JP2018033346A - 食肉加工食品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造時の肉の開きが抑えられ、また、高温で長時間保管してもジューシー感の低下が抑制された食肉加工食品の提供。【解決手段】食肉片にトランスグルタミナーゼを接触させる工程A、トランスグルタミナーゼに接触させた食肉片を成形及び圧着する工程B、並びに成形及び圧着した食肉片を加熱する工程Cを含む、食肉加工食品の製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、食肉加工食品の製造方法に関し、詳細には、製造時の肉の開きが抑えられ、また、高温で長時間保管してもジューシー感の低下が抑制された食肉加工食品の製造方法に関する。
から揚げや竜田揚げ等の食肉加工食品は、従来より、消費者に人気の高い惣菜の一つであり、工業的に大量生産された食肉加工食品が、スーパーやコンビニエンスストア等をはじめとして、広く販売されている。
工業的に大量生産された食肉加工食品は、その後の包装時、流通時、販売時及び喫食時等における取扱性や見栄え等の観点から、個々の製品毎に形状があまり異なることなく、全ての製品が一定の形状を有していることが望ましい。しかし食肉加工食品は、その製造時に肉の形状を整えても、加熱調理によって肉が開いて形状が変化する場合があり、製品の形状にバラつきが生じやすいという問題がある。
また近年、スーパーやコンビニエンスストア等において、購入後すぐに喫食したいという消費者のニーズに応えて、食肉加工食品の販売にホットショーケース(ホッターズ等とも称される)が利用されている。ホットショーケース内に陳列された食肉加工食品は、高温で保管されているため、消費者は購入後に加熱することなく温かい食品を喫食することができる。しかしホットショーケース内で保管された食肉加工食品は、保管時間が長くなるにつれ、水分が蒸発する等して、好ましいジューシー感や衣のサクサク感が損なわれるという問題がある。
高温のホットショーケース内で保管されたから揚げ等のジューシー感の低下を抑制する方法として、保水処理に用いられる保水剤に特定の増粘剤を混合することが報告されている(特許文献1)。
一方、糖鎖のα−1,4結合をα−1,6結合へと変換する糖転移活性を有する酵素及びトランスグルタミナーゼを用いることを特徴とする畜肉加工食品又は水産加工食品の製造方法が報告されている(特許文献2)。
国際公開第2012/105673号 特開2010−75051号公報
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、製造時の肉の開きが抑えられ、また、高温で長時間保管してもジューシー感の低下が抑制された食肉加工食品を提供することにある。
本発明者らは、上記課題に対して鋭意検討した結果、トランスグルタミナーゼを接触させた食肉片を成形及び圧着してから加熱調理することにより、製造時の肉の開きが抑えられ、また、高温で長時間保管してもジューシー感の低下が抑制された食肉加工食品が得られることを見出し、かかる知見に基づいてさらに研究を進めることによって本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]食肉片にトランスグルタミナーゼを接触させる工程A、
トランスグルタミナーゼに接触させた食肉片を成形及び圧着する工程B、並びに
成形及び圧着した食肉片を加熱する工程C
を含む、食肉加工食品の製造方法。
[2]工程Bにおける圧着の圧力が、0.05〜1.5kg・f/cmである、[1]記載の製造方法。
[3]工程Aにおける食肉片とトランスグルタミナーゼとの接触を、トランスグルタミナーゼを含む液に食肉片を浸漬させることによって行う、[1]又は[2]記載の製造方法。
[4]工程Bにおいて、成形前の食肉片に衣材を付着させることを含む、[1]〜[3]のいずれか一つに記載の製造方法。
[5]衣材が、溶解度が18重量%以下である加工澱粉を含む、[4]記載の製造方法。
[6]衣材のタンパク質含量が、1〜10%である、[4]又は[5]記載の製造方法。
[7]工程Bにおける成形後の食肉片の形状が、球状又は略球状である、[1]〜[6]のいずれか一つに記載の製造方法。
[8]工程Bにおいて、成形後の食肉片を圧着前に、1〜30分間、1〜15℃の状態にすることを含む、[1]〜[7]のいずれか一つに記載の製造方法。
[9]工程Cにおける加熱が、油ちょう加熱及び/又は過熱水蒸気加熱を含む、[1]〜[8]のいずれか一つに記載の製造方法。
[10]油ちょう加熱の加熱温度が100〜200℃であり、加熱時間が0.5〜3分間である、[9]記載の製造方法。
[11]過熱水蒸気加熱の加熱温度が100〜200℃であり、加熱時間が0.5〜10分間である、[9]又は[10]記載の製造方法。
[12]工程Cにおける加熱回数が、2回以上である、[1]〜[11]のいずれか一つに記載の製造方法。
[13]工程Cにおける最初の加熱後から最後の加熱前までに、食肉片を0.5〜5分間、10〜50℃の状態にすることを含む、[12]記載の製造方法。
[14]食肉加工食品が、から揚げ及び竜田揚げからなる群より選択されるいずれか一つある、[1]〜[13]のいずれか一つに記載の製造方法。
[15]食肉片にトランスグルタミナーゼを接触させる工程A、
トランスグルタミナーゼに接触させた食肉片を成形及び圧着する工程B、並びに
成形及び圧着した食肉片を加熱する工程C
を含む、食肉加工食品の肉の開きの抑制方法。
[16]食肉片にトランスグルタミナーゼを接触させる工程A、
トランスグルタミナーゼに接触させた食肉片を成形及び圧着する工程B、並びに
成形及び圧着した食肉片を加熱する工程C
を含む、食肉加工食品のジューシー感の低下の抑制方法。
[17]食肉片にトランスグルタミナーゼを接触させる工程A、
トランスグルタミナーゼに接触させた食肉片を成形及び圧着する工程B、並びに
成形及び圧着した食肉片を加熱する工程C
を含む、食肉加工食品の肉の開き及びジューシー感の低下の抑制方法。
本発明の製造方法によれば、製造時の肉の開きが抑えられた食肉加工食品を得ることができる。
また本発明の製造方法によれば、高温で長時間保管してもジューシー感の低下が抑制され、好ましいジューシー感を有する食肉加工食品を得ることができる。
また本発明の製造方法によれば、高温で長時間保管した後も衣の歯切れの良い食肉加工食品を得ることができる。
本発明の食肉加工食品の製造方法(以下、単に「本発明の製造方法」と称する場合がある)は、食肉片にトランスグルタミナーゼを接触させる工程A、トランスグルタミナーゼに接触させた食肉片を成形及び圧着する工程B、並びに成形及び圧着した食肉片を加熱する工程Cを含むことを主たる特徴とする。
本発明において「食肉加工食品」とは、食肉を原料の一つとする加工食品を意味し、具体例としては、から揚げ、竜田揚げ、トンカツ、天ぷら等が挙げられる。本発明における「食肉加工食品」は、冷凍流通品及び冷蔵流通品のいずれも包含する概念である。また、食肉加工食品には、レトルト処理されたレトルト品も包含される。
[工程A]
工程Aは、食肉片にトランスグルタミナーゼを接触させることを含む。食肉片にトランスグルタミナーゼを接触させることにより、食肉片が加熱されても開きにくくなり得、また、食肉片の内部に肉汁が閉じこめられ、高温で長時間保管した場合でも、ジューシー感の低下が抑制され得る。
本発明において「食肉片」とは、固有の形状を有する食肉(例えば、枝肉又は部分肉等から切り出された食肉等)を意味し、固有の形状を有しない食肉(例えば、ミンチ状やペースト状の食肉等)は含まない概念である。食肉片の肉の種類は、食肉加工食品に通常用いられるものであれば特に制限されないが、例えば、鶏肉、豚肉、牛肉、馬肉、めん羊肉、山羊肉、家兎肉、鴨肉等が挙げられ、好ましくは鶏肉である。
トランスグルタミナーゼは、タンパク質やペプチド中のグルタミン残基を供与体とし、リジン残基を受容体とするアシル転移反応を触媒する活性を有する酵素であり、例えば、哺乳動物由来のもの、魚類由来のもの、微生物由来のもの等、種々の起源のものが知られている。本発明において用いられるトランスグルタミナーゼは、上述の活性を有すればその起源は特に制限されず、いかなる起源のトランスグルタミナーゼであっても使用でき、また組み換え酵素を使用してもよい。本発明において用いられるトランスグルタミナーゼは市販品であってもよく、具体例としては、味の素株式会社より「アクティバ」TGという商品名で市販されている微生物由来のトランスグルタミナーゼ等が挙げられる。
本発明においてトランスグルタミナーゼの活性単位は、次のように測定され、かつ、定義される。
すなわち、温度37℃、pH6.0のトリス緩衝液中、ベンジルオキシカルボニル−L−グルタミルグリシン及びヒドロキシルアミンを基質とする反応系で、トランスグルタミナーゼを作用せしめ、生成したヒドロキサム酸をトリクロロ酢酸存在下で鉄錯体を形成させた後、525nmにおける吸光度を測定し、ヒドロキサム酸量を検量線により求め、1分間に1μモルのヒドロキサム酸を生成せしめる酵素量を1ユニット(1U)とする(特開昭64−27471号公報参照)。
食肉片にトランスグルタミナーゼを接触させる方法は特に制限されず、例えば、トランスグルタミナーゼを含む液に食肉片を浸漬させること、食肉片にトランスグルタミナーゼを直接添加すること、トランスグルタミナーゼを含む粉末を食肉片にまぶすこと、トランスグルタミナーゼを含む溶液を食肉片に注入すること等によって行い得る。中でも、食肉片とトランスグルタミナーゼとの接触は、少量のトランスグルタミナーゼを食肉に作用させ得ることから、トランスグルタミナーゼを含む液に食肉片を浸漬させることによって行うことが好ましい。
食肉片とトランスグルタミナーゼとの接触を、トランスグルタミナーゼを含む液(以下、便宜上「TG液」と称する場合がある)に食肉片を浸漬させることによって行う場合、当該TG液におけるトランスグルタミナーゼの含有量は、所望の効果を十分に得るため、TG液1g当たりの酵素活性が、好ましくは0.0001U以上であり、より好ましくは0.001U以上であり、特に好ましくは0.01U以上であり、最も好ましくは0.05U以上である。また当該含有量は、食肉加工食品が好適な品質を保持し得ることから、TG液1g当たりの酵素活性が、好ましくは1000U以下であり、より好ましくは100U以下であり、特に好ましくは10U以下であり、最も好ましくは5U以下である。例えば、TG液におけるトランスグルタミナーゼの含有量は、TG液1g当たり、好ましくは0.0001〜1000Uであり、より好ましくは0.001〜100Uであり、特に好ましくは0.01〜10Uであり、最も好ましくは0.05〜5Uである。
TG液は、水及びトランスグルタミナーゼに加え、その他の成分を含有してよい。当該その他の成分は特に制限されないが、例えば、調味料、澱粉、増粘剤等が挙げられる。これらのその他の成分は、一種単独で含有してよく、又は二種以上を組み合わせて含有してもよい。TG液の調製方法は特に制限されず、自体公知の方法又はそれに準ずる方法で行えばよいが、例えば、水にトランスグルタミナーゼ、及び所望によりその他の成分を添加し、適宜撹拌すること等によってTG液を調製し得る。
TG液に浸漬させる食肉片の量は特に制限されないが、食肉加工食品が好適な品質を保持し得ることから、TG液1重量部当たり、0.1〜20重量部(より好ましくは1〜10重量部、特に好ましくは3〜7重量部)の食肉片を浸漬させることが好ましい。
食肉片をTG液に浸漬させる時間は特に制限されないが、通常10分間〜20時間であり、TG液の離水を防止し得ることから、好ましくは30分間〜10時間である。
食肉片を浸漬させる際のTG液の温度は、通常0.1〜20℃であり、食肉加工食品が好適な品質を保持し得ることから、好ましくは0.5〜15℃である。
食肉片を浸漬させる際のTG液のpHは、通常5.0〜7.0であり、トランスグルタミナーゼの至適pHである5.0〜6.0が好ましい。
食肉片をTG液に浸漬させる際、食肉片はタンブリング処理を施すことが好ましい。「タンブリング処理」とは、食肉片にTG液を機械的に短時間で浸透させる処理をいい、タンブリング処理を施すことによって、TG液を食肉片の内部に比較的短時間で浸透させることができる。タンブリング処理は、真空タンブラー等を用いて自体公知の方法又はそれに準ずる方法で行えばよい。
食肉片とトランスグルタミナーゼとの接触を、食肉片にトランスグルタミナーゼを直接添加することによって行う場合、トランスグルタミナーゼの添加量は、食肉片1g当たりの酵素活性が、好ましくは0.0001U以上であり、より好ましくは0.001U以上であり、特に好ましくは0.01U以上であり、最も好ましくは0.1U以上である。また当該添加量は、食肉片1g当たりの酵素活性が、好ましくは1000U以下であり、より好ましくは100U以下であり、特に好ましくは10U以下であり、最も好ましくは1U以下である。例えば、トランスグルタミナーゼの添加量は、食肉片1g当たり、好ましくは0.0001〜1000Uであり、より好ましくは0.001〜100Uであり、特に好ましくは0.01〜10Uであり、最も好ましくは0.1〜1Uである。
[工程B]
工程Bは、トランスグルタミナーゼに接触させた食肉片を成形及び圧着することを含む。
トランスグルタミナーゼに接触させた食肉片は、製造する食肉加工食品の種類等に応じて、成形前に衣材を付着させてよい。本発明において「衣材」とは、食肉加工食品の外表面を覆う衣の原料となる食品材料をいい、例えば、穀粉類(例、小麦粉、片栗粉等)、澱粉類(生澱粉、加工澱粉を含む)等が挙げられる。衣材は、必要に応じて、蛋白質(例、グルテン、卵粉、脱脂粉乳等)、調味料、乳化剤、膨張剤、増粘剤等を一種単独で、又は二種以上を組み合わせて含有してよく、中でもグルテンを含有することが好ましい。
衣材は、溶解度が特定の値以下である加工澱粉を含むことが好ましい。衣材が、当該加工澱粉を含むことにより、高温で長時間保管した場合もサクサク感が維持された、衣の歯切れの良い食肉加工食品を得ることができる。
具体的には、衣材は、溶解度が18重量%以下である加工澱粉を含むことが好ましく、溶解度が15重量%以下である加工澱粉を含むことがより好ましい。当該加工澱粉の溶解度は、好ましくは1重量%以上であり、より好ましくは3重量%以上である。
本発明において澱粉の溶解度は、下記(1)〜(4)の手順で測定される。
(1)乾燥物換算で1.0gの試料(澱粉)を脱イオン水100mlに分散する。
(2)得られた分散液を90℃で30分間加熱した後、30℃まで冷却し、糊化液を得る。
(3)得られた糊化液を遠心分離(3000rpm、10分間)し、この時の上澄液に含まれる全糖量をフェノール硫酸法で測定する。
(4)下記式より溶解度を算出する。
溶解度(重量%)=[上澄液に含まれる全糖量(g)]/[1.0(g)]×100
本発明において「溶解度が特定の値以下である加工澱粉」の「加工澱粉」とは、化学的処理、物理的処理及び酵素的処理からなる群より選択される少なくとも一つの処理を施された澱粉をいう。当該加工澱粉は、食品に用いることができ、溶解度が特定の値以下であれば特に制限されないが、好ましくは化学的処理を施された澱粉(例、リン酸架橋澱粉等)、物理的処理を施された澱粉(例、湿熱処理澱粉等)であり、より好ましくはリン酸架橋澱粉である。当該加工澱粉の原料は特に制限されないが、例えば、タピオカ澱粉、コーン澱粉、ワキシーコーン澱粉、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、米澱粉、もち米澱粉及びサゴ澱粉等が挙げられ、衣のサクサク感、歯切れの良さの観点から、好ましくはタピオカ澱粉である。
衣材が、溶解度が特定の値以下である加工澱粉を含む場合、当該加工澱粉の含有量は、衣のサクサク感、歯切れが良好になり得ることから、衣材に対して、好ましくは20〜50重量%であり、より好ましくは25〜45重量%であり、特に好ましくは30〜40重量%である。
衣材のタンパク質含量は、肉の開きを効果的に抑制し得ることから、好ましくは1〜10%であり、より好ましくは3〜7%である。
本発明において衣材のタンパク質含量は、ケルダール分析装置(フォスジャパン社製、2300 Kjeltec Analyzer Unit)を用いて、粗タンパク質量としてケルダール法で分析された窒素量を5.7倍して算出される。
トランスグルタミナーゼに接触させた食肉片に衣材を付着させる方法は特に制限されず、自体公知の方法又はそれに準ずる方法で行えばよい。例えば、衣材は、食肉片に直接付着させてよく、又は食肉片の外表面に予め水、バッター(衣材を水に溶いた液)等を塗布してから、衣材を付着させてもよい。また衣材は、食肉片の外表面の全部を覆うように付着させてよく、又は食肉片の外表面の一部を覆うように付着させてもよい。
食肉片を成形する方法は、食肉片が所望の形状になりさえすれば特に制限されず、自体公知の方法又はそれに準ずる方法で行えばよい。例えば、手作業で食肉片を所望の形状に整えること、所望の形状に沿ったトレイで成型すること等によって行い得る。
成形後の食肉片の形状は特に制限されないが、例えば、球状、略球状、立方体状、略立方体、直方体状、略直方体状、角柱状、円柱状、角錐状、円錐状等が挙げられ、好ましくは球状及び略球状である。食肉加工食品の形状を球状又は略球状にすることによって、外表面から中心部までの距離のバラつきが少なくなるため、加熱ムラが抑制されたり、水分移行による衣の劣化が平均化されたりして、ジューシー感及び衣の歯切れが向上し得る。
本発明において、食肉片を「圧着する」とは、食肉片に圧力を加えて、食肉片の表面同士を結着させることをいう。食肉片を圧着することにより、食肉片が加熱されても開きにくくなり得、また、食肉片の内部に肉汁が閉じこめられ、高温で長時間保管した場合でも、ジューシー感の低下が抑制され得る。食肉片を圧着する方法は特に制限されないが、例えば、手作業によって必要な圧力を与えること等によって行い得る。
圧着の圧力は、圧着後の形状が安定し得ること(例えば、球状及び略球状に成形する場合、潰れが少なく、かつ、開きにくくなり得る)から、好ましくは0.05〜1.5kg・f/cmであり、より好ましくは0.1〜1.0kg・f/cmであり、特に好ましくは0.2〜0.8kg・f/cmである。
食肉片の圧着が手作業によって行われる場合、当該圧着の圧力は、圧着を電磁式はかり(株式会社エー・アンド・デイ製、GX−20K)上で行い、測定した力の強さを、食肉片表面の接触面積で割りかえすことによって算出される。
食肉片の圧着は、成形途中の食肉片に対して行い得るが、成形後の食肉片に対して行われることが好ましい。成形後の食肉片を圧着する場合、当該食肉片は、圧着前に1〜15℃(より好ましくは1〜10℃)の状態とすることが好ましい。そのような状態に成形後の食肉片をすることで、食肉片にトランスグルタミナーゼを十分に反応させることができる。尚、当該温度は、食肉片の内部温度である。
成形後の食肉片を圧着前に1〜15℃(好ましくは1〜10℃)の状態とする時間は、調理後の食肉加工食品が優れた保形性を備え得ることから、好ましくは1〜30分間であり、より好ましくは2〜10分間である。
食肉片の衣付け、成形、圧着等において、食肉片が1〜15℃(好ましくは1〜10℃)の状態である場合、それらの処理中もトランスグルタミナーゼの反応は進行し得るため、それらの時間に応じて、成形後の食肉片を圧着前に1〜15℃(好ましくは1〜10℃)の状態とする時間を適宜調整してよい。食肉片にトランスグルタミナーゼに接触させてから、当該食肉片を加熱するまでの間において、食肉片が1〜15℃(好ましくは1〜10℃)の状態である時間の合計は、5〜60分間が好ましく、5〜30分間が特に好ましい。
[工程C]
工程Cは、成形及び圧着した食肉片を加熱することを含む。
成形及び圧着した食肉片の加熱方法は特に制限されず、自体公知の方法又はそれに準ずる方法で行えばよいが、例えば、油ちょう加熱、過熱水蒸気加熱、焼成加熱、熱風加熱、マイクロ波加熱、蒸し加熱、ボイル加熱が挙げられ、好ましくは、油ちょう加熱、過熱水蒸気加熱である。
成形及び圧着した食肉片を油ちょう加熱に供する場合、加熱温度及び加熱時間等の各条件は、食肉片の肉の種類、大きさ等に応じて適宜調整し得るが、加熱温度は、食肉片の表面の過加熱を防止し得ることから、好ましくは100〜200℃であり、より好ましくは130〜180℃である。この場合、加熱時間は、好ましくは0.5〜3分間であり、より好ましくは1〜3分間である。
成形及び圧着した食肉片を過熱水蒸気加熱に供する場合、加熱温度及び加熱時間等の各条件は、食肉片の肉の種類、大きさ等に応じて適宜調整し得るが、加熱温度は、食肉片の芯部の過加熱を防止し得ることから、好ましくは100〜200℃であり、より好ましくは130〜180℃である。この場合、加熱時間は、好ましくは0.5〜10分間であり、より好ましくは5〜10分間である。過熱水蒸気加熱は、例えば、スチームオーブン等を用いて行うことができる。
食肉片の加熱回数は、1回であってよいが、製造時の肉の開き、ジューシー感の低下がより効果的に抑制され得ることから、好ましくは2回以上であり、より好ましくは2〜4回あり、特に好ましくは2回である。
食肉片の加熱回数が2回以上である場合、最初の加熱後から最後の加熱前までにおける特定の時間、食肉片を10〜50℃(より好ましくは30〜50℃)の状態にすることが好ましい。成形後の食肉片をそのような状態にすることで、食肉片にトランスグルタミナーゼを十分に反応させることができる。尚、当該温度は、食肉片の内部温度である。
最初の加熱後から最後の加熱前までに、食肉片を10〜50℃(より好ましくは30〜50℃)の状態とする時間は、再加熱時の肉の開きを抑制する観点から、好ましくは0.5〜5分間であり、より好ましくは1〜4分間である。尚、最初の加熱後から最後の加熱前までに、2回以上、食肉片を10〜50℃(より好ましくは30〜50℃)の状態とする場合は、それらの合計時間が当該範囲内であることが好ましい。
工程Cの好適な一態様としては、例えば、成形及び圧着した食肉片を、油ちょう加熱し、その後、過熱水蒸気加熱することを含む態様が挙げられる。成形及び圧着した食肉片を、油ちょう加熱することによって、食肉片の表面を素早く固め、その後の過熱水蒸気加熱によって、食肉片の内部まで十分に加熱することができる。当該態様において、油ちょう加熱後の食肉片は、過熱水蒸気加熱の前に、0.5〜5分間(より好ましくは1〜4分間)、10〜50℃(より好ましくは30〜50℃)の状態とすることが好ましい。
本発明の製造方法は、加熱後の食肉片を、食肉加工食品の所望の流通形態等に応じて、更に冷蔵処理、冷凍処理等に供してもよい。従って、本発明の製造方法によって得られる食肉加工食品は、冷蔵品、冷凍品(冷凍食品)等であってもよい。
本発明の製造方法において、加熱後の食肉片を冷凍する場合、冷凍条件(例えば、冷凍温度等)は、適宜調整すればよいが、冷凍温度は通常−10℃以下であり、好ましくは−15℃以下である。加熱後の食肉片を冷凍処理して得られた冷凍品(冷凍食品)の解凍方法及び加熱調理方法は特に制限されず、冷凍食品分野における公知の解凍方法及び加熱調理方法(例えば、油ちょう加熱、過熱水蒸気加熱、焼成加熱、熱風加熱、マイクロ波加熱、蒸し加熱、ボイル加熱、自然解凍等)を適宜用い得る。
本発明の製造方法によって得られる食肉加工食品は、好ましくはから揚げ(その冷蔵品、冷凍品を含む)、竜田揚げ(その冷蔵品、冷凍品を含む)、トンカツ(その冷蔵品、冷凍品を含む)及び天ぷら(その冷蔵品、冷凍品を含む)からなる群より選択されるいずれか一つであり、より好ましくはから揚げ(その冷蔵品、冷凍品を含む)及び竜田揚げ(その冷蔵品、冷凍品を含む)からなる群より選択されるいずれか一つであり、特に好ましくはから揚げ(その冷蔵品、冷凍品を含む)である。
本発明の製造方法によれば、製造時の肉の開きが抑えられ、また、高温(例えば、60〜90℃、好ましくは70〜80℃)で長時間(例えば、1〜10時間、好ましくは2〜6時間)保管してもジューシー感の低下が抑制された食肉加工食品を得ることができる。
本発明において、食肉加工食品の製造時の肉の開き具合は、専門パネルの目視による官能評価によって評価できる。
また本発明において、食肉加工食品の「ジューシー感」とは、食品を噛んだときに、液状成分(例、水分、脂、肉汁等)が口中に広がる食感をいい、当該ジューシー感は、専門パネルによる官能評価によって評価できる。
また本発明の製造方法によれば、高温(例えば、60〜90℃、好ましくは70〜80℃)で長時間(例えば、1〜10時間、好ましくは2〜6時間)保管した後も衣の歯切れの良い食肉加工食品を得ることができる。
本発明において、食肉加工食品の衣の「歯切れ」とは、食品を噛み切ったときの衣の切れやすさをいい、歯切れの良い衣はサクサクとした食感となり得る。食肉加工食品の衣の歯切れは、専門パネルによる官能評価によって評価できる。
本発明は、食肉片にトランスグルタミナーゼを接触させる工程A、トランスグルタミナーゼに接触させた食肉片を成形及び圧着する工程B、並びに成形及び圧着した食肉片を加熱する工程Cを含む、食肉加工食品の肉の開きの抑制方法;当該工程A〜Cを含む、食肉加工食品のジューシー感の低下の抑制方法;当該工程A〜Cを含む、食肉加工食品の肉の開き及びジューシー感の低下の抑制方法も提供する。これらの方法の工程A〜Cは、本発明の製造方法と同様に実施し得、好ましい態様も同様である。
以下の実施例において本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
(食肉片)
下記の試験例1及び2において使用した食肉片を下表1に示す。
(TG液の調製)
食肉片を浸漬させるTG液は、下表2に示す配合で各原料を混合することにより調製した。原料の一つであるトランスグルタミナーゼには、味の素株式会社製のトランスグルタミナーゼ(商品名:「アクティバ」TG)を用いた。TG液1g当たりのトランスグルタミナーゼの酵素活性は、1Uである。
<試験例1>
(実施例1のから揚げの作製)
表1に示す食肉片100重量部に対し、表2に示すTG液を20重量部加え、真空タンブラー(OHMICHI(大道産業)社製、RTN−350B)を用いてタンブリング処理を30分間行った後、食肉片をTG液に浸漬させたまま6時間静置した。次いで、TG液浸漬後の食肉片の外表面を覆うように、下表3に示す原料を混合して作製した衣材(粉末状、タンパク質含量:4.6重量%)をまぶした後、当該食肉片を皮が外側になるように丸めて略球状に成形した。衣材のタンパク質含量は、ケルダール分析装置(フォスジャパン社製、2300 Kjeltec Analyzer Unit)を用い、ケルダール法により粗タンパク質量として分析された窒素量を5.7倍して算出した。
成形後の食肉片を5℃の状態で4分間静置した後、手作業によって1.0kg・f/cmの圧力で圧着した。当該圧着の圧力は、圧着を電磁式はかり(株式会社エー・アンド・デイ製、GX−20K)上で行い、測定した力の強さを、食肉片表面の接触面積で割りかえすことによって算出した。
圧着後の食肉片を175℃で3分間、油ちょう加熱することにより、実施例1のから揚げを作製した。
(実施例2のから揚げの作製)
圧着後の食肉片を175℃で3分間、油ちょう加熱することに代えて、スチームオーブン(ホシザキ電機社製、MIC−6SA3−1)を用いて、145℃で10分間、過熱水蒸気加熱したこと以外は実施例1と同様の手順で、実施例2のから揚げを作製した。
(実施例3のから揚げの作製)
圧着後の食肉片を175℃で3分間、油ちょう加熱することに代えて、160℃で1分間、油ちょう加熱した後、スチームオーブン(ホシザキ電機社製、MIC−6SA3−1)を用いて、145℃で8.5分間、過熱水蒸気加熱したこと以外は実施例1と同様の手順で、実施例3のから揚げを作製した。
(実施例4のから揚げの作製)
圧着後の食肉片を175℃で3分間、油ちょう加熱することに代えて、160℃で1分間、油ちょう加熱し、油ちょう加熱後の食肉片を20℃の状態で3分間静置した後、スチームオーブン(ホシザキ電機社製、MIC−6SA3−1)を用いて、145℃で8.5分間、過熱水蒸気加熱したこと以外は実施例1と同様の手順で、実施例4のから揚げを作製した。
(比較例1のから揚げの作製)
成形後の食肉片を、そのまま175℃で3分間、油ちょう加熱したこと以外は実施例1と同様の手順で、比較例1のから揚げを作製した。
(比較例2のから揚げの作製)
成形後の食肉片を20℃の環境下に3分間静置した後、圧着することなく175℃で3分間、油ちょう加熱したこと以外は実施例1と同様の手順で、比較例2のから揚げを作製した。
(比較例3のから揚げの作製)
表2に示すTG液に代えて、下表4に示す配合のトランスグルタミナーゼを含まない漬け込み液を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順で、比較例3のから揚げを作製した。
(肉の開き具合の評価)
実施例1〜4及び比較例1〜3のから揚げの肉の開き具合の評価は、5名の専門パネルが、下記の基準に従って目視で評点付けし、それらの平均点を算出することによって行った。
[肉の開き具合の評価基準]
1点:開く
2点:わずかに開きにくい
3点:やや開きにくい
4点:とても開きにくい
5点:非常に開きにくい
(保管後のジューシー感の評価)
実施例1〜4及び比較例1〜3のから揚げの保管後のジューシー感の評価は、各から揚げを75℃で4時間保管した後、5名の専門パネルが各から揚げを食して、下記の基準に従って評点付けし、それらの平均点を算出することによって行った。
[保管後のジューシー感の評価基準]
1点:ジューシーでない
2点:わずかにジューシーである
3点:ややジューシーである
4点:とてもジューシーである
5点:非常にジューシーである
結果を表5に示す。
表5に示される結果から明らかなように、本発明の実施例1〜4のから揚げは、いずれも製造時の肉の開きが抑えられていた。
また本発明の実施例1〜4のから揚げは、75℃で4時間保管した後もジューシー感の低下が抑制され、好ましいジューシー感を有していた。
一方、比較例1及び2のから揚げは、製造時の肉の開きが抑えられず、また75℃で4時間保管後にジューシー感が低下した。
比較例3のから揚げは、製造時の肉の開きが比較例1及び2と同様に抑えきれず、さらには75℃で4時間保管後のジューシー感がより低下した。
<試験例2>
(実施例5〜8のから揚げの作製)
表3に示す衣材に代えて、下表6に示す配合の各衣材を用いたこと以外は、実施例4と同様の手順で、実施例5〜8のから揚げをそれぞれ作製した。
実施例5〜8のから揚げの作製に用いたリン酸架橋澱粉の溶解度は、下記(1)〜(4)の手順で測定した。
(1)乾燥物換算で1.0gの試料(リン酸架橋澱粉)を脱イオン水100mlに分散する。
(2)得られた分散液を90℃で30分間加熱した後、30℃まで冷却し、糊化液を得る。
(3)得られた糊化液を遠心分離(3000rpm、10分間)し、この時の上澄液に含まれる全糖量をフェノール硫酸法で測定する。
(4)下記式より溶解度を算出する。
溶解度(重量%)=[上澄液に含まれる全糖量(g)]/[1.0(g)]×100
(肉の開き具合の評価)
実施例5〜8のから揚げの肉の開き具合の評価は、5名の専門パネルが、試験例1と同様の基準に従って目視で評点付けし、それらの平均点を算出することによって行った。
(保管後のジューシー感の評価)
実施例5〜8のから揚げの保管後のジューシー感の評価は、各から揚げを75℃で4時間保管した後、5名の専門パネルが各から揚げを食して、試験例1と同様の基準に従って評点付けし、それらの平均点を算出することによって行った。
(保管後の衣の歯切れの評価)
実施例5〜8のから揚げの保管後の衣の歯切れの評価は、各から揚げを75℃で4時間保管した後、5名の専門パネルが各から揚げを食して、実施例4のから揚げをコントロールとする下記の基準に従って評点付けし、それらの平均点を算出することによって行った。
[保管後の衣の歯切れの評価基準]
+:実施例4のから揚げと同様
++:実施例4のから揚げと比べて、やや歯切れが良い
+++:実施例4のから揚げと比べて、とても歯切れが良い
結果を表7に示す。
表7に示される結果から明らかなように、本発明の実施例5〜8のから揚げは、いずれも製造時の肉の開きが抑えられていた。
また本発明の実施例5〜8のから揚げは、75℃で4時間保管した後もジューシー感の低下が抑制され、好ましいジューシー感を有していた。
本発明の実施例5、6及び8のから揚げは、高温で長時間保管した後の衣の歯切れが、実施例4に比べて向上した。
本発明の製造方法によれば、製造時の肉の開きが抑えられた食肉加工食品を得ることができる。
また本発明の製造方法によれば、高温で長時間保管した後もジューシー感の低下が抑制された、好ましいジューシー感を有する食肉加工食品を得ることができる。
また本発明の製造方法によれば、高温で長時間保管した後も衣の歯切れの良い食肉加工食品を得ることができる。

Claims (14)

  1. 食肉片にトランスグルタミナーゼを接触させる工程A、
    トランスグルタミナーゼに接触させた食肉片を成形及び圧着する工程B、並びに
    成形及び圧着した食肉片を加熱する工程C
    を含む、食肉加工食品の製造方法。
  2. 工程Bにおける圧着の圧力が、0.05〜1.5kg・f/cmである、請求項1記載の製造方法。
  3. 工程Aにおける食肉片とトランスグルタミナーゼとの接触を、トランスグルタミナーゼを含む液に食肉片を浸漬させることによって行う、請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 工程Bにおいて、成形前の食肉片に衣材を付着させることを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 衣材が、溶解度が18重量%以下である加工澱粉を含む、請求項4記載の製造方法。
  6. 衣材のタンパク質含量が、1〜10%である、請求項4又は5記載の製造方法。
  7. 工程Bにおける成形後の食肉片の形状が、球状又は略球状である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の製造方法。
  8. 工程Bにおいて、成形後の食肉片を圧着前に、1〜30分間、1〜15℃の状態にすることを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の製造方法。
  9. 工程Cにおける加熱が、油ちょう加熱及び/又は過熱水蒸気加熱を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の製造方法。
  10. 油ちょう加熱の加熱温度が100〜200℃であり、加熱時間が0.5〜3分間である、請求項9記載の製造方法。
  11. 過熱水蒸気加熱の加熱温度が100〜200℃であり、加熱時間が0.5〜10分間である、請求項9又は10記載の製造方法。
  12. 工程Cにおける加熱回数が、2回以上である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の製造方法。
  13. 工程Cにおける最初の加熱後から最後の加熱前までに、食肉片を0.5〜5分間、10〜50℃の状態にすることを含む、請求項12記載の製造方法。
  14. 食肉加工食品が、から揚げ及び竜田揚げからなる群より選択されるいずれか一つある、請求項1〜13のいずれか一項に記載の製造方法。
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