JP2018034401A - 画像形成装置および制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】細線抜けを防止でき、かつ、印刷生産性を落とすことなく、表裏の画像サイズを適切に合わせることができる画像形成装置および制御プログラムを提供する。【解決手段】画像形成装置の制御部は、両面印刷するとき、表面印刷時と裏面印刷時との間でポリゴンミラーの回転速度を変更することなく、熱定着処理による用紙の収縮率に合わせて裏面側よりも表面側の転写画像の方が大きくなるように、副走査方向においては、画像処理部によって画像データを拡大処理することにより、また、主走査方向においては、印刷クロックの周波数を変更することにより、用紙の表面側と裏面側との画像サイズを合わせる。【選択図】図5

Description

この発明は画像形成装置および制御プログラムに関し、特にたとえば、両面印刷機能を有し、像担持体上に形成したトナー像を用紙に転写した後に熱定着させる、画像形成装置および制御プログラムに関する。
従来の両面印刷機能を有する画像形成装置の一例が特許文献1に開示される。電子写真方式の画像形成装置では、帯電、露光、現像、転写および熱定着というプロセスを経ることによって、用紙上に画像が形成される。ここで、用紙上に転写したトナー像(転写画像)を熱定着させるときには、その熱によって用紙が収縮するという現象が起こる。このため、両面印刷を行うと、表面側の熱定着時における用紙の収縮によって、表面側と裏面側とで画像の大きさが異なって形成されてしまう(位置ずれしてしまう)という不具合が生じる。
そこで、特許文献1の技術では、熱定着処理による用紙の収縮率に基づいて、裏面側の転写画像を縮小して形成することで、表裏の画像サイズを合わせている。具体的には、裏面印刷時のポリゴンミラーの回転速度を表面印刷時よりも大きくすることによって、裏面側の転写画像を副走査方向において縮小する。一方、ポリゴンミラーの回転速度を大きくすると、転写画像は主走査方向に拡大するので、その拡大分も考慮して、裏面印刷時の画素クロックの周波数を表面印刷時よりも大きくする(高速化する)ことによって、裏面側の転写画像を主走査方向において縮小する。
特開2003−262991号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、表裏の画像サイズを合わせるために、表面印刷時と裏面印刷時との間でポリゴンミラーの回転速度を変更するので、ポリゴンミラーの回転が安定するまでの時間が必要となり、印刷パフォーマンス(印刷生産性)が低下してしまう。
なお、ポリゴンミラーの回転速度を変更することなく、裏面側の転写画像を縮小して形成するには、画像データを画像処理によって縮小する方法もある。しかし、この縮小処理(圧縮処理)は、画像データの一部を間引くことにより実行されるので、形成した画像に細線抜け等の画質劣化が生じてしまう恐れがある。細線抜けを防止するためには、高dpiの面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)等を用いればよいが、VCSELは非常に高価であり、コストアップとなってしまう。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置および制御プログラムを提供することである。
この発明の他の目的は、細線抜けを防止でき、かつ、印刷生産性を落とすことなく、表裏の画像サイズを適切に合わせることができる、画像形成装置および制御プログラムを提供することである。
第1の発明は、両面印刷機能を有し、像担持体上に形成したトナー像を用紙に転写した後に熱定着させる画像形成装置であって、レーザ出射部およびポリゴンミラーを有し、画像データに基づいて光ビームを走査することによって、像担持体上に静電潜像を形成する露光部、画像データを少なくとも副走査方向に拡大処理可能な画像処理部、および両面印刷するとき、表面印刷時と裏面印刷時との間でポリゴンミラーの回転速度を変更することなく、熱定着処理による用紙の収縮率に合わせて、裏面側の転写画像よりも表面側の転写画像の方が大きくなるように、副走査方向においては、画像処理部によって画像データを拡大処理することにより、また、主走査方向においては、印刷クロックの周波数を変更することにより、用紙の表面側と裏面側との画像サイズを合わせる制御部を備える、画像形成装置である。
第1の発明では、画像形成装置は、両面印刷機能を有する画像形成装置であって、像担持体上に形成したトナー像を用紙に転写した後に熱定着させることによって、用紙上に画像を形成する。この画像形成装置は、露光部および画像処理部などを備える。画像形成装置の制御部は、両面印刷するとき、副走査方向においては、画像処理部によって画像データを拡大処理することにより、また、主走査方向においては、印刷クロックの周波数を変更することにより、熱定着処理後の用紙の表面側と裏面側との画像サイズを合わせる。すなわち、表面印刷時と裏面印刷時との間でポリゴンミラーの回転速度を変更することなく、また、画像データの縮小処理(圧縮処理)を用いることなく、熱定着処理後における用紙表裏の画像サイズを合わせるようにしている。
第1の発明によれば、表面印刷時と裏面印刷時との間でポリゴンミラーの回転速度を変更せず、縮小処理も使用しないので、細線抜けを防止でき、かつ、印刷生産性を落とすことなく、表裏の画像サイズを適切に合わせることができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、制御部は、副走査方向における画像処理が裏面印刷時に等倍処理となるように、ポリゴンミラーの回転速度を設定する。
第2の発明によれば、画像処理による画像の拡大率が低く抑えられるので、画質の低下を抑制できる。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属し、制御部は、ユーザによる選択操作に基づいて、表面側の画像サイズの拡大率を設定する。
第3の発明によれば、表面側の画像サイズの拡大率をユーザが任意に選択できる。
第4の発明は、第1または第2の発明に従属し、用紙の種類を判別する用紙判別部を備え、制御部は、用紙判別部によって判別された用紙の種類に基づいて、表面側の画像サイズの拡大率を設定する。
第4の発明によれば、表面側の画像サイズの拡大率が用紙の種類に基づいて適切に変更される。
第5の発明は、像担持体上に静電潜像を形成する露光部を備え、静電潜像に基づいて像担持体上に形成したトナー像を用紙に転写した後に熱定着させる、両面印刷機能を有する画像形成装置のコンピュータによって実行される制御プログラムであって、コンピュータを、画像データを少なくとも副走査方向に拡大処理可能な画像処理部、および両面印刷するとき、表面印刷時と裏面印刷時との間でポリゴンミラーの回転速度を変更することなく、熱定着処理による用紙の収縮率に合わせて、裏面側の転写画像よりも表面側の転写画像の方が大きくなるように、副走査方向においては、画像処理部によって画像データを拡大処理することにより、また、主走査方向においては、印刷クロックの周波数を変更することにより、用紙の表面側と裏面側との画像サイズを合わせる制御部として機能させる、制御プログラムである。
この発明によれば、表面印刷時と裏面印刷時との間でポリゴンミラーの回転速度を変更せず、縮小処理も使用しないので、細線抜けを防止でき、かつ、印刷生産性を落とすことなく、表裏の画像サイズを適切に合わせることができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の第1実施例である画像形成装置の概略構成を示す図解図である。 図1の画像形成装置が備える露光部を概略的に示す平面図である。 図2の露光部を感光体ドラムと共に概略的に示す側面図である。 図1の画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図4のCPUが実行する両面印刷処理の一例を示すフロー図である。
[第1実施例]
図1を参照して、この発明の一実施例である画像形成装置10は、両面印刷機能を有する電子写真方式の画像形成装置であって、帯電、露光、現像、転写および熱定着というプロセスを経ることによって、用紙(記録媒体)上に多色または単色の画像を形成(印刷)する。
この第1実施例では、画像形成装置10は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有するカラー複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。ただし、画像形成装置10は、複合機に限定される必要はなく、複写機、プリンタおよびファクシミリのいずれかであってもよい。また、画像形成装置10は、モノクロ機であってもよい。
また、後述のように、この発明においては、ポリゴンミラー82によって光ビームを走査する方向、すなわち感光体ドラム(像担持体)36の軸方向を主走査方向と呼ぶ。したがって、用紙を搬送する方向と直交する方向である用紙の横方向は、主走査方向に相当する。一方、主走査方向と直交する方向である感光体ドラム36の移動方向を副走査方向と呼ぶ。したがって、用紙を搬送する方向である用紙の縦方向は、副走査方向に相当する。
先ず、画像形成装置10の基本構成について概略的に説明する。図1に示すように、画像形成装置10は、画像形成部30等を備える装置本体12、およびその上方に配置される画像読取装置14を含む。
画像読取装置14は、透明材によって形成される原稿載置台16を備える。原稿載置台16の上方には、ヒンジ等を介して原稿押えカバー18が開閉自在に取り付けられる。この原稿押えカバー18には、原稿載置トレイ20に載置された原稿を画像読取位置22に対して1枚ずつ自動的に給紙するADF(自動原稿送り装置)24が設けられる。また、原稿載置台16の前面側には、ユーザによる印刷指示等の入力操作を受け付けるタッチパネルおよび操作ボタン等の操作部46(図4参照)が設けられる。
また、画像読取装置14には、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える画像読取部26が内蔵される。画像読取部26は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度や色度が検出され、原稿表面の画像に基づく画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。
装置本体12には、CPU100等を含む制御部28および画像形成部30などが内蔵される。制御部28は、操作部46への入力操作などに応じて、露光装置(露光部)32を含む画像形成装置10の各部位に制御信号を送信し、画像形成装置10に種々の動作を実行させる。
画像形成部30は、露光装置32、現像器34、感光体ドラム36、感光体クリーナユニット38、帯電器40、転写ユニット42および定着ユニット44等を備え、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50から搬送される用紙上に画像を形成し、画像形成済みの用紙を排紙トレイ52に排出する。用紙上に画像を形成するための画像データとしては、画像読取部26で読み取った画像データまたは外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。
なお、画像形成装置10において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4色のカラー画像に応じたものである。このため、現像器34、感光体ドラム36、感光体クリーナユニット38および帯電器40のそれぞれは、各色に応じた4種類の静電潜像を形成するように4個ずつ設けられ、これらによって4つの画像ステーションが構成される。
感光体ドラム36は、導電性を有する円筒状の基体の表面に感光層が形成された像担持体であり、帯電器40は、この感光体ドラム36の表面を所定の電位に帯電させる部材である。また、露光装置32は、詳細は後述するように、レーザダイオード(LD)72およびポリゴンミラー82等を備えたレーザスキャニングユニットとして構成され、感光体ドラム36の下方に配置される。露光装置32は、帯電された感光体ドラム36の表面を露光することによって、画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム36の表面に形成する。現像器34は、感光体ドラム36上に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーによって顕像化するものである。また、感光体クリーナユニット38は、現像および画像転写後における感光体ドラム36の表面に残留したトナーを除去する。
転写ユニット42は、中間転写ベルト54、駆動ローラ56、従動ローラ58、4つの中間転写ローラ60および2次転写ローラ62などを備え、感光体ドラム36の上方に配置される。なお、転写ユニット42は、必ずしも中間転写ベルト54を備える必要はなく、感光体ドラム36上のトナー像が用紙に直接転写される構成を採用することもできる。
中間転写ベルト54は、可撓性を有する無端状のベルトであって、カーボンブラック等の導電性材料を適宜配合した合成樹脂またはゴム等によって形成される。中間転写ベルト54は、駆動ローラ56および従動ローラ58によって懸架され、その外周面が感光体ドラム36の外周面に当接するように配置される。そして、中間転写ベルト54は、駆動ローラ56の回転駆動に伴い、所定方向に周回移動する。
駆動ローラ56は、図示しない駆動部によってその軸線回りに回転可能に設けられる。従動ローラ58は、中間転写ベルト54の周回移動に伴って回転すると共に、中間転写ベルト54に一定の張力を与えて中間転写ベルト54の弛みを防止する。
中間転写ローラ60は、中間転写ベルト54を挟んで各感光体ドラム36と対向する位置のそれぞれに配置される。画像形成時には、中間転写ローラ60に所定の電圧(1次転写電圧)が印加されることによって、感光体ドラム36と中間転写ベルト54との間に転写電界が形成される。そして、この転写電界の作用により、感光体ドラム36の外周面に形成されたトナー像が中間転写ベルト54の外周面に転写される。
2次転写ローラ62は、駆動ローラ56との間で中間転写ベルト54を押圧するように設けられる。画像形成時には、2次転写ローラ62に所定の電圧(2次転写電圧)が印加されることによって、中間転写ベルト54と2次転写ローラ62との間に転写電界が形成される。そして、この転写電界の作用により、中間転写ベルト54と2次転写ローラ62との間の転写ニップ域を用紙が通過する間に、中間転写ベルト54の外周面に形成されたトナー像が用紙に転写(2次転写)される。
定着ユニット44は、ヒートローラ64および加圧ローラ66を備え、2次転写ローラ62の上方に配置される。ヒートローラ64は、所定の定着温度となるように設定されており、ヒートローラ64と加圧ローラ66との間のニップ域を用紙が通過することによって、用紙に転写されたトナー像が溶融、混合および圧接されて、用紙に対してトナー像が熱定着される。
このような装置本体12内には、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50からの用紙をレジストローラ68、2次転写ローラ62および定着ユニット44を経由させて排紙トレイ52に送るための第1用紙搬送路L1が形成される。また、用紙に対して両面印刷を行う際に、表面側の印刷が終了して定着ユニット44を通過した後の用紙を、2次転写ローラ62の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路L1に戻すための第2用紙搬送路L2が形成される。この第1用紙搬送路L1および第2用紙搬送路L2には、用紙に対して補助的に推進力を与えるための複数の搬送ローラ70が適宜設けられる。
装置本体12において片面印刷を行う際には、用紙は、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50から1枚ずつ第1用紙搬送路L1に導かれ、搬送ローラ70によってレジストローラ68まで搬送される。そして、レジストローラ68によって、用紙の先端と中間転写ベルト54上の画像情報の先端とが整合するタイミングで用紙が2次転写ローラ62(転写ニップ部)に搬送され、用紙上にトナー像が転写される。その後、定着ユニット44(定着ニップ部)を通過することによって用紙上の未定着トナーが熱で溶融して固着されて、排紙トレイ52上に用紙が排出される。
一方、両面印刷を行う際には、表面側の印刷が終了して定着ユニット44を通過した用紙の後端部が排紙トレイ52近傍の搬送ローラ70まで到達したとき、この搬送ローラ70を逆回転させることによって、用紙が逆走して第2用紙搬送路L2に導かれる。第2用紙搬送路L2に導かれた用紙は、搬送ローラ70によって第2用紙搬送路L2を搬送されて、レジストローラ68の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路L1に導かれる。この時点で用紙の表裏は反転されるので、その後、2次転写ローラ62および定着ユニット44を用紙が通過することによって、用紙の裏面側に印刷が行われる。
次に、図2および図3を参照して、露光装置32の構成について説明する。露光装置32は、各色用に設けられた4つのレーザダイオード72のそれぞれから出射された光ビームを、ポリゴンミラー82等を介して各感光体ドラム36に導き、各光ビームによって各感光体ドラム36を走査することにより、画像データに応じた静電潜像を各感光体ドラム36の表面に形成するものである。
この第1実施例では、露光装置32は、4つのレーザダイオード72、4つのコメリータレンズ74、4つの第1ミラー76、シリンドリカルレンズ78、第2ミラー80、ポリゴンミラー82、ポリゴンモータ(PM)84、第1fθレンズ86、第2fθレンズ88、複数の第3ミラー90および4つの第3fθレンズ92等を備える。ただし、露光装置32の具体的な構成は、これに限定されず、適宜変更可能である。
レーザダイオード72は、感光体ドラム36の表面を露光するためのレーザ光を出射するレーザ出射部であり、各色について設けられる。各コメリータレンズ74は、各レーザダイオード72から出射された光ビームをそれぞれ平行光に変換する。また、第1ミラー76は、各コメリータレンズ74を透過してきた光ビームのそれぞれをシリンドリカルレンズ78に導くように配置される。
シリンドリカルレンズ78は、一方向に屈折力を持つレンズであり、副走査方向ついて各光ビームを集光して収束させ、主走査方向について各光ビームをそのまま平行光として出射する。第2ミラー80は、シリンドリカルレンズ78を通過したレーザ光を反射してポリゴンミラー82へと導く。
ポリゴンミラー82は、その外周面に複数(この実施例では6面)のミラー面を有し、ポリゴンモータ84の回転駆動に伴って回転する。そして、各ミラー面で各レーザ光を反射することによって、主走査方向に繰り返し各レーザ光を偏向させる。
第1fθレンズ86は、主に、ポリゴンミラー82の等角速度運動によって主走査方向に等角速度で偏向されている各光ビームを、各感光体ドラム36上の主走査線に沿って等線速度で移動するように変換する。また、第2fθレンズ88は、主に、副走査方向について、拡散光であるポリゴンミラー82からの各光ビームを平行光に変換し、また主走査方向について、平行光であるポリゴンミラー82からの各光ビームを各感光体ドラム36の表面で所定のビーム径(スポット径)となるように集光して出射する。
また、第3ミラー90のそれぞれは、第1fθレンズ86および第2fθレンズ88を透過した各光ビームを、対応する第3fθレンズ92のそれぞれに導くように配置される。第3fθレンズ92は、主に、副走査方向について、平行光である各光ビームを集光して対応する感光体ドラム36の表面で所定のビーム径となるように絞り、また主走査方向について、第2fθレンズ88で収束光となった各光ビームをそのまま対応する感光体ドラム36へと出射する。
このような露光装置32においては、レーザダイオード72から出射された各光ビームが、ポリゴンミラー82のミラー面で反射されて偏向され、それぞれの光路を通って各感光体ドラム36に入射し、各感光体ドラム36の表面を繰返し主走査する。その一方で、各感光体ドラム36は回転駆動されるので、各感光体ドラム36の表面に二次元の静電潜像が形成される。
続いて、図4を参照して、画像形成装置10の電気的な構成について簡単に説明する。図4に示すように、画像形成装置10は、CPU100、RAM102およびROM104等によって構成される制御部28を含む。CPU100には、バス106を介して、PMドライバ108、LDデータ生成部110、画像処理部112および操作部46などが接続される。また、PMドライバ108は、ポリゴンモータ84に接続され、LDデータ生成部110は、レーザダイオード72に接続される。
なお、図示は省略するが、CPU100には、バス106を介して、感光体ドラム36等を含むプロセス部、転写ユニット42および定着ユニット44等の画像形成装置10の他の各部位も適宜接続される。
CPU100は、画像形成装置10の全体的な制御を司り、画像形成装置10の各部位の動作を統括的に制御する。RAM102は、CPU100のワーク領域およびバッファ領域として使用される。ROM104は、画像形成装置10の主記憶装置であって、CPU100が画像形成装置10の各部位の動作を制御するための制御プログラムおよびデータ等を適宜記憶する。一例として、ROM104には、LDデータ生成部110および画像処理部112などを制御して、熱定着処理後の用紙の表面側と裏面側との画像サイズを合わせるための両面印刷プログラムが記憶される。CPU100は、ROM104から読み出した制御プログラムおよびデータをRAM102に書き込み(記憶して)、RAM102に記憶された制御プログラムに従って画像形成装置10を構成する各部位の制御を実行する。
PMドライバ(ポリゴンモータ制御部)108は、CPU100から出力された制御信号に基づいて、ポリゴンモータ84の回転速度、すなわちポリゴンミラー82の回転速度を制御する。なお、プロセス速度などの他の条件を一定として、ポリゴンミラー82の回転速度を大きくすると、感光体ドラム36上でレーザ光が主走査する速度が大きくなるので、感光体ドラム36上に形成される静電潜像(延いては、用紙に転写されるトナー画像である転写画像)の大きさは、主走査方向について拡大され、副走査方向について縮小される。逆に、ポリゴンミラー82の回転速度を小さくすると、感光体ドラム36上に形成される静電潜像の大きさは、主走査方向について縮小され、副走査方向について拡大される。
LDデータ生成部110は、CPU100から出力された制御信号に基づいて、画像データおよび印刷クロック(印字クロックまたは画素クロックとも言う。)に従ってレーザダイオード72を明滅させるための駆動信号を生成する。この第1実施例では、印刷クロックの周波数ないし速度は、f-PLL(フラクショナルPLL)等によって微調整可能とされる。なお、他の条件を一定として、印刷クロックの周波数を大きくする(高速化する)と、1画素当たりの主走査方向の幅が小さくなるので、感光体ドラム36上に形成される静電潜像は、主走査方向について縮小され、副走査方向について拡大される。逆に、印刷クロックの周波数を小さくする(低速化する)と、感光体ドラム36上に形成される静電潜像は、主走査方向について拡大され、副走査方向について縮小される。
画像処理部112は、拡大縮小処理、濃度変換処理、データ形式(ファイル形式)の変換処理など、画像データの画像処理を実行する処理手段であり、この第1実施例では、画像データを少なくとも副走査方向に拡大処理可能とされる。また、画像処理部112は、中間調後の画像データにも対応可能とされる。すなわち、中間調後の画像データを再印刷する場合、または、外部コンピュータから中間調後の画像データを受け取って印刷する場合などにも対応可能とされる。画像データを拡大する方法としては、線形補間法、最近隣補間法および3次畳込補間法などの公知のアルゴリズムを利用することができる。たとえば、本願発明者らが特開2010−268389号公報で提案した画像処理方法を用いて画像データの拡大処理を行うとよい。
操作部46は、上述のように、ユーザによる入力操作を受け付ける部位であって、タッチパネルおよび操作ボタン等を含む。操作部46を用いて入力された、印刷枚数、両面印刷の実行の有無および用紙の種類などの設定情報、並びに印刷開始指示などは、CPU100に入力される。
このような画像形成装置10では、定着ユニット44において用紙上のトナー像(転写画像)を熱定着させるときに、その熱によって用紙が収縮するという現象が起こる。このため、両面印刷を行うときには、表裏の画像サイズを調整して合わせる必要が生じるが、上述の従来技術のように、表面印刷時と裏面印刷時との間でポリゴンミラーの回転速度を変更すると、印刷生産性が低下してしまう。また、裏面側の印刷に用いられる画像データを画像処理によって縮小すると、細線抜け等の画質劣化が生じてしまう恐れがある。
そこで、この第1実施例では、両面印刷するときには、表面印刷時と裏面印刷時との間でポリゴンミラー82の回転速度を変更することなく、また、画像データの縮小処理(圧縮処理)を用いることなく、熱定着処理による用紙の収縮率に合わせて、裏面側の転写画像よりも表面側の転写画像の方が大きくなるように形成することによって、熱定着処理後における用紙表裏の画像サイズを合わせるようにしている。
以下、具体的に説明するが、ここでは簡単のため、熱定着処理によって用紙が主走査方向および副走査方向のそれぞれに3%収縮するものとして説明する。ただし、この用紙の収縮率は一例であり、実際には、印刷する用紙の収縮率に合わせて後述する両面印刷処理を行うとよい。用紙の収縮率は、たとえば、画像形成装置10において両面印刷時に実際に測定して設定してもよいし、用紙の種類などに対応させて予め記憶しておいて、ユーザによる用紙の種類などの入力情報に応じて設定してもよい。なお、用紙の収縮率は、主走査方向と副走査方向とで異なる値を設定することも可能である。また、後述する画像の変倍動作は、各色において同様に実行される。
この第1実施例では、用紙の表面側に形成する転写画像のサイズが、元の画像データに対して主走査方向および副走査方向のそれぞれに等倍(100%)の大きさとなり、用紙の裏面側に形成する転写画像のサイズが、元の画像データに対して主走査方向および副走査方向のそれぞれに97%の大きさとなるように、両面印刷処理を行う。
具体的には、先ず、表面側の印刷を行う前に、片面印刷時が100%であるとして、ポリゴンミラー82の回転速度を103%の速度に設定する。これにより、感光体ドラム36上に形成される静電潜像(用紙に転写される転写画像)の大きさは、主走査方向については103%の大きさとなり、副走査方向については97%の大きさとなる。
そして、表面印刷時には、印刷クロックの周波数(速度)を103%の大きさにする。これにより、主走査方向における転写画像の大きさは、3%縮小されるので、ポリゴンミラー82による変倍分(3%拡大)と合わせて、100%の大きさとなる。また、副走査方向については、画像処理部112における画像処理によって、3%拡大する。これにより、副走査方向における転写画像の大きさは、ポリゴンミラー82による変倍分(3%縮小)と合わせて、100%の大きさとなる。
一方、裏面印刷時には、印刷クロックの周波数を106%の大きさにする。これにより、主走査方向における転写画像の大きさは、6%縮小されるので、ポリゴンミラー82による変倍分(3%拡大)と合わせて、97%の大きさとなる。また、副走査方向については、画像処理による変倍は行わずに等倍処理とする。これにより、副走査方向における転写画像の大きさは、ポリゴンミラー82による変倍分(3%縮小)のみの変更となるので、97%の大きさとなる。
以上のような両面印刷処理により、表面印刷時と裏面印刷時との間でポリゴンミラー82の回転速度を変更することなく、また、画像データの縮小処理を用いることなく、表面側の画像サイズを100%の大きさとし、裏面側の画像サイズを97%の大きさとすることができる。これにより、表面側の熱定着処理によって用紙が主走査方向および副走査方向のそれぞれに3%収縮したときに、表面側と裏面側との画像サイズが合わせられる。そして、たとえば、熱定着処理の熱によって収縮した後、再度水分を吸収することによって元の大きさに戻る用紙の場合には、用紙が元の大きさに戻った後に、元の画像データと同じ大きさの画像が表裏に形成されることとなる。
なお、表面側に形成する転写画像のサイズを元データの等倍とするこの第1実施例において、上述のようにポリゴンミラー82の回転速度を103%に設定したのは、裏面印刷時に、副走査方向における画像処理を等倍処理とするためである。すなわち、ポリゴンミラー82の回転速度を103%未満に設定すると、裏面印刷時に、副走査方向において画像データの縮小処理が必要となり、細線抜けの原因となってしまう。一方、ポリゴンミラー82の回転速度を103%を超える大きさに設定すると、特に表面印刷時において、副走査方向における画像データの拡大率を大きくする必要がある。拡大処理の場合は、縮小処理と比較して画質に与える影響は少ないが、拡大率が大きくなるにつれて画質は劣化する。このため、画像処理による画像の拡大率は、なるべく低く抑えることが好ましい。したがって、ポリゴンミラー82の回転速度は、裏面印刷時に、副走査方向における画像処理が等倍処理となるように設定することが好ましい。ただし、画質に影響を与えない範囲内であれば、裏面印刷時における副走査方向の画像処理が拡大処理となるように、ポリゴンミラー82の回転速度を設定することもできる。
上述のような画像形成装置10における動作は、制御部28のCPU100が、RAM102に記憶された制御プログラム(両面印刷プログラム等)を実行することによって実現される。以下、図5に示すフロー図を用いて、画像形成装置10における両面印刷処理について説明する。
ユーザから両面印刷の実行指示が入力されると、図5に示すように、CPU100は、両面印刷処理を開始し、ステップS1で、ポリゴンミラー82の回転速度を設定する。たとえば、ポリゴンミラー82の回転速度が103%の速度となるように設定する。次のステップS3では、ポリゴンミラー82の回転速度を考慮して、表面用の印刷クロックの周波数を設定する。たとえば、f-PLLによって印刷クロックの周波数を103%の大きさとする。続くステップS5では、ポリゴンミラー82の回転速度を考慮して、表面用の画像データを画像処理によって副走査方向に拡大する。たとえば、画像処理部112に制御信号を出力して、表面用の画像データを3%拡大処理する。そして、CPU100は、LDデータ生成部110に制御信号を出力して、ステップS3およびステップS5で生成した印刷クロックおよび画像データに従う、レーザダイオード72の表面用の駆動信号を生成する。
続くステップS7では、ポリゴンミラー82の回転が安定しているか否かを判断する。すなわち、ステップS1で設定した回転速度でポリゴンミラー82が安定して回転しているか否かを判断する。ステップS7で“NO”の場合、すなわち、ポリゴンミラー82の回転が安定していない場合は、そのままポリゴンミラー82の回転が安定するまで待つ。なお、両面印刷を複数枚実行するときの2枚目以降など、ステップS1で設定する回転速度で既にポリゴンミラー82が回転している場合には、この待ち時間は発生しない。
一方、ステップS7で“YES”の場合、すなわち、ポリゴンミラー82の回転が安定している場合は、ステップS9に進み、表面側の印刷処理を実行する。すなわち、CPU100は、ポリゴンミラー82を回転させつつ、各レーザダイオード72から光ビームを出射させることによって、回転駆動される各感光体ドラム36の表面に二次元の静電潜像を形成する。その後、各感光体ドラム36上にはトナー像が形成され、このトナー像が中間転写ベルト54および2次転写ローラ62等を介して用紙に転写されて、この転写画像が定着ユニット44において用紙に熱定着される。
ステップS9の表面側の印刷処理が終了すると、続くステップS11では、ポリゴンミラー82の回転速度および表面用の印刷クロックの周波数、並びに熱定着処理による用紙の収縮率(3%)を考慮して、裏面用の印刷クロックの周波数を設定する。たとえば、f-PLLによって印刷クロックの周波数を106%の大きさとする。続くステップS11では、ポリゴンミラー82の回転速度および熱定着処理による用紙の収縮率を考慮して、裏面側の画像データの副走査方向における拡大倍率を設定する。たとえば、拡大倍率を等倍処理に設定する。そして、CPU100は、LDデータ生成部110に制御信号を出力して、ステップS11およびステップS13で生成した印刷クロックおよび画像データに従う、レーザダイオード72の裏面用の駆動信号を生成する。
そして、ステップS15では、ステップS9と同様にして、裏面側の印刷処理を実行する。これにより、用紙の裏面側には、表面側と比較して、主走査方向および副走査方向のそれぞれに3%縮小された転写画像が形成されるので、用紙の収縮分が吸収されて、用紙表裏の画像サイズが合わせられる。
以上のように、この第1実施例によれば、表面印刷時と裏面印刷時との間でポリゴンミラー82の回転速度を変更しない、つまり機械的な動作変更を行わないので、機械的動作の安定化に要する時間を省略できる。また、画像データの縮小処理を用いない。したがって、細線抜けを防止でき、かつ、印刷生産性を落とすことなく、表裏の画像サイズを適切に合わせることができる。
また、この第1実施例によれば、副走査方向においては、用紙の裏面側は等倍処理となるようにポリゴンミラーの回転速度を設定するので、画像処理による画像の拡大率が低く抑えられる。したがって、画質の低下を抑制できる。
特に、この第1実施例は、熱定着処理の熱によって収縮した後、再度水分を吸収することによって元の大きさに戻る用紙に対して画像形成する場合に好適である。また、表面側の画像を拡大すると不具合が生じる場合、たとえば、表面側の画像を拡大すると印刷有効範囲からはみ出してしまう場合に好適である。
[第2実施例]
次に、この発明の第2実施例である画像形成装置10について説明する。この第2実施例では、表面側の画像サイズの拡大率が上述の第1実施例と異なる。その他の部分の構成については同様であるので、上述の第1実施例と共通する部分については、同じ参照番号を記載し、重複する説明は省略または簡略化する。
この第2実施例では、用紙の表面側に形成する転写画像のサイズが、元の画像データに対して主走査方向および副走査方向のそれぞれに103%の大きさとなり、用紙の裏面側に形成する転写画像のサイズが、元の画像データに対して主走査方向および副走査方向のそれぞれに100%の大きさとなるように、両面印刷処理を行う。
具体的には、この第2実施例では、両面印刷時においても、片面印刷時と同じように、ポリゴンミラー82の回転速度を100%の速度に設定する。すなわち、ポリゴンミラー82によっては、感光体ドラム36上に形成される静電潜像の大きさを変更しない。
そして、表面印刷時には、印刷クロックの周波数を97%の大きさにする。これにより、主走査方向における転写画像の大きさは3%拡大されて、103%の大きさとなる。また、副走査方向については、画像処理部112による画像処理によって3%拡大する。これにより、副走査方向における転写画像の大きさは、103%の大きさとなる。
一方、裏面印刷時には、印刷クロックの周波数を100%の大きさにする。これにより、主走査方向における転写画像の大きさは、100%の大きさとなる。また、副走査方向については、画像処理による変倍は行わずに等倍処理とする。これにより、副走査方向における転写画像の大きさは、100%の大きさとなる。
以上のような両面印刷処理により、表面印刷時と裏面印刷時との間でポリゴンミラー82の回転速度を変更することなく、また、画像データの縮小処理を用いることなく、表面側の画像サイズを103%の大きさとし、裏面側の画像サイズを100%の大きさとすることができる。これにより、表面側の熱定着処理によって用紙が主走査方向および副走査方向のそれぞれに3%収縮したときに、用紙表裏の画像サイズが合うようになる。そして、たとえば、熱収縮の所定時間後に元の大きさに戻る用紙の場合には、用紙が元の大きさに戻ったときに、元の画像データの103%の大きさの画像が表裏に形成されることとなる。また、たとえば、熱定着処理の熱によって一度収縮すると、元の大きさに戻らない用紙の場合には、元の画像データと同じ大きさの画像が表裏に形成されることとなる。
この第2実施例においても、第1実施例と同様に、表面印刷時と裏面印刷時との間でポリゴンミラー82の回転速度を変更することなく、また、画像データの縮小処理を用いることなく、表面側と裏面側との画像サイズを合わせることができる。したがって、細線抜けを防止でき、かつ、印刷生産性を落とすことなく、表裏の画像サイズを適切に合わせることができる。
特に、この第2実施例は、熱収縮すると元の大きさに戻らない、或いは戻る割合の小さい用紙に好適である。また、画像を拡大して形成しても問題ない場合に好適である。
[第3実施例]
続いて、この発明の第3実施例である画像形成装置10について説明する。この第3実施例では、表面側の画像サイズの拡大率が上述の第1実施例および第2実施例と異なる。その他の部分の構成については同様であるので、上述の第1実施例および第2実施例と共通する部分については、同じ参照番号を記載し、重複する説明は省略または簡略化する。
この第3実施例では、用紙の表面側に形成する転写画像のサイズが、元の画像データに対して主走査方向および副走査方向のそれぞれに106%の大きさとなり、用紙の裏面側に形成する転写画像のサイズが、元の画像データに対して主走査方向および副走査方向のそれぞれに103%の大きさとなるように、両面印刷処理を行う。
具体的には、先ず、表面側の印刷を行う前に、片面印刷時が100%であるとして、ポリゴンミラー82の回転速度を97%の速度に設定する。これにより、感光体ドラム36上に形成される静電潜像の大きさは、主走査方向については97%の大きさとなり、副走査方向については103%の大きさとなる。
そして、表面印刷時には、印刷クロックの周波数を91%の大きさにする。これにより、主走査方向における転写画像の大きさは、9%拡大されるので、ポリゴンミラー82による変倍分(3%縮小)と合わせて、106%の大きさとなる。また、副走査方向については、画像処理部112における画像処理によって、3%拡大する。これにより、副走査方向における転写画像の大きさは、ポリゴンミラー82による変倍分(3%拡大)と合わせて、106%の大きさとなる。
一方、裏面印刷時には、印刷クロックの周波数を94%の大きさにする。これにより、主走査方向における転写画像の大きさは、6%拡大されるので、ポリゴンミラー82による変倍分(3%縮小)と合わせて、103%の大きさとなる。また、副走査方向については、画像処理による変倍は行わずに等倍処理とする。これにより、副走査方向における転写画像の大きさは、ポリゴンミラー82による変倍分(3%拡大)のみの変更となるので、103%の大きさとなる。
以上のような両面印刷処理により、表面印刷時と裏面印刷時との間でポリゴンミラー82の回転速度を変更することなく、また、画像データの縮小処理を用いることなく、表面側の画像サイズを106%の大きさとし、裏面側の画像サイズを103%の大きさとすることができる。これにより、表面側の熱定着処理によって用紙が主走査方向および副走査方向のそれぞれに3%収縮したときに、表面側と裏面側との画像サイズが合わせられる。そして、たとえば、熱収縮の所定時間後に元の大きさに戻る用紙の場合には、用紙が元の大きさに戻ったときに、元の画像データの106%の大きさの画像が表裏に形成されることとなる。また、たとえば、裏面側の熱定着時にも、表面側の熱定着時と同様に収縮し、熱収縮すると元の大きさに戻らない用紙の場合には、元の画像データと同じ大きさの画像が表裏に形成されることとなる。
この第3実施例においても、第1実施例と同様に、表面印刷時と裏面印刷時との間でポリゴンミラー82の回転速度を変更することなく、また、画像データの縮小処理を用いることなく、表面側と裏面側との画像サイズを合わせることができる。したがって、細線抜けを防止でき、かつ、印刷生産性を落とすことなく、表裏の画像サイズを適切に合わせることができる。
以上のような第1〜第3実施例における画像の変倍動作をまとめると、次の表1ようになる。
[表1]
Figure 2018034401
[第4および第5実施例]
上述の各実施例では、表面側の画像サイズの拡大率を予め固定した値にしている。すなわち、第1実施例では表面側を100%印刷とし、第2実施例では表面側を103%印刷とし、第3実施例では表面側を106%印刷としているが、これに限定されない。
この発明の第4実施例として、ユーザが、表面側の画像サイズの拡大率を任意に選択できるようにしてもよい。たとえば、表面側の画像サイズの拡大率を示す選択操作が操作部46または外部コンピュータ等からユーザによって入力されると、制御部28のCPU100は、その選択操作に基づいて、表面側の画像サイズの拡大率を設定する。
また、この発明の第5実施例として、表面側の画像サイズの拡大率は、用紙の種類に基づいて自動的に変更されるようにしてもよい。この場合、画像形成装置10は、用紙の種類を判別する用紙判別部(図示せず)を備え、制御部28のCPU100は、用紙判別部によって判別された用紙の種類に基づいて、表面側の画像サイズの拡大率を設定する。たとえば、熱収縮後に水分吸収で元の大きさに戻る用紙に対しては、表面側が100%印刷となるように画像サイズを設定し、3%の熱収縮後に元の大きさに戻らない用紙に対しては、表面側が103%印刷となるように画像サイズを設定する、というようにするとよい。また、用紙判別部は、たとえば、ユーザによる入力情報に基づいて用紙の種類を判別する。
なお、上述の各実施例では、主走査方向においては、印刷クロックの周波数を変更することによって、裏面側の転写画像よりも表面側の転写画像の方が大きくなるようにしたが、主走査方向においても、画像データの拡大処理を用いて、裏面側の転写画像よりも表面側の転写画像の方が大きくなるようにしてもよい。
また、上で挙げた具体的な数値、材質および形状などは、いずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …画像形成装置
12 …装置本体
14 …画像読取装置
28 …制御部
30 …画像形成部
32 …露光装置(露光部)
34 …現像器
36 …感光体ドラム(像担持体)
40 …帯電器
42 …転写ユニット
44 …定着ユニット
46 …操作部
72 …レーザダイオード(レーザ出射部)
82 …ポリゴンミラー
108 …PMドライバ
110 …LDデータ生成部
112 …画像処理部

Claims (5)

  1. 両面印刷機能を有し、像担持体上に形成したトナー像を用紙に転写した後に熱定着させる画像形成装置であって、
    レーザ出射部およびポリゴンミラーを有し、画像データに基づいて光ビームを走査することによって、前記像担持体上に静電潜像を形成する露光部、
    前記画像データを少なくとも副走査方向に拡大処理可能な画像処理部、および
    両面印刷するとき、表面印刷時と裏面印刷時との間で前記ポリゴンミラーの回転速度を変更することなく、熱定着処理による前記用紙の収縮率に合わせて、裏面側の転写画像よりも表面側の転写画像の方が大きくなるように、副走査方向においては、前記画像処理部によって前記画像データを拡大処理することにより、また、主走査方向においては、印刷クロックの周波数を変更することにより、前記用紙の表面側と裏面側との画像サイズを合わせる制御部を備える、画像形成装置。
  2. 前記制御部は、副走査方向における画像処理が裏面印刷時に等倍処理となるように、前記ポリゴンミラーの回転速度を設定する、請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、ユーザによる選択操作に基づいて、表面側の画像サイズの拡大率を設定する、請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記用紙の種類を判別する用紙判別部を備え、
    前記制御部は、前記用紙判別部によって判別された前記用紙の種類に基づいて、表面側の画像サイズの拡大率を設定する、請求項1または2記載の画像形成装置。
  5. 像担持体上に静電潜像を形成する露光部を備え、前記静電潜像に基づいて前記像担持体上に形成したトナー像を用紙に転写した後に熱定着させる、両面印刷機能を有する画像形成装置のコンピュータによって実行される制御プログラムであって、前記コンピュータを、
    画像データを少なくとも副走査方向に拡大処理可能な画像処理部、および
    両面印刷するとき、表面印刷時と裏面印刷時との間でポリゴンミラーの回転速度を変更することなく、熱定着処理による前記用紙の収縮率に合わせて、裏面側の転写画像よりも表面側の転写画像の方が大きくなるように、副走査方向においては、前記画像処理部によって前記画像データを拡大処理することにより、また、主走査方向においては、印刷クロックの周波数を変更することにより、前記用紙の表面側と裏面側との画像サイズを合わせる制御部として機能させる、制御プログラム。
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