JP6015992B2 - 水素化アモルファスシリコン系膜を有する記憶素子 - Google Patents

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Description

本発明は記憶素子に関する。
多層絶縁膜構造を利用した記憶素子の一つとしてMONOSメモリが実用化されている[非特許文献1]。このメモリの実用化された構造の一つとして、導電電極/シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜/シリコンであらわされる積層構造が知られている。該シリコンに接するシリコン酸化膜はシリコンとの界面の電子欠陥密度または界面準位密度の少ない熱酸化膜が使われてきた。この熱酸化膜は通常、シリコン表面を酸化性雰囲気中で高温(たとえば800℃以上)に加熱することにより形成される。
T. Nozaki et al., "A 1 Mbit EEPROM with MONOS memory cell for semiconductor disk application", session 10-4, Symposium on VLSI Circuit, 1990.
一方、このMONOSメモリ(ここではSは半導体を、Oはシリコン酸化膜を、Nはシリコン窒化膜を、Mは導電電極を示す。)の記憶手段(記憶に供される電荷を蓄積する手段)ONOを、
1)高温熱酸化に耐えられない半導体、たとえば、Ge、InGaAsなどの化合物半導体、または有機物半導体上に形成するとき、
2)半導体がシリコンの場合でも、前後の製造プロセスの条件、それに使用する材料により、高温プロセスを使用出来ないとき、
たとえば真空蒸着などによりシリコン酸化膜を半導体上に形成すると、シリコン酸化膜の低温形成は可能であるが、半導体との界面欠陥密度または界面準位密度を小さくした良好な電子界面を実現することは困難であった。このため、良好な記憶素子の実現は困難であった。
高温プロセスが使用出来ないシリコンデバイス形成プロセスの例として、シリコンデバイスのパターンニングのために電子ビームリソグラフィを使用した場合が挙げられる。電子ビームリソグラフィの位置合わせマークは金などの重金属で半導体基板上に形成する必要があり、重金属の位置合わせマークを半導体基板上に形成したあとは、高温プロセスは使用できない。
上記の課題を解決するために、本発明では、従来の熱酸化より低温で形成可能な、水素化アモルファスシリコン系膜と一層または多層の第1絶縁膜の積層構造を記憶手段として用いる。水素化アモルファスシリコン系膜を第1半導体領域の第1表面に接して設け、その水素化アモルファスシリコン系膜に接して一層または多層の第1絶縁膜を設け、更にその第1絶縁膜に接して第1導電膜を設ける構成を提供する。この構成により低温プロセスでも界面欠陥密度または界面準位密度の小さく、良好な電子界面を実現し、結果としてメモリウインドウが確保された記憶素子を提供することが出来る。
第1半導体領域10はシリコン、ゲルマニウム、InGaAsなど化合物半導体、有機半導体で構成することが出来る。
また、グラフェンなどカーボン系の半導体も第1半導体領域として使用できる。
水素化アモルファスシリコン系膜としては
1)水素化アモルファスシリコンの原子構造へシリコンのほかに、
2)炭素(C)が導入された水素化アモルファスシリコンカーバイト膜、
3)水素化アモルファスシリコンの原子構造へシリコンのほかに酸素(O)が導入された水素化アモルファスシリコン酸化膜
を用いることができる。
この水素化アモルファスシリコン系膜はシリコン原子に結合したモノハイドライド(Si-H)が離脱をしない温度、350℃以下の温度での製膜が望ましい。
製膜方法はプラズマCVD、触媒CVD、光CVD、マイクロ波励起のラディカル水素を用いたCVDなどを用いることが出来る。
前記一層または多層の絶縁膜として、シリコン酸化膜、酸化アルミニウム膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜/シリコン窒化膜、酸化アルミニウム膜/シリコン窒化膜などを用いることが出来る。この2層絶縁膜の例ではシリコン窒化膜が水素化アモルファスシリコン系膜に接する。
前記一層または多層の絶縁膜も350℃以下の温度で製膜することが望ましい。
シリコン酸化膜は電子ビーム蒸着などの真空蒸着法で製膜しても半導体表面への製膜ではないから界面準位密度発生は問題にならない。酸化アルミニウム膜はALD(atomic layer deposition)、スパッタなどの350℃以下の低温プロセスで製膜することができる。
シリコン窒化膜は触媒CVD、ALD、プラズマCVDなどにより350℃以下の低温プロセスで製膜することができる。
本発明の記憶素子は上記の解決手段を更に具体的に記述すれば、次の構成をとることが出来る。
(1)第1表面と第1導電形を有する第1半導体領域の該第1表面の少なくとも一部に接して水素化アモルファスシリコン系膜を設け、更に該水素化アモルファスシリコン系膜に接して常誘電体の第1絶縁膜を設け、更に該第1絶縁膜に接して第1導電膜を設け、該第1導電膜と該第1半導体領域間に印加した電圧の変化に対して記憶機能を発現させたことを特徴とする記憶素子。
(2)前記水素化アモルファスシリコン系膜は水素化アモルファスシリコンであることを特徴とする(1)記載の記憶素子。
(3)前記水素化アモルファスシリコン系膜は水素化アモルファス炭化シリコンであることを特徴とする(1)記載の記憶素子。
(4)前記水素化アモルファスシリコン系膜は水素化アモルファス酸化シリコンであることを特徴とする(1)記載の記憶素子。
(5)前記第1絶縁膜は酸化アルミニュウムであることを特徴とする(1)記載の記憶素子。
(6)前記第1絶縁膜はシリコン酸化膜であることを特徴とする(1)記載の記憶素子。
(7)前記第1絶縁膜はシリコン窒化膜であることを特徴とする(1)記載の記憶素子。
(8)前記第1絶縁膜は多層絶縁膜であることを特徴とする(1)記載の記憶素子。
(9)第1表面と第1導電形を有する第1半導体領域の該第1表面の少なくとも一部に接して水素化アモルファスシリコン系膜を設け、更に該水素化アモルファスシリコン系膜に接して第1絶縁膜を設け、更に該第1絶縁膜に接して第1導電膜を設け、前記第1絶縁膜は多層絶縁膜であり、前記多層絶縁膜は酸化アルミニュウムとシリコン窒化膜であり、該シリコン窒化膜は前記水素化アモルファスシリコン系膜と接していることを特徴とする憶素子。
(10)第1表面と第1導電形を有する第1半導体領域の該第1表面の少なくとも一部に接して水素化アモルファスシリコン系膜を設け、更に該水素化アモルファスシリコン系膜に接して第1絶縁膜を設け、更に該第1絶縁膜に接して第1導電膜を設け、前記第1表面は前記第1半導体領域を第1半導体領域の延在する第1方向を軸として少なくとも一部囲む形状を有し、その部分での前記第1半導体領域の第1方向と直交する断面の外周は外に凸の形状を有することを特徴とする憶素子。
ここで凸の形状とは円形、楕円形、多角形等、外側に凸部分を有する閉図形の一部である。
(11)前記第1導電膜は少なくとも対向する2辺を含む形状を有し、その2辺の両側に第1導電膜と離間して第2領域と第3領域を設けたことを特徴とする(1)記載の記憶素子。
この第2、第3領域は、それぞれ、前記第1導電膜をゲートとした電界効果トランジスタのドレイン、ソースのいずれかとして使うことが出来る。
(12)前記第1半導体領域はさらに第2表面を有し、前記第1半導体領域の一部は該第2表面の少なくとも一部で絶縁基板に接して設けられていることを特徴とする(1)記載の記憶素子。
(13)第1表面と第1導電形を有する第1半導体領域の該第1表面の少なくとも一部に接して水素化アモルファスシリコン系膜を設け、更に該水素化アモルファスシリコン系膜に接して第1絶縁膜を設け、更に該第1絶縁膜に接して第1導電膜を設け、前記第1半導体領域はさらに第2表面を有し、前記第1半導体領域の一部は該第2表面の少なくとも一部で絶縁基板に接して設け、前記絶縁基板は導電基板上に第2絶縁膜を設け前第1半導体領域は該第2絶縁膜に前記第2表面の少なくとも一部で接して設けられたことを特徴とする憶素子。
ここで導電基板は半導体、導体のいずれかを材料とする基板である。
この他絶縁基板はガラス、石英、サファイア、など無機絶縁材料、またはポリイミド、ポリスチレンなど有機絶縁材料から構成することもできる。有機絶縁材料シートの表面に無機絶縁薄膜を設けた絶縁基板は防湿、強度増強に有効である。
(14)前記第2領域または第3領域は半導体領域であることを特徴とする(11)記載の記憶素子。
(15)前記第2領域または第3領域は金属領域であることを特徴とする(11)記載の記憶素子。
(16)前記第2領域または第3領域はシリサイド領域であることを特徴とする(11)記載の記憶素子。
本発明の記憶素子は350℃以下の低温製造工程に好適である。したがって、たとえば、金などの重金属のアラインメントマークの必要な電子ビーム露光技術によりメモリ機能を有するデバイスを作成するときには望ましい素子である。第1半導体薄膜が結晶シリコンの場合、金は370℃以上の製造温度で合金を作ってしまうため、それ以上の温度が必要な製造技術は使えない。またガラス、有機フィルムへ形成された電子回路、ディスプレイ、センサにメモリの機能を付与することが出来、高機能化を計ることが出来る。
本発明の記憶素子の第1実施形態の断面図 本発明の記憶素子の第1実施形態にかかわる第1実施例の電気容量-電圧メモリ(C-Vgメモリ)特性および損失ファクター-電圧(D-Vg)特性 本発明に係る第1実施例のメモリウインドウのプログラム電圧依存性 本発明の記憶素子の第1実施形態にかかわる第2実施例のC-Vgメモリ特性 本発明の記憶素子の第1実施形態にかかわる第3実施例のC-Vgメモリ特性 本発明の記憶素子の第1実施形態にかかわる第4実施例のC-Vgメモリ特性 本発明の記憶素子の第2実施形態の断面図 本発明の記憶素子の第2実施形態にかかわる第5実施例のIds-Vgメモリ特性 本発明の記憶素子の第3実施形態の断面図 本発明の記憶素子の第3実施形態にかかわる第6実施例のIds-Vgメモリ特性 本発明の記憶素子の第4実施形態の断面図
本発明の記憶素子の実施形態例、実施例を以下に示す。
図1は本発明の第1実施形態例の断面図である。10は第1半導体領域、11は第1半導体領域の第1表面、110は水素化アモルファスシリコン系膜、120は第1絶縁膜、130は第1導電膜を示す。10、110、120、130で記憶素子の1つの単位を構成する。
水素化アモルファスシリコン系膜110は水素化アモルファスシリコン、水素化アモルファス炭化シリコンで構成することが出来る。さらに第1半導体領域がシリコン、ゲルマニウム、酸化を嫌わない化合物半導体、例えば酸化物半導体、SiCなど、の場合は水素化アモルファス酸化シリコン等で構成することが出来る。
水素化アモルファス炭化シリコン(a-SiC:H)の場合はSiH4、CH4、H2を原料ガスとしたプラズマCVDで製膜することが出来る。CH4ガスの量をSiH4ガスの量と同じレベルかそれ以上に調整することで、水素化アモルファスシリコン(a-Si:H)より桁違いに小さいコンダクタンスを有するa-SiC:Hを製膜することが出来る。水素化アモルファス酸化シリコン(a-SiO:H)はSiH4、CO2、H2を原料ガスとしたプラズマCVDで製膜できる。
図2は、図1の第1実施形態例において、水素化アモルファスシリコン系膜110として、触媒CVDにより室温に近い温度で製膜した厚さ10nmの水素化アモルファスシリコン(a-Si:H)を用いた記憶素子の第1実施例の第1導電膜-第1半導体領域間の電気容量(C)-電圧(Vg)メモリ特性である。ここでCは第1導電膜−第1半導体領域間電気容量、Vgは第1導電膜−第1半導体領域間電圧である。
この図2の実施例の水素化アモルファスシリコン系膜以外の材料は、
第1半導体領域10:(100)面の第1表面11を有するp形10Ωcmの結晶シリコン(c-Si)
第1絶縁膜120:ALDにより製膜した20nm厚酸化アルミニウム、
第1導電膜130:電子ビーム蒸着された150nm厚金属アルミニウム膜、
である。
この記憶素子の単位が製造時に経験した最高温度は、酸化アルミニウム製膜時の温度250℃である。このため、水素化アモルファスシリコンのモノハイドライド(monohydride, Si-H)は脱離せず保存され、かつc‐Si表面の界面準位密度も低く抑えることが出来る。このことは図2に同時に示した損失ファクター(dissipation factor、D)−電圧(D-Vg)特性で第1半導体領域の表面反転状態に対応する電圧範囲(図2で、電気容量値Cが小さい電圧範囲、矢印で示した部分)の損失ファクターDの値が1よりはるかに小さいことからも実証されている。
図2のC-Vgメモリ特性では、±4Vのプログラム電圧に対してメモリウインドウが1.9Vであることを示している。この実施例の記憶素子の第1導電膜の電圧Vgを−Vprgと+Vprg(Vprgをプログラム電圧と呼ぶ)の間を往復させて得られたメモリウインドウVmemの測定値を図3に示す。図3はVprgが1VですでにVmem=0.2Vが得られており、書き込みが行われていることを示している。従来のMONOSメモリに比べてプログラム電圧は非常に小さくなっている。
図4のC-Vgメモリ特性は図2の記憶素子の材料パラメータのうち、酸化アルミニウム膜の膜厚を10nmとした第2実施例の特性である。同じ±4Vのプログラム電圧に対してメモリウインドウは、1.9Vから1.2Vへ小さくなっているが十分応用価値はある。
図5のC-Vgメモリ特性は図2の記憶素子の材料パラメータのうち水素化アモルファスシリコン膜厚を8nmとし、酸化アルミニウム膜厚を22nmとした第3実施例の特性である。±2Vのプログラム電圧で0.5Vのメモリウインドウが得られている。
図6のC-Vgメモリ特性は図2のメモリ素子の材料パラメータのうち水素化アモルファスシリコン膜厚を13nmとし、酸化アルミニウム膜厚を22nmとした第4実施例の特性である。±4Vのプログラム電圧で2.1Vのメモリウインドウが得られている。
水素化アモルファスシリコン系膜および酸化アルミニウムの膜はその膜厚が5nm以上になると10nm膜厚のそれぞれと膜質が変わらないので、5nmまで薄くしてもメモリヒステリシスが得られる。
図1の構成に更に第2領域20、第3領域30を設けて、電界効果メモリトランジスタとして機能させた本発明の記憶素子の第2実施様態の断面図を図7に示す。図で131、132は前記第1導電膜130の対向する2つの辺を示し、前記第1導電膜130の一方の一辺131側に該第2領域20が前記第1半導体領域へ接して設けられ、該一方の辺に対抗する他方の辺132側に該第3領域が前記第1半導体領域へ接して設けられている。
該第2領域20、第3領域30は電界効果メモリトランジスタのソース、ドレインとして機能する。第1導電膜は電界効果メモリトランジスタのゲート電極として機能する。
前記第1半導体領域10は必ずしも絶縁基板に接して設けられている必要はないが、この実施様態では前記第1半導体領域10はさらに第2表面12を有し、該第2表面で絶縁基板40に接して設けられている。該絶縁基板40はこの実施様態では導電性(半導体または導体からなる)基板41の表面に第2絶縁膜42が接して設けられ、前記第1半導体領域10の第2表面12が第2絶縁膜42に接している。
この第2領域または第3領域は半導体領域、金属領域あるいはシリサイドとすることができる。
第1導電膜130、第1絶縁膜120、水素化アモルファスシリコン系膜110は第1図と同じである。
図8は図7の構成を有する本発明の第5実施例のゲート電圧Vg変化に対する第2領域−第3領域間電流(ドレイン-ソース電流、Ids(Vds=0.5Vのとき))変化(Ids-Vgメモリ特性)を示す。±2Vのプログラム電圧で0.6V強のメモリウインドウが得られている。このメモリウインドウの値は図3のメモリウインドウのプログラム依存性から得られた値とほぼ一致する。
図8の特性を示した電界効果メモリトランジスタの構成要素のパラメータは、第1導電膜130、第1絶縁膜120、水素化アモルファスシリコン系膜110の材料、膜厚は図2の記憶素子と同じであり、第1半導体領域は25nm厚のp形10Ωcm(100)面cSi薄膜、第2絶縁膜42は145nm厚シリコン酸化膜、導電性基板41は5Ωcm(100)面cSiであり、第2、第3領域を145nm厚アルミニウム膜である。
第1半導体領域の第2、第3領域を結ぶ線と直交する方向の幅は12μmであり、第1導電膜(ゲート電極)の第2、第3領域を結ぶ方向の長さは2μmである。
図7の電界効果メモリトランジスタの第1絶縁膜を多層構造とした本発明の記憶素子の第3実施様態の断面図を図9に示す。図9では第1絶縁膜120が第1水素化アモルファスシリコン系膜に接する絶縁膜121と第1導電膜に接する絶縁膜122の2層構造となっている。
図10は図9の構成を有する本発明の第6実施例のゲート電圧変化に対する第2領域-第3領域間電流(ドレイン-ソース電流、Ids(Vds=0.5Vのとき))変化(Ids-Vgメモリ特性)を示す。±2Vのプログラム電圧で0.6Vのメモリウインドウが得られている。記憶の保持時間は第1絶縁膜が単層の図8の実施例よりも大きい。
図7の特性を示した電界効果メモリトランジスタの構成要素のパラメータは、第1絶縁膜を除いて、他は図8の実施例と同じである。
第1絶縁膜のうち第1導電膜に接する絶縁膜122は図8で使用されている20nm厚酸化アルミニウム膜と同じものである。第1絶縁膜のうち第1水素化アモルファス膜に接する絶縁膜121は触媒CVDにより室温に近い温度で製膜した厚さ10nmの窒化シリコン膜である。
図11は第4実施様態の構造を示す。図7記載の番号は図11でも同様な構成要素を示す。図11では1で示される矢印は第1半導体領域の延在する第1方向を示す。
第1表面11は、図11において点線の囲み13で示される部分で該第1方向を軸として前記第1半導体領域10の一部を囲む形状を有する。図11には2−2と記された二点鎖線で点線の囲み13で示される部分が切断された断面図も同時に示されている。その部分での前記第1半導体薄膜の第1方向と直交する断面の外周は外に凸の形状を有している。図11ではこの断面形状は台形であるが、該凸の形状は円形、楕円形、多角形等任意の閉図形の一部である。第1表面は該点線の囲み13で示される部分で第1半導体薄膜をすべて囲んだ構造でもよい。図11の実施様態の場合は台形の底面は前記第2表面となっているため、第1表面が第1半導体領域のすべてを囲んでいないので「一部を囲む」と記述しているが、該点線の囲み部分13で第1半導体領域10を絶縁基板40と離間させ、第1表面で第1半導体領域のすべてを囲む構造とすることも出来る。
上記断面の凸形状を、図11に示すように該断面と同一の面積を有する円形3で近似し、その半径をrとしたとき、記憶をつかさどるキャリア電荷が保持される第1絶縁膜120と膜厚がt1の水素化アモルファスシリコン系膜110との界面の面積は第1表面の面積の(1+t1/r)倍となるので、該界面での電界は図1,7に示された平坦な第1表面の場合の1/(1+t1/r)と小さくなり、記憶の保持時間が大幅に向上する。(記憶保持時間は通常、界面電界の指数関数の逆数に依存する。)なお、第1絶縁膜内にキャリア電荷が蓄積される場合は更に記憶の保持時間が向上する。
図9のように第1絶縁膜を絶縁膜121、絶縁膜122と2層化した場合は、絶縁膜121と絶縁膜122の界面にもキャリア電荷を蓄積することができ、絶縁膜121の厚さをt11とすると、その部分での電界の強さは1/(1+(t1+t11*ε1/ε11)/r)となる(ε1、ε11は水素化アモルファスシリコン系膜120、絶縁膜121のそれぞれの誘電率)ので、絶縁膜121と絶縁膜122の界面に蓄積されたキャリア電荷の保持時間も大幅に改善される。
本発明は350℃以下の低温で記憶素子を実現できるので、LSIの多層配線の上に記憶素子層を集積して、集積密度の高いLSIを構成することが出来る。さらに、このような構成により、メモリアレイを必要とするロジックブロックの直近に配置できるので高効率なシステム構成を有するLSIの実現が可能である。しかも1トランジスタで1ビットのメモリが実現できるので高密度のメモリブロックの実現が可能である。
本発明の技術により、ガラス基板、有機フレキシブル基板上のディスプレイ回路またはセンサ回路に低温でメモリブロックが搭載できるので、信号処理にフレキシビリティを与えることが出来、携帯機器の高機能化が促進される。
1 第1方向を表す矢印
2←→2 上記第1方向と直交する方向で、第1半導体領域を切断する線
3 半導体領域の断面と同一の面積を有する円
10 第1半導体領域
11 第1表面(前記第1半導体領域の)
12 第2表面(前記第1半導体領域の)
20 第2領域
30 第3領域
40 絶縁基板
41 導電基板
42 第2絶縁膜
110 水素化アモルファスシリコン系膜
120 第1絶縁膜
121 第1水素化アモルファスシリコン系膜に接する絶縁膜
122 第1導電膜に接する絶縁膜
130 第1導電膜
131 第1導電膜130の対向する2つの辺の一方
132 第1導電膜130の対向する2つの辺の他方

Claims (16)

  1. 第1表面と第1導電形を有する第1半導体領域の該第1表面の少なくとも一部に接して水素化アモルファスシリコン系膜を設け、更に該水素化アモルファスシリコン系膜に接して常誘電体の第1絶縁膜を設け、更に該第1絶縁膜に接して第1導電膜を設け、該第1導電膜と該第1半導体領域間に印加した電圧の変化に対して記憶機能を発現させたことを特徴とする記憶素子。
  2. 前記水素化アモルファスシリコン系膜は水素化アモルファスシリコンであることを特徴とする請求項1記載の記憶素子。
  3. 前記水素化アモルファスシリコン系膜は水素化アモルファス炭化シリコンであることを特徴とする請求項1記載の記憶素子。
  4. 前記水素化アモルファスシリコン系膜は水素化アモルファス酸化シリコンであることを特徴とする請求項1記載の記憶素子。
  5. 前記第1絶縁膜は酸化アルミニウムであることを特徴とする請求項1記載の記憶素子。
  6. 前記第1絶縁膜はシリコン酸化膜であることを特徴とする請求項1記載の記憶素子。
  7. 前記第1絶縁膜はシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項1記載の記憶素子。
  8. 前記第1絶縁膜は多層絶縁膜であることを特徴とする請求項1記載の記憶素子。
  9. 第1表面と第1導電形を有する第1半導体領域の該第1表面の少なくとも一部に接して水素化アモルファスシリコン系膜を設け、更に該水素化アモルファスシリコン系膜に接して第1絶縁膜を設け、更に該第1絶縁膜に接して第1導電膜を設け、前記第1絶縁膜は多層絶縁膜であり、前記多層絶縁膜は酸化アルミニュウムとシリコン窒化膜であり、該シリコン窒化膜は前記水素化アモルファスシリコン系膜と接していることを特徴とする憶素子。
  10. 第1表面と第1導電形を有する第1半導体領域の該第1表面の少なくとも一部に接して水素化アモルファスシリコン系膜を設け、更に該水素化アモルファスシリコン系膜に接して第1絶縁膜を設け、更に該第1絶縁膜に接して第1導電膜を設け、前記第1表面は前記第1半導体領域を第1半導体領域の延在する第1方向を軸として少なくとも一部囲む形状を有し、その部分での前記第1半導体領域の第1方向と直交する断面の外周は外に凸の形状を有することを特徴とする憶素子。
  11. 前記第1導電膜は少なくとも対向する2辺を含む形状を有し、その2辺の両側に第1導電膜と離間して第2領域と第3領域を設けたことを特徴とする請求項1記載の記憶素子。
  12. 前記第1半導体領域はさらに第2表面を有し、前記第1半導体領域の一部は該第2表面の少なくとも一部で絶縁基板に接して設けられていることを特徴とする請求項1記載の記憶素子。
  13. 第1表面と第1導電形を有する第1半導体領域の該第1表面の少なくとも一部に接して水素化アモルファスシリコン系膜を設け、更に該水素化アモルファスシリコン系膜に接して第1絶縁膜を設け、更に該第1絶縁膜に接して第1導電膜を設け、前記第1半導体領域はさらに第2表面を有し、前記第1半導体領域の一部は該第2表面の少なくとも一部で絶縁基板に接して設け、前記絶縁基板は導電基板上に第2絶縁膜を設け前第1半導体領域は該第2絶縁膜に前記第2表面の少なくとも一部で接して設けられたことを特徴とする憶素子。
  14. 前記第2領域または前記第3領域は半導体領域であることを特徴とする請求項11記載の記憶素子。
  15. 前記第2領域または第3領域は金属領域であることを特徴とする請求項11記載の記憶素子。
  16. 前記第2領域または第3領域はシリサイド領域であることを特徴とする請求項11記載の記憶素子。
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