JP2018030792A - アミジンを用いるトリアジン化合物の製造方法 - Google Patents
アミジンを用いるトリアジン化合物の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
[1]
一般式(4)
で示されるアシルアミジン化合物と、一般式(3)
で示されるアミジン化合物を反応させることを特徴とする、一般式(1)
で示されるトリアジン化合物の製造方法。
[2]
ケイ素化合物の存在下に反応させることを特徴とする、[1]に記載の製造方法。
[3]
ケイ素化合物が、一般式(5)
で示されるシラン化合物(5)である、[2]に記載の製造方法。
[4]
X1が水素原子である、[3]に記載の製造方法。
[5]
ケイ素化合物が、一般式(6)
で示されるシラザン化合物(6)である、[2]に記載の製造方法。
[6]
R3、R4、R5及びR6が、メチル基である、[5]に記載の製造方法。
[7]
ケイ素化合物が、一般式(7)
で示されるトリシラザン化合物(7)である、[2]に記載の製造方法。
[8]
R7、R8、R9、R10、R11及びR12が、メチル基である、[7]に記載の製造方法。
[9]
一般式(2)
で示される酸塩化物と、一般式(3)
で示されるアミジン化合物を反応させて得られる一般式(4)
で示されるアシルアミジン化合物を用いることを特徴とする、[1]に記載の製造方法。
[10]
塩基の存在下に反応させることを特徴とする、[9]に記載の製造方法。
[11]
一般式(2)
で示される酸塩化物と、一般式(3)
で示されるアミジン化合物を反応させることを特徴とする、一般式(1)
で示されるトリアジン化合物の製造方法。
[12]
塩基及びケイ素化合物の存在下に反応を実施することを特徴とする、[11]に記載の製造方法。
[13]
塩基次いでケイ素化合物を添加して反応を実施することを特徴とする、[11]に記載の製造方法。
[14]
ケイ素化合物が、一般式(5)
で示されるシラン化合物(5)である、[12]又は[13]に記載の製造方法。
[15]
X1が水素原子である、[13]に記載の製造方法。
[16]
ケイ素化合物が、一般式(6)
で示されるシラザン化合物(6)である、[12]又は[13]に記載の製造方法。
[7]
R3、R4、R5、及びR6が、メチル基である、[16]に記載の製造方法。
[18]
ケイ素化合物が、一般式(7)
で示されるトリシラザン化合物(7)である、[12]又は[13]に記載の製造方法。
[19]
R7、R8、R9、R10、R11及びR12が、メチル基である、[18]に記載の製造方法。
に関するものである。
クロロアントラセン−1−イル基、2,6−ジクロロアントラセン−1−イル基、6,7−ジクロロアントラセン−1−イル基、9,10−ジクロロアントラセン−1−イル基、2,3,4−トリクロロアントラセン−1−イル基、4,8,10−トリクロロアントラセン−1−イル基、2,9,10−トリクロロアントラセン−1−イル基、4,5,9−トリクロロアントラセン−1−イル基、1−クロロアントラセン−2−イル基、3−クロロアントラセン−2−イル基、4−クロロアントラセン−2−イル基、5−クロロアントラセン−2−イル基、6−クロロアントラセン−2−イル基、7−クロロアントラセン−2−イル基、8−クロロアントラセン−2−イル基、9−クロロアントラセン−2−イル基、10−クロロアントラセン−2−イル基、1,3−ジクロロアントラセン−2−イル基、1,5−ジクロロアントラセン−2−イル基、1,8−ジクロロアントラセン−2−イル基、6,7−ジクロロアントラセン−2−イル基、9,10−ジクロロアントラセン−2−イル基、1,5,9−トリクロロアントラセン−2−イル基、1,8,9−トリクロロアントラセン−2−イル基、5,6,7−トリクロロアントラセン−2−イル基、1−クロロアントラセン−9−イル基、2−クロロアントラセン−9−イル基、3−クロロアントラセン−9−イル基、4−クロロアントラセン−9−イル基、10−クロロアントラセン−9−イル基、1,8−ジクロロアントラセン−9−イル基、4,5−ジクロロアントラセン−9−イル基、2,7−ジクロロアントラセン−9−イル基、3,6−ジクロロアントラセン−9−イル基、2,3,6,7−テトラクロロアントラセン−9−イル基、2−ブロモアントラセン−1−イル基、3−ブロモアントラセン−1−イル基、4−ブロモアントラセン−1−イル基、5−ブロモアントラセン−1−イル基、6−ブロモアントラセン−1−イル基、7−ブロモアントラセン−1−イル基、8−ブロモアントラセン−1−イル基、9−ブロモアントラセン−1−イル基、10−ブロモアントラセン−1−イル基、2,4−ジブロモアントラセン−1−イル基、4,5−ジブロモアントラセン−1−イル基、2,6−ジブロモアントラセン−1−イル基、6,7−ジブロモアントラセン−1−イル基、9,10−ジブロモアントラセン−1−イル基、2,3,4−トリブロモアントラセン−1−イル基、4,8,10−トリブロモアントラセン−1−イル基、2,9,10−トリブロモアントラセン−1−イル基、4,5,9−トリブロモアントラセン−1−イル基、1−ブロモアントラセン−2−イル基、3−ブロモアントラセン−2−イル基、4−ブロモアントラセン−2−イル基、5−ブロモアントラセン−2−イル基、6−ブロモアントラセン−2−イル基、7−ブロモアントラセン−2−イル基、8−ブロモアントラセン−2−イル基、9−ブロモアントラセン−2−イル基、10−ブロモアントラセン−2−イル基、1,3−ジブロモアントラセン−2−イル基、1,5−ジブロモアントラセン−2−イル基、1,8−ジブロモアントラセン−2−イル基、6,7−ジブロモアントラセン−2−イル基、9,10−ジブロモアントラセン−2−イル基、1,5,9−トリブロモアントラセン−2−イル基、1,8,9−トリブロモアントラセン−2−イル基、5,6,7−トリブロモアントラセン−2−イル基、1−ブロモアントラセン−9−イル基、2−ブロモアントラセン−9−イル基、3−ブロモアントラセン−9−イル基、4−ブロモアントラセン−9−イル基、10−ブロモアントラセン−9−イル基、1,8−ジブロモアントラセン−9−イル基、4,5−ジブロモアントラセン−9−イル基、2,7−ジブロモアントラセン−9−イル基、3,6−ジブロモアントラセン−9−イル基、3−ヨードアントラセン−1−イル基、5−ヨードアントラセン−1−イル基、6−ヨードアントラセン−1−イル基、10−ヨードアントラセン−1−イル基、2,6−ジヨードアントラセン−1−イル基、9,10−ジヨードアントラセン−1−イル基、1−ヨードアントラセン−2−イル基、3−ヨードアントラセン−2−イル基、6−ヨードアントラセン−2−イル基、10−ヨードアントラセン−2−イル基、9,10−ジヨードアントラセン−2−イル基、3−ヨードアントラセン−9−イル基、10−ヨードアントラセン−9−イル基、2,9−ジヨードアントラセン−9−イル基、3,6−ジヨードアントラセン−9−イル基、2,3,4,5,6,7,8,9,10−ノナフルオロアントラセン−1−イル基、1,3,4,5,6,7,8,9,10−ノナフルオロアントラセン−2−イル基、1,2,3,4,5,6,7,8,10−ノナフルオロアントラセン−9−イル基、2−ブロモ−4−クロロアントラセン−1−イル基、5−ブロモ−4−クロロアントラセン−1−イル基、2−ブロモ−6−ヨードアントラセン−1−イル基、7−ブロモ−6−クロロアントラセン−1−イル基、9−ブロモ−10−クロロアントラセン−1−イル基等を例示することができる。
工程1は、酸塩化物(2)とアミジン化合物(3)を反応させ、工程2に用いるアシルアミジン化合物(4)を製造する工程であり、一般的なアミン類のN−アシル化反応の条件を適用することにより、収率よくアシルアミジン化合物(4)を得ることができる。
本発明はこれらの互変異性体全てを包含するものであるが、便宜上、一般式(4)の構造で記載する。
シラン化合物(5)中、R1又はR2で表される炭素数1〜4のアルキル基は、直鎖状、分岐状又は環状アルキル基のいずれでもよく、特に限定するものではないが、具体的には、メチル基、エチル基、ビニル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、2−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、又はシクロブチル基などを例示することができる。これらのうち、トリアジン化合物(1)の収率が良い点で、炭素数1〜4の直鎖状アルキル基が好ましく、メチル基がさらに好ましい。
シラザン化合物(6)中、R3、R4、R5、R6、R7又はR8で表される炭素数1〜4のアルキル基としては、R1又はR2で例示した炭素数1〜4のアルキル基と同様のものを例示することができ、中でもトリアジン化合物(1)の収率が良い点で、炭素数1〜4の直鎖状アルキル基が好ましく、メチル基がさらに好ましい。
トリシラザン化合物(7)中、R7、R8、R9、R10、R11及びR12で表される炭素数1〜4のアルキル基としては、R1又はR2で例示した炭素数1〜4のアルキル基と同様のものを例示することができ、中でもトリアジン化合物(1)の収率が良い点で、炭素数1〜4の直鎖状アルキル基が好ましく、メチル基がさらに好ましい。
工程3は、酸塩化物(2)とアミジン化合物(3)とを反応させ、トリアジン化合物(1)を製造する工程である。
1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ8.79(dd,J=1.6Hz,1.8Hz,1H),δ8.74−8.79(m,4H),8.68(dd,J=1.6,2.0Hz,1H),7.75(dd,J=1.8Hz,2.0Hz,1H),7.58−7.67(m,6H).
実施例−2
2,2,4,4,6,6−ヘキサメチルシクロトリシラザンの量を0.6mmоl(145μL)に変えた以外は実施例−1と同様の操作を行い、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを65mg(77%)得た。
実施例−3
2,2,4,4,6,6−ヘキサメチルシクロトリシラザンの量を0.2mmоl(48μL)に変えた以外は実施例−1と同様の操作を行い、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを47mg(56%)得た。
実施例−4
2,2,4,4,6,6−ヘキサメチルシクロトリシラザンに代え、1,1,3,3−テトラメチルジシラザン(350μL,2.0mmol)を用いた以外は実施例−1と同様の操作を行い、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを69mg(82%)得た。
実施例−5
2,2,4,4,6,6−ヘキサメチルシクロトリシラザンに代え、ジフェニルシラン(111μL,0.6mmol)を用いた以外は実施例−1と同様の操作を行い、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを54mg(64%)得た。
実施例−6
2,2,4,4,6,6−ヘキサメチルシクロトリシラザンに代え、クロロジメチルシラン(111μL,1.0mmol)を用いた以外は実施例−1と同様の操作を行い、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを56mg(66%)得た。
実施例−7
2,2,4,4,6,6−ヘキサメチルシクロトリシラザンに代え、トリエトキシシラン(111μL,0.6mmol)を用いた以外は実施例−1と同様の操作を行い、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを32mg(38%)得た。
実施例−8
アルゴン気流下、N−(3−ブロモ−5−クロロベンゾイル)ベンズアミジン(68mg,0.2mmol)及びベンズアミジン(481mg,4.0mmol)をキシレン(0.2mL)に懸濁した。この懸濁液を150℃で6時間撹拌した。放冷後、反応混合物にメタノールを加え、固体をろ別した。この固体をメタノールで洗浄した。得られた固体を減圧乾固し、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを白色固体として得た(54mg,63%)。
実施例−9
キシレンに代え、ベンゾニトリル(1.5mL)を用いた以外は実施例−8と同様の操作を行い、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを54mg(64%)得た。
実施例−10
アルゴン気流下、N−(3−ブロモ−5−クロロベンゾイル)ベンズアミジン(170mg,0.5mmol)及びベンズアミジン(120mg,1.0mmol)をジブチルエーテル(1.5mL)に懸濁した。この懸濁液を150℃で6時間撹拌した。放冷後、反応混合物にメタノールを加え、固体をろ別した。この固体をメタノールで洗浄した。得られた固体を減圧乾固し、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを白色固体として得た(55mg,26%)。
実施例−11
アルゴン気流下、ベンズアミジン塩酸塩(63mg,0.4mmol)をキシレン(1.5mL)に懸濁した。この懸濁液に炭酸水素ナトリウム(34mg,0.4mmol)、N−(3−ブロモ−5−クロロベンゾイル)ベンズアミジン(68mg,0.2mmol)及び2,2,4,4,6,6−ヘキサメチルシクロトリシラザン(145μL,0.6mmol)を加え、150℃で6時間撹拌した。放冷後、反応混合物から低沸分を減圧留去し、得られた残渣に水を加え、固体をろ別した。得られた固体を減圧乾固し、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを白色固体として得た(75mg,89%)。
実施例−12
炭酸水素ナトリウムを加えなかった以外は実施例−11と同様の操作を行い、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを54mg(64%)得た。
実施例−13
2,2,4,4,6,6−ヘキサメチルシクロトリシラザンに代え、1,1,3,3−テトラメチルジシラザン(105μL,0.6mmol)を用いた以外は実施例−12と同様の操作を行い、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを53mg(62%)得た。
実施例−14
1,1,3,3−テトラメチルジシラザンの量を2.0mmоl(351μL)に変えた以外は実施例−13と同様の操作を行い、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを64mg(76%)得た。
実施例−15
アルゴン気流下、3−ブロモ−5−クロロベンゾイルクロライド(51mg,0.2mmol)及びベンズアミジン(481mg,4.0mmol)をキシレン(0.2mL)に懸濁した。この懸濁液を150℃で6時間撹拌した。放冷後、反応混合物に水を加え、固体をろ別した。この固体を水、メタノールで洗浄した。得られた固体を減圧乾固し、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを白色固体として得た(32mg,37%)。
実施例−16
アルゴン気流下、ベンズアミジン塩酸塩(940mg,6.0mmol)をキシレン(15.0mL)に懸濁した。この懸濁液を0℃に冷却し、トリエチルアミン(840μL,6.0mmol)及び3−ブロモ−5−クロロベンゾイルクロリド(508mg,2.0mmol)を加え、0℃で30分、さらに60℃で3時間撹拌した。放冷後、反応混合物に1,1,3,3−テトラメチルジシラザン(1.04mL,6.0mmol)を加え、150℃で5時間撹拌した。放冷後、反応混合物から低沸分を減圧留去し、得られた残渣に水を加え、固体をろ別した。この固体を水、メタノール、次いでヘキサンで洗浄した。得られた固体を減圧乾固し、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを白色固体として得た(624mg,74%)。
実施例−17
1,1,3,3−テトラメチルジシラザンの量を4.0mmоl(700μL)に変えた以外は実施例−16と同様の操作を行い、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを611mg(70%)得た。
実施例−18
トリエチルアミンの量を10mmоl(1.40mL)に変えた以外は実施例−16と同様の操作を行い、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを579mg(69%)得た。
実施例−19
トリエチルアミンに代え、ジイソプロピルエチルアミン(1.05mL,6.0mmol)を用いた以外は実施例−16と同様の操作を行い、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを410mg(48%)得た。
実施例−20
トリエチルアミンに代え、トリブチルアミン(1.45mL,6.0mmol)を用いた以外は実施例−16と同様の操作を行い、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを494mg(58%)得た。
実施例−21
トリエチルアミンに代え、N−メチルモルホリン(660μL,6.0mmol)を用いた以外は実施例−16と同様の操作を行い、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを454mg(54%)得た。
実施例−22
アルゴン気流下、ベンズアミジン塩酸塩(188mg,1.2mmol)をキシレン(3.0mL)に懸濁した。この懸濁液を0℃に冷却し、トリエチルアミン(275μL,2.0mmol)及び3−ブロモ−5−クロロベンゾイルクロリド(102mg,0.4mmol)を加え、0℃で30分、さらに60℃で3時間撹拌した。放冷後、反応混合物に1,1,3,3−テトラメチルジシラザン(210μL,1.2mmol)を加え、100℃で8時間撹拌した。放冷後、反応混合物から低沸分を減圧留去し、得られた残渣に水を加え、固体をろ別した。この固体を水、メタノール、次いでヘキサンで洗浄した。得られた固体を減圧乾固し、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを白色固体として得た(89mg,53%)。
実施例−23
アルゴン気流下、ベンズアミジン塩酸塩(188mg,1.2mmol)をキシレン(3.0mL)に懸濁した。この懸濁液を0℃に冷却し、トリエチルアミン(165μL,1.2mmol)及び1,1,3,3−テトラメチルジシラザン(210μL,1.2mmol)を加え、0℃で30分、さらに60℃で30分撹拌した。撹拌後、反応混合物に3−ブロモ−5−クロロベンゾイルクロリド(102mg,0.4mmol)を加え、60℃で30分、さらに150℃で5時間30分撹拌した。放冷後、反応混合物に水を加え、固体をろ別した。この固体をメタノール、水、次いでヘキサンで洗浄した。得られた固体を減圧乾固し、目的の2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを白色固体として得た(92mg,55%)。
実施例−24
1H−NMR(400MHz,CDCl3):8.74(m,1H:coalescing to d,J=1.1Hz by irr. at 8.63ppm),8.63(dd,J=1.8,1.6Hz,1H),8.61(d,J=8.1Hz,4H),7.72(m,1H:coalescing to d,J=1.1Hz by irr. at 8.63ppm),7.37(d,J=8.1Hz,4H),2.48(s,6H).
実施例−25
1H−NMR(400MHz,CDCl3):8.74(m,1H:coalescing to d,J=1.2Hz by irr. at 8.64ppm),8.68(d,J=8.7Hz,4H),8.64(dd,J=1.9,1.5Hz,1H),7.77(m,1H:coalescing to d,J=1.2Hz by irr. at 8.64ppm),7.57(d,J=8.7Hz,4H).
実施例−26
1H−NMR(400MHz,CDCl3):8.74(m,1H:coalescing to d,J=1.3Hz by irr. at 8.64ppm),8.64(dd,J=1.7,1.6Hz,1H),8.60(d,J=8.6Hz,4H),7.77(m,1H:coalescing to d,J=1.3Hz by irr. at 8.64ppm),7.73(d,J=8.6Hz,4H).
実施例−27
1H−NMR(400MHz,CDCl3):8.91(brs,1H),8.75−8.81(m,4H),8.72(ddd,J=7.9,1.4,1.1Hz,1H),7.74(ddd,J=7.9,2.0,1.1Hz,1H),7.56−7.67(m,6H),7.46(dd,J=7.9,7.9Hz,1H).
実施例−28
1H−NMR(400MHz,Toluene−d8):8.72(m,1H:coalescing to d,J=1.1Hz by irr. at 8.65ppm),8.59(dd,J=1.8,1.5Hz,1H),8.50(dd,J=8.9,5.6Hz,4H),7.41(m,1H:coalescing to d,J=1.1Hz by irr. at 8.65ppm),6.84−6.90(m,4H).
19F−NMR(376MHz,CDCl3):−106.04(s,2F).
実施例−29
1H−NMR(400MHz,CDCl3):9.02(dd,J=1.6,1.5Hz,2H),8.73(m,1H:coalescing to d,J=1.4Hz by irr. at 8.63ppm),8.70(brd,J=7.9Hz,2H),8.63(dd,J=1.8,1.5Hz,1H),7.98(ddd,J=7.8,1.6,1.1Hz,2H),7.77(m,1H:coalescing to d,J=1.4Hz by irr. at 8.63ppm),7.34(dd,J=7.9,7.8Hz,2H).
実施例−30
1H−NMR(400MHz,CDCl3):8.97(brs,2H),8.83(d,J=1.8Hz,2H),8.74(ddd,J=7.8,1.5,1.2Hz,2H),7.91(t,J=1.8Hz,1H),7.87(ddd,J=7.7,1.8,1.2Hz,2H),7.74−7.76(m,4H),7.68(dd,J=7.8,7.7Hz,2H),7.54(dd,J=7.8,7.3Hz,4H),7.42−7.46(m,2H).
実施例−31
1H−NMR(400MHz,CDCl3):8.53(ddd,J=7.8,1.4,1.1Hz,2H),8.41(ddd,J=9.9Hz,J=2.7Hz,J=1.4Hz,2H),8.15(d,J=2.6Hz,1H),7.56(ddd,J=8.2,7.8,5.6Hz,2H),7.54(d,J=8.6Hz,1H),7.47(dd,J=8.6,2.6Hz,1H),7.33(dddd,J=8.3,8.2,2,7,1.1Hz,2H).
19F−NMR(376MHz,CDCl3):−112.22(s,2F).
実施例−32
1H−NMR(400MHz,CDCl3):8.73(dd,J=1.6,1.5Hz,2H),8.63(dd,J=1.7,1.5Hz,2H),8.44(d,J=8.6Hz,2H),7.96(d,J=8.6Hz,2H),7.78(brs,2H).
実施例−33
1H−NMR(400MHz,CDCl3):8.70‐8.73(m,4H),8.11(s,1H),7.56‐7.66(m,6H).
参考例−1
1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ10.78(brs,1H),8.39(dd,J=1.6,1.5Hz,1H),8.28(dd,J=1.8,1.5Hz,1H),8.02−8.05(m,2H),7.61−7.65(m,2H),7.55(dd,J=7.8,7.1Hz,2H),6.74(brs,1H).
Claims (19)
- 一般式(4)
で示されるアシルアミジン化合物と、一般式(3)
で示されるアミジン化合物を反応させることを特徴とする、一般式(1)
で示されるトリアジン化合物の製造方法。 - ケイ素化合物の存在下に反応させることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
- X1が水素原子である、請求項3に記載の製造方法。
- R3、R4、R5及びR6が、メチル基である、請求項5に記載の製造方法。
- R7、R8、R9、R10、R11及びR12が、メチル基である、請求項7に記載の製造方法。
- 一般式(2)
で示される酸塩化物と、一般式(3)
で示されるアミジン化合物を反応させて得られる一般式(4)
で示されるアシルアミジン化合物を用いることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。 - 塩基の存在下に反応させることを特徴とする、請求項9に記載の製造方法。
- 一般式(2)
で示される酸塩化物と、一般式(3)
で示されるアミジン化合物を反応させることを特徴とする、一般式(1)
で示されるトリアジン化合物の製造方法。 - 塩基及びケイ素化合物の存在下に反応を実施することを特徴とする、請求項11に記載の製造方法。
- 塩基次いでケイ素化合物を添加して反応を実施することを特徴とする、請求項11に記載の製造方法。
- X1が水素原子である、請求項14に記載の製造方法。
- R3、R4、R5、及びR6が、メチル基である、請求項16に記載の製造方法。
- R7、R8、R9、R10、R11及びR12が、メチル基である、請求項18に記載の製造方法。
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