JP2010176001A - 画像形成装置、定着温度制御方法、及び定着温度制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】紙種、紙厚、画像の位置などの印刷条件に応じて定着制御を最適に行い、生産性の低下を防止する。
【解決手段】印刷条件をユーザが設定可能な操作部110と、前記印刷条件に基づいて転写紙に印刷するエンジン部と、転写紙上に印字された画像を定着する定着装置とを有する画像形成装置において、操作部110で設定された印刷条件の通知を受けてメイン制御部120はプリンタ制御部130に1つの印刷指示に基づく印刷開始から印刷終了までの一連の印刷ジョブの印刷条件を印刷開始前に通知し、プリンタ制御部130は通知された印刷条件を取得して印刷条件テーブルに格納しておき、印刷ジョブの開始時に当該ジョブの印刷条件テーブルに格納されている印刷条件を認識し、1枚毎の通紙における定着温度を最適に制御するようにした。
【選択図】図4
【解決手段】印刷条件をユーザが設定可能な操作部110と、前記印刷条件に基づいて転写紙に印刷するエンジン部と、転写紙上に印字された画像を定着する定着装置とを有する画像形成装置において、操作部110で設定された印刷条件の通知を受けてメイン制御部120はプリンタ制御部130に1つの印刷指示に基づく印刷開始から印刷終了までの一連の印刷ジョブの印刷条件を印刷開始前に通知し、プリンタ制御部130は通知された印刷条件を取得して印刷条件テーブルに格納しておき、印刷ジョブの開始時に当該ジョブの印刷条件テーブルに格納されている印刷条件を認識し、1枚毎の通紙における定着温度を最適に制御するようにした。
【選択図】図4
Description
本発明は、記録媒体に転写された画像を定着する定着装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びデジタル複合機などの画像形成装置、この画像形成装置で実行される定着制御方法、及び定着温度制御プログラムに関する。
電子写真方式の画像形成装置では、トナーを記録媒体である例えば転写紙に転写し、加熱及び加圧してトナーを転写紙に定着させて、画像形成が完成する。転写紙に定着する場合、トナーは溶融して転写紙の繊維内に入り込み固着する。その際、紙種や紙厚によって熱容量が異なるなどの理由により、加熱温度の最適温度が異なっている。そこで、定着温度制御が問題となる。
一方、このような転写紙の紙種や紙厚による定着制御に関する技術として特許文献1(特開2005−077855号公報)又は2(特許第4092881号公報)に記載された発明が公知である。このうち、特許文献1には、ユーザが記録用紙の紙厚を設定するための紙厚設定手段と、記録用紙の紙搬送経路に備えられ、搬送中の記録用紙の紙厚を検出する紙厚検出手段と、を有し、紙厚設定手段により入力された紙厚と、紙厚検出手段によって検出した紙厚とが異なるときは、強制的にジョブを中断するようにした発明が記載されている。
また、特許文献2には、定着手段の温度を検出する温度検出手段と、印刷ジョブを複数処理する場合に、複数の印刷ジョブの処理順序を管理し、かつ前記温度検出手段により検出された前記定着手段の温度が所定温度以上の場合には、管理された前記処理順序で印刷ジョブを実行し、前記温度検出手段により検出された前記定着手段の温度が前記所定温度より低く、かつ前記定着手段から奪う熱量が大きい第1の紙質の印刷ジョブの処理順序が前記定着手段から奪う熱量が小さい第2の紙質の印刷ジョブの処理順序よりも先の場合には、前記第2の紙質の印刷ジョブが優先して実行されるように前記処理順序を変更して印刷ジョブを実行する管理手段と、を備えた画像形成装置が記載されている。
ことができるとしている。
前記特許文献1記載の発明では、前記構成により、設定された紙厚情報と自動検出による紙厚情報が異なるときにユーザに対して設定の確認を促すことにより印刷作業の効率低下を未然に防止すると共に部品の短寿命化を防止することができるとし、特許文献2記載の発明では、記録用紙の紙質が異なる印刷ジョブを複数処理する場合でも、生産性を低下させることなく良好に画像を記録用紙に定着させ、高品質な画像を維持することができるとしている。
しかしながら、転写紙の紙種、紙厚の検知は1枚毎の印刷指示であり、プリンタ印刷などでは、描画が終了するまで印刷条件を知ることができず、描画が遅れると、その分だけ定着制御が遅れてしまい、生産性に悪い影響を与えていた。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、紙種、紙厚、画像の位置などの印刷条件に応じて定着制御を最適に行い、生産性の低下を防止することにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、印刷条件をユーザが設定可能な設定手段と、前記印刷条件に基づいて記録媒体に印刷する画像形成手段と、前記記録媒体(転写紙)上に印刷された画像を定着する定着手段と、を有する画像形成装置において、設定された印刷条件に基づいて、1つの印刷指示に基づく印刷開始から印刷終了までの一連の印刷ジョブの印刷条件を印刷開始前に予め取得する取得手段と、前記印刷ジョブの開始時に当該ジョブの印刷条件を認識し、1枚毎に定着温度を最適に制御する制御手段と、を備えていることを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記取得手段は、前記印刷条件を前記1つの印刷ジョブの各ページについて一括して取得することを特徴とする。
第3の手段は、第1の手段において、前記取得手段は、前記印刷条件を前記1つの印刷ジョブの各ページについて当該ページの印刷前に取得することを特徴とする。
第4の手段は、第1ないし第3のいずれかの手段において、前記ジョブの印刷条件は記録媒体種、記録媒体厚、及び記録媒体に対する画像の位置の1つを含むことを特徴とする。
第5の手段は、第4の手段において、前記記録媒体に対して印刷する画像がない場合、前記制御手段は、定着温度の切替は行わないことを特徴とする。
第6の手段は、第1ないし第3のいずれかの手段において、前記制御手段は、前記ジョブの印刷条件に応じて定着駆動速度を切り替えることを特徴とする。
第7の手段は、第6の手段において、前記記録媒体に対して印刷する画像がない場合、前記制御手段は、定着駆動速度の切替は行わないことを特徴とする。
第8の手段は、第4の手段において、前記記録媒体の種類と厚さを自動で検知する検知手段と、前記検知手段によって検知された種類及び厚さ、あるいは、予め設定された種類及び厚さのいずれを使用して定着温度を最適に制御するかを選択する選択手段と、を備えていることを特徴とする。
第9の手段は、第6の手段において、定着速度を切り替えるか否かを選択する選択手段を備えていることを特徴とする。
第10の手段は、印刷条件をユーザが設定可能な設定手段と、前記印刷条件に基づいて記録媒体に印刷する画像形成手段と、前記記録媒体上に印字された画像を定着する定着手段と、を有する画像形成装置における定着温度制御方法において、設定された印刷条件に基づいて、1つの印刷指示に基づく印刷開始から印刷終了までの一連の印刷ジョブの印刷条件を印刷開始前に予め取得し、前記印刷ジョブの開始時に当該ジョブの印刷条件を認識し、1枚毎に定着温度を最適に制御することを特徴とする。
第11の手段は、印刷条件をユーザが設定可能な設定手段と、前記印刷条件に基づいて記録媒体に印刷する画像形成手段と、前記記録媒体上に印字された画像を定着する定着手段と、を有する画像形成装置における定着温度制御をコンピュータによって実行するための定着温度制御プログラムであって、設定された印刷条件に基づいて、1つの印刷指示に基づく印刷開始から印刷終了までの一連の印刷ジョブの印刷条件を印刷開始前に予め取得する手順と、前記印刷ジョブの開始時に当該ジョブの印刷条件を認識し、1枚毎に定着温度を最適に制御する手順と、を備えていることを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、画像形成装置はプリンタ部100に、設定手段及び選択手段は操作部110に、画像形成手段はエンジン部140に、定着手段は定着装置107に、取得手段及び制御手段はプリンタ制御部130に、それぞれ対応する。
本発明によれば、予め印刷順に従い、転写媒体1枚毎に、媒体種、媒体厚及び印字位置の少なくとも1つの印刷条件を取得して定着処理に反映させることができるので、定着する記録媒体の温度制御や次の記録媒体への温度制御切替をより適切なタイミングで行うことが可能となる。これにより定着品質の向上と、生産性の著しい低下を防ぐことができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置としてのデジタル画像形成装置の概略構成を示すブロック図、図2は機械的構成の概略を示す図である。
これらの図において、画像形成装置はプリンタ部100、ADF(自動原稿給送装置)200、ソータ300、スキャナ/IPU(画像処理ユニット)400、及びバンク500から基本的に構成されている。プリンタ部100は、さらに、操作部110、メイン制御部120、プリンタ制御部130、エンジン部140、FAX125、及びプリンタコントローラ126を備えている。FAX125は公衆電話回線に接続され、デジタル画像形成装置の外部とFAX通信を行い、プリンタコントローラ126はLANに接続され、ネットワーク内のPCなどの情報処理装置を接続され、当該情報処理装置からの印字データを受信してエンジン部140から印字出力制御を実行する。
これらの図において、画像形成装置はプリンタ部100、ADF(自動原稿給送装置)200、ソータ300、スキャナ/IPU(画像処理ユニット)400、及びバンク500から基本的に構成されている。プリンタ部100は、さらに、操作部110、メイン制御部120、プリンタ制御部130、エンジン部140、FAX125、及びプリンタコントローラ126を備えている。FAX125は公衆電話回線に接続され、デジタル画像形成装置の外部とFAX通信を行い、プリンタコントローラ126はLANに接続され、ネットワーク内のPCなどの情報処理装置を接続され、当該情報処理装置からの印字データを受信してエンジン部140から印字出力制御を実行する。
操作部110は、プリントスタートキー、複写枚数を決定するテンキー、デジタル画像形成装置が備える機能を設定する装置機能設定キー、画像形成システムに関わる機能を設定するシステム機能設定キー、設定された機能、データなどを表示する液晶タッチパネルなどを備えている。
ADF部200は、セットされた原稿を所定のタイミングで、コンタクトガラスに原稿を給送し、原稿を読みとり、所定のタイミングで該原稿を排紙する。
スキャナIPU部400は、コンタクトガラスにセットされた原稿にランプを照射し、この反射光をミラー群、フィルタ、レンズを介しCCDに結像し、光電変換された信号を増幅し、さらにA/D変換してデジタル画像データを得る。また、スキャナIPU部400は内部にパターン化された画像データを備え、メイン制御部120の指示により、この内部パターンの出力も可能である。A/D変換されたデジタル画像データは、所定のシェーデイング補正、ガンマ補正などの処理が施される。また、操作部110やメイン制御部120から指定された変倍処理、加工処理などがあれば、これらの処理も行って、所定のタイミングで有効画像領域の前記デジタル画像データをメイン制御部120に送る。メイン制御部120はスキャナ/IPU部400から送られてきた画像データをページメモリ122へ保持する。
また、プリンタ制御部130から作像の要求があればページメモリ122から画像データを読み出してプリンタ制御部130へ送る。プリンタ制御部130は、メイン制御部120から送られてくるデジタル画像データをプリンタ固有の特性に合わせるためのガンマ変換などを行い、これに基づく静電潜像を、LDを駆動し、帯電された感光体上にエンジン部140で形成する。エンジン部140では、形成された静電潜像をトナーにより顕像化し、バンク部500あるいは大容量給紙トレイ501から搬送されてくる紙などの転写材に転写し、定着器により溶融定着した後、画像が形成された転写材をエンジン部140からソータ部300あるいはその他のトレイに排出する。ソータ部300は、エンジン部140から排出されてくる転写材を、操作部110より設定されたモードに応じて、仕分けし、排出する。
なお、メイン制御部120及びプリンタ制御部130はそれぞれCPU、ROM、RAMを有し、CPUはROMに格納されているプログラムを、RAMをワークエリア及びデータバッファとして使用しながら前記プログラムにしたがって後述の制御を実行する。
図3はカラープリンタ100の構成を示す図である。カラープリンタ100はレーザプリンタである。このレーザプリンタ100は、マゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)及び黒(ブラック:K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成ユニットが、転写紙の移動方向(図中の右下から左上方向y)に沿ってこの順に配置されている。すなわち、4連ドラム方式でフルカラー画像を形成する直接転写方式のタンデム型画像形成装置である。
これらマゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)及び黒(K)のトナー像形成ユニットは、それぞれ、感光体ドラム11M,11C,11Y及び11Kを有する感光体ユニット10M,10C,10Y及び10Kと、現像ユニット20M,20C,20Y及び20Kとを備えている。また、各トナー像形成部の配置は、各感光体ユニット内の感光体ドラム11M,11C,11Y及び11Kの回転軸が水平×軸(主走査方向)に平行になるように、かつ、転写紙移動方向y(副走査方向)に所定ピッチの配列となるように設定されている。
また、レーザプリンタ100は、上記トナー像形成ユニットのほか、レーザ走査によるレーザ露光ユニット102、給紙カセット103,104、レジストローラ対105、転写紙を担持して各トナー像形成部の転写位置を通過するように搬送する転写搬送ベルト160を有する転写ベルトユニット106、ベルト定着方式の定着ユニット107、排紙トレイ108,両面ドライブ(面反転)ユニット33等を備えている。また、レーザプリンタ100は、図示していない手差しトレイ、トナー補給容器、廃トナーボトル、等も備えている。
レーザ露光ユニット102は、レーザ発光器41M,41C,41Y,41K、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム111M,111C,111Y及び111Kの表面にレーザ光を、紙面に垂直な主走査×方向に振り走査しながら照射する。
図3上の一点鎖線は、転写紙の搬送経路を示している。給紙カセット103,104から給送された転写紙は、図示しない搬送ガイドによって案内されながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対105に送られる。このレジストローラ対105により所定のタイミングで転写搬送ベルト160に送出された転写紙は転写搬送ベルト160で担持され、各トナー像形成部の転写位置を通過するように搬送される。
各トナー像形成部の感光体ドラム11M,11C,11Y及び11Kに形成されたトナー像が、転写搬送ベルト160で担持され、搬送される転写紙に順次転写され、4色のトナー像が重畳されたカラー画像が形成される。カラー画像が形成された転写紙は、定着ユニット107に送られる。このように図3のレーザプリンタは、用紙に直接画像が転写される直接転写方式であり、用紙に4色重畳されたトナー像は、定着ユニット107を通過する際に、加圧及び加熱が行われ、転写紙に定着される。トナー像が定着された転写紙は、排紙トレイ108、ソータ300に排出され、又は給送される。
ここでイエローYのトナー像形成ユニットを例にとり、画像形成の概要について説明する。他のトナー像形成ユニットも、イエローYのものと同様な構成である。
イエローYのトナー像形成ユニットは、前述のように感光体ユニット10Y及び現像ユニット20Yを備えている。感光体ユニット10Yは、感光体ドラム11Yのほか、感光体ドラム表面に潤滑剤を塗布するブラシローラ、感光体ドラム表面をクリーニングする揺動可能なクリーニングブレード、感光体ドラム表面に光を照射し、感光体表面の電荷の除電を行う除電ランプ、感光体ドラム表面を一様帯電する非接触型の帯電ローラ、等を備えている。
感光体ユニット10Yにおいて、交流電圧が印加された帯電ローラにより一様帯電された感光体ドラム11Yの表面に、レーザ露光ユニット102からレーザ光Lが走査され、光書き込みが行われる。光書き込みは、プリントデータに基づいて変調され、ポリゴンミラーで偏向されたレーザ光Lの主走査方向により行われる。この走査によりレーザ光が照射されると、感光体ドラム111Yの表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム11Y上の静電潜像は、現像ユニット20Yで現像されてイエローYのトナー像となる。転写搬送ベルト160上の転写紙が通過する転写位置では、感光体ドラム11Y上のトナー像が転写紙に転写される。トナー像が転写された後の感光体ドラム11Yの表面は、ブラシローラで所定量の潤滑剤が塗布された後、ブレードでクリーニングされ、除電ランプから照射された光によって除電され、次の静電潜像の形成に備える。
現像ユニット20Yは、磁性キャリア及びマイナス帯電のトナーを含む二成分現像剤を収納している。さらに、現像ユニット20Yの感光体ドラム側の開口から一部露出するように配設された現像ローラ、搬送スクリュウ、ドクタブレード、トナー濃度センサ、粉体ポンプ等を備えている。現像ケース内に収容された現像剤は、搬送スクリュウで攪拌搬送されることにより摩擦帯電する。そして、現像剤の一部が現像ローラの表面に担持される。ドクタブレードが現像ローラの表面の現像剤の層厚を均一に規制し、現像ローラの表面の現像剤中のトナーが感光体ドラムに移り、これにより静電潜像に対応するトナー像が感光体ドラム11Y上に現われる。現像ケース内の現像剤のトナー濃度はトナー濃度センサで検知される。濃度不足のときには、粉体ポンプが駆動されてトナーが補給される。
転写ベルトユニット106の転写搬送ベルト160は、各トナー像形成部の感光体ドラム11M,11C,11Y及び11Kに接触対向する各転写位置を通過するように、4つの接地された張架ローラに掛け回されている。張架ローラの1つが109である。これらの張架ローラのうち、2点鎖線矢印で示す転写紙移動方向上流側の入口ローラには、電源から所定電圧が印加された静電吸着ローラが対向するように配置されている。これらの2つのローラの間を通過した転写紙は、転写搬送ベルト160上に静電吸着される。また、転写紙移動方向下流側の出口ローラは、転写搬送ベルトを摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されている。また、転写搬送ベルト160の外周面には、電源から所定のクリーニング用電圧が印加されたバイアスローラが接触するように配置されている。このバイアスローラにより転写搬送ベルト160上に付着したトナー等の異物が除去される。
また、感光体ドラム11M,11C,11Y及び11Kに接触対向する接触対向部を形成している転写搬送ベルト160の裏面に接触するように、転写バイアス印加部材を設けている。これらの転写バイアス印加部材は、マイラ製の固定ブラシであり、各転写バイアス電源から転写バイアスが印加される。この転写バイアス印加部材で印加された転写バイアスにより、転写搬送ベルト160に転写電荷が付与され、各転写位置において転写搬送ベルト160と感光体ドラム表面との間に所定強度の転写電界が形成される。
転写搬送ベルト160で搬送され、感光体ドラム11M,11C,11Y及び11Kに形成された各色トナー像が転写された用紙は、定着装置107に送り込まれてそこで、トナー像が加熱,加圧によって用紙に熱定着される。熱定着後、用紙は左側板の上部のソータ300に送り込まれる。又は、プリンタ本体の上面の排紙トレイ108に排出される。
4個の感光体ドラム11の中のマゼンダ像、シアン像及びイエロー像形成用の感光体ドラム11M,11C及び11Yは、図示しないカラードラム駆動用の1個の電気モータ(カラードラムモータ;カラードラムM:図示略)により、動力伝達系及び減速機(図示略)を介して1段減速にて駆動される。ブラック像形成用の感光体ドラム11Kはブラックドラム駆動用の1個の電気モータ(Kドラムモータ:図示略)により、動力伝達系及び減速機(図示略)を介して1段減速にて駆動される。また、転写搬送ベルト160は、上記Kドラムモータによる動力伝達系を介した転写駆動ローラの駆動により、回動移動する。したがって、上記Kドラムモータは、K感光体ドラム11Kと転写搬送ベルト60を駆動し、上記カラードラムモータは、M,C,Y感光体ドラム11M,11C,11Yを駆動する。
また、K現像器20Kは、定着ユニット107を駆動している電気モータ(図示略)で、動力伝達系及びクラッチ(図示略)を介して駆動される。M,C,Y現像器20M,20C,20Yは、レジストローラ105を駆動する電気モータ(図示略)で、動力伝達系及びクラッチ(図示略)を介して駆動される。現像器20M,20C,20Y,20Kは絶えず駆動されている訳ではなく、所定タイミングを持って駆動できるように、上記クラッチにより駆動伝達を受ける。
図4は操作部110、メイン制御部120及びプリンタ制御部130間でジョブの印刷条件を通知するコマンドシーケンスの一例を示すシーケンス図である。
同図において、操作部100にあるプリントスタートキーが押されると、操作部100はジョブの設定をメイン制御部600へ通知する(シーケンスS1)。ここでは、OHP用紙への印刷とOHP用紙とOHP用紙の間に普通紙に「ページ印字」を印字する設定でプリントがスタートしたとする。「ページ印字」とは、転写紙の任意の位置にページ、例えば、P1、P2・・・を印字するモードである。「ページ印字」の実現は、メイン制御部120が保有するページメモリ122上へ印刷するページを描画し、プリンタ制御部130へ画像を転送し、転写紙へ印字する。
図5は、この「ページ印字」のイメージを示す図である。ページ印字では、転写紙のページ印字領域の印字位置、すなわち先端の座標位置(X1,Y1)と、後端の座標位置(X2,Y2)が必要となる。そこで、メイン制御部120では、ジョブ開始を受信すると(シーケンスS2)、受け取ったジョブの設定から転写紙1枚毎の情報を作り出し、作り出した1枚毎の情報をプリンタ制御部130へ通知する。本実施形態では、
1枚目:OHP印刷、印字位置:全面 (シーケンスS3)
2枚目:普通紙印刷、「ページ印字」(印字位置:(X1,Y1)−(X2,Y2))
・・・印字位置右上 (シーケンスS4)
3枚目:OHP印刷、印字位置:全面 (シーケンスS5)
4枚目:普通紙印刷、「ページ印字」(印字位置:(X1,Y1)−(X2,Y2))
・・・印字位置右上 (シーケンス4)
条件を送信した後、1枚目から4枚目の印刷開始を指示する(シーケンスS7ないしS10)。
1枚目:OHP印刷、印字位置:全面 (シーケンスS3)
2枚目:普通紙印刷、「ページ印字」(印字位置:(X1,Y1)−(X2,Y2))
・・・印字位置右上 (シーケンスS4)
3枚目:OHP印刷、印字位置:全面 (シーケンスS5)
4枚目:普通紙印刷、「ページ印字」(印字位置:(X1,Y1)−(X2,Y2))
・・・印字位置右上 (シーケンス4)
条件を送信した後、1枚目から4枚目の印刷開始を指示する(シーケンスS7ないしS10)。
印字位置を示す座標は、印字する画像データの解像度で示す。印字データに限らず、例えば、A4サイズの転写紙にA5サイズの印刷を行うような場合、転写紙に対する有効画像位置を座標で通知することも可能である。
図6はプリンタ印刷時におけるプリンタコントローラ126、メイン制御部120及びプリンタ制御部130間でジョブの印刷条件を通知するコマンドシーケンスの一例を示すシーケンス図である。
PCよりプリントの要求があると、プリンタコントローラ126はメイン制御部120へ印刷する画像の描画を要求する(シーケンスS11)。メイン制御部600は描画する画像に応じた画像描画メモリを確保して描画を可能とし、プリンタコントローラ126は描画を開始する。このとき、プリンタコントローラ126は印刷する条件も通知し(シーケンスS12)、メイン制御部120は印刷条件(OHP、厚紙)をプリンタコントローラ130へ通知する(シーケンスS13)。
1枚目の描画が終了し(シーケンスS14)、印刷の開始を通知した後(シーケンスS15)、前記と同様のシーケンスで2枚目印刷の描画を行い(シーケンスS17)、描画要求と同期して、印刷条件の通知を行う(シーケンス18)。この間、メイン制御部120からプリンタ制御部130に1枚目の印刷開始を指示し(シーケンスS16)、また、2枚目の印刷条件の通知を受けた後、2枚目の印刷条件(OHP印刷、印字位置右上)を送信する。その後、メイン制御部120は2枚目の印刷画像の描画終了をプリンタコントローラ126に通知し(シーケンスS20)、プリンタコントローラ126からメイン制御部120に2枚目印刷開始が指示されると(シーケンスS21)、メイン制御部120はプリンタ制御部130に2枚目の印刷開始を指示する(シーケンスS22)。このように、印刷する画像の描画と同期して、順次印刷条件をプリンタ制御部130へ通知していく。
図7はメイン制御部120から印刷条件を受信したときにプリンタ制御部130で作成する印刷条件テーブル、図8は印刷条件を受信したときのプリンタ制御部130の処理手順を示すフローチャートである。すなわち、図8に示すようにプリンタ制御部130では、メイン制御部120から印刷条件を受信すると(ステップS101)、図5に示すように受け取った印刷条件、紙種(OHP、普通紙)201、紙厚(厚紙、普通紙)202及び印字位置(転写紙に対して、全面印刷、座標指定)203を1枚目から受信した順に印刷条件テーブル200へ追加していく(ステップS102)。
図9は印刷開始時の処理手順を示すフローチャート、図10は定着温度制御開始のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
図9において、プリンタ制御部130は、メイン制御部120から印刷開始の指示を受け付けると、図7に示した印刷条件テーブル200から印刷条件を抽出する(ステップS201)。そして、前の紙の定着終了を待って(ステップS202−Y)、定着温度制御を開始する(ステップS203)。定着温度制御では、図8に示すように抽出した紙種及び紙厚からは定着制御に関する目標温度を算出し(ステップS301)、印字位置からは定着制御切替のポイントを算出する(ステップS302)。定着制御切替のポイントとは、制御を切り替える起点を示すもので、例えば、印字位置が全体印刷の場合、定着制御切替のポイントは、用紙の後端が定着装置を抜けたポイントであり、また、座標で印字位置が指定される場合は、印字画像の後端が定着装置を抜けたポイントである。画像の後端は、前述の解像度と印字位置を示す座標から算出する。
すなわち、印刷が開始され、転写紙に転写されたトナーが定着器を通過し、転写紙上のトナーが溶融した時点で(ステップS202−Y)、次の転写紙の印刷条件を参照し、定着制御を切り替える(ステップS203)。印刷条件が座標で示されている場合は、定着器を通過中であっても次の印刷条件に見合った定着温度制御を実施し、定着温度の切替時間を短縮する。また、次の印刷する画像がない(=白紙)の場合は、定着制御は切り替えず、白紙となる転写紙が定着装置107の通過を開始した時点で、次の印刷要求があれば、その転写紙に見合った定着温度制御に切り替える。
画像形成装置によっては、紙種や紙厚で定着搬送速度を切り替える画像形成装置も存在する。この場合も同様に、定着搬送速度の切替を実施するが、この場合は転写紙が定着装置107を抜けてから、速度の切替を行う。その際、白紙を印刷する場合は、定着性に影響がないので、定着搬送速度の切替は行わない。この切替の是非は選択が可能であり、設定は不揮発RAMなど電源がOFFされても保持される。なお、定着搬送速度の切替選択が可能であれば、定着搬送速度の切替を実施する。このように自動紙厚、紙種検知手段と紙厚、紙種のマニュアル設定の両方が可能な場合には、ユーザの使い勝手に応じて、自動検知もしくはマニュアル設定での選択を可能とすることにより、ユーザの使い勝手を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態では、記録媒体として転写紙を例にとって説明しているが、OHPなどのフィルム状の記録媒体も使用することができる。このような点も含め、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが対象となる。
本発明は、加熱手段を備え、定着温度、さらには定着速度を制御して記録媒体への画像の定着を行う定着装置を備えた画像形成装置全般に適用することができる。
107 定着装置
100 プリンタ部
110 操作部
120 メイン制御部
130 プリンタ制御部
140 エンジン部
200 印刷条件テーブル
100 プリンタ部
110 操作部
120 メイン制御部
130 プリンタ制御部
140 エンジン部
200 印刷条件テーブル
Claims (11)
- 印刷条件をユーザが設定可能な設定手段と、
前記印刷条件に基づいて記録媒体に印刷する画像形成手段と、
前記記録媒体上に印字された画像を定着する定着手段と、
を有する画像形成装置において、
設定された印刷条件に基づいて、1つの印刷指示に基づく印刷開始から印刷終了までの一連の印刷ジョブの印刷条件を印刷開始前に予め取得する取得手段と、
前記印刷ジョブの開始時に当該ジョブの印刷条件を認識し、1枚毎に定着温度を最適に制御する制御手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置であって、
前記取得手段は、前記印刷条件を前記1つの印刷ジョブの各ページについて一括して取得することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置であって、
前記取得手段は、前記印刷条件を前記1つの印刷ジョブの各ページについて当該ページの印刷前に取得することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
前記ジョブの印刷条件は記録媒体種、記録媒体厚、及び記録媒体に対する画像の位置の1つを含むことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4記載の画像形成装置であって、
前記記録媒体に対して印刷する画像がない場合、前記制御手段は、定着温度の切替は行わないことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
前記制御手段は、前記ジョブの印刷条件に応じて定着駆動速度を切り替えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6記載の画像形成装置であって、
前記記録媒体に対して印刷する画像がない場合、前記制御手段は、定着駆動速度の切替は行わないことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4記載の画像形成装置であって、
前記記録媒体の種類と厚さを自動で検知する検知手段と、
前記検知手段によって検知された種類及び厚さ、あるいは、予め設定された種類及び厚さのいずれを使用して定着温度を最適に制御するかを選択する選択手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6記載の画像形成装置であって、
定着速度を切り替えるか否かを選択する選択手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 印刷条件をユーザが設定可能な設定手段と、
前記印刷条件に基づいて記録媒体に印刷する画像形成手段と、
前記記録媒体上に印字された画像を定着する定着手段と、
を有する画像形成装置における定着温度制御方法において、
設定された印刷条件に基づいて、1つの印刷指示に基づく印刷開始から印刷終了までの一連の印刷ジョブの印刷条件を印刷開始前に予め取得し、
前記印刷ジョブの開始時に当該ジョブの印刷条件を認識し、1枚毎に定着温度を最適に制御すること
を特徴とする定着温度制御方法。 - 印刷条件をユーザが設定可能な設定手段と、
前記印刷条件に基づいて記録媒体に印刷する画像形成手段と、
前記記録媒体上に印字された画像を定着する定着手段と、
を有する画像形成装置における定着温度制御をコンピュータによって実行するための定着温度制御プログラムであって、
設定された印刷条件に基づいて、1つの印刷指示に基づく印刷開始から印刷終了までの一連の印刷ジョブの印刷条件を印刷開始前に予め取得する手順と、
前記印刷ジョブの開始時に当該ジョブの印刷条件を認識し、1枚毎に定着温度を最適に制御する手順と、
を備えていることを特徴とする定着温度制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009020415A JP2010176001A (ja) | 2009-01-30 | 2009-01-30 | 画像形成装置、定着温度制御方法、及び定着温度制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009020415A JP2010176001A (ja) | 2009-01-30 | 2009-01-30 | 画像形成装置、定着温度制御方法、及び定着温度制御プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010176001A true JP2010176001A (ja) | 2010-08-12 |
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ID=42707020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009020415A Pending JP2010176001A (ja) | 2009-01-30 | 2009-01-30 | 画像形成装置、定着温度制御方法、及び定着温度制御プログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010176001A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011242598A (ja) * | 2010-05-18 | 2011-12-01 | Canon Inc | 画像形成装置 |
US20120114359A1 (en) * | 2010-11-04 | 2012-05-10 | Jun Yura | Image forming apparatus capable of obtaining good fixed condition regardless of type of gradation sequence processing |
-
2009
- 2009-01-30 JP JP2009020415A patent/JP2010176001A/ja active Pending
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US9235170B2 (en) * | 2010-11-04 | 2016-01-12 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus capable of obtaining good fixed condition regardless of type of gradation sequence processing |
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