JP2018025249A - ダブル型メカニカルシール装置 - Google Patents

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Yuji Sato
優司 佐藤
修平 松居
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Abstract

【課題】封液の圧力変化に起因して機外側のメカニカルシールのシール性能が低下するのを抑制することができるダブル型メカニカルシール装置を提供する。【解決手段】ダブル型メカニカルシール装置1の機外側の第2メカニカルシール4は、回転軸52側に一体回転可能に取り付けられシール面14aを有する回転環14と、ケーシング51側に取り付けられた静止環13と、回転環14と静止環13との間において静止環13に対する回転が規制された状態で挟圧保持され、回転環14のシール面14aが摺接するシール面15c1を有する遊動環15と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ダブル型メカニカルシール装置に関する。
例えば、毒性、可燃性または爆発性などを有する液化ガスのケミカル流体である被密封流体を扱うポンプ等の回転機器の軸封装置として、被密封流体が大気側へ漏洩するのを防止するために、2組のメカニカルシールが前記回転機器の回転軸の軸方向に所定間隔をあけて互いに並列に配置されたダブル型メカニカルシール装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
図4は、従来のダブル型メカニカルシール装置を示す断面図である。図4に示すように、従来のダブル型メカニカルシール装置は、回転機器のケーシング101と回転軸102との間に配置された機内側の第1メカニカルシール110と、機外側(大気側)の第2メカニカルシール120とを備えている。
第1及び第2メカニカルシール110,120は、ケーシング101側に取り付けられた静止環111,121と、回転軸102側に一体回転可能に取り付けられた回転環112,122とを有している。回転環112,122は、そのシール面112a,122aと反対側の背面112b,122b、および外周面がリテーナ104,105に焼嵌めして固定されており、リテーナ104,105は回転軸102と一体回転可能なスリーブ103に嵌合して取り付けられている。両リテーナ104,105は、回り止めピン106,107によりスリーブ103との相対回転が規制されている。
これにより、回転環112,122のシール面112a,122aは、対応する静止環111,121のシール面111a,121aに摺接するようになっている。第1メカニカルシール110と第2メカニカルシール120との間には、封液(緩衝液)を導入する環状の封液室130が形成されており、回転機器の運転中に封液室130で封液を循環させることで、メカニカルシール110,120が冷却されるようになっている。
特開2005−140258号公報
上記ダブル型メカニカルシール装置では、機内側の被密封流体が封液室130に漏洩しないように、封液室130内の封液の圧力を機内側の被密封流体の圧力よりも高くしている。このため、回転機器の運転中に機外側(大気側)と封液室との圧力差が大きくなり、機外側の第2メカニカルシール120は高負荷条件下で使用されることになる。このような高負荷条件下で回転機器の起動と停止が繰り返し行われた場合、第2メカニカルシール120は、封液室130内の封液の大きな圧力変動に対応できなくなり、静止環121と回転環122との接触面であるシール面121a,122a同士の平行性が損なわれ、シール性能が低下するという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、封液の圧力変動に起因して機外側のメカニカルシールのシール性能が低下するのを抑制することができるダブル型メカニカルシールを提供することを目的とする。
本発明のダブル型メカニカルシール装置は、回転機器の機内領域と機外領域とを区画する区画領域に設けられるケーシングと、このケーシングを貫通する回転軸との間に、機内側の第1メカニカルシール及び機外側の第2メカニカルシールが前記回転軸の軸方向に並列して配置され、これら両メカニカルシールの間に封液が導入される環状の封液室が形成されているダブル型メカニカルシール装置であって、前記第2メカニカルシールは、前記回転軸側に一体回転可能に取り付けられ、シール面を有する回転環と、前記ケーシング側に取り付けられた静止環と、前記回転環と前記静止環との間において当該静止環に対する回転が規制された状態で挟圧保持され、前記回転環のシール面が摺接するシール面を有する遊動環と、を備える。
上記のように構成されたダブル型メカニカルシール装置によれば、機外側の第2メカニカルシールの回転環と静止環との間に、外部の圧力変動に対して強い遊動環が挟圧保持され、遊動環のシール面に回転環のシール面が摺接するため、封液室内の封液の圧力が大きく変動しても、回転環および遊動環のシール面同士の平行性が損なわれるのを抑制することができる。したがって、封液の圧力変動に起因して機外側の第2メカニカルシールのシール性能が低下するのを抑制することができる。
前記ダブル型メカニカルシール装置は、前記回転環の外周面のみを内嵌した状態で前記回転軸側に一体回転可能に取り付けられた円筒状のリテーナをさらに備えるのが好ましい。
この場合、回転環は、その外周面のみがリテーナに内嵌されているため、従来のように回転環のシール面と反対側の背面がリテーナの平坦度が低い面に接触するのを防止することができる。これにより、回転環のシール面の平坦度が低下するのを抑制することができるので、第2メカニカルシールのシール性能が低下するのをさらに抑制することができる。
前記ダブル型メカニカルシール装置は、前記回転軸の外周面に一体回転可能に取り付けられた円筒状の本体部、前記本体部から径方向外方に延びる円環部、および前記円環部の外周端部から機外側に延び前記リテーナが同心状に取り付けられた円筒部を有するスリーブをさらに備え、前記円筒部及び前記リテーナのうち、一方に形成された凸部と、他方に形成された凹部とを係合させることで、前記円筒部と前記リテーナとの相対回転が規制されているのが好ましい。
この場合、従来のように、スリーブとリテーナとの相対回転を規制する回り止めピンを用いる必要がないので、装置の構成を簡素化することができる。
本発明のダブル型メカニカルシール装置によれば、封液の圧力変化に起因して機外側のメカニカルシールのシール性能が低下するのを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るダブル型メカニカルシール装置を示す断面図である。 第1及び第2メカニカルシールの回転環の取付構造を示す拡大断面図である。 リテーナを示す正面図である。 従来のダブル型メカニカルシール装置を示す断面図である。
次に、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
[全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るダブル型メカニカルシール装置を示す断面図である。図1において、このダブル型メカニカルシール装置1は、被密封流体が内部に存在するポンプ等の回転機器における機内領域Aと機外領域(大気領域)Cとを区画する区画領域に設けられるシールケースとしてのケーシング51と、その回転機器の回転軸52との間に設けられている。
ダブル型メカニカルシール装置1は、回転軸52の軸方向(以下、単に「軸方向」という)に所定間隔をあけて互いに並列に配置された機内側の第1メカニカルシール3及び機外側の第2メカニカルシール4を備えている。これら第1メカニカルシール3と第2メカニカルシール4との間には、冷却用の封液が導入される環状の封液室Bが形成されている。第1メカニカルシール3は、前記封液室Bと機内領域Aとの間をシールするものであり、第2メカニカルシール4は、前記封液室Bと機外領域Cとの間をシールするものである。
ケーシング51には、封液室Bに封液を供給する供給路51a,51bと、封液室B内の封液を外部に排出する排出路51cとが形成されており、回転機器の運転中に供給路51a,51bから封液室Bに供給された封液により、第1及び第2メカニカルシール3,4を冷却することができる。また、第1及び第2メカニカルシール3,4を冷却した封液は排出路51cから外部に排出される。封液室B内の封液の圧力は、機内領域Aの被密封流体の圧力よりも高く設定されており、機内領域Aの被密封流体が封液室Bに漏洩するのを防止している。
[第1メカニカルシール]
機内側の第1メカニカルシール3は、ケーシング51側に取り付けられた静止環5と、回転軸52側に一体回転可能に取り付けられた回転環6とを備えている。回転環6は、例えばSiC焼結体からなり、その機内側の端部にはシール面6aが形成されている。静止環5は、例えばカーボンからなり、その外周面がOリング7,8によりシールされた状態で保持リング9に嵌合して固定されている。
保持リング9には、機外側に突出するピン9aが周方向に所定間隔をあけて複数(図1では1個のみ図示)突設されている。各ピン9aは、静止環5に形成された係合孔5bに係合している。これにより、静止環5は保持リング9に対する相対回転が規制されている。
また、保持リング9には、機内側に突出するピン9bが周方向に所定間隔をあけて複数(図1では1個のみ図示)突設されている。各ピン9bは、ケーシング51の機内側のリテーナ10に形成された挿入穴10aに挿入されている。これにより、保持リング9は、静止環5と共にリテーナ10に対して軸方向へ移動可能に保持されながら、リテーナ10に対する相対回転が規制されている。なお、保持リング9の内周面とリテーナ10との間はOリング11によりシール(二次シール)されている。
保持リング9とリテーナ10との間には、静止環5を回転環6へと押圧付勢するスプリング12が周方向に所定間隔をあけて複数(図1では1個のみ図示)設けられている。静止環5の機外側の端部には、回転環6のシール面6aが摺接するシール面5aが形成されている。
[第2メカニカルシール]
機外側の第2メカニカルシール4は、ケーシング51側に取り付けられた静止環13と、回転軸52側に一体回転可能に取り付けられた回転環14と、静止環13と回転環14との間に挟圧保持された遊動環15とを備えている。回転環14は、例えばSiC焼結体からなり、その機外側の端部にはシール面14aが形成されている。静止環13は、例えばカーボンからなり、その機内側の端部には押圧面13aが形成されている。
静止環13には、機外側に突出するピン13bが周方向に所定間隔をあけて複数(図1では1個のみ図示)突設されている。各ピン13bは、ケーシング51の機外側のリテーナ16に形成された挿入穴16aに挿入されている。これにより、静止環13は、リテーナ16に対して軸方向へ移動可能に保持されながら、リテーナ16に対する相対回転が規制されている。なお、静止環13の内周面とリテーナ16との間はOリング17によりシール(二次シール)されている。
静止環13とリテーナ16との間には、静止環13及び遊動環15を回転環14へと押圧付勢するスプリング18が周方向に所定間隔をあけて複数(図1では1個のみ図示)設けられている。このスプリング18の付勢力により、遊動環15は静止環13と回転環14と間に挟圧保持されている。
[遊動環]
遊動環15は、例えばカーボンからなり、遊動環本体15aと、その遊動環本体15aの軸方向両側面に一体形成された押圧部15b及びシール部15cとを有している。遊動環本体15aの球面状の外周面は、リテーナ16の外周端部に固定された円筒状の支持リング19の内周面に嵌合されて支持されている。なお、支持リング19の外周面とケーシング51の内周面との間はOリング20によりシール(二次シール)されている。
遊動環15の押圧部15bにおける機外側の端面は、静止環13の押圧面13aに接触する押圧面15b1とされている。遊動環15のシール部15cにおける機内側の端面は、回転環14のシール面14aが摺接するシール面15c1とされている。
遊動環15は、軸方向両側がほぼ対称形状を呈する。具体的には、押圧部15b及びシール部15cを含む遊動環15全体が、軸方向にほぼ対称に形成されている。特に、遊動環15における封液が接液する側面、すなわち、押圧部15b及びシール部15cよりも外周側の側面(遊動環本体15aの側面)がほぼ対称に形成されていることが重要である。これにより、封液室Bの封液の圧力による影響を軸方向においてバランスよく受けることができる。すなわち、遊動環15が封液から軸方向に受ける圧力が軸方向両側でほぼ同一であるため、遊動環15が軸線に対して傾くような圧力歪みが生じにくい。従って、封液の圧力変動が大きい高負荷条件下においても、遊動環15のシール面15c1が回転環14のシール面14aに対して傾くようなことがなく、各シール面15c1,14aの平行性が維持されて良好なシール機能を発揮することができる。
静止環13には、機内側に突出するピン13cが周方向に所定間隔をあけて複数(図1では1個のみ図示)突設されている。各ピン13cは、遊動環本体15aに軸方向に貫通して形成された貫通孔15dに挿入されている。これにより、遊動環15は、静止環13に対して軸方向へ移動可能に保持されながら、静止環13に対する相対回転が規制されている。
静止環13の押圧面13aと遊動環本体15aの機外側の側面との間には、これら両面間をシール(二次シール)するOリング21が介在している。また、遊動環本体15aには、軸方向に貫通する連通孔15eが周方向に所定間隔をあけて複数(図1では1個のみ図示)形成されている。この連通孔15eに封液が流通することで、遊動環15を内部から冷却するとともに、回転環14と遊動環15の両シール面14a,15c1間に封液を導くことができる。
[スリーブ]
図2は、第1及び第2メカニカルシール3,4の回転環6,14の取付構造を示す拡大断面図である。第1及び第2メカニカルシール3,4の回転環6,14は、回転軸52側のスリーブ30に取り付けられている。スリーブ30は、円筒状の本体部31と、円環部32と、円筒部33とが一体に形成されて構成されている。なお、本体部31、円環部32及び円筒部33は、互いに別体であってもよい。
本体部31は、回転軸52の外周面に一体回転可能に嵌合されている。本体部31の内周面と回転軸52の外周面との間はOリング41によりシール(二次シール)されている。円環部32は、本体部31の外周面から径方向外方に延びて形成されている。円筒部33は、円環部32の外周端部において本体部31と同心状に形成されており、円環部32から機内側に延びて形成された第1円筒部34と、円環部32から機外側に延びて形成された第2円筒部35とを有している。
第1円筒部34の内周面34aと、円環部32の機内側の側面32aと、本体部31の外周面のうち第1円筒部34の内周面34aに対向する対向面31aとによって、第1メカニカルシール3の回転環6が配置される第1環状空間S1が区画形成されている。
同様に、第2円筒部35の内周面35aと、円環部32の機外側の側面32bと、本体部31の外周面のうち第2円筒部35の内周面35aに対向する対向面31bとによって、第2メカニカルシール4の回転環14が配置される第2環状空間S2が区画形成されている。
[リテーナ]
第1メカニカルシール3の回転環6は、円筒状のリテーナ36を介してスリーブ30の第1円筒部34に取り付けられている。リテーナ36は、回転環6の外周面6bのみを内嵌した状態で、第1円筒部34の内周面34aに内嵌して取り付けられている。これにより、回転環6およびリテーナ36は、スリーブ30の第1円筒部34に同心状に取り付けられている。なお、回転環6の外周面6bは、リテーナ36の内周面に対して、従来の焼嵌めよりも緩く嵌め込まれている。
第1環状空間S1においてリテーナ36よりも機外側にはOリング42が配置されており、このOリング42は、第1円筒部34の内周面34aと回転環6の外周面6bとの間をシール(二次シール)している。また、円環部32の側面32aと、回転環6のシール面6aと反対側の背面6cとの間は、主として緩衝材の役割でOリング43が設けられており、非常時(Oリング42が機能不全に陥った時)にはシール(二次シール)の役割も果たす。さらに、本体部31の対向面31aと回転環6の内周面との間は、逆圧(封液室Bの圧力>機内領域Aの圧力)時に回転環6が静止環5の側へ飛び出るのを抑制するために、Oリング44によりシール(二次シール)されている。
第2メカニカルシール4の回転環14は、円筒状のリテーナ37を介してスリーブ30の第2円筒部35に取り付けられている。リテーナ37は、回転環14の外周面14bのみを内嵌した状態で、第2円筒部35の内周面35aに内嵌して取り付けられている。これにより、回転環14およびリテーナ37は、スリーブ30の第2円筒部35に同心状に取り付けられている。なお、回転環14の外周面14bは、リテーナ37の内周面に対して、従来の焼嵌めよりも緩く嵌め込まれている。
第2環状空間S2においてリテーナ37よりも機内側にはOリング45が配置されており、このOリング45は、第2円筒部35の内周面35aと回転環14の外周面14bとの間をシール(二次シール)している。また、円環部32の側面32bと、回転環14のシール面14aと反対側の背面14cとの間は、主として緩衝材の役割でOリング46が設けられており、非常時(Oリング45が機能不全に陥った時)にはシール(二次シール)の役割も果たす。
図3は、リテーナ36(37)を示す正面図である。図2及び図3において、リテーナ36(37)の外周には、周方向に所定間隔をあけて複数(図3では4個)の凹部36a(37a)が軸方向全長にわたって形成されている。一方、図1及び図3において、リテーナ36(37)が内嵌されるスリーブ30の円筒部34(35)には、軸方向に突出する凸部34b(35b)が、周方向に所定間隔をあけて複数(図1では1個のみ図示)形成されている。円筒部34(35)の各凸部34b(35b)は、リテーナ36(37)の対応する凹部36a(37a)に係合しており、これにより円筒部34(35)とリテーナ36(37)との相対回転が規制されている。
以上、本実施形態のダブル型メカニカルシール装置1によれば、機外側の第2メカニカルシール4の静止環13と回転環14との間に、外部の圧力変動に対して強い遊動環15が挟圧保持され、遊動環15のシール面15c1に回転環14のシール面14aが摺接するため、封液室B内の封液の圧力が大きく変動しても、回転環14および遊動環15のシール面14a,15c1同士の平行性が損なわれるのを抑制することができる。したがって、封液の圧力変動に起因して機外側の第2メカニカルシール4のシール性能が低下するのを抑制することができる。
また、第2メカニカルシール4の回転環14は、その外周面14bのみがリテーナ37に内嵌されているため、従来のように回転環14のシール面14aと反対側の背面14cがリテーナ37の平坦度が低い面に接触するのを防止することができる。これにより、回転環14のシール面14aの平坦度が低下するのを抑制することができるので、第2メカニカルシール4のシール性能が低下するのをさらに抑制することができる。
また、スリーブ30の円筒部34(35)の各凸部34b(35b)が、リテーナ36(37)の対応する凹部36a(37a)に係合することで、円筒部34(35)とリテーナ36(37)との相対回転が規制されているため、従来のように、スリーブとリテーナとの相対回転を規制する回り止めピンを用いる必要がないので、装置の構成を簡素化することができる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施形態では、第1及び第2メカニカルシールの回転環はいずれも円筒状のリテーナに内嵌されているが、少なくとも第2メカニカルシールの回転環が円筒状のリテーナに内嵌されていればよい。また、上記実施形態では、スリーブの円筒部に凸部を形成するとともにリテーナに凹部を形成しているが、スリーブの円筒部に凹部を形成するとともにリテーナに凸部を形成してもよい。
1 ダブル型メカニカルシール装置
3 第1メカニカルシール
4 第2メカニカルシール
13 静止環
14 回転環
14a シール面
14b 外周面
15 遊動環
15c1 シール面
30 スリーブ
31 本体部
32 円環部
35 第2円筒部(円筒部)
35b 凸部
37 リテーナ
37a 凹部
51 ケーシング
52 回転軸
A 機内領域
B 封液室
C 機外領域

Claims (3)

  1. 回転機器の機内領域と機外領域とを区画する区画領域に設けられるケーシングと、このケーシングを貫通する回転軸との間に、機内側の第1メカニカルシール及び機外側の第2メカニカルシールが前記回転軸の軸方向に並列して配置され、これら両メカニカルシールの間に封液が導入される環状の封液室が形成されているダブル型メカニカルシール装置であって、
    前記第2メカニカルシールは、
    前記回転軸側に一体回転可能に取り付けられ、シール面を有する回転環と、
    前記ケーシング側に取り付けられた静止環と、
    前記回転環と前記静止環との間において当該静止環に対する回転が規制された状態で挟圧保持され、前記回転環のシール面が摺接するシール面を有する遊動環と、を備えるダブル型メカニカルシール装置。
  2. 前記回転環の外周面のみを内嵌した状態で前記回転軸側に一体回転可能に取り付けられた円筒状のリテーナをさらに備える請求項1に記載のダブル型メカニカルシール装置。
  3. 前記回転軸の外周面に一体回転可能に取り付けられた円筒状の本体部、前記本体部から径方向外方に延びる円環部、および前記円環部の外周端部から機外側に延び前記リテーナが同心状に取り付けられた円筒部を有するスリーブをさらに備え、
    前記円筒部及び前記リテーナのうち、一方に形成された凸部と、他方に形成された凹部とを係合させることで、前記円筒部と前記リテーナとの相対回転が規制されている、請求項2に記載のダブル型メカニカルシール装置。
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