JP2018026226A - ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネスの製造方法 - Google Patents

ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネスの製造方法 Download PDF

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芳正 水野
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Abstract

【課題】本発明は、複数の配線部材を離して配設する際、断面を偏平に保ちやすい技術を提供することを目的とする。【解決手段】ワイヤーハーネス10は、第1配線部材12と、前記第1配線部材12と並行する第2配線部材14と、外装部材20と、を備える。外装部材20は、折り重なった形状に形成され前記第1配線部材12と前記第2配線部材14とを相互に隔てる折り重なり部24と、前記折り重なり部24から延在し前記第1配線部材12と前記第2配線部材14との外周の少なくとも一部を覆う被覆部30とを含む。【選択図】図1

Description

この発明は、複数の電線を離して配設する技術に関する。
特許文献1に記載のワイヤーハーネスは、低電圧系回路の複数の電線と高電圧系回路の複数の電線とを分けると共に、これら低電圧系回路の複数の電線と高電圧系回路の複数の電線との全外周を別々に包み込むよう折り曲げた絶縁シートによって外装を施すことによって、高電圧系回路の電線から発生する電磁ノイズによる低電圧系回路への悪影響を防止することができるとしている。
特開2004−355839号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、製造されたワイヤーハーネスの周囲に粘着テープ等を巻き付けた場合に断面が円形に近づきやすくなり、断面を偏平に保つことが難しい。また、延在方向に沿った一部でねじれが生じ、同一断面形状で延在させにくい恐れがある。
そこで、本発明は、複数の配線部材を離して配設する際、断面を偏平に保ちやすい技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るワイヤーハーネスは、第1配線部材と、前記第1配線部材と並行する第2配線部材と、折り重なった形状に形成され前記第1配線部材と前記第2配線部材とを相互に隔てる折り重なり部と、前記折り重なり部から延在し前記第1配線部材と前記第2配線部材との外周の少なくとも一部を覆う被覆部とを含む外装部材と、を備える。
第2の態様に係るワイヤーハーネスは、第1の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記外装部材は、曲げ変形可能なシート状部材を材料として形成されている。
第3の態様に係るワイヤーハーネスは、第1又は第2の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第1配線部材と前記第2配線部材との間に前記折り重なり部が複数形成されている。
第4の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第3のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、複数の前記折り重なり部の間に第3配線部材が配線されている。
第5の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第4のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記折り重なり部を構成する一方側部分と他方側部分とが接合されている。
第6の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第5のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記折り重なり部の先端と、前記被覆部のうち前記折り重なり部の先端の先に位置する部分とが接合されている。
第7の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、(a)第1配線部材と第2配線部材とをシート状部材の一方面に沿って並行させて配設すると共に、前記シート状部材のうち前記第1配線部材と前記第2配線部材との間の部分を前記一方面側に突出させて、前記第1配線部材と前記第2配線部材とを相互に隔てる折り重なり部を形成する工程と、(b)前記シート状部材のうち前記折り重なり部から延在する部分で前記第1配線部材と前記第2配線部材との周囲の少なくとも一部を覆う工程と、を備える。
第1から第6の態様によると、折り重なり部で第1配線部材と第2配線部材とを相互に隔てていると共に被覆部で第1配線部材と第2配線部材との外周の少なくとも一部を覆っているため、折り重なり部が仕切の役割を果たし、断面を偏平に保ちやすくなる。また、延在方向に沿った一部でねじれが生じにくくなり、この点からも断面を偏平に保ちやすくなる。
特に、第2の態様によると、外装部材の材料としてシート状部材を用いた場合でも、第1配線部材と第2配線部材とを隔てる外装部材を簡易に形成することができる。
特に、第3の態様によると、簡易な形状で、第1配線部材と第2配線部材との間隔を大きくすることができる。
特に、第4の態様によると、簡易に第3配線部材を追加できる。
特に、第5の態様によると、折り重なり部の形状を維持しやすくなり、断面を偏平に保ちやすくなる。
特に、第6の態様によると、折り重なり部の形状を維持しやすくなり、断面を偏平に保ちやすくなる。また、第1配線部材と第2配線部材との間の隙間がなくなるため、外装部材がシールド材を兼ねる場合に、シールド効果が高くなる。
第7の態様によると、シート状部材の一部を突出させて第1配線部材と第2配線部材とを相互に隔てる折り重なり部を形成すると共に折り重なり部から延在する部分で第1配線部材と第2配線部材との外周の少なくとも一部を覆っているため、折り重なり部が仕切の役割を果たし、断面を偏平に保ちやすくなる。
第1実施形態に係るワイヤーハーネスを示す正面図である。 第1実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法を示す説明図である。 図2のIII−III線に沿って切断した段面図である。 第1実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法を示す説明図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネスを示す正面図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネスの変形例を示す正面図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るワイヤーハーネス及びその製造方法について説明する。図1は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10を示す正面図である。
ワイヤーハーネス10は、第1配線部材12と、第1配線部材12と並行する第2配線部材14と、外装部材20と、を備える。ワイヤーハーネス10において、第1配線部材12と第2配線部材14とは離して配設されている。これにより、第1配線部材12と第2配線部材14間のノイズの影響を低減可能となっている。
各配線部材12、14は少なくとも1本の電線11を含む。ここでは、第1配線部材12は、複数の電線11の束で構成されているものとして説明する。またここでは、第2配線部材14は、2本の電線11が撚り合わされた、いわゆるツイスト電線15を含み、当該ツイスト電線15の周囲にシース16が設けられた構成であるものとして説明する。そして、本ワイヤーハーネス10が車両に組込まれた状態で、各配線部材12、14は、電線11の端部に設けられたコネクタ等を介して車両に搭載された各種電気部品に接続される。これにより、ワイヤーハーネス10は、車両に搭載された各種電気部品を電気的に接続する役割を果す。ワイヤーハーネス10に含まれる電線11は、車両における敷設経路に応じた形態で結束される。
ここでは、第1配線部材12がノイズ源となりやすい部材であり、第2配線部材14が第1配線部材12からのノイズの影響を受けやすい部材であるものとして説明する。このような配線部材12、14の組み合わせとしては、例えば、第1配線部材12が電源線であり、第2配線部材14が信号線であるものが挙げられる。ここでは、第1配線部材12が電源線であり、第2配線部材14が、車内LAN通信用のケーブルであり、特にここでは、第2配線部材14がイーサネット(登録商標)規格に準拠する高速通信用のケーブルであるものとして説明する。第1配線部材12と第2配線部材14とは、当該ノイズの影響を低減させるために離して配設されている。
ここで、配線部材12、14においてノイズの影響を低減させる方法として、配線部材12、14を構成する電線11として絶縁電線の周囲にシールド層と外皮とが形成されたシールド電線を用いること、及びノイズ源から遠ざけることなどが挙げられる。しかしながら、配線部材を構成する電線11としてシールド電線を用いると、ワイヤーハーネスのコストが高くなってしまう恐れがあると共にシールド層を接地する必要が生じる。そこでここでは、配線部材12、14を構成する電線11としてシールド電線でない電線を採用する代わりに各配線部材12、14同士を離して配線することで、コストアップを抑えつつ各配線部材12、14間のノイズの影響を低減させるものである。もちろん、配線部材12、14を構成する電線11としてシールド電線が採用されてもよい。
外装部材20は、第1配線部材12と第2配線部材14との周囲を覆っている。また、外装部材20は、第1配線部材12と第2配線部材14との間に仕切を形成して、第1配線部材12と第2配線部材14とを離す役割を担っている。ここでは、外装部材20は、曲げ変形可能なシート状部材21(図3参照)を材料として形成されている。かかるシート状部材21としては、例えば、PP(ポリプロピレン)シート、PVC(ポリ塩化ビニル)シート又はPET(ポリエチレンテレフタレート)シート等の樹脂製の内部が一様に埋まっている中実シート材、プラスチックダンボール等の中空板材、又は不織布等を用いることができる。かかるシート状部材21としては、後述する折り重なり部24が起立した状態を保てる程度の剛性を有していることが考えられる。もっとも、シート状部材21の剛性は上記したものより低くてもよい。この場合、折り重なり部24の剛性が部分的に高められていることが好ましい。例えば、不織布を材料として外装部材20を形成する場合、折り重なり部24を構成する部分を加熱プレスすることによって、当該部分が他の部分よりも剛性が高められる。具体的には、外装部材20は、折り重なり部24と、被覆部30とを含む。
折り重なり部24は、折り重なった形状に形成されている。折り重なり部24は、第1配線部材12と第2配線部材14とを相互に隔てる。ここでは、折り重なり部24は、上記シート状部材21の中間部分が折り返されるように曲げ変形されて重ねられることによって形成されている。もっとも、折り重なり部24は押出成形等で当該形状に押し出されて形成されていてもよい。
より具体的には、ここでは折り重なり部24は、折り返し部分25と、折り返し部分25の一端から延出する一方側部分26と、折り返し部分25の他端から延出し、一方側部分26と重なる他方側部分27とを含む。折り返し部分25からの延出方向に沿った一方側部分26の寸法及び他方側部分27の寸法は、第1配線部材12及び第2配線部材14の大きさ等によって適宜設定される。また、一方側部分26と他方側部分27との間には、隙間があいていてもよいし、あいていなくてもよい。シート状部材21の剛性が低い場合、一方側部分26と他方側部分27とが密着しているとよい。これにより折り重なり部24の剛性を部分的に高めることができる。
また、ここでは、折り重なり部24を構成する一方側部分26と他方側部分27とが接合されている。これにより、折り重なり部24の剛性が高められている。一方側部分26と他方側部分27とは、例えば、両面粘着テープ或いは接着剤等で接着されていてもよいし、熱溶着又は超音波溶着等で溶着されていてもよい。また、例えば、引掛り部と引掛け部とによって係合されていてもよい。ここでは、一方側部分26と他方側部分27とが両面粘着テープ50で接着されているものとして説明する。この際、ここではワイヤーハーネス10が後に説明する製造方法によって製造されているため、一方側部分26と他方側部分27とは、配線部材12、14の延在方向に沿って部分的に接着されていない部分が生じている。
被覆部30は、折り重なり部24から延在している。被覆部30は、第1配線部材12と第2配線部材14との外周の少なくとも一部を覆う。ここでは、被覆部30は、折り重なり部24の一端(一方側部分26の先端)から延在する第1部分31と折り重なり部24の他端(他方側部分27の先端)から延在する第2部分32とを含む。第1部分31が第1配線部材12の外周をすべて覆っている。また、第2部分32が第2配線部材14の外周をすべて覆っている。ここでは、第1部分31の先端と第2部分32の先端とが折り重なり部24の先で重なっている。もっとも、被覆部30が第1部分31と第2部分32とを両方含むことは必須ではなく、被覆部30はどちらか一方のみで構成されていてもよい。この場合、第1部分と第2部分とのうちどちらか一方が第1配線部材12と第2配線部材14との外周をすべて覆うことが好ましい。また、被覆部30が第1配線部材12、第2配線部材14を覆う領域は上記したものに限られない。例えば、被覆部は、第1配線部材12の外周及び第2配線部材14の外周の一部のみを覆っている場合もあり得る。
また、ここでは、折り重なり部24の先端と、被覆部30のうち折り重なり部24の先端の先に位置する部分とが接合されている。これにより、折り重なり部24の形状を維持しやすくなり、断面を偏平に保ちやすくなる。ここでは、被覆部30のうち第2部分32の先端が折り重なり部24の折り返し部分25と接合されている。そして、被覆部30のうち第1部分31の先端が第2部分32の先端の外側に接合されている。かかる接合方法としては、両面粘着テープ或いは接着剤等による接着であってもよいし、熱溶着又は超音波溶着等による溶着であってもよい。また、引掛り部と引掛け部とによる係合であってもよい。
外装部材20は、シールド材を兼ねていてもよい。例えば、外装部材20を形成するシート状部材21がPPシート等の基材と、当該基材の一方面に設けられた金属箔等のシールド層とを含むことが考えられる。この場合、上記したように折り重なり部24の先端と、被覆部30のうち折り重なり部24の先端の先に位置する部分とが接合されていることが好ましい。これにより、第1配線部材12を収容する空間と第2配線部材14を収容する空間とが配線部材12、14の延在方向直交する方向に沿って相互に独立した空間となるため、シールド効果が高くなる。
また、外装部材20の周囲には固定、さらには保護等を目的として粘着テープが巻付けられていてもよい。
<製造方法>
次に、図2乃至図4を参照しつつ、上記ワイヤーハーネスの製造方法について説明する。図2乃至図4は、第1実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法を示す説明図である。なお、図3は、図2のIII−III線に沿って切断した段面図である。
まず、図2及び図3に示すように、第1配線部材12と第2配線部材14とをシート状部材21の一方面に沿って並行させて配設する。ここでは、第1配線部材12は、外装部材20が取付けられる部分の外側がそれぞれU字状に形成された治具70で保持されている。同様に第2配線部材14は、第1配線部材12と相互に間隔をあけて並行する態様で、外装部材20が取付けられる部分の外側がそれぞれU字状に形成された治具70で保持されている。シート状部材21は、治具70の間に位置する配線部材12、14の下方で載置部80に載置されている。配線部材12、14は、シート状部材21の上面に密着している。
載置部80にはスリット86が設けられている。当該スリット86は第1配線部材12と第2配線部材14との間に位置し、配線部材12、14の延在方向に沿って延びる。当該スリット86は、平板状に形成された折り重なり部形成部90が当該スリット86を通じて進退可能に形成されている。ここでは、載置部80はシート状部材21のうち第1配線部材12の下方に位置する部分が載置される第1載置面82を有する第1載置部81と、シート状部材21のうち第2配線部材14の下方に位置する部分が載置される第2載置面84を有する第2載置部83とで構成されている。第1載置面82と第2載置面84とが載置面82、84の広がる方向であって、配線部材12、14の延在方向と直交する方向に間隔をあけていることで、第1載置面82と第2載置面84との間に上記スリット86が形成されている。
配線部材12、14の延在方向に沿った折り重なり部形成部90の寸法は、同方向に沿ったシート状部材21の寸法よりも小さく設定される。従って、シート状部材21のうち配線部材12、14の間に位置する部分であって配線部材12、14の延在方向に沿った一部は、シート状部材21を折り重ねるために突出した折り重なり部形成部90に当接しないようになっている。ここでは、シート状部材21のうち配線部材12、14の間に位置し、配線部材12、14の延在方向に沿った両端側部分22が、シート状部材21を折り重ねるために突出した折り重なり部形成部90に当接しないようになっている。当該両端側部分22の下面には、両面粘着テープ50が貼り付けられている。載置面82、84が部分的に凹むなどして両端側部分22の下面であって両面粘着テープ50が貼り付けられている部分が載置面82、84と当接しないようになっているとよい。
次に、図4に示すように、シート状部材21のうち第1配線部材12と第2配線部材14との間の部分を一方面側に突出させて、第1配線部材12と第2配線部材14とを相互に隔てる折り重なり部24を形成する。
具体的には、折り重なり部形成部90をスリット86から突出させることによって、シート状部材21のうち第1配線部材12と第2配線部材14との間の部分を一方面側に突出させる。折り重なり部形成部90の突出には、油圧シリンダ、エアシリンダ又はリニアモータ等で構成された突出機構が設けられてもよい。また、作業者が折り重なり部形成部90を突出させてもよい。このとき、図4に示すように、第1配線部材12と第2配線部材14とをシート状部材21に押し付けるように加圧しておくとよい。加圧としては油圧シリンダ、エアシリンダ又はリニアモータ等で構成された加圧機構が設けられてもよいし、作業者が配線部材12、14をシート状部材21に向けて押すものであってもよい。このとき、シート状部材21は、第1配線部材12側の部分と第2配線部材14側の部分とのうちどちらか一方のみが配線部材12(14)及び載置部80に対して摺動して突出してもよいし、両方が配線部材に対して摺動して突出してもよい。
また、折り重なり部形成部90は、シート状部材21のうち第1配線部材12と第2配線部材14との間の部分であって、配線部材の延在方向に沿った中間部分23に当接する。これにより、当該中間部分23が折り重ねられ、それにより、その両端側部分22も折り重ねられる。そして、折り重なり部形成部90によってシート状部材21に折り重なり部24が形成されると、両端側部分22も折り返し部分25を境に一端側部分と他端側部分とに分かれてその間が両面粘着テープ50で接合される。これにより、折り重なり部形成部90を退避させると共に、配線部材への加圧を停止しても、折り重なり部24がその形状をより確実に維持できる。
次に、シート状部材21のうち折り重なり部24から延在する部分で第1配線部材12と第2配線部材14との周囲の少なくとも一部を覆う。具体的には、ここでは、折り重なり部24のうち他方側部分27から延出する第2部分32で第2配線部材14をすべて覆う。そして、第2部分32の先端を両面粘着テープで折り返し部分25に留める。この後、折り重なり部24のうち一方側部分26から延出する第1部分31で第1配線部材12をすべて覆う。そして、第1部分31の先端を両面粘着テープで第2部分32の外周に留める。
以上より、外装部材20に折り重なり部24が形成されつつ、外装部材20が第1配線部材12及び第2配線部材14に外装される。
このように構成されたワイヤーハーネス10及びその製造方法によると、折り重なり部24で第1配線部材12と第2配線部材14とを相互に隔てている共に被覆部30で第1配線部材12と第2配線部材14との外周を覆っているため、折り重なり部24が仕切の役割を果たし、断面を偏平に保ちやすくなる。また、延在方向に沿った一部でねじれが生じにくくなり、この点からも断面を偏平に保ちやすくなる。
また、シート状部材21の一部を突出させて第1配線部材12と第2配線部材14とを相互に隔てる折り重なり部24を形成すると共に折り重なり部24から延在する部分で第1配線部材12と第2配線部材14との外周を覆っているため、複数の配線部材12、14の外周を覆いつつ、より簡易に複数の配線部材12、14を離して配設することができる。また、外装部材20の材料としてシート状部材21を用いた場合でも、第1配線部材12と第2配線部材14とを隔てる外装部材20を簡易に形成することができる。
また、折り重なり部24を構成する一方側部分26と他方側部分27とが接合されているため、折り重なり部24の形状を維持しやすくなり、断面を偏平に保ちやすくなる。
また、折り重なり部24の先端と、被覆部30のうち折り重なり部24の先端の先に位置する部分とが接合されているため、折り重なり部24の形状を維持しやすくなり、断面を偏平に保ちやすくなる。また、第1配線部材12と第2配線部材14との間の隙間がなくなるため、外装部材20がシールド材を兼ねる場合に、シールド効果が高くなる。
{第2実施形態}
次に、第2実施形態に係るワイヤーハーネス10Aについて説明する。図5は、第2実施形態に係るワイヤーハーネス10Aを示す正面図である。なお、本実施の形態の説明において、これまで説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係るワイヤーハーネス10Aは、外装部材20Aにおいて、第1配線部材12と第2配線部材14との間に折り重なり部24が複数形成されている点で第1実施形態に係るワイヤーハーネス10とは異なる。
図5に示す例では、第1配線部材12と第2配線部材14との間に、折り重なり部24が2つ形成されている。2つの折り重なり部24A、24Bは、近接した位置に形成されている。2つの折り重なり部24A、24Bは、密着していてもよいし、密着していなくてもよい。2つの折り重なり部24A、24Bは、密着していていると、折り重なり部24の剛性を高めることができる。また、2つの折り重なり部24A、24Bが密着している場合、2つの折り重なり部24A、24Bは接合されていてもよい。かかる接合方法としては、両面粘着テープ或いは接着剤等による接着であってもよいし、熱溶着又は超音波溶着等による溶着であってもよい。また、引掛り部と引掛け部とによる係合であってもよい。
このような2つの折り重なり部24A、24Bを有するワイヤーハーネス10Aは、例えば、2つの折り重なり部形成部90と、2つの折り重なり部形成部90の間でシート状部材21の上面を抑える平板状の押さえ部とを用いて、ワイヤーハーネス10と同様の製造方法で製造することができる。
もっとも、図6に示す変形例に係るワイヤーハーネス10Bのように2つの折り重なり部24C、24Dは、離間した位置に形成されていてもよい。図6に示す例では、被覆部30として、一方の折り重なり部24Cの一方側部分26Cから第1配線部材12を覆う第1部分31が延在し、他方の折り重なり部24Dの他方側部分27Dから第2配線部材14を覆う第2部分32が延在している。また、外装部材20Bには、一方の折り重なり部24Cの他方側部分27Cと、他方の折り重なり部24Dの一方側部分26Dとをつなぐ連結部40が形成されている。2つの折り重なり部24C、24Dの間、つまり連結部40には、第1配線部材12及び第2配線部材14に並行させて第3配線部材18を配設することもできる。
かかる第3配線部材18としては、第1配線部材12よりも第2配線部材14に与えるノイズの影響が小さいものであって、第2配線部材14よりも第1配線部材12から受けるノイズの影響が小さいものが好ましい。このような、第1配線部材12、第2配線部材14、第3配線部材18の組み合わせとしては、例えば、第1配線部材12が高電圧系の電源線であり、第2配線部材14が信号線であり、第3配線部材18が低電圧系の電源線である組み合わせが考えられる。また、例えば、第1配線部材12が電源線であり、第2配線部材14が高速通信用の信号線などのノイズの影響を受けやすい信号線であり、第3配線部材18がセンサ用の信号線又は低速通信用の信号線などのノイズの影響を受けにくい信号線である組み合わせが考えられる。
2つの折り重なり部24C、24Dの間に第3配線部材18を配設する場合、図6に示すように、第1部分31の先端が一方の折り重なり部24Cに留められると共に、第2部分32の先端が他方の折り重なり部24Dに留められることによって、2つの折り重なり部24と連結部40とに囲まれた空間が、一方が開口した収容空間Vとなる。これにより、第1配線部材12と第2配線部材14とに外装部材20を取付けた後に、第3配線部材18を収容空間Vに配設することができる。
もっとも、2つの折り重なり部24C、24Dの間に第3配線部材18を配設する場合でも、その配設形態は上記したものに限られない。例えば、第1配線部材12と第2配線部材14とに外装部材20Bを取付ける前に、第3配線部材18も併せて配設し、第3配線部材18も外装部材20Bの被覆部30で覆われていてもよい。
また、2つの折り重なり部24C、24Dが離間した位置に形成されている場合でも、2つの折り重なり部24C、24Dの間に第3配線部材18が配設されることは必須ではない。2つの折り重なり部24C、24Dの間には、何も配設されなくてもよいし、配線部材とは別の部材が配設されてもよい。
このようなワイヤーハーネス10A、10Bによると、第1配線部材12と第2配線部材14との間に折り重なり部24が複数形成されているため、簡易な形状で、第1配線部材12と第2配線部材14との間隔を大きくすることができる。
また、ワイヤーハーネス10Bによると、第1配線部材12と第2配線部材14との間に簡易に第3配線部材18を追加できる。
{変形例}
各実施形態において、外装部材20は、シート状部材21を材料として形成されているものとして説明したが、このことは必須ではない。外装部材は、例えば、筒状部材を材料として形成されていてもよい。この場合でも、折り重なり部は、曲げ変形によって形成されていてもよいし、押出成形等で形成されていてもよい。また、外装部材が筒状部材を材料として形成されている場合、係る筒状部材は無端状であってもよいし、無端状でなくともよい。
第1実施形態において、シート状部材21の上面に配線部材12、14を配設してから折り重なり部24を形成するものとして説明したが、必ずしもその必要はない。折り重なり部24を形成してから配線部材12、14を配線するものであってもよい。また、配線部材12、14にシート状部材21を被せた状態で、第1配線部材12と第2配線部材14との間の部分を下方に突出させて折り重なり部24を形成するものであってもよい。
また、第2実施形態において、折り重なり部24が複数形成される場合、第1配線部材12と第2配線部材14との間に複数形成されるものとして説明したが、このことは必須ではない。折り重なり部24は、第1配線部材12又は第2配線部材14を挟む位置に形成されていてもよい。つまり、図6に示す変形例に係る外装部材20Bにおいて、2つの折り重なり部24C、24Dの間に第1配線部材12及び第2配線部材14のうち一方が配設され、第1配線部材12及び第2配線部材14のうち他方と、第3配線部材18とが、それぞれ折り重なり部24C、24Dの外側に配設されてもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
12 第1配線部材
14 第2配線部材
15 ツイスト電線
16 シース
18 第3配線部材
20 外装部材
21 シート状部材
22 両端側部分
23 中間部分
24 折り重なり部
25 折り返し部
26 一方側部分
27 他方側部分
30 被覆部
31 第1部分
32 第2部分
40 連結部
50 両面粘着テープ
70 治具
80 載置部
81 第1載置部
82 第1載置面
83 第2載置部
84 第2載置面
86 スリット
90 折り重なり部形成部

Claims (7)

  1. 第1配線部材と、
    前記第1配線部材と並行する第2配線部材と、
    折り重なった形状に形成され前記第1配線部材と前記第2配線部材とを相互に隔てる折り重なり部と、前記折り重なり部から延在し前記第1配線部材と前記第2配線部材との外周の少なくとも一部を覆う被覆部とを含む外装部材と、
    を備える、ワイヤーハーネス。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記外装部材は、曲げ変形可能なシート状部材を材料として形成されている、ワイヤーハーネス。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記第1配線部材と前記第2配線部材との間に前記折り重なり部が複数形成されている、ワイヤーハーネス。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    複数の前記折り重なり部の間に第3配線部材が配線されている、ワイヤーハーネス。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記折り重なり部を構成する一方側部分と他方側部分とが接合されている、ワイヤーハーネス。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記折り重なり部の先端と、前記被覆部のうち前記折り重なり部の先端の先に位置する部分とが接合されている、ワイヤーハーネス。
  7. (a)第1配線部材と第2配線部材とをシート状部材の一方面に沿って並行させて配設すると共に、前記シート状部材のうち前記第1配線部材と前記第2配線部材との間の部分を前記一方面側に突出させて、前記第1配線部材と前記第2配線部材とを相互に隔てる折り重なり部を形成する工程と、
    (b)前記シート状部材のうち前記折り重なり部から延在する部分で前記第1配線部材と前記第2配線部材との周囲の少なくとも一部を覆う工程と、
    を備える、ワイヤーハーネスの製造方法。
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