JP2018025704A - ベルト搬送装置 - Google Patents

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JP2018025704A JP2016158351A JP2016158351A JP2018025704A JP 2018025704 A JP2018025704 A JP 2018025704A JP 2016158351 A JP2016158351 A JP 2016158351A JP 2016158351 A JP2016158351 A JP 2016158351A JP 2018025704 A JP2018025704 A JP 2018025704A
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柴 宏樹
Hiroki Shiba
宏樹 柴
昭洋 小林
Akihiro Kobayashi
昭洋 小林
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Abstract

【課題】周回移動するベルトの蛇行を抑制することができるベルト搬送装置を提供する。【解決手段】側板に回転可能に設けられた回転体により周回移動可能に支持されたベルトと、ベルトの周回移動方向と交差する交差方向の両側に回転体と同軸に回転可能に設けられ、交差方向における外側に向かって拡径した外面でベルトの内面と接触して回転しながら交差方向に移動可能な移動部材と、を備え、移動部材は、交差方向において移動方向とは反対方向に付勢されている。【選択図】図3

Description

本発明は、ベルト搬送装置に関する。
回転自在に配設された第1のローラと、回転自在に配設された第2のローラと、前記第1、第2のローラによって走行自在に張設されたベルト部材と、前記第2のローラの両端に配設され、第2のローラを回転自在に支持するための支持軸に配設された回転部材とを有するとともに、該回転部材は、前記ベルト部材の縁部と当接させられるベルト受け面を備え、該ベルト受け面と前記第2のローラの軸心とが成す角度が、93度以上、かつ、115度以下にされるベルト駆動装置が知られている(特許文献1)。
像担持体と、トナー像を前記像担持体に担持させるトナー像形成部と、記録材を担持して像担持体に当接させる無端状の転写ベルトと、像担持体に向かって転写ベルトを押圧して像担持体上のトナー像を転写ベルト上の記録材に転写させる転写ローラと、転写ベルトの回転方向の転写ローラの下流で転写ベルトを張架し、転写ベルトの回転方向に直角な幅方向の中央部を張架する直径よりも幅方向の両端部を張架する直径のほうが小さい第一張架ローラと、回転方向の第一張架ローラの下流で転写ベルトを張架し、幅方向の中央部を張架する直径よりも幅方向の両端部を張架する直径のほうが大きい第二張架ローラと、を備え、第二張架ローラは、第一張架ローラよりも幅方向の外側まで転写ベルトに接触している画像形成装置も知られている(特許文献2)。
特開2011−107340号公報 特開2015−206864号公報
本発明は、周回移動するベルトの蛇行を抑制することができるベルト搬送装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のベルト搬送装置は、
側板に回転可能に設けられた回転体により周回移動可能に支持されたベルトと、
前記ベルトの周回移動方向と交差する交差方向の両側に前記回転体と同軸に回転可能に設けられ、前記交差方向における外側に向かって拡径した外面で前記ベルトの内面と接触して回転しながら前記交差方向に移動可能な移動部材と、を備えた、
ことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のベルト搬送装置において、
前記移動部材は、前記交差方向における内側に向って付勢されている、
ことを特徴とする。
前記課題を解決するために、請求項3に記載のベルト搬送装置は、
側板に回転可能に設けられた回転体により周回移動可能に支持されたベルトと、
前記ベルトの周回移動方向と交差する交差方向の両側に前記回転体と同軸に回転可能に設けられ、外面で前記ベルトの内面と接触して回転しながら前記交差方向に移動可能な移動部材と、を備え、
前記移動部材は、前記交差方向における外側に移動した際に前記側板と接触して回転が減速される、
ことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載のベルト搬送装置において、
前記側板又は前記移動部材は、互いに向き合って接触する端面に摩擦部材を有する、
ことを特徴とする。
前記課題を解決するために、請求項5に記載のベルト搬送装置は、
側板に回転可能に設けられた回転体により周回移動可能に支持されたベルトと、
前記ベルトの周回移動方向と交差する交差方向の両側に前記回転体と同軸に回転可能に設けられ、外面で前記ベルトの内面と接触して回転しながら前記交差方向に移動可能な移動部材と、を備え、
前記移動部材は、前記交差方向における外側に移動した際に前記側板と接触して回転が停止される、
ことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5に記載のベルト搬送装置において、
前記側板と前記移動部材は、向き合う端面に互いに嵌まり合う凹部と凸部を有する、
ことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のベルト搬送装置において、
前記ベルトの内面と前記移動部材の外面との間に生じる摩擦力が、前記ベルトの内面と前記回転体の外面との間に生じる摩擦力よりも大きくなるように設定した、
ことを特徴とする。
請求項1、3、5に記載の発明によれば、周回移動するベルトの蛇行を抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ベルトの蛇行量に応じて蛇行を抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、簡易な構成で移動部材の回転を減速させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、簡易な構成で移動部材の回転を停止させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、蛇行したベルトの補正を容易に行うことができる。
ベルト搬送装置が適用された画像形成装置の内部構成を示す断面模式図である。 (a)は感光体ドラム及び二次転写ローラを含む転写装置の内部構成を示す断面模式図、(b)は張架ローラの支持構造を平面視で示す一部断面模式図である。 (a)はベルト搬送が中立状態のプーリー部材の位置を示す断面模式図、(b)はベルト搬送が蛇行状態のプーリー部材の位置を示す断面模式図である。 (a)はベルト搬送が中立状態の変形例1に係るプーリー部材の位置を示す断面模式図、(b)はベルト搬送が蛇行状態の変形例1に係るプーリー部材の位置を示す断面模式図である。 (a)は変形例2に係る側板の側面を示す図、(b)は変形例2にかかるプーリー部材の端面を示す図、(c)はベルト搬送が中立状態の変形例2に係るプーリー部材の位置を示す断面模式図、(d)はベルト搬送が蛇行状態の変形例2に係るプーリー部材の位置を示す断面模式図である。 (a)は変形例3に係るプーリー部材を示す断面模式図、(b)は変形例4に係るプーリー部材を示す断面模式図である。
次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び具体例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び具体例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
尚、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とする。
(1)画像形成装置の全体構成及び動作
図1は本実施形態に係るベルト搬送装置が適用された画像形成装置1の内部構成を示す断面模式図である。
以下、図面を参照しながら、画像形成装置1の全体構成及び動作を説明する。
画像形成装置1は、制御装置10、給紙装置20、感光体ユニット30、現像装置40、転写装置50、定着装置60、電源装置70を備えて構成されている。画像形成装置1の上面(Z方向)には、画像が記録された用紙が排出・収容される排出トレイ1aが形成されている。
制御装置10は、画像形成装置1の動作を制御する画像形成装置制御部11と、印刷処理要求に応じた画像データを準備するコントローラ部12、露光ヘッドLHの点灯を制御する露光制御部13等を有する。
コントローラ部12は、外部の情報送信装置(例えばパーソナルコンピュータ等)から入力された印刷情報を潜像形成用の画像情報に変換して予め設定されたタイミングで、駆動信号を露光ヘッドLHに出力する。本実施形態の露光ヘッドLHは、複数の発光素子(LED:Light Emitting Diode)が主走査方向に沿って線状に配列されたLEDヘッドにより構成されている。
画像形成装置1の底部には、給紙装置20が設けられている。給紙装置20は、用紙積載板21を備え、用紙積載板21の上面には多数の記録媒体としての用紙Pが積載される。用紙積載板21に積載され、規制板(不図示)で幅方向位置が決められた用紙Pは、上側から1枚ずつ用紙引き出し部22により前方(X方向)に引き出された後、レジストローラ対23のニップ部まで搬送される。
感光体ユニット30は、給紙装置20の上方(Z方向)に、それぞれが並列して設けられ、回転駆動する像保持体としての感光体ドラム31を備えている。感光体ドラム31の回転方向にそって、帯電ローラ32、露光ヘッドLH、現像装置40、一次転写ローラ52、クリーニングブレード34が配置されている。帯電ローラ32には、帯電ローラ32の表面をクリーニングするクリーニングローラ33が対向、接触して配置されている。
現像装置40は、内部にトナーとキャリアからなる現像剤が収容される現像ハウジング41を有する。現像ハウジング41内には、感光体ドラム31に対向して配置された現像剤保持体としての現像ローラ42と、この現像ローラ42の背面側斜め下方には現像剤を現像ローラ42側へ撹拌搬送する一対のオーガ44、45が配設されている。現像ローラ42には、現像剤の層厚を規制する層規制部材46が近接配置されている。
現像装置40各々は、現像ハウジング41に収容される現像剤を除いて同様に構成され、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
回転する感光体ドラム31の表面は、帯電ローラ32により帯電され、露光ヘッドLHから出射する潜像形成光により静電潜像が形成される。感光体ドラム31上に形成された静電潜像は現像ローラ42によりトナー像として現像される。
転写装置50は、各感光体ユニット30の感光体ドラム31にて形成された各色トナー像が多重転写されるベルトの一例としての中間転写ベルト51、各感光体ユニット30にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト51に順次静電転写(一次転写)する第1転写手段の一例としての一次転写ローラ52、中間転写ベルト51上に重畳して転写された各色トナー像を用紙Pに一括転写(二次転写)する第2転写手段の一例としての二次転写ローラ53から構成されている。
各感光体ユニット30の感光体ドラム31に形成された各色トナー像は、画像形成装置制御部11により制御される電源装置70から所定の転写電圧が印加された一次転写ローラ52により中間転写ベルト51上に順次静電転写(一次転写)され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。
中間転写ベルト51上の重畳トナー像は、中間転写ベルト51の移動に伴って二次転写ローラ53が配置された領域(二次転写部T)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部Tに搬送されると、そのタイミングに合わせて給紙装置20から用紙Pが二次転写部Tに供給される。そして、二次転写ローラ53には、画像形成装置制御部11により制御される電源装置70から所定の転写電圧が印加され、レジストローラ対23から送り出され、搬送ガイドにより案内された用紙Pに中間転写ベルト51上の多重トナー像が一括転写される。
感光体ドラム31表面の残留トナーは、クリーニングブレード34により除去され、廃現像剤収容部に回収される。感光体ドラム31の表面は、帯電ローラ32により再帯電される。尚、クリーニングブレード34で除去しきれず帯電ローラ32に付着した残留物は、帯電ローラ32に接触して回転するクリーニングローラ33表面に捕捉され、蓄積される。
定着装置60は、加熱モジュール61と加圧モジュール62を有し、加熱モジュール61と加圧モジュール62の圧接領域によって定着ニップ部N(定着領域)が形成される。
転写装置50においてトナー像が転写された用紙Pは、トナー像が未定着の状態で搬送ガイドを経由して定着装置60に搬送される。定着装置60に搬送された用紙Pは、一対の加熱モジュール61と加圧モジュール62により、加熱と圧着の作用でトナー像が定着される。
定着トナー像が形成された用紙Pは、搬送ローラ対68を介して排出ローラ対69から画像形成装置1上面の排出トレイ1aに排出される。
(2)転写装置の構成と動作
図2(a)は感光体ドラム31及び二次転写ローラ53を含む転写装置50の内部構成を示す断面模式図、(b)は張架ローラ520の支持構造を平面視で示す一部断面模式図、図3(a)はベルト搬送が中立状態のプーリー部材522の位置を示す断面模式図、(b)はベルト搬送が蛇行状態のプーリー部材522の位置を示す断面模式図である。
以下、図面を参照しながら転写装置50の構成と動作について説明する。
(2.1)中間転写ベルトユニットの構成
図2(a)に示すように、ベルト搬送装置の一例としての中間転写ベルトユニット500は、中間転写ベルト51、各一次転写ローラ52、駆動ローラ510、張架ローラ520、従動ローラ530を備え、これら各ローラが回転軸方向の両側において側板550に支持されている。また、中間転写ベルトユニット500は、中間転写ベルト51上に存在する残留トナー等を除去する中間転写ベルトクリーナ58を備えている。
中間転写ベルト51は、ポリイミドあるいはポリアミド等の樹脂にカーボンブラック等の導電剤を適当量含有させたものが用いられ、その体積抵抗率が10〜1014Ω・cmとなるように形成されており、その厚みは例えば、0.1mm程度のフィルム状の無端ベルトで構成されている。
中間転写ベルト51は、回転駆動する駆動ローラ510、一定の張力を与えると共に蛇行を防止する張架ローラ520、周回に従動する従動ローラ530に張架されて周回移動する。
一次転写ローラ52は、中間転写ベルト51を挟んで、各感光体ドラム31に対向して設けられ、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されるようになっている。これにより、各々の感光体ドラム31上のトナー像が中間転写ベルト51に順次、静電吸引され、中間転写ベルト51上に重畳されたトナー像が形成されるようになっている。
一次転写ローラ52としては、例えば、外径8mmの円筒形で、SUS、鉄、アルミなど従来公知の金属を用いることができるが、特に金属表面にニッケル、銅、クロム等のメッキ処理を施したものが好適に用いられる。
二次転写ローラ53は、例えば体積抵抗率が10〜1010Ω・cmの半導電性ゴムからなり、中間転写ベルト51を介して駆動ローラ510に対向して配置される。二次転写ローラ53は、給紙装置20から搬送される用紙Pに対して、駆動ローラ510とともに中間転写ベルト51が保持するトナー像を二次転写する二次転写部Tを形成する。
駆動ローラ510は、中間転写ベルト51の内面に接触して中間転写ベルト51を循環駆動させるための摩擦力を発揮できる、例えばカーボンを分散したEPDMゴムからなり、ローラ径が28mmとなるように形成され、硬度は例えば70度(アスカーC)に設定されている。そして、駆動ローラ510は接地して配置され、二次転写ローラ53の対向電極をなしている。
(2.2)ベルト移動機構の構成
図2(b)に示すように、張架ローラ520は、軸521の両端が軸受551に回転可能に支持され、軸受551は、転写装置50の側板550にスプリング552で中間転写ベルト51の周回移動方向に移動可能に支持されている。そのために、中間転写ベルト51には、駆動ローラ510との間で周回移動方向に一定の張力が与えられて回転するようになっている。
図3(a)に示すように、張架ローラ520の両端には、張架ローラ520の軸521と同軸に移動部材の一例としてのプーリー部材522が回転可能に設けられ、中間転写ベルト51は、内面51bが張架ローラ520の外面520aとプーリー部材522の外面522aとに接触して張力を付与されて周回移動する。
プーリー部材522は、張架ローラ520の軸521に軸方向に移動可能に挿通されて、付勢部材の一例としてのスプリング523で張架ローラ520側に向かって付勢されている。
また、プーリー部材522は、外面522aが中間転写ベルト51の周回移動方向と交差する交差方向(以下、軸方向と記す)における外側に向かって拡径している。
具体的には、プーリー部材522の外面522aは、張架ローラ520の両端部と隣接する部分が張架ローラ520の外形D1と同じ外形を有し、軸方向に沿って外側に向かって断面視のテーパ角度として、1度ないし3度の角度で拡径している(図3(a)θ参照)。
そのために、プーリー部材522は、外面522aが中間転写ベルト51の内面51bと接触して中間転写ベルト51とともに回転しながら、中間転写ベルト51の周回移動方向と交差する交差方向において中間転写ベルト51の両端部側へ引っ張り力F、Fを発生させる構成となっている。
このように構成される中間転写ベルトユニット500においては、図3(a)に示すように、中間転写ベルト51は、張架ローラ520に張力を付与された状態で両端部が左右のプーリー部材522R、522Lで中間転写ベルト51の幅方向両端部に向けて引っ張られながら引っ張り力F及びFがバランスした状態で蛇行が抑制されながら周回移動する。
一方、中間転写ベルト51を張架している駆動ローラ510、張架ローラ520、従動ローラ530の中心軸間アライメントにズレが発生したり、駆動ローラ510の回転駆動力に軸方向でのバラツキが発生した場合には、中間転写ベルト51の周回移動において蛇行が発生する虞があった。
図3(b)に示すように、周回移動する中間転写ベルト51が左側(Y方向)へ蛇行して、引っ張り力Fに基づくスラスト力がスプリング523の付勢力よりも過大になった場合には、プーリー部材522Lは張架ローラ520の端部から離れる方向(Y方向)に移動する(図3(b)中 矢印R参照)。
その結果、中間転写ベルト51の引っ張り力Fが減少して、右側(−Y方向)のプーリー部材522Rで発生する引っ張り力Fと均衡するようになり中間転写ベルト51の蛇行は停止する。
本実施形態においては、張架ローラ520は、例えば、アルミニウムやステンレス等の金属、又は硬質の合成樹脂等によって円柱形状や円筒形状に形成されている。また、張架ローラ520は、必要に応じて、その表面が所定の表面粗さを有するように形成され、中間転写ベルト51の内面51bとの間の摩擦力は低く設定されている。
一方、プーリー部材522は、例えば、硬質の合成樹脂で形成され、外面522aにはポリウレタンや発泡シリコーンゴム等の摩擦係数の大きい材料がコーティングされたり、中間転写ベルト51の内面51bとの間の摩擦力を増加させる表面処理が施され、中間転写ベルト51の内面51bとの間の摩擦力は高く設定されている。
これにより、中間転写ベルト51に対する引っ張り力F、Fがより有効に働くようになっている。
「変形例1」
図4(a)はベルト搬送が中立状態の変形例1に係るプーリー部材522Aの位置を示す断面模式図、(b)はベルト搬送が蛇行状態の変形例1に係るプーリー部材522Aの位置を示す断面模式図である。
変形例1に係る移動部材としてのプーリー部材522Aは、移動方向における側板550と向き合った端面522Abに摩擦部材の一例としてのゴム部材524が設けられている。
図4(b)に示すように、周回移動する中間転写ベルト51が左側(Y方向)へ蛇行して、引っ張り力Fに基づくスラスト力がスプリング523の付勢力よりも過大になった場合には、プーリー部材522ALは張架ローラ520の端部から離れる方向(Y方向)に移動して、ゴム部材524が側板550の側面550aと接触する(図4(b)中 矢印f参照)。
その結果、プーリー部材522ALは、ゴム部材524と側板550の側面550aとの間に発生する摩擦抵抗により減速して、蛇行方向と反対側(−Y方向)で側板550と接触していないプーリー部材522ARの速度が減速しているプーリー部材522ALに対して速い状態となる。これより、中間転写ベルト51は蛇行方向と反対側(−Y方向)に移動してもとの状態に戻ろうとする。
尚、摩擦部材としてのゴム部材524は、側板550の側面550aに設けられていてもよい。
「変形例2」
図5(a)は変形例2に係る側板550の側面を示す図、(b)は変形例2にかかるプーリー部材522Bの端面522Baを示す図、(c)はベルト搬送が中立状態の変形例2に係るプーリー部材522Bの位置を示す断面模式図、(d)はベルト搬送が蛇行状態の変形例2に係るプーリー部材522Bの位置を示す断面模式図である。
変形例2に係る移動部材としてのプーリー部材522Bは、移動方向における側板550と向き合った端面522Baに、側板550の側面550aにされた凸部553と嵌まり合う凹部525が形成され、プーリー部材522Bが軸方向(Y方向)に移動した際に、凸部553と凹部525が嵌まり合ってカップリングを形成する。
図5(b)に示すように、周回移動する中間転写ベルト51が左側(Y方向)へ蛇行して、プーリー部材522BLは張架ローラ520の端部から離れる方向(Y方向)に移動して、凹部525が側板550の側面550aに形成された凸部553と嵌まり合って回転を停止する。
その結果、蛇行方向と反対側(−Y方向)で側板550と接触していないプーリー部材522BRの速度が停止しているプーリー部材522BLに対して速い状態となり、中間転写ベルト51は蛇行方向と反対側(−Y方向)に移動してもとの状態に戻ろうとする。
「変形例3、4」
図6(a)は変形例3に係るプーリー部材522Cを示す断面模式図、(b)は変形例5に係るプーリー部材522Dを示す断面模式図である。
プーリー部材522C、522Dは、ともに張架ローラ520の外形D1と同じ外形を有する円筒部材であり、張架ローラ520の軸521に軸方向に移動可能に挿通されて、付勢部材としてのスプリング523で張架ローラ520側に向かって付勢されている。
変形例3に係るプーリー部材522Cは、移動方向における側板550と向き合った端面522Cbに摩擦部材の一例としてのゴム部材524が設けられている。
そのために、周回移動する中間転写ベルト51が蛇行した場合、プーリー部材522Cは張架ローラ520の端部から離れる方向に移動して、ゴム部材524が側板550の側面550aと接触して、ゴム部材524と側板550の側面550aとの間に発生する摩擦抵抗により減速する。その結果、蛇行方向と反対側で側板550と接触していないプーリー部材522Dの速度が減速しているプーリー部材522Cに対して速い状態となり、中間転写ベルト51は蛇行方向と反対側に移動してもとの状態に戻ろうとする。
変形例4に係るプーリー部材522Dは、移動方向における側板550と向き合った端面522Dbに、側板550の側面550aに形成された凸部553と嵌まり合う凹部525が形成されている。
そのために、周回移動する中間転写ベルト51が蛇行した場合、プーリー部材522Dは張架ローラ520の端部から離れる方向に移動して、凹部525が側板550の側面550aに形成された凸部553と嵌まり合って回転を停止する。
その結果、蛇行方向と反対側(−Y方向)で側板550と接触していないプーリー部材522DRの速度が停止しているプーリー部材522Dに対して速い状態とり、中間転写ベルト51は蛇行方向と反対側(−Y方向)に移動してもとの状態に戻ろうとする。
以上、本実施形態ではプーリー部材522、522A、522B、522C、522Dが中間転写ベルトユニット500の張架ローラ520の両端に設けられた態様について説明したが、プーリー部材522、522A、522B、522C、522Dは従動ローラ530の両側に同様に設けることもできる。
また、本実施形態では画像形成装置1は、ベルトの一例として中間転写ベルト51を有するいわゆる中間転写方式の画像形成装置として説明したが、ベルト搬送装置が適用される画像形成装置はこれに限られるものではない。
給紙装置から送り出された用紙にトナー像の転写及び搬送を行なう搬送ベルトを備える直接転写方式の画像形成装置であってもよい。
1・・・画像形成装置
10・・・制御装置
20・・・給紙装置
30・・・感光体ユニット
31・・・感光体ドラム
40・・・現像装置
50・・・転写装置
51・・・中間転写ベルト
52・・・一次転写ローラ
53・・・二次転写ローラ
500・・・中間転写ベルトユニット
510・・・駆動ローラ
520・・・張架ローラ
521・・・軸
522、522A、522B、522C、522D・・・プーリー部材
523・・・スプリング
524・・・ゴム部材
525・・・凹部
530・・・従動ローラ
550・・・側板
551・・・軸受
552・・・スプリング
553・・・凸部

Claims (7)

  1. 側板に回転可能に設けられた回転体により周回移動可能に支持されたベルトと、
    前記ベルトの周回移動方向と交差する交差方向の両側に前記回転体と同軸に回転可能に設けられ、前記交差方向における外側に向かって拡径した外面で前記ベルトの内面と接触して回転しながら前記交差方向に移動可能な移動部材と、を備えた、
    ことを特徴とするベルト搬送装置。
  2. 前記移動部材は、前記交差方向における内側に向って付勢されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のベルト搬送装置。
  3. 側板に回転可能に設けられた回転体により周回移動可能に支持されたベルトと、
    前記ベルトの周回移動方向と交差する交差方向の両側に前記回転体と同軸に回転可能に設けられ、外面で前記ベルトの内面と接触して回転しながら前記交差方向に移動可能な移動部材と、を備え、
    前記移動部材は、前記交差方向における外側に移動した際に前記側板と接触して回転が減速される、
    ことを特徴とするベルト搬送装置。
  4. 前記側板又は前記移動部材は、互いに向き合って接触する端面に摩擦部材を有する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のベルト搬送装置。
  5. 側板に回転可能に設けられた回転体により周回移動可能に支持されたベルトと、
    前記ベルトの周回移動方向と交差する交差方向の両側に前記回転体と同軸に回転可能に設けられ、外面で前記ベルトの内面と接触して回転しながら前記交差方向に移動可能な移動部材と、を備え、
    前記移動部材は、前記交差方向における外側に移動した際に前記側板と接触して回転が停止される、
    ことを特徴とするベルト搬送装置。
  6. 前記側板と前記移動部材は、向き合う端面に互いに嵌まり合う凹部と凸部を有する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のベルト搬送装置。
  7. 前記ベルトの内面と前記移動部材の外面との間に生じる摩擦力が、前記ベルトの内面と前記回転体の外面との間に生じる摩擦力よりも大きくなるように設定した、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のベルト搬送装置。
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