JP2018026536A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】浅いpn接合により紫外線に対する感度が高いフォトダイオードを有する半導体装置の製造方法を提供する。【解決手段】シリコン基板へのイオン注入を用いず、紫外線を感度良く検出することが可能なフォトダイオードとするため、シリコン基板表面に高濃度に不純物を含む酸化物を堆積させ、その後、高速昇降温装置を用いて急速な温度変化を伴う熱拡散を行うことで拡散領域を形成し、極めて浅いpn接合を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は紫外光を検出するためのpn接合を用いたフォトダイオードを有する半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置を構成する半導体受光素子には様々な種類があるが、その中でもシリコンのpn接合からなるフォトダイオードを有する受光素子は、MOSトランジスタなどを用いた集積回路を同一基板上に作製することにより、受光から信号処理まで一つのチップ上で行うことができるため、多くの用途で使用されている。しかし、シリコンにおける光の浸入深さ(シリコンに入射した光の強度が吸収により1/e(ここでeはネイピア数、2.71828・・・)に減衰する深さ)は図3のような波長依存性をもっており、紫外線(UVA:320〜400nm、UVB:280〜320nm)の場合、数nm〜数十nmの領域で大部分の光が吸収されてしまう。このような特徴をもつシリコンを用いて紫外線を検出するための構造は特許文献1に示されている。
具体的には、紫外線照射により発生した電子・正孔対を光電流として検出するために、フォトダイオードのpn接合の深さを数十〜100nm程度に浅くする。またシリコン最表面の不純物濃度を1019cm-3以上の高濃度にし、且つ、深さ方向に対して濃度が徐々に低下する不純物プロファイルにすることで濃度勾配による電界を生じさせ、電子・正孔対を効率的に分離させて光電流が得られるようにする。
シリコンを用いたフォトダイオードの構造では、紫外線照射によってシリコン上の絶縁膜に電荷がトラップされると、pn接合のバンド構造に影響が及んで、フォトダイオードの感度特性が変動してしまうことが懸念されるので、上記のようにシリコン最表面の不純物濃度を高濃度にすることは、絶縁膜中の固定電荷の影響を遮蔽するという利点がある。
特許第5692880号 特開2014−154793号公報
従来、イオン注入によって不純物の導入を行う場合は、シリコン表面に酸化膜を熱酸化もしくは堆積によって作成し、イオン注入を行ない注入によるダメージを抑制する。さらに、注入イオンの安定化と結晶回復の目的で熱処理を行う。この熱処理は高温(例えば900℃)で行うため、イオン注入により浅い接合を作成していても、熱処理のために拡散され深い接合が生成されてしまう。熱処理を行わないこともできるが、イオン注入によるダメージを回復しないと、紫外線を検出する良質なセンサとしての感度を得られない懸念もある。
そこで、本願においては、紫外線を感度よく検出するために必要とされる深さの接合を有するフォトダイオードを備えた半導体装置の製造方法を提供することを課題とする。
本発明では、課題を解決するための手段として、シリコン基板の表面にpn接合を用いたフォトダイオードを有する半導体装置の製造方法であって、
シリコン基板の表面の酸化膜を除去する工程と、
前記シリコン基板の表面にリンを含む第1の酸化物を堆積する工程と、
前記第1の酸化物を所望の部分のみに形成する工程と、
前記所望の部分のみに形成された前記第1の酸化物に1000℃以上の高温で3分以下となる第1のアニールを施し、前記第1の酸化物に含まれるリンを前記シリコン基板表面に熱拡散させ、第1のN型拡散領域を形成する工程と、
前記所望の部分のみに形成された前記第1の酸化物を除去したあと、前記シリコン基板表面にリンを含む第2の酸化物を堆積させる工程と、
前記第2の酸化物を、前記第1のN型拡散領域に接続するように形成する工程と、
前記第1のN型拡散領域に接続して形成された前記第2の酸化物に、前記第1のアニールと同じあるいはより高い温度において、前記第1のアニールと同じあるいはより短時間となる第2のアニールを施し、前記第2の酸化物に含まれるリンを前記シリコン基板表面に熱拡散させ、第2のN型拡散領域を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法とする。
本発明によれば、シリコン基板へのイオン注入によっては得ることが困難である、紫外線を感度よく検出することができる拡散深さを有するフォトダイオードをシリコン基板表面に形成することが可能となる。
本発明の第1の実施例である半導体装置の製造方法を工程順に示した図である。 熱処理を2回繰り返した後のリンの濃度プロファイルである。 シリコンに光が入射したときに光が侵入する深さの波長依存性を示す図である。 半導体装置の製造方法の第2の実施例を示す、工程順の断面模式図である。 図4(c)に続く半導体装置の製造方法の第2の実施例を示す、工程順の断面模式図である。 図5(a)に続く半導体装置の製造方法の第3の実施例を示す、工程順の断面模式図である。
図1は本発明の第1の実施例である半導体装置の製造方法を工程順に示す図である。図1(a)に示すように、P型のシリコン基板1の表面に不純物を堆積させる前処理として、シリコン基板1の表面を洗浄し、自然酸化膜2を除去し取り去る。この後CVDによりドーパントを含む酸化物を堆積するときに、シリコン基板1の表面に酸化膜2が存在しないようにする。シリコン基板1の表面に自然酸化膜2が存在すると、ドーパントを含んだ酸化物からのドーパントの熱拡散を妨げるからである。
次に、図1(b)に示すように、CVDによって高濃度にN型不純物を含んだ第1の酸化物3をシリコン基板1の表面の全面に堆積させる。ここでは例えばリンを含むシリコン酸化物を0.1μm堆積させる。リン濃度は1019cm-3以上とする。CVDによる堆積は、反応温度600℃では所要時間30分程度である。この堆積された第1の酸化物3はシリコン基板1に拡散するためのドーパントを含む堆積物であり、薄くする必要はなく十分に堆積されていれば良い。
続いて、図1(c)に示すように、レジストを用いたパターニングとエッチングにより不要な部分に形成された堆積された第1の酸化物を除去し、所望の受光素子領域に第1の酸化物4を残すようにする。
次に、図1(d)に示すように、所望の受光素子領域に第1の酸化物4が残された状態で、RTP(Rapid Thermal Process)で用いられる高速昇降温装置を用いて、1000℃以上の高温で3分以下となる短時間の第1の高速アニールを行い、第1の酸化物4からシリコン基板1の表面へリンの拡散を行う。(以下ではRTPで用いられる高速昇降温装置を用いたアニールを高速アニールと称する。)具体的には、第1の高速アニールの温度と時間は、例えば1000℃で1分30秒である。これにより第1のN型拡散領域6をシリコン基板1の表面に形成する。
拡散によりシリコン基板1の表面に第1のN型拡散領域を形成した後、シリコン基板1の表面に堆積されている第1の酸化物4を残留物が残らないように除去する。
一度の拡散により第1のN型拡散領域を形成し、拡散深さが100nm以下の浅いpn接合を得ることができるが、シリコン基板1の最表面の不純物濃度をさらに高くするために、第1のN型拡散領域より高い不純物濃度を有する一方、より浅い拡散深さを有する第2のN型拡散領域を形成する。このために、図1(b)および(c)に示した工程と同様の工程を繰り返す。即ち、再びCVDにより高濃度にN型不純物を含んだ第2の酸化物をシリコン基板1の表面の全面に堆積させる。ここでは、例えばリンを含むシリコン酸化物を0.1μm堆積させる。リン濃度は第1の酸化物3よりも高い、5×1019cm-3以上とする。CVDによる堆積は、反応温度600℃では所要時間30分程度である。
続いて、図1(e)に示すように、再びパターニングとエッチングにより、既に形成されている第1のN型拡散領域に接続するように不純物を高濃度に含む第2の酸化物7を形成する。そして、今度は、1000℃以上の高温で、時間は10秒以下となる、第1の高速アニールと同じあるいは高い温度にて、第1の高速アニールと同じあるいはより短時間の第2の高速アニールを行う。具体的には、第2の高速アニールの温度と時間は、例えば、1000℃で2秒である。
これにより、図1(f)に示すように、第1のN型拡散領域6の表面に第2のN型拡散領域8をごく浅く形成することができる。第1のN型拡散領域6と第2のN型拡散領域8は平面視で重なっており、フォトダイオードのカソード領域を形成している。以上の工程により所望の受光素子領域にフォトダイオードとなるpn接合を作製することができる。
図2は本手法を用いた第1の実施例により形成される受光素子領域のリンの深さ方向の濃度プロファイルを示している。第1の高速アニールにより、図2において符号101により示す濃度プロファイルを有する第1の不純物分布が概ね形成される。第1の不純物分布は表面濃度がほぼ1019cm-3であり、濃度が1015cm-3となる深さは74nmとなっている。図2ではなだらかな不純物分布に見えるが、深さが100nm未満の接合を作っており、非常に急峻な濃度プロファイルとなっている。
第2の高速アニールにより、シリコン基板1の最表面に、不純物濃度の頂点を有する第2の不純物分布102を形成している。第2の不純物分布102は、表面濃度が5×1019cm-3であり、深さ14nmの領域で先に形成された第1に不純物分布101と同じ濃度となっており、14nmよりも内部の領域では濃度が急速に低下するプロファイルを有している。従って、最終的な濃度プロファイルは第1の不純物分布101と第2の不純物分布102の和となり、図2では実線で示される曲線となっている。最表面の近傍のみに高濃度の領域があるために、途中に段のある形状となっている。
本実施例においてはシリコン最表面のリン濃度は5×1019cm-3、リン濃度がシリコン基板1のボロン濃度である1017cm-3以下となるシリコン表面からの深さは53nmであり、紫外線を高感度で検出するために必要な不純物プロファイルを有するN型の高濃度不純物領域を実現することが可能である。
従来技術である特許文献2においては、熱酸化によりゲート酸化膜を10nm〜50nm形成し、TEOSによってサイドウォール用絶縁膜200nm〜500nmを堆積させ、それらの酸化膜越しにイオン注入を行う。この場合形成されるpn接合の深さは200nm程度となり、本来紫外線を感度よく検出するために必要な100nm以下の浅い接合を実現することは難しい。また、シリコン基板最表面の不純物濃度を1019cm-3以上にすることも困難である。そこで、本願においては、シリコン基板の表面に堆積した、高濃度に不純物を含む酸化物から3分以内の短時間で不純物をシリコン基板表面に拡散することで、100nm以下の接合深さを有する一方、不純物の表面濃度は1019cm-3以上となる拡散領域を形成することが可能となる。
以上においては、P型のシリコン基板1の表面に堆積されたN型の不純物であるリンを高濃度に含む酸化物から、リンを熱拡散することを繰り返して、高いリン濃度をシリコン基板1の表面において有する浅い接合を形成する製造方法を説明した。浅い接合は紫外線を検出できるフォトダイオードへの応用を目指すものであり、背景技術において説明したようにフォトダイオードは信号処理回路等の集積回路とおなじチップ内に形成されることが応用上好ましい。集積回路は一般にはMOSトランジスタから構成されるので、フォトダイオードとMOSトランジスタは相互におよぼす製造工程上の影響をできるだけ少なくして、おなじチップ内に無理なく配置されることが望まれる。
そこで、以下ではMOSトランジスタの主要部分がシリコン基板に既に形成されている場合においても適用可能なフォトダイオードの製造方法について実施例を基に説明する。なお、後の説明において、シリコン基板という場合はシリコンからなる基板そのものを指し、単に基板という場合は、シリコン基板およびシリコン基板の表面あるいは表面近傍に形成された構造物を含めた全体を意味するものとする。
図4(a)から(c)はフォトダイオードを備えた半導体装置の製造方法の第2の実施例を示す、代表的な工程における断面模式図である。
図4(a)は、MOSトランジスタの主要部分が形成されたシリコン基板11を示している。具体的には、P型のシリコン基板11の表面近傍に形成された、MOSトランジスタの主要部分であるソースおよびドレインの拡散層13、ゲート電極14、ソースおよびドレインの拡散層13の表面とゲート電極14を覆う中間絶縁膜15を示している。なお、中間絶縁膜15は一般にシリコン酸化膜からなる堆積膜であり、基板の表面全域を覆っている。
素子が形成される領域は、シリコン基板11の表面に形成されている素子分離用絶縁膜12によって分離されており、集積回路を構成するMOSトランジスタが形成される領域TRとフォトダイオードが形成される領域PDとが示されている。なお、図4(a)においては、素子分離用絶縁膜12として、フィールド酸化膜(LOCOS酸化膜とも呼ばれる)を示しているが、浅いトレンチ分離に用いる埋め込み酸化膜であっても良い。また、フォトダイオードはP型のシリコン基板11に形成されるとしているが、P型のウェル等の拡散領域であってもよい。
図4(b)は図4(a)に続く工程における断面模式図であり、領域PD内のシリコン基板11および素子分離用絶縁膜12の表面に堆積された中間絶縁膜15をエッチングにより選択的に除去するため、エッチングされる領域PDとその周囲を除いて、パターニングされたフォトレジスト21により基板の表面が覆われている。この後、フォトレジスト21をマスクとして、露出している中間絶縁膜15をエッチングし除去する。エッチングを含む工程においては、領域PDのうち素子分離用絶縁膜12によって覆われていない領域(アクティブ領域)のシリコン基板11の表面を確実に露出する。
図4(c)は図4(b)に続く工程における断面模式図であり、フォトレジスト21を除去した後に、高濃度にリンを含んだ酸化物22が基板の全面に堆積されたところを示している。例えば、高濃度にリンを含むシリコン酸化物を0.1μm堆積させる。リン濃度は1019cm-3以上とする。反応温度600℃では所要時間30分程度である。この堆積された酸化物22はシリコン基板11に拡散するためのドーパントを含む堆積物であり、薄くする必要はなく十分に堆積されていて良い。
図5(a)から(c)は、図4に引き続いて、フォトダイオードを備えた半導体装置の製造方法の第2の実施例を示す代表的な工程における断面模式図である。図5(a)は高濃度にリンを含んだ酸化物22に熱を加えることでN型の不純物であるリンを領域PDのシリコン基板表面に拡散して、第1のN型拡散領域31を形成する工程を示している。リンの拡散のために、1000℃以上の高温で3分以下となる高温で短時間の高速アミールを行う。より具体的には、高速アミールの温度と時間は、例えば、1000℃で1分30秒である。高濃度にリンを含んだ酸化物22は基板の全面を覆っているが、高濃度にリンを含んだ酸化物22がシリコン基板11の表面と直接に接しているのはPD領域内のシリコン基板11のみであり、その他の領域においては高濃度にリンを含んだ酸化物22の下には中間絶縁膜15があるので、リンの拡散は阻止され、リンがシリコン基板11に拡散することは無い。
図5(b)は図5(a)に続く工程における断面模式図であり、酸化物22のリン濃度を上げるためにリンを選択的に酸化物22に導入する工程である。領域PDとその周囲の酸化物22にイオン注入によりリンを導入するため、図4(b)同様に、領域PDとその周囲を除いて、パターニングされたフォトレジスト32により基板の表面が覆われている。この状態で、フォトレジスト32をマスクとしてイオン注入によりリンイオンを選択的に酸化物22に導入する。酸化物22の中でもシリコン基板11に近い領域にリンイオンが分布するように、酸化物22の厚みに応じてイオン注入のエネルギーを選択する。酸化物22におけるリンイオンの濃度のピークは5×1019cm-3以上とする。
図5(c)は図5(b)に続く工程における断面模式図であり、フォトレジスト32を除去した後に、リンイオンが選択的に導入された酸化物22からリンをシリコン基板11に拡散し、第1のN型拡散領域31の表面に第2のN型拡散領域33を形成する工程を示している。リンの拡散のために、今度は、1000℃以上の高温で、時間は10秒以下となる、第1の高速アニールと同じあるいは高い温度における、第1の高速アニールと同じあるいは短時間の第2の高速アミールを行う。より具体的には、第2の高速アニールの温度と時間は、例えば、1000℃で2秒である。これにより、第1のN型拡散領域31の表面に第2のN型拡散領域33をごく浅く形成することができる。第1のN型拡散領域31と第2のN型拡散領域33は平面視で重なっており、フォトダイオードのカソード領域を形成している。
以上の工程により、シリコン基板11の表面直下では濃度が高く、浅い接合を有するフォトダイオードを製造することができる。本実施例においては、領域PDの表面の中間絶縁膜15をエッチングにより除去するが、堆積した高濃度にリンを含んだ酸化物22を除去することがないので、エッチングによる膜厚精度の低下を少なくすることが可能である。さらに、領域TRにおいては中間絶縁膜15および酸化物22を除去することはないので、MOSトランジスタに与える影響は少ない。
次に、フォトダイオードを備えた半導体装置の製造方法の第2の実施例を示す。
図6(a)から(c)は、フォトダイオードを備えた半導体装置の製造方法の第3の実施例を示す、代表的な工程における断面模式図である。第3の実施例は第2の実施例と図5(a)までは同じ工程である。そこで、図6(a)は図5(a)に続く工程における断面模式図となっている。
図6(a)は領域PDにおいて、リンの拡散源として用いた酸化物22が除去されたところを示している。工程としては、領域PDが開口部となるようにレジスト41をパターニングし、パターニングされたレジスト41をマスクとして図5(a)において領域PDに第1のN型拡散領域31を形成するためにリンの拡散源として用いた酸化物22をエッチングにより除去する。再びシリコン基板11の表面が露出される。
図6(b)は図6(a)に続く工程における断面模式図である。フォトレジスト41を除去した後に、高濃度にリンを含んだ酸化物42が再び基板の全面に堆積されたところを示している。例えば、高濃度にリンを含むシリコン酸化物を0.1μm堆積させる。リン濃度は5×1019cm-3以上とする。反応温度600℃では所要時間30分程度である。この堆積された酸化物42はシリコン基板11に拡散するためのドーパントを含む堆積物であり、薄くする必要はなく十分に堆積されていて良い。
図6(c)は図6(b)に続く工程における断面模式図である。高濃度にリンを含んだ酸化物42からリンをシリコン基板11に形成された第1のN型拡散領域31の表面に拡散し、浅い拡散深さとなるように第2のN型拡散領域33を形成する工程を示している。リンを非常に浅く拡散するために、1000℃以上の高温で、時間は10秒以下の、第1の高速アミールと比べ、同じあるいはより高い温度にて、同じあるいはより短時間となる第2の高速アミールを行う。第2の高速アニールの温度と時間は、例えば、1000℃で2秒である。これにより、第1のN型拡散領域31の表面に第2のN型拡散領域43をごく浅く形成することができる。第1のN型拡散領域31と第2のN型拡散領域43は平面視で重なっており、フォトダイオードのカソード領域を形成している。
以上の工程により、シリコン基板11の表面直下では濃度が高く、浅い接合を有するフォトダイオードを製造することが可能となる。本実施例においては、領域PDの表面の中間絶縁膜15および酸化物22はエッチングにより除去し、最後に堆積した酸化物42が残ることになる。領域TRにおいては中間絶縁膜15、酸化物22および酸化物42を除去することはないので、MOSトランジスタに与える影響は少ない。
1、11 シリコン基板
2 自然酸化膜
3、22、42 高濃度にリンを含む酸化物
4、7 エッチング後の高濃度にリンを含む酸化物
12 素子分離絶縁膜
13 ソースおよびドレインの拡散層
14 ゲート電極
21、32、41 フォトレジスト
6、31 第1のN型拡散領域
8、33、43 第2のN型拡散領域

Claims (8)

  1. シリコン基板の表面にpn接合を用いたフォトダイオードを有する半導体装置の製造方法であって、
    シリコン基板の表面の酸化膜を除去する工程と、
    前記シリコン基板の表面にリンを含む第1の酸化物を堆積する工程と、
    前記第1の酸化物を所望の部分のみに形成する工程と、
    前記所望の部分のみに形成された前記第1の酸化物に1000℃以上の高温で3分以下となる第1のアニールを施し、前記第1の酸化物に含まれるリンを前記シリコン基板表面に熱拡散させ、第1のN型拡散領域を形成する工程と、
    前記所望の部分のみに形成された前記第1の酸化物を除去したあと、前記シリコン基板表面にリンを含む第2の酸化物を堆積させる工程と、
    前記第2の酸化物を、前記第1のN型拡散領域に接続するように形成する工程と、
    前記第1のN型拡散領域に接続して形成された前記第2の酸化物に、前記第1のアニールと同じあるいはより高い温度において、前記第1のアニールと同じあるいはより短時間となる第2のアニールを施し、前記第2の酸化物に含まれるリンを前記シリコン基板表面に熱拡散させ、第2のN型拡散領域を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. シリコン基板の表面にpn接合を用いたフォトダイオードを有する半導体装置の製造方法であって、
    シリコン基板の表面全域に酸化膜を形成する工程と、
    前記酸化膜を選択的に除去し、フォトダイオード形成領域において前記シリコン基板を構成しているシリコンの表面を露出させる工程と、
    前記シリコン基板の表面全域にリンを含む第1の酸化物を堆積し、前記フォトダイオード形成領域においては前記第1の酸化物が前記露出したシリコンの表面に接触するように堆積する工程と、
    前記第1の酸化物に1000℃以上の高温で3分以下となる第1のアニールを施し、前記第1の酸化物に含まれるリンを前記シリコン基板の表面に熱拡散させ、第1のN型拡散領域を形成する工程と、
    前記第1の酸化物を選択的に除去し、前記フォトダイオード形成領域において前記シリコン基板を構成しているシリコンの表面を露出させる工程と、
    前記シリコン基板の表面全域にリンを含む第2の酸化物を堆積し、前記フォトダイオード形成領域においては前記第2の酸化物が前記露出したシリコンの表面に接触するように堆積する工程と、
    前記第2の酸化物に、前記第1のアニールと同じあるいはより高い温度において、前記第1のアニールと同じあるいはより短時間となる第2のアニールを施し、前記第2の酸化物に含まれるリンを前記シリコン基板の表面に熱拡散させ、第2のN型拡散領域を前記第1のN型拡散領域の表面に形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1の酸化物と前記第2の酸化物は、いずれもシリコン酸化物であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1のN型拡散領域と前記第2のN型拡散領域とは重なっており、前記フォトダイオードのカソード領域を形成していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1の酸化物はリンを1019cm-3以上含み、前記第2の酸化物はリンを5×1019cm-3以上含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第2のアニールの温度は1000℃以上の高温であり、前記第2のアニールを施す時間は10秒以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. シリコン基板の表面にpn接合を用いたフォトダイオードを有する半導体装置の製造方法であって、
    シリコン基板の表面全域に酸化膜を形成する工程と、
    前記酸化膜を選択的に除去し、フォトダイオード形成領域において前記シリコン基板を構成しているシリコンの表面を露出させる工程と、
    前記シリコン基板の表面全域にリンを含む第1の酸化物を堆積し、前記フォトダイオード形成領域においては前記第1の酸化物が前記露出したシリコンの表面に接触するように堆積する工程と、
    前記第1の酸化物に1000℃以上の高温で3分以下となる第1のアニールを施し、前記第1の酸化物に含まれるリンを前記シリコン基板の表面に熱拡散させ、第1のN型拡散領域を形成する工程と、
    前記第1の酸化物にイオン注入によりリンを導入する工程と、
    前記リンが導入された第1の酸化物に、前記第1のアニールと同じあるいはより高い温度において、前記第1のアニールと同じあるいはより短時間となる第2のアニールを施し、前記リンが導入された第1の酸化物に含まれるリンを前記シリコン基板の表面に熱拡散させ、第2のN型拡散領域を前記第1のN型拡散領域の表面に形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記第2のアニールの温度は1000℃以上の高温であり、前記第2のアニールを施す時間は10秒以下であることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
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