JP2018032662A - ダイヤモンドコンタクト構造とこれを用いた電子素子 - Google Patents

ダイヤモンドコンタクト構造とこれを用いた電子素子 Download PDF

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誠一 宮崎
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誠一 宮崎
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Abstract

【課題】ノーマリーオフ動作の実現に有用な新規なダイヤモンドコンタクト構造と、かかる構造を利用した電子素子とを提供する。【解決手段】ダイヤモンド基板10と第1酸化物層12とを備えるダイヤモンドコンタクト構造1が提供される。ダイヤモンド基板10は、自然正孔を含み、互いに離間する第1p型領域P1と第2p型領域P1とを少なくとも表面に備えており、第1酸化物層12は、これらp型領域P1,P2間に備えられる。また、第1酸化物層12は、ダイヤモンドの価電子帯よりも高エネルギー側に最低空軌道を有する第1金属酸化物からなり、第1酸化物層12に接するダイヤモンド基板10の表面は、自然正孔が含まれない非p型領域である。【選択図】図3

Description

本発明は、ダイヤモンドを半導体基板として用いたダイヤモンドコンタクト構造と、これを利用した電子素子に関する。
ダイヤモンドは、半導体材料として最も高い絶縁耐圧、熱伝導率およびキャリア移動度を備え、従来のシリコン(Si)半導体を遥かに越える高性能な電子素子を実現できることが理論的に予測されている。そのため近年では、様々なダイヤモンドトランジスタ構造が提案され、実用化に向けた研究が進められている。
例えば、非特許文献1には、水素終端したダイヤモンド基板上に、金(Au)薄膜からなるソース電極およびドレイン電極と、このソースおよびドレイン電極間に順に堆積された二酸化窒素(NO)吸着層、酸化アルミニウム(Al)薄膜、およびゲート電極としてのアルミニウム(Al)薄膜、を備えたダイヤモンド金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(Metal-oxide-semiconductor Field effect transistor:MOSFET)が開示されている。このダイヤモンドMOSFETは、ダイヤモンド表面を水素で終端することで表面近傍に形成される正孔導電層をチャネルに利用したものである。かかる構成では、Al薄膜が、MOS構造の酸化膜層の役割と、ソース/ゲート電極間、ゲート/ドレイン電極間のNO吸着層を熱的安定化するパッシベーション膜としての役割とを果たすことから、最大ドレイン電流密度が550mA/mm、最大発振周波数(fmax)が81GHzという、実用レベルの優れた特性を実現することが報告されている。また、特許文献1〜2にも、ダイヤモンド表面に形成される正孔導電層をチャネルに利用したダイヤモンドMOSFETについて記載されている。
特許第5483168号公報 特開2013−172023号公報
M. Kubovic, Y. Yamauchi, M. Kasu, "Improvements in Thermal Stability of Hydrogen-terminated Diamond FETs", Extended Abstract of the 2008 International Conference on Solid State Devices and Materials, Tsukuba, 2008, pp. 1036-1037. Y. Takagi, K. Shiraishi, M. Kasu, and H. Sato, "Mechanism of hole doping into hydrogen terminated diamond by the adsorption of inorganic molecule," Surf. Sci. 609(2013)203.
しかしながら、従来のダイヤモンドFETは、本質的にノーマリーオン型であった。ノーマリーオン型のFETで構成する電子素子は、ゲート電圧を印加しない状態でドレイン電流が流れるため、ドレイン電流を止めるためにはゲートに正電圧を印加する必要があり、消費電力が大きいという問題があった。したがって、例えば、ダイヤモンドFETをパワーエレクトロニクスのスイッチング素子として用いるためには、ノーマリーオフ動作が可能なダイヤモンドFETの実現が求められていた。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノーマリーオフ動作の実現に有用な新規なダイヤモンドコンタクト構造を提供することにある。また、他の側面において、この新たなダイヤモンドコンタクト構造を備える電子素子をも提供する。
本発明によると、ダイヤモンド基板と、第1酸化物層とを備える新規なダイヤモンドコンタクト構造が提供される。ダイヤモンド基板は、自然正孔を含み、互いに離間する第1p型領域と第2p型領域とを少なくとも表面に備えている。第1酸化物層は、上記第1p型領域と第2p型領域との間のダイヤモンド基板上に備えられ、ダイヤモンドの価電子帯よりも高エネルギー側に最低空軌道を有する第1金属酸化物からなる。そして、上記第1酸化物層に接する上記ダイヤモンド基板の表面は、上記自然正孔が含まれない非p型領域である。
かかる構成によると、表面p型ダイヤモンドに第1酸化物層を備えることで、二つのp型領域間に、p型とは異なる導電型の非p型領域を選択的に形成することができる。したがって、第1酸化物層上にゲート電極を設けて電圧を印加することで、この非p型領域をチャネル領域(pチャネル)として利用することができる。これにより、電圧の印加により電流が流れるノーマリーオフ動作を実現し得る、新規なコンタクト構造が提供される。換言すると、このダイヤモンドコンタクト構造を利用することで、ノーマリーオフ型のダイヤモンドFETが実現される。
なお、本明細書において「自然正孔」は、ダイヤモンドの表面性状(例えば、表面ポテンシャル)の変化に由来してダイヤモンド表面近傍のバルク内に自然発生的に生じる正孔を意味する。自然正孔の形成機構は明らかではないが、実際に観測される現象から、電荷移動ドーピングモデル(charge transfer doping model)や負イオンモデル等が提唱されている。この自然正孔は、ダイヤモンド基板に不純物として導入されたアクセプター原子(典型的には、ダイヤモンドよりも最外殻電子が少ない原子)の負帯電に伴い放出される正孔とは明確に区別される。例えば、自然正孔の周辺には、アクセプター原子が実質的に存在しない態様であり得る。
自然正孔は、必ずしもこれに限定されるものではないが、ダイヤモンドの表面から深さが約5Å(典型的には3Å)に亘る領域(2次元領域)に存在する。自然正孔の濃度はダイヤモンドの表面性状にもよるため厳密に限定されないものの、例えば、1010原子/cm以上、好ましくは1012原子/cm以上、典型的には1013原子/cm以上、例えば1014原子/cm以上であり得る。自然正孔の濃度の上限は特に限定されないが、例えば、1015原子/cm程度とすることができる。
ここに開示されるダイヤモンドコンタクト構造の好ましい一態様において、上記第1金属酸化物は、二酸化ケイ素、酸化ハフニウムおよびハフニウムシリケートからなる群から選択される少なくとも1種である。このことにより、従来の半導体技術を応用して簡便に上記の表面チャネル構造を実現することができる。
ここに開示されるダイヤモンドコンタクト構造の好ましい一態様では、上記ダイヤモンド基板は、i型ダイヤモンドまたはn型ダイヤモンドである。このような構成により、ダイヤモンドを基板材料として、pip構造またはpnp構造を実現することができる。
ここに開示されるダイヤモンドコンタクト構造の好ましい一態様において、上記ダイヤモンド基板は、上記第1p型領域および上記第2p型領域の表面の未結合手が水素で終端されており、上記自然正孔は、上記水素による水素終端により誘起されている。ダイヤモンドの水素終端表面は化学的に安定であり広い電位窓を有する。この水素終端表面の利用により、ダイヤモンド表面にp型導電領域を形成することができる。このことにより、簡便に安定した表面チャネル構造を提供することができる。
ここに開示されるダイヤモンドコンタクト構造の好ましい一態様では、上記ダイヤモンド基板は、上記第1p型領域および上記第2p型領域上に、非占有準位がダイヤモンドの価電子帯よりも低エネルギー側にある第2金属酸化物からなる第2酸化物層を備え、上記自然正孔は、上記第2酸化物層により誘起されている。このことにより、ダイヤモンド表面に自然正孔をより一層安定的に導入することができる。
ここに開示されるダイヤモンドコンタクト構造の好ましい一態様では、上記第2酸化物層は、二酸化窒素を含む層を介して、上記第1p型領域および上記第2p型領域上に備えられる。この構成により、誘起される自然正孔の濃度を高めることができる。このことによって、第1p型領域および第2p型領域の容量を著しく高めることができ、より高性能なダイヤモンドコンタクト構造を提供することができる。
ここに開示されるダイヤモンドコンタクト構造の好ましい一態様では、上記ダイヤモンド基板は、不純物拡散層を含まない。すなわち、ダイヤモンド基板はアンドープダイヤモンドである。そして上記の表面チャネル構造は、ダイヤモンド表面に第1酸化物層(および第2酸化物層)を設けることのみで実現され得る。したがって、このダイヤモンドコンタクト構造の作製には、不純物ドープのためのフォトリソグラフィー,イオン注入,活性化処理等の工程を必要としない。これにより、簡便なプロセスにより上記の表面チャネル構造を実現することができる。
以上のとおり、ここに開示されるダイヤモンドコンタクト構造を利用することで、例えば、高性能化・低消費電力化の実現が可能な電子素子を実現することができる。具体的には、例えば、ここに開示される電子素子は、上記のダイヤモンドコンタクト構造と、上記ダイヤモンドコンタクト構造における上記第1酸化物層上に備えらえたゲート電極と、を備えるダイヤモンドFETである。このような構成によると、ゲート電圧を印加することで、第1p型領域と上記第2p型領域との間にp型チャネルを形成することができる。これによって、ノーマリーオフ動作が可能なダイヤモンドFETが実現される。このことにより、ダイヤモンドの高移動度チャネルを利用して高速スイッチングを行うことができるとともに、かかるスイッチング動作に伴うスタティック電力を排除し、消費電力を大幅に低減させることができる。
(a)〜(c)は、一実施形態に係るダイヤモンドコンタクト構造を模式的に示した断面図である。 (a)〜(c)は、一実施形態に係るダイヤモンドコンタクト構造のエネルギー状態を説明するためのバンド図である。 一実施形態に係るダイヤモンドFETを模式的に示した断面図である。 一実施形態に係るダイヤモンドFETの製造方法を説明する模式図である。 実施例で作製したダイヤモンドFETのSEM像である。 実施例で作製したダイヤモンドFETのI−V特性を示すグラフである。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書および図面に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、図面は、本発明の一実施形態を説明するために模式化されており、実際の寸法関係を正確に表すものではない。さらに、明細書において数値範囲を示す「X〜Y」との表記は、特にことわりのない限り、「X以上Y以下」を意味する。
図1(a)〜(c)は、一実施形態に係るダイヤモンドコンタクト構造を模式的に示した断面図である。また、図2(a)〜(c)は、一実施形態に係るダイヤモンドコンタクト構造のエネルギー状態を説明するためのバンド図である。
(第1実施形態)
一実施形態に係るダイヤモンドコンタクト構造1は、ダイヤモンド基板10と、このダイヤモンド基板10上に備えられた第1酸化物層12と、を備えている。図1(a)の例では、ダイヤモンド基板10として、リン(P)が添加されるとともに、水素終端されたn型ダイヤモンドが使用されている。ダイヤモンド基板10は、表面の互いに離間する位置に、第1p型領域P1と第2p型領域P2とを備えている。これらのp型領域P1,P2は、ダイヤモンド表面のダングリングボンドを水素で終端させたことで、表面近傍に自然正孔h(正孔導電層)が誘起されることによって形成されている。また、第1酸化物層12は、第1p型領域P1と第2p型領域P2との間のダイヤモンド基板10上に備えられている。第1酸化物層12は、例えば、ダイヤモンド基板10に対して、直接かつ一体的に接合されている。
ここで、図2(a)に示すように、ダイヤモンドは、導電体下端(conduction band minimum:CBM)と価電子帯上端(Valence Band Mzximum:VBM)との間の間接バンドギャップが室温で5.47eVと大きく、真性半導体としては絶縁体である。そしてダイヤモンドの結晶構造にホウ素(B)やリン(P)等の不純物を添加することにより、p型又はn型の導電型に半導体化される。本発明者らの検討によると、このようなダイヤモンドに対し、ダイヤモンドのVBMよりも低エネルギー側に最低空軌道(Lowest Unoccupied Molecular Orbital:LUMO)を有する化合物を吸着させると、図2(b)に示すように、ダイヤモンドの価電子帯から化合物のLUMOへと電子の移動が起こることが確認されている。その結果、図2(c)に示すように、ダイヤモンド表面には自然正孔hが誘起されて、VBMは上方に湾曲し、ダイヤモンドの表面はp型導電領域(p型半導体)となる(例えば、非特許文献2参照)。これとは反対に、ダイヤモンドに対し、ダイヤモンドの価電子帯上端よりも高エネルギー側にLUMOが位置するような化合物を接合した場合は、ダイヤモンドの価電子帯からの電子の移動は起こらず、ダイヤモンド表面に自然正孔が形成されることはない。すなわち、ダイヤモンドとこれに接合される化合物との組み合わせを利用することで、ダイヤモンドの表面状態を制御することができる。そして、このことを利用して、ダイヤモンド表面に、p型領域と非p型領域とを選択的に形成することが可能となる。
そこで、第1酸化物層12を、ダイヤモンド基板10の表面の一部に、ダイヤモンドの価電子帯上端よりも高エネルギー側にLUMOが位置するような第1金属酸化物により構成する。第1金属酸化物としては、上記LUMOについて条件を満たす各種の金属酸化物を使用することが可能であり、なかでも正の固定電荷が安定化した誘電体を好ましく用いることができる。このような第1金属酸化物としては、例えば、二酸化ケイ素(SiO),酸化ハフニウム(HfO),あるいは二酸化ケイ素にハフニウムを添加したハフニウムシリケートが好ましい例として挙げられる。なお、ハフニウムシリケートにおけるハフニウム(Hf)とシリコン(Si)との割合は特に制限されない。例えば、Siが10原子%〜90原子%、好ましくは20原子%〜80原子%、例えば30原子%〜70原子%であるとよい。本例では、第1金属酸化物として二酸化ケイ素(SiO)を用いている。
このとき、図1(a)に示すように、第1酸化物層12に接するダイヤモンド基板10の表面に自然正孔は誘起されず、基板表面の導電型は変化しない。つまり、第1酸化物層12に接するダイヤモンド基板10の表面は、自然正孔を実質的に含まない。また、第1酸化物層12に接するダイヤモンド基板10の導電型はn型のままであり、電子eが存在している。換言すると、第1酸化物層12に接するダイヤモンド基板10の表面には、n型領域が形成されている。一方、第1酸化物層12が形成されていないダイヤモンド基板10の表面近傍には、水素終端により誘起される自然正孔hが存在している。つまり、第1酸化物層12が形成されていないダイヤモンド基板10の表面には、非p型領域Aであるn型領域が形成されている。このように、ここに開示されるダイヤモンドコンタクト構造1には、互いに離間する第1p型領域P1と第2p型領域P2との間にn型領域が存在し、pnp構造が形成されている。換言すると、ダイヤモンド基板10の表面にpnp構造を実現することができる。
なお、このようなダイヤモンドコンタクト構造1については、具体的には図示しないが、第1酸化物層12の表面に金属電極(M)を設けることで、金属電極/第1酸化物層12/ダイヤモンド基板10からなるMOS構造を構築することができる(例えば、図3参照。)。かかるMOS構造に負バイアスを印加することで、ダイヤモンド基板10の表面のn型領域にp型の反転層を形成することができる。これにより、第1p型領域P1と第2p型領域P2との間にこれらを連続させるp型チャネルを形成することができ、第1p型領域P1と第2p型領域P2との間に電流を流すことができる。すなわち、負バイアスの印加により電流が流れるノーマリーオフ型のダイヤモンドFETが実現される。なお、p型チャネルを流れる電流を取り出すために、第1p型領域P1に電気的に接続するようにソース側電極を、他方の第2p型領域P2に電気的に接続するようにドレイン側電極を設けることもできる。これにより、例えば、ダイヤモンドコンタクト構造1を利用した電子素子が提供される。なお、このダイヤモンドコンタクト構造1を利用してFETを構成することで、例えば、ダイヤモンドの高移動度チャネルを利用した高速スイッチングを行うことができるとともに、かかるスイッチング動作に伴うスタティック電力を排除し、消費電力が大幅に低減されたダイヤモンドFETが実現される
(第2実施形態)
なお、ここに開示される技術においては、ダイヤモンド基板10として、上記第1実施形態のn型ダイヤモンドに代えて、i型ダイヤモンド(即ち真性ダイヤモンド)を用いることもできる。この場合、例えば図1(b)に示すように、第1酸化物層12に接するダイヤモンド基板10の表面はi型のままであり、表面における電子eや正孔hの数はほぼ同一と見做せる。つまり、電子eおよび自然正孔h等のキャリアは存在しないといえる。このことにより、第1酸化物層12に接するダイヤモンド基板10の表面には、非p型領域Aとしてのi型領域が形成される。このi型領域は、互いに離間する第1p型領域P1と第2p型領域P2との間に存在する。したがってダイヤモンド基板10の表面にpip構造を備えるダイヤモンドコンタクト構造1が実現される。
このようなダイヤモンドコンタクト構造1についても同様に、第1酸化物層12の表面に金属電極(M)を設けること等で、金属電極/第1酸化物層12/ダイヤモンド基板10からなるMOS構造を構築することができる。かかるMOS構造に正バイアスを印加することで、ダイヤモンド基板10の表面に正孔が誘起されてp型チャネルが形成される。これにより、第1p型領域P1と第2p型領域P2との間にこれらを連続させるp型チャネルを形成することができ、第1p型領域P1と第2p型領域P2との間に電流を流すことができる。かかる構成によっても、ノーマリーオフ型のダイヤモンドFETを実現することができる。
(第3実施形態)
また、上記実施形態1では、ダイヤモンド基板10として、水素終端されたダイヤモンドを用いて、第1p型領域P1と第2p型領域P2とを表面に備えるダイヤモンド基板10を用意した。しかしながら、p型領域P1,P2を表面に備えるダイヤモンド基板10は、水素終端ダイヤモンドからなるものに限定されない。例えば、図1(c)に示すように、ダイヤモンド基板10の表面に、ダイヤモンドの価電子帯よりも低エネルギー側にLUMOを有する第2金属酸化物からなる第2酸化物層14を備えるようにしてもよい。このような構成によると、上述したように、第2酸化物層14と接するダイヤモンド基板10の表面に自然正孔hを含むp型領域P1,P2を形成することができる。したがって、第1p型領域P1および第2p型領域P2を形成したいダイヤモンド基板10の表面に第2酸化物層14を備えることで、ダイヤモンド基板10の表面の所望の位置に第1p型領域P1および第2p型領域P2を形成することができる。なお、ダイヤモンド基板10の表面と第2酸化物層14との間には、ダイヤモンド基板10基板の表面のダングリングボンドを終端した水素が存在していてもよいし、存在していなくてもよい。
第2金属酸化物としては、上記のLUMOについての条件を満たす金属酸化物であれば特に制限されず、各種の金属酸化物を用いることができる。なかでも第2金属酸化物としては、例えば、負の固定電荷が安定化した誘電体を好ましく用いることができる。このような第2金属酸化物としては、例えば、アルミナ(Al),酸化タンタル(Ta)を好適例として挙げることができる。本例では、第2金属酸化物としてアルミナを用いている。なお、第2酸化物層14により誘起されるp型領域P1,P2は、水素終端表面により誘起されるp型領域P1,P2よりも安定している。したがって、かかるダイヤモンドコンタクト構造1を集積回路中に構築する際などに、第2酸化物層14によりp型領域P1,P2を形成することで、より緩和された条件で、より安定したものとして、ここに開示されるダイヤモンドコンタクト構造1を構築することができる。第2酸化物層14の厚みは特に制限されず、例えば、数nm〜10nm程度とすることができる。なお、この第2酸化物層14は、第1p型領域P1と第2p型領域P2との間を流れる電流を外部回路に取り出す電極としても利用することができる。図1(c)のダイヤモンドコンタクト構造1の他の各部の構成については、図1(a)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
(第4実施形態)
なお、ここに開示されるダイヤモンドコンタクト構造1を集積回路内に作製し、電子素子を構築する場合、自然正孔を含む第1p型領域P1と第2p型領域P2とは、安定性および容量がより一層高められていることが好ましい。そこで、第4実施形態では、例えば、図3に示すように、第3実施形態における第2酸化物層14を、二酸化窒素(NO)を含むNO層16を介して、ダイヤモンド基板10上に備えるようにしている。ここで、NO層16は、1〜数原子層(例えば、1原子層)程度とすることが好ましい。これにより、NO層16を介した状態であっても、第2酸化物層14と対向するダイヤモンド基板10の表面に自然正孔hを誘起し、p型領域P1,P2を形成することができる。また、第1p型領域P1と第2p型領域P2とにおける自然正孔hの濃度を、NO層16を備えない場合と比較して10〜1000倍に高めることができる。例えば、自然正孔hの濃度を1013〜1015原子/cm程度とすることができる。
なお、図3において、ダイヤモンドコンタクト構造1は、第1酸化物層12の表面に金属電極からなるゲート電極15aを備えている。これにより、金属電極/第1酸化物層12/ダイヤモンド基板10からなるMOS構造を構築することができる。なお、2つの第2酸化物層14は、電極としても利用することができる。ゲート電極15aを構成する金属については特に制限されず、従来のこの種の金属電極として採用されている金属により構成することができる。そのような金属とは、銀(Ag),銅(Cu),金(Au),アルミニウム(Al),マグネシウム(Mg),タングステン(W),コバルト(Co),亜鉛(Zn),ニッケル(Ni),鉄(Fe),白金(Pt)等の単金属およびこれらの金属元素を含む合金などであり得る。
かかるMOS構造において、ゲート電極15aに負バイアスを印加することで、ダイヤモンド基板10の表面の非p型領域Aに、p型の反転層を形成することができる。これにより、第1p型領域P1と第2p型領域P2との間にこれらを連続させるp型チャネルを形成することができ、第1p型領域P1と第2p型領域P2との間に電流を流すことができる。すなわち、負バイアスの印加により電流が流れるノーマリーオフ型のダイヤモンドFET100が実現される。なお、p型チャネルを流れる電流を取り出すために、第1p型領域P1に電気的に接続するようにソース側電極15bを、他方の第2p型領域P2に電気的に接続するようにドレイン側電極15cを設けることもできる。
以上のように、ここに開示されるダイヤモンドコンタクト構造1を利用することで、FET等の電子素子が提供される。
(製造方法)
以下、図4を参照しつつ、ダイヤモンドFET100の製造方法の一例を説明する。
ダイヤモンドコンタクト構造1の製造に際しては、まずS1工程として、ダイヤモンド基板10を用意する。ダイヤモンド基板10は、結晶ダイヤモンドであればn型であってもよいし、i型であってもよい。ダイヤモンド基板10の表面面方位は特に制限されず、例えば、(111)面や(001)面の物を好ましく用いることができる。また、ダイヤモンド基板10は、表面のダングリングボンドが水素で終端された水素終端ダイヤモンドであってもよい。CVD法で作製されるダイヤモンドは、CVDリアクター内で水素プラズマに曝すことで、ダイヤモンド表面を水素ラジカル(H)で終端した状態で用意される。したがって、CVD法で作製した水素終端ダイヤモンド薄膜をそのまま用いてもよい。或いは、他の方法で作製したダイヤモンド薄膜を、水素ラジカルを含むプラズマに暴露する等して、表面を水素で終端させてもよい。かかるダイヤモンド基板10は、例えば、他の材料からなる基板上に薄膜として形成されていてもよい。
次いで、S2〜S3工程では、ダイヤモンド基板10上に、離間した二つの金属電極15b,15cを形成する(S3参照)。本例ではまず、S2工程において、ダイヤモンド基板10上に、金属電極15b,15cが形成される領域の全面に亘って、金属電極層15を形成した。金属電極として、金(Au)を用いた。金属電極層15は、50nmの厚みとした。その後、S3工程においてフォトリソグラフィー技術を利用して、金属電極層15を離間した二つの電極15b,15cに分離させた。具体的には、金属電極層15の表面にフォトレジスト剤を塗布し硬化させてフォトレジスト膜を形成した。そして、所望の電極パターンが残るように開口を有するマスクを介して紫外線を露光させ、開口部分に対応するフォトレジスト膜を反応させる。次いで、露光した部分のフォトレジスト膜を薬液により除去することで、目的の電極パターンのレジスト膜を形成する(S2参照)。その後、エッチング処理により、レジストパターンで覆われずに露出した金属電極層15を除去する(S3参照)。これにより、ダイヤモンド基板10上の所望の位置に、二つの金属電極15b,15cを転写することができる。
S4工程では、ダイヤモンド基板10上の二つの金属電極15b,15cの間に、NO層16と、第2酸化物層14とを順に形成する。NO層16は、ダイヤモンド基板10の水素終端表面をNO雰囲気に曝露し、ダイヤモンド基板10にNO分子を吸着させることで形成することができる。本例では、NO層16は概ね1分子層の厚みに形成した。第2酸化物層14は、第2金属酸化物として用いるAlをCVD法等により堆積することで形成することができる。本例では、第2酸化物層14は、10nm程度の厚みとした。NO層16および第2酸化物層14は、金属電極15b,15cの間を埋めるように、金属電極15b,15cに接触するように形成した。これにより、第2酸化物層14と対向するダイヤモンド基板10の表面に、自然発生的に正孔(図示せず)を誘起することができる。また、第2酸化物層14およびNO層16に接するダイヤモンド基板10の表面に、p型領域を形成することができる。
S5工程〜S6工程では、フォトリソグラフィー技術を利用して、S4工程で形成したNO層16および第2酸化物層14を、離間した二つの島状に成形する。具体的には、第2酸化物層14の表面にフォトレジスト剤を塗布し硬化させてレジスト膜を形成する。そして、所望のレジストパターンに対応する開口を有するマスクを介して紫外線を露光させ、開口部分に対応するフォトレジスト膜を反応させる。次いで、露光した部分のフォトレジスト膜を薬液により除去することで、目的のレジストパターンを形成する(S5参照)。その後、エッチング処理により、レジストパターンで覆われずに露出している第2酸化物層14およびNO層16を取り除く(S6参照)。これにより、ダイヤモンド基板10上に目的のパターンの第2酸化物層14およびNO層16を形成した。ここで第2酸化物層14およびNO層16は、離間した二つの島状の第2酸化物層14a,14bおよびNO層16a,16bとして形成される。これに伴い、ダイヤモンド基板10の表面のp型領域も、第1p型領域と第2p型領域とに分割される。なお、本例では、一つ目の第2酸化物層14aおよびNO層16aと、二つ目の第2酸化物層14bおよびNO層16bとの間の距離が2μmとなるように形成した。
S7工程では、フォトリソグラフィー技術を利用して、S6工程で形成した第2酸化物層14a,14bおよびNO層16a,16bの間に、第1酸化物層12を形成した。すなわち、S2工程と同様にして、第1酸化物層12を形成しない領域を全てフォトレジスト膜で覆う。その後、第1酸化物層12をCVD法により基板10の上に積む。本例では、第1酸化物層12は10nmの厚みとした。また、第1酸化物層12が第2酸化物層14a,14bおよびNO層16a,16bと接する長さが100μmとなるようにした。その後、余分な領域の第1酸化物層12をフォトレジスト膜と共に除去した。これにより、第2酸化物層14a,14bおよびNO層16a,16bの間に、第1酸化物層12を形成した。なお、改めて言うまでもないが、第1酸化物層12の形成に際しては基板10を加熱するため、ダイヤモンド基板10の表面を終端する水素は消失される。したがって、第1酸化物層12と接するダイヤモンド基板10の表面には自然正孔は存在せず、n型領域が形成される。
S8〜S9工程では、第1酸化物層12の上に、ゲート電極15aを形成する。すなわち、上記と同様に、S7工程で形成された第1酸化物層12上に所望のゲート電極パターンが形成できるように、その他の領域をレジスト膜で被覆したのち、CVD法によりゲート電極15aを堆積した。本例では、ゲート電極15aを構成する材料として金(Au)を採用した。ゲート電極15aは、50nmの厚みに形成した。その後、余分な部分のゲート電極15aをフォトレジスト膜と共に除去した(S9参照)。これにより、ここに開示されるダイヤモンドコンタクト構造1と、かかるダイヤモンドコンタクト構造1を利用したダイヤモンドFET100を作製した。なお、参考のために、このようにして得たダイヤモンドFET100の走査型電子顕微鏡(SEM)像を図5に示した。
上記のようにして得られたダイヤモンドFET100は、n型ダイヤモンド基板10上に、離間して二つの第2酸化物層14a,14bおよびNO層16a,16bが備えられており、これら第2酸化物層14a,14bおよびNO層16a,16bの間のn型ダイヤモンド基板10上に、第1酸化物層12が備えられている。このことにより、n型ダイヤモンド基板10の表面には、第1p型領域−n型領域−第2p型領域とからなるpnp構造が形成されている。また、第1酸化物層12上には、ゲート電極15aが形成されている。このことにより、ダイヤモンドFET100は、pチャネルMOSFET構造を有する。本例のpチャネルMOSFETのゲート長(L)は2μm、ゲート幅(L)は100μmである。
(FET特性)
そこで、得られたダイヤモンドFET100の出力特性を調べた。具体的には、ゲート電極15aに0V〜−5Vの逆バイアス印加したときの、ドレイン電流(I)およびドレイン電圧(V)を測定した。その結果は、I−V特性図として図6に示した。なお、ドレイン電流(I)およびドレイン電圧(V)の測定に際しては、一方の金属電極15bをソース側電極とし、他方の金属電極15cをドレイン側電極とした。また、図6は、実測値から、ゲートリーク電流補正およびバルクリーク電流補正を行った結果を整理したものである。
図6に示すように、ここに開示されるダイヤモンドFET100は、逆バイアスの印加によりpチャネルに電流が流れることが確認された。また、従来のFETとほぼ同様に、ゲート電圧より大きくなるとドレイン電流が概ね飽和する傾向が見られ、飽和特性を示すこともわかった。以上のことから、ここに開示されるダイヤモンドコンタクト構造1を利用することで、ノーマリーオフ型のダイヤモンドFET100を実現し得ることがわかった。なお、このダイヤモンドコンタクト構造1における基板はダイヤモンドである。したがって、ダイヤモンドの有する高絶縁耐圧特性、高熱伝導率、高キャリア移動度、ワイドバンドギャップ特性等の特長を活かすことで、例えば、低抵抗かつ省電力で、高速スイッチングの可能なパワーデバイスを実現することが可能とされる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。例えば、ダイヤモンドFET100は、ゲートラスト方式で作製する例を示したが、ダイヤモンドFET100の製造方法は何ら限定されない。例えば、当業者であれば、ここに開示されるダイヤモンドFET100をゲートファースト方式で作製し得ることは容易に理解できる。なお、ゲートファースト方式で水素終端ダイヤモンド基板10の表面に直接的に第1酸化物層12を形成した場合は、第1酸化物層12に接するイヤモンド基板10の表面から自然正孔は消失して、n型領域が形成される。また、第1金属酸化物および第2金属酸化物についても、上記の好適例に限定されない。ここで開示される発明には上述の具体例を様々に変形、変更したものが含まれ得る。
1 ダイヤモンドコンタクト構造
10 ダイヤモンド基板
12 第1酸化物層
14,14a,14b 第2酸化物層
16,16a,16b NO
15a ゲート電極
15b 電極(ソース側電極)
15c 電極(ドレイン側電極)
P1 第1p型領域
P2 第2p型領域
A 非p型領域

Claims (10)

  1. 自然正孔を含み、互いに離間する第1p型領域と第2p型領域とを少なくとも表面に備えるダイヤモンド基板と、
    前記第1p型領域と前記第2p型領域との間の前記ダイヤモンド基板上に備えられ、ダイヤモンドの価電子帯よりも高エネルギー側に最低空軌道を有する第1金属酸化物からなる第1酸化物層と、
    を備え、
    前記第1酸化物層に接する前記ダイヤモンド基板の表面は、前記自然正孔が含まれない非p型領域である、ダイヤモンドコンタクト構造。
  2. 前記第1金属酸化物は、二酸化ケイ素、酸化ハフニウムおよびハフニウムシリケートからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載のダイヤモンドコンタクト構造。
  3. 前記ダイヤモンド基板は、i型ダイヤモンドまたはn型ダイヤモンドである、請求項1または2に記載のダイヤモンドコンタクト構造。
  4. 前記ダイヤモンド基板は、前記第1p型領域および前記第2p型領域の表面の未結合手が水素で終端されており、
    前記自然正孔は、前記水素による水素終端により誘起されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のダイヤモンドコンタクト構造。
  5. 前記ダイヤモンド基板は、前記第1p型領域および前記第2p型領域上に、ダイヤモンドの価電子帯よりも低エネルギー側に最低空軌道を有する第2金属酸化物からなる第2酸化物層を備え、
    前記自然正孔は、前記第2酸化物層により誘起されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のダイヤモンドコンタクト構造。
  6. 前記第2金属酸化物は、アルミナである、請求項5に記載のダイヤモンドコンタクト構造。
  7. 前記第2酸化物層は、二酸化窒素を含む層を介して、前記第1p型領域および前記第2p型領域上に備えられる、請求項5または6に記載のダイヤモンドコンタクト構造。
  8. 前記ダイヤモンド基板は、不純物拡散層を含まない、請求項1〜7のいずれか1項に記載のダイヤモンドコンタクト構造。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のダイヤモンドコンタクト構造と、
    前記ダイヤモンドコンタクト構造における前記第1酸化物層上に備えらえたゲート電極と、
    を備える、ノーマリーオフ型ダイヤモンドFET。
  10. 前記ダイヤモンドコンタクト構造は、前記第1p型領域および前記第2p型領域上に前記第2酸化物層を備えており、
    前記第1p型領域上の前記第1酸化物層上にソース側電極を、
    前記第2p型領域上の前記第1酸化物層上にドレイン側電極を、
    備える、請求項9に記載のノーマリーオフ型ダイヤモンドFET。
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