JP6582329B2 - 貯留排出装置 - Google Patents
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Description
本願は、2015年3月6日に出願された特願2015−044891号について優先権を主張し、その内容をここに援用する。
ごみ投入口に投入されたごみ(塵芥)は、集合住宅を上下に貫通する投入シュート中を落下した後、投入シュート毎に設けられた回転ドラム式の貯留排出装置に貯留される。ごみは一時的に貯留排出装置に貯留され、適宜ごみ収集車によって回収される。
このような構成によれば、孔の直径よりも小さな固体が負圧源に吸引されることを防止することができる。
以下、本発明の第一実施形態の貯留排出装置について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態の貯留排出装置は、空気輸送方式によるごみ空気輸送システムにおいて、空気搬送された被処理物であるごみ・塵芥が貯留される装置である。
ごみ空気輸送システムは、複数階層を有するマンションなどの建築物に設けられているごみの投入口、建築物を上下方向に貫通する複数の投入シュート(ダストシュート)及び輸送管を介してごみが貯留される貯留排出装置と、ごみ輸送用の空気流を発生させる送風機(ブロア、負圧源)と、を有している。貯留排出装置には、投入口に投入されるごみが空気の気流と共に導入される。
なお、以下の説明において、回転ドラム3の軸線Oが延びている方向を軸方向Daとする。また、軸線Oに直交する方向を径方向とし、径方向で軸線Oから遠ざかる側を径方向外側といい、径方向で軸線Oに近づく側を径方向内側という。また、軸方向Daであって、搬送方向Tの上流側を軸方向上流側Da1、搬送方向Tの下流側を軸方向下流側Da2という。
貯留排出装置1は、回転ドラム3を回転させる駆動部9を有している。駆動部9は、電動モーター10と、電動モーター10の出力軸に設けられている駆動歯車11と、回転ドラム3の外周面に設けられている被駆動歯車12と、を有している。
配管4は、ごみ及び空気の受け入れ部である輸送管13と接続されている内側管20と、内側管20の外周側に設けられた外側管21と、を有している。配管4のうち、回転ドラム3の内部空間6に挿入されている部分は、内側管20と外側管21とからなる二重管である。外側管21の外周面は、配管4の外周面である。
外側管21の軸方向下流側Da2の端部と、内側管20の外周面との間には、封止板22が設けられている。封止板22は、内側管20が挿通する貫通孔22aが中心部に形成された円形の板状部材である。外側管21の軸方向下流側Da2の端部は、封止板22及び内側管20によって封止されている。
外側管21は、配管4内に設けられて、内側管20を介して連結され、回転ドラム3内を送風機2に接続する排気通路として機能する。排気通路は、内側管20と外側管21との間の空間及び複数の孔23である。
また、内側管20は、配管4を導入通路と排気通路とに分離する分離板として機能する。
フランジ28(回転ドラム3)と配管4との間には、シール機構29が設けられている。シール機構29としては、例えば、グランドパッキンや、オイルシールパッキンを採用することができる。シール機構29は、回転する回転ドラム3(フランジ28)と、固定されている配管4との間をシールできればよく、簡易なシール機構を用いることができる。
輸送管13は、図示しないごみ投入口と接続されている。即ち、ごみ投入口から投入されたごみは、輸送管13及び内側管20を介して気流と共に回転ドラム3に導入される。
まず、投入口から投入されたごみは、送風機2によって発生した気流に乗って輸送管13を介して輸送される。即ち、送風機2が運転されると、配管4の外側管21を介して回転ドラム3の内部空間6の空気が吸引されて、これにより、内側管20及び内側管20の上流側に設けられている輸送管13に気流が発生し、ごみ(塵芥)及び空気が配管4の内側管20を介して回転ドラム3内に導入される(図1〜図3にInと記す。)。
ごみは、送り羽根7によって排出開口8側へ移送される。ごみは、排出開口8より排出され、図示しないごみ収集車に送り込まれるなどする。
シール機構29は、円筒形状の配管と、回転ドラムの直径よりも十分小さいフランジ28との間をシールできればよく、一般的なグランドパッキンやオイルシールパッキンの採用が可能となる。
以下、本発明の第二実施形態の貯留排出装置1Bを図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図4及び図5に示すように、本実施形態の配管4Bは、配管4Bの内部を上下に分割する仕切板31を有している。仕切板31よりも上方の配管4Bの端部は、封止板22によって封止されている。
仕切板31よりも上側の配管4Bの外周面には、複数の孔23が形成されている。第一実施形態と同様に、複数の孔23はフィルター24にて覆われている。
配管4Bの内周側であって仕切板31より上側の空間は、回転ドラム3内を送風機2に接続する排気通路として機能する。排気通路は、配管4Bの内周側であって仕切板31より上側の空間及び複数の孔23である。
また、仕切板31は、配管4Bを導入通路と排気通路とに分離する分離板として機能する。
以下、本発明の第三実施形態の貯留排出装置1Cを図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態の配管4Cは、内側管20と、内側管20の外周側に設けられ、外径が凹凸状に変化し、軸方向Daを向く面に複数の孔23Cが形成されている外側管21Cと、を備えている。
図8に示すように、円板部36には、複数の孔23Cが形成されている。複数の孔23Cが形成されている円板部36は、例えば、パンチングメタルによって形成することができる。
支持部37は、回転ドラム3の内部に貯留されたごみの堆積物M(図6参照)との接触が考慮された板状部材である。支持部37は、複数の拡径部34のうち、最も軸方向下流側Da2に配置された第一拡径部34aの軸方向下流側Da2を向く面に形成されている。
本体部39は、内側管20が挿通する貫通孔39aが中心部に形成された円形の板状部材である。本体部39の主面は、軸線Oに直交する面である。
傾斜部40は、本体部39の径方向外側の端部と外周部35の軸方向下流側Da2の端部とを接続する環状の部材である。傾斜部40の本体部39に対する傾斜角度は、回転ドラム3内に貯留されるごみの堆積物Mの安息角などに応じて適宜設定することができる。傾斜部40は、周方向から見た断面形状を直線状にする必要はなく、円弧状としてもよい。
孔23Cの数は、貯留排出装置1Cの運転時において、孔23Cを通過する空気の流速に基づいて決定される。
孔23Cを通過する空気の流速は、孔23Cの数が多い程低下する。孔23Cの数は、孔23Cを通過する空気の流速が、例えば、2m/s−5m/sとなるように設定される。本実施形態の孔23Cの数は、孔23Cを通過する空気の流速が遅くなるように設定されている。
案内板41は、接続部42から軸方向下流側Da2に向かうに従って、漸次拡径するように形成されている。
即ち、案内板41は、接続部42から案内板41の外周端41aまでの距離と、円板部36の径方向外側の端部36aから案内板41の外周端41aまでの距離とが、略等しくなるように形成されている。
また、案内板41の外周端41aと支持部37との間には、周方向に亘って所定の隙間Gが形成されている。
ここで、複数の孔23Cの数は、孔23Cを通過する空気の流速が、例えば、2m/s−5m/sとなるように設定されている。これにより、孔23Cを通過する空気の流速が遅くなるため、空気とともに、ごみが外側管21Cの内部空間(排気通路)に流入することを抑制することができる。
また、傾斜部40をごみの堆積物Mの安息角を考慮した形状(角度)とすることによって、ごみの堆積物Mの崩れを防止することができる。
孔43Dは、円板部36の最も径方向外側に形成されている孔である。孔43Dの内径は、孔43Aの内径よりも大きい。
孔43Bは、孔43Aの径方向外側かつ孔43Dの径方向内側に形成されている孔である。孔43Bの内径は、孔43Aの内径よりも大きく孔43Dの内径よりも小さい。
孔43Cは、孔43Bの径方向外側かつ孔43Dの径方向内側に形成されている孔である。孔43Cの内径は、孔43Bの内径よりも大きく孔43Dの内径よりも小さい。
円板部36の孔43を介して流入する空気は、円板部36の径方向外側に多く流入しようとするが、孔43の直径が小さい(孔43の面積が小さい)程、空気の圧損が高くなるため、径方向外側の孔43にも多くが導かれる。これにより、複数の43を通過する空気の流速を均一化することができる。
例えば、上記各実施形態では、フィルター24を回転ドラム3内部の配管4に設けたが、これに限ることはなく、フィルター24を回転ドラム3の外部に設けてもよい。即ち、フィルター24は、回転ドラム3の内部空気を吸引する管路にいずれかに設けられていればよい。
また、上記各実施形態では、受けローラー14を用いて回転ドラム3の外周面を指示したがこれに限ることはない。例えば、受けローラー14を用いて、フランジ28や排出開口8の突出管を支持する構成としてもよい。
2 送風機(負圧源)
3 回転ドラム
4,4B 配管(分離装置)
5 分離装置
6 内部空間
7 送り羽根
8 排出開口
9 駆動部
10 電動モーター
11 駆動歯車
12 被駆動歯車
13 輸送管
14 受けローラー
15 ローラー本体
16 ローラー支持台
17 レールリング
19 端壁
20 内側管(導入通路、分離板)
21,21C 外側管(排気通路)
22 封止板
23,23C 孔
24 フィルター
25 ガード部材
27 配管挿通孔
28 フランジ
29 シール機構
31 仕切板(分離板)
33 外側管本体
34 拡径部
34a 第一拡径部
34b 第二拡径部
35 外周部
36 円板部
37 支持部
39 本体部
40 傾斜部
41 案内板
43 孔
Da 軸方向
Da1 軸方向上流側
Da2 軸方向下流側
G 隙間
O 中心軸
T 搬送方向
Claims (8)
- 内部に送り羽根を有し、自転によって被処理物を軸方向下流側に搬送する回転ドラムと、
外周面の少なくとも一部が円筒形状に形成され、前記回転ドラムの軸方向上流側の端壁から同軸状に挿入されて、前記回転ドラム内に気流とともに固体を導入する配管と、
前記配管と前記回転ドラムとの間をシールするシール機構と、
前記気流から前記固体を分離する分離装置と、を備え、
前記分離装置は、
前記配管内に設けられて少なくとも一部が前記回転ドラム内に挿入され、前記回転ドラム内に前記気流及び前記固体を導入する導入通路と、
前記配管内に設けられて少なくとも一部が前記回転ドラム内に挿入され、前記導入通路に対して分離板を介して連結され、前記回転ドラム内を負圧源に接続する排気通路と、を有する貯留排出装置。 - 前記配管は、
内側管と、前記内側管の外周側に設けられ、外周面に孔が形成された外側管と、を備え、
前記導入通路は、前記内側管の内周側の空間であり、
前記排気通路は、前記内側管と前記外側管との間の空間及び前記孔である請求項1に記載の貯留排出装置。 - 前記配管は、
内側管と、
前記内側管の外周側に設けられ、外径が凹凸状に変化し、前記軸方向を向く面に複数の孔が形成されている外側管と、を備え、
前記導入通路は、前記内側管の内周側の空間であり、
前記排気通路は、前記内側管と前記外側管との間の空間及び前記複数の孔である請求項1に記載の貯留排出装置。 - 前記外側管は、
外側管本体と、
前記外側管本体と前記内側管との間の空間と連通する内部空間を有し、前記外側管本体から径方向外側に周方向全周に亘って突出する複数の拡径部と、を有し、
前記複数の孔は、前記拡径部の前記軸方向を向く面に形成されている請求項3に記載の貯留排出装置。 - 複数の前記拡径部のうち、最も軸方向下流側に配置された前記拡径部の前記軸方向下流側を向く面は、前記孔が形成されておらず前記被処理物を支持する支持部である請求項4に記載の貯留排出装置。
- 前記外側管の前記孔が形成されている面に、前記孔を覆うフィルターが設けられている請求項2に記載の貯留排出装置。
- 前記配管は、内部を上下に分割する仕切板が設けられており、
前記導入通路は、前記配管の内周側であって前記仕切板より下側の空間であり、
前記排気通路は、前記配管の内周側であって前記仕切板より上側の空間である請求項1に記載の貯留排出装置。 - 前記仕切板よりも上側の前記配管の外周面には、複数の孔が形成されている請求項7に記載の貯留排出装置。
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