JP6965170B2 - プロテクタ、およびプロテクタと配索材との固定方法 - Google Patents

プロテクタ、およびプロテクタと配索材との固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、プロテクタ、およびプロテクタと配索材との固定方法に関する。
車両などに搭載されるワイヤーハーネスにおいて、ワイヤーハーネスを構成する配索材をプロテクタに固定することがある。配索材は、プロテクタによって外力などから保護される。例えば、特許文献1には、溝側へ曲げて傾けることが可能な側壁延長部を備えるワイヤーハーネス用プロテクタに関する技術が開示されている。
特許文献1によれば、ワイヤーハーネス用プロテクタにおいて、細いワイヤーハーネスの収容時においても無駄なスペースを要することなく、ワイヤーハーネスの外径の大きさに応じた収容容量の調節範囲を大きくすることが可能となる、とされている。
特許第6070517号公報 実開平5−25920号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたワイヤーハーネス用のプロテクタのような構成においては、プロテクタに配索されたワイヤーハーネスが蓋部に接触して、蓋部が閉まらなくなることがあった。したがって、配索作業性の点で、改善の余地が残されていた。
本発明の目的は、配索作業性を向上させることができるプロテクタ、およびプロテクタと配索材との固定方法を提供することである。
本発明のプロテクタは、配索材を支持する支持面および前記支持面側とは反対側の面である裏面を有する底壁部と、前記支持面における幅方向の一端から立設された第一側壁部と、前記支持面における幅方向の他端から立設された第二側壁部と、を有する本体部と、前記底壁部、前記第一側壁部、および前記第二側壁部によって囲まれた空間である配索空間部を前記支持面と対向する位置で覆う蓋部材と、を含み、前記蓋部材は、幅方向における前記第一側壁部側の端部から延出した可撓性を有するバンド部を有し、前記バンド部は、前記バンド部の延出方向に沿って配置された複数の被係止部を有し、前記第一側壁部は、前記第一側壁部の外側面に配置され、挿通される前記バンド部を係止する係止部を有し、前記バンド部の長さは、前記蓋部材が前記配索空間部を覆った状態で、前記バンド部を前記係止部に挿通させて前記第一側壁部の外側面および前記裏面に巻き回したときに、前記バンド部の先端が前記裏面における前記第二側壁部側の端に届く長さよりも長いことを特徴とする。
本発明に係るプロテクタにおいて、バンド部の長さは、蓋部材が配索空間部を覆った状態で、バンド部を係止部に挿通させて第一側壁部の外側面および裏面に巻き回したときに、バンド部の先端が裏面における第二側壁部側の端に届く長さよりも長い。したがって、バンド部を第二側壁部側から引っ張ることによっても本体部と蓋部材とを固定することができる。この構成によって、プロテクタにおける配索作業性を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態に係るプロテクタの斜視図である。 図2は、第一実施形態に係るプロテクタの斜視図である。 図3は、第一実施形態に係るプロテクタの側面図である。 図4は、第一実施形態に係るプロテクタの断面図である。 図5は、第一実施形態に係るプロテクタの正面図である。 図6は、第一実施形態に係るプロテクタの正面図である。 図7は、第一実施形態に係るプロテクタと配索材との固定方法を示すフローチャート図である。 図8は、第一実施形態に係るプロテクタの斜視図である。 図9は、第一実施形態に係るプロテクタと配索材との固定方法を示す正面図である。 図10は、第一実施形態の第一変形例に係るプロテクタの斜視図である。 図11は、第一実施形態の第二変形例に係るプロテクタの正面図である。 図12は、第一実施形態の第三変形例に係るプロテクタの斜視図である。 図13は、第一実施形態の第三変形例に係るプロテクタの正面図である。 図14は、第二実施形態に係るプロテクタの斜視図である。 図15は、第二実施形態に係るプロテクタの斜視図である。 図16は、第二実施形態に係るプロテクタの斜視図である。 図17は、第二実施形態に係るに係るプロテクタと配索材との固定方法を示す正面図である。 図18は、第二実施形態に係るプロテクタと配索材との固定方法を示す斜視図である。 図19は、第二実施形態に係るプロテクタと配索材との固定方法を示す正面図である。
以下に、本発明の実施形態に係るプロテクタ、およびプロテクタと配索材との固定方法につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第一実施形態]
図1から図8を参照して、第一実施形態について説明する。本実施形態は、プロテクタおよびプロテクタと配索材との固定方法に関する。図1は、第一実施形態に係るプロテクタの斜視図である。図2は、第一実施形態に係るプロテクタの斜視図である。図3は、第一実施形態に係るプロテクタの側面図である。図4は、第一実施形態に係るプロテクタの断面図である。図5は、第一実施形態に係るプロテクタの正面図である。図6は、第一実施形態に係るプロテクタの正面図である。図7は、第一実施形態に係るプロテクタと配索材との固定方法を示すフローチャート図である。図8は、第一実施形態に係るプロテクタの斜視図である。図9は、第一実施形態に係るに係るプロテクタと配索材との固定方法を示す正面図である。
図1は、プロテクタにおける蓋部が開いた状態(開状態)を示す斜視図である。図1は、第一実施形態の配索工程に対応する状態を示す斜視図である。図2は、プロテクタにおける蓋部が閉まった状態(閉状態)を示す斜視図である。図2は、第一実施形態の被せ工程および挿通工程に対応する状態を示す斜視図である。図3は、第一実施形態に係るプロテクタを第一外側面側から見た側面図である。図4は、図3に示すIV‐IV断面図である。図6は、第一実施形態の固定工程におけるプロテクタの状態を示す正面図である。図8は、第一実施形態の除去工程に対応する状態を示す斜視図である。図9は、第一実施形態の固定工程におけるプロテクタの状態を示す正面図である。図5、図6および図9は、それぞれ工程におけるプロテクタを図2に示す矢印Y3の方向から見た正面図に対応する。
ここで、各図のX方向は、第一実施形態に係るプロテクタ1の延在方向であり、Y方向は、第一実施形態に係るプロテクタ1の幅方向であり、Z方向は、第一実施形態に係るプロテクタ1の上下方向である。
本実施形態に係るプロテクタ1は、ワイヤーハーネスWHに組み込まれ、自動車などの車両に搭載される。プロテクタ1は、ワイヤーハーネスWHに含まれる配索材40を外力などから保護するものである。本実施形態の配索材40は、電線である。配索材40は、複数の電線が束ねられたものであってもよい。例えば、配索材40は、バッテリなどの電源から供給される電力を各種の電子機器に供給するために用いられるものである。本実施形態に係るプロテクタ1と配索材40とは、本実施形態に係るプロテクタと配索材との固定方法によって固定される。
図1に示すように、本実施形態に係るプロテクタ1は、本体部10と蓋部材20とを含む。本実施形態の本体部10は、配索材40が配索される配索空間部SPが形成された部材である。本体部10は、延在方向Xに沿って延在している。本体部10は、延在方向Xに沿う方向から見たときU字形状を成している。本実施形態の本体部10は、底壁部11と、第一側壁部12と、第二側壁部13とを有する。
底壁部11は、平板形状に形成されている。本実施形態の底壁部11は、上下方向Zから見たときに延在方向Xを長手方向とし、幅方向Yを短手方向とする長方形形状に形成されている。底壁部11は、配索材40を支持する支持面11aと、支持面11a側とは反対側の面である裏面11bとを有する。
第一側壁部12は、支持面11aにおける幅方向の一端から立設されている。第一側壁部12は、平板形状に形成されている。本実施形態の第一側壁部12は、幅方向Yから見たときに延在方向Xを長手方向とし、上下方向Zを短手方向とする長方形形状に形成されている。第二側壁部13は、支持面11aにおける幅方向の他端から立設されている。第二側壁部13は、平板形状に形成されている。本実施形態の第二側壁部13は、幅方向Yから見たときに延在方向Xを長手方向とし、上下方向Zを短手方向とする長方形形状に形成されている。第一側壁部12および第二側壁部13は、それぞれ底壁部11に対して直交している。第一側壁部12と第二側壁部13とは、幅方向Yにおいて対向している。
第一側壁部12は、第二側壁部13に対向する面である第一内側面12aと、第一内側面12a側とは反対側に位置する面である第一外側面12bとを有する。第二側壁部13は、第一側壁部12に対向する面である第二内側面13aと、第二内側面13a側とは反対側に位置する面である第二外側面13bとを有する。本実施形態の配索空間部SPは、底壁部11、第一側壁部12、および第二側壁部13によって囲まれた空間である。つまり、配索空間部SPは、支持面11a、第一内側面12a、および第二内側面13aによって囲まれた空間である。
底壁部11と第一側壁部12との接続部であって、本体部10の一方の角部に相当する部分(角部CR1)は、底壁部11から第一側壁部12にかけて湾曲した湾曲形状を有している。また、底壁部11と第二側壁部13との接続部であって、本体部10の他方の角部に相当する部分(角部CR2)は、底壁部11から第二側壁部13にかけて湾曲した湾曲形状を有している。つまり、本体部10において、角部CR1および角部CR2は、隅丸状に形成されている。
図2に示すように、蓋部材20は、配索空間部SPを支持面11aと対向する位置で覆う。本実施形態の蓋部材20は、蓋部21およびラップ部22を有する。蓋部21は、配索空間部SPを支持面11aと対向する位置で覆う板状の部分であり、蓋部材20の主体となる部分である。ラップ部22は、幅方向Yにおける第一側壁部12側の端部から突出して形成されている。ラップ部22は、蓋部21が配索空間部SPを覆った状態において、第一外側面12bの上側部分と対向して重なる部分である。ラップ部22は、蓋部21が配索空間部SPを覆った状態において、幅方向Yが板厚方向となる矩形板状に形成されている。図2に示す矢印Y3から見ると、つまり、延在方向Xから見ると、図5に示すように、蓋部材20は、L字状の形状を有している。
蓋部材20と第二側壁部13とは、ヒンジ部50によって接続されている。ヒンジ部50は、蓋部材20の幅方向における第二側壁部13側の端部と、第二側壁部13における蓋部材20側の端部とを接続している。図1および図2に示すように、ヒンジ部50は、第二側壁部13に対して蓋部材20を回動可能とするヒンジとして機能する。本実施形態のヒンジ部50は、本体部10および蓋部材20と一体として形成され、可撓性を有する部分である。
蓋部材20は、幅方向Yにおける第一側壁部12側の端部から延出したバンド部31を有する。バンド部31は、人の力で曲げられる程度の可撓性を有する。本実施形態のバンド部31は、ラップ部22の下端から延出している。例えば、バンド部31の厚さが蓋部21やラップ部22の厚さよりも薄く形成されることで、バンド部31の可撓性を確保することができる。本実施形態において、本体部10、蓋部材20、およびヒンジ部50は、絶縁性の樹脂を用いて一体的に形成される。なお、バンド部31は、二色成形を用いて、蓋部21やラップ部22とは、別材料で形成されてもよい。この場合、蓋部21やラップ部22は、所望の剛性を確保できる材料を用いて形成される。そして、バンド部31は、人の力で曲げられる程度の可撓性を確保できる材料を用いて形成される。
図2に示すように、バンド部31は、バンド部31の延出方向Eに沿って配置された複数の被係止部31aを有する。図3に示すように、本実施形態のバンド部31は、延出方向Eに延在するバンド状の部材である。図4に示すように、被係止部31aは、バンド部31の表面に凸状に形成された部分である。延出方向Eに沿ったバンド部31の断面において、被係止部31aは、略三角形の断面形状を有する。被係止部31aは、延出方向Eに対して直交する面である被係止面31bを有する。被係止部31aは、延出方向Eに沿って、一定の間隔D1を空けて並んでいる。本実施形態において、間隔D1は、隣接する二つの被係止部31aの間の間隔である。バンド部31において、隣接する二つの被係止部31aの間は、平坦面になっており、間隔D1は、延出方向Eにおける平坦面の長さに対応する。
図3に示すように、第一側壁部12は、第一外側面12bに配置された係止部14を有している。係止部14は、第一側壁部12における底壁部11と蓋部材20との間の中間部MPに配置されている。図4に示すように、係止部14は、係止面14bを有している。本実施形態の係止面14bは、係止部14に形成された係止突起14aが有する面である。本実施形態において、係止突起14aは、バンド部31の挿通される方向(上下方向Zにおいて係止部14から底壁部11に向かう方向)において、バンド部31の通過を許容する。バンド部31は、係止突起14aを乗り越えて係止部14に挿通される。バンド部31は、係止部14に挿通された方向に対して反対方向に進もうとすると係止面14bが被係止面31bを係止する。つまり、バンド部31は、係止部14に挿通された方向とは反対方向において、係止部14に係止される。図4に示すように、係止面14bから裏面11bまでの上下方向Zに沿った距離D2は、延出方向Eにおける被係止部31aの長さL1と、間隔D1との和よりも広い間隔を空けて配置されている。
図6に示すように、バンド部31の長さL2は、蓋部材20が配索空間部SPを覆った状態で、バンド部31を係止部14に挿通させて第一外側面12bおよび裏面11bに巻き回したときに、バンド部31の先端31tが裏面11bにおける第二側壁部13側の端に届く長さよりも長い。例えば、バンド部31を係止部14に挿通させて第一外側面12bおよび裏面11bに巻き回したときに、第二側壁部13の端から飛び出すバンド部31の飛び出し長さL3は、バンドガンや人の手で引っ張れる程度の長さに設定される。
次に、本実施形態に係るプロテクタ1と配索材40との固定方法について説明する。図7に示すように、本実施形態に係るプロテクタ1と配索材40との固定方法は、配索工程S1と、被せ工程S2と、挿通工程S3と、固定工程S4と、除去工程S5とを含む。
まず、図1に示すように、プロテクタ1の本体部10に対して、配索材40を配索する配索工程S1を行う。本体部10は、支持面11aを有する底壁部11と、支持面11aにおける幅方向Yの一端から立設された第一側壁部12と、支持面11aにおける幅方向Yの他端から立設された第二側壁部13と、を有している。配索材40は、底壁部11、第一側壁部12、および第二側壁部13によって囲まれた配索空間部SPに配索される。
本体部10は、裏面11b側を下にして治具などの作業台の上に置かれる。そして、プロテクタ1の蓋部材20が開かれた状態で、配索材40が本体部10の上方から配索空間部SPに収容される。
その後、図2に示すように、プロテクタ1の蓋部材20によって、支持面11aと対向する位置で配索材40および配索空間部SPを覆う被せ工程S2を行う。本実施形態において、蓋部材20は、本体部10に開閉可能なようにヒンジ部50を介して接続されている。蓋部材20は、第二側壁部13に対して回動され、配索空間部SPおよび配索材40を支持面11aと対向する位置で覆う。
そして、蓋部材20における幅方向Yの端部から延出しており、かつ被係止部31aを有する可撓性のバンド部31を第一側壁部12の外側面(第一外側面12b)に配置された係止部14に挿通する挿通工程S3を行う。本実施形態の蓋部材20は、配索空間部SPおよび配索材40を覆う蓋部21と、ラップ部22とを有している。バンド部31は、ラップ部22の下端から延出している。バンド部31が係止部14に挿通されることで、被係止部31aが係止部14に係止される。なお、被せ工程S2と挿通工程S3とを一つの工程として併せて行ってもよい。
その後、図6に示すように、バンド部31における係止部14よりも先端31t側の部分を底壁部11の裏面11bおよび第二側壁部13の外側面(第二外側面13b)のうち少なくとも裏面11bに巻き回して蓋部材20を本体部10に対して固定する固定工程S4を行う。本実施形態におけるバンド部31の長さL2は、バンド部31を係止部14に挿通させて第一外側面12bおよび裏面11bに巻き回したときに、バンド部31の先端31tが裏面11bにおける第二側壁部13側の端に届く長さよりも長くされている。バンド部31は、例えば、作業台に設けられた溝などに通されて裏面11bに巻き回される。つまり、本体部10の裏面11b側を下にした状態のまま、バンド部31が裏面11bと作業台との間に通される。
バンド部31の先端31tは、第一側壁部12から第二側壁部13に向かう方向に引っ張られる。先端31tは、例えば、バンドガンなどを用いて引っ張られる。本実施形態の構成によって、本体部10の裏面11b側を下にした状態で、バンド部31が引っ張られることで、バンド部31が係止部14に締め込まれて蓋部材20と本体部10とが固定される。本実施形態では、本体部10に対して第二側壁部13側からバンド部31を引っ張ることができるため、本体部10の裏面11b側を下にした状態のままで、固定工程を行うことができる。
本実施形態では、底壁部11と第一側壁部12との接続部であって、本体部10の一方の角部に相当する部分(角部CR1)は、底壁部11から第一側壁部12にかけて湾曲した湾曲形状を有している。つまり、本体部10の角部CR1が、隅丸状に形成されている。したがって、バンド部31が裏面11bに巻き回されるときに、直角に曲がることを抑制できる。
固定工程S4において、例えば、角部CR1が直角であった場合、バンド部31を第二側壁部13側から引っ張ったときに、バンド部31が角部CR1に引っかかる場合がある。この場合、本体部10と蓋部材20との固定が不十分になったり、作業性が損なわれたりすることがある。また、バンド部31が直角に折れ曲がることで、固定工程S4の途中で、バンド部31が切れる場合がある。本実施形態においては、本体部10の角部CR1が隅丸状に形成されているため、バンド部31を裏面11bにスムーズに巻き回すことができる。
固定工程S4の後、図8に示すように、バンド部31における係止部14よりも先端31t側の部分を除去する除去工程S5を行う。例えば、ハサミなどを用いてバンド部31が切断されることで、バンド部31における係止部14よりも先端31t側の部分が除去される。本実施形態では、係止部14は、第一側壁部12における底壁部11と蓋部材20との間の中間部MPに配置されている。また、第一側壁部12における底壁部11側の端部にかかるバンド部31の部分より先端31t側が除去される。
本実施形態においては、係止面14bから裏面11bまでの上下方向Zに沿った距離D2は、延出方向Eにおける被係止部31aの長さL1と、間隔D1との和よりも広い間隔を空けて配置されている。この構成によって、係止部14から被係止部31aのうちの1つがはずれて、バンド部31が蓋部材20側にずれた場合であっても、別の被係止部31aが残っているため、蓋部材20が開状態となることを抑制することができる。
なお、本実施形態のプロテクタ1は、本体部10の配索空間部SP内に完全に収容できる配索材40の径よりも大きな径を有する配索材40pにも対応することができる。図9に示すように、配索材40pが配索空間部SPに配索された場合、蓋部21とラップ部22とが収容空間部SPと配索材40pとを本体部10の上方から覆う。この場合、バンド部31の長さL2は、本体部10に対して第二側壁部13側からバンド部31を引っ張ることができるように設定される。バンド部31は、可撓性を有している。したがって、例えば、配索材40pの径が大きいため蓋部材20が完全に閉状態とならない場合であっても、バンド部31を巻き回して固定することができる。
なお、本実施形態においては、被係止部31aをバンド部31の表面に凸状に形成された部分として説明したが、これに限られない。例えば、被係止部31aは、バンド部31の表面に凹状に形成された部分であってもよい。
以上説明したように、本実施形態に係るプロテクタ1は、配索材40を支持する支持面11aおよび支持面11a側とは反対側の面である裏面11bを有する底壁部11と、支持面11aにおける幅方向Yの一端から立設された第一側壁部12と、支持面11aにおける幅方向Yの他端から立設された第二側壁部13と、を有する本体部10と、底壁部11、第一側壁部12、および第二側壁部13によって囲まれた空間である配索空間部SPを支持面11aと対向する位置で覆う蓋部材20と、を含む。蓋部材20は、幅方向Yにおける第一側壁部12側の端部から延出した可撓性を有するバンド部31を有する。バンド部31は、バンド部31の延出方向Eに沿って配置された複数の被係止部31aを有する。第一側壁部12は、第一側壁部12の外側面(第一外側面12b)に配置され、挿通されるバンド部31を係止する係止部14を有する。バンド部31の長さL2は、蓋部材20が配索空間部SPを覆った状態で、バンド部31を係止部14に挿通させて第一側壁部12の外側面(第一外側面12b)および裏面11bに巻き回したときに、バンド部31の先端31tが裏面11bにおける第二側壁部13側の端に届く長さよりも長い。
本実施形態に係るプロテクタ1においては、バンド部31を第二側壁部13側から引っ張ることによって本体部10と蓋部材20とを固定することができる。バンド部31を底壁部11側から引っ張る作業と、バンド部31を第二側壁部13側から引っ張る作業と、を状況に応じて選択することができるため、プロテクタ1における配索作業性を向上させることができる。また、蓋部材20が配索材40に接触して完全に閉じない状態であっても、バンド部31の長さL2が長いため、バンド部31と係止部14とによって、本体部10と蓋部材20とを固定することができる。また、バンド部31を係止部14に挿通させて、第一外側面12bおよび裏面11bに巻き回して引っ張ることができる。つまり、バンド部31を本体部10に対して第二側壁部13側から引っ張ることができる。したがって、本体部10の配索空間部SPに配索材40を配索させた後、本体部10を裏返すことなく、本体部10と蓋部材20とを固定することができる。また、巻き回されたバンド部31は、バンドガンなどで、締め込むことができるため、作業性よく本体部10と蓋部材20とを固定することができる。したがって、プロテクタ1における配索作業性を向上させることができる。
また、本実施形態に係るプロテクタ1において、係止部14は、第一側壁部12における底壁部11と蓋部材20との間の中間部MPに配置されている。例えば、プロテクタと配索材とが固定された後に車両に搭載される際に、バンド部における係止部よりも先端側の長さによっては、バンド部が他部品に干渉する場合がある。その場合、バンド部における係止部よりも先端側が除去される場合がある。本実施形態に係るプロテクタ1においては、係止部14が第一外側面12bの中間部MPに配置されているため、上下方向Zにおける係止部14と底壁部11との間の領域にバンド部31の一部を残すことができる。例えば、係止部14から被係止部31aのうちの1つがはずれて、バンド部31が蓋部材20側にずれた場合であっても、上下方向Zにおける係止部14と底壁部11との間の領域に別の被係止部31aを残すことができる。したがって、蓋部材20が開状態となることを抑制することができる。
また、本実施形態に係るプロテクタ1と配索材40との固定方法は、支持面11aを有する底壁部11と、支持面11aにおける幅方向Yの一端から立設された第一側壁部12と、支持面11aにおける幅方向Yの他端から立設された第二側壁部13と、を有するプロテクタ1の本体部10に対して、底壁部11、第一側壁部12、および第二側壁部13によって囲まれた配索空間部SPに配索材40を配索する配索工程S1と、プロテクタ1の蓋部材20によって、支持面11aと対向する位置で配索材40および配索空間部SPを覆う被せ工程S2と、蓋部材20における幅方向Yの端部から延出しており、かつ被係止部31aを有する可撓性のバンド部31を第一側壁部12の外側面(第一外側面12b)に配置された係止部14に挿通する挿通工程S3と、バンド部31における係止部14よりも先端31t側の部分を底壁部11の裏面11bおよび第二側壁部13の外側面(第二外側面13b)のうち少なくとも裏面11bに巻き回して蓋部材20を本体部10に対して固定する固定工程S4と、バンド部31における係止部14よりも先端31t側の部分を除去する除去工程S5と、を含む。
本実施形態に係るプロテクタ1と配索材40との固定方法において、バンド部31を第二側壁部13側から引っ張ることによって本体部10と蓋部材20とを固定することができる。この構成によって、配索作業性を向上させることができる。バンド部31の長さL2が、第一側壁部12の外側面(第一外側面12b)および裏面11bに巻き回したときに、バンド部31の先端31tが裏面11bにおける第二側壁部13側の端に届く長さよりも長く設定されている。したがって、蓋部材20が配索材40に接触して完全に閉じない状態であっても、バンド部31の長さL2が長いため、バンド部31と係止部14とによって、本体部10と蓋部材20とを固定することができる。また、バンド部31は、底壁部11の裏面11bおよび第二側壁部13の外側面(第二外側面13b)第二外側面13bのうち少なくとも裏面11bに巻き回されて、蓋部材20を本体部10に対して固定する。バンド部31が裏面11bに巻き回されることで、本体部10の第二側壁部13側からバンド部31を引っ張ることができる。このとき、バンド部31を治具などの作業台に設けられた溝などに通して裏面11bに巻き回すことにより、本体部10を裏返すことなく、蓋部材20を本体部10に対して固定することができる。したがって、プロテクタ1における配索作業性を向上させることができる。また、蓋部材20が完全に閉状態とならない場合であっても、バンド部31が可撓性を有しているため、バンド部31を巻き回して固定することができる。つまり、配索材40の径が大きい場合や配索材40の数が多くなった場合であっても柔軟に対応することができる。
[第一実施形態の第一変形例]
図10を参照して、第一実施形態の第一変形例について説明する。本変形例は、プロテクタおよびプロテクタと配索材との固定方法に関する。図10は、第一実施形態の第一変形例に係るプロテクタを示す斜視図である。図10は、第一実施形態の第一変形例に係るプロテクタを底壁部の裏面側から見た斜視図である。
本変形例に係るプロテクタ1において、上述の第一実施形態に係るプロテクタ1と異なる点は、例えば、底壁部11の裏面11bに巻き回されるバンド部31を案内するガイド部TRを有する点である。また、本変形例に係るプロテクタ1と配索材40との固定方法において、上述の第一実施形態に係るプロテクタ1と配索材40との固定方法と異なる点は、例えば、上述の第一実施形態に係るプロテクタ1の代わりに本変形例に係るプロテクタ1を用いる点である。
図10において、ガイド部TRが配置される領域は、破線で示されている。本変形例において、ガイド部TRは、裏面11bに形成されている。本変形例のガイド部TRは、幅方向Yに沿って延在する溝である。この場合、ガイド部TRは、支持面11a側に凹んだ溝部であり、バンド部31が収容できる程度の幅を有している。ガイド部TRは、バンド部31をバンド部31における幅方向の両側からバンド部31を挟んで案内する。このとき、バンド部31の幅方向は、延在方向Xに対応する。
なお、第一外側面12bがガイド部TRを有していてもよく、裏面11bおよび第一外側面12bの両方がガイド部TRを有していてもよい。また、ガイド部TRは、バンド部31の幅方向において、バンド部31を両側から挟む一組の突起部であってもよい。例えば、ガイド部TRが裏面11bに配置されている場合、ガイド部TRは、幅方向Yに沿って線状に延在する一組の突起部である。例えば、ガイド部TRが第一外側面12bに配置されている場合、ガイド部TRは、上下方向Zに沿って線状に延在する一組の突起部である。本変形例におけるその他の構成は、上述の第一実施形態と同様である。
以上説明したように、本変形例に係るプロテクタ1において、第一側壁部12の外側面(第一外側面12b)、および裏面11bの少なくとも一方は、巻き回されるバンド部31を案内するガイド部TRを有する。ガイド部TRは、バンド部31を幅方向の両側から挟む。
本変形例に係るプロテクタ1においては、第一外側面12b、および裏面11bの少なくとも一方が、ガイド部TRを有している。バンド部31がガイド部TRによって案内されることで、バンド部31が巻き回しやすくなり、プロテクタ1と配索材40とを固定する際の作業性が向上する。また、裏面11bがガイド部TR(溝や一組の突起部)を有している場合、本体部10が置かれる作業台と底壁部11との間にバンド部31を通すことができる空間が形成される。したがって、作業台に予めバンド部31を通すための溝などが設けられていない場合であっても、本体部10を裏返すことなく、バンド部31を裏面11bに巻き回すことができる。
[第一実施形態の第二変形例]
図11を参照して、第一実施形態の第二変形例について説明する。本変形例は、プロテクタおよびプロテクタと配索材との固定方法に関する。図11は、第一実施形態の第二変形例に係るプロテクタを示す正面図である。図11は、第一実施形態の図6に対応する図である。
本変形例に係るプロテクタ1において、上述の第一実施形態に係るプロテクタ1と異なる点は、例えば、バンド部31の長さL2が、第一実施形態のバンド部31の長さL2よりも長い点である。また、本変形例に係るプロテクタ1と配索材40との固定方法において、上述の第一実施形態に係るプロテクタ1と配索材40との固定方法と異なる点は、例えば、上述の第一実施形態に係るプロテクタ1の代わりに本変形例に係るプロテクタ1を用いる点である。
図11に示すように、本変形例のバンド部31の長さL2は、蓋部材20が配索空間部SPを覆った状態で、バンド部31を係止部14に挿通させて第一側壁部12の外側面(第一外側面12b)、裏面11b、および第二側壁部13の外側面(第二外側面13b)に巻き回したときに、バンド部31の先端31tが蓋部材20の外側面に届く長さよりも長い。本変形例に係るプロテクタ1と配索材40との固定方法において、固定工程S4(図7参照)では、バンド部31は、蓋部材20の上方から引っ張られる。したがって、本体部10を裏返すことなく、バンド部31を係止部14に締め込むことができる。
本体部10において、角部CR1と角部CR2は、隅丸状に形成されている。したがって、バンド部31が巻き回されるときに、バンド部31が直角に曲がることを抑制することができる。
固定工程S4において、例えば、角部CR1および角部CR2が直角であった場合、バンド部31を蓋部材20の上方側から引っ張ったときに、バンド部31が角部CR1に引っかかる場合がある。この場合、本体部10と蓋部材20との固定が不十分になったり、作業性が損なわれたりすることがある。また、バンド部31が直角に折れ曲がることで、固定工程S4の途中で、バンド部31が切れる場合がある。本変形例においては、角部CR1および角部CR2が、隅丸状に形成されているため、バンド部31を裏面11bにスムーズに巻き回すことができる。本変形例におけるその他の構成は、上述の第一実施形態と同様である。
以上説明したように、本変形例に係るプロテクタ1において、バンド部31の長さL2は、蓋部材20が配索空間部SPを覆った状態で、バンド部31を係止部14に挿通させて第一側壁部12の外側面(第一外側面12b)、裏面11b、および第二側壁部13の外側面(第二外側面13b)に巻き回したときに、バンド部31の先端31tが蓋部材20の外側面に届く長さよりも長い。
本変形例に係るプロテクタ1においては、プロテクタ1と蓋部材20とを固定する際に、バンド部31を底壁部11側から引っ張る作業、バンド部31を第二側壁部13側から引っ張る作業、およびバンド部31を蓋部材20の上方側から引っ張る作業のうちの1つを状況に応じて選択することができる。したがって、プロテクタ1における配索作業性を向上させることができる。また、蓋部材20の上方側からバンド部31を引っ張ることができるため、本体部10の配索空間部SPに配索材40を配索させた後、本体部10を裏返すことなく、本体部10と蓋部材20とを固定することができる。
[第一実施形態の第三変形例]
図12および図13を参照して、第一実施形態の第三変形例について説明する。本変形例は、プロテクタ1およびプロテクタ1と配索材40との固定方法に関する。図12は、第一実施形態の第三変形例に係るプロテクタを示す斜視図である。図13は、第一実施形態の第三変形例に係るプロテクタを示す正面図である。図13は、第一実施形態の図6に対応する図である。
本変形例に係るプロテクタ1において、上述の第一実施形態に係るプロテクタ1と異なる点は、例えば、第二側壁部13が、第二外側面13bに配置されたガイド部TRを有している点である。また、例えば、上述の第一実施形態の第二変形例と同様に、バンド部31の長さL2が、第一実施形態のバンド部31の長さL2よりも長い点も上述の第一実施形態に係るプロテクタ1と異なる点である。また、本変形例に係るプロテクタ1と配索材40との固定方法において、上述の第一実施形態に係るプロテクタ1と配索材40との固定方法と異なる点は、例えば、上述の第一実施形態に係るプロテクタ1の代わりに本変形例に係るプロテクタ1を用いる点である。
図12および図13に示すように、第二側壁部13は、第二外側面13bに配置されたガイド部TRを有している。本変形例において、ガイド部TRは、第二側壁部13における底壁部11と蓋部材20との間の中間部に配置されている。ガイド部TRは、上下方向Zに沿って連通するホールを有する筒形状である。図13に示すように、第一外側面12b、裏面11b、および第二外側面13bに巻き回されるバンド部31は、ガイド部TRのホールに挿通されることで蓋部材20側に案内される。
また、上述の第一実施形態の第一変形例と同様に、第一外側面12b、および裏面11bのうちの少なくとも一方が、ガイド部TRを有していても良い(図10参照)。この場合、第一外側面12b、および裏面11bのうちの少なくとも一方に配置されるガイド部TRは、例えば、バンド部31の幅方向においてバンド部31を挟んで案内する一組の突起部である。第一外側面12b、および裏面11bのうちの少なくとも一方に配置されるガイド部TRは、支持面11a側に凹んだ溝であってもよい。その他の構成は、上述の第一実施形態と同様である。
以上説明したように、本変形例に係るプロテクタ1においては、第一側壁部12の外側面(第一外側面12b)、裏面11b、および第二側壁部13の外側面(第二外側面13b)の少なくとも一つは、巻き回されるバンド部31を案内するガイド部TRを有する。
ガイド部TRは、バンド部31を幅方向の両側から挟む。
本変形例に係るプロテクタ1においては、バンド部31がガイド部TRによって案内されることで、バンド部31が巻き回しやすくなり、プロテクタ1と配索材40とを固定する際の作業性が向上する。また、第二側壁部13bに配置された筒形状のガイド部TRにバンド部31を挿通することによって、バンド部31が巻き回された状態でプロテクタ1を置いておくことができるため、作業性が向上する。
[第二実施形態]
図14から図18を参照して、第二実施形態について説明する。本実施形態は、プロテクタ1およびプロテクタ1と配索材40との固定方法に関する。図14は、第二実施形態に係るプロテクタの斜視図である。図15は、第二実施形態に係るプロテクタの斜視図である。図16は、第二実施形態に係るプロテクタの斜視図である。図17は、第二実施形態に係るプロテクタと配索材との固定方法を示す正面図である。図18は、第二実施形態に係るプロテクタと配索材との固定方法を示す斜視図である。図19は、第二実施形態に係るプロテクタと配索材との固定方法を示す正面図である。
図17は、第二実施形態の固定工程におけるプロテクタの状態を示す正面図である。図18は、第二実施形態の除去工程に対応する状態を示す斜視図である。図19は、第二実施形態の固定工程におけるプロテクタの状態を示す正面図である。
本実施形態に係るプロテクタ1において、上述の第一実施形態に係るプロテクタ1と異なる点は、例えば、本体部10と蓋部材20とが別体として設けられている点である。すなわち、本実施形態においては、ヒンジ部50が設けられておらず、本体部10と蓋部材20とは、接続されていない。また、本実施形態の蓋部材20は、幅方向Yにおける両端からそれぞれ延出したバンド部31を有する。また、本実施形態に係るプロテクタ1と配索材40との固定方法において、上述の第一実施形態に係るプロテクタ1と配索材40との固定方法と異なる点は、例えば、上述の第一実施形態に係るプロテクタ1の代わりに本実施形態に係るプロテクタ1を用いる点である。
図14に示すように、本体部10と蓋部材20とは、別体として設けられている。本実施形態の蓋部材20は、蓋部21と、蓋部21における幅方向の両端に配置された一対のラップ部(第一ラップ部22a、および第二ラップ部22b)を有する。蓋部材20は、第一側壁部12側の端部から延出したバンド部31(第一バンド部31f)と、第二側壁部13側の端部から延出したバンド部31(第二バンド部31s)とを有する。本実施形態において、第一バンド部31fは、第一ラップ部22aの下端から延出している。また、第二バンド部31sは、第二ラップ部22bの下端から延出している。
図15および図16に示すように、第一バンド部31fと第二バンド部31sとは、延在方向Xに沿って交互に配置されている。つまり、第一バンド部31fと第二バンド部31sとは、幅方向Yにおいて重ならないように、延在方向Xに沿って千鳥状に配置されている。
第一側壁部12は、第一外側面12b側に係止部14(第一係止部14f)を有する。また、第二側壁部13は、第二外側面13b側に係止部14(第二係止部14s)を有する。第一係止部14fと第二係止部14sとは、延在方向Xに沿って交互に配置されている。つまり、第一係止部14fと第二係止部14sとは、幅方向Yにおいて重ならないように、延在方向Xに沿って千鳥状に配置されている。
図17に示すように、第一バンド部31fの長さL2aは、蓋部材20が配索空間部SPを覆った状態で、バンド部31を第一係止部14fに挿通させて第一側壁部12の外側面(第一外側面12b)、裏面11b、および第二側壁部13の外側面(第二外側面13b)に巻き回したときに、第一バンド部31fの先端31tが蓋部材20の外側面に届く長さよりも長い。また、第二バンド部31sの長さL2bも同様に、蓋部材20が配索空間部SPを覆った状態で、バンド部31を第二係止部14sに挿通させて第二側壁部13の外側面(第二外側面13b)、裏面11b、および第一側壁部12の外側面(第一外側面12b)に巻き回したときに、第二バンド部31sの先端31tが蓋部材20の外側面に届く長さよりも長い。
次に、第二実施形態に係るプロテクタ1と配索材40との固定方法について説明する。図14に示すように、配索工程S1においては、上述の第一実施形態と同様に配索空間部SPに配索材40が配索される。その後、図15および図16に示すように、被せ工程S2において、本体部10の上方から蓋部材20が被せられる。挿通工程S3では、第一バンド部31fが第一係止部14fに挿通され、第二バンド部31sが第二係止部14sに挿通される。図17に示すように、固定工程S4では、第一バンド部31fが、第一外側面12b、裏面11b、第二外側面13bに巻き回される。また、第二バンド部31sが、第二外側面13b、裏面11b、第一外側面12bに巻き回される。その後、図18に示すように、除去工程S5では、第一バンド部31fにおける第一係止部14fよりも先端31t側の部分が除去される。また、第二バンド部31sにおける第二係止部14sよりも先端31t側の部分が除去される。
本実施形態に係るプロテクタ1と配索材40との固定方法において、固定工程S4(図7参照)では、第一バンド部31fおよび第二バンド部31sは、蓋部材20の上方から引っ張られる。したがって、本体部10を裏返すことなく、バンド部31(第一バンド部31f、第二バンド部31s)を係止部14(第一係止部14f、第二係止部14s)に締め込むことができる。
なお、本実施形態のプロテクタ1は、本体部10の配索空間部SP内に完全に収容できる配索材40の径よりも大きな径を有する配索材40pにも対応することができる。図19に示すように、配索材40pが配索空間部SPに配索された場合、蓋部21とラップ部22とが配索空間部SPと配索材40pとを本体部10の上方から覆う。この場合、第一バンド部31fの長さL2aおよび第二バンド部31sの長さL2bは、本体部10に対して蓋部材20側から第一バンド部31fおよび第二バンド部31sを引っ張ることができるように設定される。
上記の各実施形態および各変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 プロテクタ
10 本体部
11 底壁部
11a 支持面
11b 裏面
12 第一側壁部
12a 第一内側面
12b 第二外側面
13 第二側壁部
13a 第二内側面
13b 第二外側面
14 係止部
14f 第一係止部
14s 第二係止部
20 蓋部材
21 蓋部
22 ラップ部
22a 第一ラップ部
22b 第二ラップ部
31 バンド部
31a 被係止部
31b 被係止面
CR1、CR2 角部

Claims (6)

  1. 配索材を支持する支持面および前記支持面側とは反対側の面である裏面を有する底壁部と、前記支持面における幅方向の一端から立設された第一側壁部と、前記支持面における幅方向の他端から立設された第二側壁部と、を有する本体部と、
    前記底壁部、前記第一側壁部、および前記第二側壁部によって囲まれた空間である配索空間部を前記支持面と対向する位置で覆う蓋部材と、
    を備え、
    前記蓋部材は、幅方向における前記第一側壁部側の端部から延出した可撓性を有するバンド部を有し、
    前記バンド部は、前記バンド部の延出方向に沿って配置された複数の被係止部を有し、
    前記第一側壁部は、前記第一側壁部の外側面に配置され、挿通される前記バンド部を係止する係止部を有し、
    前記バンド部の長さは、前記蓋部材が前記配索空間部を覆った状態で、前記バンド部を前記係止部に挿通させて前記第一側壁部の外側面および前記裏面に巻き回したときに、前記バンド部の先端が前記裏面における前記第二側壁部側の端に届く長さよりも長い
    ことを特徴とするプロテクタ。
  2. 前記バンド部の長さは、前記蓋部材が前記配索空間部を覆った状態で、前記バンド部を前記係止部に挿通させて前記第一側壁部の外側面、前記裏面、および前記第二側壁部の外側面に巻き回したときに、前記バンド部の先端が前記蓋部材の外側面に届く長さよりも長い
    請求項1に記載のプロテクタ。
  3. 前記第一側壁部の外側面、および前記裏面の少なくとも一方は、巻き回される前記バンド部を案内するガイド部を有し、
    前記ガイド部は、前記バンド部を幅方向の両側から挟む
    請求項1または2に記載のプロテクタ。
  4. 前記第一側壁部の外側面、前記裏面、および前記第二側壁部の外側面の少なくとも一つは、巻き回される前記バンド部を案内するガイド部を有し、
    前記ガイド部は、前記バンド部を幅方向の両側から挟む
    請求項2に記載のプロテクタ。
  5. 前記係止部は、前記第一側壁部における前記底壁部と前記蓋部材との間の中間部に配置されている
    請求項1から4の何れか1項に記載のプロテクタ。
  6. 支持面を有する底壁部と、前記支持面における幅方向の一端から立設された第一側壁部と、前記支持面における幅方向の他端から立設された第二側壁部と、を有するプロテクタの本体部に対して、前記底壁部、前記第一側壁部、および前記第二側壁部によって囲まれた配索空間部に配索材を配索する配索工程と、
    前記プロテクタの蓋部材によって、前記支持面と対向する位置で前記配索材および前記配索空間部を覆う被せ工程と、
    前記蓋部材における幅方向の端部から延出しており、かつ被係止部を有する可撓性のバンド部を前記第一側壁部の外側面に配置された係止部に挿通する挿通工程と、
    前記バンド部における前記係止部よりも先端側の部分を前記底壁部の裏面および前記第二側壁部の外側面のうち少なくとも前記裏面に巻き回して前記蓋部材を前記本体部に対して固定する固定工程と、
    前記バンド部における前記係止部よりも先端側の部分を除去する除去工程と、
    を含むことを特徴とするプロテクタと配索材との固定方法。
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