JP2021078167A - プロテクタおよびワイヤハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】配索材が重ならないように個別に収容することができ、厚みを薄くすることが可能となるプロテクタおよびワイヤハーネスを提供する。【解決手段】プロテクタ1は、平面視矩形のシート状樹脂部材2Aにより形成される凹凸部10、第1閉塞部20、および第2閉塞部30を有する。凹凸部10は、配索材Wの配列方向に沿って形成され、それぞれが配索材Wを収容する複数の空間部11A,11Bを有する。各空間部11A,11Bが開口部12を有する。開口部12が隣り合う空間部11A,11Bに配索材Wの開口方向に対して交互に形成される。第1閉塞部20は、凹凸部10のうち配列方向の一方の端部と連結し、かつ開口方向の一方に開口部12を有する複数の空間部11Aを閉塞する。第2閉塞部30は、凹凸部10のうち配列方向の他方の端部と連結し、かつ開口方向の他方に開口部12を有する複数の空間部11Bを閉塞する。【選択図】図1
Description
本発明は、プロテクタおよびワイヤハーネスに関する。
自動車等の車両において、車内のバッテリと各種電装品とを接続するためにワイヤハーネスが配索されている。ワイヤハーネスは、ワイヤハーネスを構成する電線を外部から保護し、さらに電線を配索させるためにプロテクタを有する。プロテクタには、電線束に対して巻きつけるように形成されるシート状の外装部材がある(例えば、特許文献1参照)。
また、長方形の基板を、幅方向に間隔をあけた3カ所で、長さ方向にわたって平行に折曲げて内部に中空部を形成する四角筒状のワイヤハーネス用のプロテクタがある(例えば、特許文献2参照)。
また、樹脂製のシートに対して、略同じ板厚で凹凸形状を形成することにより嵌合溝を一体成形し、該嵌合溝に電線を嵌合するものがある(例えば、特許文献3参照)。
また、樹脂板を折曲げ部で2つ折りにして対向する内面を糊面とし、該糊面の間に電線束を並列配列して挿通して固着するプロテクタがある(例えば、特許文献4参照)。
また、電線の延在方向に沿って形成され、一方面が凸状、他方面が凹状に形成された凸状部が間隔を空けて配列された一対の被覆部を備え、一対の被覆部の凸状部が重なった状態で複数の電線を挟んだものがある(例えば、特許文献5参照)。
ところで、例えば、電線束にシート状の外装部材を巻きつけてワイヤハーネスを構成する場合、電線同士が重なりあうことから、ワイヤハーネスに厚みができ、配索スペースが増えるおそれがある。
本発明は、配索材が重ならないように個別に収容することができ、厚みを薄くすることが可能となるプロテクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るプロテクタは、平面視矩形のシート状樹脂部材により形成される凹凸部、第1閉塞部、および第2閉塞部を有し、前記凹凸部は、配索材の配列方向に沿って形成され、それぞれが前記配索材を収容する複数の空間部を有し、各前記空間部が開口部を有し、前記開口部が隣り合う前記空間部に前記配索材の配索方向および前記配列方向と直交する開口方向に対して交互に形成され、前記第1閉塞部は、前記凹凸部のうち前記配索方向および前記開口方向と直交する配列方向の一方の端部と連結し、かつ前記開口方向の一方に開口部を有する複数の前記空間部を閉塞し、前記第2閉塞部は、前記凹凸部のうち前記配列方向の他方の端部と連結し、かつ前記開口方向の他方に開口部を有する複数の前記空間部を閉塞することを特徴とする。
また、上記プロテクタにおいて、前記凹凸部は、前記配索方向から視た場合、各前記空間部が複数の内壁で構成され、平面展開状態において、配列方向において隣り合う前記内壁の境界に折曲げ溝を有するものである。
また、上記プロテクタにおいて、前記凹凸部および前記第2閉塞部は、前記開口方向のうち、第1閉塞部側から前記開口部側に向けて切り欠きを有し、前記切り欠きは、前記配索方向に間隔を開けて複数形成されるものである。
また、上記プロテクタにおいて、前記第1閉塞部および前記第2閉塞部と前記凹凸部とを固定する接着部をさらに備え、前記接着部は、複数の前記空間部を閉塞した状態において、前記第1閉塞部および前記第2閉塞部と前記凹凸部とが対向する部分に設けられるものである。
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスにおいて、複数の配索材と、平面視矩形のシート状樹脂部材により形成される凹凸部、第1閉塞部、および第2閉塞部を有し、前記凹凸部は、配索材の配列方向に沿って形成され、それぞれが前記配索材を収容する複数の空間部を有し、各前記空間部が開口部を有し、前記開口部が隣り合う前記空間部に前記配索材の配索方向および前記配列方向と直交する開口方向に対して交互に形成され、前記第1閉塞部は、前記凹凸部のうち前記配索方向および前記開口方向と直交する配列方向の一方の端部と連結し、かつ前記開口方向の一方に開口部を有する複数の前記空間部を閉塞し、前記第2閉塞部は、前記凹凸部のうち前記配列方向の他方の端部と連結し、かつ前記開口方向の他方に開口部を有する複数の前記空間部を閉塞することを特徴とする。
本発明に係るプロテクタおよびワイヤハーネスは、配索材が重ならないように個別に収容することができ、厚みを薄くすることが可能となる、という効果を奏する。
以下に、本発明におけるプロテクタおよびワイヤハーネスの実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係るプロテクタおよびワイヤハーネスについて説明する。図1は、第1実施形態に係るワイヤハーネスの概略構成を示す斜視図である。図2は、第1実施形態に係るプロテクタの概略構成を示す斜視図である。図3は、第1実施形態に係るプロテクタを展開した状態を示す斜視図である。図4は、第1実施形態に係るプロテクタを展開した状態を示す側面図である。図5は、第1実施形態に係るプロテクタの断面図である。なお、図1〜図2,図5(図7、図8、図10を含む)は、組立状態のプロテクタを示す。図3、図4(図9を含む)は、平面展開状態のプロテクタを示す。
まず、第1実施形態に係るプロテクタおよびワイヤハーネスについて説明する。図1は、第1実施形態に係るワイヤハーネスの概略構成を示す斜視図である。図2は、第1実施形態に係るプロテクタの概略構成を示す斜視図である。図3は、第1実施形態に係るプロテクタを展開した状態を示す斜視図である。図4は、第1実施形態に係るプロテクタを展開した状態を示す側面図である。図5は、第1実施形態に係るプロテクタの断面図である。なお、図1〜図2,図5(図7、図8、図10を含む)は、組立状態のプロテクタを示す。図3、図4(図9を含む)は、平面展開状態のプロテクタを示す。
ここで、図示のX方向は、実施形態におけるプロテクタの延在方向であり、配索材の配索方向である。Y方向は、本実施形態におけるプロテクタの幅方向であり、配索材の配列方向であり、X方向と直交する方向である。Z方向は、本実施形態におけるプロテクタの開口方向であり、X方向およびY方向と直交する方向である。X方向とY方向とZ方向とは相互に直交する。
図1〜図5に示すプロテクタ1Aは、例えば、自動車等の車両(不図示)に搭載される1以上の配索材Wを外部から保護し、配索材Wを配索させる部材として使用するものである。プロテクタ1Aは、図5に示すように、凹凸部10と、第1閉塞部20と、第2閉塞部30と、接着部40とを有する。これらのうち、凹凸部10、第1閉塞部20、及び第2閉塞部30は、図3に示すように、1枚の平面視矩形のシート状樹脂部材2Aにより形成される。シート状樹脂部材2Aは、例えば、スチレン系、オレフィン系の樹脂材料で構成されるが、混抄紙、ホットメルトシート等で構成されていてもよい。
配索材Wは、複数本の導電性の金属素線からなる導体部(芯線)の外側を絶縁性の被覆部によって覆われたものが1本又は複数本集約したものである。配索材Wは、プロテクタ1Aに保持された状態で、例えば車両の車体に沿わせて配索される。
凹凸部10は、複数の配索材Wが配索された状態で複数の配索材Wを保持する部分である。凹凸部10は、組立状態において、複数の配索材Wの配列方向に沿って形成され、それぞれが配索材Wを収容する複数の空間部11A,11Bを有する。各空間部11A,11Bは、1本の配索材Wの配索方向における一部を収容する。各空間部11A,11Bは、開口方向に開口部12を有し(図5)、配索材Wの配索方向に開口部22を有する(図2)。開口部12は、隣り合う空間部11A,11Bに配索材Wの開口方向に対して交互に形成される。複数の開口部12のうち、空間部11Aに連通する開口部12は、開口方向の一方に開口し、空間部11Bに連通する開口部12は、開口方向の他方に開口する。開口部22は、配索材Wの配索方向の両端に形成され、配索材Wが挿通する。凹凸部10は、配索材Wの配索方向から視た場合、各空間部11A,11Bが複数の内壁13で構成される。複数の内壁13は、配列方向において正対する。
凹凸部10は、図3および図4に示すように、プロテクタ1Aの平面展開状態において、配索材Wの配列方向において隣り合う内壁13の境界に折曲げ溝14A,14Bを有する。折曲げ溝14Aは、プロテクタ1Aの平面展開状態において、シート状樹脂部材2Aの一方の面(表面)に複数形成される。空間部11Aを形成する複数の内壁13のうち、隣り合う内壁13の境界に形成される折曲げ溝14Aは、シート状樹脂部材2Aの表面に形成されている。折曲げ溝14Bは、プロテクタ1Aの平面展開状態において、シート状樹脂部材2Aの他方の面(裏面)に複数形成される。空間部11Bを構成する複数の内壁13のうち、隣り合う内壁13の境界に形成される折曲げ溝14Bは、シート状樹脂部材2Aの裏面に形成される。複数の折曲げ溝14A,14Bは、プロテクタ1Aの平面展開状態において、配索方向に沿って互いに並行に形成される。各折曲げ溝14A,14Bは、プロテクタ1Aの平面展開状態において、配索材Wの配索方向における両端部まで延在して形成される。
第1閉塞部20は、凹凸部10のうち配列方向の一方の端部と連結し、かつ開口方向の一方に開口部12を有する複数の空間部11Aを閉塞する。第1閉塞部20は、プロテクタ1Aの平面展開状態において、シート状樹脂部材2Aの一方の端部側に位置するものである。本実施形態における空間部11Aは、プロテクタ1Aを配索方向から視た場合、矩形状に形成される。
第2閉塞部30は、凹凸部10のうち配列方向の他方の端部と連結し、かつ開口方向の他方に開口部12を有する複数の空間部11Bを閉塞する。第2閉塞部30は、プロテクタ1Aの平面展開状態において、シート状樹脂部材2Aの他方の端部側に位置するものである。本実施形態における空間部11Bは、プロテクタ1Aを配索方向から視た場合、矩形状に形成される。
接着部40は、第1閉塞部20および第2閉塞部30と凹凸部10とを固定するものである。接着部40は、図5に示すように、複数の空間部11A,11Bを閉塞した状態において、第1閉塞部20および第2閉塞部30と凹凸部10とが対向する部分に設けられる。接着部40は、例えば加熱して熱圧着してもよいし、接着剤を用いて接着してもよい。
次に、第1施形態におけるプロテクタ1Aを組立て手順について説明する。
まず、作業者は、平面展開状態のシート状樹脂部材2Aを、表面および裏面に形成された折曲げ溝14A,14Bに沿って折り曲げていく。この場合、折曲げ溝14A,14Bの延在方向(配索材Wの配索方向)と直交する配列方向の一方の最も端にある折曲げ溝14B(または14A)から配列方向の他方に向けて順に折り曲げてもよい。このとき、各折曲げ溝14A,14Bが形成された側が内側になるように折り曲げる。次に、作業者は、プロテクタ1Aを配索方向から視た場合、凹凸部10における空間部11A,11Bが矩形状に形成されるように形を整える。次に、作業者は、凹凸部10の両端にある第1閉塞部20および第2閉塞部30をそれぞれ凹凸部10に対向する位置にまで曲げて全体の形を整える。
次に、作業者は、第1閉塞部20を凹凸部10から離して接着部40に接着剤を塗布し、第1閉塞部20を凹凸部10に近づけて接着する。次に、プロテクタ1Aをひっくり返して、第2閉塞部30から凹凸部10から離して接着部40に接着剤を塗布し、第2閉塞部30を凹凸部10に近づけて接着し、第1閉塞部20および第2閉塞部30と凹凸部10とを固定する。次に、作業者は、組立状態のプロテクタ1Aを加熱することで硬化させる。次に、作業者は、加熱したプロテクタ1Aが冷えて硬化を確認した後、プロテクタ1Aの配索方向の一方の開口部22から必要な配索材Wを挿通し配索を行い、ワイヤハーネスWH1を作成する。なお、本実施形態では、プロテクタ1Aの組立が完了した後に配索材Wの配索を行っているが、組立途中で配索材Wを配索してもよい。
以上のように、第1実施形態におけるプロテクタ1AおよびワイヤハーネスWH1は、平面視矩形のシート状樹脂部材2Aにより形成される凹凸部10、第1閉塞部20、および第2閉塞部30を有する。凹凸部10は、配索材Wの配列方向に沿って形成され、それぞれが配索材Wを収容する複数の空間部11A,11Bを有する。各空間部11A,11Bが開口部12を有する。開口部12が隣り合う空間部11A,11Bに配索材Wの配索方向および配列方向と直交する開口方向に対して交互に形成される。第1閉塞部20は、凹凸部10のうち配索方向および開口方向と直交する配列方向の一方の端部と連結し、かつ開口方向の一方に開口部12を有する複数の空間部11Aを閉塞する。第2閉塞部30は、凹凸部10のうち配列方向の他方の端部と連結し、かつ開口方向の他方に開口部12を有する複数の空間部11Bを閉塞する。
上記構成により、プロテクタ1Aを薄いシート状の樹脂部材で作成することが可能となるので、厚みを薄くすることが可能となる。また、凹凸部10により形成される複数の空間部11A,11Bのそれぞれに1本ずつ配索材Wを収容することができることから、配索材Wが重ならないように個別に収容することができる。
また、上記実施形態におけるプロテクタ1Aは、凹凸部10が、配索方向から視た場合、各空間部11A,11Bが複数の内壁13で構成され、プロテクタ1Aの平面展開状態において、配列方向において隣り合う内壁13の境界に折曲げ溝14A,14Bを有する。これにより、シート状樹脂部材2Aを折り曲げる際に、折曲げ易くなり、プロテクタ1Aの生産性を向上させることができる。
また、上記実施形態におけるプロテクタ1Aは、第1閉塞部20および第2閉塞部30と凹凸部10とを固定する接着部40をさらに備える。接着部40は、複数の空間部11A,11Bを閉塞した状態において、第1閉塞部20および第2閉塞部30と凹凸部10とが対向する部分に設けられる。これより、第1閉塞部20および第2閉塞部30と凹凸部10とを固定することで、プロテクタ1Aの剛性が増すと共に、例えば、配索作業中や搬送中における第1閉塞部20および第2閉塞部30の剥がれを防止することができる。
次に、第1実施形態の変形におけるプロテクタおよびワイヤハーネスについて図6(A)〜図6(C)を参照して説明する。
図6(A)に示すプロテクタ1AAは、第1閉塞部20の一部が開口方向の配索材W側に向けて凹む凹部25を有する点が上述したプロテクタ1Aと異なる。例えば、プロテクタ1Aに対して径サイズが小さい配索材Wsを空間部11A,11Bに収容する場合、空間部11A,11Bに遊びができることから、配索材Wの動きを抑制することができず、十分な位置決めができない。そこで、第1閉塞部20または第2閉塞部30の少なくとも一方は、配列方向において、1以上の凹部25を有する。凹部25は、開口方向における空間部11Aから外側に向けて開口する。凹部25は、開口から底部までの深さDを有する。深さDは、配索材Wsの径サイズ2rに応じて設定される。
第1閉塞部20または第2閉塞部30の少なくとも一方は、配列方向において、1以上の凹部25を有する。凹部25は、開口方向における空間部11Aから外側に向けて開口する。これにより、空間部11Aのサイズに対して径サイズが小さい配索材Wを収容する場合でも、配索材Wの動きを抑制し、位置決めを行うことが可能となる。プロテクタ1AAは、断面形状が異なる配索材Wであっても同様の効果を得ることができる。
図6(B)に示すプロテクタ1ABは、隣り合う折曲げ溝14A,14Bの間隔、つまりピッチを相対的に変更した点で上述したプロテクタ1Aと異なる。プロテクタ1Aに対して断面形状が異なる配索材Wd,Wtを空間部11A,11Bに収容する場合、空間部11A,11Bに遊びができることから、配索材Wの動きを抑制することができず、十分な位置決めができない。配索材Wd,Wtは、各断面形状が互いに異なる楕円形を有する。そこで、隣り合う折曲げ溝14A,14Bは、間隔(ピッチ)が同一または異なるように形成される。例えば、折曲げ溝14A,14Bが異なる間隔で形成される場合、隣り合う空間部11A,11Bは、配列方向の長さlがそれぞれ異なるように形成される(l2>l1)。
隣り合う折曲げ溝14A,14Bは、間隔(ピッチ)が同一または異なるように形成されるので、空間部11A,11Bのサイズに対して断面形状が異なる配索材Wを収容する場合でも、配索材Wの動きを抑制し、位置決めを行うことが可能となる。プロテクタABは、空間部11A,11Bのサイズに対して径サイズが小さい配索材Wであっても同様の効果を得ることができる。
図6(C)に示すプロテクタ1ACは、空間部11A,11Bがプロテクタ1ACを配索方向から視た場合、三角形状に形成される点、および、第1閉塞部20および第2閉塞部30がそれぞれ折曲げ溝14A,14Bを有する点で上述したプロテクタ1Aと異なる。
第1実施形態の変形例では、折曲げ溝14A,14Bの間隔や個数を変えることで、配索材Wの様々なサイズや、配索材Wの本数に対応することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態におけるプロテクタ1BおよびワイヤハーネスWH2について説明する。図7は、第2実施形態に係るワイヤハーネスWH2の概略構成を示す斜視図である。図8は、第2実施形態に係るプロテクタ1Bの概略構成を示す第1斜視図である。図9は、第2実施形態に係るプロテクタ1Bを展開した状態を示す平面図である。図10は、第2実施形態に係るプロテクタ1Bの概略構成を示す第2斜視図である。
次に、第2実施形態におけるプロテクタ1BおよびワイヤハーネスWH2について説明する。図7は、第2実施形態に係るワイヤハーネスWH2の概略構成を示す斜視図である。図8は、第2実施形態に係るプロテクタ1Bの概略構成を示す第1斜視図である。図9は、第2実施形態に係るプロテクタ1Bを展開した状態を示す平面図である。図10は、第2実施形態に係るプロテクタ1Bの概略構成を示す第2斜視図である。
第2実施形態におけるプロテクタ1BおよびワイヤハーネスWH2は、切り欠き15がシート状樹脂部材2Aに設けられる点で上記第1実施形態とは異なる。以下では、上述した実施形態と同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略する。
図7に示す本実施形態のワイヤハーネスWH2が備えるプロテクタ1Bは、凹凸部10および第2閉塞部30が、開口方向のうち、第1閉塞部20側から開口部12側に向けて切り欠き15を有する点で上述したプロテクタ1Aと異なる。切り欠き15は、図15に示すように、展開状態において、配索材Wの配索方向に間隔を開けて複数形成される。各切り欠き15は、配索方向と直交する配列方向において、一方の端部から他方の端部の手前まで延在して形成される。隣り合う切り欠き15の間隔(ピッチ)は、プロテクタ1Bの屈曲度合いに応じて変更される。例えば、屈曲度合いとして屈曲半径を利用する場合、屈曲半径を小さくするときは、ピッチを狭くする。一方、屈曲半径を大きくするときは、ピッチを広くする。
次に、第2施形態におけるプロテクタ1Bを組立て手順について説明する。
まず、作業者は、上述したように、平面展開状態のシート状樹脂部材2Bを、表面および裏面に形成された折曲げ溝14A,14Bに沿って折り曲げていく。切り欠き15と直交する折曲げ溝14A,14Bについては、切り欠き15があることで折り曲げが容易にできない場合もあることから、例えば、全ての切り欠き15をテープで止めた上で、折り曲げ作業を行ってもよい。各折曲げ溝14A,14Bが形成された側が内側になるように折り曲げる。次に、作業者は、プロテクタ1Bを配索方向から視た場合、凹凸部10における空間部11A,11Bが矩形状に形成されるように形を整える。次に、作業者は、凹凸部10の両端にある第1閉塞部20および第2閉塞部30をそれぞれ凹凸部10に対向する位置にまで曲げて全体の形を整える。
次に、作業者は、第1閉塞部20を凹凸部10から離して接着部40に接着剤を塗布し、第1閉塞部20を凹凸部10に近づけて接着する。次に、プロテクタ1Bをひっくり返して、第2閉塞部30から凹凸部10から離して接着部40に接着剤を塗布し、第2閉塞部30を凹凸部10に近づけて接着し、第1閉塞部20および第2閉塞部30と凹凸部10とを固定する。切り欠き15をテープで止めていた場合は、全てのテープを剥がす。次に、作業者は、組立状態のプロテクタ1Bを必要な角度になるように折り曲げる。この場合、複数の切り欠き15を有する側が屈曲の外側になるようにして曲げる。次に、作業者は、屈曲状態のプロテクタ1Bを加熱することで硬化させる。次に、作業者は、加熱したプロテクタ1Bが冷えて硬化を確認した後、プロテクタ1Bの配索方向の一方の開口部22から必要な配索材Wを挿通し配索を行い、ワイヤハーネスWH2を作成する。なお、本実施形態では、プロテクタ1Aの組立が完了した後に配索材Wの配索を行っているが、組立途中、例えばプロテクタ1Bを折り曲げた後に配索材Wを配索してもよい。
第2実施形態におけるプロテクタ1BおよびワイヤハーネスWH2は、凹凸部10および第2閉塞部30は、開口方向のうち、第1閉塞部20側から開口部12側に向けて切り欠き15を有する。切り欠き15は、配索材Wの配索方向に間隔を開けて複数形成される。上記構成により、可撓性を有する配索材Wと共に、プロテクタ1Bを屈曲することが可能となる。この結果、例えば、配索する場所が平面のみに限定されず、屈曲している部分にも配索することが可能になるので、配索の自由度を向上させることができる。
なお、第2実施形態に対して、図6(A)〜図6(C)に示す第1実施形態の変形例を適用してもよい。
1A,1B プロテクタ
2 シート樹脂部材
10 凹凸部
11A,11B 空間部
12 開口部
13 内壁
14A,14B 折曲げ溝
15 切り欠き
20 第1閉塞部
30 第2閉塞部
40 接着部
W 配索材
WH1,WH2 ワイヤハーネス
2 シート樹脂部材
10 凹凸部
11A,11B 空間部
12 開口部
13 内壁
14A,14B 折曲げ溝
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20 第1閉塞部
30 第2閉塞部
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W 配索材
WH1,WH2 ワイヤハーネス
Claims (5)
- 平面視矩形のシート状樹脂部材により形成される凹凸部、第1閉塞部、および第2閉塞部を有し、
前記凹凸部は、
配索材の配列方向に沿って形成され、それぞれが前記配索材を収容する複数の空間部を有し、
各前記空間部が開口部を有し、
前記開口部が隣り合う前記空間部に前記配索材の配索方向および前記配列方向と直交する開口方向に対して交互に形成され、
前記第1閉塞部は、
前記凹凸部のうち前記配索方向および前記開口方向と直交する配列方向の一方の端部と連結し、かつ前記開口方向の一方に開口部を有する複数の前記空間部を閉塞し、
前記第2閉塞部は、
前記凹凸部のうち前記配列方向の他方の端部と連結し、かつ前記開口方向の他方に開口部を有する複数の前記空間部を閉塞する
ことを特徴とするプロテクタ。 - 前記凹凸部は、
前記配索方向から視た場合、各前記空間部が複数の内壁で構成され、
平面展開状態において、配列方向において隣り合う前記内壁の境界に折曲げ溝を有する
請求項1に記載のプロテクタ。 - 前記凹凸部および前記第2閉塞部は、
前記開口方向のうち、第1閉塞部側から前記開口部側に向けて切り欠きを有し、
前記切り欠きは、
前記配索方向に間隔を開けて複数形成される
請求項1または2に記載のプロテクタ。 - 前記第1閉塞部および前記第2閉塞部と前記凹凸部とを固定する接着部をさらに備え、
前記接着部は、
複数の前記空間部を閉塞した状態において、前記第1閉塞部および前記第2閉塞部と前記凹凸部とが対向する部分に設けられる
請求項1または2に記載のプロテクタ。 - 導電性を有する配索材と、
前記配索材に装着され当該配索材を保護するプロテクタと、を備え、
前記プロテクタは、
平面視矩形のシート状樹脂部材により形成される凹凸部、第1閉塞部、および第2閉塞部を有し、
前記凹凸部は、
配索材の配列方向に沿って形成され、それぞれが前記配索材を収容する複数の空間部を有し、
各前記空間部が開口部を有し、
前記開口部が隣り合う前記空間部に前記配索材の配索方向および前記配列方向と直交する開口方向に対して交互に形成され、
前記第1閉塞部は、
前記凹凸部のうち前記配索方向および前記開口方向と直交する配列方向の一方の端部と連結し、かつ前記開口方向の一方に開口部を有する複数の前記空間部を閉塞し、
前記第2閉塞部は、
前記凹凸部のうち前記配列方向の他方の端部と連結し、かつ前記開口の他方に開口部を有する複数の前記空間部を閉塞する
ことを特徴とするワイヤハーネス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019200526A JP2021078167A (ja) | 2019-11-05 | 2019-11-05 | プロテクタおよびワイヤハーネス |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019200526A JP2021078167A (ja) | 2019-11-05 | 2019-11-05 | プロテクタおよびワイヤハーネス |
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ID=75899423
Family Applications (1)
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JP2019200526A Abandoned JP2021078167A (ja) | 2019-11-05 | 2019-11-05 | プロテクタおよびワイヤハーネス |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2019
- 2019-11-05 JP JP2019200526A patent/JP2021078167A/ja not_active Abandoned
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