JP2018030509A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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良英 鈴木
英毅 柿迫
Hideki Kakisako
英毅 柿迫
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Tsukasa Iida
司 飯田
威士 東條
Seishi Tojo
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Abstract

【課題】エンジンの始動が短時間で完了する車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】車両用駆動装置1は、自動変速機4において所定の変速段を形成させ、エンジン2への燃料の供給を停止させた後に、クランク角センサ23及びカム角センサ25によって検出されたクランクシャフト21のクランク角Acを用いて、クランクシャフト21のクランク角Acが、エンジン2が始動するのに適した始動位置範囲となるように、自動クラッチ3のアクチュエータ33によってクラッチトルクTcを調整したうえで入力部材31と出力部材32とを接続させて、駆動輪18R、18Lからのトルクをクランクシャフト21に伝達させた後に、アクチュエータ33によって接続している入力部材31と出力部材32とを切断させるエンジン始動位置調整部10hを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用駆動装置に関する。
従来から特許文献1に示されるように、エンジンとモータジェネレータによって車両の駆動輪を駆動する車両用駆動装置において、モータジェネレータによって回生制動を行う際に、クラッチを切断させるとともにエンジンを停止させる車両用駆動装置が有る。この車両用駆動装置では、回生制動を行う際に、エンジンが停止されるので、エンジンでの燃料の消費が防止される。また、クラッチが切断されるので、エンジンでのフリクションロスの発生が防止され、より多くの運動エネルギーを電気エネルギーとしてモータジェネレータで回収することができる。そして、この車両用駆動装置では、回生制動の終了後に、クラッチを接続させたうえで、モータジェネレータによって、エンジンの始動に適した回転位置にする。このため、エンジンの始動が短時間で完了する。
特願2012−240447号公報
車両の走行中又は停車中にエンジンを停止させる車両がある。このような車両では、エンジンの停止後のエンジンの始動が遅れると、車両の再加速や再発進が遅れ、運転者が不快に感じる。特許文献1の車両用駆動装置では、モータジェネレータによって、エンジンの停止位置を、エンジンの始動に適した回転位置にしている。しかし、モータジェネレータを有さない車両用駆動装置であっても、エンジンの停止位置をエンジンの始動に適した回転位置にして、エンジンの停止後のエンジンの始動が短時間で完了する車両用駆動装置が望まれている。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、エンジン停止後のエンジンの始動が短時間で完了する車両用駆動装置を提供する。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る車両用駆動装置の発明は、入力軸と、車両の駆動輪に回転連結された出力軸とを備え、前記入力軸の回転速度を前記出力軸の回転速度で除した変速比が異なる複数の変速段を形成するとともに、前記入力軸と前記出力軸とが切断されたニュートラルを形成する自動変速機と、燃料が供給され当該燃料を燃焼させてエンジントルクを出力するエンジンから前記エンジントルクが入力される入力部材と、前記入力軸が連結された出力部材と、前記入力部材と前記出力部材とを切断又は接続するとともに、前記入力部材と前記出力部材との間で伝達可能なクラッチトルクを変化させるアクチュエータとを備えた自動クラッチと、前記エンジンの回転位置を検出するエンジン回転位置検出部と、前記自動変速機において所定の前記変速段を形成させ、前記エンジンへの前記燃料の供給を停止させた後に、前記エンジン回転位置検出部によって検出された前記エンジンの回転位置を用いて、前記エンジンの回転が停止した状態の前記エンジンの回転位置であるエンジン停止位置が、前記エンジンが始動するのに適した前記エンジンの回転位置の範囲である始動位置範囲となるように、前記アクチュエータによって前記クラッチトルクを調整したうえで前記入力部材と前記出力部材とを接続させて、前記駆動輪からのトルクを前記エンジンに伝達させた後に、前記アクチュエータによって接続している前記入力部材と前記出力部材とを切断させるエンジン始動位置調整処理を実行するエンジン始動位置調整部と、を有する。
このように、エンジン始動位置調整部は、自動変速機において所定の変速段を形成させる。そして、エンジン始動位置調整部は、エンジンへの燃料の供給を停止させる。その後、エンジン始動位置調整部は、エンジン回転位置検出部によって検出されたエンジンの回転位置を用いて、エンジン停止位置が、エンジンが始動するのに適した始動位置範囲となるように、アクチュエータによってクラッチトルクを調整したうえで入力部材と出力部材とを接続させて、駆動輪からのトルクをエンジンに伝達させた後に、アクチュエータによって接続している入力部材と出力部材とを切断させるエンジン始動位置調整処理を実行する。これにより、エンジンを停止させた後に、エンジン停止位置が、エンジンの始動に適した始動位置範囲になる。このため、エンジン停止後のエンジンの始動が短時間で完了する車両用駆動装置を提供することができる。
本実施形態に係る車両用駆動装置の説明図である。 クラッチストロークとクラッチトルクとの関係を表したクラッチトルクマップの説明図である。 第一実施形態の「エンジン始動位置調整処理」における車速、変速段、アクセル操作量、燃料供給量、エンジン回転速度、クラッチトルク、クランク角センサ信号、及びカム角センサ信号との関係を表したタイムチャートである。 第一実施形態の「エンジン始動位置調整処理」のフローチャートである。 第二実施形態の「エンジン始動位置調整処理」における車速、変速段、アクセル操作量、燃料供給量、エンジン回転速度、クラッチトルク、クランク角センサ信号、及びカム角センサ信号との関係を表したタイムチャートである。 第二実施形態の「エンジン始動位置調整処理」のフローチャートである。
(車両用駆動装置の構造)
以下に図1を用いて、本実施形態に係る車両用駆動装置1の構造について説明する。車両100は、車両用駆動装置1、デファレンシャル16、及び駆動輪18R、18Lを有している。車両用駆動装置1は、エンジン2、自動クラッチ3、自動変速機4、及び制御部10を有している。エンジン2、自動クラッチ3、自動変速機4、及びデファレンシャル16は、この並び順に直列に設けられている。
エンジン2は、ガソリンや軽油等の炭化水素系燃料が供給されて、この燃料を燃焼させてエンジントルクTeを発生させ、このエンジントルクTeをそのクランクシャフト21に出力するガソリンエンジンやディーゼルエンジン等である。エンジン2は、燃料供給装置22、クランク角センサ23、カムシャフト24、カム角センサ25を有している。燃料供給装置22は、ガソリンや軽油等の燃料をエンジン2のインテークマニホールドやシリンダヘッド(いずれも不図示)に供給する装置である。エンジン2がガソリンエンジンである場合には、エンジン2のシリンダヘッドには点火装置が設けられている。
クランク角センサ23(特許請求の範囲に記載のエンジン回転位置検出部に相当)は、クランクシャフト21に設けられた検出用ギヤ26の近傍に設けられ、検出用ギヤ26の回転位置、つまり、クランクシャフト21の回転位置を検出し、その検出結果を制御部10に出力する。図3に示すように、クランク角センサ23は、検出用ギヤ26のギヤ歯がクランク角センサ23に近接している状態では、ON信号を制御部10に出力する。一方で、クランク角センサ23は、検出用ギヤ26のギヤ歯がクランク角センサ23から遠ざかっている状態では、OFF信号を制御部10に出力する。検出用ギヤ26の全周のうち一部は、ギヤ歯が欠損している。このため、図3に示すように、ギヤ歯が欠損している部分がクランク角センサ23と対向している間は、クランク角センサ23はOFF信号を制御部10に出力する。後述する制御部10のクランク角演算部10aは、クランク角センサ23からOFF信号が一定時間入力された場合において、このOFF信号が入力され始めた時点のクランクシャフト21の回転位置を、クランクシャフト21の回転方向の原点として認識することができる。そして、クランク角演算部10aは、このクランクシャフト21の回転方向の原点を起点に、クランク角センサ23からON信号が入力された回数を計数することにより、クランクシャフト21の回転位置を認識する。
カムシャフト24は、エンジン2の吸気バルブ及び排気バルブ(いずれも不図示)と当接して、吸気バルブ及び排気バルブを駆動するものである。カムシャフト24は、クランクシャフト21と連動して回転する。つまり、カムシャフト24が一回転(360°)回転する間に、クランクシャフト21は2回転(720°)する。カムシャフト24が一回転する間、つまり、クランクシャフト21が720°回転する間に、エンジン2の単数又は複数のピストン(不図示)が、エンジン2内において上下動し、エンジン2内において、吸気、圧縮、燃焼、排気の4つの工程が行われる。
カム角センサ25(特許請求の範囲に記載のエンジン回転位置検出部に相当)は、カムシャフト24の近傍に設けられている。カムシャフト24のカム角センサ25と対向する位置には、周方向に一定角度をおいて凹部が凹んで形成されている。本実施形態では、凹部はカムシャフト24の周方向に120°をおいて凹んで形成されている。カム角センサ25は、カムシャフト24の凹部がカム角センサ25と対向している場合に、OFF信号を制御部10に出力し、そうでない場合に、ON信号を制御部10に出力する。
検出用ギヤ26のギヤ歯の欠損部分がクランク角センサ23と対向している際に、カムシャフト24の凹部がカム角センサ25に対向している。このため、クランクシャフト21が720°回転する度に、検出用ギヤ26のギヤ歯の欠損部分がクランク角センサ23と対向すると同時に、カムシャフト24の凹部がカム角センサ25に対向する。よって、クランク角演算部10aは、クランク角センサ23が規定時間以上OFFを出力し、且つ、カム角センサ25がOFF信号を出力している時点のクランクシャフト21の回転位置を、クランクシャフト21が2周、つまり、720°回転する起点位置であると認識する。そして、クランク角演算部10aは、このクランクシャフト21の回転方向の起点位置を起点に、クランク角センサ23からON信号が入力された回数を計数することにより、エンジン2のクランクシャフト21の回転位置であるクランク角Acを演算する。このように、クランク角センサ23及びカム角センサ25によって、エンジン2のクランクシャフト21の回転位置であるクランク角Acを検出するエンジン回転位置検出部が構成されている。
自動クラッチ3は、入力部材31、出力部材32、及びアクチュエータ33を有している。入力部材31は、エンジン2のクランクシャフト21に接続され、クランクシャフト21と一体回転する。入力部材31には、エンジン2が出力するエンジントルクTeが入力される。出力部材32は、後述する自動変速機4の入力軸41が連結されている。出力部材32は、入力部材31との間でトルク伝達を行う。アクチュエータ33は、後述する自動クラッチ制御部10eからの指令に基づき、入力部材31と出力部材32との間で伝達可能なクラッチトルクTcを変化させて、入力部材31と出力部材32とを接続又は切断する。
自動変速機4は、入力軸41及び出力軸42を有し、入力軸41の回転速度を出力軸42の回転速度で除した変速比が異なる複数の変速段を形成するものである。また、自動変速機4は、入力軸41と出力軸42とが切断されたニュートラルを形成する。自動変速機4には、トルクコンバータ及び遊星歯車機構を用いたトルクコンバータ式の自動変速機、デュアルクラッチトランスミッション(DCT)、オートメイテッドマニュアルトランスミッション(AMT)、無段階変速機(CVT)が含まれる。自動変速機4は、自動変速機4において変速段を形成し、或いは、自動変速機4においてニュートラルを形成する自動変速機アクチュエータ4aを有している。出力軸42の近傍には、出力軸42の回転速度である出力軸回転速度Noを検出し、その検出結果を制御部10に出力する出力軸回転速度センサ46を有している。
デファレンシャル16は、自動変速機4の出力軸42から出力されたトルクを、左右のドライブシャフト17R、17Lを介して、左右の駆動輪18R、18Lに伝達するとともに、左右の駆動輪18R、18Lの回転速度差を吸収する。このような構成によって、出力軸42は、車両100の左右の駆動輪18R、18Lに回転連結されている。
クランクシャフト21には、ジェネレータ61、スタータ62、エアコンディショナー63のコンプレッサ63aが回転連結されている。
ジェネレータ61は、エンジントルクTeによって、車両100に必要な電力を発電するものである。ジェネレータ61は、制御部10からの指令によって駆動するジェネレータ電磁クラッチ61aによって、発電時にクランクシャフト21に回転連結され、非発電時にクランクシャフト21から切断される。
スタータ62は、制御部10のエンジン制御部10dからの指令によって、エンジン2の始動時にクランクシャフト21を回転させるモータである。スタータ62は、制御部10のエンジン制御部10dからの指令によって駆動するスタータ電磁クラッチ62aによって、エンジン2の始動時にクランクシャフト21に回転連結され、それ以外の時にクランクシャフト21から切断される。
エアコンディショナー63は、コンプレッサ63aによって冷媒を移動させることにより、熱の移動を行い、車両100の室内を冷やす。コンプレッサ63aは、制御部10からの指令によって駆動するコンプレッサ電磁クラッチ63bによって、エアコンディショナー63の稼働時にクランクシャフト21に回転連結され、エアコンディショナー63の非稼働時にクランクシャフト21から切断される。
車両100の運転室には、アクセルペダル51及びブレーキペダル53が揺動可能に取り付けられている。アクセルペダル51に隣接してアクセルペダル51の操作量であるアクセル操作量Arを検出して、このアクセル操作量Arを制御部10に出力するアクセルセンサ52が設けられている。ブレーキペダル53に隣接して、ブレーキペダル53の操作量であるブレーキ操作量Bkを検出して、このブレーキ操作量Bkを制御部10に出力するブレーキセンサ54が設けられている。
車両100には、ブレーキペダル53の操作量であるブレーキ操作量Bkに応じた摩擦制動力を、車両100の車輪(駆動輪18R、18L及び駆動輪18R、18L以外の車輪)に付与するブレーキ装置19が設けられている。
制御部10は、クランク角演算部10a、エンジン回転速度演算部10b、車速演算部10c、エンジン制御部10d、自動クラッチ制御部10e、自動変速機制御部10f、エンジン停止判定部10g、エンジン始動位置調整部10h、及びエンジン負荷検出部10iを有している。
クランク角演算部10aは、上述したように、クランク角センサ23及びカム角センサ25の検出信号に基づいて、クランクシャフト21の回転位置であるクランク角Acを演算する。
エンジン回転速度演算部10bは、クランク角センサ23からの検出信号に基づいて、エンジン2のクランクシャフト21の回転速度であるエンジン回転速度Neを演算する。
車速演算部10cは、出力軸回転速度センサ46によって検出された出力軸回転速度Noに基づいて、車両100の車速Vを演算する。
エンジン制御部10dは、スタータ電磁クラッチ62aによって、スタータ62をクランクシャフト21に回転連結させて、燃料供給装置22に燃料を供給させて、エンジン2を始動させる。また、エンジン制御部10dは、燃料供給装置22の燃料供給量を制御して、アクセル操作量Arに応じたエンジントルクTeを発生させる。エンジン2がガソリンエンジンである場合には、エンジン制御部10dは、点火装置も制御する。また、エンジン制御部10dは、アクセル操作量Arが0である場合には、エンジン回転速度Neがアイドリング回転速度(例えば、1000r.p.m.)となるように、燃料供給装置22の燃料供給量を制御する。また、エンジン制御部10dは、燃料供給装置22による燃料の供給を停止させて、エンジン2がガソリンエンジンである場合には、点火装置による点火も停止させて、エンジン2を停止させる。
自動クラッチ制御部10eは、アクチュエータ33を制御することにより、入力部材31と出力部材32との間で伝達可能なクラッチトルクTcを可変させる。自動クラッチ制御部10eは、図2に示すクラッチストロークClとクラッチトルクTcとの関係を表した「クラッチトルクマップ」を参照して、入力部材31と出力部材32との間で発生させるクラッチトルクTcに対応するクラッチストロークClを演算する。なお、図2に示す「クラッチトルクマップ」において、クラッチストロークClが大きくなるに従って、クラッチトルクTcは大きくなる。自動クラッチ制御部10eは、アクチュエータ33の制御量が、上記演算したクラッチストロークClとなるように、アクチュエータ33を制御する。
自動変速機制御部10fは、自動変速機アクチュエータ4aに指令を出力することにより、自動変速機4において、いずれかの変速段を形成し、又はニュートラルを形成する。
エンジン停止判定部10gは、車速演算部10cによって演算された車速V、アクセルセンサ52によって検出されたアクセル操作量Ar、及びブレーキセンサ54によって検出されたブレーキ操作量Bkの少なくとも1の情報に基づいて、エンジン2を停止させるか否かを判断する。例えば、エンジン停止判定部10gは、車速Vが0で無い場合、つまり、車両100が走行している場合に、アクセル操作量Arが0、つまり、アクセルペダル51が踏まれていない場合に、エンジン2を停止させると判断する。或いは、エンジン停止判定部10gは、車速Vが0、つまり、車両100が停車している場合において、ブレーキ操作量Bkが0で無い、つまり、ブレーキペダル53が踏まれている場合に、エンジン2を停止させると判断する。
エンジン始動位置調整部10hは、クランクシャフト21のクランク角Ac(エンジン2の回転位置)を、始動位置範囲内にする「エンジン始動位置調整処理」を実行する。始動位置範囲は、エンジン2が始動するのに容易な、つまり、エンジン2が始動するのに適したクランク角Acの範囲である。始動位置範囲は、例えば、エンジン2のあるピストンが上死点を少し越えたクランク角Acの範囲である。エンジン2のあるピストンが上死点を少し越えたクランク角Acの範囲でエンジン2のクランクシャフト21が停止すれば、スタータ62によってクランクシャフト21を回転させる際に、エンジン2のフリクショントルクが小さくなる。このため、エンジン2を再始動させる場合に、クランクシャフト21の回転速度であるエンジン回転速度が、より短時間で、エンジン2を始動させるのに必要な回転速度に達し、エンジン2がより短時間で再始動する。以下に、エンジン始動位置調整部10hが実行する「エンジン始動位置調整処理」について説明する。エンジン始動位置調整部10hは、自動変速機制御部10fに指令を出力することにより、自動変速機4において所定の変速段を形成させ、エンジン制御部10dに指令を出力することにより、燃料供給装置22による燃料の供給を停止させる。そして、エンジン始動位置調整部10hは、自動クラッチ制御部10eに指令を出力することにより、アクチュエータ33によってクラッチトルクTcを調整したうえで入力部材31と出力部材32とを接続させる。このようにして、エンジン始動位置調整部10hは、駆動輪18R、18Lからのトルクをエンジン2のクランクシャフト21に伝達させて、クランクシャフト21のクランク角Acを始動位置範囲にする。その後、エンジン始動位置調整部10hは、アクチュエータ33によって、接続している入力部材31と出力部材32を切断させる。
エンジン負荷検出部10iは、エンジン2によって駆動されている機器、つまり、ジェネレータ61及びコンプレッサ63aによるエンジン2の負荷を検出するものである。具体的には、エンジン負荷検出部10iは、ジェネレータ電磁クラッチ61aによってジェネレータ61がクランクシャフト21に回転連結されているか否かを検出する。或いは、エンジン負荷検出部10iは、コンプレッサ電磁クラッチ63bによってコンプレッサ63aがクランクシャフト21に回転連結されているか否かを検出する。
(第一実施形態の「エンジン始動位置調整処理」の説明)
以下に、図3に示すタイムチャートを用いて、第一実施形態の「エンジン始動位置調整処理」について説明する。第一実施形態の「エンジン始動位置調整処理」は、車両100の走行中において、エンジン停止判定部10gがエンジン2を停止させると判断した場合に、クランクシャフト21のクランク角Acを始動位置範囲にする制御である。
図3のt1において、アクセル操作量Arが0となると、エンジン停止判定部10gがエンジン2を停止させると判断する。
図3のt2において、自動クラッチ制御部10eは、アクチュエータ33に指令を出力することにより、自動クラッチ3を切断状態にする。すると、クランクシャフト21が入力軸41から切り離されて、エンジン制御部10dによって、エンジン回転速度Neがアイドリング回転速度となるように、エンジン2が制御される。
図3のt3において、エンジン制御部10dによって、燃料供給装置22による燃料供給が停止される。すると、エンジン2が停止し、エンジン回転速度Neが0となる。
図4のt4において、クランク角演算部10aによって演算されたクランク角Acが、始動位置範囲内であるか否かを判断する。クランク角Acが、始動位置範囲内であれば、「エンジン始動位置調整処理」は終了する。一方で、クランク角Acが、始動位置範囲内でなければ、t5以下の処理が実行される。
図3のt5において、エンジン始動位置調整部10hは、クランクシャフト21のクランク角Acを始動位置範囲内にする処理を開始する。具体的には、まず、エンジン始動位置調整部10hは、自動変速機4の変速段が、変速比が規定値以下の規定変速段(本実施形態では3速)でない場合には、エンジン始動位置調整部10hは、自動変速機4において規定変速段を形成させる旨の指令を、自動変速機制御部10fに出力する。次に、エンジン始動位置調整部10hは、クラッチトルクTcを調整クラッチトルクTcr0に調整したうえで、入力部材31と出力部材32と(自動クラッチ3)を規定時間T1(例えば数m秒)だけ接続し、入力部材31と出力部材32とを切断することを繰り返す旨の指令を、自動クラッチ制御部10eに出力する。これにより、走行中の車両100の駆動輪18R、18Lから正トルク(クランクシャフト21を回転させるトルク)が伝達されて、クランクシャフト21が微少な所定角度(例えば数°)ずつ回転する。調整クラッチトルクTcr0は、クランクシャフト21にジェネレータ61、スタータ62、及びコンプレッサ63aの全てが回転連結されていない場合に、クランクシャフト21を微少な所定角度(数°)だけ回転させるのに最適なクラッチトルクTcである。調整クラッチトルクTcr0は、0よりも大きい値であり、自動クラッチ3で発生可能なクラッチトルクTcである最大クラッチトルクTcmaxよりも小さい値である。調整クラッチトルクTcr0、規定時間T1、及び上記所定角度との関係は、車両用駆動装置1の試験によって、予め判明している。
図3のt6において、エンジン始動位置調整部10hは、クランク角Acが始動位置範囲内であると判断した場合には、t5において開始された「エンジン始動位置調整処理」を停止する。
このように、車両100が走行中に、エンジン2を停止させたとしても、クランクシャフト21のクランク角Acが、エンジン2が再始動するのに適した始動位置範囲内で、エンジン2が停止するので、エンジン2の再始動が短時間となる。この実施形態では、車両100が走行中に、アクセルペダル51が離され、車両100が惰性走行する場合に、エンジン2が停止するので、エンジン2において燃料が燃焼されず、車両用駆動装置1の燃費が向上する。また、車両100の惰性走行時に、自動クラッチ3が切断されるので、エンジン2においてフリクションロスが発生せず、車両100の運動エネルギーが無駄にならず、車両用駆動装置1の燃費が向上する。また、クランクシャフト21のクランク角Acを、始動位置範囲内にするのに、モータ等の動力源によってクランクシャフト21を回転させないので、クランクシャフト21を回転させるためのエネルギーが無駄にならない。
t5において、「エンジン始動位置調整処理」が開始する前に、自動変速機4の変速段が、変速比が規定値以下の規定変速段でない場合には、エンジン始動位置調整部10hは、自動変速機4において変速比が規定値以下の規定変速段を形成させる。自動変速機4において変速比が大きい変速段(例えば1速)が形成されていると、自動クラッチ3の接続に伴い、入力軸41から出力軸42へ伝達されるトルクの変動が大きくなり、車両100に大きなショックが発生する。本実施形態では、「エンジン始動位置調整処理」において、自動変速機4の変速段を、変速比が規定値以下の規定変速段にしている。これにより、自動クラッチ3の接続に伴い、入力軸41から出力軸42へ伝達されるトルクの変動を小さく抑制することができ、「エンジン始動位置調整処理」の実行による車両100に発生するショックを低減させることができる。
(第一実施形態の「エンジン始動位置調整処理」のフローチャート)
以下に、図4を用いて、上記説明した第一実施形態の「エンジン始動位置調整処理」のフローチャートについて説明する。
車両用駆動装置1のイグニッションがONとされると、「エンジン始動位置調整処理」が開始し、プログラムはステップS11に進む。
ステップS11において、制御部10は、車速演算部10cによって演算された車速Vが0で無く、車両100が走行中であると判断した場合には(ステップS11:YES)、プログラムをステップS12に進める。一方で、制御部10は、車速演算部10cによって演算された車速Vが0であり、車両100が停車中であると判断し(ステップS11:NO)、ステップS11の処理を繰り返す。
ステップS12において、エンジン停止判定部10gが、エンジン2を停止させると判断した場合には(ステップS12:YES)、プログラムをステップS13に進める。一方で、エンジン停止判定部10gが、エンジン2を停止させないと判断した場合には(ステップS12:NO)、プログラムをステップS11に戻す。
ステップS13において、エンジン始動位置調整部10hは、自動クラッチ制御部10eに自動クラッチ3を切断する指令を出力し、自動クラッチ3を切断させる(図3のt2)。ステップS13が終了すると、制御部10は、プログラムをステップS14に進める。
ステップS14において、エンジン始動位置調整部10hは、エンジン制御部10dに、燃料供給装置22の燃料供給を停止させる指令を出力して、エンジン2を停止させる(図3のt3)。ステップS14が終了すると、プログラムはステップS15に進む。
ステップS15において、クランク角演算部10aは、エンジン2のクランクシャフトの21の回転が停止し、エンジン2が停止したと判断した場合には(ステップS15:YES)、プログラムをステップS16に進める。一方で、クランク角演算部10aは、エンジン2のクランクシャフトの21の回転が停止し、エンジン2が停止していないと判断した場合には(ステップS15:NO)、ステップS15の処理を繰り返す。
ステップS16において、エンジン始動位置調整部10hは、クランク角演算部10aによって演算されたクランクシャフト21のクランク角Acが始動位置範囲内であると判断した場合には(ステップS16:YES)、プログラムをステップS11に戻す。一方で、エンジン始動位置調整部10hは、クランクシャフト21のクランク角Acが始動位置範囲内でないと判断した場合には(ステップS16:NO)、プログラムをステップS17に進める。
ステップS17において、エンジン始動位置調整部10hは、自動変速機4においてニュートラルや変速比が規定値以下の規定変速段以外の変速段が形成されている場合に、自動変速機4において規定変速段を形成させる指令を自動変速機制御部10fに出力する。ステップS17が終了すると、制御部10は、プログラムをステップS18に進める。
ステップS18において、エンジン負荷検出部10iは、エンジン2で駆動される機器であるジェネレータ61及びコンプレッサ63aの少なくともいずれ一方がクランクシャフト21に回転連結されていると判断した場合には(ステップS18:YES)、プログラムをステップS20に進める。一方で、エンジン負荷検出部10iは、ジェネレータ61及びコンプレッサ63aのいずれもがクランクシャフト21に回転連結されていないと判断した場合には(ステップS18:NO)、プログラムをステップS19に進める。
ステップS19において、エンジン始動位置調整部10hは、図2に示す「クラッチトルクマップ」を参照して、調整クラッチトルクTcr0に対応するクラッチストロークCl0を演算する。ステップS19が終了すると、制御部10は、プログラムをステップS21に進める。
ステップS20において、エンジン始動位置調整部10hは、ジェネレータ61のみがクランクシャフト21に回転連結されている場合には、図2に示す「クラッチトルクマップ」を参照して、第一機器駆動時調整クラッチトルクTcr1に対応するクラッチストロークCl1を演算する。第一機器駆動時調整クラッチトルクTcr1は、ジェネレータ61のみがクランクシャフト21に回転連結されている場合に、クランクシャフト21を微少な角度だけ回転させるのに最適なクラッチトルクTcである。
エンジン始動位置調整部10hは、コンプレッサ63aのみがクランクシャフト21に回転連結されている場合には、図2に示す「クラッチトルクマップ」を参照して、第二機器駆動時調整クラッチトルクTcr2に対応するクラッチストロークCl2を演算する。第二機器駆動時調整クラッチトルクTcr2は、コンプレッサ63aのみがクランクシャフト21に回転連結されている場合に、クランクシャフト21を微少な角度だけ回転させるのに最適なクラッチトルクTcである。
エンジン始動位置調整部10hは、ジェネレータ61とコンプレッサ63aの両方がクランクシャフト21に回転連結されている場合には、図2に示す「クラッチトルクマップ」を参照して、第三機器駆動時調整クラッチトルクTcr3に対応するクラッチストロークCl3を演算する。第三機器駆動時調整クラッチトルクTcr3は、ジェネレータ61とコンプレッサ63aの両方がクランクシャフト21に回転連結されている場合に、クランクシャフト21を微少な角度だけ回転させるのに最適なクラッチトルクTcである。
機器駆動時調整クラッチトルクTcr1〜Tcr3は、調整クラッチトルクTcr0より大きな値である。機器駆動時調整クラッチトルクTcr1〜Tcr3は、それぞれ、エンジン2によって駆動されている機器(ジェネレータ61、コンプレッサ63a)によるエンジン2の負荷が増大するにつれて大きな値に設定されている。
ステップS20が終了すると、制御部10は、プログラムをステップS21に進める。
ステップS21において、エンジン始動位置調整部10hは、自動クラッチ3のクラッチストロークClを、ステップS19又はS20で演算したクラッチストロークCl0〜Cl3にして、自動クラッチ3を規定時間T1だけ接続した後に切断する旨の指令を、自動クラッチ制御部10eに出力する(図3のt5)。これにより、クラッチトルクTcが調整クラッチトルクTcr0〜Tcr3に調整されたうえで、自動クラッチ3が規定時間T1だけ接続された後に切断される。この結果、走行中の車両100の駆動輪18R、18Lから正トルクが伝達されて、クランクシャフト21が所定角度回転する。ステップS21が終了すると、制御部10は、プログラムをステップS22に進める。
ステップS22において、エンジン始動位置調整部10hは、クランク角演算部10aによって演算されたクランク角Acが始動位置範囲内であると判断した場合には(ステップS22:YES、図5のt6)、「エンジン始動位置調整処理」を終了させて、プログラムをステップS11に戻す。一方で、エンジン始動位置調整部10hは、クランク角演算部10aによって演算されたクランク角Acが始動位置範囲内でないと判断した場合には(ステップS22:NO)、「エンジン始動位置調整処理」が終了する。「エンジン始動位置調整処理」が終了すると、再び「エンジン始動位置調整処理」が開始し、プログラムはステップS11に進む。
このように、ステップS21及びステップS22の処理が繰り返されることによって、回転が停止した状態のクランクシャフト21のクランク角Ac(エンジン停止位置)が、所定角度ずつ回転されて、始動位置範囲内になる。
(第二実施形態の「エンジン始動位置調整処理」の説明)
以下に、図5に示すタイムチャートを用いて、第二実施形態の「エンジン始動位置調整処理」について説明する。第二実施形態の「エンジン始動位置調整処理」は、車両100が停車している場合において、エンジン停止判定部10gがエンジン2を停止させる、つまり、アイドリングストップさせると判断した場合に、クランクシャフト21のクランク角Acを、始動位置範囲にする制御である。
図5のt1において、エンジン停止判定部10gによってエンジン2を停止させる判定された場合には、自動変速機制御部10fは、ニュートラルが形成されている自動変速機4において、変速比が規定値以下の規定変速段に変速させる指令を自動変速機アクチュエータ4aに出力する。そして、エンジン制御部10dは、燃料供給装置22による燃料の供給を停止させて、アイドリング回転速度で回転しているエンジン2を停止させる。この状態では、クランクシャフト21は、クランクシャフト21及びクランクシャフト21に連結された部材の慣性モーメントによって回転しているが、エンジン2のフリクションによって、エンジン回転速度Neは徐々に低下する。
図5のt2において、エンジン回転速度Neが規定回転速度(例えば100r.p.m.)以下となった場合に、自動クラッチ制御部10eは、アクチュエータ33を制御して、クラッチトルクTcを0から徐々に増大させる処理を開始する。なお、規定回転速度は、0よりも速く、0に近い値である。
図5のt3において、クランクシャフト21のクランク角Acが始動位置範囲内になると、自動クラッチ制御部10eは、アクチュエータ33を制御して、クラッチトルクTcを急激に増大させて、エンジン2を停止させる。これにより、クランクシャフト21のクランク角Acが、エンジン2が再始動するのに容易な始動位置範囲内である状態で、クランクシャフト21が停止される。このため、エンジン2の再始動が短時間となり、短時間で車両100が再発進させることができる。本実施形態では、車両100の停車時に、エンジン2が停止されるので、エンジン2において燃料が燃焼されず、車両用駆動装置1の燃費が向上する。
図5のt4において、エンジン2が完全に停止すると、自動クラッチ制御部10eは、アクチュエータ33を制御して、自動クラッチ3を切断する。そして、自動変速機制御部10fは、自動変速機4の変速段を元の変速段であるニュートラルに戻す。
このように、図5のt2において、エンジン回転速度Neが規定回転速度となってから、クラッチトルクTcを0から徐々に増大させているので、ショックの発生が抑制され、車両100の発進が防止される。上記した規定回転速度は、ショックの発生が抑制されるとともに、車両100の発進が防止されるような回転速度である。
t2において「エンジン始動位置調整処理」が開始する前のt1において、自動変速機4の変速段が、変速比が規定値以下の規定変速段にされる。これにより、自動クラッチ3の接続に伴い、入力軸41から出力軸42へ伝達されるトルクの変動を小さく抑制することができ、「エンジン始動位置調整処理」の実行による車両100に発生するショックを低減させることができる。
(第二実施形態の「エンジン始動位置調整処理」のフローチャート)
以下に、図6を用いて、上記説明した第二実施形態の「エンジン始動位置調整処理」のフローチャートについて説明する。
車両用駆動装置1のイグニッションがONとされると、「エンジン始動位置調整処理」が開始し、プログラムはステップS51に進む。
ステップS51において、制御部10は、車速演算部10cによって演算された車速Vが0であり、車両100が停車中であると判断し(ステップS51:YES)、プログラムをステップS52に進める。一方で、制御部10は、車速演算部10cによって演算された車速Vが0で無く、車両100が走行中であると判断した場合には、(ステップS51:NO)、ステップS51の処理を繰り返す。
ステップS52において、エンジン停止判定部10gが、エンジン2を停止させて、エンジン2のアイドリングを停止させると判断した場合には(ステップS52:YES、図5のt1)、プログラムをステップS53に進める。一方で、エンジン停止判定部10gが、エンジン2を停止させないと判断した場合には(ステップS52:NO)、プログラムをステップS51に戻す。
ステップS53において、エンジン始動位置調整部10hは、自動変速機4においてニュートラルや変速比が規定値以下の規定変速段以外の変速段が形成されている場合に、自動変速機4において規定変速段を形成させる指令を自動変速機制御部10fに出力する。ステップS53が終了すると、制御部10は、プログラムをステップS54に進める。
ステップS54において、エンジン始動位置調整部10hは、燃料供給装置22による燃料の供給を停止させる旨の指令をエンジン制御部10dに出力して、エンジン2を停止させる。ステップS54が終了すると、制御部10は、プログラムをステップS55に進める。
ステップS55において、エンジン始動位置調整部10hは、エンジン回転速度演算部10bによって演算されたエンジン回転速度Neが0に近い規定回転速度(例えば100r.p.m.)以下となったと判断した場合に(ステップS55:YES、図5のt2)、プログラムをステップS56に進める。一方で、エンジン始動位置調整部10hは、エンジン回転速度Neが規定回転速度よりも速いと判断した場合に(ステップS55:NO)、プログラムをステップS55の処理を繰り返す。
ステップS56において、エンジン始動位置調整部10hは、自動クラッチ制御部10eに指令を出力することにより、自動クラッチ3において発生するクラッチトルクTcを0から徐々に増大させる制御を開始させる(図5のt2)。これにより、駆動輪18R、18Lから負トルク(クランクシャフトの回転を妨げる方向のトルク)が、クランクシャフト21に伝達されて、クランクシャフト21の回転速度が徐々に低下する。ステップS56が終了すると、制御部10は、プログラムをステップS57に進める。
ステップS57において、エンジン始動位置調整部10hは、クランク角演算部10aによって演算されたクランクシャフト21のクランク角Acが、始動位置範囲内であると判断した場合には(ステップS57:YES)、プログラムをステップS58に進める。一方で、エンジン始動位置調整部10hは、クランクシャフト21のクランク角Acが、始動位置範囲内で無いと判断した場合には(ステップS57:NO)、プログラムをステップS56に戻す。
ステップS58において、エンジン始動位置調整部10hは、自動クラッチ3で発生するクラッチトルクTcを、ステップS56におけるクラッチトルクTcの増大割合よりも著しく大きい増大割合で増大させる旨の指令を、自動クラッチ制御部10eに出力する。これにより、クラッチトルクTcが急激に増大し、エンジン回転速度Neが急激に低下して、クランクシャフト21の回転が停止する。ステップS58が終了すると、制御部10はプログラムをステップS59に進める。
ステップS59において、エンジン始動位置調整部10hは、エンジン回転速度演算部10bによって演算されたエンジン回転速度Neが0となり、クランクシャフト21の回転が停止して、エンジン2が停止したと判断した場合には(ステップS59:YES)、プログラムをステップS60に進める。一方で、エンジン始動位置調整部10hは、エンジン回転速度Neが0でなく、エンジン2が完全に停止していないと判断した場合には(ステップS59:YES)、プログラムをステップS58に戻す。
ステップS60において、自動クラッチ制御部10eは、アクチュエータ33に指令を出力することにより、自動クラッチ3を切断する。そして、自動変速機制御部10fは、自動変速機アクチュエータ4aに指令を出力することにより、自動変速機4の変速段を、「エンジン始動位置調整処理」が実行される前の変速段(図5の実施形態では、ニュートラル)に変速する。ステップS60が終了すると、「エンジン始動位置調整処理」が終了する。「エンジン始動位置調整処理」が終了すると、再び「エンジン始動位置調整処理」が開始し、プログラムはステップS51に進む。
このような、ステップS56〜S59の処理によって、回転しているクランクシャフト21のクランク角Ac(エンジン停止位置)が始動位置範囲内になった際に、クランクシャフト21の回転が停止され、クランクシャフト21のクランク角Acが、始動位置範囲内になる。
(本実施形態の効果)
以上の説明から明らかなように、エンジン始動位置調整部10hは、自動変速機4において所定の変速段を形成させる(図3のt5、図4のステップS17、図5のt1、図6のステップS53)。そして、エンジン始動位置調整部10hは、エンジン2への燃料の供給を停止させる(図3のt3、図4のステップS14、図5のt1、図6のステップS54)。その後、エンジン始動位置調整部10hは、クランク角センサ23及びカム角センサ25(エンジン回転位置検出部)によって検出されたクランクシャフト21のクランク角Ac(エンジン2の回転位置)を用いて、エンジン2のクランクシャフト21の停止位置(エンジン停止位置)が、エンジン2が始動するのに適した始動位置範囲となるように、アクチュエータ33を制御する「エンジン始動位置調整処理」を実行する。つまり、エンジン始動位置調整部10hは、アクチュエータ33よってクラッチトルクTcを調整したうえで入力部材31と出力部材32とを接続させて(図3のt1、図4のステップS21、図5のt2、t3、図6のステップS56〜S58)、駆動輪18R、18Lからのトルクをエンジン2に伝達させる。その後、エンジン始動位置調整部10hは、アクチュエータ33によって接続している入力部材31と出力部材32とを切断させる(図3のt6、図4のステップS21、図5のt4、図6のステップS60)。これにより、エンジン2を停止させた後のクランクシャフト21のクランク角Ac(エンジン停止位置)が、エンジン2の始動に適した始動位置範囲になる。このため、エンジン2の停止後のエンジン2の始動が短時間で完了する車両用駆動装置1を提供することができる。また、エンジン2を停止させた後のクランクシャフト21のクランク角Ac(エンジン停止位置)が、始動位置範囲になるので、エンジン2の始動時間がバラつかない。
このように、自動クラッチ3のアクチュエータ33の制御によって、エンジン2を停止させた後のクランクシャフト21のクランク角Acを、エンジン2の始動に適した始動位置範囲にすることができる。このため、エンジン2を停止させた後のクランクシャフト21のクランク角Acが、エンジン2の始動に適した始動位置範囲にするためのモータや、このモータを駆動させるためのインバータ、バッテリ、制御装置等が不要となる。この結果、低コストで、エンジン2を停止させた後のクランクシャフト21のクランク角Acを、エンジン2の始動に適した始動位置範囲にすることができる車両用駆動装置1を提供することができる。また、モータによって、エンジン2を停止させた後のクランクシャフト21のクランク角Acを、エンジン2の始動に適した始動位置範囲にするためのエネルギーが不要となる。
エンジン始動位置調整部10hは、第一実施形態の「エンジン始動位置調整処理」において、クランク角センサ23及びカム角センサ25(エンジン回転位置検出部)によってエンジン2の回転が完全に停止したことが検出された後に、クランク角センサ23及びカム角センサ25によってエンジン2のクランクシャフト21の停止位置(クランク角Ac)が始動位置範囲でないことが検出された場合に(図3のt4、図4のステップS16でNOと判断)、以下の処理を実行する。つまり、エンジン始動位置調整部10hは、アクチュエータ33を制御して、クランクシャフト21の停止位置(クランク角Ac)が始動位置範囲になるように、エンジン2のクランクシャフト21を回転させた後に停止させる。具体的には、エンジン始動位置調整部10hは、アクチュエータ33によってクラッチトルクTcを調整したうえで入力部材31と出力部材32とを規定時間T1だけ接続させることと、アクチュエータ33によって接続している入力部材31と出力部材32とを切断させることとを繰り返す(図3のt5〜t6、図4のステップS21、S22)。これにより、走行している車両100において、エンジン2を停止させた場合に、エンジン2を停止させた後のクランクシャフト21のクランク角Ac(エンジン停止位置)を、エンジン2の始動に適した始動位置範囲に確実にすることができる。
第一実施形態の「エンジン始動位置調整処理」において、エンジン始動位置調整部10hは、エンジン負荷検出部10iによって検出されたエンジン2の負荷が増大するに従って、アクチュエータ33によってクラッチトルクTcを増大させる(図4のステップS18、S19、S20、S21)。これにより、エンジン2の負荷の変動に起因して、クランクシャフト21のクランク角Ac(エンジン停止位置)がエンジン2の始動に適した始動位置範囲から逸脱することが防止される。このため、エンジン2の負荷が変動したとしても、クランクシャフト21のクランク角Acを、始動位置範囲に確実にすることができる。
エンジン始動位置調整部10hは、第二実施形態の「エンジン始動位置調整処理」において、エンジン2への燃料の供給を停止させる(図5のt1、図6のステップS54)。そして、エンジン始動位置調整部10hは、エンジン回転速度演算部10bによって演算されたエンジン回転速度Neが規定回転速度以下となった後に(図5のt2、図6のステップS55でYESと判断)、アクチュエータ33によってクラッチトルクTcを0から徐々に増大させる(図6のステップS56)。そして、エンジン始動位置調整部10hは、クランク角センサ23及びカム角センサ25(エンジン回転位置検出部)によって検出されたクランクシャフト21のクランク角Acが始動位置範囲となった際に(図6のステップS57でYESと判断)、アクチュエータ33によってクラッチトルクTcを増大させて、クランクシャフト21のクランク角Ac(エンジン停止位置)が始動位置範囲となるようにエンジン2を停止させる(図5のt3、図6のステップS58)。これにより、停車中の車両100において、エンジン2を停止させた後に、クランクシャフト21のクランク角Ac(エンジン停止位置)を、エンジン2の始動に適した始動位置範囲に確実にすることができる。
エンジン始動位置調整部10hは、「エンジン始動位置調整処理」において、自動変速機4において、複数の変速段のうち変速比が規定値以下の変速段である規定変速段を形成させる(図3のt5、図4のステップS17、図5のt1、図6のステップS53)。これにより、「エンジン始動位置調整処理」において、自動変速機4の変速段が規定値以下の変速段である規定変速段が形成されている状態で、自動クラッチ3入力部材31と出力部材32とが接続される(図4のステップS21、図6のステップS56、S58)。このため、自動クラッチ3の接続時に、出力部材32と接続している入力軸41から出力軸42に伝達されるトルクの変動が大きく増幅されることが防止される。この結果、自動クラッチ3の接続に伴い、出力軸42から駆動輪18R、18Lに伝達されるトルクの変動を小さくすることができ、車両100におけるショックの発生を抑制することができる。
(別の実施形態)
上記した実施形態では、車速演算部10cは、出力軸回転速度センサ46によって検出された出力軸回転速度Noに基づいて、車両100の車速Vを演算している。しかし、車速演算部10cは、車両100の車輪の回転速度を検出する車輪速センサによって検出された車輪の回転速度に基づいて、車両100の車速Vを演算する実施形態であっても差し支え無い。
2…エンジン、3…自動クラッチ、4…自動変速機、10…制御部、10b…エンジン回転速度演算部、10h…エンジン始動位置調整部、10i…エンジン負荷検出部、18R、18L…駆動輪、23…クランク角センサ(エンジン回転位置検出部)、25…カム角センサ(エンジン回転位置検出部)、31…入力部材、32…出力部材、33…アクチュエータ、41…入力軸、42…出力軸、100…車両

Claims (5)

  1. 入力軸と、車両の駆動輪に回転連結された出力軸とを備え、前記入力軸の回転速度を前記出力軸の回転速度で除した変速比が異なる複数の変速段を形成するとともに、前記入力軸と前記出力軸とが切断されたニュートラルを形成する自動変速機と、
    燃料が供給され当該燃料を燃焼させてエンジントルクを出力するエンジンから前記エンジントルクが入力される入力部材と、前記入力軸が連結された出力部材と、前記入力部材と前記出力部材とを切断又は接続するとともに、前記入力部材と前記出力部材との間で伝達可能なクラッチトルクを変化させるアクチュエータとを備えた自動クラッチと、
    前記エンジンの回転位置を検出するエンジン回転位置検出部と、
    前記自動変速機において所定の前記変速段を形成させ、前記エンジンへの前記燃料の供給を停止させた後に、前記エンジン回転位置検出部によって検出された前記エンジンの回転位置を用いて、前記エンジンの回転が停止した状態の前記エンジンの回転位置であるエンジン停止位置が、前記エンジンが始動するのに適した前記エンジンの回転位置の範囲である始動位置範囲となるように、前記アクチュエータによって前記クラッチトルクを調整したうえで前記入力部材と前記出力部材とを接続させて、前記駆動輪からのトルクを前記エンジンに伝達させた後に、前記アクチュエータによって接続している前記入力部材と前記出力部材とを切断させるエンジン始動位置調整処理を実行するエンジン始動位置調整部と、を有する車両用駆動装置。
  2. 前記エンジン始動位置調整処理は、前記車両の走行中に実行され、
    前記エンジン始動位置調整部は、前記エンジン始動位置調整処理において、前記エンジン回転位置検出部によって前記エンジンの回転が停止したことが検出された後に、前記エンジン回転位置検出部によって前記エンジン停止位置が前記始動位置範囲でないことが検出された場合に、前記アクチュエータによって前記クラッチトルクを調整したうえで前記入力部材と前記出力部材とを規定時間だけ接続させることと、前記アクチュエータによって接続している前記入力部材と前記出力部材とを切断させることとを繰り返して、前記エンジン停止位置が前記始動位置範囲になるように前記エンジンを回転させた後に停止させる請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記エンジンによって駆動されている機器による前記エンジンの負荷を検出するエンジン負荷検出部を有し、
    前記エンジン始動位置調整部は、前記エンジン始動位置調整処理において、前記エンジン負荷検出部によって検出された前記負荷が増大するに従って、前記アクチュエータによって、前記入力部材と前記出力部材とを前記規定時間だけ接続させる際の前記クラッチトルクを増大させる請求項2に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記エンジン回転位置検出部によって検出された前記エンジンの回転位置に基づいて、前記エンジンの回転速度を演算するエンジン回転速度演算部を有し、
    前記エンジン始動位置調整処理は、前記車両の停車中に実行され、
    前記エンジン始動位置調整部は、前記エンジン始動位置調整処理において、前記エンジンへの前記燃料の供給を停止させた後に、前記エンジン回転速度演算部によって演算された前記エンジンの回転速度が規定回転速度以下となった後に、前記アクチュエータによって前記クラッチトルクを0から徐々に増大させ、前記エンジン回転位置検出部によって検出された前記エンジンの回転位置が前記始動位置範囲となった際に、前記アクチュエータによって前記クラッチトルクを増大させて、前記エンジン停止位置が前記始動位置範囲となるように前記エンジンを停止させる請求項1に記載の車両用駆動装置。
  5. 前記エンジン始動位置調整部は、前記エンジン始動位置調整処理において、前記自動変速機において、複数の前記変速段のうち前記変速比が規定値以下の前記変速段である規定変速段を形成させる請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
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