JP2018031546A - 風呂装置 - Google Patents

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剛史 池澤
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Abstract

【課題】 追い焚き用の循環路内に付着するおそれのある汚れを、不都合の発生を招くことなく、確実に洗い落とすことができるようにした風呂装置を提供する。【解決手段】 水位センサによる浴槽内の急激な水位低下の検出により、入浴が終了して排水栓が開変換されたとの排水検知判定がなされたとき(S1,S2,S3でYES)、高温の目標温度に制御された高温湯を洗浄水として追い焚き循環路に注湯して洗浄を開始する(S4)。この際、浴槽水位が少なくとも基準水位であることを条件に注湯を開始する。出湯温度の検出値を監視し、検出値が目標温度を超えてから設定量だけ注湯する(S5,S6でYES)。その後、所定の低温湯の注湯を設定量だけ注湯するように切換える(S7,S8でYES)。【選択図】 図3

Description

本発明は風呂装置に関し、特に浴槽内の湯水を追い焚きするための追い焚き循環路に対し、入浴使用後に風呂装置から洗浄用に清浄な高温水を流して追い焚き循環路内に付着した皮脂等を洗い流すようにするための技術に係る。
追い焚き循環路には、循環ポンプの作動により浴槽湯水が循環されることになる。しかし、その浴槽湯水には入浴者自身の汚れや髪の毛、又は、水垢等が含まれるため、それらが追い焚き循環路内に付着・残留するおそれがある。このような状況にある追い焚き循環路内を洗浄するために、追い焚き循環路に浄水を供給することが、従来提案されている。
下記の特許文献1(例えば、段落0005、0013等参照)では、自動給湯付き風呂釜の追い焚き循環路を対象にして、風呂釜の自動運転の停止信号の出力に基づき、風呂釜から水だけ又は高温水だけを追い焚き循環路に供給して浴槽内に流すことで、洗浄を行うことが記載されている。加えて、マニュアルスイッチの出力に基づいて同様の供給を実行させることで、ふろ使用後に浴槽湯水を排水させることなく追い焚き循環路の洗浄を可能にすることも記載されている。又、洗浄水は、切換弁の切換制御により、追い焚き循環路の往き側及び戻り側の双方に流すことが記載されている。
又、特許文献2(例えば、段落0011、0012等参照)では、洗浄水の供給態様として、追い焚き循環路を構成する往き管及び戻り管に対し、双方に同時に流したり、往き管又は戻り管のいずれか一方に流したり、というように供給切換可能とすることが記載されている。
さらに、特許文献3(例えば、特許請求の範囲や、段落0008等参照)では、洗浄水の供給タイミングとして、排水栓が抜かれることにより浴槽湯水の水位が追い焚き循環路との接続口である口金の位置よりも低下するまで待ってから、洗浄水の供給を開始することが記載されている。
特開平4−218119号公報 特開平11−148714号公報 特許第3662426号公報
ところで、追い焚き循環路内に単に残留している汚れであれば、浄水(例えば水)を供給することで、その汚れを洗い流すことが可能と考えられるものの、追い焚き循環路の内壁に付着している汚れを落とすには不十分となるおそれがある。すなわち、入浴者の髪の毛や垢が入浴者自身から剥がれ落ちた皮脂と絡みつき、この皮脂により追い焚き経路の内壁に付着してしまうと考えられる。このため、この内壁に付着した皮脂を効果的に洗い流すことが重要となり、洗浄水として皮脂を溶かし得る高温湯を用いることが考えられる。
しかしながら、浴槽湯水が排水されて浴槽水位が追い焚き経路との接続口である口金(例えば循環アダプタ)よりも低下してから洗浄水として高温湯を流すと、その高温湯が口金から浴槽内の空間に吐出されてしまうことになり、好ましくない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、追い焚き用の循環路内に付着するおそれのある汚れを、不都合の発生を招くことなく、確実に洗い落とすことができるようにした風呂装置を提供することにある。
本発明では、風呂装置として、浴槽内の湯水を加熱源との間で循環させることにより追い焚きするための追い焚き回路と、前記追い焚き回路を構成する追い焚き循環路の途中に注湯することにより前記浴槽に湯張りするための回路と、前記湯張りするための回路から前記追い焚き循環路に対し洗浄水を注湯することにより前記追い焚き循環路内を洗浄するためのふろ配管洗浄制御部とを備えるものとした。そして、前記ふろ配管洗浄制御部を、前記洗浄水として、前記湯張りのために設定される設定温度よりも高温に設定された目標温度の高温湯を注湯するように構成し、かつ、前記高温湯の導入開始からその注湯の終了までを、前記浴槽内の水位が、前記追い焚き循環路が接続された浴槽の接続口の上端よりも高く維持されている間に実行する構成とした(請求項1)。
本発明の場合、湯張りのために設定される設定温度よりも高温に設定された目標温度の高温湯を洗浄水として注湯するようにしているため、湯張り等された浴槽内の湯に浸かることにより入浴者から剥がれ落ちた皮脂を主因として追い焚き循環路内に付着した汚れ皮脂等を、効果的にかつ確実に洗い落とすことが可能となる。しかも、かかる高温湯の注湯をふろ配管洗浄のために注湯したとしても、浴槽水位が追い焚き循環路との接続口よりも高く維持されている間に注湯が開始されて終了するようにしているため、その高温湯は浴槽内の残湯の中に注湯されることになり、万一にもユーザーに対し高温湯が直接に接触することを確実に回避することが可能となる。
本発明の風呂装置において、浴槽の水位を検出するための水位センサを備え、ふろ配管洗浄制御部として水位センサの検出値に基づいてふろ配管洗浄制御を実行する構成とすることができる(請求項2)。このようにすることにより、ふろ配管洗浄制御部により洗浄水として高温湯を注湯したとしても、その注湯の開始から終了までを、浴槽水位が追い焚き循環路との接続口よりも高く維持されている間に実行することが可能となる。ここで、風呂装置内で圧力検知式の水位センサを用いる場合には、注湯の開始により浴槽水位の検出が不能となるものの、注湯の開始のタイミングを浴槽水位が前記接続口よりも所定量だけ高い所定水位にある段階で開始させるように、予め試験等により定めて設定しておくことで、浴槽水位が接続口よりも高く維持されている間に高温湯の所定量の注湯を終了させることが可能となる。
本発明の風呂装置において、ふろ配管洗浄制御部として、注湯される洗浄水の温度を監視し、洗浄水の温度が目標温度に達してから第1設定量の注湯が完了するまで注湯を継続する構成とすることができる(請求項3)。注湯を開始する際に、加熱源が既に冷えてしまっていると、注湯のための制御を開始してから目標温度の高温湯が出湯されて注湯に至るまで所定の時間を要し、それまでの間に、目標温度よりも低温の湯が注湯されてしまうことになるものの、注湯される洗浄水の温度を監視して目標温度になってから第1設定量だけ注湯するようにしているため、現実に、目標温度よりも高い高温湯を確実に第1設定量だけ注湯させることが可能となる。これにより、例えば注湯として供給する洗浄水の合計量で制御する場合と比べ、確実に洗浄機能を発揮させることが可能となる。
本発明の風呂装置において、ふろ配管洗浄制御部による高温湯の注湯の後、引き続き、目標温度よりも低い温度の低温湯を第2設定量だけ注湯するよう切換える構成とすることができる(請求項4)。このようにすることにより、ふろ配管洗浄用の高温湯が経路内に残留すると、その高温湯が後に露出状態になった浴槽内の接続口から漏れ出したり、経路内が高温に維持されたりという不都合が発生することになるが、これらを回避し得ることになる。
さらに、本発明の風呂装置において、報知部を備えることとし、ふろ配管洗浄制御部として、高温湯の注湯の際に、報知部に対し、高温湯が注湯されることについて注意喚起のための報知を実行させる構成とすることができる(請求項5)。このようにすることにより、ユーザーに対し、的確な情報を提供して注意喚起を与えることが可能となる。
以上、説明したように、本発明の風呂装置によれば、湯張りのために設定される設定温度よりも高温に設定された目標温度の高温湯を洗浄水として注湯するようにしているため、湯張り等された浴槽内の湯に浸かることにより入浴者から剥がれ落ちた皮脂を主因として追い焚き循環路内に付着した汚れ皮脂等を、効果的にかつ確実に洗い落とすことができるようになる。しかも、かかる高温湯の注湯をふろ配管洗浄のために注湯したとしても、浴槽水位が追い焚き循環路との接続口よりも高く維持されている間に注湯が開始されて終了するようにしているため、その高温湯は浴槽内の残湯の中に注湯されることになり、万一にもユーザーに対し高温湯が直接に接触することを確実に回避することができるようになる。
本発明の実施形態に係る風呂装置の例を示す模式図である。 風呂装置の作動制御を行うコントローラのブロック構成図である。 ふろ配管洗浄制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る風呂装置の例を示す模式図である。この風呂装置は、給湯機能を実現する給湯回路2、追い焚き機能を実現する追い焚き回路3、給湯回路2から追い焚き回路3へ湯張り等のために湯又は水を供給する注湯回路4、及び、これらの作動制御を行うコントローラ5を備えたものである。なお、図例のものは1缶2水タイプのものを図示しているが、これに限らず、2缶2水タイプのものでも本発明を実施することができる。又、図例のものは、熱交換器として、燃焼ガスの顕熱を吸熱する一次熱交換器に加え燃焼排ガスからの潜熱を回収する二次熱交換器を組み合わせた潜熱回収型に構成されたものを図示しているが、これに限らず、二次熱交換器を有しないものでも本発明を実施することができ、潜熱回収型であることは必須ではない。以下の説明では、一次熱交換器及び二次熱交換器を組み合わせたものを、単に給湯用熱交換器22又は追い焚き用熱交換器32と表示する。
給湯回路2は、水道水等の給水を給水路21に受けて給湯用熱交換器22において燃焼バーナ23の燃焼熱との熱交換加熱により所定温度まで加熱した湯を給湯路24に出湯させ、この湯を台所や洗面所等の各所の給湯栓Kまで給湯するようになっている。給水路21と給湯路24との間には、給湯用熱交換器22をバイパスして給水路21からの給水を給湯路24に流入させるバイパス路25が設けられ、バイパス弁25aを開にすれば連通するようになっている。給水路21には、給水流量センサ26や給水温度を検出する給水温度センサ27が介装され、給湯路24には、給湯用熱交換器22で加熱された直後に出湯される湯の温度を検出する缶体出口温度センサ28、バイパス路25による混水により温調された後の湯の出湯温度を検出する出湯温度センサ29、及び、出湯流量を調整するための水量調整弁24aが介装されている。
追い焚き回路3は、追い焚き機能を実現するために、浴槽6の循環アダプタ61との間に接続された戻り路30a及び往き路30bからなる追い焚き循環路30を備え、浴槽6内に湯張りされた浴槽湯水を所定温度まで追い焚き加熱し得るようになっている。すなわち、循環ポンプ31の作動により浴槽6から戻り路30aを通して追い焚き用熱交換器32に戻され、この追い焚き用熱交換器32において燃焼バーナ33の燃焼熱により熱交換加熱されて追い焚きされ、追い焚き後の浴槽湯水が往き路30bを通して浴槽6に供給される、というように循環され、所定の沸き上がり温度まで追い焚きされるようになっている。循環ポンプ31は戻り路30a及び往き路30bのいずれか一方(図例では戻り路30a)に介装されている。戻り路30aには流れを検知して後述のコントローラ5に出力する水流スイッチ34や戻り路30aにより戻される浴槽6内の浴槽湯水の温度を検出する戻り温度センサ35が介装され、又、往き路30bには追い焚き後の浴槽湯水の温度を検出する往き温度センサ36が介装されている。なお、図1中の符号37は、前記の給湯用燃焼バーナ23や追い焚き用燃焼バーナ33に燃料ガスを供給するためのガス供給系である。又、戻り温度センサ35は戻り路30aの適宜部位に設けることができ、本実施形態では循環ポンプ31内の流路に設けられている。
注湯回路4は、給湯路24の途中から分岐して追い焚き循環路30の戻り路30aに連通接続される注湯路41を備えており、この注湯路41を通して給湯路24の湯(又は水)が戻り路30aに流入され、これが両側に分流して戻り路30a及び往き路30bのそれぞれを通す両搬送形式で浴槽6に注湯(又は注水)されて浴槽6内に湯張りし得るようになっている。前記の注湯路41には、給湯路24の側である上流側から順に注湯流量センサ42,注湯電磁弁43,逆流防止用の一対の逆止弁44,上流側での負圧発生時に逆流発生を防止する縁切り弁45がそれぞれ介装され、加えて、追い焚き循環路30との合流点近傍には浴槽6内の水位を検出する圧力式の水位センサ46が介装されている。
なお、図1中の符号7は外気温センサであり、この外気温センサ7はケース内の雰囲気温度を検出することにより外気温を検出するようになっている。又、符号8はドレン処理回路であり、このドレン処理回路8は、給湯用熱交換器22や追い焚き用熱交換器32に含まれる二次熱交換器において、燃焼排ガスが潜熱回収のための熱交換により冷やされて凝縮することにより生じたドレンを集水し、例えば中和処理した上で排水させるために設置されたものである。例えば、図例のドレン処理回路8は、中和槽81と、前記給湯用熱交換器22及び追い焚き用熱交換器32に含まれる二次熱交換器からドレンを集水して中和槽81に導く集水路82と、中和槽81から中和処理済みのドレンを系外に排水させるための排水路83とを備えて構成されている。
以上の給湯回路2,追い焚き回路3及び注湯回路4等は、MPU、メモリ等を備え各種の制御用プログラムが格納されたコントローラ5によって、給湯運転、追い焚き運転、注水・注湯による湯張り運転、湯張り・追い焚き・保温までを自動制御するふろ自動運転、又は、ふろ配管洗浄制御等の各種の運転制御が、リモコン51からの出力及び前記の各種センサからの出力等に基づいて行われるようになっている。すなわち、前記コントローラ5は、図2に例示するように、給湯運転制御部52、ふろ自動運転制御部53、及び、ふろ配管洗浄制御部54等を備えている。
給湯運転制御部52による給湯運転制御、及び、ふろ自動運転制御部53によるふろ自動運転制御について簡単に説明する。給湯運転制御は、ユーザーが給湯栓Kを開いて最低作動流量以上の流れを給水流量センサ26が検出すると開始され、まず給湯用燃焼バーナ23及びガス供給系37からなる給湯燃焼系を制御して所定の燃焼状態にすることで、その燃焼熱を受けて給湯用熱交換器22を通る給水が熱交換加熱され、設定温度まで加熱・温調された湯が給湯路24を通して給湯栓Kに給湯されることになる。ふろ自動運転制御は、リモコン51のふろ自動スイッチをユーザーがON操作することで開始され、まず、注湯回路4及び追い焚き循環路30を通して給湯回路2からの湯が浴槽6に湯張りされる。この際の湯張り量は水位センサ46の検出値又は注湯流量センサ42の検出値の積分等により把握・特定されて、浴槽6内には所定水位まで湯張りされることになる。次に、追い焚き回路3の追い焚き用燃焼バーナ33及びガス供給系37からなる追い焚き燃焼系や循環ポンプ31が作動制御され、追い焚き用燃焼バーナ33の燃焼熱を受けて追い焚き用熱交換器32を通る浴槽6内の湯水が熱交換加熱され、所定の沸き上げ温度まで追い焚き加熱されることになる。追い焚き加熱が終了すれば、引き続いて、浴槽6内の湯水温度を一定に維持させるために間欠的に追い焚き制御を実行する保温運転を設定時間(例えばふろ自動スイッチONから4時間)が経過するまで、又は、ユーザーにより風呂自動スイッチがOFFされるまで行う。
本実施形態の特徴部分であるふろ配管洗浄制御部54によるふろ配管洗浄制御について、図3を参照しつつ説明する。ここで、ふろ配管洗浄制御による洗浄対象の配管は、主として追い焚き循環路30(戻り路30a及び往き路30b)のことである。この追い焚き循環路30内には、人間が入浴することで体表面等の皮脂や汚れを含むことになった浴槽6内の湯水(汚水)が追い焚き運転や保温運転により入り込んで滞留したり、皮脂に結びついた汚れが内壁に付着したりすることになるため、この追い焚き循環路30内に清浄な湯水を洗浄水として流すことで、追い焚き循環路30内を洗い流すのである。特に、流した洗浄水を、入浴使用後に浴槽6内に湯水が残っている間に、その浴槽6内の湯水の内に押し出して排水するようにしている。
ふろ自動制御における湯張りが完了したこと等の条件を満足すれば制御を開始し、まず、水位センサ46からの検出値に基づき浴槽水位が基準水位以上であるか否かを判定し(ステップS1)、浴槽水位が基準水位以上であればステップS2に進む(ステップS1でYES)。
ここで、基準水位とは、試運転時に循環ポンプ31を作動させれば追い焚き循環路30での循環が可能となる浴槽水位、つまり水流スイッチ34がONになる浴槽水位のことである。具体的には、循環アダプタ61の吸い込み口の上端位置に数cm程度の余裕代(例えば10L分に相当する水位;例えば2cm分の水位)を加えた浴槽水位のことを基準水位としている。この基準水位は、試運転時に所定量(例えば10L又は20L)ずつ注水しながら、水流スイッチ34のON信号が出力されるか否かを監視することによって、浴槽水位が循環アダプタ61の吸い込み口の上端位置を越えたか否かを判定することができる。そして、越えた時点から前記の余裕代に相当する水量を注水したときの水位センサ46の検出値を記憶しておくことで、前記の基準水位の把握が可能となる。前記の余裕代は、ステップS4の所定の高温湯を所定量だけ注湯するふろ配管洗浄に要する時間内に、浴槽6内から排水栓を通して排水される排水量と対応するように設定されている。すなわち、浴槽6内の浴槽湯水が排水栓から排水されていったとしても、ふろ配管洗浄の注湯を継続している間は、浴槽水位が前記の循環アダプタ61の吸い込み口の上端位置を下回る程に低下しないように、安全を見て前記余裕代が設定されている。つまり、浴槽水位が循環アダプタ61の吸い込み口の上端位置以上にある間に、ふろ配管洗浄のための後述の高温湯の供給を開始し、かつ、その供給を終了し得るようにしている。
浴槽水位が基準水位以上であれば(ステップS1でYES)、次に、その浴槽水位が所定の低下水位(例えば、基準水位+2cmの水位)未満であるか否かを判定し(ステップS2)、浴槽水位がその低下水位未満であれば(ステップS2でYES)、次に、入浴が終わって浴槽6の排水栓が開変換されて排水されている段階であるか否かの排水検知判定を行う(ステップS3)。
この排水検知判定は、浴槽6内の湯水の排水が開始されたか否かを判定するものであり、判定手法としては急激な水位低下を生じているか否かによって行う。例えば、所定の基準水位+2cmの水位から所定の短時間(例えば2分間)内に所定落差(例えば2cmの落差)分だけ水位低下が発生すれば、排水検知と判定する。排水検知と判定されなかったら(ステップS3でNO)、再びステップS1に戻りステップS1〜S3の判定を繰り返す。前記の急激な水位低下が生じて排水検知と判定されれば(ステップS3でYES)、次に、所定の高温の目標温度の注湯によるふろ配管洗浄を開始する(ステップS4)。なお、図示を省略しているが、次のふろ配管洗浄を実行する前に、例えばリモコン51を報知部として用いてユーザーに対し報知するようにしている。例えば、「高温湯を浴槽まで流す洗浄運転を始めます」という内容のテキスト表示又は同旨の記号表示をリモコン61の表示部に表示させたり、リモコン61の音声案内機能を用いて音声案内を実行させたり、することができる。
目標温度としては、追い焚き循環路30の内壁に付着した皮脂を溶かして流し落とすことができる程度の高温の温度値で、かつ、給湯経済を考慮してあまり高温になり過ぎない温度値を設定する。例えば、浴槽に対し湯張りしたり追い焚きしたりする際に設定される通常の温度(例えば40℃〜42℃)よりも高温の温度値を設定する。本出願人は種々試験した結果、内壁に付着した皮脂を洗い流すための温度値として48℃の高温湯が最も効果的であることを見出したことから、ふろ配管制御に用いる目標温度として、この48℃を設定することとした。つまり、浴槽6に湯張り等されている湯に浸かることにより入浴者から剥がれ落ちた皮脂を主因として追い焚き循環路内に付着した汚れは、その浴槽湯水の温度よりも高温の湯で洗い落とすことが妥当と考えられ、高温であればあるほど洗浄効果も上がると考えられる。その一方、余りに高温であると、燃焼加熱の経済性からも、又、安全性からも妥当ではないと考えられる。そこで、過度に高温ではない範囲で、付着した皮脂等を効果的に洗い落とすことができる高温湯の目標温度として、前記の48℃が妥当すると考えられる。
作動制御としては、注湯電磁弁43を開変換して給湯燃焼系23,37を燃焼作動させて、前記目標温度になるように給湯用熱交換器22から出湯させる。そして、出湯温度センサ29の検出値に基づき現実に注湯される高温湯の温度が目標温度よりも高温に到達したことを検出した時点から(ステップS5でYES)、所定の第1設定量(例えば7L)の注湯が完了するまで前記の出湯を継続させる(ステップS6でNO)。第1設定量の注湯完了は、出湯温度センサ29の検出値により所定の高温湯の到達を検知した時点から、注湯流量センサ42の検出値を積算することで把握することができる。
このようにしたのは、給湯用熱交換器22等が既に冷えてしまっていると、注湯のための制御を開始してから目標温度の高温湯が出湯されて注湯に至るまで所定の時間を要し、それまでの間は、目標温度よりも低温の湯が注湯されてしまうことを考慮したものであり、現実に、目標温度よりも高い高温湯を確実に第1設定量だけ注湯させるようにしたものである。これにより、例えば注湯として供給する洗浄水の合計量で制御する場合と比べ、確実に洗浄機能を発揮させることができるようになる。しかも、かかる高温湯の注湯をふろ配管洗浄のために注湯したとしても、その注湯は、浴槽水位が循環アダプタ61の吸い込み口よりも高く維持されている間に行われるようにしているため、その高温湯は浴槽内の残湯の中に注湯されることになり、万一にもユーザーに対し高温湯が直接に接触することを確実に回避することができる。
目標温度以上の高温湯を設定量だけ注湯し終われば(ステップS6でYES)、次に、目標温度を前記のふろ配管洗浄用の目標温度よりも低い所定の低温度に切換えて、所定の第2設定量だけ注湯を追加する(ステップS7,ステップS8でNO)。これは、ふろ配管洗浄用の高温湯が経路内に残留すると、その高温湯が後に露出状態になった循環アダプタ61から漏れ出したり、経路内が高温に維持されたりという不都合発生を回避するためである。所定の低温度としては、湯張りや追い焚きのために設定される通常の設定温度程度であればよく、例えば40℃〜42℃の温度値を設定することができる。又、所定の第2設定量としては、少なくとも注湯回路4から追い焚き循環路30の循環ポンプ31までの経路内からふろ配管洗浄用の高温湯が排除される程度(例えば、2〜3L)とすることができる。この設定量だけ流すための制御として、出湯温度センサ29により低温湯への温度切換を検知してから注湯流量センサ42の検出値の積算により前記設定量を把握することができ、あるいは、循環ポンプ31内の戻り温度センサ35により低温湯への温度切換を検知することで前記設定量を把握することができる。
そして、低温湯の注湯が所定の設定量だけ完了すれば(ステップS8でYES)、制御を終了する。
以上のふろ配管洗浄制御によって、追い焚き循環路30内に汚れ成分が残留したり、入浴者の皮脂と結びついて追い焚き循環路30内に付着したりしたとしても、洗浄水として高温湯を用いることで、又、その高温湯が現実に流されてから計測して設定量になるまで流すことで、付着した皮脂汚れをより確実に洗い落とすことができるようになる。
効果確認のために、例えば、皮脂相当として馬油を用い、これに染色することにより試験結果の視認化を図るためにクルクミンを混ぜたものを、2本の試験用配管の内部に同量(約20mg)だけ塗布したものを用いて試験した。これにより、皮脂汚れの程度を、ブラックライトの照射により可視化することができるようにした。注湯条件として、流速12L/minで合計4.4L流すこととし、一方の試験用配管には40℃の湯を、他方の試験用配管には48℃の湯を、それぞれ流した。この結果、ブラックライト照射状態では、40℃の湯を流した場合には、かなりの汚れが残った状態であるものの、48℃の湯を流した場合には殆どの汚れが洗い落とされた状態となった。これを洗い落とされた重量比較により洗浄率として定量化すると、40℃の湯を流した場合の洗浄率は60.0%弱(1回目)、60.0%強(2回目)となったのに対し、48℃の湯を流した場合の洗浄率は70.0%弱(1回目)、77.5%程度(2回目)となった。つまり、40℃の湯であると60%程度しか洗い落とせないのに対し、48℃の湯であると70〜80%程度の皮脂汚れを落とすことができる、と考えられる。
<他の実施形態>
本発明は前記実施形態に限らず、種々の形態を含むものである。すなわち、前記実施形態では所定の目標温度の高温湯を設定量だけ流すための制御として、出湯温度センサ29の検出値を監視することにより目標温度以上の温度の高温湯の注湯が現実に開始されたことを検出するようにしているが、これに限らず、例えば出湯温度センサ29以外の他の温度センサの検出値を用いることができる。例えば、缶体出口温度センサ28、ふろ戻り温度センサ35あるいはふろ往き温度センサ36のいずれかを用いることができる。
前記実施形態では、高温湯の洗浄水を追い焚き循環路30に供給して浴槽6まで流す際に、循環ポンプ31を作動させずに給水路21に背圧として作用する給水圧を用いているが、追い焚き循環路30を構成する戻り路30a及び往き路30bにおいて圧損のアンバランス等の事情がある場合には、ふろ配管洗浄の実行の際に循環ポンプ30を作動させることができる。例えば、戻り路に比して往き路の圧損が高いときには、そのまま高温湯を供給すると往き路への高温湯の供給が戻り路のそれに比べ少なくなるため、循環ポンプを作動させて往き路と戻り路とに高温湯が同じように流れるようにすることができる。循環ポンプが回転数調整が可能なDCポンプであれば、より的確に行うことができる。
リモコン51に例えばふろ配管洗浄スイッチが備えられている場合には、ユーザーの実行意図(同スイッチのON操作)に基づいて、ふろ配管洗浄制御を実行することができる。この際は、浴槽水位の如何は関係なく、前記実施形態と同様の目標温度の高温湯を設定量だけ追い焚き循環路30に供給するようにすることができる。この場合は、たとえ浴槽6内の水位が循環アダプタ61よりも低下していたとしても、ユーザー自身が意図的に行うのであるため、高温湯が空の浴槽6内に流れ出ても不都合を招くことはない。
2 給湯回路(湯張りするための回路)
3 追い焚き回路
4 注湯回路(湯張りするための回路)
6 浴槽
22 給湯用熱交換器(加熱源)
23 燃焼バーナ(加熱源)
29 出湯温度センサ
30 追い焚き循環路
31 循環ポンプ
46 水位センサ
54 ふろ配管洗浄制御部
61 循環アダプタ(接続口)

Claims (5)

  1. 浴槽内の湯水を加熱源との間で循環させることにより追い焚きするための追い焚き回路と、
    前記追い焚き回路を構成する追い焚き循環路の途中に注湯することにより前記浴槽に湯張りするための回路と、
    前記湯張りするための回路から前記追い焚き循環路に対し洗浄水を注湯することにより前記追い焚き循環路内を洗浄するためのふろ配管洗浄制御部と、
    を備え、
    前記ふろ配管洗浄制御部は、前記洗浄水として、前記湯張りのために設定される設定温度よりも高温に設定された目標温度の高温湯を注湯するように構成され、かつ、前記高温湯の導入開始からその注湯の終了までを、前記浴槽内の水位が、前記追い焚き循環路が接続された浴槽の接続口の上端よりも高く維持されている間に実行するように構成されている、風呂装置。
  2. 請求項1に記載の風呂装置であって、
    前記浴槽の水位を検出するための水位センサを備え、
    前記ふろ配管洗浄制御部は、前記水位センサの検出値に基づいて前記高温湯の注湯を実行するように構成されている、風呂装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の風呂装置であって、
    前記ふろ配管洗浄制御部は、注湯される洗浄水の温度を監視し、洗浄水の温度が前記目標温度に達してから第1設定量の注湯が完了するまで注湯を継続するように構成されている、風呂装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の風呂装置であって、
    前記ふろ配管洗浄制御部による前記高温湯の注湯の後、引き続き、前記目標温度よりも低い温度の低温湯を第2設定量注湯するよう切換える、風呂装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の風呂装置であって、
    報知部を備え、
    前記ふろ配管洗浄制御部は、前記高温湯の注湯の際に、前記報知部に対し、高温湯が注湯されることについて注意喚起のための報知を実行させるように構成されている、風呂装置。
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