マテリアルシール層の厚みを調整する厚み調整装置を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、厚み調整装置によってマテリアルシール層の厚みを調整し、ガス導入部から排気ダクトに抜けるガス流路の流路抵抗よりも、給鉱部から排気ダクトに抜けるガス流路の流路抵抗の方を大きくすることで、外部のガスが給鉱部から環状槽の内部に取り込まれることを抑制することができる。これにより、給鉱部よりも下方のガス導入部から、外部のガスを環状槽の内部に導入することができ、ガスの温度を徐々に上げて排熱回収効率を向上させることができる。
また、本発明においては、前記シール層形成部に堆積した前記焼結鉱の高さを計測するレベル計測装置を有し、前記厚み調整装置は、前記レベル計測装置の計測結果に基づいて、前記焼結鉱の排出量を制御する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、レベル計測装置を設け、シール層形成部に堆積した焼結鉱の高さに基づいて焼結鉱の排出量を制御するため、高精度の制御が可能となる。
また、本発明においては、前記環状槽は、内径側と外径側との間を横断するようにガス流れを形成する槽外ルーバー部を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、槽外ルーバー部を設け、環状槽の内径側と外径側との間を横断するようにガス流れを形成することで、環状槽を上下に縦断するよりもガス流路を短くし、流路抵抗を小さくして、吸気ファンにかかる負荷を低減することができる。
また、本発明においては、前記槽外ルーバー部は、前記環状槽の高さ方向において複数段で設けられており、前記槽外ルーバー部の排気側と、その一段上の前記槽外ルーバー部の吸気側との間を連通させる連通部を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、槽外ルーバー部を複数段で設け、それぞれの排気側と吸気側との間を連通部で連通させ、ガスを下から上に流通させる。このように複数の槽外ルーバー部を繋げることで、ガスの流量を少なくし、ガスの温度をできるだけ高温にし、排熱回収効率を向上させることができる。また、焼結鉱は、上方の供給側の方が下方の切り出し側よりも温度が高いため、焼結鉱に対しガスを下から上への向流とすることにより、ガスの温度を徐々に上げることができ、排熱回収効率を向上させることができる。
また、本発明においては、前記環状槽は、内径側及び外径側の少なくともいずれか一方に連通し、半径方向に挿入された槽内ルーバー部を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、槽内ルーバー部を半径方向に挿入し、内径側及び外径側の少なくともいずれか一方から環状槽の内部へのガス通路を確保し、槽外ルーバー部の面積を増やさずに、全体のルーバー面積を増やすことができる。環状槽の体積当たりのルーバー面積が増えることにより、環状槽を横断するガスの流路抵抗を減少させることができる。また、槽内ルーバー部を挿入することで、環状槽の中心部の焼結鉱から熱を奪い、その熱を槽外に伝熱させることができ、環状槽の中心部の焼結鉱を効率よく冷却することができる。
本発明によれば、大掛かりな保守を要せずに、焼結鉱の冷却と熱回収を効率よく行うことができる焼結鉱冷却装置が得られる。
本発明の第1実施形態における焼結鉱冷却装置の全体構成図である。 本発明の第1実施形態における焼結鉱冷却装置の平面図である。 本発明の第1実施形態における焼結鉱冷却装置の断面図である。 本発明の第2実施形態における焼結鉱冷却装置の断面図である。 本発明の第2実施形態における槽内ルーバー部の構成図である。 本発明の第3実施形態における焼結鉱冷却装置の断面図である。 本発明の第3実施形態における槽内ルーバー部の構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における焼結鉱冷却装置1の全体構成図である。図2は、本発明の第1実施形態における焼結鉱冷却装置1の平面図である。図3は、本発明の第1実施形態における焼結鉱冷却装置1の断面図である。
焼結鉱冷却装置1は、焼結鉱100(図3参照)をガスで冷却し、そのガスを介して焼結鉱100の顕熱を熱回収する構成となっている。
焼結鉱100とは、金属精錬の予備処理として、粉状の精錬原鉱を高温で固結したものである。この焼結鉱100には、鉄及び鉄を主成分とした合金の他、ニッケル等の非鉄金属も含まれ、バインダーを介して固結したものも含まれる。
また、本実施形態では、焼結鉱100を冷却するガスとして、空気(外気)を用いるが、成分調整をしたガス(例えば不活性ガス、水蒸気を添加した空気等)を用いてもよい。
焼結鉱冷却装置1は、図1に示すように、環状シャフト2(環状槽)と、プレダスター3と、ボイラー4と、吸気ファン5と、を有する。環状シャフト2は、焼結鉱100を受け入れて、回転駆動するものであり、吸気ファン5は、環状シャフト2の内部のガスを吸気し、環状シャフト2に堆積した焼結鉱100を冷却するガス流れを形成するものである。吸気ファン5の吸気によって、環状シャフト2から排出されたガスは、プレダスター3で除塵され、ボイラー4で熱回収された後、不図示の煙突を通り、外部に排出される。なお、プレダスター3は設置しない場合もある。
環状シャフト2は、図3に示すように、焼結鉱100を受け入れる給鉱部8と、焼結鉱100を排出する排鉱部9と、を有する。給鉱部8は、環状シャフト2の上部に設けられ、上方に開口している。給鉱部8の上方には、焼結鉱供給装置6のシュートが配設されている。一方、排鉱部9は、環状シャフト2の下部に設けられ、側方に開口している。排鉱部9の側方には、コンベア装置7(図2参照)が配設されている。なお、焼結鉱100の排出量を調整する排鉱部9及び焼結鉱100の供給量を調整する焼結鉱供給装置6は、後述するマテリアルシール層22の厚みを調整する厚み調整装置を構成する。
焼結鉱供給装置6から環状シャフト2に供給された焼結鉱100は、環状シャフト2と共に回転しつつ、ガスとの接触により冷却され、排鉱部9に設けられた不図示のスクレーパーによって、環状シャフト2の下部からコンベア装置7に排出される。図2に示すように、本実施形態では、焼結鉱供給装置6が1台、コンベア装置7が2台設けられており、環状シャフト2の回転経路において、焼結鉱100の供給位置が1箇所、冷却された焼結鉱100の排出位置が2箇所、それぞれ設定されている。
環状シャフト2は、図3に示すように、回転駆動装置10を備える。回転駆動装置10は、旋回テーブル11と、支持ローラー12と、排気ダクト支持部13と、を有する。旋回テーブル11は、環状シャフト2の槽本体を支持し、環状シャフト2の軸心(回転中心)周りに回転自在な構成となっている。支持ローラー12は、旋回テーブル11を支持し、不図示の駆動モーターと接続されている。環状シャフト2は、駆動モーターによって回転駆動する支持ローラー12の回転摩擦力により旋回テーブル11が回転することで、軸心周りに回転する。
排気ダクト支持部13は、旋回テーブル11の中心に設けられ、所定高さに設けられた排気ダクト14を支持するものである。排気ダクト支持部13は、旋回テーブル11の中心に円柱状に立設しており、旋回テーブル11と一体で回転する。
排気ダクト14は、環状シャフト2に接続されており、焼結鉱100を冷却したガスが流通するものである。本実施形態の排気ダクト14は、環状シャフト2の内径側に固定された旋回フード33を介して、環状シャフト2に接続されている。
排気ダクト14は、図2に示すように、環状シャフト2の回転中心から放射状に分岐し、環状シャフト2の周方向において間隔をあけて複数接続されている。この排気ダクト14は、合流部14aと、複数の分岐部14bと、を有する。複数の分岐部14bは、環状シャフト2の内径側から環状シャフト2の回転中心に向かって水平に延在し、合流部14aと接続されている。合流部14aは、図3に示すように、環状シャフト2の回転中心に沿って鉛直上方に延在し、吸気ファン5と接続された吸気ダクト15(図1参照)と、ガスシール装置16を介して接続されている。
ガスシール装置16は、環状シャフト2に接続された排気ダクト14と吸気ファン5に接続された吸気ダクト15とを、環状シャフト2の内径よりも内側において相対回転自在に接続するものである。本実施形態では、ガスシール装置16を環状シャフト2の回転中心に設け、排気ダクト14の合流部14aと吸気ダクト15とを相対回転自在に接続する。このガスシール装置16は、排気ダクト14に設けられた溝部17と、溝部17に供給された水18と、吸気ダクト15に設けられた水封板19と、によって構成されている。
溝部17は、排気ダクト14(合流部14a)の出口側(終端側)の上部開口に、その全周に沿って設けられている。この溝部17には、所定量の水18が常に供給されている。水封板19は、吸気ダクト15の入口側(始端側)の下部開口に、その全周に沿って設けられており、溝部17の水18に沈下するように延在している。この構成によれば、排気ダクト14と吸気ダクト15の接続部の全周が水封されるため、ガス漏れを防止しつつ、排気ダクト14(回転側)と吸気ダクト15(固定側)との相対回転が可能となる。
環状シャフト2は、図3に示すように、吸気ファン5の吸気によって外部のガスを内部に導入するガス導入部20を有する。ガス導入部20は、環状シャフト2の外周に設けられた外周ルーバー31によって形成されている。この外周ルーバー31は、環状シャフト2の内周に設けられた内周ルーバー32と協働して、環状シャフト2の内径側と外径側との間を横断するようにガス流れを形成する槽外ルーバー部30を構成する。
槽外ルーバー部30は、環状シャフト2に堆積した焼結鉱100を外部に漏れ出さず、且つ、外部のガスを環状シャフト2の内部に導入し、また、導入したガスを環状シャフト2の半径方向に横断させて排出するものである。このため、外周ルーバー31及び内周ルーバー32は、環状シャフト2の内外を挟んで対向し、且つ、対称的に設けられており、焼結鉱100が漏れ出さないように、上方に向かって羽を外側に広げる向き(焼結鉱100の安息角による傾斜面に対向する向き)で傾斜している。
外周ルーバー31及び内周ルーバー32の傾斜角度は、焼結鉱100の安息角に基づいて設定されている。但し、外周ルーバー31及び内周ルーバー32の傾斜角度を大きくするほど、ルーバー間が狭くなりガスの流路抵抗が大きくなるため、ガスの流路抵抗を小さく且つルーバーの枚数を少なくするためには、外周ルーバー31及び内周ルーバー32の傾斜角度を極力、水平に近づけた角度とすることが好ましい。
内周ルーバー32の外側は、旋回フード33によって覆われている。旋回フード33は、環状シャフト2に接続されており、環状シャフト2と共に回転する。この旋回フード33は、環状シャフト2の内径に沿って環状に設けられており、排気ダクト14の分岐部14bと複数箇所で接続されている。吸気ファン5の吸気によって排気ダクト14のガスが引かれると、旋回フード33の内部が負圧になり、ガス導入部20から排気ダクト14に抜ける半径方向のガス流路が形成される。
環状シャフト2は、図3に示すように、ガス導入部20よりも上方で開口する給鉱部8を焼結鉱100の堆積によるマテリアルシール層22によってシールするシール層形成部21を有する。シール層形成部21は、環状シャフト2の内径側と外径側の開口のない側壁部であり、ガス導入部20と給鉱部8との間にマテリアルシール層22を形成する。このマテリアルシール層22は、給鉱部8から排気ダクト14にガスが流入することを防止する。
給鉱部8は、焼結鉱供給装置6が接続された固定フード23によって覆われている。固定フード23は、環状シャフト2の周方向に沿って環状に設けられている。この固定フード23は、焼結鉱供給装置6から供給された焼結鉱100の給鉱部8における発塵を防止するものである。すなわち、給鉱部8からのガス漏れはマテリアルシール層22によって防止されているため、固定フード23と給鉱部8との間は、隙間シールでよい。
焼結鉱供給装置6は、ガス導入部20から排気ダクト14に抜けるガス流路の流路抵抗よりも、給鉱部8から排気ダクト14に抜けるガス流路の流路抵抗の方が大きくなるように、マテリアルシール層22の厚みを調整する構成となっている。具体的に、焼結鉱供給装置6は、レベル計測装置24の計測結果に基づいて、マテリアルシール層22の厚みを、環状シャフト2の幅(内径外面と外径内面との距離)よりも大きく調整する。
レベル計測装置24は、シール層形成部21に堆積した焼結鉱100の高さを計測するものである。本実施形態では、レベル計測装置24として非接触式のセンサを用いており、焼結鉱100の堆積面で反射した光若しくは音波を受信して、シール層形成部21に堆積した焼結鉱100の高さを計測している。なお、レベル計測装置24には、接触式のセンサを用いてもよく、その場合は、計測ロッドの先端にローラーを設け、旋回する焼結鉱100に対する耐摩耗性を向上させることが好ましい。また、レベル計測装置24は、耐熱、防塵、耐負圧性能があれば原理は問わない。
レベル計測装置24は、図2に示すように、2台設けられており、環状シャフト2の回転経路において計測位置が2箇所設定されている。焼結鉱100のレベルは、焼結鉱100の供給位置と、焼結鉱100の排出位置との関係から、環状シャフト2の周方向で変化する。このため、レベル計測装置24aは、焼結鉱供給装置6の供給位置から第1の排出位置までの区間2Aに設けられ、焼結鉱100の最大レベルを計測する構成となっている。また、レベル計測装置24bは、第2の排出位置から次の供給位置までの区間2Bに設けられ、焼結鉱100の最低レベルを計測する構成となっている。
続いて、上記構成の焼結鉱冷却装置1の動作及び作用について説明する。
先ず、焼結鉱供給装置6が、図3に示すように、焼結鉱100を環状シャフト2に供給する。環状シャフト2は、給鉱部8を介して焼結鉱100を受け入れ、回転駆動する。給鉱部8の下方には、ガス導入部20が設けられており、吸気ファン5は、環状シャフト2の内部のガスを吸気することで、外部のガスを環状シャフト2の内部に導入し、環状シャフト2に堆積した焼結鉱100を冷却するガス流れを形成する。
環状シャフト2は、内径側と外径側との間を横断するようにガス流れを形成する槽外ルーバー部30を有する。このため、ガス流れは、環状シャフト2の内径側と外径側との間を横断するように形成され、その過程で焼結鉱100を冷却する。環状シャフト2の内径側と外径側との間を横断するガス流路は、環状シャフト2を上下に縦断するガス流路よりも短い。したがって、この構成によれば、焼結鉱100の間を抜けるガスの流路抵抗を小さくでき、吸気ファン5にかかる負荷を低減することができる。
焼結鉱100を冷却したガスは、旋回フード33、排気ダクト14、吸気ダクト15を通る。排気ダクト14は、図2に示すように、環状シャフト2の回転中心から放射状に分岐し、環状シャフト2の周方向において間隔をあけて複数接続されている。この構成によれば、環状シャフト2の周方向において複数箇所からガスを吸気することができ、環状シャフト2の周方向でムラの無い冷却が可能となる。また、図3に示すように、旋回フード33(バッファ)を介することで、環状シャフト2にかかる負圧を均一化することができるため、焼結鉱100の冷却効率をより高めることができる。
プレダスター3で除塵されたガスは、ボイラー4で熱回収された後、大気に放出される。一方、ガスによって冷却された焼結鉱100は、環状シャフト2の下部の排鉱部9から、コンベア装置7(図2参照)に排出される。すなわち、環状シャフト2の上部に供給された焼結鉱100は、環状シャフト2の下部からの排出により、徐々に降下し、その間に外部から導入されたガスによって冷却されることとなる。焼結鉱100は、例えば、環状シャフト2の上部で600℃程度であり、環状シャフト2の下部に向かって150℃程度まで冷却される。冷却された焼結鉱100は、コンベア装置7によって搬送され、例えば、高炉での使用に適した粒度に調整された後、高炉に供給されることとなる。
このような焼結鉱冷却装置1は、図3に示すように、環状シャフト2の内径よりも内側に、ガスシール装置16を設け、環状シャフト2に接続された排気ダクト14と吸気ファン5に接続された吸気ダクト15とを相対回転自在に接続する。ガスシール装置16を環状シャフト2の内径よりも内側に設けることにより、排気ダクト14と吸気ダクト15との接続部の口径を小さくし、また、一重のシールでガス漏れを防止することができる。この構成によれば、ガスシール装置16の定期的な保守範囲が小さくなり、ガスに含まれる腐食成分が溶け込んだ水18の入れ換え、及び、水18に堆積したダストの取り除き等にかかる作業を容易に行うことができる。このように、本実施形態では、ガスシール装置16を環状シャフト2の内径よりも内側に設けることにより、ガスシール装置16を小型化し、保守を容易に行うことが可能となる。
また、本実施形態では、環状シャフト2が、吸気ファン5の吸気によって外部のガスを内部に導入するガス導入部20と、ガス導入部20よりも上方で開口し、焼結鉱100を受け入れる給鉱部8と、給鉱部8を焼結鉱100の堆積によるマテリアルシール層22によってシールするシール層形成部21と、を有する。この構成によれば、外部のガスを内部に導入するガス導入部20よりも上方で開口し、焼結鉱100を受け入れる環状シャフト2の給鉱部8を、焼結鉱100の堆積によるマテリアルシール層22によってシールすることで、給鉱部8からのガス流入を防止することができる。このため、給鉱部8と固定フード23との間のシールは、水封でなく隙間シールとすることができる。
また、環状シャフト2にマテリアルシール層22を備えさせることにより、従来技術のように焼結鉱供給装置6の内部のマテリアルシール層22は不要となり、焼結鉱供給装置6の設置高さを低くし、設備の小型化が可能となる。また、従来技術のように焼結鉱供給装置6の内部に焼結鉱100を充填させ、環状シャフト2に堆積した焼結鉱100とつなげる必要はなくなるため、焼結鉱100から受ける回転駆動時の抵抗が少なくなり、環状シャフト2の回転駆動力を低減し、回転駆動装置10の小型化が可能となる。
また、本実施形態の焼結鉱冷却装置1は、ガス導入部20から排気ダクト14に抜けるガス流路の流路抵抗よりも、給鉱部8から排気ダクト14に抜けるガス流路の流路抵抗の方が大きくなるように、マテリアルシール層22の厚みを調整する焼結鉱供給装置6を有する。このように、マテリアルシール層22の厚みを調整し、ガス導入部20から排気ダクト14に抜けるガス流路の流路抵抗よりも、給鉱部8から排気ダクト14に抜けるガス流路の流路抵抗の方を大きくすることで、外部のガスが給鉱部8から環状シャフト2の内部に取り込まれることを抑制し、メインのガス流れを、給鉱部8よりも下方のガス導入部20に形成することができる。上述したように、環状シャフト2の下方の方が上方よりも焼結鉱100の温度が低いため、ガスの温度を徐々に上げていくことができ、ボイラー4での排熱回収効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、シール層形成部21に堆積した焼結鉱100の高さを計測するレベル計測装置24を有し、排鉱部9は、レベル計測装置24の計測結果に基づいて、焼結鉱100の排出量を制御する。マテリアルシール層22には、焼結鉱100が供給される際に生じる粉塵を外部に漏えいさせない程度の通気を確保するため、排鉱部9は、マテリアルシール層22の厚みが環状シャフト2の平均幅程度となるように、焼結鉱100の排出量を制御する。
具体的に、排鉱部9は、図2に示す区間2A(焼結鉱100のレベルが最も高くなる区間)に設けられたレベル計測装置24aの計測結果に基づいて、焼結鉱100の高さが給鉱部8の高さを超えないように環状シャフト2の回転速度を制御することで、排出量を制御する。また、排鉱部9は、図2に示す区間2B(焼結鉱100のレベルが最も低くなる区間)に設けられたレベル計測装置24bの計測結果に基づいて、焼結鉱100の高さが環状シャフト2の平均幅未満にならないように排出量を制御する。このように、レベル計測装置24を設けることで、マテリアルシール層22のレベル制御が直接行えることから、高精度の制御が可能となる。
このように、上述の本実施形態によれば、焼結鉱100を受け入れ、回転駆動する環状シャフト2と、環状シャフト2の内部のガスを吸気し、環状シャフト2に堆積した焼結鉱100を冷却するガス流れを形成する吸気ファン5と、を有する焼結鉱冷却装置1であって、環状シャフト2に接続された排気ダクト14と吸気ファン5に接続された吸気ダクト15とを、環状シャフト2の内径よりも内側において相対回転自在に接続するガスシール装置16を有する、という構成を採用することによって、大掛かりな保守を要せずに、焼結鉱100の冷却と熱回収を効率よく行うことができる焼結鉱冷却装置1が得られる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図4は、本発明の第2実施形態における焼結鉱冷却装置1の断面図である。図5は、本発明の第2実施形態における槽内ルーバー部41の構成図である。なお、図5(a)は、図4に示す矢視A−A断面を示す。また、図5(b)は、図5(a)に示す矢視B−B断面を示す。
図4に示すように、第2実施形態の槽外ルーバー部30は、環状シャフト2の高さ方向において複数段(第2実施形態では二段)で設けられている。環状シャフト2の下方の槽外ルーバー部30aは、吸気側が内周ルーバー32(ガス導入部20)であり、排気側が外周ルーバー31である。また、槽外ルーバー部30aよりも一段上の槽外ルーバー部30bは、吸気側が外周ルーバー31であり、排気側が内周ルーバー32である。槽外ルーバー部30aの排気側と、その一段上の槽外ルーバー部30bの吸気側は、連通フード40(連通部)によって連通している。
連通フード40は、環状シャフト2に接続されており、環状シャフト2と共に回転する。この連通フード40は、環状シャフト2の外径に沿って環状に設けられており、槽外ルーバー部30aの外周ルーバー31と、槽外ルーバー部30bの外周ルーバー31とを覆っている。吸気ファン5によって排気ダクト14のガスが引かれると、槽外ルーバー部30aの内周ルーバー32から外周ルーバー31に抜ける半径方向の第1ガス流路と、槽外ルーバー部30bの外周ルーバー31から内周ルーバー32に抜ける半径方向の第2ガス流路が形成される。
環状シャフト2は、この第1ガス流路と第2ガス流路との間を焼結鉱100の堆積によるマテリアルシール層22bによってシールするシール層形成部21bを有する。シール層形成部21bは、環状シャフト2の内径側と外径側の開口のない側壁部であり、第1ガス流路と第2ガス流路との間にマテリアルシール層22bを形成する。このマテリアルシール層22bは、第1ガス流路を流通するガスが、第2ガス流路に漏れ出す(ショートカットする)ことを防止する。
また、環状シャフト2は、内径側及び外径側の少なくともいずれか一方に連通し、半径方向に挿入された槽内ルーバー部41を有する。槽内ルーバー部41は、図5(a)に示すように、外周ルーバー31と内周ルーバー32との間に跨って設けられている。この槽内ルーバー部41は、ガス導入ルーバー42とガス排出ルーバー43とを背面合せで組み合わせてなる。ガス導入ルーバー42とガス排出ルーバー43は、図5(b)に示すように、対称的に設けられており、焼結鉱100が導入されないように、下方に向かって羽を外側に広げる向き(焼結鉱100の安息角による傾斜面に沿う向き)で傾斜している。
ガス導入ルーバー42は、環状シャフト2の内部にガスを半径方向に取り込む入口部42aと、環状シャフト2の内部からガスを周方向に排出する出口部42bと、を形成する。図5(a)に示すように、槽外ルーバー部30aの外周ルーバー31と内周ルーバー32との間に跨って設けられたガス導入ルーバー42は、環状シャフト2の内径側に連通する入口部42a(空間)を形成すると共に、環状シャフト2の内部において周方向の一方側(時計回り)に連通する出口部42b(空間)を形成する。
一方、ガス排出ルーバー43は、環状シャフト2の内部にガスを半径方向に取り込む入口部43aと、環状シャフト2の内部からガスを周方向に排出する出口部43bと、を形成する。図5(a)に示すように、槽外ルーバー部30aの外周ルーバー31と内周ルーバー32との間に跨って設けられたガス排出ルーバー43は、環状シャフト2の内部において周方向の他方側(反時計回り)に連通する入口部43a(空間)を形成すると共に、環状シャフト2の外径側に連通する出口部43b(空間)を形成する。
上記構成の第2実施形態によれば、図4に示すように、槽外ルーバー部30を複数段で設け、それぞれの排気側と吸気側との間を連通フード40で連通させ、ガスを下から上に流通させることができる。このように槽外ルーバー部30aと槽外ルーバー部30bとを直列に繋げることで、ガスの流量を少なくし、ガスの温度をできるだけ高温にし、ボイラー4での排熱回収効率を向上させることができる。また、焼結鉱100は、上方の供給側の方が下方の切り出し側よりも温度が高いため、焼結鉱100に対しガスを下から上への向流とすることにより、ガスの温度を徐々に上げることができ、排熱回収効率をより向上させることができる。
また、第2実施形態では、環状シャフト2が、内径側及び外径側の少なくともいずれか一方に連通し、半径方向に挿入された槽内ルーバー部41を有する。この構成によれば、槽内ルーバー部41を半径方向に挿入し、環状シャフト2の内部から内径側及び外径側へのガス通路を確保することで、槽外ルーバー部30の面積を増やさずに、全体のルーバー面積を増やすことができる。環状シャフト2の体積当たりのルーバー面積が増えることにより、環状シャフト2の見かけ上の層厚が減少するため、環状シャフト2を横断するガスの流路抵抗を減少させることができる。
環状シャフト2を横断するガスの流路抵抗が減少すると、吸気ファン5にかかる負荷を低減することができる。また、環状シャフト2を横断するガスの流路抵抗が減少すると、第1ガス流路と第2ガス流路との間をシールするマテリアルシール層22bの厚みを小さくすることができるため、槽外ルーバー部30の面積の減少を抑えることができる。あmた、焼結鉱100は、ガスによる直接冷却と、環状シャフト2の表面への伝熱による間接冷却とによって冷却され、環状シャフト2と接触していない中央部は冷え難いが、槽内ルーバー部41を挿入することで、環状シャフト2の中心部の焼結鉱100から熱を奪い、その熱を環状シャフト2の表面に伝熱させることができる。このため、環状シャフト2の中心部の焼結鉱100を効率よく冷却することができる。
このように、第2実施形態によれば、ガスの流量の低減と排熱回収効率の向上を図ること共に、環状シャフト2の内部の冷却性能のアンバランスを緩和することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図6は、本発明の第3実施形態における焼結鉱冷却装置1の断面図である。図7は、本発明の第3実施形態における槽内ルーバー部51の構成図である。なお、図7は、図6に示す矢視C−C断面を示す。
図6に示すように、第3実施形態の槽外ルーバー部30は、環状シャフト2の高さ方向において複数段(第3実施形態では三段)で設けられている。環状シャフト2の下方の槽外ルーバー部30aは、吸気側が外周ルーバー31(ガス導入部20)であり、排気側が内周ルーバー32である。また、槽外ルーバー部30aよりも一段上の槽外ルーバー部30bは、吸気側が内周ルーバー32であり、排気側が外周ルーバー31である。また、槽外ルーバー部30bよりも一段上の槽外ルーバー部30cは、吸気側が外周ルーバー31であり、排気側が内周ルーバー32である。
槽外ルーバー部30aの排気側とその一段上の槽外ルーバー部30bの吸気側及び槽外ルーバー部30bの排気側とその一段上の槽外ルーバー部30cの吸気側は、それぞれ連通フード40によって連通している。吸気ファン5によって排気ダクト14のガスが引かれると、槽外ルーバー部30aの外周ルーバー31から内周ルーバー32に抜ける半径方向の第1ガス流路と、槽外ルーバー部30bの内周ルーバー32から外周ルーバー31に抜ける半径方向の第2ガス流路と、槽外ルーバー部30cの外周ルーバー31から内周ルーバー32に抜ける半径方向の第3ガス流路と、が形成される。
環状シャフト2は、この第1ガス流路と第2ガス流路との間を焼結鉱100の堆積によるマテリアルシール層22bによってシールするシール層形成部21bと、第2ガス流路と第3ガス流路との間を焼結鉱100の堆積によるマテリアルシール層22cによってシールするシール層形成部21cと、を有する。マテリアルシール層22bは、第1ガス流路を流通するガスが、第2ガス流路に漏れ出す(ショートカットする)ことを防止する。また、マテリアルシール層22cは、第2ガス流路を流通するガスが、第3ガス流路に漏れ出す(ショートカットする)ことを防止する。
また、環状シャフト2は、内径側及び外径側の少なくともいずれか一方に連通し、半径方向に挿入された槽内ルーバー部51を有する。槽外ルーバー部30aと同じ高さに設けられた槽内ルーバー部51は、図6に示すように、環状シャフト2の内径側に連通するガス導入ルーバー52と、環状シャフト2の外径側に連通するガス排出ルーバー53と、を有する。ガス導入ルーバー52と、ガス排出ルーバー53は、環状シャフト2の周方向において交互に設けられている。
ガス導入ルーバー52は、環状シャフト2の内部にガスを半径方向に取り込む入口部52a1,52a2と、環状シャフト2の内部からガスを周方向両側に排出する出口部52b1,52b2と、を形成する。入口部52a1は、出口部52b1に連通し、入口部52a2は、出口部52b2に連通している。
一方、ガス排出ルーバー53は、環状シャフト2の内部からガスを周方向両側で取り込む入口部53a1,53a2と、環状シャフト2の外部にガスを半径方向に排出する出口部53b1,53b2と、を形成する。入口部53a1は、出口部53b1に連通し、入口部53a2は、出口部53b2に連通している。
上記構成の第3実施形態によれば、図6に示すように、槽外ルーバー部30を複数段で設け、それぞれの排気側と吸気側との間を連通フード40で連通させ、ガスを下から上に流通させることができる。このように槽外ルーバー部30a,30b,30cとを直列に繋げることで、第2実施形態よりもガスの温度を高温にし、ボイラー4での排熱回収効率をさらに向上させることができる。
また、第3実施形態によれば、槽内ルーバー部51を半径方向に挿入し、環状シャフト2の内径側及び外径側へのガス通路を確保することで、環状シャフト2を横断するガスの流路抵抗を減少させ、第2実施形態と同様に、吸気ファン5にかかる負荷を低減し、環状シャフト2の中心部の焼結鉱100を効率よく冷却することができる。
また、第3実施形態の槽内ルーバー部51は、図7に示すように、環状シャフト2の平均幅の半分の長さになっており、ガス導入ルーバー52とガス排出ルーバー53が、環状シャフト2の周方向において交互(非対向)に設けられているため、ガスが焼結鉱100と接触できる長さが少なくとも環状シャフト2の平均幅の半分の長さ分確保される。このため、第2実施形態よりもガスによる冷却効率を高めることができる。また、ガス導入ルーバー52とガス排出ルーバー53の設置数を調整すれば、環状シャフト2の表面の内外周半径差による放熱面積差を緩和することができる。また、ガス導入ルーバー52とガス排出ルーバー53の長さや幅を調整すれば、ガス流速差による環状シャフト2の内外の冷却性能のアンバランスを緩和することができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、ガスシール装置16が水封シールである構成を例示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。ガスシール装置16が小型化するため、例えばメカニカルシールを採用してもよい。メカニカルシールとしては、例えば、ラビリンスシール等を採用することができる。
また、例えば、上記実施形態では、ガス導入部20が外周ルーバー31若しくは内周ルーバー32である構成を例示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、排鉱部9の面積を確保できれば、排鉱部9からの吸気のみで足りるため、槽外ルーバー部30を必ずしも設けなくともよい。
また、例えば、上記実施形態では、マテリアルシール層22の厚みを調整する厚み調整装置として、焼結鉱供給装置6及び排鉱部9を例示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、厚み調整装置は、焼結鉱100の供給量若しくは排出量を一定とすれば、焼結鉱供給装置6及び排鉱部9のいずれか一方であってもよい。
1 焼結鉱冷却装置
2 環状シャフト(環状槽)
5 吸気ファン
6 焼結鉱供給装置(厚み調整装置)
8 給鉱部
9 排鉱部(厚み調整装置)
14 排気ダクト
15 吸気ダクト
16 ガスシール装置
20 ガス導入部
21 シール層形成部
22 マテリアルシール層
24 レベル計測装置
30,30a,30b,30c 槽外ルーバー部
40 連通フード(連通部)
41,51 槽内ルーバー部
100 焼結鉱

Claims (8)

  1. 焼結鉱を受け入れ、回転駆動する環状槽と、前記環状槽の内部のガスを吸気し、前記環状槽に堆積した焼結鉱を冷却するガス流れを形成する吸気ファンと、を有する焼結鉱冷却装置であって、
    前記環状槽に接続された排気ダクトと前記吸気ファンに接続された吸気ダクトとを、前記環状槽の内径よりも内側において相対回転自在に接続するガスシール装置を有する、ことを特徴とする焼結鉱冷却装置。
  2. 前記排気ダクトは、前記環状槽の回転中心から放射状に分岐し、前記環状槽の周方向において間隔をあけて複数接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載の焼結鉱冷却装置。
  3. 前記環状槽は、
    前記吸気ファンの吸気によって外部のガスを内部に導入するガス導入部と、
    前記ガス導入部よりも上方で開口し、前記焼結鉱を受け入れる給鉱部と、
    前記給鉱部を前記焼結鉱の堆積によるマテリアルシール層によってシールするシール層形成部と、を有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の焼結鉱冷却装置。
  4. 前記ガス導入部から前記排気ダクトに抜けるガス流路の流路抵抗よりも、前記給鉱部から前記排気ダクトに抜けるガス流路の流路抵抗の方が大きくなるように、前記マテリアルシール層の厚みを調整する厚み調整装置を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の焼結鉱冷却装置。
  5. 前記シール層形成部に堆積した前記焼結鉱の高さを計測するレベル計測装置を有し、
    前記厚み調整装置は、前記レベル計測装置の計測結果に基づいて、前記焼結鉱の排出量を制御する、ことを特徴とする請求項4に記載の焼結鉱冷却装置。
  6. 前記環状槽は、内径側と外径側との間を横断するようにガス流れを形成する槽外ルーバー部を有する、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の焼結鉱冷却装置。
  7. 前記槽外ルーバー部は、前記環状槽の高さ方向において複数段で設けられており、
    前記槽外ルーバー部の排気側と、その一段上の前記槽外ルーバー部の吸気側との間を連通させる連通部を有する、ことを特徴とする請求項6に記載の焼結鉱冷却装置。
  8. 前記環状槽は、内径側及び外径側の少なくともいずれか一方に連通し、半径方向に挿入された槽内ルーバー部を有する、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の焼結鉱冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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