JP2018030625A - 遮光容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 容易に開封でき、開封後に容器本体内を透視できるようにしつつ熱収縮性筒状ラベルの一部が容器本体に残存する遮光容器を提供する。【解決手段】 透明な容器本体4と、遮光性の天面部51を有する蓋部5と、天面部51を含んで容器本体4の外周面に装着された熱収縮性筒状ラベル6と、容器本体4の底部41の外面41aを覆う閉塞部材7と、を備え、熱収縮性筒状ラベル6及び閉塞部材7が遮光性を有し、熱収縮性筒状ラベル6が、上下方向に延び、上端81u,82uが蓋部5の外周面5aに対応し且つ下端81d,82dが容器本体4の底部41に対応して配置された左右一対の縦開封用補助線81,82と、一対の縦開封用補助線81,82の上端81u,82uの間に形成された周方向に延びる長横開封用補助線83と、一対の縦開封用補助線81,82の下端81d,82dの間に形成された周方向に延びる短横開封用補助線84と、を有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、熱収縮性筒状ラベルと閉塞部材によって遮光性が付与された遮光容器に関する。
光によって変色などの変質が生じ易い内容物を収容する容器として、遮光性を付与するために着色された容器(例えば、着色プラスチックボトル、着色ガラス瓶など)が広く用いられている。このような着色容器は、着色剤を含んでいるため、リサイクル品の用途が制限されるという問題がある。この点、無色透明な容器は、着色容器のリサイクル品のような制限が小さいが、光によって変質し易い内容物を収容することには適さない。
このような点に鑑みて、特許文献1には、透明な容器本体と、容器本体の胴部外面に熱収縮装着された遮光性の熱収縮性筒状ラベル(シュリンクラベル)と、容器本体の底部外面を覆う遮光性の閉塞部材(底部材)と、を有する遮光容器が開示されている。かかる遮光容器は、遮光性に優れている上、容器本体から熱収縮性筒状ラベル及び閉塞部材を容易に分離でき、容器本体の回収、リサイクルを円滑に行うことができる。
しかしながら、遮光容器の用途によっては、容器本体から熱収縮性筒状ラベルを完全に取り除くことが不都合な場合がある。
例えば、医療用途で使用されているバイアル瓶は、透明な容器本体と、前記容器本体の注出口を塞ぐ蓋部と、を有し、容器本体内に医薬品が収容されている。
このようなバイアル瓶は、例えば、蓋部に注射器の針を突き刺し、液剤を容器本体内に注入した後、注射器の針を抜き、容器本体内の医薬品と液剤とを十分に混合させて薬液を調製した後、再び、注射器の針を突き刺し、前記薬液を注射器に吸い込んで患者に投薬するというような用途で使用される。
かかるバイアル瓶に、特許文献1に示すような遮光性を有する熱収縮性筒状ラベル及び閉塞部材を装着することにより、遮光容器を構成できる。かかる遮光容器の使用時には、熱収縮性筒状ラベルを開封してその全てが容器本体から取り除かれるので、容器本体内の薬液の状態を透明な容器本体を通じて視認できるが、このように熱収縮性筒状ラベルの全てが容器本体から取り除かれると、ラベルの表示を確認できず、どのような薬液であったのか判らなくなる場合がある。
また、医療用途などにおいては、緊急性を有する事態も想定されるので、熱収縮性筒状ラベルを容易に開封できるようにしておくことが望ましい。
特開2005−1729号公報
本発明の目的は、遮光性に優れた遮光容器であって、容易に開封でき、開封後に容器本体内を透視できるようにしつつ熱収縮性筒状ラベルの一部が容器本体に残存する遮光容器を提供することである。
本発明の遮光容器は、注出口を有する透明な容器本体と、前記注出口を塞いで容器本体に取り付けられた蓋部であって、遮光性を有する天面部を有する蓋部と、上端部が前記天面部の周囲に密着されていると共に、前記容器本体の外周面に装着された熱収縮性筒状ラベルと、前記熱収縮性筒状ラベルの下端部に取り付けられた閉塞部材であって、前記容器本体の底部の外面を覆う閉塞部材と、を備え、前記熱収縮性筒状ラベル及び閉塞部材が遮光性を有し、前記熱収縮性筒状ラベルが、上下方向に延びる左右一対の縦開封用補助線であって、正面視においてそれぞれの上端が前記蓋部の外周面又は蓋部の下側近傍に対応し且つそれぞれの下端が前記容器本体の底部又はその底部の上側近傍に対応して配置された左右一対の縦開封用補助線と、前記左側の縦開封用補助線の上端と右側の縦開封用補助線の上端の間のうち、周方向長さが大きい方の上端間に形成された、周方向に延びる長横開封用補助線と、前記左側の縦開封用補助線の下端と右側の縦開封用補助線の下端の間のうち、周方向長さが小さい方の下端間に形成された、周方向に延びる短横開封用補助線と、を有する。
本発明の好ましい遮光容器は、前記一対の縦開封用補助線の間隔のうち、周方向長さが小さい方の間隔が、前記容器本体の最大周長×1/8〜容器本体の最大周長×1/3である。
本発明の好ましい遮光容器は、前記容器本体の外周面と底部の外面の間に弧状に湾曲したコーナー面が形成されており、前記短横開封用補助線が、正面視において前記コーナー面に対応した位置に配置されている。
本発明の遮光容器は、各開封用補助線を利用して、熱収縮性筒状ラベルを容易に開封できる。開封後には、透明な容器本体のうち上下帯状部位が露出するので、その部位から容器本体内を視認できる。本発明の遮光容器は、開封後も熱収縮性筒状ラベルの全てが容器本体から外れ難いので、遮光容器の使用時に、容器本体内を透視でき、且つ、ラベルの表示も確認できる。
本発明の第1実施形態の遮光容器の正面図。 同遮光容器の右半分を断面で表した正面図。 同遮光容器の右側面図。 同遮光容器を上側から見た平面図。 同遮光容器を下側から見た底面図。 図1のVI−VI線で切断した要部拡大断面図。 遮光材を正面上側から見た斜視図。 同遮光材を背面上側から見た斜視図。 容器の右半分を断面で表した正面図。 遮光容器の製造途中を示し、右半分を断面で表した正面図。 開封時の遮光容器の右側面図。 開封時の遮光容器の右半分を断面で表した右側面図。 開封後の遮光容器の正面図。 第2実施形態の第1例の遮光容器の右半分を断面で表した正面図。 第2実施形態の第2例の遮光容器の右半分を断面で表した正面図。 第3実施形態の遮光容器の右半分を断面で表した正面図。 第4実施形態の遮光材を正面上側から見た斜視図。 第4実施形態の遮光容器の正面図。 第5実施形態の遮光容器の正面図。
以下、本発明について、図面を参照しつつ説明する。
本明細書において、方向を示す「上」は、容器及び遮光容器を水平面に自立させた状態を基準にしてその上側を、「下」は、その反対側を指す。また、「左」及び「右」は、容器及び遮光容器を水平面に自立させた状態を基準にして、その正面から左側及び右側を指す。「〜」で表される数値範囲は、「〜」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。複数の下限値と複数の上限値が別個に記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「〜」で結んだ範囲とすることができるものとする。
各図における構成要素の厚みなどの寸法及び要素間の比率などは、実際のものと異なっていることに留意されたい。
[第1実施形態]
図1乃至図6において、遮光容器1は、容器2と、前記容器2に装着された遮光材3と、を有する。容器2は、注出口49を有する透明な容器本体4と、前記注出口49を塞いで容器本体4に取り付けられた蓋部5と、を有する。蓋部5は、遮光性を有する天面部51を有する。
遮光材3は、遮光性を有する熱収縮性筒状ラベル6と、遮光性を有する閉塞部材7と、を有し、熱収縮性筒状ラベル6の下端部に閉塞部材7が取り付けられている。
閉塞部材7が容器本体4の底部41の外面41aを覆うと共に、熱収縮性筒状ラベル6の上端部が蓋部5の天面部51の周囲に密着され且つ熱収縮性筒状ラベル6が容器本体4の外周面42aを覆うように、前記遮光材3が容器2に装着されている。
この遮光材3の熱収縮性筒状ラベル6の面内には、左右一対の縦開封用補助線81,82と、長横開封用補助線83と、短横開封用補助線84と、が形成されている。
前記左右一対の縦開封用補助線81,82は、上下方向に延びて形成されている。左側の縦開封用補助線81は、図1に示す正面視において、その上端81uが蓋部5の外周面5a又は蓋部5の下側近傍に対応し且つその下端81dが容器本体4の底部41又はその底部41の上側近傍に対応した位置に配置されている。右側の縦開封用補助線82は、図1に示す正面視において、その上端82uが蓋部5の外周面5a又はその蓋部5の下側近傍に対応し且つその下端82dが容器本体4の底部41又はその底部41の上側近傍に対応した位置に配置されている。
長横開封用補助線83及び短横開封用補助線84は、いずれも周方向に延びて形成されている。長横開封用補助線83は、左側の縦開封用補助線81の上端81uから、図4に示す平面視で時計回りに周方向に延び、右側の縦開封用補助線82の上端82uにまで形成されている。短横開封用補助線84は、左側の縦開封用補助線81の下端81dから、図4に示す平面視で反時計回りに周方向に延び、右側の縦開封用補助線82の下端82dにまで形成されている。
以下、遮光材及び容器のそれぞれを具体的に説明した後、本実施形態の遮光容器について具体的に説明する。
<遮光材>
図1乃至図6に加えて、図7及び図8も参照して、遮光材3は、遮光性を有する熱収縮性筒状ラベル6と、遮光性を有する閉塞部材7と、から構成されている。
なお、図7及び図8は、容器2に装着する前の遮光材3を示している。遮光材3は、後述するように、熱収縮性筒状ラベル6を熱収縮させることによって容器2に密着装着され、遮光容器1の構成要素として組み込まれる。それ故、図7及び図8に示すような、容器2に装着する前の遮光材3の熱収縮性筒状ラベル6は、容器装着時の熱収縮(縮径)により、図1乃至図6のように形状変化する点に留意されたい。
熱収縮性筒状ラベル6は、遮光性を有するラベル基材を筒状に形成した筒状体からなる。
すなわち、長方形状のラベル基材の左右方向を周方向にし且つラベル基材の表面を外側にして、ラベル基材を筒状にし、左側端部の裏面を右側端部の表面に重ね合わせて接着することにより、直胴状の熱収縮性筒状ラベル6が得られる。ラベル基材の左側端部及び右側端部は、それぞれラベル基材の上下方向に延在する端部である。図7及び図8に示すように、前記左側端部と右側端部を接着した部分61は、シール部と呼ばれる。シール部61は、熱収縮性筒状ラベル6の上下方向に延在されている。
前記ラベル基材の左側端部と右側端部との接着方法(シール部61の形成方法)は、例えば、溶剤を用いた溶着、接着剤を用いた接着などが挙げられる。
ラベル基材は、通常、熱収縮性フィルムと、熱収縮性フィルムに積層された各種の印刷層と、から構成される。
熱収縮性フィルム及び印刷層のうち少なくとも何れか一方は遮光性を有する。
熱収縮性フィルムが遮光性を有さない場合には、遮光性を有する印刷層を熱収縮性フィルムに設けることにより、遮光性を有する熱収縮性筒状ラベル6が構成される。
熱収縮性フィルムが遮光性を有する場合には、遮光性を有さない印刷層を熱収縮性フィルムに設けてもよく、或いは、遮光性を有する印刷層を熱収縮性フィルムに設けてもよい。
熱収縮性フィルムは、熱的性質の観点では、少なくとも左右方向に主として熱収縮するフィルムが用いられ、上下方向に若干熱収縮又は熱伸長するフィルムを用いてもよい。なお、左右方向に主として熱収縮するフィルムは、主延伸方向を左右方向としたフィルムが挙げられる。ラベル基材を筒状にした際(つまり、ラベル基材を用いて熱収縮性筒状ラベル6を形成した際)、前記熱収縮性フィルムの左右方向は、熱収縮性筒状ラベル6の周方向となる。かかる熱収縮性フィルムとしては、1軸延伸又は2軸延伸フィルムを用いることができる。ここで、本明細書において、「熱収縮性」は、熱収縮温度(例えば、60℃〜120℃)に加熱されると、少なくとも主延伸方向に収縮する性質をいう。
前記熱収縮性フィルムの左右方向における熱収縮率は、特に限定されないが、好ましくは30%以上であり、より好ましくは40%以上であり、さらに好ましくは50%以上である。なお、前記左右方向における熱収縮率は、大きいほど好ましいが、それにも自ずと限界があるため、前記左右方向における熱収縮率は、理論上、100%未満であるが、通常、90%以下である。前記熱収縮性フィルムが上下方向に熱変化するフィルムである場合、その上下方向における熱収縮率は、例えば、−3〜15%であり、好ましくは1〜10%である。前記熱収縮率のマイナスは、熱伸長を意味する。
ただし、本明細書において、熱収縮率は、加熱前のフィルムの長さ(元の長さ)と、90℃の温水中に10秒間浸漬した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)の割合であり、下記式に代入して求められる。
前記熱収縮率(%)=[{(左右方向又は上下方向の元の長さ)−(左右方向又は上下方向の浸漬後の長さ)}/(左右方向又は上下方向の元の長さ)]×100。
前記熱収縮性フィルムは、材質の観点では、特に限定されず、その材質としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのポリスチレン系樹脂;ポリアミド系樹脂;塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などが挙げられる。熱収縮性フィルムは、厚み方向における構造の観点では、単層フィルムでもよく、2層以上の樹脂層が積層接着された積層フィルムでもよい。
前記熱収縮性フィルムの厚みは、特に限定されないが、例えば20μm〜100μm、更に、20μm〜80μm程度のものを用いることができる。
前記熱収縮性フィルムは、透明(無色透明又は有色透明)でもよく、不透明でもよい。
上述のように、熱収縮性フィルムは、遮光性を有していてもよく、或いは、遮光性を有していなくてもよい。
ここで、本明細書において、「遮光性」は、容器に収容された内容物の劣化を抑制するため、特定の波長の光(以下、特定光という)が侵入することを有意に防止できる性質をいう。前記有意に防止するとは、特定光を完全に遮断する場合、及び、特定光を完全に遮断しないが、内容物の劣化を十分に抑制できる程度に特定光を遮断する場合を含む意味である。
前記遮光性の指標を、例えば、光線透過率で表すと、遮光性の特定光における光線透過率は、例えば、10%以下であり、好ましくは5%以下であり、より好ましくは3%以下であり、さらに好ましくは1%以下である。ただし、遮光性の光線透過率は、特定光の光線透過率であり、分光光度計で測定される特定光の透過率をいう。分光光度計としては、例えば、株式会社島津製作所製の紫外可視分光光度計「UV−2450」を使用できる。
前記特定光は、好ましくは紫外線及び可視光線から少なくとも選ばれる少なくとも1つの波長範囲であり、より好ましくは、紫外線から選ばれる波長範囲及び可視光線から選ばれる波長範囲である。
紫外線及び可視光線の区分けは、明確ではないが、本明細書では、波長400nm〜750nmを可視光線、波長200nm以上400nm未満を紫外線とする。
特定光は、容器2に収容された内容物に応じて適宜設定できる。
一般に、紫外線は、電磁波エネルギーが大きく、様々な化合物の分解を促進し易い。例えば、医薬品、食品、飲料、化粧品などの内容物に含まれるビタミン類の多くは、一般に、波長500nm以下の光(紫外線及び可視光線の一部)によって劣化する。それ故、このような内容物の劣化を防止する観点における、遮光の特定光としては、波長550nm以下、好ましくは200nm〜550nm、より好ましくは200nm〜500nmである。かかる波長550nm以下の特定光は、紫外線と、紫、青及び緑の可視光線(可視光線の一部)と、からなる。
遮光性を有する熱収縮性フィルムは、特に限定されず、適宜適切なものを用いることができる。
例えば、波長550nm以下の特定光に対する遮光性を有する透明な熱収縮性フィルムとしては、茶色顔料、赤色顔料、黄色顔料及び橙色顔料から選ばれる少なくとも1つの顔料を含む透明フィルムなどが挙げられる。なお、前記茶色は赤茶色を含む(以下同じ)。
波長550nm以下の特定光に対する遮光性を有する不透明な熱収縮性フィルムとしては、銀色顔料及び黒色顔料の何れか一方を含む不透明フィルム;銀色顔料及び黒色顔料の何れか一方と白色顔料とを含む不透明フィルム;銀色顔料及び黒色顔料の何れか一方を含み且つボイドなどの気泡を有する不透明フィルム;表裏面層の間に中間層を有する少なくとも3層構造の積層フィルムであって、表面層が白色顔料を含み且つ中間層が黒色顔料、赤色顔料、黄色顔料、橙色顔料、銀色顔料及び茶色顔料から選ばれる少なくとも1つの顔料を含む不透明フィルム;などが挙げられる。
また、熱収縮性フィルムに紫外線吸収剤を含有させてもよい。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物、サリシレート系化合物などの有機系紫外線吸収剤、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムなどの無機系紫外線遮光剤などが挙げられる。
熱収縮性フィルムには、1つ又は2つ以上の印刷層が設けられている。
1つ又は2つ以上の印刷層は、熱収縮性フィルムの表面側に設けられていてもよく、或いは、裏面側に設けられていてもよい。また、印刷層が2つ以上の場合には、それらの印刷層が熱収縮性フィルムの表面側及び裏面側にそれぞれ分離して設けられていてもよい。
また、印刷層が2つ以上の場合、それらの印刷層は、それらの全体又は一部が熱収縮性フィルムの厚み方向に重なって設けられていてもよく、或いは、熱収縮性フィルムの面方向に並んで設けられていてもよく、或いは、それらの一部が熱収縮性フィルムの厚み方向に重なり且つ残部が面方向に並んで設けられていてもよい。
熱収縮性フィルムが遮光性を有さない場合には、前記印刷層のうち、少なくとも1つの印刷層は遮光性を有する。以下、遮光性(上述のように、容器2に収容された内容物の劣化を抑制するため、特定光が侵入することを有意に防止できる性質)を有する印刷層を、概念上、遮光印刷層という。なお、上述のように、熱収縮性フィルムが遮光性を有する場合でも、その熱収縮性フィルムに設けられる印刷層が遮光印刷層を含んでいてもよい。
遮光印刷層は、ラベル基材を筒状にして熱収縮性筒状ラベル6を構成した際に、周囲全体に存在するように、熱収縮性フィルムに設けられていればよい。
例えば、遮光印刷層は、(1)熱収縮性フィルムの表面側又は/及び裏面側の全体に亘ってベタ状に設けられていてもよく、或いは、(2)シール部61となる左側端部の裏面又は右側端部の表面を除いて、熱収縮性フィルムの裏面側又は/及び表面側の全体に亘ってベタ状に設けられていてもよい。なお、ある層がベタ状であるとは、その層を構成する材料が面方向に延在して1つの連続した層を成していることをいう。
なお、遮光印刷層は、1層構造でもよく、2層以上を積層してもよい。
遮光印刷層は、特に限定されず、適宜適切なものを用いることができる。
例えば、波長550nm以下の特定光に対する遮光性を有する透明な印刷層としては、茶色顔料、赤色顔料、黄色顔料及び橙色顔料から選ばれる少なくとも1つの顔料を含む透明な印刷層などが挙げられる。
波長550nm以下の特定光に対する遮光性を有する不透明な印刷層としては、銀色顔料及び黒色顔料の何れか一方を含む不透明な印刷層;黒色顔料、赤色顔料、黄色顔料、橙色顔料、銀色顔料及び茶色顔料から選ばれる少なくとも1つの顔料と白色顔料とを含む不透明な印刷層;などが挙げられる。
なお、遮光印刷層などの各種印刷層に紫外線吸収剤を含有させてもよい。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物、サリシレート系化合物などの有機系紫外線吸収剤、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムなどの無機系紫外線遮光剤などが挙げられる。
また、必要に応じて、熱収縮性フィルムには、デザインを表示するデザイン印刷層、主としてデザインを際立たせるためにデザイン印刷層の裏面側に設けられる背景印刷層、熱収縮性筒状ラベル6の滑り性を向上させるために、熱収縮性フィルムの裏面側に設けられる滑り印刷層、熱収縮性フィルムの表面を保護するための保護印刷層などが設けられていてもよい。また、例えば、デザイン印刷層、背景印刷層、滑り印刷層、保護印刷層などの印刷層に、遮光性を付与できる顔料を混合することにより、これらの印刷層を遮光印刷層として用いることもできる。
具体的には、例えば、(a)白色又は乳白色の熱収縮性フィルムと、前記熱収縮性フィルムに設けられたデザイン印刷層と、前記デザイン印刷層が設けられた面とは反対側の熱収縮性フィルムの面に設けられた遮光印刷層と、を有し、前記遮光印刷層が、1層又は2層以上の黒色印刷層、銀色印刷層又は/及び灰色印刷層からなるラベル基材、或いは、(b)透明な熱収縮性フィルムと、前記熱収縮性フィルムの裏面側に設けられたデザイン印刷層と、前記デザイン印刷層の裏面側に設けられた遮光印刷層と、を有し、前記遮光印刷層が、前記デザイン印刷層の裏面側に設けられた1層又は2層以上の白色印刷層と、前記白色印刷層の裏面側に設けられた1層又は2層以上の黒色印刷層、銀色印刷層又は/及び灰色印刷層と、からなるラベル基材を用いて熱収縮性筒状ラベル6を構成する。かかる熱収縮性筒状ラベル6を用いることにより、容器に付されたデザインが鮮明に見えるようにしつつ、容器に遮光性を付与できる。なお、ラベル基材の最裏面層(熱収縮性筒状ラベルを容器に装着した際に、容器に接触する側)に白色ベタ印刷層を設けることにより、遮光容器1の使用時に、容器本体4内をより透視しやすくなるので好ましい。
前記ラベル基材を筒状に形成した熱収縮性筒状ラベル6は、上下方向両端部にそれぞれ開口を有するが、熱収縮性筒状ラベル6の下端部は、内側に折り曲げられた折り曲げ部62とされている。このような折り曲げ部62は、前記ラベル基材から筒状体を形成した後、その筒状体の下側の端部を内側に折り曲げる予備成形を行うことによって形成できる。折り曲げ部62は、図5に示すように、底面視で帯環状を成している。
熱収縮性筒状ラベル6の下端部に形成された前記帯環状の折り曲げ部62に、閉塞部材7が取り付けられている。
閉塞部材7は、例えば、表裏面が平坦状の平板から構成され、その外形は、底面視環状を成している。なお、閉塞部材7は中実の平板である。図示例では、閉塞部材7の外形の底面視形状は、容器本体4の底部41の底面視形状と同一であって、平面視略円状である。
閉塞部材7は、遮光性を有する。
閉塞部材7の厚みは、特に限定されないが、ラベル基材(熱収縮性筒状ラベル6)の厚みよりも大きいことが好ましく、例えば、50μm〜500μmであり、好ましくは100μm〜300μmである。
閉塞部材7は、熱的性質の観点では、実質的に熱収縮性を有さない。実質的に熱収縮性を有さない場合としては、例えば、閉塞部材7の面内の直交する2つの方向の熱収縮率が、それぞれ0〜5%、好ましくは0〜3%である。閉塞部材7の熱収縮率は、上記熱収縮性フィルムの熱収縮率と同様にして測定できる。
閉塞部材7は、材質の観点では、特に限定されず、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのポリスチレン系樹脂;ポリアミド系樹脂;塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などの合成樹脂シート、紙、合成紙、ガラス板、アルミニウムシートなどの金属板などで形成される。好ましくは、閉塞部材7は、熱可塑性樹脂の合成樹脂シートから形成される。
また、遮光性を有する閉塞部材7は、特に限定されず、適宜適切なものを用いることができる。
例えば、波長550nm以下の特定光に対する遮光性を有する閉塞部材7としては、茶色顔料、赤色顔料、黄色顔料及び橙色顔料から選ばれる少なくとも1つの顔料を含む透明な合成樹脂シートなどが挙げられる。
波長550nm以下の特定光に対する遮光性を有する不透明な閉塞部材7としては、銀色顔料及び黒色顔料の何れか一方を含む不透明な合成樹脂シート;銀色顔料及び黒色顔料の何れか一方と白色顔料とを含む不透明な合成樹脂シート;銀色顔料及び黒色顔料の何れか一方を含み且つボイドなどの気泡を有する不透明な合成樹脂シート;表裏面層の間に中間層を有する少なくとも3層構造の積層フィルムであって、表面層が白色顔料を含み且つ中間層が黒色顔料、赤色顔料、黄色顔料、橙色顔料、銀色顔料及び茶色顔料から選ばれる少なくとも1つの顔料を含む不透明な合成樹脂シート;などが挙げられる。
また、前記合成樹脂シートに紫外線吸収剤を含有させてもよい。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物、サリシレート系化合物などの有機系紫外線吸収剤、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムなどの無機系紫外線遮光剤などが挙げられる。
なお、遮光性を有さない合成樹脂シートを用いる場合には、その合成樹脂シートに上記熱収縮性筒状ラベル6で説明したような遮光印刷層をベタ状に1層又は2層以上で設けることにより、遮光性を有する閉塞部材7を構成できる。
なお、閉塞部材7が遮光性を有する合成樹脂シートから形成されている場合であっても、必要に応じて遮光印刷層を設けてもよい。
閉塞部材7の周縁部は、熱収縮性筒状ラベル6の折り曲げ部62の外面に重ねられ且つ接着されている。
閉塞部材7と折り曲げ部62の接着方法は、特に限定されず、熱シール、溶剤を用いた溶着、接着剤又は粘着剤を用いた接着などが挙げられる。図示例では、接着剤39を介して閉塞部材7と折り曲げ部62が接着されている。
前記熱収縮性筒状ラベル6の面内には、一対の縦開封用補助線81,82と、長横開封用補助線83と、短横開封用補助線84と、が形成されている。
ここで、本明細書において、「開封用補助線(縦開封用補助線81,82、長横開封用補助線83及び短横開封用補助線84)」は、その線に略沿って筒状ラベル6を容易に分断できるようにするために、筒状ラベル6に形成された処理線をいう。開封用補助線としては、ミシン目線、ハーフカット線などが挙げられる。
ミシン目線は、断続的に形成された複数の貫通孔からなる。従って、複数の貫通孔からなるミシン目線は、隣接する貫通孔の間に非貫通部(不切り部)が存在している。つまり、ミシン目線は、貫通孔と非貫通部が交互に並んで構成された線である。1つの貫通孔の形状は、一般的には、略円形状、直線状、又は屈曲線状であり、好ましくは、直線状である。1つの貫通孔の長さは、特に限定されないが、例えば、0.7mm〜2.5mm程度であり、1つの非貫通部の長さは、特に限定されないが、例えば、0.3mm〜1.5mm程度である。なお、上述のように、図7及び図8に示す容器装着前の熱収縮性筒状ラベル6は、図1乃至図6に示すように、加熱による熱収縮により、容器2の外形に沿うように形状変化するため、前記ミシン目線の貫通孔の形状及び長さもそれに応じて変化することに留意されたい。
ハーフカット線は、ラベル基材の厚み方向に完全に貫通せず、ラベル基材の厚み方向に断面略V字状に切り込んだ切り込み線である。
図示例では、開封用補助線として、ミシン目線を用いた場合を例示している。
ミシン目線からなる縦開封用補助線81,82、長横開封用補助線83及び短横開封用補助線84のそれぞれの貫通孔及び非貫通部の長さは、それぞれ独立して、適宜設定できる。縦開封用補助線81,82、長横開封用補助線83及び短横開封用補助線84の各貫通孔及び非貫通部は、同じでもよく、貫通孔及び非貫通部のうちの少なくとも一方が異なっていてもよい。
長横開封用補助線83が一対の縦開封用補助線81,82及び短横開封用補助線84に比して破断し易くなるようなミシン目線を採用することが好ましい。このようなミシン目線としては、長横開封用補助線83を構成するミシン目線の孔比率が、一対の縦開封用補助線81,82及び短横開封用補助線84をそれぞれ構成するミシン目線の孔比率よりも大きい場合が挙げられる。例えば、長横開封用補助線83を構成するミシン目線の孔比率>一対の縦開封用補助線81,82を構成するミシン目線の孔比率≧短横開封用補助線84を構成するミシン目線の孔比率、の関係を満たしていることが好ましい。ただし、前記孔比率は、ミシン目線の貫通孔の長さ/非貫通部の長さ、である。例えば、長横開封用補助線83の貫通孔の長さが、一対の縦開封用補助線81,82及び短横開封用補助線84の各貫通孔の長さよりも大きいことが好ましく、さらに、長横開封用補助線83の非貫通部の長さが、一対の縦開封用補助線81,82及び短横開封用補助線84の各非貫通部の長さと略同じ又はそれよりも小さいことがより好ましい。
このように長横開封用補助線83を構成するミシン目線の孔比率を大きくする(つまり、長横開封用補助線83として破断し易いミシン目線を採用する)ことにより、開封時に、熱収縮性筒状ラベル6の上方領域を除去し易く、一方、遮光容器1の保管・運搬時に、一対の短横開封用補助線83において不用意に破断が生じることを防止できる。さらに、前記破断し易い長横開封用補助線83は、その貫通孔の占める割合が相対的に大きいが、このような長横開封用補助線83を遮光性を有する蓋部5の外周面5aに対応する位置に配置することにより、その補助線83の貫通孔から入り込むおそれがある光を蓋部5によって遮断できる。なお、一対の縦開封用補助線81,82及び短横開封用補助線84は、その貫通孔の占める割合が相対的に小さいので、それらが透明な容器本体4の外周面42aに対応して配置されていても、その貫通孔から入り込むおそれがある光を最小限にすることができる。
一対の縦開封用補助線81,82は、熱収縮性筒状ラベル6の上下方向中途部から折り曲げ部62の上側にまで上下方向に延設されている。一対の縦開封用補助線81,82の間隔W(一対の縦開封用補助線81,82の間の周方向長さW)は、容器本体4の最大周長の半分よりも小さい。好ましくは、一対の縦開封用補助線81,82の間隔Wは、熱収縮性筒状ラベル6を容器2に装着した際に(つまり、図1乃至図6に示す遮光容器1において)、容器本体4の最大周長×1/8〜容器本体4の最大周長×1/3となるように形成され、より好ましくは、容器本体4の最大周長×1/6〜容器本体4の最大周長×1/3となるように形成される。
なお、筒状に形成されている筒状ラベルにあっては、その周方向における一対の縦開封用補助線81,82の間の領域は、(1)左側の縦開封用補助線81を起点とし、図4に示す平面視で時計回りに、右側の縦開封用補助線82までの間の領域、及び、(2)左側の縦開封用補助線81を起点とし、図4に示す平面視で反時計回りに、右側の縦開封用補助線82までの間の領域、の2種類存在する。つまり、一対の縦開封用補助線81,82の間隔が容器本体4の最大周長の半分よりも小さくなるように一対の縦開封用補助線81,82が形成されている場合、一対の縦開封用補助線81,82の間隔(一対の縦開封用補助線81,82の間の周方向長さ)は、前記(1)のように周方向長さが大きい方X、及び、前記(2)のように周方向長さが小さい方Y、の2つを観念できる(図4の二点鎖線参照)。
前記一対の縦開封用補助線81,82の間隔Wは、周方向長さが小さい方Yの間隔を指す。
熱収縮性筒状ラベル6を容器2に装着した際に、一対の縦開封用補助線81,82のそれぞれの上端81u,82uが蓋部5の外周面5a又は蓋部5の下側近傍に対応し、且つ、一対の縦開封用補助線81,82のそれぞれの下端81d,82dが容器本体4の底部41又はその底部41の上側近傍に対応するように、前記一対の縦開封用補助線81,82は形成される。
長横開封用補助線83は、前記左右一対の縦開封用補助線81,82の上端81u,82uの間であって、周方向長さの大きい方の間において、周方向に延びて形成されている。つまり、長横開封用補助線83は、左側の縦開封用補助線81の上端81uを起点とし、図4に示す平面視で時計回りに周方向に延び、右側の縦開封用補助線82の上端82uにまで形成されている。
短横開封用補助線84は、前記左右一対の縦開封用補助線81,82の下端81d,82dの間であって、周方向長さの小さい方の間において、周方向に延びて形成されている。つまり、短横開封用補助線84は、左側の縦開封用補助線81の下端81dを起点とし、図4に示す平面視で反時計回りに周方向に延び、右側の縦開封用補助線82の下端82dにまで形成されている。
なお、一対の縦開封用補助線81,82の下端81d,82dの間であって、周方向長さの大きい方の間には、開封用補助線は形成されていない。また、一対の縦開封用補助線81,82の、周方向長さの小さい方の間には、前記短横開封用補助線84以外の開封用補助線は形成されていない。
<容器>
図1乃至図6に加えて、図9も参照して、容器2は、上方に注出口49が形成された上面開口型の容器本体4と、前記注出口49を塞ぐ蓋部5と、から構成されている。なお、容器2は、容器本体4及び蓋部5以外に他の構成要素(図示せず)を具備していてもよい。前記他の構成要素としては、容器本体4に貼り付ける粘着シールなどの各種のフィルム材などが挙げられる。
容器本体4は、透明である。前記透明は、無色透明又は有色透明を含む。ここで、本明細書において、「透明」は、外部から内部の事物を視認できる程度に透光性を有することをいい、透明な容器本体4にあっては、容器本体4内に収容された内容物の状態を容器本体4外から視認できる。
容器本体4は、所望の肉厚の底部41と、その底部41に連続的に形成された所望の肉厚の胴部42と、を有し、この胴部42が少なくとも透明である。図示例では、底部41を含む容器本体4の全体が透明である。このような容器本体4は、例えば、ガラス、透明な合成樹脂成形品などで形成できる。容器本体4の底部41や胴部42の肉厚は、特に限定されず、それぞれ独立して、例えば、0.5mm〜5mmである。
底部41の底面視形状は、特に限定されず、略円形状、略楕円形状、略四角形状、略三角形状や略六角形状などの略多角形状などが挙げられる。図示例の底部41は、底面視略円形状である。本明細書において、形状の「略」は、本発明の属する技術分野において許容される形状を意味する。略四角形状の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。また、略円形状及び略楕円形状の「略」は、例えば、周の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、周の一部が若干直線又は斜線とされた形状などが含まれる。
図示例の底部41の外面41a(底部41の外面41aは、容器本体4の底面である)は、平坦状に形成されている。もっとも、底部41の外面41aは、逆すり鉢状に形成されていてもよく(図示せず)、逆すり鉢状に形成された底部41の外面41aは、その中央部において上向きに膨らむようになる。
胴部42は、筒状であり、胴部42の外周面42aは、コーナー面43aを介して底部41の外面41aに連続して上方に延設されている。
胴部42の平面視形状も特に限定されず、略円形状、略楕円形状、略四角形状、略三角形状や略六角形状などの略多角形状などが挙げられる。図示例の胴部42は、平面視略円形状である。
胴部42は、直胴状でもよく、非直胴状でもよい。直胴状は、上下方向において周長が変わらない形状をいう。図示例の胴部42は、上下方向の中途部位において部分的に周長が小さくなった縊れ部43を有する非直胴状である。
底部41の外面41aと胴部42の外周面42aの間のコーナー面43aは、直角状でもよいが、通常、図9などに示すように、弧状に湾曲した弧状面とされる。なお、前記弧状は、図9などに示すように、容器本体4を上下方向を含む平面で切断したときの側面視形状である。弧状面とされたコーナー面43aは、前記弧状が底部41の周囲に連続的に連なって形成される面である。
蓋部5は、容器本体4の注出口49に取り付けられた取着部52と、前記取着部52の上面に取り外し可能に設けられた天面部51と、から構成されている。
取着部52は、容器本体4から人力で取り外し不能な状態で容器本体4に取り付けられていてもよく、或いは、容器本体4から人力で容易に取り外し可能な状態で容器本体4に取り付けられていてもよい。図示例の取着部52は、容器本体4に強く嵌合して取り付けられており、人力で取り外し不能である。
天面部51は、取着部52の上面に取り外し可能な状態で取り付けられている。例えば、天面部51は、上方に押し上げると取着部52から離脱するように取り付けられている。かかる天面部51は、例えば、取着部52の上面に弱い接着力にて接着されている、或いは、取着部52に凹凸嵌合にて取り付けられている、或いは、破断可能な連結部を介して取着部52の上面に取り付けられている。なお、特に図示しないが、前記のように上方に押し上げることによって取り外し可能な天面部51として、天面部51の一部分が取着部52にヒンジ部を介して連結されているものでもよい(いわゆるヒンジ蓋)。
また、天面部51は、取着部52の外周面よりも外側に突出した部分を有する。図示例では、天面部51の周囲の全体が、取着部52の外周面よりも外側に突出されている。このような天面部51は、取着部52の平面視形状よりも大きい。天面部51及び取着部52の平面視形状は、特に限定されず、適宜設定できるが、図示例では、いずれも平面視略円形状である。なお、取着部52の外周面よりも外側に突出した部分を有する天面部51は、取着部52よりも直径の大きい平面視略円形状である。このように取着部52から突出した部分を有する天面部51は、遮光容器1の開封時に、その突出部分に指を当て、天面部51を容易に取り外すことができる。
天面部51は、遮光性を有する。遮光性を有する天面部51は、上述の熱収縮性筒状ラベル6と同様に、特定光における光線透過率が、例えば、10%以下であり、好ましくは5%以下であり、より好ましくは3%以下であり、さらに好ましくは1%以下である。このような天面部51は、着色された合成樹脂成形品、ゴム成形品、金属などで形成できる。
また、取着部52は、遮光性を有していても、遮光性を有していなくてもよい。図示例の取着部52は、遮光性を有するものであり、天面部51と同様に、着色された合成樹脂成形品、ゴム成形品、金属などで形成できる。
容器2に収容される内容物は、特に限定されず、医薬品、食品、飲料、化粧品などが挙げられる。
図示例では、容器2として、医療用の蓋付きバイアル瓶を例示している。
容器2の具体的な寸法は、適宜設計され、従来公知の容器の様々な寸法を採用できる。
<遮光容器の製造方法>
図7及び図8に示すような、折り曲げ部62を除いて直胴状の熱収縮性筒状ラベル6を有する遮光材3を準備する。
或いは、特に図示しないが、例えば、直胴状の筒状体の下側の端部を内側に折り曲げることによって折り曲げ部62を形成すると共にその筒状体をテーパー状(折り曲げ部に向かって縮径するような形状)に予備成形し、その折り曲げ部62に閉塞部材7を取り付けることによって、全体としてカップ状に形成された遮光材3を用いてもよい。
この熱収縮前の遮光材3を、容器2の底部41側から容器本体4に挿入し(又は、遮光材3に容器2を挿入し)、図10に示すように、閉塞部材7を容器本体4の底部41に近接させ、且つ熱収縮性筒状ラベル6の上端部を蓋部5(天面部51)の上面よりも上方に突出させる。この状態で、熱収縮性筒状ラベル6の熱収縮温度に加熱することにより、熱収縮性筒状ラベル6が熱収縮することにより、容器2に密着する。
このようにして、図1乃至図6に示すような遮光容器1が得られる。
なお、ヒンジ部を介して天面部51が部分的に取着部52に連結されている蓋部を有する容器を用いる場合には、前記ヒンジ部に一対の縦開封用補助線81,82の間(周方向長さが小さい方)が対面するように熱収縮性筒状ラベル6を位置合わせして容器2に装着する。
遮光容器1は、容器本体4の底部41の外面41aに遮光性を有する閉塞部材7が略密着し、且つ、容器本体4の外周面42aに遮光性を有する熱収縮性筒状ラベル6が略密着していると共に、遮光性を有する天面部51の上面周囲に熱収縮性筒状ラベル6の上端部が密着している。かかる遮光容器1は、透明な容器本体4の上方部が遮光性を有する天面部51で覆われ、且つ、透明な容器本体4が遮光性を有する遮光材3で覆われているので、遮光性に優れている。このため、容器本体4内に収容された内容物の劣化を長期間防止できる。
また、遮光材3は、接着剤や粘着剤などで容器2に接着されていないので、容器2から遮光材3(熱収縮性筒状ラベル6及び閉塞部材7)を容易に分離することができる。特に、医薬品を収容する用途にあっては、容器本体に接着剤や粘着剤などで遮光材を接着した場合には、周囲温度変化や衝撃などによって接着剤や粘着剤が滲み出すおそれがある。このような粘着剤などが容器に残存すると、使用時に容器本体内を確認する際に、容器本体の外面に付着した粘着剤などを、容器本体内の不純物として誤認されるおそれがある。この点、本発明の遮光容器1によれば、そのような誤認のおそれがないので、好ましい。
遮光材3が接着剤や粘着剤などで容器2に接着されていない遮光容器1は、前記のような利点を有するが、本発明の遮光容器1は、遮光材3の一部が、接着剤や粘着剤を用いて容器2に部分接着されていてもよい。
容器2に装着された熱収縮性筒状ラベル6に形成された左右一対の縦開封用補助線81,82の間隔Wは、上述のように、容器本体4の最大周長×1/8〜容器本体4の最大周長×1/3が好ましく、容器本体4の最大周長×1/6〜容器本体4の最大周長×1/3がより好ましい。前記左右一対の縦開封用補助線81,82の間隔Wが、上下方向において均等でない場合には、前記間隔Wは、その最大長さに相当する。
容器装着前の熱収縮性筒状ラベル6に形成された縦開封用補助線81,82は、図7に示すように、上下方向に直線状に延びているが、縊れ部43を有する容器本体4に熱収縮性筒状ラベル6を熱収縮装着すると、縊れ部43において熱収縮性筒状ラベル6が大きく縮径するため、それに応じて、遮光容器1の熱収縮性筒状ラベル6の一対の縦開封用補助線81,82も、部分的に湾曲しつつ上下方向に延在するようになる。このような遮光容器1にあっては、左右一対の縦開封用補助線81,82の間隔は、上下方向において均等でなく、そのような場合の前記間隔Wは、そのうちの最大長さに相当するものとする。
遮光容器1において、熱収縮性筒状ラベル6の一対の縦開封用補助線81,82のそれぞれの上端81u,82uは、正面視で蓋部5の外周面5a又は蓋部5の下側近傍に対応して配置されている。前記上端81u,82uが蓋部5の外周面5aに対応して配置されているとは、正面視において縦開封用補助線81,82の上端81u,82uが蓋部5の外周面5aに重なるように配置されていることをいう。前記上端81u,82uが蓋部5の下側近傍に対応して配置されているとは、正面視において縦開封用補助線81,82の上端81u,82uが蓋部5の下縁5dの下方であってその下縁5dの近傍に配置されていることをいう。前記蓋部5の下縁5dの近傍は、例えば、蓋部5の下縁5dから下方に10mm以内の範囲を含み、好ましくは、蓋部5の下縁5dから下方に5mm以内の範囲を含む。なお、本実施形態のように、取着部52と取着部52の上面に設けられた天面部51とを有する蓋部5にあっては、前記蓋部5の下縁5dは、取着部52の外側の下縁に相当する。
長横開封用補助線83は一対の縦開封用補助線81,82の上端81u,82uの間に形成されているので、長横開封用補助線83も蓋部5の外周面5a又は蓋部5の下側近傍に対応して配置されている。
図示例では、図2に示すように、一対の縦開封用補助線81,82のそれぞれの上端81u,82u(及び長横開封用補助線83)は、蓋部5の外周面5aに対応して配置されている。本実施形態のように、取着部52と天面部51とを有する蓋部5にあっては、蓋部5の外周面5aは、取着部52の外周面と天面部51の外周面とから構成される。図示例では、一対の縦開封用補助線81,82のそれぞれの上端81u,82u(及び長横開封用補助線83)は、蓋部5の外周面5aであって、天面部51の下縁51d又はその下縁51dの近傍に対応して配置されている。前記天面部51の下縁51dの近傍は、例えば、天面部51の下縁51dから上方又は下方に5mm以内の範囲を含み、好ましくは、天面部51の下縁51dから上方又は下方に3mm以内の範囲を含む。
また、遮光容器1において、熱収縮性筒状ラベル6の一対の縦開封用補助線81,82のそれぞれの下端81d,82dは、正面視で容器本体4の底部41又はその底部41の上側近傍に対応して配置されている。前記下端81d,82dが底部41に対応して配置されているとは、正面視において縦開封用補助線81,82の下端81d,82dが底部41に重なるように配置されていることをいう。換言すると、縦開封用補助線81,82の下端81d,82dが底部41に対応して配置されているとは、正面視において縦開封用補助線81,82の下端81d,82dが底部41の外面41aと内面41bの間(底部41の肉厚分)に配置されていることをいう。ただし、中央部が上向きに膨らんでいる底部にあっては、前記下端81d,82dの位置を特定する基準となる底部41の外面41aは、容器を水平面に自立させた際にその水平面に接する底部の外面をいい、前記基準となる底部41の内面41bは、その水平面に接する外面の直上の底部の内面をいう。
前記下端81d,82dが底部41の上側近傍に対応して配置されているとは、正面視において縦開封用補助線81,82の下端81d,82dが底部41の内面41bの上方であってその内面41bの近傍に配置されていることをいう。前記底部41の内面41bの近傍は、例えば、底部41の内面41bから、上方に容器本体の上下方向長さ×1/5以内の範囲を含み、好ましくは、底部41の内面41bから、上方に容器本体の上下方向長さ×1/6以内の範囲を含む。具体的な数値では、前記底部41の内面41bの近傍は、例えば、底部41の内面41bから上方に10mm以内の範囲を含み、好ましくは、底部41の内面41bから上方に5mm以内の範囲を含む。
短横開封用補助線84は一対の縦開封用補助線81,82の下端81d,82dの間に形成されているので、短横開封用補助線84も底部41又はその底部41の上側近傍に対応して配置されている。なお、短横開封用補助線84は、閉塞部材7の側周面(厚み面)に重ならず、閉塞部材7よりも上方に配置されている。
図示例では、図2及び図6に示すように、一対の縦開封用補助線81,82のそれぞれの下端81d,82d(及び短横開封用補助線84)が底部41に対応して配置されている。本実施形態のように、容器本体4の外周面42aと底部41の外面41aの間に弧状に湾曲したコーナー面43aが形成された容器2にあっては、一対の縦開封用補助線81,82のそれぞれの下端81d,82d(及び短横開封用補助線84)は、正面視においてそのコーナー面43aに対応した位置に配置されている。
<遮光容器の使用>
本発明の遮光容器1は、遮光性に優れているので、医薬品、食品又は化粧品を収容する容器として好適に利用できる。
この遮光容器1の使用時には、遮光材3の熱収縮性筒状ラベル6が開封される。本発明の遮光容器1の熱収縮性筒状ラベル6には、周方向に延びる長横開封用補助線83が蓋部5の外周面5a又は蓋部5の下縁5dの近傍に対応して設けられ、長横開封用補助線83の両端から一対の縦開封用補助線81,82が下方向に延設され、一対の縦開封用補助線81,82の下端81d,82d間に短横開封用補助線84が設けられている。このため、これらの開封用補助線81,82,83,84を利用して、これらの開封用補助線81,82,83,84で囲われた範囲を除去することにより、熱収縮性筒状ラベル6を容易に開封できる。
特に、本実施形態のように、上側に押し上げて取り外し可能な天面部51を有する容器2に遮光材3が装着された遮光容器1にあっては、図11に示すように、天面部51の外周面のうち縦開封用補助線82とは反対側の外周面51aを指で押し上げることにより、長横開封用補助線83に略沿って熱収縮性筒状ラベル6が破断し始める。さらに、天面部51を押し上げると、長横開封用補助線83の全体に亘って破断し、図12に示すように、天面部51と共に熱収縮性筒状ラベル6の上方領域6Aが除去される。そして、図12に示すように、破断が長横開封用補助線83の両端(つまり、縦開封用補助線81,82の上端81u,82u)に至った後、下方に引き出すことにより、一対の縦開封用補助線81,82に略沿って熱収縮性筒状ラベル6が破断し、さらに、縦開封用補助線81,82の下端81d,82dから短横開封用補助線84に略沿って破断することにより、図13に示すように、前記天面部51を含む熱収縮性筒状ラベル6の上方領域6A、及び、一対の縦開封用補助線81,82と短横開封用補助線84とで囲われた熱収縮性筒状ラベル6の帯状領域6Bが遮光容器1から除去される。
かかる開封により、蓋部5の取着部52の上面が露出すると共に、前記熱収縮性筒状ラベル6の帯状領域6Bに覆われていた容器本体4の一部分(蓋部5の下縁5dから底部41の外面41a近傍にまで至る、上下方向に延在する容器本体4の帯状部位4B)が露出する。
このように遮光容器1を開封した後、取着部52を外すなどして内容物を取り出すことができる。容器2がバイアル瓶である場合には、例えば、取着部52に注射器を突き刺し、容器本体4内に薬剤を注入し、前記薬剤と内容物である医薬品とを混合させて薬液を調製できる。
本発明の遮光容器1は、一対の縦開封用補助線81,82の、周方向長さが大きい方の上端81u,82u間に形成された長横開封用補助線83が、蓋部5の外周面5a又は蓋部5の下側近傍に対応して配置されているので、開封時に蓋部5を押し上げることにより、長横開封用補助線83に略沿って熱収縮性筒状ラベル6の上方領域6Aを除去できる。また、前記長横開封用補助線83に連続して形成された一対の縦開封用補助線81,82の下端81d,82dに連続して形成された、短横開封用補助線84が、容器本体4の底部41又はその底部41の上側近傍に対応して配置されているので、開封時に熱収縮性筒状ラベル6の帯状領域6Bを容易に除去できる。この帯状領域6Bを除去すると、透明な容器本体4の上下方向に延在する帯状部位4Bが露出し、この透明な帯状部位4Bは、蓋部5の下縁5dから底部41の外面41aの近傍にまで至っているので、その帯状部位4Bから容器本体4内を透視できる。このため、例えば、前記薬剤と医薬品の状態を確認しつつ、薬液を調製できる。
短横開封用補助線84を容器本体4の底部41又はその底部41の上側近傍に対応して配置している本発明の遮光容器1において、熱収縮性筒状ラベル6の折り曲げ部62(下端部)に閉塞部材7が取り付けられているので、熱収縮性筒状ラベル6の上方領域6A及び帯状領域4Bを除去した後であっても、熱収縮性筒状ラベル6の下端部の形状が閉塞部材7を通じて維持され、上方領域6A及び帯状領域4Bを除去した後の熱収縮性筒状ラベル6が容器から外れ難くなる。
また、短横開封用補助線84をコーナー面43aに対応した位置に配置することにより、容器本体内の底部41の状態を確実に確認することができるだけでなく、上方領域6A及び帯状領域4Bを除去した後に閉塞部材7と共に容器に残存する熱収縮性筒状ラベル6の下方領域が略椀型になって残存し、さらに、上方領域6A及び帯状領域4Bを除去した後の熱収縮性筒状ラベル6が容器から外れ難くなる。
さらに、一対の縦開封用補助線81,82の間隔Wが容器本体4の最大周長×1/8〜容器本体4の最大周長×1/3であるので、開封時に熱収縮性筒状ラベル6から帯状領域6Bを除去した後も遮光材3が容器2から外れ難く、開封後に熱収縮性筒状ラベル6の一部分を容器本体4に残存させておくことができる。
特に、上下方向の中途部位において部分的に周長が小さくなった縊れ部43を有する容器に遮光材3が装着された遮光容器1にあっては、熱収縮性筒状ラベル6が縊れ部43に対応して大きく縮径すること、及び、熱収縮性筒状ラベル6の下端部が閉塞部材7によって容器に固定されていることにより、遮光材3が容器2から不用意に外れ難くなる。
本発明は、上記第1実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に変更できる。以下、他の実施形態を説明するが、その説明に於いては、主として第1実施形態と異なる構成及び効果について説明し、同様の構成などについては、用語又は符号をそのまま援用し、その構成の説明を省略する場合がある。
[第2実施形態]
上記第1実施形態において、閉塞部材7は熱収縮性筒状ラベル6の折り曲げ部62(下端部)の外面に取り付けられているが、例えば、図14に示すように、閉塞部材7が折り曲げ部62の内面に取り付けられていてもよい。
さらに、上記第1実施形態において、閉塞部材7は平板状であるが、例えば、図15に示すように、閉塞部材7が、平板状の板部71と、その板部71の周囲から立ち上がった起立壁部72と、を有してもよい。かかる起立壁部72を有する閉塞部材7を用いる場合、例えば、熱収縮性筒状ラベル6の下端部を起立壁部72に取り付けることによって、遮光材3が構成される。この遮光材3は、例えば、図15に示すように、起立壁部72が容器本体4の胴部42の下方部を覆い且つ板部71が容器本体4の底部41を覆うようにして容器2に装着される。
なお、本実施形態の場合には、正面視において、起立壁部72が底部41に重なるように配置されることが多いので(正面視において起立壁部72が底部41の外面41aと内面41bの間を含んで配置されることが多いので)、一対の縦開封用補助線81,82の下端81d,82d及び短横開封用補助線84は、正面視で底部41の上側近傍に対応した位置に配置される。
[第3実施形態]
上記第1実施形態においては、取着部52と取着部52に対して取り外し可能に設けられた天面部51とを有する蓋部5を有する容器2を例示したが、これに限定されず、例えば、図16に示すように、天面部51のみからなる蓋部5を用いてもよい。
本実施形態において、長横開封用補助線83は蓋部5の外周面5aに対応して配置されていてもよいが、開封し易いことから、図示のように、長横開封用補助線83は蓋部5の下側近傍に対応して配置されていることが好ましい。このように長横開封用補助線83を蓋部5の下側近傍に対応して配置することにより、遮光容器1の使用時に、容器本体4の上方領域から光が入り込み、容器本体4内を透視しやすくなる。
[第4実施形態]
上記第1実施形態においては、開封用補助線として、長横開封用補助線83、一対の縦開封用補助線81,82及び短横開封用補助線84が形成された熱収縮性筒状ラベル6を例示したが、必要に応じて、例えば、熱収縮性筒状ラベル6の上縁から長横開封用補助線83に繋がる開封用補助線が設けられていてもよい。
かかる開封用補助線85(以下、用語の区別のため、予備開封用補助線という)は、例えば、図17に示すように、熱収縮性筒状ラベル6の上縁6uから長横開封用補助線83まで形成される。好ましくは、予備開封用補助線85は、熱収縮性筒状ラベル6の上縁6uから長横開封用補助線83の両端のうち何れか一方の端に(換言すると、一対の縦開封用補助線81,82のうち何れか一方の上端に)形成され、より好ましくは、予備開封用補助線85の延長上に長横開封用補助線83が延びるように傾斜させて形成される。このより好ましい態様の予備開封用補助線85は、図示例のように、熱収縮性筒状ラベル6の上縁6uから、左斜め下がりに延びて左側の縦開封用補助線81の上端81uにまで形成される。なお、特に図示しないが、より好ましい態様として、予備開封用補助線85は、熱収縮性筒状ラベル6の上縁6uから、右斜め下がりに延びて右側の縦開封用補助線82の上端82uにまで形成されていてもよい。なお、予備開封用補助線85としては、ミシン目線やハーフカット線を用いることができるが、好ましくはミシン目線が用いられる。
このような熱収縮性筒状ラベル6を有する遮光材3が装着された遮光容器1を、図18に示す。かかる遮光容器1は、予備開封用補助線85を基準にして、その補助線85の左近傍における熱収縮性筒状ラベル6の上縁部分を摘み、予備開封用補助線85の傾斜方向に従い、前記上縁部分を引き出しながら周方向に回すことにより(図18に回す方向を矢印で示している)、予備開封用補助線85から長横開封用補助線83へと破断し、さらに、一対の縦開封用補助線81,82へと破断していき、上方領域6A及び帯状領域6Bを除去できる。
上記第1実施形態では、蓋部を押し上げて長横開封用補助線83から熱収縮性筒状ラベル6を破断させる遮光容器1を例示したが、第4実施形態のような遮光容器1は、蓋部を押し上げなくても熱収縮性筒状ラベル6を破断させることができる。もっとも、第4実施形態の遮光容器1でも、蓋部を押し上げて熱収縮性筒状ラベル6を破断させるという開封方法を行うこともできる。
[第5実施形態]
さらに、縦開封用補助線81,82の上端81u,82uと長横開封用補助線83の両端に、縦開封用補助線81,82及び長横開封用補助線83に連なる切り目を形成してもよい。
具体的には、図19に示すように、左側の縦開封用補助線81の上端81uと長横開封用補助線83の一方の端に、両補助線81,83に跨がる切り目91を形成してもよい。また、右側の縦開封用補助線82の上端82uと長横開封用補助線83の他方の端に、両補助線82,83に跨がる切り目92を形成してもよい。かかる切り目91,92を形成することにより、長横開封用補助線83から縦開封用補助線81,82へとスムーズに破断するようになるので好ましい。
なお、開封用補助線がミシン目線である場合、前記切り目91,92は、縦開封用補助線81,82と長横開封用補助線83の交点に位置する各貫通孔を、大きな長さに形成したものとも言える。
上記様々な実施形態から選ばれる2以上の実施形態を適宜組み合わせてもよく、或いは、上記様々な実施形態から選ばれる1つ又は2つ以上の構成を、それ以外の実施形態に置換してもよい。例えば、第2実施形態で示した一部の構成を、第3実施形態の一部の構成に置換などしてもよい。
1 遮光容器
2 容器
3 遮光材
4 容器本体
41 底部
41a 底部の外面
42a 容器本体の外周面
43a コーナー面
5 蓋部
5a 蓋部の外周面
51 天面部
6 熱収縮性筒状ラベル
7 閉塞部材
81,82 縦開封用補助線
81u,82u 縦開封用補助線の上端
81d,82d 縦開封用補助線の下端
83 長横開封用補助線
84 短横開封用補助線

Claims (3)

  1. 注出口を有する透明な容器本体と、
    前記注出口を塞いで容器本体に取り付けられた蓋部であって、遮光性を有する天面部を有する蓋部と、
    上端部が前記天面部の周囲に密着されていると共に、前記容器本体の外周面に装着された熱収縮性筒状ラベルと、
    前記熱収縮性筒状ラベルの下端部に取り付けられた閉塞部材であって、前記容器本体の底部の外面を覆う閉塞部材と、を備え、
    前記熱収縮性筒状ラベル及び閉塞部材が遮光性を有し、
    前記熱収縮性筒状ラベルが、
    上下方向に延びる左右一対の縦開封用補助線であって、正面視においてそれぞれの上端が前記蓋部の外周面又は蓋部の下側近傍に対応し且つそれぞれの下端が前記容器本体の底部又はその底部の上側近傍に対応して配置された左右一対の縦開封用補助線と、
    前記左側の縦開封用補助線の上端と右側の縦開封用補助線の上端の間のうち、周方向長さが大きい方の上端間に形成された、周方向に延びる長横開封用補助線と、
    前記左側の縦開封用補助線の下端と右側の縦開封用補助線の下端の間のうち、周方向長さが小さい方の下端間に形成された、周方向に延びる短横開封用補助線と、を有する、遮光容器。
  2. 前記一対の縦開封用補助線の間隔のうち、周方向長さが小さい方の間隔が、前記容器本体の最大周長×1/8〜容器本体の最大周長×1/3である、請求項1に記載の遮光容器。
  3. 前記容器本体の外周面と底部の外面の間に弧状に湾曲したコーナー面が形成されており、
    前記短横開封用補助線が、正面視において前記コーナー面に対応した位置に配置されている、請求項1または2に記載の遮光容器。
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